JPH0457747A - 端部加工性に優れた金属缶胴体及びその製造方法 - Google Patents

端部加工性に優れた金属缶胴体及びその製造方法

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JPH0457747A
JPH0457747A JP15864390A JP15864390A JPH0457747A JP H0457747 A JPH0457747 A JP H0457747A JP 15864390 A JP15864390 A JP 15864390A JP 15864390 A JP15864390 A JP 15864390A JP H0457747 A JPH0457747 A JP H0457747A
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film
metal
layer
roll
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Kenji Matsuno
松野 建治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、缶胴の外側表面上にプラスチックフィルムを
重なり部を設けて貼り着わせだ金属缶胴体及びその製造
方法に関する。
従来技術及びその課題 絞りしごき缶等の2ピ一ス金属缶では、印刷の高級化が
切望されている。
印刷の高級化を計るため、高級印刷されたフィルムをシ
ート状にして2ピ一ス缶胴の外側面に貼り合わせるが提
案されている。この場合、缶胴の金属面上に直接接着剤
を介してフィルムシートを貼り合わせることにより、従
来行っていた塗装を省略することができる。
このように缶胴の外面にフィルムを貼り合わせる場合に
は、金属面の露出を防止して、金属面を保護するため、
缶胴の周上にて重なり部を設けてフィルムを貼ることが
必要となる。
この重なり部においては、他の部分のほぼ2倍の厚さを
有することになる。このような重なり部を有する金属缶
胴体をネックイン加工及び7ランジ加工を行うと、フィ
ルムシートの重なり部の両脇において金属部位にしわが
発生することが判っIこ 。
このようなしわの程度が大きくなると、外観上好ましく
なく、更に、缶胴体に内容物を充填した後、缶胴体と缶
蓋とを巻締めた際に、内容物の漏洩が生じることになる
以上のようなフィルムシートの重なり部の両脇での金属
缶胴体のしわの発生は、重なり部の幅に依存し、重なり
部の輻を5mm以上にすれば比較的軽微となり、実用上
内容物の漏洩等の問題はなくなるが、外観上の点、ある
いは経済的点からフィルムシートの重なり部の幅は小さ
いことが好ましく、重なり部の幅を大きくしないで上記
しわの発生を抑える対策が必要となる。
また、フィルムシートとしては、通常ホワイト顔料を充
填したものを用いるが、フィルムの重なり部では白色の
色調が他の部分と異なることになり、このことが外観上
の問題となる。
課題を解決するための手段 本発明に従うと、上記のとおりの課題を解決するだめに
、 缶胴の外側金属表面上にフィルムシートを重なり部を設
けて貼り合わせた金属缶胴体において、少なくとも該金
属缶胴体の端部加工を行う部位の該重なり部を形成する
フィルムシートの厚さが、他の部分の厚さの1.6倍以
下である ことを特徴とする端部加工性に優れた金属缶胴体が提供
される。
更に、本発明に従うと、上記のとおりの課題を解決する
ために、 厚さの減少せしめられた縁部を有する所定寸法のフィル
ムシートを形成すること、 上記所定寸法のフィルムシートを缶胴に貼着して、上記
縁部によって重なり部を形成することを含むことを特徴
とする端部加工性に優れた金属缶胴体の製造方法 が提供される。
実施例 実施例1に従う金属缶胴体 まず、第1図を参照して、本発明の実施例1に従う金属
缶胴体10を説明する。
(金属缶胴体10) この金属缶胴体lOは、第1図に示したとおり、缶胴1
2と、接着剤層14と、フィルムシート本体I6と、印
刷層18と、オーバーコート層20とから構成されてい
る。
所望により、缶胴12の表面に下地塗装膜を設けてもよ
い。
例えば、フィルムシート本体16が缶胴12に対して、
良好な接着特性を有する場合などには、接着剤層14を
省略することができる。また、例えば、印刷層18が、
