JPH0457023A - 強誘電性液晶素子 - Google Patents

強誘電性液晶素子

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JPH0457023A
JPH0457023A JP16870590A JP16870590A JPH0457023A JP H0457023 A JPH0457023 A JP H0457023A JP 16870590 A JP16870590 A JP 16870590A JP 16870590 A JP16870590 A JP 16870590A JP H0457023 A JPH0457023 A JP H0457023A
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JP
Japan
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liquid crystal
ferroelectric liquid
group
film
compound
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JP16870590A
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Masao Yamamoto
雅夫 山本
Hideaki Mochizuki
望月 秀晃
Yuji Satani
裕司 佐谷
Kazuhiro Jiyouten
一浩 上天
Hiroyuki Onishi
博之 大西
Tsuyoshi Kamimura
強 上村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液晶組成物及び液晶配向膜を有する強誘電性
液晶素T−に関するものである。
従来の技術 近年液晶表示は、腕時計、電卓等だけでなく映像機器に
も広く使われるようになり、液晶カラーテレビも市場に
出始めている。現在そのカラー表示用液晶パネルはネマ
チック液晶を用いたものがその主流を占めている。しか
し、そのネマチック液晶の緒特性は理想的とは言い難く
多くの問題を含んでいる。強誘電性液晶はその速い応答
速度、メモリー性等ネマチック液晶にはない緒特性を有
しておりデイスプレィ装置への応用が考えられ、多方面
から研究が進められている(オブトロニクス、 198
3、 No、  9)。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、この強誘電性液晶は初期に安定なメモリ
ー特性が得られない、また、初期に安定なメモリー特性
及びしきい値特性を有していても、それらの緒特性が経
時的に劣化するため表示品位が悪くなるといった課題を
有している。
すなわち、従来の表示装置では強誘電性液晶素子の特性
は経時的に劣化し、その結果、良好な初期特性を維持す
ることが困難である。
本発明は上記従来の液晶素子の課題に鑑み、初期に良好
なメモリー特性を得るための液晶配向膜と特性の経時変
化をなくすための液晶組成物との糾合せによる新規な強
誘電性液晶素子を提供することを目的とするものである
課題を解決するための手段 請求項1の本発明は、強誘電性液晶組成物に塩基性の置
換基を有する化合物が少なくとも一種類添加され、液晶
配向膜材料として膜厚が20nm以下のポリマーが使用
されたことを特徴とする強誘電性液晶素子である。
請求項2の本発明は、請求項10本発明において、塩基
性の置換基を有する化合物がアミン系化合物であること
を特徴とする強誘電性液晶素子である。
請求項3の本発明は、請求項1の本発明においで、塩基
性の置換基を有する化合物が脂肪族アミンであることを
特徴とする強誘電性液晶素子である。
請求項4の本発明は、請求項10本発明において、塩基
性の置換基を有する化合物が脂肪族第1アミンであるこ
とを特徴とする強誘電性液晶素子である。
請求項5の本発明は、請求項4の本発明において、脂肪
族第1アミンが式lで示され、式中R1は炭化水素基で
あるが、R1基中に存在するCH2基は、基−o−−C
O−−OCO−及び−COO−の少なくとも一種により
置換されてもよいことを特徴とする強誘電性液晶素子で
ある。
式 1      (H2N  −R+  −N  H
2)請求項6の本発明は、請求項40本発明において、
脂肪族第1アミンが式2で示され、式中R2は炭化水素
基であるが、R2基中に存在するC t−12基は、基
−o−−CO−−OCO−及び−C00−の少なくとも
