JPH0457597A - スピーカ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに関するも
のである。

従来の技術 従来のこの種のスピーカは第２図に示すような構成であ
った。すなわち、センターポール４付の下部プレート３
の上部に銅キャップ５を接着し、この銅キヤツプ付下部
プレート３と上部プレート２によりマグネット１をはさ
み込んで構成された磁気回路１２の上部プレート２にフ
レーム６を結合し、このフレーム６の周縁部に振動板７
を接着し、この振動板７を駆動させるためのボイスコイ
ル８の中間部をダンパー９にて中心保持し磁気ギャップ
１０にはまり込むように結合し、前記振動板７のボイス
コイル８との結合部の表面にダストキャンプ１１を接着
して構成されていた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来のこの種のスピーカは、中高音域の
インダクタンス低下による中高音域の音圧レベルの向上
と、ボイスコイル８より磁気ギャップ１０付近で発生す
るうず電流を低減させることによる高調波歪の低減を図
るため、下部プレート３のセンターポール４に銅キャッ
プ５を接着した構成となっている。ところが、このよう
に銅キャップ５が接着されたスピーカは、その生産工法
上、工程と時間が非常に多くかかるというコスト的な問
題と、銅キヤツプ５単体での変形や銅キャップ５を下部
プレート３のセンターポール４に接着する時の接着剤の
はみ出しによるギャップ不良等の品質的な問題を有して
おり、その生産面では非常に手間がかかり、品質面でも
不良が多発するという非常に大きな問題を有するもので
あった。

本発明は、このような従来の問題点を解消し、スピーカ
の生産面および品質面に非常に優れたスピーカを提供す
るものである。

課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本発明は、下部プレートのセ
ンターポールに銅キャップを接着するのではなく鉄に銅
が接着され二層構造を有する鉄板より、磁気ギャップの
内側すなわち下部プレートのセンターポールの対向面に
銅を配置すようにバーリング加工を施された上部プレー
トを用いてスピーカを構成したものである。

作用 前記の構成とすることで、従来下部プレートのセンター
ポールに接着されていた銅キャップによる効果は鉄と銅
の二層構造品をバーリング加工することにより得られる
上部プレートにより代替でき、しかもこの上部プレート
を使用したスピーカは、その生産工法上、銅キャップの
ない一般のスピーカとほとんど同じ工程と時間で生産で
き、しかも銅キヤツプ単体の変形や下部プレートのセン
ターポールと銅キャップとの接着時の接着剤のはみ出し
によるギャップ不良もなくなり、生産面および品質面に
おいて多大な改善を図ることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例によるスピーカについて図面を
参照して説明する。第１図に示すように、鉄２２ｂと銅
２２ａの二層構造を有する鉄板を打抜き、バーリング加
工を施し、バーリング側を下向きに使用し、しかも磁気
ギャップ３０の内側すなわち下部プレート２３のセンタ
ーポール２４の対向面に銅２２ａを配置する構成とした
上部プレート２２とセンターポール２４を有する下部プ
レート２３によりマグネット２１をはさみ込んで磁気回
路３２を構成し、この磁気回路３２の上部プレート２２
にフレーム２６を結合し、このフレーム２６の周縁部に
振動板２７を接着し、この振動板２７を駆動させるため
のボイスコイル２８の中間部をダンパー２９にて中心保
持し磁気ギャップ３０にはまり込むように振動板２７の
中央部に結合し、前記振動板２７のボイスコイル２８と
の結合部の表面にダストキャップ３１を接着して構成し
ている。

ここで、この実施例では、鉄２２ｂと銅２２ａの二層構
造を有する上部プレート２２を使用しているが、この銅
２２ａの変わりに、ケイ素鋼板を使用しても同様の効果
を得ることができる。

前記の構造とすることで、従来の銅キャップを使用した
時と同様の効果を得ることができ、さらに工程面および
品質面においても改善を図ることができる。

発明の効果 以上のように本発明は、鉄と銅の二層構造を有する上部
プレートを使用することにより、従来の銅キャップを使
用したスピーカ同様、中高音域の音圧レベルの向上と高
調波歪の低減を図ることができ、さらにそのスピーカの
生産工程は非常に短くて済み、また品質面は銅キヤツプ
単体での変形不良や接着剤はみ出しによるギャップ不良
もなくすことができる。

さらに本発明は、別の効果として、上部ブレトをバーリ
ング加工により得ていることから、材厚が薄くても従来
品同様の磁極幅を確保できるためコスト面で有利になり
、また本発明の磁気回路の構造は上部プレートの鉄の部
分とフレームとの間に非磁性材料である銅の部分が存在
しているため、マグネットより発生した磁気回路内の磁
束が、従来品のように鉄板より構成されたフレームに吸
収されフレーム外周部端面より外部に向けて漏洩磁束と
して放出されることもなくなるため、スピーカの漏洩磁
束の低減と磁束密度の向上すなわち音圧レベルの向上を
図ることもできる。

以上のように本発明は、スピーカの性能面を維持もしく
は向上しつつ、しかもコストを削減し、生産面および品
質面を著しく改善することができ、その工業的価値は非
常に大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるスピーカの断面図、
第２図は従来のスピーカの断面図である。 ２１・・・・・・マグネット、２２・・・・・・上部プ
レート、２２ａ・・・・・・銅、２２ｂ・・・・・・鉄
、２３・・・・・・下部プレート、２４・・・・・・セ
ンターポール、２６・・・・・・フレーム、２７・・・
・・・振動板、２８・・・・・・ボイスコイル、２９・
・・・・・ダンパー　３０・・・・・・磁気ギャップ、
３１・・・・・・ダストキャップ、３２・・・・・・磁
気回路。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）鉄に銅が接着された二層構造を有する鉄板を打ち
   抜き、バーリング加工を施し、磁気ギャップの内側すな
   わち下部プレートのセンターポールの対向面に銅を配置
   する構成とした上部プレートと、センターポールを有す
   る下部プレートによりマグネットをはさみ込んで磁気回
   路を構成し、この磁気回路の上部プレートにフレームを
   接着し、このフレームの周縁部に振動板を接着し、この
   振動板に前記磁気回路の磁気ギャップにはまり込むボイ
   スコイルを結合して構成したスピーカ。
2. （２）銅の変わりにケイ素鋼板を使用した鉄板からなる
   上部プレートを用いた請求項１記載のスピーカ。