JPH0459177B2 - - Google Patents

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JPH0459177B2
JPH0459177B2 JP59202226A JP20222684A JPH0459177B2 JP H0459177 B2 JPH0459177 B2 JP H0459177B2 JP 59202226 A JP59202226 A JP 59202226A JP 20222684 A JP20222684 A JP 20222684A JP H0459177 B2 JPH0459177 B2 JP H0459177B2
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JP
Japan
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protrusion
cam
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retainer
guide rail
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JP59202226A
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JPS6181245A (ja
Inventor
Seiji Yoneya
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kojima Press Industry Co Ltd filed Critical Kojima Press Industry Co Ltd
Priority to JP20222684A priority Critical patent/JPS6181245A/ja
Publication of JPS6181245A publication Critical patent/JPS6181245A/ja
Publication of JPH0459177B2 publication Critical patent/JPH0459177B2/ja
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【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、位置固定のリテーナに保持された
灰皿ケース等の収納体が所定のアクチユエータに
よつて収納位置から突き出される形式の車両用収
納体装置に係り、特に収納体とリテーナとの間の
摺動案内部の改良に関するものである。
従来技術 車両用の収納体装置、例えば車両のインスツル
メントパネル内に組み込まれる灰皿装置は、通常
位置固定に組み付けられるリテーナと、リテーナ
に出し入れ可能に保持された灰皿ケースとを有
し、そして、その灰皿ケースの両側部に設けられ
た突条がリテーナのガイドレールの溝に嵌め込ま
れ、それら突条と溝との作用で出し入れ方向に案
内されるようになつている。
この灰皿装置の一種に、所定のアクチユエータ
によつて灰皿ケースを収納位置から開位置に自動
的に突き出すようにしたものがある。アクチユエ
ータがばね体を有してその付勢力灰皿ケースに及
ぼし、灰皿ケースを収納位置に係止する係止機構
の作用が解除されたときに、その灰皿ケースが上
記ばね体の付勢力に従つて開位置に突き出される
ようにされているのである。
発明が解決しようとする問題点 このような自動突出し式の灰皿装置において
は、灰皿ケースの突条とガイドレールの溝との間
の摺動抵抗小さくすることが必要となる。なぜな
ら、摺動抵抗がを大きいと灰皿ケースの突出し時
において灰皿ケースが滑らかに移動できず、また
アクチユエータのばね体の付勢力を大きくして灰
皿ケースを上記摺動抵抗に打ち勝つて移動させよ
うとすると、灰皿ケースの突出し時において同ケ
ース内の吸殻等が突出し時のシヨツクで外に飛出
してしまつたり、次に灰皿ケースを収納位置まで
押し込む際に、強い操作力を必要として操作フイ
ーリングを悪くしてしまうからである。
これを防止する方法として、灰皿ケースの突条
をガイドレールの溝の所定のクリアランスをもつ
て遊嵌させるようにすることが考えられるが、そ
うすると灰皿ケースを押し込んだ状態において灰
皿ケースが車両の振動等によつてリテーナ内でが
たつく問題を生じる他、灰皿ケースとリテーナと
の間に隙間が生じて密閉性が悪くなる問題を生ず
る。密閉性が悪くなると、灰皿ケース内に吸い残
したタバコ等に対する消化性が悪くなるととも
に、その煙が灰皿ケースから外部に漏れ出てくる
不具合を惹起する。
