JPH06233384A - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
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- JPH06233384A JPH06233384A JP3932193A JP3932193A JPH06233384A JP H06233384 A JPH06233384 A JP H06233384A JP 3932193 A JP3932193 A JP 3932193A JP 3932193 A JP3932193 A JP 3932193A JP H06233384 A JPH06233384 A JP H06233384A
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- Japan
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- voice coil
- diaphragm
- magnetic field
- magnets
- coil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄型かつ軽量で、しかもボイスコイルから振
動板への駆動力の伝達ロスが殆どなく、さらに高精度，
高音質が得られるスピーカを提供すること。 【構成】 ２枚のマグネット１，２を互いに反発する磁
気方向に配置することにより反発磁界４を形成し、この
反発磁界４に、ボイスコイルボビン５の外周のほぼ中央
部に巻回されたボイスコイル６を設置し、このボイスコ
イル６の外周の中央部に振動板８を結合し、前記ボイス
コイルボビン５の外周の両端部を、互いに間隔をおいて
設置された２枚のダンパ９，１０に結合し、ボイスコイ
ル６の支持系を、ボイスコイル６の軸方向Ｘ−Ｘ′と直
交する中心軸Ｙ−Ｙ′を対象軸とする対象型に形成した
こと。
動板への駆動力の伝達ロスが殆どなく、さらに高精度，
高音質が得られるスピーカを提供すること。 【構成】 ２枚のマグネット１，２を互いに反発する磁
気方向に配置することにより反発磁界４を形成し、この
反発磁界４に、ボイスコイルボビン５の外周のほぼ中央
部に巻回されたボイスコイル６を設置し、このボイスコ
イル６の外周の中央部に振動板８を結合し、前記ボイス
コイルボビン５の外周の両端部を、互いに間隔をおいて
設置された２枚のダンパ９，１０に結合し、ボイスコイ
ル６の支持系を、ボイスコイル６の軸方向Ｘ−Ｘ′と直
交する中心軸Ｙ−Ｙ′を対象軸とする対象型に形成した
こと。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる反発磁界を利
用してなる薄型で軽量のスピーカに関する。
用してなる薄型で軽量のスピーカに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、非磁性体製のスペーサをはさん
で、その両側に薄円板状またはリング状の２枚のマグネ
ットを、同じ極性を対向させて配置して形成した、薄型
で軽量のマイクロホンやスピーカには、特公昭４０−２
５９２２号公報，実公平２−３０９５７号公報，文献
「ＪＡＳコンファレンス ’９２予稿集 反発磁界を応
用した超軽量スピーカ（熊倉弘幸氏ほか３名共著 株式
会社ケンウッド発行）」に記載の技術がある。
で、その両側に薄円板状またはリング状の２枚のマグネ
ットを、同じ極性を対向させて配置して形成した、薄型
で軽量のマイクロホンやスピーカには、特公昭４０−２
５９２２号公報，実公平２−３０９５７号公報，文献
「ＪＡＳコンファレンス ’９２予稿集 反発磁界を応
用した超軽量スピーカ（熊倉弘幸氏ほか３名共著 株式
会社ケンウッド発行）」に記載の技術がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
ではそのいずれも、ボイスコイルから振動板への駆動力
の伝達ロスが多いという問題があり、かつボイスコイル
の支持系がローリングメカニズムになっていて、高精
度，高音質が得られないという問題もあった。また、ア
ウターヨーク（リングヨーク）を組込んだ構成であるた
め、界磁部からストローク分離して振動板が結合される
構造となり、薄型化に限度がある。
ではそのいずれも、ボイスコイルから振動板への駆動力
の伝達ロスが多いという問題があり、かつボイスコイル
