JPH08149596A - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
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- JPH08149596A JPH08149596A JP29103794A JP29103794A JPH08149596A JP H08149596 A JPH08149596 A JP H08149596A JP 29103794 A JP29103794 A JP 29103794A JP 29103794 A JP29103794 A JP 29103794A JP H08149596 A JPH08149596 A JP H08149596A
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- JP
- Japan
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- plate
- magnetic gap
- center pole
- gap
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 主に小型・軽量化が要求されるスピーカに関
し、センターポールの磁気飽和を低減し、磁石の利用効
率の高い小型磁気回路を実現し、小型高能率のスピーカ
を提供することを目的とする。 【構成】 センターポール13の外周面と、下部プレー
ト14の上面と、磁石15の内周面と、上部プレート1
6の下面で囲まれた空間に、下部プレート14の上面に
インナープレート17を接合し、センターポール13の
外周面とインナープレート17の内周面で副磁気ギャッ
プを形成し、この副磁気ギャップの間隔は上部プレート
16の下面とインナープレート17の上端部の間隔より
も小さい磁気回路構造とすることにより、効率の良い磁
気回路を備えた小型高性能のスピーカを実現できる。
し、センターポールの磁気飽和を低減し、磁石の利用効
率の高い小型磁気回路を実現し、小型高能率のスピーカ
を提供することを目的とする。 【構成】 センターポール13の外周面と、下部プレー
ト14の上面と、磁石15の内周面と、上部プレート1
6の下面で囲まれた空間に、下部プレート14の上面に
インナープレート17を接合し、センターポール13の
外周面とインナープレート17の内周面で副磁気ギャッ
プを形成し、この副磁気ギャップの間隔は上部プレート
16の下面とインナープレート17の上端部の間隔より
も小さい磁気回路構造とすることにより、効率の良い磁
気回路を備えた小型高性能のスピーカを実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に使用され
るスピーカに関するものである。
るスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スピーカ市場では小型軽量化、か
つ、高能率化の要求が高まり、技術開発においてもこれ
らが主流となっている。
つ、高能率化の要求が高まり、技術開発においてもこれ
らが主流となっている。
【0003】以下に図面を参照しながら従来のスピーカ
について説明する。図4は従来のスピーカの構造を示し
た半断面図であり、図中の1は円柱状のセンターポー
ル、2は中央部で上記センターポール1の下面と接合さ
れた円板状の下部プレート、3はこの下部プレート2の
上面に接合され、厚み方向に着磁された円環状の磁石、
4はこの磁石3の上面に接合され、内周面が上記センタ
ーポール1の外周面との間に磁気ギャップを形成する円
環状の上部プレート、5はこの上部プレート4の上面に
接合されたフレーム、6は上記磁気ギャップ中に保持さ
れ、電気入力に応じて振動するボイスコイル、7はこの
ボイスコイル6に発生した駆動力を振動系に伝達する円
筒状のボイスコイルボビン、8は内外周部がそれぞれボ
イスコイルボビン7の途中部位およびフレーム5の途中
部位に接合され、ボイスコイル6を磁気ギャップに保持
し、スピーカに必要なスティフネスを与えるダンパー、
9は上記ボイスコイルボビン7の上部に内周部が接合さ
れた振動板、10は内外周部がそれぞれ上記振動板9の
