JPH045630A - 液晶表示パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐水性に優れたポリマー分散型の液晶表示パ
ネルに関する。

本発明の液晶表示パネルは、各種デイスプレィ、光シャ
ッタ、制御装置等へ使用でき、特に大画面用の液晶表示
パネルとして好適に使用することができる。

〔従来技術及びその問題点〕

最近、特公表昭５８−５０１６３１号公報等において液
晶が媒体中に分散された媒体層からなるポリマー分散型
の液晶表示パネルが提案されている。

このポリマー分散型の液晶表示パネルを封止する方法と
しては、従来の、あらかじめ２枚の基板の周縁部を封止
材でシールしておき、注入孔より液晶を充填した後に、
注入口を封口するという方法を採用することができない
。

従って、このポリマー分散型の液晶表示パネルを封止す
るためには、２枚の基板によりポリマー分散型液晶を挾
んだ後に、基板周縁部にエポキシ樹脂を用いて封止する
方法を採っていた。

この場合、セル内部の液晶が、熱による変質するのを避
けるため、エポキシ樹脂の硬化が充分できない問題があ
った。そのため、封止が不充分となり、水分が内部に浸
入しやすくなり長期使用中に液晶表示パネルの性能が劣
化するという欠点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは上記問題点を解決するために鋭意研究を行
った結果本発明に至った。

本発明は、透明電極が配設された２枚の基板と、液晶が
媒体中に分散された媒体層とからなり、媒体層が前記２
枚の基板により透明電極面が対向するように挟持された
液晶表示パネルにおいて、基板周縁部を封止する封止剤
が熱溶融剤と、前記熱溶融剤の上面に形成される接着剤
とからなることを特徴とする液晶表示パネルに関する。

以下に本発明を図面を参照して説明する。

第１図は、本発明の液晶表示パネルの部分拡大の縦断面
図である。４は液晶が媒体中に分散された媒体層であり
、媒体層４は、透明電極が配設された２枚の基板１，５
によって透明電極面が対向するように挟持されている。

基板周縁部の媒体層４の端部には熱溶融剤２及びその上
面には接着剤３が配設されている。

本発明で用いられる熱溶融剤としては、特に限定されな
いが、パラフィンワックスや、ホットメルト系接着剤な
どを挙げることができる。

前記パラフィンワックスとしては、特に限定されないが
、融点が６０−７５°Ｃのものが好ましい。

ホットメルト系接着剤としては、特に限定されないが、
ポリオレフィン類を主成分とする炭化水素系樹脂やフッ
素系樹脂等を好適に挙げることができる。ポリオレフィ
ン類を主成分とする炭化水素系樹脂の具体例としては、
エチレンの単独重合体、またはエチレンとプロピレン、
ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン等の他のα−オ
レフィンとの二元以上のブロックもしくはランダム共重
合体を挙げることができる。さらに、プロピレンの単独
重合体、またはプロピレンとエチレン、ブテン、ペンテ
ン、ヘキセン、ヘプテン等の他のα−オレフィンとの二
元以上のブロックもしくはランダム共重合体を挙げるこ
とができる。またフッ素系樹脂の具体例としては、ポリ
４７フ化エチレン樹脂、エチレン−４フツ化エチレン共
Ｉｔ　合体Ｒ−ｆ　脂、フッ化ビニリデン樹脂、・３フ
ツ化塩化エチレン樹脂、フッ化ヒニル樹脂、４フッ化エ
チレン−パーフロロアルコキシエチレン共重合体樹脂等
を挙げることができる。また、エチレン酢酸ビニル共重
合体、エチレンアクリル酸共重合体なども適宜用いるこ
とができる。前記熱溶融剤は、単独であるいは混合物と
して使用される。これら封止材は、加熱溶融状態で基板
周縁部の封止部に塗布される。

また、上記の熱溶融剤に続いて塗布される接着剤として
は、特に限定されないが、例えば、紫外線硬化型接着剤
、熱硬化型接着剤などを好適に用いることができる。紫
外線硬化型接着剤を使用する場合には、該接着剤を塗布
した後に紫外線を照射して硬化させることができ、温和
な条件下、短時間で液晶表示パネルを確実に封止するこ
とができる。

本発明の媒体層は、液晶が媒体中に分散された媒体層で
あり、この具体例としては、ポリマー分散型液晶、例え
ば、液晶微粒滴を水溶性ポリマーでカプセル状に包含し
たＮ　ＣＡ　Ｐ　（Ｎｅｍａｔｉｃ　Ｃｕｒｖｉｌｉｎ
ｅａｒ　Ａｌｉｇｎｅｄ　Ｐｈａｓｅ：ネマチック曲線
式整列相）液晶（特公表昭５８−５０１６３１号公報）
、ラテックス取り込み液晶（特開昭６０−２５２６８７
号公報）、液晶微小滴をエポキシ樹脂中に分散した物質
（特公表昭６１−５０２１２８号公報）、あるいは溶媒
キャスト法により調製した網目構造の液晶複合膜（Ｐｏ
ｌｙｍｅｒ　Ｐｒｅｐｒｉｎｔｓ、Ｊａｐａｎ　ｖｏｌ
、３７．Ｎｏ、８．２４５０（１９８８））等を挙げる
ことができる。

