JP3915448B2 - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器 Download PDF

Info

Publication number
JP3915448B2
JP3915448B2 JP2001229418A JP2001229418A JP3915448B2 JP 3915448 B2 JP3915448 B2 JP 3915448B2 JP 2001229418 A JP2001229418 A JP 2001229418A JP 2001229418 A JP2001229418 A JP 2001229418A JP 3915448 B2 JP3915448 B2 JP 3915448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice coil
diaphragm
electroacoustic transducer
view
coil bobbin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001229418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003047089A (ja
Inventor
二郎 中曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2001229418A priority Critical patent/JP3915448B2/ja
Priority to CNB021247749A priority patent/CN1173555C/zh
Priority to US10/193,280 priority patent/US6594372B2/en
Priority to EP02255030A priority patent/EP1282337B1/en
Priority to DE60220346T priority patent/DE60220346T2/de
Publication of JP2003047089A publication Critical patent/JP2003047089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3915448B2 publication Critical patent/JP3915448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/02Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
    • H04R7/12Non-planar diaphragms or cones
    • H04R7/14Non-planar diaphragms or cones corrugated, pleated or ribbed
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/02Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
    • H04R7/12Non-planar diaphragms or cones
    • H04R7/127Non-planar diaphragms or cones dome-shaped
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
    • H04R9/04Construction, mounting, or centering of coil
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/06Loudspeakers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、細幅(長)で、かつ音質の優れた電気音響変換器としてのスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハイビジョンやワイドビジョン等の普及により、テレビの画面は横長ののものが一般的になりつつある。しかし一方では、我が国の住宅事情から、テレビセット全体として幅狭・薄型のものが望まれている。このことは、テレビに限らず、一般のオーディオコンポにも云えることである。
【0003】
例えば、テレビ用のスピーカユニットは、通常ブラウン管の両脇に取り付けられるため、テレビセットの横幅を大きくする一因となっている。そのため、従来からテレビ用には角型や楕円型等の幅の狭いスピーカユニットが用いられてきた。
【0004】
ところが、ブラウン管の横長化により、スピーカユニットの幅はますます狭くすることが求められ、同時に画面の高画質化に対応した音声の高音質化が要求されている。
【0005】
しかしながら、従来の細幅の振動板を長径と短径を有するボイスコイルで駆動するスピーカでは、振動系の支持をエッジにのみ依存しているため軸端方向に横ぶれ現象が発生し、最低共振周波数付近からそれ以下の周波数帯域の再生に限界があった。従来、このような横ぶれ現象を防止するためには、ダンパーと呼ばれる支持物をボイスコイルのボビン部分に備え、多点支持とすることにより解決していた。しかるに、薄型、細型のスピーカには、前記したような部材を配置する場所が無いため、後述するハイパスフィルターを併用し、低音部を別のスピーカで補うことで解決したり、磁気回路を多分割にし、それぞれにダンパーを取り付けるなどして解決していたものであったが、構造が必然的に複雑になるなどの問題点があった。