以上、車両用の灰皿装置を例として説明した
が、このような問題は小物入れ用のグローブボツ
クス、その他、収納体が自動的に突き出される形
式の車両用の収納体装置に共通して生ずる問題で
ある。
問題を解決するための手段 本発明は、このような問題を解決するために為
されたものであつて、その要旨とするところは、
位置固定に設けられるリテーナと、該リテーナに
出し入れ可能に保持された収納体とを有し、該収
納体の両側部および該リテーナに設けられたガイ
ドレールの何れか一方に形成された溝と、他方に
形成された突条との摺動案内作用によつて前記収
納体が出し入れ方向に案内され、且つ該収納体を
収納位置に係止する係止溝の作用が解除されたと
き、該収納体が所定アクチユエータにて突き出さ
れる形式の収納体装置において、前記溝内に前記
突条を遊嵌させる一方、該溝の下側面とこれと対
向する突条の下側面の一方からカム部を、他方か
ら突部を突設し、かつそれらカム部および突部の
少なくとも一方を、前記突条もしくは溝に設けた
弾性部に形成して、該弾性部を弾性変形させつつ
それらカム部と突部とが係合し得るように為すと
共に、それらカム部および突部を、前記溝または
突条の前端部、後端部および中間部の各3箇所に
設け、前記収納体の収納位置においては前端部お
よび後端部の各カム部および突部が互に係合させ
られる一方、該収納体の突出した位置においては
該収納体の側に形成されたカム部または突部の前
記中間部および後端部のものが、リテーナの側に
形成された突部またはカム部の前記前端部および
中間部のものに係合するように構成し、前記収納
体の収納位置および突出し位置において、それら
カム部と突部との係合作用にて該収納体を浮き上
がらせて、該収納体を前記弾性部の弾性力に基づ
いて前記リテーナに押し付けるようにしたことに
ある。
作用および発明の効果 このような装置においては、収納体とガイドレ
ールとの間に所定量のクリアランス(隙間)があ
るために、収納体の出し入れ時において、その収
納体をスムーズに移動させることができる。この
ため、アクチユエータによる収納体の駆動力、一
般的にはばね体の付勢力を小さくすることがで
き、したがつて収納体の突出し時のシヨツクも小
さくすることができ、また収納体を押し込む際の
操作フイーリングを向上させることができる。
一方、収納体を押し込んだ時や収納体が突き出
された時には、収納体両側部またはガイドレール
に形成されたカム部と突部とが係合し、そのカム
部と突部との係合作用によつて弾性部を弾性変形
させつつ収納体が浮き上がり、収納体がその弾性
部の弾性力に基づいてリテーナに押し付けられる
状態となる。このため、収納体を押し込んだ状態
において収納体が車両の振動によりリテーナ内で
がたつくことがなく、また例えば灰皿装置におい
ては密閉性が良くなつて吸い残しのタバコがいつ
までも消えずにその煙が外部に漏れてしまうよう
なこともなくなるのであり、また収納体が突き出
された状態においても、同様に、収納体が車両の
振動によりがたつくことがなくなるのである。
実施例 次に、本発明を車両用の灰皿装置に適用した場
合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
第2図には、車両用の灰皿装置を個々の部品に
分解した状態が示されている。図において10は
車両のインスツルメントパネル等に固定されて灰
皿ケース12を保持するリテーナで、鋼板を曲げ
て形成した第一部材14と第二部材16とで構成
されている。第一部材14と第二部材16とは、
それらの各側壁が互いにスポツト溶接されること
によつて一体化されている。リテーナ10の上壁
の窓17には、フイルタ18を介して照明ケース
20が固定され、また両側壁の内部には合成樹脂
製のガイドレール22が互いに平行に配設されて
いる。各ガイドレール22は、突起24と弾性片
28とを有し、その突起24がリテーナ10の側
壁に形成された穴26に嵌合されて位置決めさ
れ、また弾性片28が固定穴30に弾性的に嵌合
されてリテーナ10に取り付けられている。
一方、灰皿ケース12は耐火性の樹脂で形成さ
れ、その両側部の突条34がガイドレール22の
溝32に所定のクリアランスをもつて摺動可能に
遊嵌されている。灰皿ケース12の案内は、これ
ら溝32と突条34との作用により行われる。灰
皿ケース12の上部には防火用のプロテクタ36
が軸38を介して回動可能に取り付けられ、かつ
スプリング40によつて上方に付勢されている。
プロテクタ36には、その一部を上方に突出させ
ることによつて当接部42が形成されており、こ
の当接部42がリテーナ10の上壁内部に固定さ
れたプロテクタガイド44のストツパ部46に当
接させられることによつて灰皿ケース12の突出
し端が規定されるようになつている。灰皿ケース
