JPH0460314B2 - - Google Patents

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JPH0460314B2
JPH0460314B2 JP14234287A JP14234287A JPH0460314B2 JP H0460314 B2 JPH0460314 B2 JP H0460314B2 JP 14234287 A JP14234287 A JP 14234287A JP 14234287 A JP14234287 A JP 14234287A JP H0460314 B2 JPH0460314 B2 JP H0460314B2
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Japan
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powder
iron
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JP14234287A
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JPS63307690A (ja
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Kazutomi Funabashi
Nobuhiko Terada
Yoichi Nakamura
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Kubota Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はセラミツクス成分含有の高温酸化防止
塗料、特に製鋼用電気炉の黒鉛電極の高温酸化に
よる消耗を防止するための塗料に関する。 [従来の技術] 製鋼用電気炉の黒煙電極の高温酸化による消耗
を防止するための塗料としては、例えば特公昭54
−25256号公報で提案された電極用高温酸化防止
塗料が知られている。この電極用高温酸化防止塗
料は、基材粉末、シリカ、弗化物(又は低融点粉
末)及び分散助剤より成る。しかし、この電極用
高温酸化防止塗料は、後記の比較例3にて具体的
に説明するが、塗膜剥離が著しく、例えば1チヤ
ージ(約2時間通電)後に黒鉛電極上の塗膜の約
80%が剥離してしまい、ほとんど実効がないもの
である。 黒鉛電極は、実働時において広範囲にわたる温
度差による熱衝撃を受けるので、これに対抗する
為に塗料には高い浸透性及び密着性が要求され、
更に高い耐熱性並びに隠ぺい力も要求される。 本発明者は、これらの要求を満足するものとし
て、以下の(a)〜(f)成分よりなり、(a)〜(f)成分の合
計が100重量%である電極用高温酸化防止塗料を
特願昭58−224281において提案した。 (a) 炭化珪素;40〜75重量%、 (b) 窒化珪素3〜20重量部、燐酸塩5〜20重量
部、酸化クロム2〜10重量部、炭化チタン2〜
10重量部及びアルミニウム粉末5〜20重量部よ
り成るバインダーとしての熱放射助剤;15〜45
重量%、 (c) 酸化アルミニウム1〜10重量部、ガラス粉末
3〜15重量部、酸化ジルコニウム3〜15重量
部、二酸化珪素1〜10重量部、酸化マグネシウ
ム1〜10重量部及び酸化鉄1〜10重量部より成
る密着性および塗膜間結合強度を高める添加
剤;10〜35重量%、 (d) 銅粉末0〜40重量部、ニツケル粉末0〜40重
量部、ステンレス粉末0〜40重量部、鉄粉末0
〜40重量部及び錫粉末0〜40重量部より成る金
属粉末;5〜20重量%、 (e) 炭化銀10〜30重量部、硫酸銅30〜50重量部及
び/又は硫酸鉄30〜50重量部より成る焼結助剤
2〜50重量%及び (f) 弗化鉄30〜60重量部及び弗化銅40〜70重量部
より成る融点降下剤;3〜7重量%。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、この電極用高温酸化防止塗料でも、黒
鉛電極に要求される非常に高い気密性の被覆層を
形成することが出来なかつた。具体的には後記比
較例1、2に示すが、この被覆層では4または5
チヤージの実働で60〜80%剥離してしまうという
問題点があつた。 [問題点を解決するための手段] 本発明者は、研究した結果、特願昭58−224281
号出願に係る電極用高温酸化防止塗料に更に3〜
20重量%のチタン酸カリウム〔(g)成分〕を添加す
ると、製鋼用黒鉛電極に高い密着性及び気密性の