外周部およびフレーム5の上部に接合され、振動板9の
振動を容易にし、振動板9の背面の放射音を遮断するロ
ール状のエッジ、11はこのエッジ10の外周上面部に
接合されたガスケット、12はボイスコイルボビン7の
上部を覆い、振動板9に接合されたダストキャップであ
る。
について説明する。図4は従来のスピーカの構造を示し
た半断面図であり、図中の1は円柱状のセンターポー
ル、2は中央部で上記センターポール1の下面と接合さ
れた円板状の下部プレート、3はこの下部プレート2の
上面に接合され、厚み方向に着磁された円環状の磁石、
4はこの磁石3の上面に接合され、内周面が上記センタ
ーポール1の外周面との間に磁気ギャップを形成する円
環状の上部プレート、5はこの上部プレート4の上面に
接合されたフレーム、6は上記磁気ギャップ中に保持さ
れ、電気入力に応じて振動するボイスコイル、7はこの
ボイスコイル6に発生した駆動力を振動系に伝達する円
筒状のボイスコイルボビン、8は内外周部がそれぞれボ
イスコイルボビン7の途中部位およびフレーム5の途中
部位に接合され、ボイスコイル6を磁気ギャップに保持
し、スピーカに必要なスティフネスを与えるダンパー、
9は上記ボイスコイルボビン7の上部に内周部が接合さ
れた振動板、10は内外周部がそれぞれ上記振動板9の
外周部およびフレーム5の上部に接合され、振動板9の
振動を容易にし、振動板9の背面の放射音を遮断するロ
ール状のエッジ、11はこのエッジ10の外周上面部に
接合されたガスケット、12はボイスコイルボビン7の
上部を覆い、振動板9に接合されたダストキャップであ
る。
【0004】このように従来のスピーカでは、磁気回路
はセンターポール1と下部プレート2と磁石3と上部プ
レート4によって構成されていた。
はセンターポール1と下部プレート2と磁石3と上部プ
レート4によって構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成のスピーカにおいては、特に小型のスピーカにな
ればなるほど振動板9の面積が小さくなるため、高能率
を実現するには主としてボイスコイル6、ボイスコイル
ボビン7、振動板9、ダストキャップ12から構成され
る振動系の重量をできる限り軽量化する必要がある。特
に、ボイスコイル6、ボイスコイルボビン7、ダストキ
ャップ12の小型化による軽量化が現実的であるため、
小径の磁気ギャップを有する、すなわち、センターポー
ル1の外径の小さい磁気回路を用いる必要がある。さら
に、高能率化には、磁気ギャップの磁束密度を高めるこ
とで駆動力を増大する必要がある。一方、スピーカとし
ての軽量化のためには、重量の大部分を占める磁気回路
を小型化することが必要である。
の構成のスピーカにおいては、特に小型のスピーカにな
ればなるほど振動板9の面積が小さくなるため、高能率
を実現するには主としてボイスコイル6、ボイスコイル
ボビン7、振動板9、ダストキャップ12から構成され
る振動系の重量をできる限り軽量化する必要がある。特
に、ボイスコイル6、ボイスコイルボビン7、ダストキ
ャップ12の小型化による軽量化が現実的であるため、
小径の磁気ギャップを有する、すなわち、センターポー
ル1の外径の小さい磁気回路を用いる必要がある。さら
に、高能率化には、磁気ギャップの磁束密度を高めるこ
とで駆動力を増大する必要がある。一方、スピーカとし
ての軽量化のためには、重量の大部分を占める磁気回路
を小型化することが必要である。
【0006】しかしながら、センターポール1を小径と
すれば磁気的に飽和しやすく、しかも、低音再生等の大
振幅時において、ボイスコイル6の最下部が下部プレー
ト2の上面と衝突しないように、下部プレート2の上面
と上部プレート4の下面の間隔に相当するセンターポー
ル1の高さを十分に設ける必要があるため、センターポ
ール1の磁気的に飽和した領域が長く存在することにな
り、磁気抵抗が増大して磁石3の利用効率が低下する。
磁気ギャップ中の磁束密度を増加させるには、磁石3を
大型化すればよいが、センターポール1はさらに磁気的
に飽和して磁気抵抗が増大するため、磁石3の利用効率
もさらに低下してしまう。したがって、磁気ギャップ内
に必要な磁束密度を得るには大型の磁石3を用いること
