JPH0458442B2 - - Google Patents

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JPH0458442B2
JPH0458442B2 JP7991883A JP7991883A JPH0458442B2 JP H0458442 B2 JPH0458442 B2 JP H0458442B2 JP 7991883 A JP7991883 A JP 7991883A JP 7991883 A JP7991883 A JP 7991883A JP H0458442 B2 JPH0458442 B2 JP H0458442B2
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powder
cosmetic
protease
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Kazuyoshi Morita
Kunio Mimura
Takashi Abe
Kyotaro Hasunuma
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Kanebo Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な美白粉末化粧料に関し、詳しく
は、人体に好ましくない副作用や皮膚刺激がな
く、固定化酵素によつて後記の一般式で表わされ
るエステル(以下直鎖状2塩基酸エステルとい
う)の経皮吸収性を容易にし、著しく優れた美白
効果を発現しうる新規な美白粉末化粧料である。 色黒の原因は、過剰の日光光線特に紫外線に皮
膚照射によつて、皮膚内のチロシンがチロシナー
ゼの作用(活性)により酸化され、、ドーバーに
なり、さらにドーバキノンを経て5,6−ジヒド
ロインドールになりこれが重合してメラニン(色
素)を生成することにあるとされている。 日焼けした肌は、これらメラニン色素の増加し
た状態にあるので、肌色の回復には既成のメラニ
ンの淡色漂白化やメラニン生成過程でのチロシナ
ーゼ活性の阻害等が必要である。 従来より、ビタミンC、システイン、コロイド
硫黄などを配合した化粧料が開発されて賞用され
ているが、これらは充分に満足し得る保存性、安
定性および美白効果を有するものとは言い難い。 特開昭53−130443号公報には、色素過多症皮膚
病の治療を目的とした治療用組成物(実施例3に
は活性成分のアゼイン酸とビタミンCと角質溶解
剤としてのクロロクレゾール、サリチル酸を、多
量のラウリル硫酸ナトリウム(強い皮膚刺激を有
することは周知)を含むクリーム基剤に配合した
クリーム状組成物、実施例9の(a)にはアゼライン
酸とビタミンCとアゼライン酸ジメチルエステル
を食塩水に溶解した腹腔内注射用組成物、実施例
9の(c)にはドデカンジオイツク酸(1,10−デカ
メチレンジカルボン酸とビタミンCとドデカンジ
オイツク酸ジメチルエステルを食塩水に溶解した
皮下注射用組成物)および治療法が概脱されてい
る。 しかしながら、かゝる治療用組成物は当該皮膚
病の治療が適用できたとしても、美白化粧料の如
く肌に刺激を与えることなく、健康な皮膚を適度
良好に美白化し、あるいはシミ、ソバカス等を軽
減する目的には適さない。何故ならば、かゝる皮
膚病治療用組成物では、健康な(皮膚病ではな
い)皮膚に施用すると強い刺激を与え、角質を溶
解する等の他、チロシナーゼの活性を適度に阻害
できず、その結果実用的な美白効果が得られない
からである。 本発明者等は、かゝる現状に鑑み、人体に好ま
しくない副作用を有さず、かつ良好な美白効果を
奏し得る美白化粧料について、鋭意広範囲な系統
的研究を行なつた結果、後記一般式で表わされる