の支持系がローリングメカニズムになっていて、高精
度，高音質が得られないという問題もあった。また、ア
ウターヨーク（リングヨーク）を組込んだ構成であるた
め、界磁部からストローク分離して振動板が結合される
構造となり、薄型化に限度がある。
【０００４】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、薄型かつ軽量で、しか
もボイスコイルから振動板への駆動力の伝達ロスを著し
く減少でき、従来のローリングメカニズムから解放し、
高精度，高音質が得られるスピーカを提供しようとする
ものである。
ので、その目的とするところは、薄型かつ軽量で、しか
もボイスコイルから振動板への駆動力の伝達ロスを著し
く減少でき、従来のローリングメカニズムから解放し、
高精度，高音質が得られるスピーカを提供しようとする
ものである。
【０００５】本発明の他の目的は、薄型かつ軽量で低音
ユニットに構成することが可能なスピーカを提供しよう
とするものである。
ユニットに構成することが可能なスピーカを提供しよう
とするものである。
【０００６】また、本発明の他の目的は磁路が閉じてい
ない磁気回路において漏洩磁界を有効に用い、マグネッ
トの利用率の向上を図り得るスピーカを提供しようとす
るものである。
ない磁気回路において漏洩磁界を有効に用い、マグネッ
トの利用率の向上を図り得るスピーカを提供しようとす
るものである。
【０００７】さらに、本発明の他の目的は複数のコイル
を組み合せインダクタンスリダクション作用により定イ
ンピーダンススピーカを提供しようとするものである。
を組み合せインダクタンスリダクション作用により定イ
ンピーダンススピーカを提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は２枚のマグネットを互いに反発する磁気方
向に配置することにより反発磁界を形成し、この反発磁
界に、ボイスコイルボビンの外周のほぼ中央部に巻回さ
れたボイスコイルを設置し、このボイスコイルの外周の
中央部に振動板を結合し、前記ボイスコイルボビンの外
周の両端部を、互いに間隔をおいて設置された２枚のダ
ンパにて支持し、このボイスコイルの支持系を、ボイス
コイルの軸方向と直交する中心軸を対象軸とする対象型
に形成したものである。
め、本発明は２枚のマグネットを互いに反発する磁気方
向に配置することにより反発磁界を形成し、この反発磁
界に、ボイスコイルボビンの外周のほぼ中央部に巻回さ
れたボイスコイルを設置し、このボイスコイルの外周の
中央部に振動板を結合し、前記ボイスコイルボビンの外
周の両端部を、互いに間隔をおいて設置された２枚のダ
ンパにて支持し、このボイスコイルの支持系を、ボイス
コイルの軸方向と直交する中心軸を対象軸とする対象型
に形成したものである。
【０００９】さらに、前記目的を達成するため、本発明
は振動板の内周部にメカニカルフィルタを設け、前記ボ
イスコイルの外周の中央部に、前記メカニカルフィルタ
を介して振動板を結合したものである。
は振動板の内周部にメカニカルフィルタを設け、前記ボ
イスコイルの外周の中央部に、前記メカニカルフィルタ
を介して振動板を結合したものである。
【００１０】さらにまた、上記目的を達成するため、本
発明はボイスコイルボビンとボイスコイルの少なくとも
一方を、磁性材料で形成したものである。
発明はボイスコイルボビンとボイスコイルの少なくとも
一方を、磁性材料で形成したものである。
【００１１】そして、上記目的を達成するため、本発明
はボイスコイルを、単一のボイスコイルボビンに一方の
マグネットに対応する位置に巻回された第１のコイル
と、スペーサに対応する位置に巻回された第２のコイル
と、他方のマグネットに対応する位置に巻回された第３
のコイルとを連ね、かつ第２のコイルの巻回方向に対し
て第１，第３のコイルの巻回方向を逆向きにしたコイル
により形成したものである。
はボイスコイルを、単一のボイスコイルボビンに一方の
マグネットに対応する位置に巻回された第１のコイル
と、スペーサに対応する位置に巻回された第２のコイル
と、他方のマグネットに対応する位置に巻回された第３
のコイルとを連ね、かつ第２のコイルの巻回方向に対し
て第１，第３のコイルの巻回方向を逆向きにしたコイル
により形成したものである。
【００１２】
【作用】本発明では、スペーサをはさんで２枚のマグネ
ットを互いに反発する磁気方向に配置して反発磁界を形
成し、この反発磁界にボイスコイルを設置し、動電型に
