JPH0456125B2 - - Google Patents
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- JPH0456125B2 JPH0456125B2 JP10669183A JP10669183A JPH0456125B2 JP H0456125 B2 JPH0456125 B2 JP H0456125B2 JP 10669183 A JP10669183 A JP 10669183A JP 10669183 A JP10669183 A JP 10669183A JP H0456125 B2 JPH0456125 B2 JP H0456125B2
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- Japan
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- valve
- rocker arm
- intake
- rocker arms
- support shaft
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Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 15
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 9
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 9
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 4
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 230000009849 deactivation Effects 0.000 description 2
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- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/26—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
- F01L1/267—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、四サイクル内燃機関に於ける弁作動
装置に関するものである。
装置に関するものである。
高速型四サイクル内燃機関では、吸、排気弁が
同時に開放されている時間、即ちバルブオーバー
ラツプ時間を長くすることによつて、吸、排気の
慣性効果を利用し、機関の高出力化を計つている
が、この吸、排気の慣性効果は、高速運転域では
奏し得るものの、低速運転域、又は低負荷運転域
では、吸入混合気の絶対量が減少するため、混合
気に適当な流速をを与えることができなくなると
ともに、排気の環流を生じて燃焼が悪化し、低速
出力が減少する傾向となる。
同時に開放されている時間、即ちバルブオーバー
ラツプ時間を長くすることによつて、吸、排気の
慣性効果を利用し、機関の高出力化を計つている
が、この吸、排気の慣性効果は、高速運転域では
奏し得るものの、低速運転域、又は低負荷運転域
では、吸入混合気の絶対量が減少するため、混合
気に適当な流速をを与えることができなくなると
ともに、排気の環流を生じて燃焼が悪化し、低速
出力が減少する傾向となる。
そこで、吸、排気弁を夫れ夫れ複数個配設し、
低速運転域、又は低負荷運転域で、各一部の吸、
排気弁の作動を休止させて、混合気の流速を高
め、吸気慣性効果の向上を計るとともに、排気環
流の絶対量を限定していた。
低速運転域、又は低負荷運転域で、各一部の吸、
排気弁の作動を休止させて、混合気の流速を高
め、吸気慣性効果の向上を計るとともに、排気環
流の絶対量を限定していた。
ところで、斯様な吸、排気弁休止機構を採用し
た場合、組立、又は整備に際してタペツトクリア