一種により置換されてもよいことを特徴とする強誘電性
液晶素子である。
式2  (H2N−R2) 請求項7の本発明は、請求項1の本発明において、塩基
性の置換基を有する化合物が式3で示される脂肪族第2
アミンであり、式中R3は(C[l2)nOI−1(n
は1以上)、R4は炭化水素基であるが、R4基中に存
在するC H2基は、基−O−−COOC〇−及び−C
OO−の少なくとも一種により置換されてもよいことを
特徴とする強誘電性液晶素子である。
a 式3(HN<    ) 請求項80本発明は、請求項70本発明において、脂肪
族第2−/ミンがペンシル1′、タノールアミンである
ことを特徴とする強誘電性液晶素子である。
請求項90本発明は、強誘電性液晶組成物にエポキシ系
化合物が少なくとも一種類添加され、液晶配向膜材料と
してその膜厚が2 On Ill以Fのポリマーが使用
されたことを特徴とする強誘電性液晶素子である。
請求項100本発明は、請求Ifの本発明において、エ
ポキシ系化合物がエポキシ樹脂であることを特徴とする
強誘電性液晶素子である。
請求項110本発明は、請求項90本発明において、エ
ポキシ系化合物がグリシジル基の誘導体からなるエポキ
シ系化合物であることを特徴とする強誘電性液晶素子で
ある。
請求項12の本発明は、請求項9の本発明において、エ
ポキシ系化合物が式4で示され、式中R5は炭化水素基
であるが、R5基中に存在するCH2基は、基−0−−
CO−−OCO−及び−000−の少なくとも一種によ
り置換されてもよいことを特徴とする強誘電性液晶素子
である。
請求項13の本発明は、請求項1又は9の本発明におい
て、液晶配向膜がラビングにより、配向処理が施されて
いることを特徴とする強誘電性液晶素子である。
作用 本発明は配向膜として、その厚さが20 n m以下の
ポリマーを使用しているので、分子やその集合体等の配
向を制御することが可能となる。また、塩基性の置換基
を有する化合物又はエポキシ系化合物を少なくとも一種
類液晶に添加しているので、液晶特性の経時的劣化を防
止することが可能となる。
実施例 以下本発明の一実施例の液晶素子について、図面を参照
しながら説明する。第1図は本発明の液晶素子の概略構
成を示す断面図である。ガラスまたは、プラスチックの
基板11七にインジウム・錫酸化物よりなる透明電極(
[T O電極)層12を形成し、その上に配向膜として
膜厚が20nm以下であるポリマーを主成分とする溶液
を用いて塗膜を形成する。塗膜の形成法としては回転塗
布(スピンコード)法、浸漬塗布法、ロールコート法、
印刷法、エアーナイフコート決算工業的に行なわれてい
る様々な塗布法が適用可能である。このようにして塗4
1された膜厚が20 n m以下であるポリマー膜にラ
ビング等の配向処理を施すことここより配向膜13とす
る。配向膜13を形成した一方の基板の配向膜13側に
カラスあるいはプラスチックからなる円筒状あるいは球
状のスペーサを樹脂中に分散させたスペーサ兼シール樹
脂14を一部のみ液晶の注入の際の開口部として残し、
スクリーン印刷を行う。2枚の基板を貼合わせ、スペー
サ兼シール樹脂14を硬化した後、減圧下で開]」部よ
り強誘電性液晶組成物に塩基性の置換基を有する化合物
又はエポキシ系化合物が少なくとも一種類添加された液
晶15を注入後、開口部1〇− を熱硬化型あるいは光硬化型の樹脂で封止して液晶セル
を完成した。
以下に本発明の上記実施例の作用を説明する。
最初に本実施例において使用した強誘電性液晶材料の諸
物性値を以下に示す。
液晶月利: ZL、1−3654 (MlシRCK社製
)相転移温度: lso  8J  C1+  76  Sm八−1z、
2 −5 mC”チルト角: 25L   Ps’: 
29nC/cm”また、脂肪族アミンとしてポリオキシ
プロピレンアミン(分子p 2 a o )を0.3w
t%添加したときの相転移温度を以−ドに示す。
I so−鈴−CI+−ヨLS mA  +9  S 
mC’″相転移温度は、偏光顕微鏡によるテクスチャー
観察および、DSC(示差走査熱量計)により測定した
なお、ポリオキシプロピレンアミン(分子量230)の
構造式は である。
第2図は、配向膜13として生血溝アルブミン(BSA
)を用い上記の手順に従って完成した液晶セルのしきい
値特性を示したものである。第2図(a)は強誘電性液
晶材料としてZ L I −3654のみをセルに注入
した場合、第2図(1))はZLI−3654に塩基性
の置換基を有する化合物の一例としてポリオキシプロピ
レンアミン(分子j1230)を0.3wt%添加して