構成し、ヨーク（継鉄）レスとしているので、極めて薄
型で軽量に形成することが可能となる。また、特に、本
発明ではボイスコイルに振動板を直結しているので、ボ
イスコイルから振動板への駆動力の伝達ロスを殆どなく
すことができ、したがってボイスコイルへの入力信号に
対する振動板の立ち上がりを極めて忠実に行うことがで
きる。さらに、ボイスコイルボビンの外周のほぼ中央部
にボイスコイルを巻回して形成し、このボイスコイルの
外周の中央部に振動板を結合し、ボイスコイルの作動の
中心点に振動板を結合しており、しかもボイスコイルボ
ビンの外周の両端部をそれぞれダンパに結合し、ボイス
コイルの支持系を、ボイスコイルの軸方向と直交する中
心軸を対象軸とする対象型に形成しているので、従来の
ローリングメカニズムから解放され、高精度，高音質を
得ることができる。
ットを互いに反発する磁気方向に配置して反発磁界を形
成し、この反発磁界にボイスコイルを設置し、動電型に
構成し、ヨーク（継鉄）レスとしているので、極めて薄
型で軽量に形成することが可能となる。また、特に、本
発明ではボイスコイルに振動板を直結しているので、ボ
イスコイルから振動板への駆動力の伝達ロスを殆どなく
すことができ、したがってボイスコイルへの入力信号に
対する振動板の立ち上がりを極めて忠実に行うことがで
きる。さらに、ボイスコイルボビンの外周のほぼ中央部
にボイスコイルを巻回して形成し、このボイスコイルの
外周の中央部に振動板を結合し、ボイスコイルの作動の
中心点に振動板を結合しており、しかもボイスコイルボ
ビンの外周の両端部をそれぞれダンパに結合し、ボイス
コイルの支持系を、ボイスコイルの軸方向と直交する中
心軸を対象軸とする対象型に形成しているので、従来の
ローリングメカニズムから解放され、高精度，高音質を
得ることができる。
【００１３】また、本発明ではボイスコイルと振動板と
をメカニカルフィルタを介して結合しているので、薄
型，軽量の低音ユニットに構成することが可能である。
をメカニカルフィルタを介して結合しているので、薄
型，軽量の低音ユニットに構成することが可能である。
【００１４】さらに、本発明ではボイスコイルボビンと
ボイスコイルの少なくとも一方を磁性材料で形成したこ
とにより、磁路が閉じられていない磁気回路において、
ボイスコイルに磁束を集束させ、磁束の漏洩を減らし、
マグネットの利用率を上げ、能率を向上させることがで
きる。
ボイスコイルの少なくとも一方を磁性材料で形成したこ
とにより、磁路が閉じられていない磁気回路において、
ボイスコイルに磁束を集束させ、磁束の漏洩を減らし、
マグネットの利用率を上げ、能率を向上させることがで
きる。
【００１５】そして、本発明では単一のボイスコイルボ
ビンに、一方のマグネットとスペーサと他方のマグネッ
トとに対応する位置に第１，第２，第３のコイルを巻回
し、かつスペーサに対応する位置に巻回された第２のコ
イルの巻回方向に対して、当該マグネットに対応する位
置に巻回された第１，第３のコイルの巻回方向を逆向き
にしてボイスコイルを形成している。その結果、２枚の
マグネット間の反発磁束からは第２のコイルにより駆動
力を得、逆向きに磁場が分布するマグネットの他端から
は第１，第３のコイルにより駆動力を得るようにしてい
るので、薄型で軽量にも拘わらず、充分駆動力を得るこ
とができる。また、相互インダクタンスリダクション作
用により、高域のインピーダンス上昇の抑え定インピー
ダンスとなる。これは高域特性の改善にも寄与する。
ビンに、一方のマグネットとスペーサと他方のマグネッ
トとに対応する位置に第１，第２，第３のコイルを巻回
し、かつスペーサに対応する位置に巻回された第２のコ
イルの巻回方向に対して、当該マグネットに対応する位
置に巻回された第１，第３のコイルの巻回方向を逆向き
にしてボイスコイルを形成している。その結果、２枚の
マグネット間の反発磁束からは第２のコイルにより駆動
力を得、逆向きに磁場が分布するマグネットの他端から
は第１，第３のコイルにより駆動力を得るようにしてい
るので、薄型で軽量にも拘わらず、充分駆動力を得るこ
とができる。また、相互インダクタンスリダクション作
用により、高域のインピーダンス上昇の抑え定インピー
ダンスとなる。これは高域特性の改善にも寄与する。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の各実施例につき、図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【００１７】第１実施例：図１は本発明の第１実施例を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【００１８】この図１に示す第１実施例では、音孔１１
