JP2003032786A - 角形スピーカ - Google Patents
角形スピーカInfo
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Abstract
であるとともに、細長の振動板の短径部と長径部の幅を
均一にすることができ、取付けスペースにあった高性能
な角形のスピーカを提供する。 【解決手段】 中央部に横長のポール12を有する矩形
状のヨーク10上に、ポール12を挟んで一対の矩形状
のマグネット9,9を配置するとともに、このマグネッ
ト9,9上に枠状のプレート7を固定した磁気回路と、
前記ポール12とプレート7間に形成される磁気ギャッ
プ内に装着される矩形状のボイスコイル4と、このボイ
スコイル4の上端部を裏面に固着させる矩形状の振動板
1と、記磁気回路、ボイスコイル4ならびに振動板1を
保持する平面が矩形状のフレーム5とで角形スピーカを
構成する。
Description
に使用されるスピーカ、特に、角形で細長構造のスピー
カに関するものである。
レビにおいては、筐体の形状ならびにスペースの関係か
ら角形、あるいは楕円形状のスピーカが一般的に使用さ
れているが、これら細長構造のスピーカの多くは、横又
は縦方向に細長く形成された振動板の中央部を、磁気ギ
ャップの形状が真円の公知の磁気回路で点駆動する方式
を採用しているので、長軸方向の分割共振が生じ、中高
域における再生音圧の周波数特性にバラツキが発生し、
音質が良くないという欠点がある。
特開平9−261795号公報においては、磁気ギャッ
プを備えた複数の磁気回路にそれぞれ配置されたボイス
コイルを、各磁気回路中に発生する電磁誘導力で振動さ
せるとともに、支持部を介して細長の振動板に固着し
て、振動板の長径方向を均一かつ同位相で全体を振動さ
れるよう構成したスピーカが提案されている。
報で提案されているスピーカは、図面からも明らかなよ
うに、矩形状の振動板に対応して配置される複数の磁気
回路と、この磁気回路の磁気ギャップにそれぞれ挿入さ
れ、かつ前記振動板の内周と結合される複数の支持部を
それぞれ結合される複数のボイスコイルとで構成される
ため、スピーカの構成がきわめて複雑なものとなるとと
もに、スピーカの生産効率を向上させることが難しいと
いう課題がある。
話の普及が著しく、液晶画面が大型化するにしたがって
スピーカ・レシーバの取付け位置が細長いスペースに限
定される場合が多く、より小型化が可能で、組み立てが
容易であるとともに、音質の安定した角形スピーカが求
められている。
めて簡単で、かつ組み立てが容易であるとともに、細長
の振動板の短径部と長径部の幅を均一にすることがで
き、取付けスペースにあった高性能な角形のスピーカを
提供せんとするものである。
め、この発明の請求項1に記載の発明は、中央部に横長
のポールを有する矩形状のヨーク上に、前記ポールを挟
んで一対の矩形状のマグネットを配置するとともに、こ
のマグネット上に枠状のプレートを固定した磁気回路
と、前記ポールとプレート間に形成される磁気ギャップ
内に装着される矩形状のボイスコイルと、このボイスコ
イルの上端部を裏面に固着させる矩形状の振動板と、前
記磁気回路、ボイスコイルならびに振動板を保持する平
面が矩形状のフレームから構成されることを特徴とする
角形スピーカである。
に記載の角形スピーカにおいて、前記横長のヨークが、
一対の矩形状のヨーク主体を所要の間隔を存して並列配
置させるとともに、両ヨーク主体間の中央部を、所要の
高さを有する断面チャンネル状の連結部材で一体的に連
結し、前記連結部材をポールとしたことを特徴とする角
形スピーカである。
1に記載の角形スピーカにおいて、前記平面が矩形状の
フレームが、所要の高さを有する角筒体からなるもの
で、内周部に振動板を保持するとともに、プレートを位
置決めするための突条部を有することを特徴とする角形
スピーカである。
付の図面に基づいて説明すると、この発明の角形スピー
カは、振動板が横長の矩形状のものであっても、長径部
と短径部の振動板の幅を均一にすることによって、中高
音域の音質再生を改善するため、スピーカを構成する磁
気回路とボイスコイルおよび振動板を、いずれも平面が
矩形の角形とし、これらを巧妙に組み合わせたことを最
大の特徴とするものである。
板主体1aの外周縁に沿って水平なエッジ2を形成する
とともに、中央部に後記するボイスコイル4を装着する
ための矩形状の取付け部3を設けたもので、この取付け
部3以外の振動板主体1aは全体が緩やかな円弧状を形
成しているもので、前記取付け部3の外側と外周縁との
間に形成される長径部と短径部の幅を均一にすることに
よって、中高域の音質再生を改善することができる。