ランスを調整しようとしても、休止機構を備えた
ロツカーアームは休止状態にあり、そのままでは
調整不可能であつて、特殊工具を用いて特殊な方
法で調整しなければならない。このタペツトクリ
アランスの調整には、熟練技術と多大の手間を要
する。この様な煩わしい作業を無くすには、油圧
式ラツシユアジヤスタを適用して、タペツトクリ
アランスを自動調整すれば良さそうなものである
が、休止機能を付した吸、排気弁に専用の油圧式
ラツシユアジヤスタを適用すると、その吸、排気
弁が休止している間に、油圧式ラツシユアジヤス
タがタペツトクリアランスを無くす方向に十分に
伸長して終い、低速運転域から高速運転域に入つ
て休止していた吸、排気弁を作動させるべき時
に、油圧式ラツシユアジヤスタの伸長によつて偏
位せしめられたロツカーアームが、前記吸、排気
弁を突き上げ、同吸、排気弁が閉じなくなる。故
に、休止を必要とする吸、排気弁にのみ対応させ
て休止機構を設けた従来の弁作動装置では、その
吸、排気弁に対して油圧式ラツシユアジヤスタを
適用することができなかつた。
た場合、組立、又は整備に際してタペツトクリア
ランスを調整しようとしても、休止機構を備えた
ロツカーアームは休止状態にあり、そのままでは
調整不可能であつて、特殊工具を用いて特殊な方
法で調整しなければならない。このタペツトクリ
アランスの調整には、熟練技術と多大の手間を要
する。この様な煩わしい作業を無くすには、油圧
式ラツシユアジヤスタを適用して、タペツトクリ
アランスを自動調整すれば良さそうなものである
が、休止機能を付した吸、排気弁に専用の油圧式
ラツシユアジヤスタを適用すると、その吸、排気
弁が休止している間に、油圧式ラツシユアジヤス
タがタペツトクリアランスを無くす方向に十分に
伸長して終い、低速運転域から高速運転域に入つ
て休止していた吸、排気弁を作動させるべき時
に、油圧式ラツシユアジヤスタの伸長によつて偏
位せしめられたロツカーアームが、前記吸、排気
弁を突き上げ、同吸、排気弁が閉じなくなる。故
に、休止を必要とする吸、排気弁にのみ対応させ
て休止機構を設けた従来の弁作動装置では、その
吸、排気弁に対して油圧式ラツシユアジヤスタを
適用することができなかつた。
本発明は、斯かる技術的背景の下に案出された
ものであり、共通の支持軸により一端を軸支され
た隣接する第一および第二のロツカーアームを有
し、そのうち少なくとも一方のロツカーアームの
自由端が開閉弁に当接する弁作動装置において、
前記第一のロツカーアームは、機関の回転に同期
して回転するカムに摺接する座面を有し、第一お
よび第二のロツカーアームには該第一および第二
のロツカーアームを係脱する駆動側制御部材およ
び被駆動側制御部材が付設され、前記支持軸に対
して偏心するジヤーナル部の少なくとも一方のジ
ヤーナル部の外周に設けた座面に当接する油圧式
ラツシユアジヤスタを備えていることを特徴とし
ている。
ものであり、共通の支持軸により一端を軸支され
た隣接する第一および第二のロツカーアームを有
し、そのうち少なくとも一方のロツカーアームの
自由端が開閉弁に当接する弁作動装置において、
前記第一のロツカーアームは、機関の回転に同期
して回転するカムに摺接する座面を有し、第一お
よび第二のロツカーアームには該第一および第二
のロツカーアームを係脱する駆動側制御部材およ
び被駆動側制御部材が付設され、前記支持軸に対
して偏心するジヤーナル部の少なくとも一方のジ
ヤーナル部の外周に設けた座面に当接する油圧式
ラツシユアジヤスタを備えていることを特徴とし
ている。
本発明の目的は、休止機構付き弁作動装置に油
圧式ラツシユアジヤスタを適用し、以つて時間と
熟練を要するタペツトクリアランス調整作業を不
要にする点にある。
圧式ラツシユアジヤスタを適用し、以つて時間と
熟練を要するタペツトクリアランス調整作業を不
要にする点にある。
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第4図に
則して説明する。
則して説明する。
第1図は、自動二輪車用四サイクル・エンジン