ａを有するフレーム１１の中心部に、スペーサ３をはさ
んでその前後にマグネット１，２が配置されている。前
記マグネット１，２は、ディスク型に形成され、かつ厚
さ方向に着磁されている。これらのマグネット１，２に
は、好ましくは異方性焼結磁石（ネオジムマグネット）
を使用する。そして、前記各マグネット１，２のスペー
サ３を介した対向面は互いに反発する磁気方向に、つま
りＮ極−Ｎ極のごとく磁極となるよう着磁されていて、
反発磁界４が形成されている。なお、前記スペーサ３に
は、ＳＳ４１等の磁性体で形成されているが、非磁性体
で形成することもできるし、特にスペーサ３を介在させ
ず空隙のみを形成することもできる。
ａを有するフレーム１１の中心部に、スペーサ３をはさ
んでその前後にマグネット１，２が配置されている。前
記マグネット１，２は、ディスク型に形成され、かつ厚
さ方向に着磁されている。これらのマグネット１，２に
は、好ましくは異方性焼結磁石（ネオジムマグネット）
を使用する。そして、前記各マグネット１，２のスペー
サ３を介した対向面は互いに反発する磁気方向に、つま
りＮ極−Ｎ極のごとく磁極となるよう着磁されていて、
反発磁界４が形成されている。なお、前記スペーサ３に
は、ＳＳ４１等の磁性体で形成されているが、非磁性体
で形成することもできるし、特にスペーサ３を介在させ
ず空隙のみを形成することもできる。
【００１９】前記反発磁界４には、ボイスコイル６が設
置されている。このボイスコイル６は、マグネット１、
２の外周において振動可能に設けられたボイスコイルボ
ビン５の外周のほぼ中央部に巻回され、形成されてい
る。
置されている。このボイスコイル６は、マグネット１、
２の外周において振動可能に設けられたボイスコイルボ
ビン５の外周のほぼ中央部に巻回され、形成されてい
る。
【００２０】前記ボイスコイル６の外周の中央部には、
振動板８の内周部が結合されている。この振動板８に
は、例えばハニカム状で平板状のものが用いられてい
る。前記振動板８の外側の端部は、前後のフレーム１
１，１２間に挟持されている。
振動板８の内周部が結合されている。この振動板８に
は、例えばハニカム状で平板状のものが用いられてい
る。前記振動板８の外側の端部は、前後のフレーム１
１，１２間に挟持されている。
【００２１】一方、前記ボイスコイルボビン５の両端部
は、互いに間隔をおいて設置された前後のダンパ９，１
０の内側に結合されている。これらのダンパ９，１０の
外側の端部は、当該前後のフレーム１１，１２に結合さ
れている。
は、互いに間隔をおいて設置された前後のダンパ９，１
０の内側に結合されている。これらのダンパ９，１０の
外側の端部は、当該前後のフレーム１１，１２に結合さ
れている。
【００２２】以上のように、この第１実施例では磁気回
路の構成にヨーク（継鉄）を使用していないため、ヨー
クを用いた従来技術に比べて少なくともヨークとストロ
ーク分だけ薄型化，軽量化が可能となる。
路の構成にヨーク（継鉄）を使用していないため、ヨー
クを用いた従来技術に比べて少なくともヨークとストロ
ーク分だけ薄型化，軽量化が可能となる。
【００２３】また、ボイスコイル６に振動板８を直結し
ているので、ボイスコイル６から振動板８への駆動力の
伝達ロスが殆どなく、したがってボイスコイル６への入
力信号に対する振動板８の立ち上がりを極めて忠実に行
うことができる。
ているので、ボイスコイル６から振動板８への駆動力の
伝達ロスが殆どなく、したがってボイスコイル６への入
力信号に対する振動板８の立ち上がりを極めて忠実に行
うことができる。
【００２４】さらに、ボイスコイル６の外周の中心部で
あるボイスコイル６の作動の中心点に振動板８を結合
し、しかもボイスコイルボビン５の外周の両端部にダン
パ９，１０を結合し、ボイスコイル６の支持系を、ボイ
スコイル６の軸方向Ｘ−Ｘ′と直交する中心軸Ｙ−Ｙ′
を対象軸とする対象型に形成しているので、従来のロー
リングメカニズムから解放され、高精度，高音質が得ら
れる。
あるボイスコイル６の作動の中心点に振動板８を結合
し、しかもボイスコイルボビン５の外周の両端部にダン
パ９，１０を結合し、ボイスコイル６の支持系を、ボイ
スコイル６の軸方向Ｘ−Ｘ′と直交する中心軸Ｙ−Ｙ′
