JPS635348Y2 - - Google Patents

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JPS635348Y2
JPS635348Y2 JP4991980U JP4991980U JPS635348Y2 JP S635348 Y2 JPS635348 Y2 JP S635348Y2 JP 4991980 U JP4991980 U JP 4991980U JP 4991980 U JP4991980 U JP 4991980U JP S635348 Y2 JPS635348 Y2 JP S635348Y2
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gap
magnetic
pole
magnetic circuit
inductance
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JP4991980U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、スピーカ等における所謂音響変換器
の磁気回路に関し、その目的とするところは磁気
回路の空隙内を振動するコイルのインダクタンス
を常に一定ならしめんとするにある。
第1図は、コーン形のスピーカの構造の概略を
示すもので、1はコーン、2は磁気回路、3はそ
の空隙部4に挿入されたボイスコイルであり、こ
の場合磁気回路2はポール5とヨーク6とマグネ
ツト7とプレート8からなる外磁型に構成されて
いる。9はダンパー、10はエツジを示す。一般
に、このようなスピーカの磁気回路2では第2図
Aの拡大図で示すように、空隙部4の下方にはポ
ール5(所謂磁性体)が延長されているも、空隙
部4の上方には何も磁性体が存在しないために、
空隙部4内に配されたボイスコイル3が上下運動
するとき、ボイスコイル3のインダクタンスに変
化が生じてしまう(これは丁度鉄心入りのコイル
においてその鉄心を出し入れしているような状態
となる)。このため、かかるスピーカにおいては
ボイスコイル2の振動に伴うインダクタンスの変
化による歪みが生じてしまう。一方、振動に伴う
インダクタンスの変化をなくすためには、第3図
Aに示すようにポール5を空隙部4の上方まで伸
ばして空隙部4の上部にも磁性体を置きボイスコ
イル2の上下運動によるも常にボイスコイル2内
に磁性体が存するような構成が考えられる。しか
し、この第3図Aの構成の場合にはポール5を伸
ばすことによつてポール上部5aからの漏洩磁束
11が発生し、空隙部4での磁束密度が低下し能
率が下る。第2図B及び第3図Bは、いずれも第
2図A及び第3図Aの変型で、各ポール5の空隙
部4によつて囲まれた部分5bのみを残してポー
ル5の他部全体を細く絞つて構成した場合であ
る。これらの構成においては、ポール5の空隙部
4によつて囲まれた部分5bのみが突出している
ので、磁束密度は空隙部4に集中する。しかし、
第3図Bの構成においてはなお漏洩磁束による空
隙部4の磁束密度の低下が生ずる。
上記の問題はマイクロホンの磁気回路において
も同様である。
本考案は、上述の点に鑑み、空隙部内でコイル
が運動(振動)してもコイルのインダクタンスが
一定に維持され、しかも空隙部での磁束密度が低
下しない音響変換器の磁気回路を提供するもので
ある。
本考案においては、相対向するポールとプレー
ト間にコイルを挿入する空隙部が設けられて成る
音響変換器の磁気回路において、ポールを空隙部
より上方に突出延長せしめると共に、この突出延
長した部分とポールの空隙部によつて囲まれた部
分との境界部分に磁気抵抗を大ならしめる手段を
設けて構成するものである。之によれば、空隙部
内でコイルが上下運動しても常にコイル内に磁性
体が存在することによりコイルのインダクタンス
は一定に保たれ、且つポールの空隙部によつて囲
まれた部分と空隙部より上方の突出延長部との境
界部分の磁気抵抗が大なるために突出延長部から
の漏洩磁束は極めて少く、空隙部での磁束密度の
低下が回避される。
以下、図面を参照して本考案による音響変換器
の磁気回路の実施例につき説明しよう。なお、各
実施例は第2図と同様のスピーカの磁気回路に適
用した場合で、第2図と対応する部分には同一符
号を付す。
第4図Aは本考案の一実施例である。本例では
ポール5とヨーク6とマグネツト7及びプレート
8からなり、ポール5とプレート8間にボイスコ
イルを挿入する空隙部4が設けられた磁気回路に
おいて、ポール5を空隙部4より上方、即ちプレ
ート8の上面8aより上方に突出延長せしめ、こ
の突出延長部5aと空隙部4によつて囲まれた部
分5bとの境界部分にその間の磁気抵抗を大なら
しめる非磁性層21を介在して構成する。第4図
Bはこの第4図Aの変型で、ポール5の空隙部4
を形成する部分5bのみを残してポール5の他部
全体を細く絞り空隙部4に磁束をより集中できる
ように構成した場合である。
この第4図A及びBによれば、ポール5の延長
部5aが空隙部4の上方に設けられているので、
空隙部4内でボイスコイルが上下運動(振動)し
ても、コイル内には常に磁性体が存在し、したが
つてボイスコイルのインダクタンスは一定に維持
される。同時にポール5の延長部5aと空隙部4
によつて囲まれた部分5bとの境界部分に非非磁
性層21が形成されているので、延長部5bから