になり、磁石3の大型化にともなって上部プレート4お
よび下部プレート2の外径も大きくなり、磁気回路の大
型化、重量増加となっていた。
すれば磁気的に飽和しやすく、しかも、低音再生等の大
振幅時において、ボイスコイル6の最下部が下部プレー
ト2の上面と衝突しないように、下部プレート2の上面
と上部プレート4の下面の間隔に相当するセンターポー
ル1の高さを十分に設ける必要があるため、センターポ
ール1の磁気的に飽和した領域が長く存在することにな
り、磁気抵抗が増大して磁石3の利用効率が低下する。
磁気ギャップ中の磁束密度を増加させるには、磁石3を
大型化すればよいが、センターポール1はさらに磁気的
に飽和して磁気抵抗が増大するため、磁石3の利用効率
もさらに低下してしまう。したがって、磁気ギャップ内
に必要な磁束密度を得るには大型の磁石3を用いること
になり、磁石3の大型化にともなって上部プレート4お
よび下部プレート2の外径も大きくなり、磁気回路の大
型化、重量増加となっていた。
【0007】本発明はセンターポール外径が小さくと
も、磁気ギャップに十分な磁束密度が得られる小型磁気
回路を実現し、小型軽量の高能率スピーカを提供するこ
とを目的とするものである。
も、磁気ギャップに十分な磁束密度が得られる小型磁気
回路を実現し、小型軽量の高能率スピーカを提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスピーカは、センターポールの外周面と下部
プレートの上面と磁石の内周面と上部プレートの下面で
形成される空間に、下部プレートの上面に接合させたイ
ンナープレートを設け、このインナープレートの内周面
とセンターポールの外周面との間で副磁気ギャップを形
成した磁気回路を用いた構成とするものである。
に本発明のスピーカは、センターポールの外周面と下部
プレートの上面と磁石の内周面と上部プレートの下面で
形成される空間に、下部プレートの上面に接合させたイ
ンナープレートを設け、このインナープレートの内周面
とセンターポールの外周面との間で副磁気ギャップを形
成した磁気回路を用いた構成とするものである。
【0009】
【作用】この構成によりセンターポールの磁気飽和領域
を低減し、さらに副磁気ギャップ中の磁界によりボイス
コイルに制動力を与え、センターポールの高さを短縮し
て磁石の利用効率を高め、主磁気ギャップ中に十分な磁
束密度を得ることができる。
を低減し、さらに副磁気ギャップ中の磁界によりボイス
コイルに制動力を与え、センターポールの高さを短縮し
て磁石の利用効率を高め、主磁気ギャップ中に十分な磁
束密度を得ることができる。
【0010】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0011】図1は同実施例によるスピーカを示す半断
面図であり、図中の13はセンターポール、14は下部
プレート、15は磁石、16は上部プレート、17はイ
ンナープレート、18はフレーム、19はボイスコイ
ル、20はボイスコイルボビン、21はダンパー、22
は振動板、23はエッジ、24はガスケット、25はダ
ストキャップを示すものである。
面図であり、図中の13はセンターポール、14は下部
プレート、15は磁石、16は上部プレート、17はイ
ンナープレート、18はフレーム、19はボイスコイ
ル、20はボイスコイルボビン、21はダンパー、22
は振動板、23はエッジ、24はガスケット、25はダ
ストキャップを示すものである。
【0012】このように構成された本実施例のスピーカ
の動作を説明する。インナープレート17を下部プレー
ト14の上面に設けたことで、本実施例における磁気回
路の磁路は、センターポール13、下部プレート14、
磁石15、上部プレート16、センターポール13の外
周面と上部プレート16の内周面で形成された主磁気ギ
ャップに加えて、インナープレート17、センターポー
ル13の外周面とインナープレート17の内周面で形成
される副磁気ギャップから構成される。すなわち、磁石
15から流出した磁束は上部プレート16へ入り、主磁
気ギャップを通過してセンターポール13に入り、セン
ターポール13内をインナープレート17の上面の位置
まで到達した磁束は2つに分かれる。一部は、副磁気ギ
ャップを通過してインナープレート17を通過し下部プ
