JPH11122695A - 電気音響変換器用磁気回路 - Google Patents

電気音響変換器用磁気回路

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JPH11122695A
JPH11122695A JP29769697A JP29769697A JPH11122695A JP H11122695 A JPH11122695 A JP H11122695A JP 29769697 A JP29769697 A JP 29769697A JP 29769697 A JP29769697 A JP 29769697A JP H11122695 A JPH11122695 A JP H11122695A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnet
magnetic circuit
magnetic field
pole piece
Prior art date
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Pending
Application number
JP29769697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Miura
広貴 三浦
Hidetoshi Shirakawa
英俊 白川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Foster Electric Co Ltd
Original Assignee
Foster Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Foster Electric Co Ltd filed Critical Foster Electric Co Ltd
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Publication of JPH11122695A publication Critical patent/JPH11122695A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価なマグネットの厚みなどを増すことな
く、磁気回路のパーミアンスを容易に上げることのでき
る磁気回路を提供する。 【構成】 円板状もしくはリング状のポールピース1を
介し2つのマグネット2を互いに同極を向かい合わせて
配置し、反発磁界を形成した磁気回路において、前記マ
グネット2の上面および下面にそれぞれ透磁率の高い薄
板状の磁性材料を設けたことを構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は音響機器の一種で
あるスピーカの如き電気音響変換用の磁気回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スピーカは、周知のように、磁気回路を
備えているが、この磁気回路として、図9に示すよう
に、2つのマグネット2の同極を対向させ、反発磁界を
形成し、この反発磁界にボイスコイル6を配置するよう
にした反発型磁気回路のものがある。
【0003】この種の反発型磁気回路におけるマグネッ
ト2のパーミアンスはNd−Fe−Bマグネットとした
場合、スピーカの耐熱温度を100℃前後とすると0.
7程度必要である。
【0004】この反発型磁気回路におけるマグネット2
のパーミアンス係数を上げるにはマグネット2の断面積
と高さの比を小さくすることが必要である。
【0005】そのために、マグネット2の断面積を小さ
くすると、マグネット2の内径を大きくするか、外径を
小さくするか、もしくはマグネット2の厚みを増すこと
が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内径を大きく
したり、外径を小さくするとマグネット2の外周部の磁
束密度が低下し、所望の特性を得ることができない。こ
のため、厚みを増すとマグネット2のボリュームが増加
してしまい、高価なマグネット2を使用している場合、
大幅なコスト高を招く、という課題があった。
【0007】この発明は上記のことに鑑み提案されたも
ので、その目的とするところは、特にマグネットの厚み
を増さなくてもパーミアンスを上げることができ、マグ
ネットが高価な場合、コストを抑え得る磁気回路を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、円板状もし
くはリング状のポールピース1を介し2つのマグネット
2を互いに同極を向かい合わせて配置し、反発磁界を形
成した磁気回路において、前記マグネット2の上面およ
び下面にそれぞれ透磁率の高い薄板状の磁性材料を設け
た構成として上記目的を達成している。また、磁性材料
は鉄板2からなり、かつその厚みは0.5〜2.0mm
に構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に用いられる反発型
磁気回路の半断面図を示す。
【0010】図中1は磁性材料からなるポールピース
で、このポールピース1の上、下面にはそれぞれマグネ
ット2が互いに同極に対向配置され、反発磁界4が形成
されている。これらのマグネット2としては、Nd−F
e−Bマグネットを用いると好ましい。
【0011】しかして、本発明では各マグネット2の
上、下面にそれぞれ薄板状であって円板状もしくはリン
グ状の鉄板3の如き透磁率の高い磁性材料を接着するこ
とにより、同じサイズのマグネット2であってもパーミ
アンスを上げ、磁気回路中を流れる有効磁束を向上させ
たことに特徴を有している。
【0012】図2(a),(b)は従来の磁気回路のシ
ミュレーション結果である。
【0013】図3(a),(b)は各マグネット2の外
面に鉄板3を設けた場合の第1のシミュレーション結果
である。この鉄板2は厚さが2.0mm以上のものが用
いられている。鉄板2を設けることによりパーミアンス
が上がるが、パーミアンスが上がればポールピース1の
外周の磁束密度が向上するため、外周に設けられるボイ
スコイルへ作用する磁気駆動力が向上する。
【0014】図4(a),(b)は0.5〜2.0mm
の薄い鉄板2を用いた場合の本発明の第2のシミュレー
ション結果を示す。この場合、マグネット2のパーミア
ンスは第1のシミュレーション結果(鉄板厚が2.0m
m以上)のものと比較して多少下がるが、鉄板2の外周
の磁束密度が上がっている。また、鉄板厚が0.5mm
〜2.0mmの範囲であれば同様の結果が得られること
が確認された。すなわち、鉄板厚が0.5mmより薄い
と改善効果が充分ではなく、2.0mmを越えてあまり
厚くしても、大きな変化はなく、軽量化、薄型化のニー
ズに逆行してしまいコストパフォーマンスも悪くなるの