の吸気弁側動弁機構を示すシリンダーヘツド部の
要部縦断側面図である。排気弁側動弁機構の構造
は、吸気弁側動弁機構の構造と略ぼ同じであるか
ら、その説明を省略する。
の吸気弁側動弁機構を示すシリンダーヘツド部の
要部縦断側面図である。排気弁側動弁機構の構造
は、吸気弁側動弁機構の構造と略ぼ同じであるか
ら、その説明を省略する。
図中、1はシリンダーヘツドを示し、同シリン
ダーヘツド1には、一対の吸気ポート2が形成さ
れ、吸気ポート2を開閉し得る様に、一対の吸気
弁3が配設されている。吸気弁3には、圧縮コイ
ルスプリング4が係合配設され、この圧縮コイル
スプリング4は、吸気ポート2を遮断する方向に
吸気弁3を付勢している。
ダーヘツド1には、一対の吸気ポート2が形成さ
れ、吸気ポート2を開閉し得る様に、一対の吸気
弁3が配設されている。吸気弁3には、圧縮コイ
ルスプリング4が係合配設され、この圧縮コイル
スプリング4は、吸気ポート2を遮断する方向に
吸気弁3を付勢している。
又、シリンダーヘツド1とカム軸ホルダーによ
つて回転可能に支承されたカム軸5が、動弁室A
内に配設されており、カム軸5は、その軸端部に
枢着されたタイミングスプロケツト(図示せず)
にて、タイミングチエーンを介してクランク軸上
のタイミングスプロケツトと連結されている。
つて回転可能に支承されたカム軸5が、動弁室A
内に配設されており、カム軸5は、その軸端部に
枢着されたタイミングスプロケツト(図示せず)
にて、タイミングチエーンを介してクランク軸上
のタイミングスプロケツトと連結されている。
更にシリンダーヘツド1と一体のロツカーアー
ム軸ホルダー1A,1Bに、ロツカーアーム軸6
の両端大径ジヤーナル7,8が支承され、大径ジ
ヤーナル7,8の軸心Oから一定量だけ偏心し
て、大径ジヤーナル7,8と一体に形成された小
径支持軸9(軸心O1)に、一対のロツカーアー
ム10,15が支持されている(第1図,第2図
参照。但し、第2図は第1図に於ける−線要
部矢視図であり、図中4aは、バルブスプリン
グ・リテーナを示す)。
ム軸ホルダー1A,1Bに、ロツカーアーム軸6
の両端大径ジヤーナル7,8が支承され、大径ジ
ヤーナル7,8の軸心Oから一定量だけ偏心し
て、大径ジヤーナル7,8と一体に形成された小
径支持軸9(軸心O1)に、一対のロツカーアー
ム10,15が支持されている(第1図,第2図
参照。但し、第2図は第1図に於ける−線要
部矢視図であり、図中4aは、バルブスプリン
グ・リテーナを示す)。
前記ロツカーアーム10,15は、半円周状の
凹陥係止部11,16(凹陥係止部11は、第4
図に図示、凹陥係止部16もこれと同形状であ
る。但し、第4図は第3図に於ける−線断面
図である)にて、傾動自在に支持軸9に支持され
ている。そして、ロツカーアーム10には、カム
軸5上のカム5aと摺接する座面12、シリンダ
ー部13および凹陥係止部11の底面に開口する
オイル通路14が形成されており、このオイル通
路14は凹陥係止部11の底面開口部を通じてロ
ツカーアーム軸6のオイル通路(中心開孔)6a
に連通する(第2図乃至第4図参照)。
凹陥係止部11,16(凹陥係止部11は、第4
図に図示、凹陥係止部16もこれと同形状であ
る。但し、第4図は第3図に於ける−線断面
図である)にて、傾動自在に支持軸9に支持され
ている。そして、ロツカーアーム10には、カム
軸5上のカム5aと摺接する座面12、シリンダ
ー部13および凹陥係止部11の底面に開口する
オイル通路14が形成されており、このオイル通
路14は凹陥係止部11の底面開口部を通じてロ
ツカーアーム軸6のオイル通路(中心開孔)6a
に連通する(第2図乃至第4図参照)。
又、ロツカーアーム15には、貫通孔17が形
成されており、この貫通孔17はシリンダー部1
3と内径が等しく、両ロツカーアーム10,15
が、支持軸9を支点として同一傾動姿勢を取つた
時に、貫通孔17とシリンダー部13とが合致す
るようになされている。そして、ロツカーアーム
10側に鍔19を備え、逆側にクリツプ20を担
持するガイドピン18が、貫通孔17内に嵌挿さ