えられる強誘電性液晶組成物をセルに注入した場合の、
1000時間後のしきい値特性を示したものである。
セルギャップは211mである。○は電圧を印加したと
きの最大の相対輝度であり、バルクの応答を表わし、×
は一連の測定波形を1000う、イン走査後の相対輝度
であり、メモリーの応答を表わす。
第2図より、液晶のみを注入した場合の1000時間後
のしきい値特性が劣化しているのに対し、ポリオキシプ
ロピレンアミンを添加した液晶のしきい値特性は100
0時間後も対称かつ急峻な特性を維持している。これは
アミンによる配向膜表面の修飾の結果、配向膜の極性が
変化し、液晶と配向膜の界面状態が変化したためと考え
られる。
塩基性の置換基を有する添加剤の添加量は特に限定され
ないが、実用上0.01〜5 w t%程度が連当であ
る。適量以下では一ヒ記の添加効果はなく、したがって
特性の経時的な劣化が発生ずる。
なお、液晶はZLI−3654に限定されるものではな
い。また、透明電極層12上に、L下基板間での短絡を
防ぐ目的で絶縁層を片面あるいは両面に形成した上に配
向膜13を形成しても構わない。
また、配向膜として用いるポリマーとしては、前記した
生血溝アルブミンや人血清アルブミン、兎血清アルブミ
ン等のような血清タンパク質や、卵白アルブミンのよう
なアルブミン類、γ−グロブリン、ヘモグロビン、キモ
トリプシンなどを含め種々のタンパク質が使用できる。
また、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギ
ニン、ヒスチジン、トリプトファン、プロリンなどのア
ミノ酸の単独重合体や共重合体およびそれらの混合物も
利用できる。さらに、ポリビニルアルコール、ポリイミ
ドやナイロン6、ナイロン66のようなポリアミドなど
の合成高分子も使用できる。
前記した膜厚が20 n m以下であるポリマーの配向
膜と強誘電性液晶との組合せにより初期の配向性能や、
スイッチング性能、メモリーの双安定性の良い液晶素子
ができる。また、液晶中に塩基性の置換基を有する化合
物を混合する目的は、このようにして得られた優れた初
期性能を長時間にわたって保持させんがためである。こ
の際、液晶中に加える塩基性の置換基を有する化合物の
うちアミンの種類とその混合量は、液晶が強誘電性を損
なわない限り特定するものではないが、具体的にはベン
ジルアミン、シクロヘキシルアミン、フェニルエチルア
ミン、フェニルプロピルアミン、ベンジルエタノールア
ミン、ポリオキシプロピレンジアミンなどのアミン化合
物を単独もしくは2種類以上を絹み合わせて用いること
が出来る。また、エポキシ系化合物としてビスフェノー
ル型エボキシプレボリマー 脂環式エポキシプレポリマ
+3− +4− −を初め市販のエボキシプレホリマーが使用できる。ま
た、液晶分子の一部に7ミノ基あるいはグリシジル基を
導入しても良い。  本発明の強誘電性液晶素子は、表
示手段、シャッター ライトバルブ、空間変調素子等に
適用可能である。
また本実施例においては液晶材料のセルへの充填をいわ
ゆる真空注入法を用いて行なっているが、実際に本発明
は真空注入法に限定されるものではなく毛細管現象を利
用した方法や、予め液晶材料を滴下しておいてから2枚
の基板を張り合わせるという方式を用いてもよい。
次に、本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 0.3gの牛血清アルブミンを99.7gの純水に溶か
し、0.3重量%の牛血清アルブミン水溶液を調製した
。次いで、この水溶液をITO電極のパターンを形成し
たガラス基板に2500回転/分で1分間回転塗布を行
なった。塗布後11O℃で60分間乾燥を行なった。膜
厚は6nmであった。その後、牛血清アルブミンの塗膜
が形成された表面をレーヨンの布を用いて同一方向に1
0回ラビング処理を行ない配向膜を完成した。こうして
牛血清アルブミンの配向膜を形成したガラス液晶基板を
2枚用意し、第3図に示すようにその片方の基板(例え
は下側基板32)の配向膜を形成した面にスペーサ兼シ
ール樹脂35として直径2.0μmのガラス繊維を分散
した酸無水物硬化型エポキシ樹脂を1辺のみ辺の中央部
に5mmの幅を残して他の周辺に0.2mm幅で印刷し
た一Lで、上側基板31と下側基板32に形成した配向
膜のラビング処理方向33.34が平行でかつ配向膜面
を対向させた状態で加圧し、140°Cで4時間加熱し
て硬化接着した。接着後、液晶が等方性を示す温度すな
わち80℃例近同辺加熱し、開口部36から液晶(メル
ク社製、商品名ZLI3654)を注入した。注入後、