【0006】
以下、上記した従来の細幅の電気音響変換器20の構成について、図13〜図15を参照して説明する。
【0007】
図13(a)、(b)は、それぞれ従来の細幅の電気音響変換器20の平面図、及びA-A線断面図である。図13(a)、(b)において、21は、振動方向から見た平面形状が、長径と短径を有し、音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲した形状を有する非軸対称形の振動板である。この振動板21の外周部にはエッジ22が接合され、フレーム23に保持されている。
【0008】
振動板21の外周部下端には、図14に示す如くのトラック型のボイスコイルボビン24が固着されている。このボイスコイルボビン24の外周面には、ボイスコイル25が巻回されている。ボイスコイルボビン24は、後述する磁気回路の磁気空隙Gに釣り下げられ、音声信号電流と磁束により駆動力を発生する。前記したフレーム23は箱状に形成され、その側面の一部はエッジ22方向に沿った形状としてある。
【0009】
フレーム23の内側底面には、前記した後述する如くの磁気回路が取付けられている。磁気回路は、例えば鉄製のヨーク26、例えばネオジウムよりなるマグネット27、例えば鉄製のポールピース28で構成され、図示しない治具によりフレーム23の所定位置に固定されている。なお、前記したマグネット27、ポールピース28は、振動板21の主振動部に対応する位置に設けられているものである。
【0010】
ここで、振動板21の具体的構成につき説明する。この振動板21は、前記した如く、振動方向から見た平面形状が、長径と短径を有し、音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲した形状を有する非軸対称形のものである。すなわち、29aを凸状部とし、これと交互に連続している29bを凹状部としたものである。なお、それぞれの凹状部までの深さ方向の寸法Dは、ほぼ同程度に形成されている。また、この振動板21は、ボイスコイル25の発熱に耐え、かつ、振動板21としての機械的特性に優れたポリイミド(PI)フィルムによって構成されている。なお、29cは、振動板21の略中央部に設けた凹状溝部である。
【0011】
ところで、振動板21はその厚みが薄く軽量であり、外周部に接合されたエッジ22とボイスコイルボビン24に巻回されたボイスコイル25によって構成された振動系を強力な磁気回路で駆動するため、駆動力が大きくなると、特に、低周波帯域で振動系がその短径方向に横ぶれ振動を生じることで、磁気回路を構成する構成部品に接触してしまうため、高次高調波が増大したり異常音を発生するという問題点が発生した。この現象を模式的に図15(a),(b)に示し、図16にその増大した2次歪、3次歪等の高調波歪を表した周波数特性図をそれぞれ示す。
【0012】
従来は、このような問題を解決するために、図17に示すように、ボイスコイル25が巻回されたボイスコイルボビン24に数ヶ所のダンパー支持用の梁32を設けると共に、前記したヨーク26等よりなる磁気回路を分割することによって、この磁気回路背面にダンパー31を設置したり、図18に示すように、システムをマルチウェイ構成にして、異常の原因となる低域周波数が細型スピーカに入力されないように、ハイパスフィルタを併用して低音用スピーカを別設するなどの方法を採ることによって防止していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる構成によれば、前記した如くの問題点は解消されるものではあるが、図17に示すように、磁気回路も前記したダンパー31の数に合わせて分割しなければならないため、構造の複雑化を招き、磁束密度の低下と部品点数が増加する等の問題があり、性能安定性の点、コストの点等に改良の余地が残されていた。又、ハイパスフィルタを併用して複数のスピーカにより可聴周波数帯域をカバーすることも、システムが複雑になる等の不利な点が生じていた。
【0014】
そこで、本発明者等は、オリジナルの細型スピーカの電気的性能は変えずにそのままとし、前記した問題点を解決する方策はないものかを鋭意検討した結果、僅かな部品点数の増加で周波数応答が平坦で、且つ、低周波領域から高周波領域まで高調波歪の少ない音波放射の実現化が図れる電気音響変換器を案出したものであり、かかる新規な電気音響変換器を提供することを目的にするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するためになされたものであり、請求項1に係る発明は、細長形状の振動板と、前記振動板の外周部に連接されたエッジと、前記エッジの外周部を支持するフレームと、前記振動板の一面側に、端面形状がトラック型の筒状であって、その一端面が固定されたボイスコイルボビンと、前記ボイスコイルボビンの前記一端面とは反対の端部側に巻回されたボイスコイルと、前記ボイスコイルの長手方向の中間部において前記ボイスコイルの内側と外側とに配置され、前記ボイスコイルに磁束を与える磁気回路と、を有する電気音響変換器であって、前記ボイスコイルの前記長手方向の両端部に、フック形状にされたフィルム状であって、その一端部側が前記ボイスコイルに固定されると共に、他端部側が前記フレームに固定されたサスペンションを、前記ボイスコイルの短手方向に沿うようにそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の電気音響変換器において、前記フレームは、前記ボイスコイルの前記長手方向の前記両端部のそれぞれと対向する位置に入力端子を有し、前記サスペンションは、導電性を有するパターンを有し、前記入力端子と前記ボイスコイルとは、前記パターンを介して電気的に接続されてなることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0018】