レート14に入り、磁石15へ流入する。残りはそのま
ま下部プレート14に入り、磁石15へと流入する。
の動作を説明する。インナープレート17を下部プレー
ト14の上面に設けたことで、本実施例における磁気回
路の磁路は、センターポール13、下部プレート14、
磁石15、上部プレート16、センターポール13の外
周面と上部プレート16の内周面で形成された主磁気ギ
ャップに加えて、インナープレート17、センターポー
ル13の外周面とインナープレート17の内周面で形成
される副磁気ギャップから構成される。すなわち、磁石
15から流出した磁束は上部プレート16へ入り、主磁
気ギャップを通過してセンターポール13に入り、セン
ターポール13内をインナープレート17の上面の位置
まで到達した磁束は2つに分かれる。一部は、副磁気ギ
ャップを通過してインナープレート17を通過し下部プ
レート14に入り、磁石15へ流入する。残りはそのま
ま下部プレート14に入り、磁石15へと流入する。
【0013】このようにインナープレート17を設けた
ため、従来の磁気回路に比べセンターポール13の底部
を全ての磁束が通過せず、センターポール13において
磁気飽和した領域が減少し、さらに、下部プレート14
においても磁石15の内径付近の部位からセンターポー
ル13の外径付近の部位までの磁気飽和した領域が減少
する。したがって、磁気回路の磁気抵抗が減少して磁石
15の利用効率が高くなり、磁気回路に供給する磁束量
が増加するため、主磁気ギャップ中の磁束密度が高くな
って、スピーカの能率も高くなる。また、センターポー
ル13と下部プレート14の磁気飽和領域の減少、さら
に磁石15の利用効率が高くなることは磁気回路の小型
軽量化を意味するものである。
ため、従来の磁気回路に比べセンターポール13の底部
を全ての磁束が通過せず、センターポール13において
磁気飽和した領域が減少し、さらに、下部プレート14
においても磁石15の内径付近の部位からセンターポー
ル13の外径付近の部位までの磁気飽和した領域が減少
する。したがって、磁気回路の磁気抵抗が減少して磁石
15の利用効率が高くなり、磁気回路に供給する磁束量
が増加するため、主磁気ギャップ中の磁束密度が高くな
って、スピーカの能率も高くなる。また、センターポー
ル13と下部プレート14の磁気飽和領域の減少、さら
に磁石15の利用効率が高くなることは磁気回路の小型
軽量化を意味するものである。
【0014】また、副磁気ギャップの磁界の向きは、主
磁気ギャップのそれとは逆方向となる。大振幅時にボイ
スコイル19が下方へ移動し、副磁気ギャップ内に到達
すれば、ボイスコイル19に逆方向、すなわち上方への
駆動力が加わり、下方に振幅したボイスコイル19は直
ちに制動されるため、従来に比べ、大振幅時にボイスコ
イル19の底部と下部プレート14の上面とが衝突しな
い間隔、すなわち、上部プレート16の下面から下部プ
レート14の上面までの間隔に相当するセンターポール
13の長さを短くできる。したがって、磁気的に飽和し
たセンターポール13の領域をさらに減少できるため、
磁気抵抗が減少して主磁気ギャップ中の磁束密度が増加
し、スピーカの能率が向上するだけでなく、センターポ
ール13の短小化によって磁気回路の全高を小さくする
ことが可能となり、軽量化を実現できる。
磁気ギャップのそれとは逆方向となる。大振幅時にボイ
スコイル19が下方へ移動し、副磁気ギャップ内に到達
すれば、ボイスコイル19に逆方向、すなわち上方への
駆動力が加わり、下方に振幅したボイスコイル19は直
ちに制動されるため、従来に比べ、大振幅時にボイスコ
イル19の底部と下部プレート14の上面とが衝突しな
い間隔、すなわち、上部プレート16の下面から下部プ
レート14の上面までの間隔に相当するセンターポール
13の長さを短くできる。したがって、磁気的に飽和し
たセンターポール13の領域をさらに減少できるため、
磁気抵抗が減少して主磁気ギャップ中の磁束密度が増加
し、スピーカの能率が向上するだけでなく、センターポ
ール13の短小化によって磁気回路の全高を小さくする
ことが可能となり、軽量化を実現できる。
【0015】なお、主磁気ギャップおよび副磁気ギャッ
プの内外径をそれぞれ等しくして副磁気ギャップ内の磁