れ、圧縮コイルスプリング21にて、ロツカーア
ーム15から離間する方向へ付勢されている。
成されており、この貫通孔17はシリンダー部1
3と内径が等しく、両ロツカーアーム10,15
が、支持軸9を支点として同一傾動姿勢を取つた
時に、貫通孔17とシリンダー部13とが合致す
るようになされている。そして、ロツカーアーム
10側に鍔19を備え、逆側にクリツプ20を担
持するガイドピン18が、貫通孔17内に嵌挿さ
れ、圧縮コイルスプリング21にて、ロツカーア
ーム15から離間する方向へ付勢されている。
一方油圧シリンダー室として使用されるシリン
ダー部13内にシフトピン22(油圧ピストンと
して機能する)が進退可能に嵌挿されており、シ
リンダー部13内の油圧が低い間は、圧縮コイル
スプリング21で付勢されたガイドピン18によ
つて、シフトピン22がシリンダー部13内に押
し込まれており、両ロツカーアーム10,15は
相対変位可能であつて、シリンダー部13内の油
圧が上昇するとシフトピン22がシリンダー部1
3から押出されて貫通孔17内に進入し、両ロツ
カーアーム10,15は連結されて相対変位不可
能となる(以上、第3図参照)。
ダー部13内にシフトピン22(油圧ピストンと
して機能する)が進退可能に嵌挿されており、シ
リンダー部13内の油圧が低い間は、圧縮コイル
スプリング21で付勢されたガイドピン18によ
つて、シフトピン22がシリンダー部13内に押
し込まれており、両ロツカーアーム10,15は
相対変位可能であつて、シリンダー部13内の油
圧が上昇するとシフトピン22がシリンダー部1
3から押出されて貫通孔17内に進入し、両ロツ
カーアーム10,15は連結されて相対変位不可
能となる(以上、第3図参照)。
又、ロツカーアーム軸6のジヤーナル7には、
外周から軸心Oに達する扇形の切欠き7Aが形成
されており、同切欠き7A部の座面7aに油圧式
ラツシユアジヤスタ30が当接している(第1図
参照)。
外周から軸心Oに達する扇形の切欠き7Aが形成
されており、同切欠き7A部の座面7aに油圧式
ラツシユアジヤスタ30が当接している(第1図
参照)。
この油圧式ラツシユアジヤスタ30は、シリン
ダーヘツド1とシリンダーヘツド・カバー40と
の合わせ面部に於いて、シリンダーヘツド・カバ
ー40に形成された有底開孔、およびシリンダー
ヘツド1に形成された貫通孔に跨がつて嵌挿され
ている。そして、同油圧式ラツシユアジヤスタ3
0は、基端が開放され、先端に押圧ヘツド32を
有する有底中空形状のアジヤスタボデー31と、
同アジヤスタボデー31の中空部に摺動自在に嵌
挿された有底中空形状のプランジヤー33と、ア
ジヤスタボデー31およびプランジヤー33の両
底壁部で画成された高圧室B内に配設され、プラ
ンジヤー33の底壁部開口を開閉するチエツクボ
ール34と、チエツクボール・ケース36を介し
てプランジヤー33を上方へ付勢するプランジ
ヤ・スプリング37と、チエツクボール・ケース
36内に介挿され、チエツクボール34をプラン
ジヤー33の底壁部開口(弁座)に押圧するチエ
ツクボール・スプリング35とで形成されてい
る。又、オイルポンプから吐出された潤滑オイル
は、シリンダーヘツド1に形成されたオイル通路
38を経て、アジヤスタボデー31およびプラン
ジヤー33の周壁に形成された開口を通じ、プラ
ンジヤー33の内部に供給される。
ダーヘツド1とシリンダーヘツド・カバー40と
の合わせ面部に於いて、シリンダーヘツド・カバ
ー40に形成された有底開孔、およびシリンダー
ヘツド1に形成された貫通孔に跨がつて嵌挿され
ている。そして、同油圧式ラツシユアジヤスタ3
0は、基端が開放され、先端に押圧ヘツド32を
有する有底中空形状のアジヤスタボデー31と、
同アジヤスタボデー31の中空部に摺動自在に嵌
挿された有底中空形状のプランジヤー33と、ア
ジヤスタボデー31およびプランジヤー33の両
底壁部で画成された高圧室B内に配設され、プラ
ンジヤー33の底壁部開口を開閉するチエツクボ
ール34と、チエツクボール・ケース36を介し