良好な耐摩耗特性を有する場合などには、オーバーコー
ト層20を省略することができる。
下記に詳述するとおりに、缶胴12に、接着剤層14、
フィルムシート本体16、印刷層18及びオーバーコー
ト層20からなるフィルムシート22を熱接着すること
によって、この金属缶胴体10が形成される。
フィルムシート22は、缶胴12の周囲を覆い、かつ重
なり部24を有する。この重なり部24は、缶胴12の
外面の金属露出を防止する。
缶胴12に貼り付けられるフィルムシート22の重なり
部24におけるフィルム厚みは、非重なり部の1.6倍
以下、好ましくは1.0〜14倍以下とする。1.6倍
を越える場合には、缶胴のネックイン加工及び7ランジ
加工の際にフィルムの重なり部24の両脇でのしわの発
生が顕著となり、外観上好ましくなく、更に、缶詰に加
工した場合に、内容物の漏洩を引き起こす危険性がある
ネックイン加工及びフランジ加工等端部加工が行われる
部位のみにおいて、重なり部24におけるフィルム厚み
を、非重なり部の1.6倍以下、好ましくは1.0〜1
.4倍以下とすることによって、しわの発生を防止する
ことができる。しかし、加工の容易さ、及び他の部分と
重なり部との色調の差異を考慮すると、重なり部24全
体に渡って同じ厚さにすることが好ましい。
フィルムシート22間の接着性を考慮すると、第1図に
示したとおり、フィルムの重なり部24におけるフィル
ムの接着面に位置する部位には、印刷層18及びオーバ
ーコート層20を設けない方が好ましい。
重なり部24の幅は特に制限はないが、5mm以下にす
ることが好ましい。
この金属缶胴体10は、ネックイン加工、フランジ加工
等が施された後、巻締によって缶蓋が連結され金属缶を
形成する。
(缶胴12) 缶胴12は、露出した金属面を有する金属缶として形成
される。
缶胴12は、絞り−しごき缶、絞り缶、押しだし成形缶
等のような2ピ一ス缶等からなり、金属としては、アル
ミ及びその合金、ブリキ、ティンフリースチール等の表
面処理鋼板、ブラックプレートのような鋼等を用いるこ
とができる。
フィルムシート22が貼り付けられる、缶胴12の側面
部の厚みは、通常0.06〜0.25mm程度である。
一般に、端部加工を施す部位の金属体が薄くなるほど、
ネックイン加工及びフランジ加工の際に、しわあるいは
クラック等の発生が起こり易い。
(フィルムシート22) フィルムシート22は、フィルムを所定寸法に切断する
ことによって、形成される。
フィルムシート22は、上記のとおり、内側から接着剤
層14、フィルムシート本体16、印刷層18及びオー
バーコート層20を有するように構成されている。
このようなフィルムシート22を外面に貼り付けた缶胴
12は、重なり部24を除き、例えば従来の塗料に比ベ
ネックイン加工及び7ランジ加工の際に良好な加工性を
有する。一般にフィルムシートを用いると、加工時のク
ランク等の発生を塗料に比べ抑制し易い。これは、フィ
ルムシート22の膜としての性質に依存すると考えられ
、加工を行う部位の金属材の厚みが比較的薄くなっても
、一般に加工時のクラック等の発生を塗料に比べ抑制し
易くなる。
(接着剤層14) 接着剤層14は、接着剤又はプライマから形成され、缶
胴12とフィルムシート22との接着強度を高める。
接着剤又はプライマとして、熱可塑性樹脂又は熱硬化性
樹脂を用いることができる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ化合物、多官能イソシ
アネート等の熱硬化性化合物を主成分とするものを用い
ることが好ましい。エポキシ化合物としては、エポキシ
樹脂と、フェノール系、ユリア系、アミド系、エステル
系、アクリル系あるいはウレタン系等の1種以上の組成
物からなる硬化剤とを含んだものを用いることができる
接着剤又はプライマとして、未硬化の熱硬化性樹脂を使
用することによって、下記のとおりに、フィルムシート
本体16上の印刷層18の変形させることなく、缶胴1
2とフィルムシート22とを短時間にて接着することが
できる。
まず、熱硬化性樹脂からなる接着剤又はプライマを、溶
剤を含んだ溶液状にてフィルムシート本体16の印刷層
18の反対側に塗布し、熱風等によって溶剤を蒸発させ
、乾燥状態とする。この溶剤の蒸発は熱硬化性樹脂の硬
化反応かはとんと起こらない温度範囲で行う。