エステル(直鎖構造の2塩基酸モノエステル又は
ジエステル)は、多重配合しても安全で皮膚刺激
がなく、その上固定化酵素と併用する場合は、非
常に容易かつ速やかに皮膚内に吸収されて、存在
するチロシナーゼ活性を適度に阻害して顕著なメ
ラニン生成の抑制作用を示すと共に、優れた美白
効果を発現し、また当該化粧料の製品の長期保存
しても極めて安定で、美白能を永く保持し得るこ
とを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、美白剤成分(活性成分)
として、下記一般式 R1OOC(CH2)nCOOR2 (上記式中で、R1は炭素数1〜8の直鎖状のア
ルキル基またはアルケニル基、R2は水素原子ま
たは炭素数1〜8の直鎖状のアルキル基、あるい
はアルケニル基であり、nは1〜13の整数であ
る。 で表わされるエステルの少なくとも1つが固定化
プロテアーゼまたは固定化アミラーゼと共に配合
されていることを特徴とする美白粉末化粧料であ
る。 本発明において、美白剤成分(活性成分)とし
て使用されるエステル(モノエステルまたはジエ
ステル)は、前記一般式で表わされる化合物であ
る。このエステルは、直鎖状の脂肪族飽和二塩基
酸(炭素数3〜15)と直鎖状の脂肪族飽和一価ア
ルコールとからなるモノエステルまたはジエステ
ルである。その構造は直鎖状で、分岐鎖が無く、
かつアルキル基またはアルケニル基の鎖長は炭素
数1〜8の比較的短かいこと等によつて特徴づけ
られる。 本発明の前記一般式で表わされるエステルの中
で、最も好ましいものとしては、例えばアジピン
酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,9−ノナメチレンジカルボン酸、
1,10−デカメチレンジカルボン酸等のモノメチ
ルエステル、モノエチルエステル、モノプロピル
エステル、モノブチルエステル、モノアリルエス
テル、モノ−2−ヘプテニルエステル、ジメチル
エステル、ジエチルエステルジプロピルエステ
ル、ジブチルエステル、ジペンチルエステル、ジ
アリルエステル、ジ−2−ブテニルエステル、ジ
−3−ヘキセニルエステル、等が例示される。 本発明において使用される固定化プロテアーゼ
または固定化アミラーゼとは、プロテアーゼまた
はアミラーゼを実質的に水不溶性の担体に固定化
したものを言い、水不溶性の担体としては、例え
ばゼイン、シルクフイブロイン、ガゼイン等の蛋
白質、アルギン酸、カルボキシメチルセルローズ
等の多糖類、アクリルアミドゲル等の合成高分子
等がある。これらの中でも化粧料用として安全性
の面より好適なものはカゼイン、ゼイン、シルク
フイブロイン、アルギン酸、カルボキシメチルセ
ルローズ等の天然高分子由来のもの(天然高分子
およびその誘導体)である。 固定化する方法として包括法、担体結合法、架
橋法等があるが、本発明では包括法が特に好まし
い。包括法としては、例えばトウモロコシ蛋白ゼ
インの水性溶液に酵素を混合し、ゲル化して不溶
化させたり、ガゼインソーダの水溶液に酵素を混
合しPHを酸性にしてカゼインを沈澱形成させたり
して、包括型の固定化プロテアーゼまたは固定化
アミラーゼを得ることができる。 また担体結合法としては通常の方法が用いら
れ、例えばカルボキシメチルセルローズをメチル
化し、ヒドラジンを作用せしめヒドラシドとし、
更に亜硝酸を作用させて酸アミド誘導体とし、こ
れに酵素を反応させることにより、担体結合型に
固定化プロテアーゼまたは固定化アミラーゼが得
られる。 また酵素同士を結合させる架橋法としては通常
の方法、例えばトリレンジイソシアネート、キシ
レンジイソシアネート等の少なくとも二つ以上の
官能性基を有する試薬で酵素を架橋化処理するこ
とによつて架橋型の固定化プロテアーゼまたは固