気抵抗を最小とするばかりでなく、副磁気ギャップの間
隔を上部プレート16の下面とインナープレート17の
上端部の間隔より小さくとり、副磁気ギャップ中の磁気
抵抗を上部プレート16の下面とインナープレート17
の上端部の間の磁気抵抗より小さくして、磁気的に対極
する上部プレート16の下面とインナープレート17の
上面の間の磁気漏洩を少ないものとしている。
プの内外径をそれぞれ等しくして副磁気ギャップ内の磁
気抵抗を最小とするばかりでなく、副磁気ギャップの間
隔を上部プレート16の下面とインナープレート17の
上端部の間隔より小さくとり、副磁気ギャップ中の磁気
抵抗を上部プレート16の下面とインナープレート17
の上端部の間の磁気抵抗より小さくして、磁気的に対極
する上部プレート16の下面とインナープレート17の
上面の間の磁気漏洩を少ないものとしている。
【0016】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を用いて説明する。
について図面を用いて説明する。
【0017】図2は同実施例によるスピーカを示した半
断面図であり、図中に付した符号については上記第1の
実施例と全く同じである。ここで上記第1の実施例と大
きく異なるのは、主磁気ギャップの間隔よりも副磁気ギ
ャップの間隔を大きくとっていることである。すなわ
ち、上部プレート16の内径よりインナープレート17
Aの内径を大きくとり、または、主磁気ギャップを形成
する部位のセンターポール13Aの外径よりも副磁気ギ
ャップを形成する部位のセンターポール13Aの外径を
小さくとっている。
断面図であり、図中に付した符号については上記第1の
実施例と全く同じである。ここで上記第1の実施例と大
きく異なるのは、主磁気ギャップの間隔よりも副磁気ギ
ャップの間隔を大きくとっていることである。すなわ
ち、上部プレート16の内径よりインナープレート17
Aの内径を大きくとり、または、主磁気ギャップを形成
する部位のセンターポール13Aの外径よりも副磁気ギ
ャップを形成する部位のセンターポール13Aの外径を
小さくとっている。
【0018】本実施例における動作も上記第1の実施例
と全く同じであるが、主磁気ギャップの間隔よりも副磁
気ギャップの間隔を大きくとることで、副磁気ギャップ
の磁気抵抗、あるいは副磁気ギャップを形成する部位の
センターポール13Aの磁気抵抗が増加するため、磁石
15が供給できる磁束が減少して磁気ギャップ中の磁束
密度が若干減少するが、大振幅時にダンパー21、エッ
ジ23の支持系のアンバランスおよびボイスコイル1
9、ボイスコイルボビン20、振動板22、ダストキャ
ップ25の重量のアンバランス等に起因したローリング
現象の発生時に、ボイスコイル19とボイスコイルボビ
ン20の下端および外周面と、それぞれインナープレー
ト17Aの上面および内周面との衝突、さらに、ボイス
コイルボビン20の内周面とセンターポール13Aの外
周面との衝突を回避できる。
と全く同じであるが、主磁気ギャップの間隔よりも副磁
気ギャップの間隔を大きくとることで、副磁気ギャップ
の磁気抵抗、あるいは副磁気ギャップを形成する部位の
センターポール13Aの磁気抵抗が増加するため、磁石
15が供給できる磁束が減少して磁気ギャップ中の磁束
密度が若干減少するが、大振幅時にダンパー21、エッ
ジ23の支持系のアンバランスおよびボイスコイル1
9、ボイスコイルボビン20、振動板22、ダストキャ
ップ25の重量のアンバランス等に起因したローリング
現象の発生時に、ボイスコイル19とボイスコイルボビ
ン20の下端および外周面と、それぞれインナープレー
ト17Aの上面および内周面との衝突、さらに、ボイス
コイルボビン20の内周面とセンターポール13Aの外
周面との衝突を回避できる。
【0019】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について図面を用いて説明する。
について図面を用いて説明する。
【0020】図3は同実施例によるスピーカを示した半
断面図であり、図中に付した符号についてはこれまでの
実施例と全く同じである。ここでこれまでの実施例と大
きく異なるのは、インナープレート17Bの外径が、下
部プレート14側で最大となり、上部プレート16側で