室温まで徐冷し開口部36を市販の酸無水物硬化型エポ
キシ樹脂で封止し、強誘電性液晶セルを完成した。この
ようにして完成した強誘電性液晶セルは、配向11う及
びラビング筋の少ない良好な配向状態を示し、電圧印加
により、双安定性の確保された良好な電気光学特性が得
られた。
実施例2 1.0gの牛血清アルブミンを99.0gの純水に溶か
し、1. 0重量%の牛血清アルブミン水溶液を調製し
た。次いで、この水溶液をITO電極のパターンを形成
したガラス基板に2500回転/分で1分間回転塗布を
行なった。塗布後11O℃で60分間乾燥を行なった。
膜厚は20nmであった。以下実施例1と同様の操作に
より作製した強誘電性液晶セルは、配向ムラ及びラビン
グ筋の少ない良好な配向状態を示し、電圧印加により、
双安定性の確保された良好な電気光学特性が得られた。
実施例3 牛血清アルブミンを用いて、実施例1と同様の操作によ
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤としてシクロヘキ
シルアミンを0.5重量%添加した液晶(メルク社製、
商品名ZL 13654)を注入した。このようにして
完成した強誘電性液晶セルは、配向ムラ及びラビング筋
の少ない良好な配向状態を示し、電圧印加により、双安
定性の確保された良好な電気光学特性が得られ、さらに
長期間にわたり双安定性が確保された。
実施例4 牛血清アルブミンを用いて、実施例!と同様の操作によ
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤としてベンジルア
ミンを0.5重量%添加した液晶(メルクン上製、商品
名Z L I 3654 )を注入した。このようにし
て完成した強誘電性液晶セルは、配向ムラ及びラビング
筋の少ない良好な配向状態を示し、電圧印加により、双
安定性の確保された良好な電気光学特性が得られ、さら
に長門間にわたり双安定性が確保された。
実施例5 牛血清アルブミンを用いて、実施例1と同様の操作によ
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤として分子量40
0のポリオキシプロピレンジアミンをO,1重量%添加
した液晶(メルク社製、商品名21..13654)を
注入した。このようにして完成した強誘電性液晶セルは
、配向ムラ及びラビング筋の少ない良好な配向状態を示
し、電圧印加により、双安定性の確保された良好な電気
光学特性が得られ、ざらに長期間にわたり双安定性が確
保された。
実施例6 牛血清アルブミンを用いて、実施例1と同様の操作によ
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤として分子量23
0のポリオキシプロピレンジアミンを0.3重量%添加
した液晶(メルク社製、商品名ZLI3654)を注入
した。このようにして完成した強誘電性液晶セルは、配
向ムラ及びラビング筋の少ない良好な配向状態を示し、
電圧印加により、双安定性の確保された良好な電気光学
特性が得られ、さらに長期間にわたり双安定性が確保さ
れた。
実施例7 牛血清アルブミンを用いて、実施例1と同様の操作によ
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤としてベンジルエ
タノールアミンを0. 5重量%添加した液晶(メルク
社製、商品名ZLr:(654)を注入した。このよう
にして完成した強誘電性液晶セルは、配向ムラ及びラビ
ング筋の少ない良好な配向状態を示し、電圧印加により
、双安定性の確保された良好な電気光学特性が得られ、
さらに長期間にわたり双安定性が確保された。
実施例8 牛血清アルブミンを用いて、実施例1と同様の操作に上
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤としてフエニル1
「ノビルアミンを0. 5重量%添加した液晶(メルク
社製、商品名Z T、、 I 365 、’l−)を注
入した。このようにして完成した強誘電性液晶セルは、
配向ムラ及びラビング筋の少ない良好な配向状態を示し
、電圧印加により、双安定性の確保された良好な電気光
学特性が得られ、ざらに長期間にわたり双安定性が確保
された。
実施例9 生血清アルブミンを用いて、実施例1と同様の操作によ
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤としてエポキシプ
レポリマー(エピコート828:シェル化学製)を0.