てプランジヤー33を上方へ付勢するプランジ
ヤ・スプリング37と、チエツクボール・ケース
36内に介挿され、チエツクボール34をプラン
ジヤー33の底壁部開口(弁座)に押圧するチエ
ツクボール・スプリング35とで形成されてい
る。又、オイルポンプから吐出された潤滑オイル
は、シリンダーヘツド1に形成されたオイル通路
38を経て、アジヤスタボデー31およびプラン
ジヤー33の周壁に形成された開口を通じ、プラ
ンジヤー33の内部に供給される。
本実施例は、前記の様に構成されているが、次
に前記弁作動装置を組付ける際に於けるタペツト
クリアランスの調整方法について説明する。ロツ
カーアーム10のシリンダー部13に嵌挿された
シフトピン22を特殊な工具を用いて、ロツカー
アーム15の貫通孔17内に前進させ、両ロツカ
ーアーム10,15を一体的に連結させ、且つ油
圧式ラツシユアジヤスタ30の標準長に等しい長
さを有する棒材をセツトして、ジヤーナル7の切
欠き7Aに於ける座面7aに当接させた状態で、
アジヤスト・スクリユー23,24を適宜回転さ
せてタペツトクリアランスを調整する。この調整
を行うことにより、製作誤差等に起因する両ロツ
カーアーム10,15間のずれを無くすことがで
きる。
に前記弁作動装置を組付ける際に於けるタペツト
クリアランスの調整方法について説明する。ロツ
カーアーム10のシリンダー部13に嵌挿された
シフトピン22を特殊な工具を用いて、ロツカー
アーム15の貫通孔17内に前進させ、両ロツカ
ーアーム10,15を一体的に連結させ、且つ油
圧式ラツシユアジヤスタ30の標準長に等しい長
さを有する棒材をセツトして、ジヤーナル7の切
欠き7Aに於ける座面7aに当接させた状態で、
アジヤスト・スクリユー23,24を適宜回転さ
せてタペツトクリアランスを調整する。この調整
を行うことにより、製作誤差等に起因する両ロツ
カーアーム10,15間のずれを無くすことがで
きる。
斯かる調整作業は、工場段階にて行われるもの
であり、出荷後に於ける調整は従来より極めて少
なくなるか又は全く不要となり、整備の手間を省
くことができる。
であり、出荷後に於ける調整は従来より極めて少
なくなるか又は全く不要となり、整備の手間を省
くことができる。
なお、アジヤスタト・スクリユー23,24の
うち常用側23を省略することは可能である。
うち常用側23を省略することは可能である。
次に、本実施例の動作について説明する。
エンジンが、中、低速回転で運転されている間
は、バルブ休止油圧制御回路に於ける制御弁が閉
状態にあり、ロツカーアーム10のシリンダー部
13内に圧油は供給されない。従つて、シフトピ
ン22は、圧縮コイルスプリング21にて付勢さ
れたガイドピン18にて押され、貫通孔17内に
は進入しない。即ち、両ロツカーアーム10,1
5間の連結が断たれる。この状態では、カム5a
と座面12との摺接関係で、ロツカーアーム10
のみが駆動され、これに対応する吸気弁3が動作
し、ロツカーアーム15に対応する吸気弁は閉じ
たままである。
は、バルブ休止油圧制御回路に於ける制御弁が閉
状態にあり、ロツカーアーム10のシリンダー部
13内に圧油は供給されない。従つて、シフトピ
ン22は、圧縮コイルスプリング21にて付勢さ
れたガイドピン18にて押され、貫通孔17内に
は進入しない。即ち、両ロツカーアーム10,1
5間の連結が断たれる。この状態では、カム5a
と座面12との摺接関係で、ロツカーアーム10
のみが駆動され、これに対応する吸気弁3が動作
し、ロツカーアーム15に対応する吸気弁は閉じ
たままである。
又、エンジンが、中、低速回転域から高速回転
域に移行すると、バルブ休止油圧制御回路に於け
る制御弁が開放され、オイルポンプから吐出され
た潤滑オイルが、ロツカーアーム軸ホルダー1B
に於ける軸受孔C(第3図参照)に供給され、ジ
ヤーナル8の端面に開口するオイル通路6a、ロ
ツカーアーム10の凹陥係止部11の底面に開口
するオイル通路14を経て、シリンダー部13内
に流入する。
域に移行すると、バルブ休止油圧制御回路に於け
る制御弁が開放され、オイルポンプから吐出され