このようにフィルムシート本体16に塗布され、乾燥さ
れた熱硬化性樹脂からなる接着剤又はプライマはある温
度に達すると硬化反応を開始し、押圧状態にある金属等
に対して瞬時に接着する性能を有する。
このため、短時間の押圧にて接着をすることかでき、フ
ィルムの溶融点以下にて接着が可能であるため、印刷面
を損なうことがない。
例えば、缶胴12を加熱し、缶胴12に、フィルムシー
ト22の上記のとおりに形成された熱硬化性樹脂からな
る接着剤又はプライマの接着剤層14を順次に押し当て
ると、缶胴12からフィルムシート22に接着剤層14
側から熱が伝えられ、接着剤層14の熱硬化性樹脂が瞬
時に硬化し、これによって、フィルムシート22が缶胴
12に瞬時に接着される。接着剤層14を通過した熱は
、例えはプラスチックフィルムで形成されたフィルムシ
ート本体I6に達し、フィルムシート本体16を収縮せ
しめることがあるが、収縮以前に熱硬化性樹脂がある程
度硬化しているので、実質的にフィルムシート22は収
縮することはない。
このため、フィルムシート本体16上の印刷層18の変
形させることなく、缶胴12とフィルムシート22とを
短時間にて接着することができる。
上記のとおりに接着を行う場合には、接着直前の缶胴の
加熱温度は接着剤層14の熱硬化性樹脂の硬化開始温度
以上にする必要があり、上記硬化開始温度の+5℃以上
にすることが好ましい。更に、接着前のみならず、接着
中においても缶胴12を加熱すれば、上記温度の確保が
容易になる。
接着剤層14の熱硬化性樹脂は、その硬化開始温度がフ
ィルムシート本体16の軟化温度に比べ低い方が好まし
く、通常は、100〜200°Cの範囲のものが用いら
れる。
(フィルムシート本体16) フィルムシート本体16としては、好ましくは、金属面
に熱接着性を有し、かつフィルムシート同士も熱接着性
を有するものが用いられる。
フィルムシート本体16の材料の例は、ポリエチレンテ
レ7タレー1・樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂
等のポリエステル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート
とイソフタル酸の共重合体等よりなる共重合ポリエステ
ル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポ
リオレフィン樹脂、ナイロン系樹脂あるいは以上の樹脂
の混合体あるいは積層体等である。
フィルムシート本体16には、ホワイト顔料等の顔料を
添付したものを使用することができる。
フィルムシート本体16の厚みは、5〜50pmのもの
を用いることができる。
(印刷層18) 印刷層18は、フィルムシート本体16上に、例えば、
グラヒア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等によっ
て所望の文字、模様を印刷することによって形成される
(オーバーコート層20) オーバーコート層20は、印刷層18の保護のだめの硬
化層によって構成される。
印刷層18が、耐摩耗性を有する場合には、このオーバ
ーコート層20を省略することかできる。
フィルムの重なり部24におけるフィルムの接着面に位
置する部位には印刷層18及びオーバーコート1112
0を設けないことが、フィルム間を接着する上では好ま
しい。
(フィルムの加工) 缶胴12に貼り合わせるフィルムシート22の重なり部
24に位置するフィルムの部位を接着前に延伸して、薄
くする。
フィルムの延伸は、例えば、局部的に延伸すべき部位の
両脇を固定し、その部位を強制的に引き伸ばすことによ
って行うことができる。引き伸ばしの際フィルムの温度
を上げることによって、フィルムの延伸を円滑に行うこ
とができる。
例えば、上記のとおりに延伸された部分の中央を切断す
ることによって、所定の寸法のフィルムシート22を形
成する。このように形成されたフィルムシート22の前
縁部及び後縁部か延伸によって、薄くなっており、これ
らの部分が重なり部24を形成する。
上記のとおりの延伸によって、フィルムシート本体16
のみならず、接着剤層14も引き伸ばされるが、それに
よる接着力の低下はほとんど認められない。
(フィルムシートの接着) 例えば、缶胴12を加熱し、これにフィルムシート22