図1は、本発明になる電気音響変換器10の好ましい一実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)はX方向より見た側面図、(d)はB−B線断面図、(e)はY方向より見た側面図、図2は、図1の電気音響変換器の主要部を構成するボイスコイルの両端に設置されたフック型サスペンションの平面図、図3は、同、ボイスコイル側より見たフック型サスペンションの使用状態拡大図、図4は、同、フレーム側より見たフック型サスペンションの使用状態拡大図、図5は、本発明になる電気音響変換器の周波数特性図、図6は、ボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビンの斜視図、図7は、振動板の長手方向部分の横断面図、図8は、ボイスコイルボビンとの接合後における振動板の長手方向部分の横断面図、図9は、他の実施例になる電気音響変換器10Aを示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)はX方向より見た側面図、(d)はB−B線断面図、(e)はY方向より見た側面図、図10は、図9に用いられるサスペンションの平面図、図11は、サスペンションの厚さと最低共振周波数の変化を示す説明図、図12は、サスペンションの有無による低域性能比較を示す説明図である。本発明の基本的構成は、前記した細幅の電気音響変換器20と同様構成であるが、念のため説明する。
【0019】
まず、図1を参照して、本発明になる電気音響変換器10を構成する振動板1の具体的構成について説明する。
【0020】
図1(a),(b),(c)は、本発明になる細幅の電気音響変換器10の正面図、A-A線断面図、及び側面図である。図1(a),(b),(c)において、1は、振動方向から見た平面形状が、長径と短径を有し、音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲しており、かつ、略中央部、振動部の長手方向と直交する如く溝部9を設け、且つ、前記振動板の外周部に沿って帯状に形成された溝30とを有する非軸対称形の振動板である。この振動板1の外周部にはエッジ2が接合され、フレーム3に保持されている。
【0021】
振動板1の外周部下端には、図6に示す如くのトラック型のボイスコイルボビン4が固着されている。このボイスコイルボビン4の外周面には、ボイスコイル5が巻回されている。ボイスコイルボビン4は、前記した従来と同様の磁気回路(図示せず)の磁気空隙Gに釣り下げられ、音声信号電流と磁束により駆動力を発生する。
【0022】
フレーム3の内側には、前記した後述する如くの磁気回路が取付けられている。磁気回路は、例えば鉄製のヨーク6、例えばネオジウムよりなるマグネット7、例えば鉄製のポールピース8で構成され、図示しない治具によりフレーム3の所定位置に固定されている。なお、前記したマグネット7、ポールピース8は、振動板1の主振動部に対応する位置に設けられているものである。
【0023】
ここで、振動板1の具体的構成につき説明する。この振動板1は、前記した如く、振動方向から見た平面形状が、長径と短径を有し、音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲しており、かつ、略中央部、振動部の長手方向と直交する如く溝部9を設け、且つ、前記振動板の外周部に沿って帯状に形成された溝部30とを有する非軸対称形の振動板である。すなわち、11a、11b,11c,11d,11e,11fを凸状部とし、これと交互に連続している12a,12b,12c,12dを凹状部としたものである。なお、それぞれの凹状部までの深さ方向の寸法Dは、中央部を除き、ほぼ同程度に形成されている。また、この振動板1は、ボイスコイル5の発熱に耐え、かつ、振動板1としての機械的特性に優れたポリイミド(PI)フィルムによって構成されている。
【0024】
30は、前記した振動板1の外周部に沿って帯状に形成された溝部である。また、この溝部30の深さは、後述する図7、図8より明らかな如く、ボイスコイルボビン4の外周面に巻回されるボイスコイル5よりも浅くなるように、その幅は磁気ギャップ程度の大きさとし、振動系の振幅によって磁気回路部分に接触することの無いような寸法に設定してある。すなわち、この溝部30の位置は、成型用の金型によってその面精度等が確保されている。
【0025】
次に、振動板1の外周部下端に固着されているトラック型のボイスコイルボビン4の具体的構成について、図6〜図8を参照して説明する。図6より明らかな如く、ボイスコイルボビン4は、振動板1の振動方向から見た平面形状が、長径と短径とを有する非軸対称形であって、かつ、ボイスコイルボビン4の一部は、振動板1の長径方向に関して、互いに平行な直線部分を有している。5は、このボイスコイルボビン4に巻回されているボイスコイルである。