定化アミラーゼを得ることができる。 以上の固定化プロテアーゼまたは固定化アミラ
ーゼのうちで好ましいものは蛋白質等の天然高分
子にプロテアーゼ、アミラーゼを包括法で固定化
したものである。その中でもトウモロコシ蛋白の
ゼインにプロテアーゼを包括したものが、その酵
素安定性、保存安定性、安全性の上から特に好ま
しい。 本発明の前記エステルは、遊離二塩基酸に較べ
て角質蛋白との結合性が低く、また皮脂に溶解し
やすい利点を有し、かつ固定化プロテアーゼまた
は固定化アミラーゼを組み合わせることによつ
て、前記エステル単独よりも一層皮内浸透性が高
まる。 これらの特性によつて、本発明の美白化粧料は
チロシナーゼ活性の阻害効果が著しく高く、優れ
た美白効果を発現し得る。これらの特性、効果は
例えばアゼライン酸、アジピン酸等の遊離の二塩
基酸(特開昭53−130443号)や例えばジイソプロ
ピルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアジペ
ート等の分岐エステル(特公昭45−22435号)に
は見られないところであつて、その特異性は著し
い。 本発明の美白化粧料における、前記一般式で表
わされるエステル(モノエステル、ジエステル)
の少なくとも一つの配合量は、美白化粧料の形態
(種類)によつて異なるけれども、総括的な配合
量は、当該化粧料の処方成分全量を基準として
(以下同様)通常10〜25重量%(好ましくは12〜
20重量%)の範囲内である。また本発明の前記の
モノエステルとジエステルを併用する場合の両者
の混合割合は、100:0〜0:100(好ましくは
95:5〜5:95)である。 本発明に使用する固定化プロテアーゼまたは固
定化アミラーゼとしては、プロテアーゼまたはア
ミラーゼの含有率が通常5.0〜20重量%のものが
適用される。 本発明の粉末化粧料における固定化プロテアー
ゼまたは固定化アミラーゼの配合量(使用量)
は、固定化プロテアーゼまたは固定化アミラーゼ
に含有しているプロテアーゼまたはアミラーゼ量
として、処方成分全量に対して0.025〜2重量%、
好ましくは0.1〜1重量%である。0.025重量%未
満では酵素の効果が低下し、2重量%をこえると
顔面塗布時に著しい異和感を与えやすい。 本発明に使用する固定化プロテアーゼまたは固
定化アミラーゼは、粉末状であることが必要で、
通常、平均粒径が0.5〜20μのものが適用される。 本発明の粉末状の美白化粧料は、デンプン、デ
キストリン、カルボキシメチルセルローズ、ヒド
ロキシエチルセルローズ、ヒドロキシプロピルセ
ルローズ、ポリビニルアルコール、ポリビニルビ
ロドリン、ガゼイン、セリシン、乳糖、マンニツ
ト、沈降炭酸カルシウム等の慣用粉末基材に、本
発明の前記エステル(モノエステルおよび/また
はジエステル)と前記固定化プロテアーゼまたは
固定化アミラーゼを添加し、均一に混練すること
によつて製造される。 本発明の美白粉末化粧料は、パツク、マツサー
ジクリーム、または洗顔クリーム等の化粧料と以
下の如く混練後通常使用法により用いられる。す
なわち、本発明の美白粉末化粧料1gを5gのパ
ツク、マツサージクリームまたは洗顔クリームに
練り込み、被験者の顔面に塗布する。パツクの場
合は約10分〜15分間塗布放置後、顔面より剥離す
る。マツサージクリームの場合は、塗布後、数分
間肌にすり込む様にマツサージをくり返し、その
後テイツシユペーパーまたは脱脂綿等でふきと
る。また、洗顔クリームの場合は、塗布後、顔面
全体を十分こする様にして洗顔し、十分水洗いす
る。以上の様に、本発明の美白粉末化粧料は一定
量、化粧品に混合され、一定時間肌に塗布処理
後、テイツシユペーパーまたは脱脂綿等でふき取
られるか、洗い落とされる様な方法で使用され
