JPH0463079B2 - - Google Patents

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JPH0463079B2
JPH0463079B2 JP12421483A JP12421483A JPH0463079B2 JP H0463079 B2 JPH0463079 B2 JP H0463079B2 JP 12421483 A JP12421483 A JP 12421483A JP 12421483 A JP12421483 A JP 12421483A JP H0463079 B2 JPH0463079 B2 JP H0463079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorouridine
glucose
ump
phosphoric acid
reaction
Prior art date
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Expired
Application number
JP12421483A
Other languages
English (en)
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JPS6017000A (ja
Inventor
Morio Ikehara
Juichi Fukui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP12421483A priority Critical patent/JPS6017000A/ja
Publication of JPS6017000A publication Critical patent/JPS6017000A/ja
Publication of JPH0463079B2 publication Critical patent/JPH0463079B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、5−フルオロウリジン−5′−二リン
酸グルコース(以下、「f5UDPG〕と略すことが
ある。)の新規合成法に関する。 従来、f5UDPGの合成法としては、5−フルオ
ロウリジン−5′−三リン酸とグルコース−1−リ
ン酸とをウリジン−5′−二リン酸グルコースピロ
ホスホリラーゼの存在下反応させる方法が知られ
ているが、該合成法では、一度に少量しか得られ
ず、収率も低い。また、原料である5−フルオロ
ウリジン−5′−三リン酸の合成が困難であるとい
う欠点がある。 そこで、本発明者らは、収率良く、大規模にf5
UDPGを合成すべく鋭意検討した結果、本発明
に到達した。 すなわち、本発明の要旨は、5−フルオロウリ
ジン−5′−リン酸(以下、「f5UMP」と略すこと
がある。)とグルコース−1−リン酸とを環状第
二級アミンまたは芳香族アミンの存在下反応させ
ることにより、f5UDPGを合成する方法に存す
る。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 上記反応式中、Rは、モルホリル基、イミダゾ
リル基等の環状第二級アミン残基またはアニシジ
ル基等の芳香族アミン残基を示すが、特にモルホ
リノ基が好ましい。 上記反応式で示されるように、本発明方法によ
れば、一般式()で示される5−フルオロウリ
ジン−5′−リン酸アミデート(以下、「f5UMPア
ミデート」と略すことがある。)の中間体を経て
f5UDPGが合成される。つまり、f5UMP()に
直接グルコース−1−リン酸を反応させると、f5
UDPG()以外にf5UMP()の二量体も生成
するが、f5UMP()を環状第二級アミンまたは
芳香族アミンと反応させてまずf5UMPアミデー
ト()とし、次いでグルコース−1−リン酸を
反応させると、選択的にf5UDPGを合成すること
ができる。 f5UMPアミデート()は、f5UMP()を
t−ブタノール等のアルコール中カルボニルジイ
ミダゾール、カルボジイミド類(たとえばジシク
ロヘキシルカルボジイミド)等の縮合剤の存在
下、環状第二級アミンまたは芳香族アミンと還流
下反応させることにより得られる。環状第二級ア
ミンまたは芳香族アミンは、通常、f5UMP()
1モルに対して1〜8モル使用され、反応時間は
30分〜10時間である。 こうして得られるf5UMPアミデート()は、
単離することなくそのまま次のグルコース−1−
リン酸との反応に供される。 f5UMPアミデート()とグルコース−1−
リン酸の反応はピリジン、DMSO,DMF等の有
機溶剤中で行なわれるが、特にピリジンが好まし
い。 ピリジンを使用する場合には、ピリジンに溶解
するように、グルコース−1−リン酸を第三級ア
ミンの塩に変えるのが好ましい。 反応温度は、10〜50℃がよく、反応時間は、1
〜5日間である。 また、グルコース−1−リン酸の量は、f5
UMP()1モルに対し、1〜8モルから選ばれ
る。 得られた粗f5UDPGは、カラムクロマトグラフ
イー等により精製される。 一方、原料であるf5UMP()は、たとえば、
次の反応式に従つて合成することができる。 つまり、上記式()で示される5−フルオロ
ウリジン(以下、「f5U」と略すことがある。)を
オキシ塩化リンの存在下、トリメチルホスフエー
トまたはトリエチルホスフエートでリン酸化す
る。反応は、通常、氷冷下で行われ、反応時間
は、1〜24時間である。 このようにして得られるf5UDPG()は、公
知の抗癌剤であるフトラフール、5−フルオロウ
ラシル等の類縁体であり、制癌剤としての用途が
期待される。 以下、参考例および実施例にて、本発明を更に
詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えな