12の下面側にはラツク48が同ケース12の出
し入れの方向に沿つて固設され、またその隣りに
は灰皿ケース12を押込位置(収納位置)に係止
する係止機構の一部を成す係止ピン50が設けら
れている。更に灰皿ケース12の取つ手部51の
内側には、その係止を解除するための係止解除レ
バー52がピン53の周りに回動可能に取り付け
られている。54は解除作用部となる作用アーム
である。
一方、リテーナ10の下面側には係止ピン50
と共に係止機構を構成するカム片56が段付きピ
ン58によつて回動可能に取り付けられている。
カム片56はスプリング60によつて第二図中時
計方向に付勢された状態にあり、このスプリング
60の付勢作用とカム面62,64の作用で係止
ピン50を係止部60に導いて灰皿ケース12を
収納位置に係止する。なお、このカム片56によ
る係止を解除するには、灰皿ケース12を僅かに
押し込むだけでよい。灰皿ケース12を押し込む
と、係止ピン50が係止部66から外れるととも
に、カム片56がスプリング60の作用で時計方
向に回動して係止ピン50を傾斜カム面68に導
く。カム面68に導かれた係止ピン50、後述の
渦巻ばね70の付勢作用でカム面68上に乗り上
げ、更にカム片56から離脱して灰皿ケース12
に対する係止を解く。
リテーナ10の底壁には、このカム片56に隣
接する位置において凹陥部72が形成されてお
り、灰皿ケース12に固設されたラツク48がこ
の凹陥部72の内部に収容されている。そして、
この凹陥部72の隣りには、ピニオン74及び渦
巻ばね70がハウジング76に収容された状態で
取り付けられている。
ピニオン74は、その一部がリテーナ10の開
口から凹陥部72内に入り込み、その入り込んだ
部分がラツク48に噛み合つた状態でリテーナ1
0に取り付けられている。このピニオン74は、
浅い容器状を成して、その内部に渦巻ばね70が
収容され、且つこの渦巻ばね70の折り曲げられ
た端部78がピニオン74の内周側に形成された
掛止部に掛止されて、灰皿ケース12が押し込ま
れたとき、つまりピニオン74が反時計方向に回
転させられたとき付勢力を貯えるようにされてい
る。渦巻ばね70に貯えられた付勢力は、同時に
ピニオン74、ラツク48を介して灰皿ケース1
2に及ぼされる。
一方、ハウジング76の内部中央にはダンパ8
0が固設され、このダンパ80とハウジング76
の外周壁との間にピニオン74と渦巻ばね70と
が収容されている。ハウジング76内に収容され
た渦巻ばね70の内側の折り曲げられた端部82
はダンパハウジングの掛止部84に掛止されて位
置固定とされている。ハウジング76は、その外
周部の一部が切り欠かれた形状とされており、こ
の切欠部分がリテーナ10の前記開口に対向して
位置させられている。すなわち、ハウジング76
は、ピニオン74のラツク48に噛み合つた部分
を除くほぼ全体を覆う状態で、その一対の耳部8
6がリテーナ10に取り付けられているのであ
る。
ハウジング76の内部に固設されたダンパ80
は、ダンパハウジング内部に粘性流体と、一端の
羽根部がこの粘性流体内に浸漬された回転体とを
有し、その回転体の軸部がピニオン74の嵌合孔
に嵌合されている。これら軸部と嵌合孔とには、
それぞれ偏平な係合面が形成され、これら係合面
の係合作用によつて回転体とピニオン74とが一
体に回転するようになつている。つまり、ダンパ
80の粘性流体の抵抗がピニオン74の及ぼされ
るようになつているのである。
前記ガイドレール22の下壁には、第1図に示
されるように、その後端部、前端部及び中間部の
一部がスリツト状に切り欠かれることによつて、
上下方向に弾性変形可能な弾性部90,92,9
4が設けられており、これら弾性部90,92,
94の自由端部に上方、つまり灰皿ケース12の
突条34の下面(下側面)に向つて突出するカム
部96,98,100が形成されている。後端部
のカム部96は、第4図に示されるように、ガイ
ドレール22の溝32の下面(下側面)のほぼ全
幅に亘つて形成され、また第3図に示されるよう
にその前端面が後方に進むにつれて溝32の下面
から離れる方向に傾斜する傾斜カム面102とさ
れている。一方、前端部のカム部100は第6図
に示されるように、溝32の下面のほぼ中央部位
から外側にかけて形成されており、且つ第5図に
示されるように、前後の端面がカム面108,1
06とされている。カム面106は、前方に進む
につれて溝32の下面から離れる方向に傾斜する
傾斜カム面とされ、またカム面108は逆に後方
に進むにつれて溝32の下面から離れる傾斜カム
面とされている。
一方中間部のカム部98は、前後方向の中央部
よりも前方側に寄った位置において、溝32の下
面の幅方向内側に比較的狭い幅で形成されている
(第11図参照)。この中間部のカム部98は、第