る。 以下本発明を実施例によつて詳述する。尚、実
施例に示す部とは重量部を意味する。また、酵素
活性率(活性保持率)、感触、経日安定性は後述
の試験法によつて調べた。 プロテアーゼ活性測定試験法 P−トシルアルギニンメチルエステル0.033M
水溶液(PH8)中に適当量の固定化プロテアーゼ
を含有する試料を加え、30℃で30分間撹拌しなが
ら反応させた後、1000rpmで5分間遠心し、上澄
液を採り、ガスクロマトグラフイーにより活性を
測定する。保存開始時および一定期間保存後の活
性を測定し、以下の式より活性保持率を算出す
る。 活性保持率(%)=一定期間保存後の活性/保存開始時
の活性×100 Γアミラーゼ活性測定試験法 デンプン水溶液に適当量の固定化アミラーゼ
を含有する試料を加え撹拌をしながら30℃、30
分間反応した後、生成した還元性糖を過マンガ
ン酸カリウム溶液で定量して求める。 活性保持率(%)=一定期間保存後の活性/保存開始時
の活性× 100 それぞれの美白粉末を45℃の恒温槽内で6ケ
月間保存した時の活性保持率および美白粉末化
粧料の変化について調べた。 またそれぞれの美白粉末を処方のパツク(皮
膜型)化粧料の中に加えて混練後、顔に塗布し
た時の実用特性(感触)を調べた。 次に固定化酵素の調製法を示す。 長瀬産業製プロテアーゼまたはアミラーゼを
それぞれの次の方法で固定化して調製した(な
お混合比率は酵素:担体=1:4)。 Γゼイン固定化プロテアーゼ(ZIP) トウモロコシ蛋白ゼインをイソプロピルアル
コールで抽出しプロテアーゼを添加後、撹拌し
ながら、水を添加して沈澱せしめ乾燥、粉砕し
て調製する。 Γゼイン固定化プロテアーゼ(ZIA) ZIPと同方法で調製する。 Γ絹フイブロイン固定化プロテアーゼ(FIP) 絹フイブロインを銅エチレンジアミンに溶解
し、透析し、銅エチレンジアミンを除去後プロ
テアーゼを添加し、撹拌しながら硫安を加えて
塩折して沈澱せしめ、乾燥、粉砕して調製す
る。 Γ絹フイブロイン固定化プロテアーゼ(FIA) FIPと同方法で調製する。 Γカルボキシメチルセルロース固定化プロテアー
ゼ カルボキシメチルセルロースナトリウムを水
に溶解し、それにプロテアーゼを加え更に塩化
カルシウムを添加して、沈澱を生じめしめ、乾
燥、粉砕して調製する。 Γアルギン酸固定化プロテアーゼ アルギン酸ナトリウムを水に溶解し、それに
プロテアーゼを加え、更に酸を加えてPHを4以
下として沈澱を生じせしめ、乾燥、粉砕して調
製する。 Γアクリルアミドゲル固定化プロテアーゼ アクリルアミドモノマー、N、N′−メチレ
ンビスアクリルアミドおよびプロテアーゼを緩
衝液に溶解し、これに重合促進材としてβ−ジ
メチルアミノプロピオニトリルおよび重合開始
剤として、K2S2O3を加えて重合反応を行ない
調製する。 Γ美白効果のパネルテスト 実施例1、2または3およびそれぞれの比較
例の美白化粧料粉末1gを下記処方の皮膜型パ
ツク剤5g中に練り込み、被験者の顔面に毎日
朝夕1回宛の塗布を4ケ月間くり返して美白効
果を比較した。ただし、実施例4については連
続塗布2、4、6ケ月後において美白効果を経
日的に比較した。 尚、被験者は各群20名とし、かつシミ、ソバ
カス、色黒の悩みを有する人を対象とした。効
果のあつたパネラー数とは、良いおよびやや良
いと相当する被験者の総数である。 一方、実施例4および各比較例の美白化粧料
粉末1gを下記処方のマツサージクリーム5g
の中にまた実施例5および各比較例の美白粉末
化粧料1gを下記処方の洗顔クリーム5gの中
の練り込み、それぞれ20名の被験者が通常の方
法で毎日朝夕1回宛の塗布を4ケ月間くり返し