3ETf、ffi%添加した液晶(メルク社製、商品名
Z L I :3654 )を注入した。
このようにして完成した強誘電性液晶セルは、配向ムラ
及びラビング筋の少ない良好な配向状態を示し、電圧印
加により、双安定性の確保された良好な電気光学特性が
得られ、さらに長11月jlにわたり双安定性り月ぼ「
保された。
実施例10 ヘモグロビンを用いて、実施例1と同様の操作により作
製した強誘電性液晶セルに添加剤として分子量400の
ポリオキシブ[Jピレンジアミンを0.1重量%添加し
た液晶(メルク社製、商品名ZLI3654)を注入し
・た。このようにして完成した強誘電性液晶セルは、配
向ムラ及びラビング筋の少ない良好な配向状態を示し、
電圧印加により、双安定性の確保された良好な電気光学
特性が得られ、さらに長1111間にわたり双安定性が
確保された。
実施例11 グルタミンi’fi/リジン共重合体を用いて、実施例
1と同様の操作により作製した強誘電性液晶セルに添加
剤として分子量400のポリオキシプロピレンジアミン
を0. 1重量%添加した液晶(メルク社製、商品名Z
LI3654)を注入した。
このようにして完成した強誘電性液晶セルは、配向J−
ラ及びラビング筋の少ない良好な配向状態を示し、電圧
印加により、双安定性の確保された良好な電気光学特性
が得られ、さらに長期間にわたり双安定性が確保された
実施例12 市販のポリイミド(日産化学社製RN715)を専用の
シンナーで希釈し、0.3重量%のポリイミドの溶液を
調製した。次いで、この水溶液を11’O電極のパター
ンを形成したガラス基板に2500回転/分で1分間回
転塗布を行なった。塗布後80℃で15分間乾燥を行な
い溶媒を蒸発させた後、250 ℃の電気炉で1時間乾
燥を行なった。膜厚は6nrnであった。以後実施例1
と同様の操作により作製した強誘電性液晶セルに添加剤
として分子量400のポリオキシブロビレンジアミンを
0.1重量%添加した液晶(メルク社製、商品名ZLI
3654)を注入した。このようにして完成した強誘電
性液晶セルは、配向ムラ及びラビング筋の少ない良好な
配向状態を示し、電圧印加により、双安定性の確保され
た良好な電気光学特性が得られ、さらに長期間にわたり
双安定性が確保された。
実施例13 市販のポリイミド(日産化学社製SE4.110)を専
用のシンナーで希釈し、0,3重量%のポリイミドの溶
液を調製した。次いで、この水溶液をITO電極のパタ
ーンを形成したガラス基板に2500回転/分で1分間
回転塗布を行なった。塗布後80℃で15分間乾燥を行
ない溶媒を蒸発させた後、250℃の電気炉で1時間乾
燥を行なった。膜厚はt3nmであった。以後実施例1
と同様の操作により作製した強誘電性液晶セルに添加剤
として分子1t400のポリオキシプロピレンジアミン
を0.1重量%添加した液晶(メルク社製、商品名ZL
13654)を注入した。このようにして完成した強誘
電性液晶セルは、配向ムラ及びラビング筋の少ない良好
な配向状態を示し、電圧印加により、双安定性の確保さ
れた良好な電気光学特性が得られ、さらに長期間にわた
り双安定性が確保された。
比較例1 1.5gの牛血清アルブミンを98.5gの純水に溶か
し、1.5重量%の牛血清アルブミン水溶液を調製した
。その後、実施例1と同様の条件で回転塗布を行い夏1
゛0パターンの形成した方ラス基板上に生血清アルブミ
ンの塗膜を形成した。
膜厚は30 n mであった。以F実施例1と同様の操
作により、作製した強誘電性液晶セルはツイスト配向状
態を示し、電圧印加後も双安定性は実現しなかった。
比較例2 3.0gの牛面清アルブミンを97.0gの純水に溶か
し、3.0重量%の牛血清アルブミン水溶液を調製した
。その後、実施例1と同様の条件で回転塗布を行いIT
Oパターンの形成したガラス基板」−に牛血清アルブミ
ンの塗膜を形成した。