を対象軸とする対象型に形成しているので、従来のロー
リングメカニズムから解放され、高精度，高音質が得ら
れる。
【００２５】第２実施例：図２は本考案の第２実施例で
あり、この例ではボイスコイル６の外周の中央部にメカ
ニカルフィルタ７を介して振動板８を結合し、薄型であ
っても低音が得られるようにした点に特徴を有してい
る。他の構成、作用等は前述の第１実施例と同様である
ため、同一部材は同じ符号で示し、詳細な説明は省略す
る。
あり、この例ではボイスコイル６の外周の中央部にメカ
ニカルフィルタ７を介して振動板８を結合し、薄型であ
っても低音が得られるようにした点に特徴を有してい
る。他の構成、作用等は前述の第１実施例と同様である
ため、同一部材は同じ符号で示し、詳細な説明は省略す
る。
【００２６】図３は反発磁界の磁気分布を示し、図４は
本発明の第３実施例の概念図である。
本発明の第３実施例の概念図である。
【００２７】その図３に示すように、スペーサ３をはさ
んで２枚のディスク型マグネット１，２を互いに反発す
る磁気方向に配置し、反発磁界を形成した磁気回路で、
その磁路が閉じていない磁気回路では、磁束分布Ｇから
分かるように、磁束が集束しないため、磁束の漏洩が多
く、マグネット１，２の利用率が悪い。
んで２枚のディスク型マグネット１，２を互いに反発す
る磁気方向に配置し、反発磁界を形成した磁気回路で、
その磁路が閉じていない磁気回路では、磁束分布Ｇから
分かるように、磁束が集束しないため、磁束の漏洩が多
く、マグネット１，２の利用率が悪い。
【００２８】そこで、図４に示す本発明の第５実施例で
は、ボイスコイルボビン５の外周の中央部に、短筒状の
磁性材料ａを設け、この磁性材料Ａの外周に、ボイスコ
イル６を巻回している。
は、ボイスコイルボビン５の外周の中央部に、短筒状の
磁性材料ａを設け、この磁性材料Ａの外周に、ボイスコ
イル６を巻回している。
【００２９】このように、ボイスコイルボビン５の一部
を磁性材料Ａとすることにより、図４に示す磁束分布Ｇ
中に、ボイスコイル６を配置し磁束を効率良く利用し、
磁束の漏洩を減少させることができる。これにより、マ
グネット１，２の利用率を上げることができ、能率を高
めることができる。
を磁性材料Ａとすることにより、図４に示す磁束分布Ｇ
中に、ボイスコイル６を配置し磁束を効率良く利用し、
磁束の漏洩を減少させることができる。これにより、マ
グネット１，２の利用率を上げることができ、能率を高
めることができる。
【００３０】なお、この第３実施例において、ボイスコ
イル６を磁性材料で形成しても良く、ボイスコイルボビ
ン５とボイスコイル６の双方を磁性材料で形成しても良
い。
イル６を磁性材料で形成しても良く、ボイスコイルボビ
ン５とボイスコイル６の双方を磁性材料で形成しても良
い。
【００３１】第４実施例：図５はスペーサをはさんで２
枚のディスク型マグネットで形成される反発磁界の説明
図、図６は本発明の第４実施例の要部であるボイスコイ
ルの形状説明図である。
枚のディスク型マグネットで形成される反発磁界の説明
図、図６は本発明の第４実施例の要部であるボイスコイ
ルの形状説明図である。
【００３２】その図５に示すように、スペーサ３をはさ
んで２枚のディスク型マグネット１，２を互いに反発す
る磁気方向に配置し、反発磁界を形成した磁気回路で
は、マグネット１，２間のａ部分に強力な磁場が生じ、
マグネット１，２の周辺のｂ，ｃ部分には逆向きの磁場
が発生している。
んで２枚のディスク型マグネット１，２を互いに反発す
る磁気方向に配置し、反発磁界を形成した磁気回路で
は、マグネット１，２間のａ部分に強力な磁場が生じ、
マグネット１，２の周辺のｂ，ｃ部分には逆向きの磁場
が発生している。
【００３３】そこで、図６に示す本発明の第４実施例で
は、ボイスコイルボビン５の外周における一方のマグネ
ット１にほぼ対応する位置に巻回された第１のコイル６
ａと、スペーサ３にほぼ対応する位置に巻回された第２
のコイル６ｂと、他方のマグネット２にほぼ対応する位
置に巻回された第３のコイル６ｃとを連ねてボイスコイ
ル６を形成している。そして、図６において矢印で示す
ごとく、第２のコイル６ｂの巻回方向に対して、第１，
第３のコイル６ａ，６ｂの巻回方向を逆向きにしてい
る。
は、ボイスコイルボビン５の外周における一方のマグネ
ット１にほぼ対応する位置に巻回された第１のコイル６
ａと、スペーサ３にほぼ対応する位置に巻回された第２
のコイル６ｂと、他方のマグネット２にほぼ対応する位