ある焼成被覆層をもたらす高温酸化防止塗料が得
られることを見出した。 即ち、本発明の高温酸化防止塗料は、前記(a)〜
(f)成分と、塗膜間結合強度を高める骨材としての
チタン酸カリウム繊維〔(g)成分〕;3〜20重量%
とより成り、そして、(a)〜(g)成分(以下、「「全成
分」と略す。)の合計が100重量%であることを特
徴とするものである。 ここで、(g)成分のチタン酸カリウム繊維の混入
量を全成分の3〜20重量%の範囲としたのは、チ
タン酸カリウム繊維が20重量%を越えると、該組
成物を被覆物とした時にこの繊維が被覆層の表面
に突出してしまい、均一な組成の被覆層が得られ
ず、また、3重量%未満では骨材としての効果が
見い出せないが、3〜20重量%の範囲ではかかる
不都合を生ずることなく塗膜の強度を高めること
ができるからである。 また、(g)成分として用いられるこのチタン酸カ
リウム繊維としては、組成;K2Ti4O9及び/又は
K2Ti6O13、直径;10〜30μ、長さ;100〜500μの
トンネル状の結晶構造を有し、接触面積の大きな
板状繊維が好ましい。 (a)成分の熱放射剤としての炭化珪素は、放射率
が特に大きく(20〜800℃の温度で、全放射率
0.92)、その使用量は全成分の合計の40〜75重量
%の範囲にある必要がある。(a)成分が75重量%よ
り多いと、該組成物を被覆物とした時に特に被覆
すべき物質の熱膨張率への追従が困難になり被覆
物剥離の原因となる。また、(a)成分が40重量%よ
り少なくなると、被覆物の熱放射性並びに熱伝特
性が著しく劣り所望の放射エネルギーを得ること
が出来ない。 熱放射助材並びにバインダーとして働く(b)成分
は、全成分の合計に対して15〜40重量%の範囲に
する必要がある。(b)成分を組成する個々の化合物
及びそれら相互の割合は、窒化珪素3〜20重量
部、燐酸塩5〜20重量部、酸化クロム2〜10重量
部、炭化タンタル2〜10重量部、アルミニウム粉
末5〜20重量部である。(b)成分を組成する各化合
物の割合が上記の範囲を超えると所望の熱放射特
性を得ることができない。 窒化珪素が3重量部より少ない場合は、塗膜の
気密性が損われ、また、熱放射特性の寿命が著し
く減少される。燐酸塩が5重量部より少ない場合
には、被覆用基材への接着強度が減退する。酸化
クロムが2重量部、炭化タンタルが2重量部、ア
ルミニウム粉末が5重量部より少ない場合には、
所望の熱伝導特性が得られず、且つ被塗装物との
密着強度が劣る。 (c)成分は全成分の合計の10〜35重量%の範囲に
する必要がある。(c)成分を組成する個々の化合物
としては、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化
マグネシウム及び酸化鉄が各10重量部、酸化ジル
コニウム及びガラス粉末が各15重量部をそれぞれ
超えるべきでない。これらの各成分の量が所定の
範囲を超えると熱放射体の気密性の高い焼成被覆
層が得られない。酸化アルミニウム、二酸化珪
素、酸化マグネシウム及び酸化鉄が各1重量部
に、酸化ジルコニウム及びガラス粉末が各3重量
部に達しない場合には、接着強度の高い安定性の
ある組成物は得られない。 (d)成分の金属粉末は、全成分の合計の5〜20重
量%の範囲で変えることができる。この成分は、
塗料が加熱される際に溶融して塗膜の密着性及び
浸透性を向上させ且つ気密性を高める。この成分
が20重量%以上になると、加熱時に激しい酸化反
応によつて燃焼して塗膜の密着性を低下させる危
険がある。この成分として挙げた金属粉末は全て
が同時に存在している場合が特に有利であるであ
るが、一部の金属粉末を省略してもよい。 焼結助剤としての(e)成分は全成分の合計の2〜
50重量%の範囲にする必要がある。この成分を組
成する個々の化合物に関して云えば炭酸銀は30重
量部を、硫酸銅及び/または硫酸鉄はそれぞれ50
重量部を超えるべきでない。これらの成分の量が
所定の範囲を超えても追加的実効がない。また炭
酸銀が10重量部並びに硫酸銅及び/または硫酸鉄
が30重量部より少ない場合にはセラミツク成分の
焼結助剤としての実効が少なく、強固な焼結被覆
物を得ることができない。 (f)成分は全成分の合計の3〜7重量%の範囲に
する必要がある。この成分は塗料の融点降下作用
を示すものである。この成分を構成する弗化鉄が
60重量部を、そして弗化銅が70重量部を超える
と、被覆物の軟化点が1500℃以下になり、流動
し、落下してしまうので実効が得られない。ま
た、弗化鉄が30重量部より少なかつたり、また弗
化銅が40重量部より少ない場合には、充分な融点