い限り、以下の実施例により何ら限定を受けるも
のではない。 参考例 〈5−フルオロウリジン−5′−リン酸(f5
UMP)の合成〉 トリエチルホスフエート10mlとオキシ塩化リン
25mlの溶液を氷冷下で約15分攪拌したのち、乾燥
した粉末状5−フルオロウリジン2622mg
(1mmole)を加え、攪拌下、0℃にて8時間反
応させた。反応終了後、反応液を氷水中にあけ、
活性炭カラムにより脱塩する。得られた粗生成物
をDowex1×8(ギ酸塩型、ダウケミカル社製)
のカラムクロマトグラフイにかけ、0→0.5Mギ
酸アンモニウムの直線濃度勾配で溶出する。5−
フルオロウリジン−5′−リン酸の分画を集め、活
性炭カラムで脱塩後、Dowex50(H+型、ダウケ
ミカル社製)のカラムクロマトグラフイーを通し
て遊離酸とし、減圧乾固すると、200mgの5−フ
ルオロウリジン−5′−リン酸が得られた。 実施例 5−フルオロ−5′−リン酸3422mg(1mmole)
を50%t−ブタノール水溶液20mlおよびモルホリ
ン0.34ml(4mmole)に溶解し、還流しながら、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)824mg
(4mmole)のt−ブタノール溶液15mlを1時間
にわたつて滴下した。更に2時間、還流を続け
た。PH7.5の紙電気泳動(0.05M TEAB)で、
原料である5−フルオロウリジン−5′−リン酸の
約2分の1だけ移動する5−フルオロウリジン−
5′−リン酸モルホリデートのスポツトのみを与え
るようになつたところで反応を終了した。 反応終了後、冷却、過、洗浄し、t−ブタノ
ールを減圧留去する。加水分解によりDCCを除
去後、過、濃縮乾固し、ピリジン共沸、乾燥す
ると、5−フルオロウリジン−5′−リン酸モルホ
リデートが得られた。 一方、グルコース−1−リン酸4mmoleを
Dowex50(ピリジン型、ダウケミカル社製)のカ
ラムクロマトグラフイーに通し、溶出液を50%ピ
リジン水溶液で洗浄、濃縮後、トリ−n−ブチル
アミン4mmoleを加え、ピリジン共沸を行つた。
得られたグルコース−1−リン酸のトリ−n−ブ
チルアンモニウム塩をピリジンに溶解し、先に得
られた5−フルオロウリジン−5′−リン酸モルホ
リデートを加え、一度ピリジンを減圧留去後、ピ
リジン5mlに溶解し、30℃で約3日間反応させ
た。反応終了の確認は、PH7.5の紙電気泳動
(0.05M TEAB,Rm(f5UMP)=0.88)により行
つた。 反応終了後、ピリジンを減圧留去後、水を加
え、塩酸酸性とした後、活性炭カラムを通し、水
酸化アンモニウム・エタノールで溶出する。得ら
れた粗生成物をDE52(炭酸水素塩型)のカラムク
ロマトグラフイーにかけ、0→0.15M TEABの
直線濃度勾配で溶出する。5−フルオロウリジン
−5′−二リン酸グルコースの分画を集め、減圧濃
縮する。残渣をトリエチルアミン臭がなくなるま
でメタノールで共沸し、メタノールに溶解する。
得られたメタノール溶液をヨウ化ナトリウムのア
セトン溶液中に滴下し、遠心分離後、沈殿物をア
セトンで4回洗浄し、乾燥すると、5−フルオロ
ウリジン−5′−二リン酸グルコースの結晶が364
mg得られた(収率58%)。得られた5−フルオロ
ウリジン−5′−二リン酸グルコースの物性値は以
下の通りであつた。 紙電気泳動Rm(f5UMP−f5U): 1.44(0.02Mモルホリニウムアセテート、PH
3.5)、 0.85(0.05M TEAB、PH7.5) 紙クロマトグラフイー Rf:
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 5−フルオロウリジン−5′−リン酸とグルコ
    ース−1−リン酸とを環状第二級アミンまたは芳
    香族アミンの存在下反応させることを特徴とする
    5−フルオロウリジン−5′−二リン酸グルコース
    の新規合成法。
JP12421483A 1983-07-08 1983-07-08 5−フルオロウリジン−5′−二リン酸グルコ−スの新規合成法 Granted JPS6017000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12421483A JPS6017000A (ja) 1983-07-08 1983-07-08 5−フルオロウリジン−5′−二リン酸グルコ−スの新規合成法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12421483A JPS6017000A (ja) 1983-07-08 1983-07-08 5−フルオロウリジン−5′−二リン酸グルコ−スの新規合成法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6017000A JPS6017000A (ja) 1985-01-28
JPH0463079B2 true JPH0463079B2 (ja) 1992-10-08

Family

ID=14879814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12421483A Granted JPS6017000A (ja) 1983-07-08 1983-07-08 5−フルオロウリジン−5′−二リン酸グルコ−スの新規合成法

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JP (1) JPS6017000A (ja)

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JPS6017000A (ja) 1985-01-28

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