て美白効果を同様に比較した。 Γ皮膜型パツク剤の処方 ポリビニルアルコール 15部 エタノール 15部 グリセリン 5部 カオリン 5部 香 料 0.1部 メチルパラベン 0.1部 水 59.8部 総 量 100部 ●マツサージクリームの処方 パラフイン 4.0部 マイクロクリスタリンワツクス 6.0部 ミツロウ 6.0部 ワセリン 14.0部 流動パラフイン 42.5部 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.7部 ポリオキシエチレンソルビタン 0.8部 モノオレイン酸エステル(20E.O.) メチルパラベン 0.2部 香 料 0.1部 水 22.7部 総 量 100部 Γ洗顔クリームの処方 流動パラフイン 35部 オゾケライト 8部 パラフイン 5部 コレステロール 3部 セスキオレイン酸ソルビタン 1.5部 モノオレイン酸ポリオキシ エチレンソルビタン(20E.O.) 0.3部 メチルパラベン 0.1部 香 料 0.1部 水 47.0部 総 量 100.0部 実施例 1 美白粉末化粧料(美白パウダー)の調製処方は
第2表に示す。 調製法: 後記の第2表に示す処方成分の(1)、(4)に酵素、
固定化酵素(酵素含料10%)、2塩基酸エステル
又はその組み合わしたものをそれぞれ添加し、均
一に混合撹拌する。一方、成分(2)と(3)を均一に混
合撹拌する。 その後、両組成物を混合し、再度均一に混合撹
拌して篩を通し調製した。 この粉末美白化粧料は45℃、4ケ月間保存し、
それぞれの製品中の酵素活性の安定性を測定し
た。また本美白化粧料の使用時の感触及び美白効
果を第2表に示した。 第2表の結果から明らかな様に、固定化酵素の
配合量が10重量%以上の場合は、使用時に皮膚に
異和感を与え、また0.05重量%以下の場合は、美
白効果がほとんど期待されない。 基剤中に2塩基酸エステルとして、アゼライン
酸ジエチルを15重量%と固定化酵素(ZIP又は
ZIA)を0.05〜5.0重量%を配合した美白化粧料の
美白効果は著しく、また官能効果(皮膚のつやが
良くなり、表面がなめらかになる。)も極めて優
れており、本発明の粉末美白化粧料の作用効果の
特異性を著しい。 一方、固定化酵素の代わりに、未固定酵素(プ
ロテアーゼ又はアミラーゼ)を配合した美白粉末
化粧料、又は、基剤中に固定化酵素(ZIP又は
ZIA)のみを配合した粉末化粧料の美白効果は著
しく低かつた。 更に基剤中に2塩基酸エステルのみを配合し
た。美白粉末化粧料には美白効果が認められた
が、本発明の美白化粧料に比較すれば、その効果
は満足すべきものではなかつた。 美白粉末化粧料を45℃、4ケ月間保存した場合
の酵素活性の安定性を測定した結果、いずれの場
合も固定化酵素を配合した試料中の酵素活性は低
下しなかつたが、未固定酵素を配合した試料中の
酵素活性は著しく低下し、着色が認められた。
【表】
【表】 実施例 2 美白粉末化粧料(美白パウダー)の調製処方は
第3表に示す。 調製法: 後記の第3表に示す処方成分の(1)、(3)、(4)に酵
素、固定化酵素、2塩基酸エステルまたはその組
み合わせたものをそれぞれ添加し、均一に混合撹
拌する。一方、成分(2)と(5)を均一に混合撹拌す
る。 その後、両組成物を混合し、再度均一に混合撹
拌して、篩を通し調製した。 その粉末美白化粧料は45℃、4ケ月間保存し、
それぞれの製品中の酵素活性の安定性を測定し
た。また本美白化粧料の使用時の感触および美白
効果を第3表に示した。 第2表より明らかなように、炭素数3〜15(n
=1〜13)の2塩基酸ジエチルエステルのいずれ
か一種の固定化酵素(ZIP)を組み合わせた粉末
化粧料の美白効果及び官能効果はいずれも顕著で
あつた。一方、基剤中に2塩基酸エステルのみを
配合した粉末化粧料に美白効果が認められたが、
本発明の美白化粧料に比較すればその効果は満足
すべきものではなかつた。 また、基剤中に固定化酵素(ZIP)のみを配合