降下作用が得られない。 本発明の多量の黒鉛電極への塗布量は、特に制
限されるものではいが、0.5〜1.0mmの厚さに塗布
すれば実効があることが判つている。塗装は、通
例に用いられる方法、例えば吹付け塗装、刷毛塗
り、浸漬法等によつて行なうことができる。場合
によつては、電極の使用現場に於て塗布すること
もできる。焼結は、使用時に炉内の熱によつて直
接的に行なつてもよい。 [実施例] 次に下記実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例 1 第1表に組成を示す試料番号1〜8の塗料(第
1表中の数字は各成分の量を重量部で示してい
る)を、水15重量部の添加混合によつて製造し、
得られた塗料を、直径20インチ、長さ1800m/m
の製鋼用黒鉛電極にホルダー下部よりエアスプレ
ーにて1000g/m2の割合で塗布し、室温で2時間
乾燥し、その後に実際に使用して見た。 塗装前の製鋼用黒鉛電極1本は7.7チヤージで
消費されるが、本発明の高温酸化防止塗料を塗布
した電極、例えば試料番号1の電極の場合には
9.4チヤージとなり、22.0%の延命率が認められ、
いずれの試料の場合にも13.0%〜22.0%の延命率
が達成された。なお、添加されたチタン酸カリウ
ム繊維が骨材として作用した結果、5〜6チヤー
ジ時において、塗膜の剥離は認められなかつた。
【表】 比較例 1、2 第2表に示す組成のものを用いて、実施例−1
と同様に塗料(比較例−1、2)を製造し、これ
らの塗料について実施例−1と同様の実験を行な
つた。この結果、比較例−1の塗料では4チヤー
ジで30%の剥離が認められ、その延命率は11.7%
であり、比較例−2の塗料では4チヤージで50%
の剥離が認められ、その延命率は10.8%であつ
た。
【表】
【表】 比較例 3 特公昭54−25256号の酸化防止塗料を、炭化チ
タン70重量%、蛍石5重量%、メチルセルローズ
5重量%及びシリカ20重量%の組成で、実施例−
1と同様に製造する。 この塗料について実施例−1と同様に行なつた
実験では、1チヤージ塗膜が80%剥離してしま
い、そして延命率は0%であつた。 [発明の効果] 本発明の塗料は、従来の電極用高温酸化防止塗
料にチタン酸カリウム繊維を有効成分として混入
せしめることにより、この繊維が塗膜の骨材とし
て作用して塗膜間結合強度を高め、製鋼用黒鉛電
極に被膜した場合は高い密着性及び気密性のある
焼成被覆層がもたらされ、熱衝撃に対して塗膜の
剥離が防止され、製鋼用黒鉛電極の延命率が延長
されるという効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の(a)〜(g)の成分から成り、 (a) 成分は熱放射剤としての炭化珪素;40〜75重
    量%、 (b) 成分はバインダーとしての熱放射助剤;15〜
    45重量%、 この熱放射助剤は窒化珪素3〜20重量部、燐
    酸塩5〜20重量部、酸化クロム2〜10重量部、
    炭化タンタル2〜10重量部及びアルミニウム粉
    末5〜20重量部より成り、 (c) 成分は密着性および塗膜間結合強度を高める
    添加剤;10〜35重量%、 この添加剤は酸化アルミニウム1〜10重量
    部、ガラス粉末3〜15重量部、酸化ジルコニウ
    ム3〜15重量部、二酸化珪素1〜10重量部、酸
    化マグネシウム1〜10重量部及び酸化鉄1〜10
    重量部より成り、 (d) 成分は金属粉末;5〜20重量%、 この金属粉末は銅粉末0〜40重量部、ニツケ
    ル粉末0〜40重量部、ステンレス粉末0〜40重
    量部、鉄粉末0〜40重量部及び錫粉末0〜40重
    量部より成り、 (e) 成分は焼結助剤;2〜50重量%、 この焼結助剤は炭化銀10〜30重量部、硫酸銅
    30〜50重量部及び/又は硫酸鉄30〜50重量部よ
    り成り、 (f) 成分は融点降下剤;3〜7重量%、 この融点降下剤は弗化鉄30〜60重量部及び弗
    化銅40〜70重量部より成り、 (g) 成分は塗膜間結合強度を高める骨材としての
    チタン酸カリウム繊維;3〜20重量%、 これら(a)〜(g)成分の合計は100重量%であるこ
    とを特徴とする電極用高温酸化防止塗料。
JP14234287A 1987-06-09 1987-06-09 電極用高温酸化防止塗料 Granted JPS63307690A (ja)

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