た潤滑オイルが、ロツカーアーム軸ホルダー1B
に於ける軸受孔C(第3図参照)に供給され、ジ
ヤーナル8の端面に開口するオイル通路6a、ロ
ツカーアーム10の凹陥係止部11の底面に開口
するオイル通路14を経て、シリンダー部13内
に流入する。
斯くして、シリンダー部13内の油圧が上昇
し、シフトピン22が、圧縮コイルスプリング2
1の弾発力に抗してガイドピン18を押し、貫通
孔17内に嵌入する。シフトピン22によつて両
ロツカーアーム10,15が連結、一体化される
と、今まで休止していたロツカーアーム15も、
ロツカーアーム10と共に駆動され、支持軸9を
支点として揺動し、一対の吸気弁3が開閉され
る。
し、シフトピン22が、圧縮コイルスプリング2
1の弾発力に抗してガイドピン18を押し、貫通
孔17内に嵌入する。シフトピン22によつて両
ロツカーアーム10,15が連結、一体化される
と、今まで休止していたロツカーアーム15も、
ロツカーアーム10と共に駆動され、支持軸9を
支点として揺動し、一対の吸気弁3が開閉され
る。
又、吸気弁3が閉じている時、ロツカーアーム
軸6は、アジヤスタボデー31を介してプランジ
ヤ・スプリング37の弾発力を受け、第1図に於
ける矢印X方向に回転し、ジヤーナル7,8の軸
心Oを中心とする支持軸9の回転偏位により、ロ
ツカーアーム10(乃至ロツカーアーム15)の
凹陥係止部11側が上方へ動き、座面12とカム
軸5との接触点を支点として、先端側が下方へ動
き、ステムエンド3aに当接し、以つてタペツト
クリアランスが排除される。なお、プランジヤ・
スプリング37の弾発力によつてアジヤスタボデ
ー31が前進し、高圧室B内の圧力が低下する
と、チエツクボール34がプランジヤー33の底
壁部開口(弁座)から離れてプランジヤー33の
中空室内の潤滑オイルが、高圧室B内に供給さ
れ、高圧室Bは潤滑オイルで満たされる。
軸6は、アジヤスタボデー31を介してプランジ
ヤ・スプリング37の弾発力を受け、第1図に於
ける矢印X方向に回転し、ジヤーナル7,8の軸
心Oを中心とする支持軸9の回転偏位により、ロ
ツカーアーム10(乃至ロツカーアーム15)の
凹陥係止部11側が上方へ動き、座面12とカム
軸5との接触点を支点として、先端側が下方へ動
き、ステムエンド3aに当接し、以つてタペツト
クリアランスが排除される。なお、プランジヤ・
スプリング37の弾発力によつてアジヤスタボデ
ー31が前進し、高圧室B内の圧力が低下する
と、チエツクボール34がプランジヤー33の底
壁部開口(弁座)から離れてプランジヤー33の
中空室内の潤滑オイルが、高圧室B内に供給さ
れ、高圧室Bは潤滑オイルで満たされる。
又、カム5aのリフト作用により、ロツカーア
ーム10(乃至ロツカーアーム15)に開弁力が
働くと、その力は、前記矢印X方向とは逆方向の
力として支持軸9に作用し、アジヤスタボデー3
1が後退方向への力を受けるが、チエツクボール
34がプランジヤー33の底壁部開口(弁座)を
遮断するので、高圧室B内に油圧が発生し、アジ
ヤスタボデー31の後退が阻止され、支持軸9の
回転も阻止される。斯くして、ロツカーアーム1
0(乃至ロツカーアーム15)は、支持軸9回り
に傾動し、圧縮コイルスプリング4の弾発力に抗
して吸気弁3を開放せしめる。
ーム10(乃至ロツカーアーム15)に開弁力が
働くと、その力は、前記矢印X方向とは逆方向の
力として支持軸9に作用し、アジヤスタボデー3
1が後退方向への力を受けるが、チエツクボール
34がプランジヤー33の底壁部開口(弁座)を
遮断するので、高圧室B内に油圧が発生し、アジ
ヤスタボデー31の後退が阻止され、支持軸9の
回転も阻止される。斯くして、ロツカーアーム1
0(乃至ロツカーアーム15)は、支持軸9回り
に傾動し、圧縮コイルスプリング4の弾発力に抗
して吸気弁3を開放せしめる。
以上、実施例の説明から明らかな様に、本発明
では、燃焼室に通ずる吸気ポート、又は排気ポー
トの開閉を行う開閉弁の作動を、機関の運転状況
に応じて休止させる休止機構能付き弁作動装置に
於いて、同一機能を有する二本の開閉弁を作動さ