最小となっていることである。
断面図であり、図中に付した符号についてはこれまでの
実施例と全く同じである。ここでこれまでの実施例と大
きく異なるのは、インナープレート17Bの外径が、下
部プレート14側で最大となり、上部プレート16側で
最小となっていることである。
【0021】本実施例における動作も上記第1の実施例
と全く同じであるが、インナープレート17の外径を下
部プレート14側で最大とし、上部プレート16側で最
小としたことで、上部プレート16の下面と磁気的に対
極する最も近接したインナープレート17Bの上面の面
積が減少するため、上部プレート16の下面とインナー
プレート17Bの上面の間の磁気漏洩を低減できる。し
たがって、低減された磁気漏洩分の磁束が主磁気ギャッ
プを通過するようになるため、主磁気ギャップ中の磁束
密度が増加し、スピーカの能率はさらに向上する。
と全く同じであるが、インナープレート17の外径を下
部プレート14側で最大とし、上部プレート16側で最
小としたことで、上部プレート16の下面と磁気的に対
極する最も近接したインナープレート17Bの上面の面
積が減少するため、上部プレート16の下面とインナー
プレート17Bの上面の間の磁気漏洩を低減できる。し
たがって、低減された磁気漏洩分の磁束が主磁気ギャッ
プを通過するようになるため、主磁気ギャップ中の磁束
密度が増加し、スピーカの能率はさらに向上する。
【0022】なお、本実施例を示した図3は、上記第1
の実施例のように主磁気ギャップと副磁気ギャップの内
外径が等しい場合について描かれたものであるが、第2
の実施例を示した図2のように主磁気ギャップよりも副
磁気ギャップの間隔が大きい場合にも適用されるもので
ある。
の実施例のように主磁気ギャップと副磁気ギャップの内
外径が等しい場合について描かれたものであるが、第2
の実施例を示した図2のように主磁気ギャップよりも副
磁気ギャップの間隔が大きい場合にも適用されるもので
ある。
【0023】また、これまでの実施例においてインナー
プレート17,17A,17Bは、数は1つ、形状はほ
ぼ円筒状であるが、円筒状でなくとも副磁気ギャップが
形成されればよく、例えば、インナープレート17,1
7A,17Bを放射状に分割した切片を下部プレート1
4の上面に部分的に配置しても同様の効果が得られるも
のである。
プレート17,17A,17Bは、数は1つ、形状はほ
ぼ円筒状であるが、円筒状でなくとも副磁気ギャップが
形成されればよく、例えば、インナープレート17,1
7A,17Bを放射状に分割した切片を下部プレート1
4の上面に部分的に配置しても同様の効果が得られるも
のである。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によるスピーカは
小径のセンターポールを有した磁気回路ながら、下部プ
レート上に設けたインナープレートによって、センター
ポールとの間に副磁気ギャップを形成することで、セン
ターポールの磁気飽和領域を低減し、大振幅時にこの副
磁気ギャップでボイスコイルを制動することができ、セ
ンターポールを短小化し、磁石の利用効率が高くなるた
め磁気回路を小型軽量化でき、小型高能率のスピーカを
実現できるものである。
小径のセンターポールを有した磁気回路ながら、下部プ
レート上に設けたインナープレートによって、センター
ポールとの間に副磁気ギャップを形成することで、セン
ターポールの磁気飽和領域を低減し、大振幅時にこの副
磁気ギャップでボイスコイルを制動することができ、セ
ンターポールを短小化し、磁石の利用効率が高くなるた
め磁気回路を小型軽量化でき、小型高能率のスピーカを
実現できるものである。
【図1】本発明の第1の実施例のスピーカを示した半断
面図
面図
【図2】本発明の第2の実施例のスピーカを示した半断
面図
面図
【図3】本発明の第3の実施例のスピーカを示した半断
面図
面図
【図4】従来のスピーカを示した半断面図
13,13A,13B センターポール 14 下部プレート 15 磁石 16 上部プレート 17,17A,17B インナープレート 18 フレーム 19 ボイスコイル 20 ボイスコイルボビン 21 ダンパー 22 振動板 23 エッジ 24 ガスケット 25 ダストキャップ