10図に示されるように、後端面が前方に進むに
つれて溝32の下面から離れる方向に傾斜する傾
斜カム面104とされている。なお、これらカム
部96,98,100は、何れも同じ高さとさ
れ、且つその高さ(h)は突条34と溝32との幅寸
法差、つまり突条34と溝32との間の上下方向
のクリアランス(e)よりも僅かに低い高さとされて
いる。
他方、灰皿ケース12の突条34の下面には、
これらガイドレール22のカム部96,98,1
00に各対応する位置において、これらカム部と
同じ高さの三つの突部110,112,114が
形成されている。この内、後端の突部110は、
第4図に示されるように突条34の下面の内側に
おいて比較的狭い幅で形成され、且つ第3図に示
されるようにその前後の端面が、傾斜方向が互に
逆な傾斜カム面118,116とされている。カ
ム面116は、前方に進むにつれて突条34の下
面から離れる方向に傾斜させられ、また、カム面
118は逆に後方に進むにつれて突条34の下面
から離れる方向に傾斜させられている。また、前
端部の突部114は、第6図に示されるように、
突条34のほぼ全幅に亘つて、つまりガイドレー
ル22における前端部のカム部100に対して重
なり得る状態で形成され、そして、その後端面が
第5図に示されるように前方に進むにつれて突条
34の下面から離れる傾斜カム面122とされて
いる。
更に、中間部の突部112は、灰皿ケース12
が突き出されたとき、ガイドレール22の前端部
のカム部100に対して互いに係合する位置、つ
まりガイドレール22における前端部のカム部1
00と中間部のカム部98との間の距離に等しい
距離だけ、後端部の突部110から前方に離れた
位置に形成されている。この中間の突部112
は、第9図に示されるように突条34の幅方向の
中央よりも外側に形成されている。つまりガイド
レール22の前端部のカム部100に対しては重
なり得るが、中間部のカム部98に対して重なら
ない位置に形成されている。またこの突部112
の前端面は、第8図に示されるように後方に進む
につれて突条34の下面から離れる方向に傾斜す
る傾斜カム面120とされている。
以上の説明から理解されるように、本例におい
ては、突条34の各突部110,112,114
もまた、カム部としての作用をなすようにされて
いるのである。尚、これら各突部における各カム
面116,118,120,122は、それぞれ
各カム部96,98,100の相対向するカム面
102,104,106,108と同じ角度で傾
斜させられている。もっともこれらの傾斜角度を
異ならせることも可能である。
このような装置において、収納位置にある灰皿
ケース12を僅かに押し込むと、前述した作用に
より係止ピン50とカム片56との係合が外れ
て、灰皿ケース12に対する係止作用が解除され
る。この状態において灰皿ケース12には、渦巻
ばね70の付勢力が作用しているため、係止が外
された灰皿ケース12はピニオン74とラツク4
8との噛み合いに基づき、開方向に突出される。
このとき、灰皿ケース12は、突条34の後端部
および中間部に形成された突部110,112を
ガイドレール22の溝32の下面に摺接させ、ま
たガイドレール22の中間部および前端部のカム
部98,100を突条34の下面に摺接させつつ
移動させられるが、これら突部110,112及
びカム部98,100の高さ(h)は、突条34と溝
32との間の上下方向のクリアランス(e)よりも小
さくされているため、突条34の上端面と溝32
の上面との間には所定量の隙間(e−h)が保た
れており、従つて灰皿ケース12は滑らかに移動
させられる。
なお、灰皿ケース12の突き出しの過程で突条
34の中間部の突部112がガイドレール22の
中間部のカム部98を通過することとなるが、こ
れら突部112及びカム部98は幅方向において
互い違いとなる位置に形成されているため、灰皿
ケース12の突出し過程においてそれらが干渉す
ることはない。灰皿ケース12が突出し端の近傍
に至ると、突条34の突部112及び110がガ
イドレール22のカム部100,98にそれぞれ
当接する。すると、互いに同じ角度で傾斜するカ
ム面106,120及び104,118のカム作
用で弾性部94,92が弾性変形させられつつ突
条34を押し上げ、その突条34の上端面124
をガイドレール22の上壁内面に押し付ける。す
なわち、弾性部94,92の弾性変形作用及びカ
ム部100,98のカムに基づいて灰皿ケース1
2が浮き上がった状態とされ、かつその上端面1
24がガイドレール22の上壁内面に押圧される
のである。なお、この突条34の上端面124が
ガイドレール22の上壁内面に押圧された状態に
おいて、前記プロテクタ36の当接部42がプロ
テクタガイド44のストツパ部46に丁度当接さ
せられる。それら当接部42、ストツパ部46及