を押し当てて、缶胴12にフィルムシート22を接着す
る。
缶胴12を加熱する加熱手段としては、高周波誘導加熱
手段、抵抗加熱手段、熱風伝導加熱手段等を用いること
ができる。
フィルムシート22を接着した後、引き続き、あるいは
別個に、フィルムシート22が接着された缶胴12を更
に加熱することによって、接着剤層]4の接着材又はプ
ライマを完全に硬化させる。
接着剤層を用いない場合には、加熱した缶胴12にフィ
ルムシート22のフィルム本体を対抗させて、缶胴12
とフィルムシート22とを押圧することによって、缶胴
12にフィルムシート22を接着する。
実施例2に従う金属缶胴体 実施例2に従う金属缶胴体30は、第2図に示したとお
り、内側から缶胴32、接着剤層34と、印刷層38及
びフィルムシート本体36を有するように構成されてい
る。これらの構成部材の各々は、実施例1に従う金属缶
胴体の構成部材と同様に構成される。
所望により、缶胴32の表面に下地塗装膜を設けてもよ
い。
フィルムシート本体36は、透明乃至半透明材料で形成
され、内部の印刷層38が見えるようになっている。
最も外側にオーバーコート層を設けることもできるが、
実施例2に従う金属缶胴体30においては、フィルムシ
ート本体36の内側に印刷層38が配置されているため
、印刷層38が保護されているため、オーバーコート層
を省略できる。
缶胴32と、接着剤層34、印刷層38、フィルムシー
ト本体36からなるフィルムシート42とを、熱接着す
ることによって、この金属缶胴体30が形成される。
缶胴32に貼り付けられるフィルムシート42の重なり
部44におけるフィルム厚みは、卵重なり部の1.6倍
以下、好ましくは1.0〜1.4倍以下とする。
好適実施例に従う製造方法 次に、第3図乃至第6図を参照して、本発明の好適実施
例に従う金属缶胴体の製造方法及びそれを実施する装置
を説明する。
第3図に示した装置は、張力調整装置50と、延伸装置
52と、切断装置54と、貼着装置56と、加熱装置5
8とを具備する。
張力調整装置50は、一定の回転速度で回転している駆
動ロール60と、フィルム62を挟んで駆動ロール60
に対接している遊転ロール64と、テンションロール6
6と、案内ロール68とを備えている。駆動ロール60
及び遊転ロール64は、供給源(図示せず)から供給さ
れるフィルム62を一定速度で駆動する。テンションロ
ール64は、弾性的に支持された軸69によって、フィ
ルム62に第3図の下方向の一定の力を加え、フィルム
62に一定の張力を与える。
延伸装置52は、第3図、第4図及び第5図に示したと
おり下方装置と上方装置とを具備し、下方装置は、上面
が弾性部材で形成された固定保持部70、平板状ポンチ
72、及び平板状ポンチ72を駆動する下方空圧式駆動
装置74を有し、上方装置は、固定案内部材76、下面
が弾性部材で形成された可動保持部78、及び可動保持
部78を駆動する上方空圧式駆動装置80を有する。
平板状ポンチ72は、下方空圧式駆動装置74によって
、第4図に示した降下した位置と第5図に示した上昇し
た位置との間を移動せしめられ、可動保持部78は、上
方空圧式駆動装置80によって、第4図に示した上昇し
た位置と第5図に示した降下した位置との間を移動せし
められる。
可動保持部78には、熱風が供給されるノズル82が設
けられている。
この延伸装置52は、次のとおりに、フィルム62を延
伸する。
フィルム62は、下記のとおりに、切断装置54によっ
て間欠的に移動せしめられる。フィルム62が静止して
いる間に、第4図に示した状態から可動保持部78か降
下し、可動保持部78と固定保持部70がフィルム62
を挟み、固定的に支持する。可動保持部78のノズル8
2から熱風が供給され、可動保持部78及び固定保持部
70に支持されたフィルム62を加熱する。次いで、平
板状ポンチ72が上昇し、第5図に示した状態になり、
平板状ポンチ72がフィルム62の加熱された部分を押
し上げ、延伸する。次に、ノズル82からの熱風の供給
が終了し、平板状ポンチ72が降下し、可動保持部78
が上昇し、第4図に示した状態に戻る。この状態におい
て、フィルム62が駆動され、所定長さ移動せしめられ
る。
延伸を円滑に行えるように、平板状ポンチ72を加熱手
段(図示せず)によって加熱することもできる。