Claims (4)
- 【請求項1】 概略円柱状のセンターポールと、このセ
ンターポールの下面に接合された概略円板状の下部プレ
ートと、この下部プレートの上面に接合され、厚み方向
に着磁された概略円環状の磁石と、この磁石の上面に接
合され、内周面が上記センターポールの外周面との間に
主磁気ギャップを形成する概略円環状の上部プレート
と、上記センターポールの外周面と下部プレートの上面
と磁石の内周面と上部プレートの下面とで形成される空
間に上記下部プレートの上面に接合して設けた概略円筒
状のインナープレートから構成され、このインナープレ
ートの内周面と上記センターポールの外周面で副磁気ギ
ャップを形成し、この副磁気ギャップの間隔は上記上部
プレートの下面とインナープレートの上端部の間隔より
も小さいように形成された磁気回路構造を有し、この磁
気回路の上面に結合されたフレームと、上記主磁気ギャ
ップにはまり込むボイスコイルを中心に結合すると共に
外周部が上記フレームの周縁に結合された振動板からな
るスピーカ。 - 【請求項2】 上部プレートの内径とインナープレート
の内径が等しく、主磁気ギャップおよび副磁気ギャップ
を形成する部位のセンターポールの外径が等しく、かつ
主磁気ギャップの下端と副磁気ギャップの上端間の部位
のセンターポールの外径が大きくとも主磁気ギャップお
よび副磁気ギャップを形成する部位のセンターポールの
外径と等しいものである請求項1記載のスピーカ。 - 【請求項3】 上部プレートの内径よりインナープレー
トの内径が大きい、もしくは主磁気ギャップを形成する
部位のセンターポールの外径より副磁気ギャップを形成
する部位のセンターポールの外径が小さく、かつ主磁気
ギャップの下端と副磁気ギャップの上端の間の部位のセ
ンターポールの外径が大きくとも主磁気ギャップを形成
する部位のセンターポールの外径と等しいものである請
求項1記載のスピーカ。 - 【請求項4】 インナープレートは、下部プレート側で
外径が実質的に最大であり、上部プレート側で外径が実
質的に最小であるように形成されたインナープレートを
用いた請求項1〜請求項3いずれか記載のスピーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29103794A JPH08149596A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29103794A JPH08149596A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | スピーカ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08149596A true JPH08149596A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17763630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29103794A Pending JPH08149596A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | スピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08149596A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2011004477A1 (ja) | 2009-07-09 | 2011-01-13 | パイオニア株式会社 | スピーカ装置 |
WO2011013223A1 (ja) | 2009-07-29 | 2011-02-03 | パイオニア株式会社 | スピーカ装置 |
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-
1994
- 1994-11-25 JP JP29103794A patent/JPH08149596A/ja active Pending
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