で、0.5mm〜2.0mmの範囲とすることにより本
発明の目的が充分に達成される。
【0015】図5は上記磁気回路をスピーカに適用した
一例を示す。
【0016】このスピーカでは、音孔11aを有するフ
レーム11,12の中心部に円板状をなすポールピース
1を挟んでその上下にマグット2がそれぞれ設けられ、
かつ各マグネット2の上、下面にリング状の鉄板3が設
けられている。
【0017】上記マグネット2はリング状に形成され、
かつ厚さ方向に着磁されている。そして各マグネット2
のポールピース1を介した対向面は互いに反発する磁気
方向に、つまりN極−N極のように同極に着磁されてい
て反発磁界が形成されている。
【0018】反発磁界にはボイスコイル6が配置されて
いる。このボイスコイル6は磁気回路の外周において振
動可能に設けられたボイスコイルボビン5の外周のほぼ
中央部に巻回されている。
【0019】そして、ボイスコイル6の外周の中央部に
は振動板8の内周部が結合されている。この振動板8と
しては、例えばハニカム状で平板状のものが用いられて
いる。また、振動板8の外周部は前後のフレーム11,
12の外周部の連結部分に挟持されている。
【0020】また、ボイスコイルボビン5の両端部に
は、互いに間隔をおいて設置された前後のダンパ9,1
0の内周部が結合されている。ダンパ9,10の外周部
はフレーム11,12の適箇所に結合されている。
【0021】このスピーカでは、磁気回路の構成にヨー
クを使用していないため、その分、薄型化,軽量化を図
ることができる。
【0022】また、ボイスコイル6に振動板8を直結し
ているので、ボイスコイル6から振動板8への駆動力の
伝達ロスが殆どなく、したがってボイスコイル6への入
力信号に対する振動板8の立ち上がりを極めて忠実に行
うことができる。
【0023】さらに、ボイスコイル6の外周の中心部で
あるボイスコイル6の作動の中心点に振動板8を結合
し、しかもボイスコイルボビン5の外周の上、下部分の
両端部にダンパ9,10を結合し、ボイスコイル6の支
持系を、ボイスコイル6の軸方向X−X′と直交する中
心軸Y−Y′を対象軸とする対象型に形成しているの
で、従来のローリングメカニズムから解放され、高精
度,高音質が得れる。
【0024】図6および図7はボイスコイル6を3分割
し、各磁路中に第1〜第3のコイル6a〜6cを配置
し、駆動力を得るようにしたものである。
【0025】すなわち、この場合、一方のマグネット2
の上面の鉄板3にほぼ対応する位置に巻回された第1の
コイル6aと、ポールピース1にほぼ対応する位置に巻
回された第2のコイル6bと、他方のマグネット2の下
面に設けられた鉄板3にほぼ対応する位置に巻回された
第3のコイル6cとを連ねてボイスコイル6を形成して
いる。
【0026】ボイスコイル6の巻き方としては、図7に
おいて矢印で示すごとく、第2のコイル6bの巻回方向
に対して、第1,第3のコイル6a,6cの巻回方向を
逆向きにしている。
【0027】かかるボイスコイル6をマグネット2およ
び鉄板3とポールピース1とにより形成される反発磁界
内に配置することによって、強力な磁場が発生する中央
部分からは第2のコイル6bにより駆動力を得、逆向き
の磁場が発生する上、下の部分からは第1,第3のコイ
ル6a,6cにより駆動力を得ることができる。したが
って、磁気回路を形成している部分の薄型化,軽量化を
図ったうえで、大きな駆動力を得ることができる。
【0028】図8は従来の磁気回路を有するスピーカ
と、本発明の一実施例にかかるほぼ1mm厚の鉄板3を
有する磁気回路を備えたスピーカとの音圧に対する周波
数特性を示す。Aは本発明、Bは従来例であり、本発明
のものによれば音圧が上昇している。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ダブルマ
グネットタイプの反発型磁気回路において、各マグネッ
ト2の上、下面に透磁率の高い薄板状の磁性材料を設け
たため、同じサイズのマグネットと比較してパーミアン
スを上げることができ、ポールピース外周の磁束密度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気回路の一実施例を示す。
【図2】(a)は従来例の磁気回路の磁束密度シミュレ
ーション説明図、(b)は同磁気回路に流れる有効磁束
を示す。
【図3】(a)は本発明の一実施例にかかる磁気回路の
磁束密度のシミュレーション説明図、(b)は同磁気回
路に流れる有効磁束を示す。
【図4】(a)は本発明の他の実施例にかかる磁気回路
の磁束密度のシミュレーション説明図、(b)は同磁気
回路に流れる有効磁束を示す。
【図5】本発明のスピーカへの一適用例。
【図6】本発明の組合わされるボイスコイルの一例。
【図7】上記ボイスコイルの巻回例。
【図8】本発明を備えたスピーカと従来例のスピーカと
の音圧に対する周波数特性の比較説明図。
【図9】従来の磁気回路例を示す。
【符号の説明】
1 ポールピース 2 マグネット 3 鉄板 4 磁気回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状もしくはリング状のポールピース
    1を介し2つのマグネット2を互いに同極を向かい合わ
    せて配置し、反発磁界を形成した磁気回路において、 前記マグネット2の上面および下面にそれぞれ透磁率の
    高い薄板状の磁性材料を設けたことを特徴とする電気音
    響変換器用磁気回路。
  2. 【請求項2】 磁性材料は鉄板2からなり、かつその厚
    みは0.5〜2.0mmである請求項1記載の電気音響
    変換器用磁気回路。
JP29769697A 1997-10-14 1997-10-14 電気音響変換器用磁気回路 Pending JPH11122695A (ja)

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JP29769697A JPH11122695A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 電気音響変換器用磁気回路

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JP (1) JPH11122695A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101157054B1 (ko) * 2004-01-06 2012-06-21 소니 주식회사 자기 회로 및 스피커

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101157054B1 (ko) * 2004-01-06 2012-06-21 소니 주식회사 자기 회로 및 스피커

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