切断装置54は、一対のカッターロール84及び86と
遊転ロール88とを備えている。
カッターロール84及”び86は間欠的に駆動せしめら
れ、所定のタイミングで、カッターロール84及び86
が1回転し静止する。カッターロール84及び86が1
回転することによって、フィルム62が所定の長さに切
断して、フィルムシート22が形成される。フィルムシ
ート22の切断縁は、上記のとおりの延伸装置152に
よって延伸せしめられた部分の中央に位置するように、
延伸装置52及び切断装置54が配置されている。従っ
て、切断装置54から貼着装置56に供給されるフィル
ムシート22の前縁及び後縁は、延伸せしめられており
、他の部分よりも薄くなっている。
貼着装置56は、第6図に示したとおり、貼着ロール9
0と支持部材92とを備えている。
貼着ロール90は、支持部材92に回転可能に支持され
ており、図示しない駆動装置によって回転駆動される。
貼着ロール90は、例えば、その周囲表面に真空源に連
通している多数個の孔(図示せず)を有し、切断装置5
4から供給されるフィルムシート22を支持する。
支持部材92は、貼着ロール90を第3図の矢印94で
示した方向に移動可能に支持する。
貼着装置56は、下記のとおりに、加熱装置58と協働
して、缶胴12にフィルムシート22を貼着する。
加熱装置58は、第3図及び第6図に示したとおり、回
転盤96と、回転盤96に設置された6個のマンドレル
98と、マンドレル98の各々に対応して設けられ缶胴
支持部材100、回転盤96に設けられた二次側給電コ
イル102と、−次側給電コイル104を有する給電装
置106と、を備えている。
加熱装置58においては、ステーション八において、缶
胴12がマンドレル98上に配置され、ステーションB
乃至ステーションDにおいて、缶胴12が加熱され、ス
テーションDにおいて、缶胴12にフィルムシート22
が貼着され、ステーションEにおいて、フィルムシート
22が貼着された缶胴12が冷却され、ステーションF
において、フィルムシート22か貼着された缶胴12が
排出される。
回転盤96は、図示しない駆動装置によって、一定の回
転速度で駆動せしめられる。
マンドレル98の各々は、第6図に示したとおり、回転
盤98に固定さたマンドレル本体108と、マンドレル
本体108の周囲に配置されたスパイラル状の高周波誘
導コイル110と、高周波誘導コイル110の一端に接
続された内側電導部112と、高周波誘導コイル110
の他端に接続された外側電導部114と、マンドレル本
体108の回りに回転可能に設けられ回転子116と、
回転子116の外周に固定された歯車l18とを備えて
いる。
マンドレル本体108は、絶縁体によって形成されてお
り、その外周に高周波誘導コイル110を収容する螺旋
状の溝が形成されている。
内側電導部112は、マンドレル本体108の中心軸線
に設けられた中央孔を介して延び、更に、回転盤96を
貫いて延びている。
外側電導部114は、マンドレル本体108の周囲に固
定された円筒状部分120と、マンドレル本体108の
肩部及び回転子116を延びている帯状部分122とを
有する。円筒状部分120の中央部分には環状の7ラン
グ部124が設けられている。
回転子116は、セラミック、プラスチック等の非導電
体物質によって形成され、略円筒形状である。回転子1
16の内側には、外側電導部114の7ラング部124
を収容する凹部126が形成されている。これによって
、回転子116は、マンドレル本体108の中心軸線の
回りに回転可能であり、マンドレル本体104の中心軸
線の方向には移動することができないように、支持され
ている。
回転子116の外周に固定されている歯車118は、第
2の歯車128に噛合っており、第2の歯車128は、
回転盤96に回転可能に支持されている軸130及び図
示しない伝動機構を介して、駆動装置(図示せず)に連
結されている。これによって、回転子116は、所定の
タイミングで回転せしめられる。
缶胴支持部材100は、例えば、回転盤96と平行に且
つこれと一体に回転する回転盤(図示せず)に支持され
ている。缶胴支持部材100は、ステーションAにおい
て、缶胴12を真空力によって支持し、外部から缶胴1
2をマンドレル98上に移動せしめ、ステーションB乃
至Eにおいて、マンドレル98に配置された缶胴12の