【0026】
また、ボイスコイルボビン4は、巻線を施すフォーム部分が、振動板1の長径方向に沿って2分割(41,42)されており、この分割部分が短長径方向に関して平行になる如く接合することにより、補強部としての梁13が構成されるものである。なお、15は、ボイスコイルボビン4の外周面に巻回され補強紙として用いられるクラフト紙からなるバンドである。
【0027】
このように構成したボイスコイルボビン4は、前記した如く溝部30の内側寸法より小に形成してあり、かつ、前記した如く溝部30の深さを、ボイスコイルボビン4に巻回されているボイスコイル5の上方に残される部分より小さく設定してあるので、治具を用いての組立て時、溝部30の下端部30aに、例えば、下方より挿入されるボイスコイルボビン4の上端部4aが当接した時、正規な取付け位置になるような寸法に設定されているので、これを振動板1の下方より挿入配置した場合、その上端部4aが、図1(b)、図8に明示されている如く溝部30の内側下端部30aに当接されれば、そこが正規な取付け位置となる。しかる後、溝部30内側とボイスコイルボビン4との間隙内に、例えば、接着剤(図示せず)を充填することにより、両者は所定の取付け位置に固定することが出来るものである。
【0028】
図2は図1の電気音響変換器の主要部を構成するボイスコイルの両端に設置されたフック型サスペンション19の一例を示す平面図であり、これは低周波帯域に於ける横ぶれ振動を防止するためのものである。
【0029】
このフック型サスペンション19は、上側取付け部40、下側取付け部42、これら上側取付け部40、下側取付け部42との間に設けられた中間部41とより大略構成されている。なお、43は、下側取付け部42に設けられた空間部である。
【0030】
図3は、同、ボイスコイル5側より見たフック型サスペンション19の使用状態を示す拡大図であり、図中44は、ボイスコイル5と前記したフック型サスペンション19の上側取付け部40とを固定するための接着剤である。
【0031】
図4は、同、フレーム3側より見たフック型サスペンション19の使用状態を示す拡大図であり、下側取付け部42は、図示の如くフレーム3に接着剤44により固定されているものである。
【0032】
次に、このように構成した電気音響変換器10の動作について説明する。前記構成において、マグネット7によってボイコイルボビン4周囲に磁界が発生し、このボイコイルボビン4に巻回されたボイコイル5に駆動電流が流れると、前記したボイコイルボビン4に駆動電流に応じた電磁力が作用し、この電磁力で主振動部1aを主体として振動板1が振動する。この振動に際して振動板1の振動部の周囲に設けた溝部30の下端部30aは、前記した如く、その面精度が確保されており、かつ、ボイコイルボビン4の上端部4aと比較的大きな接触面積で支持されているため、正確に駆動力が伝達される。
【0033】
又、振動板1の上面は外側(音を放射する方向)に突出する形状の略半円筒面の凸状部11aと、これと連続しており、内側にくぼむ形状の略半円筒面の凹状部12a等とが長手方向に交互に配置される形状となっているので、相補的にこの部分の振動成分の発生が未然に防止される。
【0034】
図5は、本発明になる電気音響変換器10において、ボイスコイル4の両端にフック型サスペンション19を設置した場合の音圧周波数特性と高調波歪みの周波数特性図、図16は、前記した従来構成になるボイスコイルの両端にフック型サスペンションを設置しない場合の音圧周波数特性と高調波歪みの周波数特性図である。この両図より明らかな如く、ボイスコイルの両端にフック型サスペンションを設置した場合は、横ぶれ振動に起因して20Hz〜100Hzに発生していた高調波歪みが6〜15dB減少することが実証されていて、本発明の優位性が一見してわかるものである。
【0035】
また、図12に示すように、入力の増大によってもこの性能が保たれることも検証されている。さらに、図11には、サスペンション材料の厚さによる最低共振周波数の変化を、サスペンションがない場合と比較して示しているものである。これより、本実施例になるサスペンションの厚さは、0.075mmのものが、その最低共振周波数の変化よりよいことがわかるものである。
【0036】
図9は、他の実施例になる電磁音響変換器10Aを示すものであり、前記フック型サスペンションの材質がポリイミドの中に銅製パターンが配置されたフレキシブル基板よりなり、例えば、このフレキシブル基板内のパターンの一端がボイスコイルの電気入力部と連結され、他端がスピーカーの入力端子の一方に固定されるとともにフレキシブル基板の他方のパターンと連結し、リード線の働きを兼ねるようにしたものである。なお、この図9において、前記した実施例と同一部分は同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図10はフレキシブル基板によるサスペンション45の一例を示す平面図である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本請求項1に係る発明によれば、低周波帯域の横ぶれ振動が抑制され、歪みのない音波再生が実現できるという効果がある。
【0038】