せる一対のロツカーアームを、共通の支持軸に支
持させるとともに、相互に係脱可能になし、一対
のロツカーアームの一方に、機関の回転に同期し
て回転するカムに摺接する座面を設け、且つ前記
支持軸に対して偏心する両端ジヤーナル部の少な
くとも一方の外周に設けた座面に油圧式ラツシユ
アジヤスタを当接させたので、同油圧式ラツシユ
アジヤスタの動作によりタペツトクリアランスは
常用側では常時Oに保持され調整不要となり、又
休止側ではバルブの作動回数が少ない分だけシー
ト面等の摩耗量が少なくその差分のクリアランス
を生ずるが、それは全摩耗量に較べればはるかに
少ないので調整を必要とするまでに達する期間が
長くなり、場合によりエンジンの使用期間内で調
整不用となる可能性も大きい。よつて、調整の必
要回数及び必要個所が常用側が不用になる事も含
めてずつと少なくなる。しかも摩耗等により生ず
るタペツトクリアランスの変化は休止側のクリア
ランスとして現われるが、若し何等かの理由によ
り休止側のバルブが突き上げる方向に変化した時
は両方作動時にラツシユアジヤスタにより、自動
調整されて突き上げは防止され、その場合には逆
に常用側が若干クリアランスを生ずることになる
程度で、あえて調整する等の必要性を生じない。
では、燃焼室に通ずる吸気ポート、又は排気ポー
トの開閉を行う開閉弁の作動を、機関の運転状況
に応じて休止させる休止機構能付き弁作動装置に
於いて、同一機能を有する二本の開閉弁を作動さ
せる一対のロツカーアームを、共通の支持軸に支
持させるとともに、相互に係脱可能になし、一対
のロツカーアームの一方に、機関の回転に同期し
て回転するカムに摺接する座面を設け、且つ前記
支持軸に対して偏心する両端ジヤーナル部の少な
くとも一方の外周に設けた座面に油圧式ラツシユ
アジヤスタを当接させたので、同油圧式ラツシユ
アジヤスタの動作によりタペツトクリアランスは
常用側では常時Oに保持され調整不要となり、又
休止側ではバルブの作動回数が少ない分だけシー
ト面等の摩耗量が少なくその差分のクリアランス
を生ずるが、それは全摩耗量に較べればはるかに
少ないので調整を必要とするまでに達する期間が
長くなり、場合によりエンジンの使用期間内で調
整不用となる可能性も大きい。よつて、調整の必
要回数及び必要個所が常用側が不用になる事も含
めてずつと少なくなる。しかも摩耗等により生ず
るタペツトクリアランスの変化は休止側のクリア
ランスとして現われるが、若し何等かの理由によ
り休止側のバルブが突き上げる方向に変化した時
は両方作動時にラツシユアジヤスタにより、自動
調整されて突き上げは防止され、その場合には逆
に常用側が若干クリアランスを生ずることになる
程度で、あえて調整する等の必要性を生じない。
第1図は本発明の一実施例に係る自動二輪車用
四サイクル・エンジンの吸気弁側動弁機構を示す
シリンダーヘツド部の要部縦断側面図、第2図は
第1図に於ける−線矢視一部切欠き平面図、
第3図は第1図に於ける−線対応断面図、第
4図は第2図に於ける−線要部断面図であ
る。 1…シリンダーヘツド、1A,1B…ロツカー
アーム軸ホルダー、2…吸気ポート、3…吸気
弁、3a…ステムエンド、4…圧縮コイルスプリ
ング、5…カム軸、5a…カム、6…ロツカーア
ーム軸、6a…オイル通路、7…ジヤーナル、7
A…切欠き、7a…座面、8…ジヤーナル、9…
支持軸、10…ロツカーアーム、11…凹陥係止
部、12…座面、13…シリンダー部、14…オ
イル通路、15…ロツカーアーム、16…凹陥係
止部、17…貫通孔、18…ガイドピン、19…
鍔、20…クリツプ、21…圧縮コイルスプリン
グ、22…シフトピン、23,24…アジヤス
ト・スクリユー、30…油圧式ラツシユアジヤス
タ、31…アジヤスタボデー、32…押圧ヘツ
ド、33…プランジヤー、34…チエツクボー
ル、35…チエツクボール・スプリング、36…
チエツクボール・ケース、37…プランジヤ・ス
プリング、38…オイル通路、40…シリンダー
ヘツド・カバー、A…動弁室、B…高圧室。
四サイクル・エンジンの吸気弁側動弁機構を示す