置に巻回された第３のコイル６ｃとを連ねてボイスコイ
ル６を形成している。そして、図６において矢印で示す
ごとく、第２のコイル６ｂの巻回方向に対して、第１，
第３のコイル６ａ，６ｂの巻回方向を逆向きにしてい
る。
【００３４】かかるボイスコイル６をマグネット１，２
とスペーサ３とにより形成される反発磁界内に配置する
ことによって、強力な磁場が発生する前記ａ部分からは
第２のコイル６ｂにより駆動力を得、逆向きの磁場が発
生する前記ｂ，ｃ部分からは第１，第３のコイル６ａ，
６ｃにより駆動力を得ることができる。したがって、磁
気回路を形成している部分の薄型化，軽量化を図ったう
えで、大きな駆動力を得ることができる。
とスペーサ３とにより形成される反発磁界内に配置する
ことによって、強力な磁場が発生する前記ａ部分からは
第２のコイル６ｂにより駆動力を得、逆向きの磁場が発
生する前記ｂ，ｃ部分からは第１，第３のコイル６ａ，
６ｃにより駆動力を得ることができる。したがって、磁
気回路を形成している部分の薄型化，軽量化を図ったう
えで、大きな駆動力を得ることができる。
【００３５】
【発明の効果】以上説明したところからも分かるよう
に、本発明では次のような効果がある。
に、本発明では次のような効果がある。
【００３６】請求項１：２枚のマグネットを互いに反発
する磁気方向に配置して反発磁界を形成し、この反発磁
界にボイスコイルを設置し、ヨークレスとしているの
で、極めて薄型で軽量に形成し得る効果がある。また、
ボイスコイルボビンの外周にボイスコイルを巻回し、こ
のボイスコイルの外周の中心部に振動板を直結している
ので、ボイスコイルから振動板への駆動力の伝達ロスを
殆どなくすことができ、したがってボイスコイルへの入
力信号に対する振動板の立ち上がりを極めて忠実に行い
得る効果がある。さらに、ボイスコイルボビンの外周の
ほぼ中央部にボイスコイルを巻回して形成し、このボイ
スコイルの外周の中央部に振動板を結合し、しかもボイ
スコイルボビンの外周の両端部をそれぞれダンパに結合
し、ボイスコイルの支持系を、ボイスコイルの軸方向を
対象軸とする対象型に形成しているので、従来のローリ
ングメカニズムから解放され、高精度，高音質が得られ
る効果もある。
する磁気方向に配置して反発磁界を形成し、この反発磁
界にボイスコイルを設置し、ヨークレスとしているの
で、極めて薄型で軽量に形成し得る効果がある。また、
ボイスコイルボビンの外周にボイスコイルを巻回し、こ
のボイスコイルの外周の中心部に振動板を直結している
ので、ボイスコイルから振動板への駆動力の伝達ロスを
殆どなくすことができ、したがってボイスコイルへの入
力信号に対する振動板の立ち上がりを極めて忠実に行い
得る効果がある。さらに、ボイスコイルボビンの外周の
ほぼ中央部にボイスコイルを巻回して形成し、このボイ
スコイルの外周の中央部に振動板を結合し、しかもボイ
スコイルボビンの外周の両端部をそれぞれダンパに結合
し、ボイスコイルの支持系を、ボイスコイルの軸方向を
対象軸とする対象型に形成しているので、従来のローリ
ングメカニズムから解放され、高精度，高音質が得られ
る効果もある。
【００３７】請求項２：前記ボイスコイルと振動板と
を、メカニカルフィルタを介して結合しているので、軽
量かつ薄型で低音ユニットに構成し得る効果がある。
を、メカニカルフィルタを介して結合しているので、軽
量かつ薄型で低音ユニットに構成し得る効果がある。
【００３８】請求項３：前記ボイスコイルボビンもしく
はボイスコイルの少なくとも一方を磁性材料で形成して
いるので、磁路が閉じられていない磁気回路においてボ
イスコイルに磁束を集束させ、磁束を効率良く作用さ
せ、かつ磁束の漏洩を減らし、マグネットの利用率を上
げ、能率を向上させ得る効果がある。
はボイスコイルの少なくとも一方を磁性材料で形成して
いるので、磁路が閉じられていない磁気回路においてボ
イスコイルに磁束を集束させ、磁束を効率良く作用さ
せ、かつ磁束の漏洩を減らし、マグネットの利用率を上
げ、能率を向上させ得る効果がある。
【００３９】請求項４：ボイスコイルボビンに、一方の
マグネットとスペーサと他方のマグネットとに対応する
位置に第１，第２，第３のコイルを巻回し、かつスペー
サに対応する位置に巻回された第２のコイルの巻回方向
に対して、当該マグネットに対応する位置に巻回された
第１，第３のコイルの巻回方向を逆向きにしてボイスコ
イルを形成している。その結果、２枚のマグネット間に