した粉末化粧料及び粉末基剤には美白効果が認め
られなかつた。 以上の結果より、本発明美白粉末化粧料の作用
効果の特異性は著しい。 各粉末美白化粧料を45℃、4ケ月間保存した場
合の酵素活性の安定性を測定した結果、いずれの
場合も固定化酵素を配合した試料中の酵素活性は
低下しなかつた。
【表】 実施例 3 粉末美白化粧料(美白パウダー)の調製処方は
第4表に示す。 調製法: 後記の第4表に示す処方成分の(1)、(4)に酵素、
固定化酵素、2塩基酸エステル又はその組み合わ
したものをそれぞれ添加し、均一に混合撹拌す
る。その後、両組成物を混合し、再度均一に混合
撹拌して、篩を通し調製した。 この粉末美白化粧料は45℃、4ケ月間保存し、
それぞれの製品中の酵素活性の安定性を測定し
た。また美白化粧料の使用時の感触及び美白効果
を第4表に示した。 第3表の結果から明らかなように、炭素数1〜
8のアルキル基又はアルケニル基の2塩基酸エス
テルのいずれか一種の固定化酵素(ZIP)を組み
合わせた粉末化粧料の美白効果及び官能結果はい
ずれも顕著であつた。一方基剤中に2塩基酸エス
テルのみを配合した粉末化粧料には美白効果が認
められたが、本発明の美白化粧料に比較すれば、
その効果は満足すべきものではなかつた。また基
剤中に固定化酵素(ZIP)のみを配合した粉末化
粧料及び粉末基剤には美白効果が認められなかつ
た。 以上の結果により、本発明の美白化粧料の作用
効果の特異性は著しい。尚、炭素数9以上のアル
キル基又はアルケニル基の2塩基酸エステルを配
合した粉末化粧料の美白効果は十分満足すべきも
のではなかつた。 各粉末美白化粧料を45℃、4ケ月間保存した場
合の酵素活性の安定性を測定した結果、いずれの
場合も固定化酵素を配合した試料中の酵素活性は
低下しなかつた。
【表】 実施例 4 粉末美白化粧料(美白パウダー)の調製処方は
第5表に示す。 調製法: 後記の第5表に示す処方成分の(1)、(4)に酵素、
固定化酵素、2塩基酸エステル又はその組み合わ
したものをそれぞれ添加し、均一に混合撹拌す
る。一方、成分(2)と(3)を均一に混合撹拌する。 その後、両組成物を混合し、再度均一に混合撹
拌して、篩を通し調製した。 この粉末美白化粧料は45℃、4ケ月間保存し、
それぞれの製品中の酵素活性の安定性を測定し
た。また本美白化粧料の使用時の感触及び美白効
果を第5表に示した。 第5表の結果から明らかなように、2塩基酸エ
ステル(アゼライン酸ジエチルエステル)と固定
化酵素(ZIP)を組み合わせた本発明の粉末化粧
料(粉末1)は2ケ月後、美白効果ありと答えた
パネラー数が20名中6名に認められ、4ケ月後で
15名、6ケ月後17名と著しい美白効果の増大を示
した。 それに対し、基剤中に2塩基酸エステル(アゼ
ライン酸ジエチルエステル)のみを配合した粉末
化粧料(粉末2)の場合は、連続塗布4ケ月後に
美白効果の認められたパネラー数は、70名中9
名、6ケ月後は20名中13名であつた。即、本発明
の粉末Aは比較例の粉末2よりも美白効果の発現
が著しく速やかであり、官能効果面でも秀れてい
ることは明白である。 一方、基剤中に遊離2塩基酸(アゼライン酸)
のみを配合した粉末化粧料(粉末4)、および基
剤中に遊離2塩基酸(アゼライン酸)と固定化酵
素(ZIP)を配合した粉末化粧料(粉末5)の美
白効果の発現は速やかでなく、その効果も十分満
足すべきものではない。 更に、基剤中に固定化酵素(ZIP)のみを配合
した粉末化粧料(粉末3)、及び粉末基剤(粉末
6)には美白効果はほとんど認められなかつた。
以上の結果より、本発明の粉末美白化粧料(粉末
1)の作用効果の特異性は著しい。
【表】 実施例 5 粉末美白化粧料(美白パウダー)の調製処方は