また、請求項2に係る発明によれば、細長スピーカの構成をさらに単純化し、性能の安定化をも図ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気音響変換器の好ましい一実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)はX方向より見た側面図、(d)はB−B線断面図、(e)はY方向より見た側面図断面図である。
【図2】図1の電気音響変換器の主要部を構成するボイスコイルの両端に設置されたフック型サスペンションの平面図である。
【図3】同、ボイスコイル側より見たフック型サスペンションの使用状態拡大図である。
【図4】同、フレーム側より見たフック型サスペンションの使用状態拡大図である。
【図5】本発明になる電気音響変換器の周波数特性図である。
【図6】ボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビンの斜視図である。
【図7】振動板の長手方向部分の横断面図である。
【図8】ボイスコイルボビンとの接合後における振動板の長手方向部分の横断面図である。
【図9】他の実施例になる電気音響変換器10Aを示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)はX方向より見た側面図、(d)はB−B線断面図、(e)はY方向より見た側面図である。
【図10】図9に用いられるサスペンションの平面図である。
【図11】サスペンションの厚さと最低共振周波数の変化を示す説明図である。
【図12】サスペンションの有無による低域性能比較を示す説明図である。
【図13】従来の電気音響変換器の説明図である。
【図14】従来の電気音響変換器の主要部を構成するボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビンの斜視図である。
【図15】従来の電気音響変換器にあって、低周波帯域で振動系がその短径方向に横ぶれ振動を生じる状態を示す側面図である。
【図16】図13における電気音響変換器の周波数特性図である。
【図17】従来の電気音響変換器に用いられるボイスコイルが巻回された他のボイスコイルボビンの斜視図である。
【図18】従来のスピーカ構成の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 振動板
2 エッジ
2a 外周部
3 フレーム
4 ボイスコイルボビン
5 ボイスコイル
6 ヨーク
7 マグネット
8 ポールピース
9 細溝部
10 電気音響変換器
11 凸状部
12 凹状部
13 梁
15 バンド
16 突出部
17 接続端子
18 リード線
19 フック型サスペンション
20 電気音響変換器
21 振動板
22 エッジ
23 フレーム
24 トラック型ボイスコイルボビン
25 ボイスコイル
26 ヨーク
27 マグネット
28 ポールピース
29a 凸状部
29b 凹状部
29c 凹状溝部
31 ダンパー
32 連結部材
33 補強梁
45 サスペンション
D 凸状部と凹状部の深さ

Claims (2)

  1. 細長形状の振動板と、
    前記振動板の外周部に連接されたエッジと、
    前記エッジの外周部を支持するフレームと、
    前記振動板の一面側に、端面形状がトラック型の筒状であって、その一端面が固定されたボイスコイルボビンと、
    前記ボイスコイルボビンの前記一端面とは反対の端部側に巻回されたボイスコイルと、
    前記ボイスコイルの長手方向の中間部において前記ボイスコイルの内側と外側とに配置され、前記ボイスコイルに磁束を与える磁気回路と、
    を有する電気音響変換器であって、
    前記ボイスコイルの前記長手方向の両端部に、フック形状にされたフィルム状であって、その一端部側が前記ボイスコイルに固定されると共に、他端部側が前記フレームに固定されたサスペンションを、前記ボイスコイルの短手方向に沿うようにそれぞれ設けたことを特徴とする電気音響変換器。
  2. 前記フレームは、前記ボイスコイルの前記長手方向の前記両端部のそれぞれと対向する位置に入力端子を有し、
    前記サスペンションは、導電性を有するパターンを有し、
    前記入力端子と前記ボイスコイルとは、前記パターンを介して電気的に接続されてなることを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
JP2001229418A 2001-07-30 2001-07-30 電気音響変換器 Expired - Lifetime JP3915448B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001229418A JP3915448B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 電気音響変換器
CNB021247749A CN1173555C (zh) 2001-07-30 2002-06-25 电声变换器
US10/193,280 US6594372B2 (en) 2001-07-30 2002-07-12 Electroacoustic transducer
EP02255030A EP1282337B1 (en) 2001-07-30 2002-07-17 Electroacoustic transducer
DE60220346T DE60220346T2 (de) 2001-07-30 2002-07-17 Elektroakustischer Wandler