おける反発磁束からは第２のコイルにより駆動力を得、
逆向きの磁場が発生するマグネットの周辺の部分からは
第１，第３のコイルにより駆動力を得るようにしている
ので、薄型で軽量にも拘わらず、大きな駆動力を得るこ
とができるという効果がある。また、コイルに相互に生
じるインダクタンスリダクション作用により定インピー
ダンス特性が得られる。これはまた高域改善に有効でも
ある。
マグネットとスペーサと他方のマグネットとに対応する
位置に第１，第２，第３のコイルを巻回し、かつスペー
サに対応する位置に巻回された第２のコイルの巻回方向
に対して、当該マグネットに対応する位置に巻回された
第１，第３のコイルの巻回方向を逆向きにしてボイスコ
イルを形成している。その結果、２枚のマグネット間に
おける反発磁束からは第２のコイルにより駆動力を得、
逆向きの磁場が発生するマグネットの周辺の部分からは
第１，第３のコイルにより駆動力を得るようにしている
ので、薄型で軽量にも拘わらず、大きな駆動力を得るこ
とができるという効果がある。また、コイルに相互に生
じるインダクタンスリダクション作用により定インピー
ダンス特性が得られる。これはまた高域改善に有効でも
ある。
【図１】本発明の第１実施例を示す縦断面図である。
【図２】本発明の第２実施例を示す縦断面図である。
【図３】スペーサをはさんで２枚のディスク型マグネッ
トにより反発磁界が形成された磁気回路の磁束分布を示
す説明図である。
トにより反発磁界が形成された磁気回路の磁束分布を示
す説明図である。
【図４】本発明の第３実施例を示す概念図である。
【図５】スペーサをはさんで２枚のディスク型マグネッ
トで形成される磁気回路の磁界の説明図である。
トで形成される磁気回路の磁界の説明図である。
【図６】本発明の第４実施例の要部であるボイスコイル
の巻回状態を示す説明図である。
の巻回状態を示す説明図である。
１，２ マグネット ３ スペーサ ４ 反発磁界 ５ ボイスコイルボビン ６ ボイスコイル ７ メカニカルフィルタ ８ 振動板 ９，１０ ダンパ １１，１２ フレーム １１ａ 音孔 Ａ 磁性材料
Claims (4)
- 【請求項１】 ２枚のマグネットを互いに反発する磁気
方向に配置することにより反発磁界を形成し、この反発
磁界に、ボイスコイルボビンの外周のほぼ中央部に巻回
されたボイスコイルを設置し、このボイスコイルの外周
の中央部に振動板の内周部を結合し、かつ前記ボイスコ
イルボビンの外周の両端部を、互いに間隔をおいて設置
された２枚のダンパにて支持し、このボイスコイルの支
持系を、ボイスコイルの軸方向と直交する中心軸を対象
軸とする対象型に形成したことを特徴とするスピーカ。 - 【請求項２】 請求項１記載のスピーカにおいて、前記
振動板の内周部にメカニカルフィルタを設け、前記ボイ
スコイルの外周の中央部に、前記メカニカルフィルタを
介して振動板を結合したことを特徴とするスピーカ。 - 【請求項３】 請求項１、または２記載のスピーカにお
いて、前記ボイスコイルボビンとボイスコイルの少なく
とも一方を、磁性材料で形成したことを特徴とするスピ
ーカ。 - 【請求項４】 請求項１、または２記載のスピーカにお
いて、前記ボイスコイルを、単一のボイスコイルボビン
に一方のマグネットに対応する位置に巻回された第１の
コイルと、スペーサに対応する位置に巻回された第２の
コイルと、他方のマグネットに対応する位置に巻回され
た第３のコイルとを連ね、かつ第２のコイルの巻回方向
に対して第１，第３のコイルの巻回方向を逆向きにした
コイルにより形成したことを特徴とするスピーカ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05039321A JP3137218B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | スピーカ |
| DE4317775A DE4317775C2 (de) | 1993-02-03 | 1993-05-27 | Lautsprecher |
| US08/068,180 US5371806A (en) | 1993-02-03 | 1993-05-28 | Loudspeaker |