シリンダーヘツド部の要部縦断側面図、第2図は
第1図に於ける−線矢視一部切欠き平面図、
第3図は第1図に於ける−線対応断面図、第
4図は第2図に於ける−線要部断面図であ
る。 1…シリンダーヘツド、1A,1B…ロツカー
アーム軸ホルダー、2…吸気ポート、3…吸気
弁、3a…ステムエンド、4…圧縮コイルスプリ
ング、5…カム軸、5a…カム、6…ロツカーア
ーム軸、6a…オイル通路、7…ジヤーナル、7
A…切欠き、7a…座面、8…ジヤーナル、9…
支持軸、10…ロツカーアーム、11…凹陥係止
部、12…座面、13…シリンダー部、14…オ
イル通路、15…ロツカーアーム、16…凹陥係
止部、17…貫通孔、18…ガイドピン、19…
鍔、20…クリツプ、21…圧縮コイルスプリン
グ、22…シフトピン、23,24…アジヤス
ト・スクリユー、30…油圧式ラツシユアジヤス
タ、31…アジヤスタボデー、32…押圧ヘツ
ド、33…プランジヤー、34…チエツクボー
ル、35…チエツクボール・スプリング、36…
チエツクボール・ケース、37…プランジヤ・ス
プリング、38…オイル通路、40…シリンダー
ヘツド・カバー、A…動弁室、B…高圧室。
Claims (1)
- 1 共通の支持軸により一端を軸支された隣接す
る第一および第二のロツカーアームを有し、その
うち少なくとも一方のロツカーアームの自由端が
開閉弁に当接する弁作動装置において、前記第一
のロツカーアームは、機関の回転に同期して回転
するカムに摺接する座面を有し、第一および第二
のロツカーアームには該第一および第二のロツカ
ーアームを係脱する駆動側制御部材および被駆動
側制御部材が付設され、前記支持軸に対して偏心
するジヤーナル部の少なくとも一方のジヤーナル
部の外周に設けた座面に当接する油圧式ラツシユ
アジヤスタを備えていることを特徴とする弁作動
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10669183A JPS601311A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | 弁作動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10669183A JPS601311A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | 弁作動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS601311A JPS601311A (ja) | 1985-01-07 |
JPH0456125B2 true JPH0456125B2 (ja) | 1992-09-07 |
Family
ID=14440061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10669183A Granted JPS601311A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | 弁作動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS601311A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2389499B1 (en) * | 2009-01-22 | 2015-04-15 | Scuderi Group, Inc. | Valve lash adjustment system for a split-cycle engine |
-
1983
- 1983-06-16 JP JP10669183A patent/JPS601311A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS601311A (ja) | 1985-01-07 |
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