膜厚は80nmであった。以下実施例1と同様の操作に
より、作製した強誘電性液晶セルはツイスト配向状態を
示し、電圧印加後も双安定性は実現しなかった。
比較例3 1.5gのヘモグロビンを98゜5gの純水に溶かし、
1.5重量%のヘモグロビン水溶液を調製した。その後
、実施例1と同様の条件で回転塗布を行いITOパター
ンの形成したガラス基板上にヘモグロビンの塗膜を形成
した。膜厚は30nmであった。以下実施例1と同様の
操作により、作製した強誘電性液晶セルはツイスト配向
状態を示し、電圧印加後も双安定性は実現しなかった。
比較例4 1.5gのグルタミン酸/リジン共重合体を98.5g
の純水に溶かし、1.5重!t%のグルタミン酸/リジ
ン共重合体の水溶液を調製した。その後、実施例1と同
様の条件で回転塗布を行いI′rOパターンの形成した
ガラス基板−Lにグルタミン酸/リジン共重合体の塗膜
を形成した。膜厚は30nmであった。以下実施例1と
同様の操作により、作製した強誘電性液晶セルはツイス
ト配向状態を示し、電圧印加後も双安定性は実現しなか
った。
比較例5 市販のポリイミド(日産化学社製RN715)を専用の
シンナーで希釈し、1.5重重%のポリイミドの溶液を
調製した。その後、実施例12と同様の条件で回転塗布
を行いTTOパターンの形成したガラス基板−Lにポリ
イミドの塗膜を形成した。膜厚は30 n mであった
。以下実施例12と同様の操作により、作製した強誘電
性液晶セルはツイスト配向状態を示し、電圧印加後も双
安定性は実現しなかった。
比較例6 市販のポリイミド(日産化学社製5E4110)を専用
のシンナーで希釈し、1.5重量%のポリイミドの溶液
を調製した。その後、実施例12と同様の条件で回転塗
布を行いITOパターンの形成したガラス基板上にポリ
イミドの塗膜を形成した。膜厚は30nmであった。以
下実施例12と同様の操作により、作製した強誘電性液
晶セルはツイスト配向状態を示し、電圧印加後も双安定
性は実現しなかった。
比較例7 牛血清アルブミンを用いて、実施例1と同様の操作によ
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤とステアリルアミ
ンを0. 5重量%添加した液晶(メルク社製、商品名
ZLI3654)を注入した。このようにして完成した
強誘電性液晶セルは、配向ムラ及びラビング筋の少ない
配向状態を示し、電圧印加により、双安定性の確保され
た良好な電気光学特性が得られたが、24時間以内に双
安定性が劣化した。
比較例8 生血清アルブミンを用いて、実施例1と同様の操作によ
り作製した強誘電性液晶セルに添加剤とトリフェニルア
ミンを0.5重量%添加した液晶(メルク社製、商品名
ZLT3654)を注入した。このようにして完成した
強誘電性液晶セルは、配向ムラ及びラビング筋の少ない
配向状態を示し、電圧印加により、双安定性の確保され
た良好な電気光学特性が得られたが、24時間以内に双
安定性が劣化した。
発明の効果 以上のように本発明はポリマーの塗膜に配向処理を施し
液晶配向膜とし、その膜厚を20 n m以下にするこ
とで分子やその集合体等の配向を制御することが可能と
なり、かつ液晶に塩基性の置換基を有する化合物又はエ
ポキシ系化合物を少なくとも一種類添加することにより
液晶素子の特性の経時的劣化を防止することが可能にな
った。また、これを液晶素子に応用した場合には、素子
の全面にわたって均一な配向を容易に低コストで実現で
きる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の強誘電性液晶素子の概略構成を示す断
面図、第2図(a)は本発明の比較例のしきい値特性を
示すグラフ、第2図(b)は本発明の一実施例のしきい
値特性を示すグラフ、第3図は強誘電性液晶セルを示す
平面図である。 11・・・基板、12・・・透明電極層、1;3・・・