底部に接触して、これを所定位置に維持し、ステーショ
ンFにおいて、缶胴12を外部に排出する。
二次側給電コイル102は、マンドレル98の各々に1
つ設けられており、それぞれ、回転盤96の外周に所定
の角度範囲、例えば約30度に渡って延びている。二次
側給電コイル102の両端は、内側電導部112及び外
側電導114を介して、高周波誘導コイル110の両端
に接続されている。
給電装置106は、回転盤96の周囲に例えば約120
度に渡って延びており、固定的に設置されている。給電
装置106は、回転盤96の周囲方向に延びている一次
側給電コイル104を備えている。
一1lJIII給電コイル104は、高周波電源Pに接
続されていて、近接した二次側供給コイル102に電力
を供給する。
これによって、高周波電源Pから、−次給電コイル10
4及び二次側供給コイル102を介して、給電装置10
2に対抗した位置にあるマンドレル98の高周波誘電コ
イル110に高周波電力か供給される。
第3図乃至第6図に示した装置は次のとおりに作動する
加熱装置58の回転盤96は一定回転速度で連続的に回
転している。
ステーションAにおいて、缶胴支持部材100によって
、缶胴12がマンドレル98の回転子116上に順次配
置される。
ステーションBからステーションDの間において、二次
給電コイル102が一次給電コイル104に近接して移
動するので、高周波電源Pから、次側給電コイル104
及び二次側給電コイルlO2を介して、高周波誘導コイ
ル110に高周波電流が供給され、缶胴12が加熱され
る。この間、軸130及び第2の歯車128を介して回
転力が回転子116に加えられ、缶胴12が一定回転速
度で回転せしめられる。これによって、缶胴12の周部
が均一に加熱される。
張力調整装置50の駆動ロール60は、一定回転速度で
連続的に回転していて、フィルム62を連続的に供給し
ている。
1つのマンドレル98が、ステーションCから缶胴12
がステーションDの貼着ロール90に接触する位置まで
移動する間、即ち加熱作動の間、貼着装置56は、テン
ションロール66を徐々に下方に移動して、フィルム6
2の張力を一定に維持しつつ、フィルム62を蓄えてお
り、延伸装置52は下記のとおりの延伸作動を行い、切
断装置54のカッターロール84.86及び遊転ロール
88は回転しておらず、貼着装置1i56の貼着ロール
90も回転していない。
上記加熱作動の間においては、フィルム62か静止して
いる。延伸装置52の可動保持部材78は第3図及び第
4図に示した状態から降下し、平板状ポンチ72が上昇
し、第5図に示した状態になり、平板状ポンチ72がフ
ィルム62の加熱された部分を押し上げ、延伸する。そ
して、第3図及び第4図に示した状態に戻る。
マンドレル98上の缶胴12が貼着ロール90に接触す
る位置に達すると、比較的速い速度で回転子116及び
貼着ロール90が回転せしめられ、缶胴12が一回転し
て、加熱されている缶胴12の周囲に貼着ロール90に
支持されていたフィルムシート22が貼着される。この
貼着作動の間、回転子116及び貼着ロール90は、そ
れらの周速度が一致するように調整されてる。また、貼
着の作動の間、貼着ロール90は、マンドレル98に対
して一定圧力で弾性的に接触する。
貼着作動の間、切断装置54のカッター口−ル84.8
6が貼着ロール90と同期して一回転して、フィルム6
2を所定の長さに切断して、フィルムシート22を形成
して、貼着ロール90に供給する。カッターロール84
.86によって切断されたフィルムシート22の切断縁
は、延伸装置52によって延伸せしめられ、厚さが薄く
なった部分の中央に位置するように調整されている。フ
ィルム62は、カッターロール84.86及び駆動ロー
ル88に引っ張られ、テンションロール66が上昇せし
められる。
貼着作動の間においても回転盤96は回転しており、貼
着作動の終了後において、マンドレル98に支持された
缶胴12は、貼着ロール90から離れる。
しかる後、貼着ロール90は、回転盤96の回転軸線の
方の若干移動して、カッターロール84から離れ、若干
回転する。このようにして、貼着ロール90上に支持さ
れるフィルムシート22の後縁と次のフィルムシート2
2の前縁との間に間隔が空けられる。
そして、貼着ロール90は、第3図に示した位置まで戻