び突部112,110、更にカム100,98の
位置が予めそのように選ばれているからである。
このように、灰皿ケース12が突き出された状
態においては、突条34の上端面124がガイド
レール22の上壁内面に押圧された状態となるこ
とから、車両が振動した場合にも灰皿ケース12
がリテーナ10の内部でがたつくことがないので
ある。
次に、突き出された灰皿ケース12を再び押し
込むと、突条34の突部112,110がガイド
レール22のカム部100及び98から離れ、こ
れと共にカム部100及び98の押し上げ作用が
解除されて突条34の上端面124がガイドレー
ル22の上壁内面から離間させられる。すなわ
ち、突条34の上端面124とガイドレール22
の上壁内面との間に一定量の隙間(e−h)が生
ぜしめられるのである。このため、灰皿ケース1
2は突条34の突部112及び110をガイドレ
ール22の下面に対して摺接させ、またガイドレ
ール22のカム部100及び98を突条34の下
面に摺接させつつ軽やかに移動させられる。この
とき、ピニオン74は反時計方向に回転させら
れ、渦巻ばね70に付勢力を貯えさせる。灰皿ケ
ース12が収納位置に至ると、今度は突条34の
前端部及び後端部の突部114及び110が、ガ
イドレール22の前端部及び後端部のカム部10
0及び96に当接し、次いで第5図、第3図に示
されるようにそれら突部114,110が弾性部
94,90を弾性変形させつつカム面122,1
08及びカム面116,102の作用でカム部1
00および96上に乗り上げる。この状態におい
て灰皿ケース12は、再び浮き上がつた状態とな
つてその突条34の上端面124がガイドレール
22の上壁内面に押圧される。灰皿ケース12
は、使用時を除いてこの状態にあるが、このよう
な収納状態において灰皿ケース12の突条34
は、その上端面124が弾性部94及び90の弾
性力に基づいてガイドレール22の上壁内面に押
圧された状態となるため、車両の振動によつて灰
皿ケース12ががたつくことがなく、しかも突条
34の上端面124がガイドレール22の上壁内
面に密着させられてその内部を密閉するため、灰
皿ケース12の内部に残された吸殻の火が速やか
に消されると共に、その煙が灰皿ケース12の内
部から外部に漏れて出ることもない。
このように、本例の灰皿装置においては、灰皿
ケース12が収納状態、開状態のいずれの状態に
あるときにも突条34がガイドレール22の上壁
に押し付けられているため、灰皿ケース12のが
たつきが効果的に防止される。そして、灰皿ケー
ス12の出し入れ時においては、突条34の上端
面124と溝32の上壁内面との間には、一定量
の隙間が確保されているため、灰皿ケース12が
スムーズに移動できるのである。
また、本例の灰皿装置においては、突条34の
後端部の突部110とガイドレール22の前端部
のカム部100とが、灰皿ケース12の収納時及
び開時のいずれにも使用されるようにされている
ため、かかる突部、カム部の数が少なくて済み、
しかも中間部の突部112及びカム部98は、灰
皿ケース12の出し入れ時に互いにすれ違うよう
にされているから、灰皿ケース12の出し入れ時
にこれら突部112及びカム部98が互いに干渉
して操作者に不快感を与えることもない。更に灰
皿ケース12は、収納時、開時において弾性部9
4,92,90を弾性変形させつつリテーナ22
の上壁に押圧されるようになつているため、灰皿
ケース12に対する押圧状態が容易に保持され得
て、車両の振動等の外部の要因によつて灰皿ケー
ス12の突部がガイドレール22のカム部から外
れてしまつて、その押圧状態が解除されてしまう
ということもないのである。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は
その他の態様で実施することも可能である。
例えば、灰皿ケースの突条及びガイドレールに
形成される突部及びカム部の数を増すやことも可
能であるし、これら突部及びカム部を突条及びガ
イドレールと別体に設けてこれらをそれら突条及
びガイドレールに固設するようにすることも可能
である。また、これらの突部、カム部は、灰皿ケ
ースの突条、ガイドレールに対して互いに反対
側、つまり突部をガイドレールの側に、またカム
部を突条の側に設けてもよく、更に上記実施例に
おいて灰皿ケースに設けられている突条をガイド
レールの側に、またガイドレールに設けられてい
る溝を灰皿ケースの側に形成することも可能であ
る。
その他、突部を弾性変形可能な状態で設けるこ
とも可能であるし、また、本発明をかかる灰皿装
置の他、自動突出し式のグローブボツクス、操作
パネル装置の如き車両用の収納体装置に対して適
用することも可能である。
その他、本発明を回動式の収納対装置に適用す