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001229418A JP3915448B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 電気音響変換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003047089A JP2003047089A (ja) 2003-02-14
JP3915448B2 true JP3915448B2 (ja) 2007-05-16

Family

ID=19061773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001229418A Expired - Lifetime JP3915448B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 電気音響変換器

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6594372B2 (ja)
EP (1) EP1282337B1 (ja)
JP (1) JP3915448B2 (ja)
CN (1) CN1173555C (ja)
DE (1) DE60220346T2 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1377115B1 (en) * 2002-06-24 2016-01-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Loudspeaker diaphragm
EP1576849A1 (en) * 2002-11-21 2005-09-21 Koninklijke Philips Electronics N.V. Electroacoustic transducer comprising a membrane with a middle area comprising stiffening grooves
WO2004049751A1 (en) * 2002-11-28 2004-06-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Loudspeaker
JP4473068B2 (ja) * 2003-08-19 2010-06-02 パナソニック株式会社 スピーカ
US7352875B2 (en) * 2003-11-12 2008-04-01 Hajime Hatano Speaker apparatus
JP4439283B2 (ja) * 2004-02-10 2010-03-24 パイオニア株式会社 長円もしくは楕円形のスピーカ装置
US7510047B2 (en) * 2004-03-05 2009-03-31 Keiko Muto Speaker edge and resonator panel assembly
JP2007535260A (ja) * 2004-04-29 2007-11-29 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 可動コイルを有する拡声器用の振動板
EP1750477B1 (en) 2004-05-27 2015-04-29 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Loudspeaker
CN101142850B (zh) 2005-03-14 2011-12-07 松下电器产业株式会社 扬声器
JP4604900B2 (ja) 2005-07-28 2011-01-05 ソニー株式会社 スピーカ用ダンパー及びスピーカ用ダンパー組み付け方法
KR100902895B1 (ko) * 2006-06-29 2009-06-15 엘지전자 주식회사 스피커
KR100897807B1 (ko) * 2006-06-29 2009-05-15 엘지전자 주식회사 스피커
US8259987B2 (en) * 2007-01-11 2012-09-04 Victor Company Of Japan, Ltd. Diaphragm, diaphragm assembly and electroacoustic transducer
EP1950998B1 (en) 2007-01-29 2014-03-26 Sony Corporation Speaker unit and speaker apparatus
EP2229242B1 (de) * 2008-01-09 2011-05-18 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Ultraschallwandler zur erzeugung asymmetrischer schallfelder
US8553926B2 (en) 2008-02-14 2013-10-08 Panasonic Corporation Speaker and electronic device
JP5372012B2 (ja) * 2008-11-19 2013-12-18 パナソニック株式会社 スピーカと、スピーカを備えた電子機器