の大きさの開口部を有する所要長さの角筒状のボイスコ
イルボビンにコイルを巻き付けて形成したもので、前記
振動板1とともに振動系を構成するものであるが、ボイ
スコイルのみを角筒状に形成して使用してもよく、ボイ
スコイルボビンは必須ではない。
主体11,11を断面チャンネル状のポール12で一体
的に結合させてヨーク10を形成するとともに、前記ヨ
ーク主体11,11にそれぞれ細長い矩形状のマグネッ
ト9,9を載置固定し、これらマグネット9,9の上面
に中央部に所要の大きさからなる矩形状の透孔8を形成
したフレーム状のプレート7を載置固定し、前記ポール
12の外周部とプレート7の内周面との間に磁気ギャッ
プGを形成したものである。
用して角形スピーカSを組み立てるには、まず、所要の
高さを有する平面矩形状の角筒状のフレーム5内に前記
の磁気回路を底部から挿入すると、フレーム5の所要高
さの内周壁には内側に向けて所要幅の突条部6が形成さ
れているので、磁気回路を構成するプレート7の上面が
前記突条部6の下面と当接し、磁気回路が上方に移動す
ることが阻止され、磁気回路がフレーム5内に収まるた
め、フレーム5の底部に端子板5aを固定し、磁気回路
をフレーム5内に固着する。
イスコイル4を接着固定して振動系を形成したのち、ボ
イスコイル4の下端部をポール12とプレート7との間
に形成された磁気ギャップG内にセットし、振動板1の
エッジ1aの裏面を、接着剤を使用して前記フレーム5
の突条部6の上面に固着し、角形スピーカSを構成する
ものである。
板1に形成された平面状の取付け部3の裏面に固定され
るので、ダンパーは基本的には使用する必要がないが、
ハイパワー化に際してはダンパーを使用することもあ
る。なお、図中13は全面に多数の透孔を形成した放音
板である。
ク10は、一対の細長い矩形状のヨーク主体11,11
を断面チャンネル状のポール12で一体的に結合させて
形成しているが、要は中央部にポール12が形成された
ものであれば、その形状については特段の制限はないも
のである。
によってマグネットのサイズが変更でき、振動板の形状
が大きくなってもマグネットのサイズを大きくすること
が可能で、音圧を自由にでき、マグネットの形状につい
ても角形リング状に、あるいは棒状にするもともでき、
短径部のみに短いマグネットを配置することによって短
径幅を小さくすることも可能である。
ならずボイスコイルを始め、磁気回路を含めスピーカを
構成する振動系と磁気回路のすべてを角形としたので、
振動板が細長いタイプであっても短径部と長径部の幅を
均一にでき、その結果、振動板強度を縦横方向とも均一
化し、分割振動の発生やひずみを抑え、中高域の音質再
生を大幅に改善することができる。
は、平坦な外周部と中心に円柱状の突起部を形成するた
めにプレス圧を必要とする鍛造方法で形成する従来のヨ
ークと比べ、ポールを有するヨークをきわめて簡単に形
成することができるので、スピーカの製造コストの引き
下げが可能であるとともに、簡単な設備によってヨーク
を形成することができる。
することによって、マグネットサイズの自由度が増し、
音圧を自由にできるとともに、マグネットの形状を角形
リングや棒状に設計することもでき、さらには短径部の
みに短いマグネットを設置することによって、短径幅を
小さくできるなど実用上多大の利点を奏するものであ
る。
斜視図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】中央部に横長のポールを有する矩形状のヨ
ーク上に、前記ポールを挟んで一対の矩形状のマグネッ
トを配置するとともに、このマグネット上に枠状のプレ
ートを固定した磁気回路と、 前記ポールとプレート間に形成される磁気ギャップ内に
装着される矩形状のボイスコイルと、 このボイスコイルの上端部を裏面に固着させる矩形状の
振動板と、 前記磁気回路、ボイスコイルならびに振動板を保持する
平面が矩形状のフレームから構成されることを特徴とす
る角形スピーカ。 - 【請求項2】前記横長のヨークは、 一対の矩形状のヨーク主体を所要の間隔を存して並列配
置させるとともに、両ヨーク主体間の中央部を、所要の
高さを有する断面チャンネル状の連結部材で一体的に連
結し、前記連結部材をポールとしたことを特徴とする請
求項1に記載の角形スピーカ。 - 【請求項3】前記平面が矩形状のフレームは、 所要の高さを有する角筒体からなるもので、内周部に振
動板を保持するとともに、プレートを位置決めするため
の突条部を有することを特徴とする請求項1に記載の角
形スピーカ。
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