| US08/277,968 US5511131A (en) | 1993-02-03 | 1994-07-20 | Loudspeaker |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05039321A JP3137218B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | スピーカ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06233384A true JPH06233384A (ja) | 1994-08-19 |
| JP3137218B2 JP3137218B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=12549846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05039321A Expired - Fee Related JP3137218B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | スピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3137218B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06284499A (ja) * | 1993-03-30 | 1994-10-07 | Kenwood Corp | スピーカ構造 |
| KR100549471B1 (ko) * | 1998-03-11 | 2006-02-07 | 소니 가부시끼 가이샤 | 스피커 및 스피커장치 |
| JP2007235232A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Minebea Co Ltd | スピーカ |
| US8121337B2 (en) | 2008-09-08 | 2012-02-21 | Eugen Nedelcu | Free air magnetic circuit and speaker |
| WO2013076914A1 (ja) * | 2011-11-24 | 2013-05-30 | パナソニック株式会社 | スピーカおよびスピーカを備えた電子機器 |
| JP2015115910A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-22 | クラリオン株式会社 | エキサイタ |
-
1993
- 1993-02-03 JP JP05039321A patent/JP3137218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06284499A (ja) * | 1993-03-30 | 1994-10-07 | Kenwood Corp | スピーカ構造 |
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| CN103329572A (zh) * | 2011-11-24 | 2013-09-25 | 松下电器产业株式会社 | 扬声器及具备扬声器的电子设备 |
| JPWO2013076914A1 (ja) * | 2011-11-24 | 2015-04-27 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | スピーカおよびスピーカを備えた電子機器 |
| US9106992B2 (en) | 2011-11-24 | 2015-08-11 | Panasonic Intellecual Property Management Co., Ltd. | Loudspeaker and electronic equipment including the loudspeaker |
| CN103329572B (zh) * | 2011-11-24 | 2016-10-12 | 松下知识产权经营株式会社 | 扬声器及具备扬声器的电子设备 |
| JP2015115910A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-22 | クラリオン株式会社 | エキサイタ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3137218B2 (ja) | 2001-02-19 |
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