JP3171939B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子に関し、特
に液晶セル内の溶存ガスの吸着性を向上させたものに関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子を構成する液晶セルは、図
4に示すような樹脂性フィルム状の透明基板1、1に透
明電極(ITO膜)2、2をそれぞれ蒸着し、これら透
明電極2に配向膜3を形成し、さらに配向膜3をラビン
グして配向処理を施し、片側の基板にシール材4を印刷
し、反対側の基板にスペーサ5を散布し、その後に両透
明基板1、1を対向させて貼り合わせ、液晶6を真空法
により注入し、注入口を封止材7で封止してなるもので
ある。
【0003】このような液晶セル内には、イオン性不純
物や水分が混入することがあり、これらによる特性の劣
化及び特性劣化に伴う信頼性の低下という問題が存在し
ていた。この問題を解決するため、イオン性不純物や水
分を吸着するイオン交換樹脂性スペーサや吸水性ポリマ
ー8を、セル内に導入する技術が知られている。例え
ば、特開平2−264926号公報に示される技術は、
スペーサをイオン交換樹脂から形成することにより比抵
抗の低下を防止してクロストーク等の発生を防止するも
のであり、また特開平2−284116号公報に示され
る技術は、吸水性のポリマーを混ぜることにより不良発
生を防止しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶セ
ル内にはイオン性不純物や水分の他にガスが溶存してお
り、この溶存ガスは低温下におかれた時や、液晶セルに
機械的衝撃を加えられた時に気泡化し、液晶表示素子の
点欠陥等として視認できるようになる。このような溶存
ガスについての対策としては、セル内への液晶の注入前
における真空脱泡処理等が知られているが、この処理を
施しても液晶セル内の溶存ガスの量は一定量以下にする
ことはできず、上述のような問題の十分な解決にはなっ
ていなかった。
【0005】本発明は上記従来の問題に鑑み、低温時や
機械的衝撃時にも気泡が発生しにくい液晶表示素子を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶表示素
子は上記目的を達成するために、透明電極をそれぞれ備
えた一対の透明基板間に液晶を介在させてなる液晶セル
を有する液晶表示素子において、上記液晶セル内にガス
吸着材を導入した構成としたものである。
【0007】そして、本発明に係る液晶表示素子は、上
記ガス吸着材を上記透明基板間に介在させるスペーサと
兼用した構成としている
【0008】さらに、本発明に係る液晶表示素子は、上
記ガス吸着材を上記一対の透明基板の外周に設けるシー
ル材中に配した構成としている
【0009】本発明に係る液晶表示素子は、上記ガス吸
着材を上記一対の透明基板内への液晶の注入口を塞ぐ封
止材中に配した構成とすることもできる。
【0010】本発明に係る液晶表示素子は、上記ガス吸
着材を上記シール材と上記封止材の両方中に配した構成
とすることもできる。
【0011】本発明に係る液晶表示素子は、上記ガス吸
着材がポリスチレン多孔粒子からなるものとすること
もである。
【0012】本発明に使用する液晶はTN型、STN
型、あるいはFLC型の他、どのような方法でも使用で
きる。透明基板としては、実施例に示すようなPETフ
ィルムが使用でき、またガス吸着材としては、活性アル
ミナ、活性炭、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムな
どの他、シリカゲル、モレキュラーシーブなどが使用で
きる。さらにガス吸着材をセル内に導入するには、液晶
セル組立時に基板上に塗布、または散布する方法、液晶
をセルに注入する際に液晶中にあらかじめ混合しておく
等の方法が採用できる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1はSTN型液晶を用いた本発明の一実施例に係る液
晶表示素子の断面図である。図中11、11はPETフ
ィルム透明基板で厚さ0.1mmのものであり、それぞ
れITOを蒸着して透明電極12形成してある。それぞ
れの透明電極12の上にはポリイミド溶液を印刷して配
向膜13を形成してあり、さらに配向膜13の上を布に
よりラビングして配向処理を施してある。
【0014】そしてこれら透明基板11、11は、一方
にエポキシ系接着剤をシール材14として印刷し、他方
にはポリスチレン系のビーズをスペーサ15として散布
しておいて、その後ポリスチレン系多孔粒子(日本ゼオ
ン製:商標ニポールU3000系)をガス吸着材16と
して散布し、互いに対向させて貼り合わせ、液晶17を
真空法により注入して透明基板11、11間に介在さ
せ、UV効果型接着剤を封止材18として液晶注入口を
封止して液晶セルを製作する。