US8447063B2 (en) * 2010-01-30 2013-05-21 Walter Ka Wai Chu Flat thin dynamic speaker
JP5474660B2 (ja) * 2010-05-26 2014-04-16 三洋電機株式会社 電気音響変換装置
KR101139386B1 (ko) * 2010-08-17 2012-04-30 주식회사 엑셀웨이 평판형 스피커용 보이스 코일판과 진동판 사이에 장착되는 진동-리드 플레이트
EP2458893B1 (en) * 2010-11-26 2015-11-25 Knowles Ipc (M) Sdn Bhd Loudspeaker
CN204069323U (zh) * 2014-07-18 2014-12-31 瑞声声学科技(常州)有限公司 发声器件
CN204069319U (zh) * 2014-07-18 2014-12-31 瑞声光电科技(常州)有限公司 发声器件
CN106358128B (zh) * 2016-09-21 2019-05-14 东莞市三基音响科技有限公司 中音压缩式驱动装置
US10555085B2 (en) * 2017-06-16 2020-02-04 Apple Inc. High aspect ratio moving coil transducer
DE102018124261B4 (de) * 2018-10-01 2020-06-04 Grawe & Schneider GdbR (vertretungsberechtigte Gesellschafter: Thomas Grawe, 83088 Kiefersfelden und Gerd-Peter Schneider, 84032 Landshut) Planarlautsprecher
JP7398730B2 (ja) * 2020-01-29 2023-12-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 スピーカ装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2147684C (en) * 1994-04-25 1998-12-08 Akihiro Furuta Loudspeaker
JP3148971B2 (ja) * 1996-05-21 2001-03-26 功 景山 スピーカ振動板の支持構造
JP3812150B2 (ja) * 1998-06-18 2006-08-23 松下電器産業株式会社 スピーカ

Also Published As

Publication number Publication date
CN1400813A (zh) 2003-03-05
DE60220346D1 (de) 2007-07-12
CN1173555C (zh) 2004-10-27
US20030021435A1 (en) 2003-01-30
JP2003047089A (ja) 2003-02-14
EP1282337A2 (en) 2003-02-05
DE60220346T2 (de) 2007-09-13
EP1282337A3 (en) 2006-09-06
EP1282337B1 (en) 2007-05-30
US6594372B2 (en) 2003-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3915448B2 (ja) 電気音響変換器
JP4237702B2 (ja) デュアル・サスペンションを有するダイナミック・マイクロスピーカ
JPH11275678A (ja) スピーカ装置
JP2981360B2 (ja) スピーカ構造
EP1453353A1 (en) Loudspeaker
JP4000793B2 (ja) 角形スピーカ
JP3139915B2 (ja) スピーカ
JP3820717B2 (ja) スピーカ
WO2017199929A1 (ja) 平板スピーカ及びその周波数特性を改善させる方法
JPH11150790A (ja) スピーカ
JP3582201B2 (ja) スピーカ
JP3846063B2 (ja) スピーカ
JP3613881B2 (ja) スピーカ
JP2007221417A (ja) スピーカ用振動板
JP2004312599A (ja) スピーカ
JP4189816B2 (ja) 電気音響変換器
JPH11205897A (ja) スピーカ
JP3802366B2 (ja) 電気音響変換器
JP3760826B2 (ja) 電気音響変換器
JPH0879886A (ja) ダンパレススピーカ
JP4126809B2 (ja) スピーカ
JP3629777B2 (ja) スピーカ
JPS59183581A (ja) スピ−カシステム
JP2009267875A (ja) ダストキャップ、および、これを用いた動電型スピーカー
KR20120018444A (ko) 서스펜션을 구비한 고출력 장방형 스피커

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3915448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140216

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term