り、次のマンドレル98によって支持された缶胴12が
接触する位置に来るまで待機する。
フィルムシート22が貼着された缶胴I2は、ステーシ
ョンEを介して進み、自然冷却乃至強制冷却によって冷
却せしめられ、ステーションFにおいて、排出される。
実施例及び比較例 ブリキの絞り−しごき缶胴(外径63.6mm)を用意
した。フィルム本体として20μmの厚みのポリエチレ
ンテレフタレートとイソフタル酸との共重合体を主成分
とし、ホワイト顔料を充填した延伸フィルムを用いた。
そのフィルム本体に約5μm程度の厚みの印刷層を設け
、さらに印刷面とは反対の面にエポキシ・フェノール系
の熱硬化性樹脂からなる接着性プライマ約2μm以下の
厚みにて塗布し、乾燥させて印刷フィルムを作成しtこ
 。
第3図〜第6図の装置により、上記フィルムの一部を延
伸させ、その延伸部を切断してフィルムシートとし、そ
のフィルムシートを上記缶胴の外側面にプライマ層を介
して接着させ、缶胴体を得た。その際、フィルムシート
の重なり部の厚みTVと非重なり部の厚さTOの比率R
(TW/To)および重なり部の輻Wを変えた缶胴体を
用意した。
上記缶胴体の端部を3段階ネックイン加工およびフラン
ジ加工を行い、その最終外径が約58mmとなるように
した。その後部加工した缶胴体にて、特にフィルムシー
トの重なり部近傍でのしわの発生状態の評価およびしわ
の発生の程度、重なり部と非重なり部との印刷面の色調
の差異等を基準とした外観上の良否の評価を行った。
結果を第1表に示す。第1表から明らかなように、フィ
ルムシートの重なり部の厚みを他の部分の厚さの1.6
以下に減じた缶胴体では、缶胴体の端部加工の際のしわ
の発生が問題のない程度に抑制でき、外観的Iこも優れ
ていることが判った。
第1表 効果 上記のとおりであるので、本発明によると、ネックイン
加工及び7ランジ可能の際に、金属部位にしわが発生し
ない金属缶胴体及びその製造方法が提供される。
更に、本発明に従うと、フィルムの重なり部が目立たな
い金属缶胴体及びその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例1に従う金属缶胴体の横断面
図。 第2図は、本発明の実施例2に従う金属缶胴体の横断面
図。 第3図は、本発明の好適実施例に従う金属缶胴を製造す
る方法を実施する装置の簡略図。 第4図及び第5図は、第3図に示した装置の一部である
延伸装置の作動説明図。 第6図は、第3図に示した装置の要部の部分断面図。 10.30・・・金属缶胴体 12.32・・・缶胴 14.34・・・接着剤層 16.36・・・フィルムシート本体 18.38・・・印刷層 20・・・オーバーコート層 22.42・・・フィルムシート 24.44・・・重なり部 50・・・張力調整装置 52・・・延伸装置 54・・・切断装置 56 ・ 58 ・ 62 ・ 66 ・ 72 ・ 84゜ 90 ・ 96 ・ 98 ・ 102  ・ 104 ・ 106  ・ 110  ・ 116  ・ ・・貼着装置 ・・加熱装置 ・・フィルム ・・テンションロール ・・平板状ポンチ 86・・・カッターロール ・・貼着ロール ・・回転盤 ・・マンドレル ・・二次側給電コイル ・・−次側給電コイル ・・給電装置 ・・高周波誘導コイル ・・回転子 茅2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、缶胴の外側金属表面上にフィルムシートを重なり部
    を設けて貼り合わせた金属缶胴体において、 少なくとも該金属缶胴体の端部加工を行う部位の該重な
    り部を形成するフィルムシートの厚さが、他の部分の厚
    さの1.6倍以下である ことを特徴とする端部加工性に優れた金属缶胴体。 2、厚さの減少せしめられた縁部を有する所定寸法のフ
    ィルムシートを形成すること、 上記所定寸法のフィルムシートを缶胴に貼着して、上記
    縁部によって重なり部を形成することを含むことを特徴
    とする端部加工性に優れた金属缶胴体の製造方法。
JP15864390A 1990-06-19 1990-06-19 端部加工性に優れた金属缶胴体及びその製造方法 Pending JPH0457747A (ja)

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