配向膜、14.35・・・スペーサ兼シール樹脂、15
・・・液晶、31・・・上側基板、32・・・下側基板
、33・・・上側基板のラビング方向、34・・・下側
基板のラビング方向、36・・・開口部。 代理人 弁理士  松 1)正 道 第1図 11 ・ 13  ・ 14・ 16・ ・基板 ・透明電極層 配向膜 ・スペーサ兼シール樹脂 ・液晶 第 図 (a)の1 (a)の2 (b)の] (b)の2 印加電圧(V) 印加電圧(V)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)強誘電性液晶組成物に塩基性の置換基を有する化
    合物が少なくとも一種類添加され、液晶配向膜材料とし
    て膜厚が20nm以下のポリマーが使用されたことを特
    徴とする強誘電性液晶素子。
  2. (2)塩基性の置換基を有する化合物がアミン系化合物
    であることを特徴とする請求項1記載の強誘電性液晶素
    子。
  3. (3)塩基性の置換基を有する化合物が脂肪族アミンで
    あることを特徴とする請求項1記載の強誘電性液晶素子
  4. (4)塩基性の置換基を有する化合物が脂肪族第1アミ
    ンであることを特徴とする請求項1記載の強誘電性液晶
    素子。
  5. (5)脂肪族第1アミンが式1で示され、式中R_1は
    炭化水素基であるが、R_1基中に存在するCH_2基
    は、基−O−、−CO−、−OCO−、及び−COO−
    の少なくとも一種により置換されてもよいことを特徴と
    する請求項4記載の強誘電性液晶素子。 式1(H_2N−R_1−NH_2)
  6. (6)脂肪族第1アミンが式2で示され、式中R_2は
    炭化水素基であるが、R_2基中に存在するCH_2基
    は、基−O−、−CO−、−OCO−、及び−COO−
    の少なくとも一種により置換されてもよいことを特徴と
    する請求項4記載の強誘電性液晶素子。 式2(H_2N−R_2)
  7. (7)塩基性の置換基を有する化合物が式3で示される
    脂肪族第2アミンであり、式中R_3は(CH_2)_
    nOH(nは1以上)、R_4は炭化水素基であるが、
    R_4基中に存在するCH_2基は、基−O−、−CO
    −、−OCO−、及び−COO−の少なくとも一種によ
    り置換されてもよいことを特徴とする請求項1記載の強
    誘電性液晶素子。 式3▲数式、化学式、表等があります▼
  8. (8)脂肪族第2アミンがベンジルエタノールアミンで
    あることを特徴とする請求項7記載の強誘電性液晶素子
  9. (9)強誘電性液晶組成物にエポキシ系化合物が少なく
    とも一種類添加され、液晶配向膜材料としてその膜厚が
    20nm以下のポリマーが使用されたことを特徴とする
    強誘電性液晶素子。
  10. (10)エポキシ系化合物がエポキシ樹脂であることを
    特徴とする請求項9記載の強誘電性液晶素子。
  11. (11)エポキシ系化合物がグリシジル基の誘導体から
    なるエポキシ系化合物であることを特徴とする請求項9
    記載の強誘電性液晶素子。
  12. (12)エポキシ系化合物が式4で示され、式中R_5
    は炭化水素基であるが、R_5基中に存在するCH_2
    基は、基−O−、−CO−、−OCO−、及び−COO
    −の少なくとも一種により置換されてもよいことを特徴
    とする請求項9記載の強誘電性液晶素子。 式4▲数式、化学式、表等があります▼
  13. (13)液晶配向膜がラビングにより、配向処理が施さ
    れていることを特徴とする請求項1又は9記載の強誘電
    性液晶素子。
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