ることも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸
脱しない範囲において当業者の知識に基づき様々
な変形を施した形態で実施することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である車両用灰皿
装置の側面断面図であり、第2図は、この灰皿装
置の分解斜視図である。第3図は、第3図は、第
1図におけるリテーナの後端カム部と灰皿ケース
の後端突部との周辺を作用状態で示す要部断面図
であり、第4図は、第3図における−断面図
である。第5図は、第1図におけるリテーナの前
端突部と灰皿ケースの後端カム部との周辺部を作
用状態で示す要部断面図であり、第6図は、第5
図における−断面図である。第7図は、第1
図に示す灰皿装置を灰皿ケースが突き出された状
態で示す側面断面図であり、第8図は、第7図の
リテーナの前端部周辺を拡大して示す要部断面図
であり、第9図は、第8図における−断面図
である。第10図は、第7図におけるリテーナの
中間部を拡大して示す要部断面図であり、第11
図は、第10図におけるXI−XI断面図である。 10:リテーナ、12:灰皿ケース、32:
溝、34:突条、48:ラツク、50:係止ピ
ン、56:カム片、70:渦巻ばね、74:ピニ
オン、80:ダンパ、90,92,94:弾性
部、96,98,100:カム部、110,11
2,114:突部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 位置固定に設けられるリテーナと、該リテー
    ナに出し入れ可能に保持された収納体とを有し、
    該収納体の両側部および該リテーナに設けられた
    ガイドレールの何れか一方に形成された溝と他方
    に形成された突条との摺動案内作用によつて前記
    収納体が出し入れ方向に案内され、かつ該収納体
    を収納位置に係止する係止機構の作用が解除され
    たとき該収納体が所定のアクチユエータにて突き
    出される形式の収納体装置において、 前記溝内に前記突条を遊嵌させる一方、該溝の
    下側面とこれと対向する突条の下側面の一方から
    カム部を、他方から突部を突設し、かつそれらカ
    ム部および突部の少なくとも一方を、前記突条も
    しくは溝に設けた弾性部に形成して、該弾性部を
    弾性変形させつつそれらカム部と突部とが係合し
    得るように為すと共に、それらカム部および突部
    を、前記溝または突条の前端部、後端部および中
    間部の各3箇所に設け、前記収納体の収納位置に
    おいては前端部および後端部の各カム部および突
    部が互に係合させられる一方、該収納体の突出し
    位置においては該収納体の側に形成されたカム部
    または突部の前記中間部および後端部のものが、
    リテーナの側に形成された突部またはカム部の前
    記前端部および中間部のものに係合するように構
    成し、前記収納体の収納位置および突出し位置に
    おいて、それらカム部と突部との係合作用にて該
    収納体を浮き上がらせて、該収納体を前記弾性部
    の弾性力に基づいて前記リテーナに押し付けるよ
    うにしたことを特徴とする自動突出し式車両用収
    納体装置。 2 前記ガイドレールおよび前記収納体が合成樹
    脂で形成され、かつ前記カム部および前記突部が
    それらガイドレールおよび収納体と一体に形成さ
    れている特許請求の範囲第1項記載の車両用収納
    体装置。 3 前記弾性部が前記ガイドレールの側に設けら
    れ、かつ前記カム部がその弾性部に形成されてい
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の車
    両用収納体装置。 4 前記溝または突条の中間部に形成されたカム
    部または突部が前記収納体の出し入れ方向に直角
    な幅方向において互い違いとなる位置に形成さ
    れ、該収納体の出し入れ時にそれらがすれ違つて
    互に係合しないようにされている特許請求の範囲
    第1項記載の車両用収納体装置。
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JPS5931684A (ja) * 1982-08-18 1984-02-20 日産自動車株式会社 自動車用灰皿
JPS59145633A (ja) * 1983-01-13 1984-08-21 アウデイ・エヌエスウ−・オ−ト・ウニオ−ン・アクチエンゲゼルシヤフト 引出し式容器装置

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