【0015】このようにして形成した液晶セル表面に偏
光板(図示せず)を貼り付け、硬球落下による気泡発生
の様子を確認したところ、従来の液晶セルに比べて明ら
かに気泡が発生しにくいという結果が得られた。特に、
ポリスチレン系多孔粒子のガス吸着材16を配向膜13
上に固着する形になると、液晶17の注入時や、衝撃印
加時にもガス吸着材16の粒子が移動することがなく、
ギャップの安定が保たれ、信頼性が向上した。
【0016】図2は本発明の第2実施例を示す断面図
で、第1実施例とは異なり、シール材14中に予めポリ
スチレン系多孔粒子16を混合させて透明基板11に印
刷したものである。この例も先の実施例と同様の気泡発
生防止の効果が得られた。なおその他の構成については
第1実施例と同様であるので重複する説明は省略する。
【0017】図3は本発明の第3実施例を示す断面図
で、予めポリスチレン系多孔粒子16を混合させた封止
材18で液晶注入口を封止したものである。この例でも
先の実施例と同様の気泡発生防止の効果が得られた。な
お本実施例も、その他の構成については第1実施例と同
様であるので重複する説明は省略する。
【0018】なお詳細な図示は省略するが、ガス吸着材
をシール材14の近傍に配置するとシール材14と液晶
17の界面にトラップされやすいガスを吸着して気泡を
発生しにくくすることができる。またガス吸着材を封止
材18の近傍に配置すると封止材18と液晶17の界面
にトラップされているガスを吸着することができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1の液晶表示素子は、液晶セル中
にガス吸着材を導入しているので、液晶中の溶存ガスを
ガス吸着材が吸着し、低温時や機械的衝撃印加時に気泡
を発生しにくくなり、信頼性が向上するという効果があ
る。
【0020】この液晶表示素子は、ガス吸着材をスペー
サと兼用しているので、ガス吸着材を液晶セル中に散布
塗布する手間が省け、生産性が向上するという更なる
果がある。
【0021】また、この液晶表示素子は、ガス吸着材を
シール材中に配置しているので、シール材中の溶存ガス
が液晶セル中に拡散するのを防止できるという効果
る。
【0022】請求項の液晶表示素子は、ガス吸着材を
封止材の中に配置しているので、上記共通の効果に加
え、封止材中の溶存ガスが液晶セル中に拡散するのを防
止できるという効果がある。
【0023】請求項の液晶表示素子は、シール材と封
止材の両方にガス吸着材を配置しているので、上記共通
の効果に加え、シール材と封止材の溶存ガスが液晶中に
拡散するのを防止できるという効果がある。
【0024】請求項の液晶表示素子は、ガス吸着材と
してポリスチレン系多孔粒子を用いたので、通常のポリ
スチレン系多孔粒子を用いたスペーサと同様のプロセス
が使用でき、コストダウンが可能となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る液晶表示素子の断面
図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る液晶表示素子の断面
図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る液晶表示素子の断面
図である。
【図4】従来の液晶表示素子の断面図である。
【符号の説明】
11 透明基板 12 透明電極 13 配向膜 14 シール材 15 スペーサ 16 ガス吸着材 17 液晶 18 封止材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1339 505 G02F 1/1341

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明電極をそれぞれ備えた一対の透明基板
    間に液晶を介在させてなる液晶セルを有する液晶表示素
    子において、上記一対の透明基板の外周に設けるシール
    材中にスペーサと兼用してガス吸着材を配したことを特
    徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 上記ガス吸着材を、上記一対の透明基板
    内への液晶の注入口を塞ぐ封止材中に配したことを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 ガス吸着材を、請求項1に記載のシール
    と、請求項2に記載の封止材の両方中に配したこと
    を特徴とする液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 上記ガス吸着材がポリスチレン多孔粒
    子からなることを特徴とする特徴とする請求項1ないし
    のいずれかに記載の液晶表示素子。
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