第6表に示す。 調製法: 後記の第6表に示す処方成分の(1)、(4)に酵素、
固定化酵素、2塩基酸エステル又はその組み合わ
したものをそれぞれ添加し、均一に混合撹拌す
る。一方、成分(2)と(3)を均一に混合撹拌する。 その後、両組成物を混合し、再度均一に混合撹
拌して篩を通し調製した。 この粉末美白化粧料は45℃、4ケ月間保存し、
それぞれの製品中の酵素活性の安定性を測定し
た。また本美白化粧料の使用時の感触及び美白効
果を第6表に示した。 第6表の結果から明らかなように、2塩基酸エ
ステル(1,9−ノナメチレンジカルボン酸エス
テル−ジ−n−ブチル)と固定化酵素(FIP又は
FIA)を組み合わせた本発明の美白粉末化粧料の
美白効果及び官能効果はいずれも顕著であつた。
一方、2塩基酸エステル(1,9−ノナメチレン
ジカルボン酸エステル−ジ−n−ブチル)と未固
定酵素(プロテアーゼ又はアミラーゼ)を組み合
わせた粉末化粧料の美白効果及び官能効果はいず
れも十分満足するものではなかつた。 また、基剤中に2塩基酸エステルのみを配合し
た粉末化粧料についても、その美白効果を認める
ものの本発明の美白化粧料に比較すれば、その効
果は満足すべきものではなかつた。 更に、基剤中に固定化酵素(FIP又はFIA)の
みを配合した粉末化粧料の美白効果についてはそ
の美白効果は著しく低く、官能特性も悪かつた。
各粉末美白化粧料を45℃、4ケ月間保存した場合
の酵素活性の安定性を測定した結果、いずれの場
合も、固定化酵素を配合した試料の酵素活性は95
%以上で外観の変化もなかつたのに対し、未固定
酵素の場合は著しく安定性に欠け、外観も着色を
伴つた。 以上の結果より、2塩基酸エステルと固定化酵
素を組み合わせた本発明の粉末美白化粧料の作用
効果の特異性は著しい。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 美白剤成分として、下記一般式 R1OOC(CH2oCOOR2 (上記式中で、R1は炭素数1〜8の直鎖状のア
    ルキル基またはアルケニル基、R2は水素原子ま
    たは炭素数1〜8の直鎖状のアルキル基あるいは
    アルケニル基であり、nは1〜13の整数である。 で表わされるエステルの少なくとも一つが、固定
    化プロテアーゼまたは固定化アミラーゼの粉末と
    共に配合されていることを特徴とする美白粉末化
    粧料。 2 前記一般式で表わされるモノエステルおよび
    ジエステルの少なくとも一つが、当該化粧料の処
    方成分全量を基準として10〜25重量%配合されて
    いる、特許請求の範囲第1項記載の美白粉末化粧
    料。 3 固定化プロテアーゼまたは固定化アミラーゼ
    が、当該化粧料の処方成分全量を基準として0.5
    〜10重量%配合されている特許請求の範囲第1項
    記載の美白粉末化粧料。 4 固定化プロテアーゼまたは固定化アミラーゼ
    が、固定化プロテアーゼまたは固定化アミラーゼ
    中のプロテアーゼまたはアミラーゼ含有率が5〜
    20重量%のものである、特許請求の範囲第1項記
    載の美白粉末化粧料。
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FR2848847B1 (fr) * 2002-12-18 2005-10-14 Coletica Composition cosmetique ou dermopharmaceutique comprenant une enzyme insoluble en milieu aqueux, ainsi que ses utilisations
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