〔実施例〕

以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。

実施例１ １０％ＰＶＡ水溶液、液晶、二色性染料（ＰＶＡ：液晶
−１：３，５（重量比）、二色性染料は液晶の３重量％
］をよく混合し、これを予めＩＴＯ等により所定の電極
をパターニングした透明型極付の基板に、ドクターブレ
ードを用いて塗布乾燥した（厚さ１５μｍ）。この基板
と予めＩＴＯ等により所定の電極をパターニングした他
方の基板とを所定の位置で合うように貼り合わせ液晶表
示パネルを作製した。

封止材として、溶融パラフィンワックス（融点６８〜７
０”Ｃ）を基板周縁部に塗布し、さらに紫外線硬化型接
着剤（ケミチック類；４Ｘ４３３）を塗布した後に紫外
線を照射して硬化させ、液晶表示パネルを封止した。

前記の液晶表示パネルを、６０°Ｃ１９５％湿度の条件
で、５００時間の耐湿性試験を行った。

５０Ｖ印加した時の抵抗値は、試験前が５．７×１０９
Ω、試験後が５．３Ｘ１０９Ωであり、はとんど変化し
なかった。

実施例２ 実施例１において、パラフィンワックスに代えてプロピ
レン−エチレンランダム共重合体（米国Ｒｅｘｅｎｅ社
製、ＲＴ２３０２）を用いた以外は、実施例１と同様な
方法により液晶表示パネルを作製し、６０°Ｃ２９５％
湿度の条件で５００時間の耐湿性試験を行った。

５０Ｖ印加した時の抵抗値は、試験前が５．３×１０ｑ
Ω、試験後が２．ｌＸ１０９Ωであり、はとんど変化し
なかった。

実施例３ １０％ＰＶＡ水溶液、液晶、二色性染料〔ＰＶＡ：液晶
＝１：３．５（重量比）、二色性染料は液晶の３重量％
〕をよく混合し、これを予めＩＴＯなどにより所定の電
極パターニングした透明型極付の基板に、ドクターブレ
ードを用いて塗布乾燥した（厚さ１５μｍ）、この基板
と予めＩＴＯ等により所定の電極をパターニングした他
方の基板とを所定の位置で合うように貼り合わせ液晶表
示パネルを作製した。

第１図に示すように、基板周縁部の媒体層の端部に熱溶
融剤としてプロピレン−エチレンランダム共重合体（米
国Ｒｅｘｅｎｅ社製、　ＲＴ２３０２）を塗布した後に
、接着剤として、熱硬化型接着剤（チッソ製すクソンボ
ンド１００ＩＡ／Ｂ　）を塗布し、硬化させることによ
り封止した。

前記の液晶表示パネルを、６０°Ｃ１９５％湿度の条件
で、５００時間の耐湿性試験を行った。

５０Ｖ印加した時の抵抗値は、試験前が４．３×１０９
Ω、試験後が４．０Ｘ１０’Ωであり、はとんど変化し
なかった。

また、接着剤の媒体層への染み込みは見られず、変色な
どのトラブルは無かった。

比較例１ 封止材として、従来公知の二液型エポキシ樹脂接着剤の
みを使用した以外は実施例１と同様な方法で液晶表示パ
ネルを作製し、６０°Ｃ２９５％湿度の条件で、５００
時間の耐湿性試験を行った。

５０Ｖ印加した時の抵抗値は、試験前が５．４×１０９
Ω、試験後が２．３Ｘ１０ＳΩであり、大きく抵抗が低
下した。媒体層の周縁部の一部に接着剤が染み込み、部
分的な変色が見られた。

〔発明の効果〕

本発明の液晶表示パネルは、基板周縁部の媒体層の端部
を、熱溶融剤で覆った後に、接着剤層を形成して密封し
ているため、接着剤の染み込みによるトラブルが無く、
また吸湿性が小さく、長期信頬性が改良できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の液晶表示パネルの周縁部の断面図で
ある。 １．５：基板 ２　：熱溶融剤 ：接着剤 ：媒体層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 透明電極が配設された２枚の基板と、液晶が媒体中に分
   散された媒体層とからなり、媒体層が前記２枚の基板に
   より透明電極面が対向するように挟持された液晶表示パ
   ネルにおいて、基板周縁部を封止する封止剤が熱溶融剤
   と、前記熱溶融剤の上面に形成される接着剤とからなる
   ことを特徴とする液晶表示パネル。