の磁束の洩れはなく、空隙部4での磁束密度の低
下は回避される。
第5図Aは本考案の他の実施例である。本例は
磁気回路におけるポール5を空隙部4の上方に突
出延長すると共にその突出延長部5aと空隙部4
によつて囲まれた部分5bとの境界部分を削り込
み、磁気抵抗を大きくするための切欠22を形成
して構成する。第5図Bは第5図Aの変型で上例
と同様にポール5の空隙部4によつて囲まれた部
分5bのみを残してポール5の他部全体を細くし
磁束を空隙部4に集中できるようにした場合であ
る。かかる第5図A及びBの構成においてもポー
ル5の延長部5aによりボイスコイルの上下運動
にもかかわらずボイスコイルのインダクタンスは
一定となり、且つ切欠22によつて部分5a及び
5b間の磁気抵抗が大きくなり延長部5aからの
磁束の漏洩が減り、空隙部4での磁束密度の低下
が回避される。
第6図は第2図B、第3図B及び第4図Bの各
磁気回路に於てボイスコイルの上下運動に基づく
インダクタンスの変化を示した特性図である。縦
軸にインダクタンスmHをとり、横軸にボイスコ
イルの移動量mm(0を中心に上方移動はプラス
量、下方移動はマイナス量である)をとつて示
す。曲線は第2図Bの構成、曲線は第3図B
の構成、曲線は第4図Bの構成である。この特
性図によれば、第2図Bの磁気回路(曲線)で
はボイスコイルが±5mm動くとインダクタンスは
1.52mH変化する。第3図Bの磁気回路(曲線
)では同じ量の動きでインダクタンスの変化は
0.08mHと少ない。しかもこの第3図Bの場合は
ポール上部からの漏洩磁束が多く空隙部4での磁
束密度が低下する。本考案の第4図B(曲線)
では空隙部4の磁束密度の低下を抑えながらイン
ダクタンスの変化が0.35mHと少ない。一方、磁
気回路では、インダクタンス一定で空隙部4の磁
束密度を小さくさせない事以外に、磁束分布の対
称性も要求される。第6図から判るように、第2
図の磁気回路(曲線)では空隙部4の上下での
非対称が大きく、第3図の磁気回路(曲線)が
最も対称性がよい。本考案の第4図(曲線)で
はポールの一部に非磁性層21又は切欠22があ
るために第3図よりは対称性が劣るも、第2図に
比べて大巾に改善される。第4図A、第5図A及
びBの各実施例も第4図Bと同様の作用効果を有
する。
尚、上例では外磁型の磁気回路に適用したが中
央にプレートを配し外側にポールを配した内磁型
の磁気回路にも適用できる。又、スピーカの他、
マイクロホンの磁気回路にも適用できる。
上述の如く、本考案の磁気回路によれば、空隙
部での磁束密度の低下を抑えながら、コイルのイ
ンダクタンスの変化を少なくし、且つ磁束密度の
分布の対称性も良好となるもので、従つて、スピ
ーカ、或いはマイクロホン等に適用した場合歪み
の少ない、且つ能率のよい音響変換器を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の説明に供するスピーカの概略
図、第2図A及びBは夫々従来の磁気回路の例を
示す要部の断面図、第3図A及びBは夫々本考案
の説明に供する磁気回路の参考例を示す断面図、
第4図A及びBは夫々本考案の実施例を示す断面
図、第5図A及びBは夫々本考案の他の実施例を
示す断面図、第6図は本考案と従来例とのインダ
クタンスの変化を示す特性図である。 4は空隙部、5はポール、6はヨーク、7はマ
グネツト、8はプレート、21は非磁性層、22
は切欠である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相対向するポールとプレート間にコイルを挿入
    する空隙部が設けられて成る音響変換器の磁気回
    路において、上記ポールを上記空隙部より上方に
    突出延長せしめ、上記ポールの上記突出延長した
    部分と上記空隙部によつて囲まれた部分との境界
    部分の磁気抵抗を大ならしめて成る音響変換器の
    磁気回路。
JP4991980U 1980-04-11 1980-04-11 Expired JPS635348Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4991980U JPS635348Y2 (ja) 1980-04-11 1980-04-11

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4991980U JPS635348Y2 (ja) 1980-04-11 1980-04-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56152491U JPS56152491U (ja) 1981-11-14
JPS635348Y2 true JPS635348Y2 (ja) 1988-02-13

Family

ID=29644879

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JP4991980U Expired JPS635348Y2 (ja) 1980-04-11 1980-04-11

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JPS56152491U (ja) 1981-11-14

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