JPH0455879B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 端面２を貫通している少なくとも１つの空気
通路４を所有し、その際この空気通路は軸方向及
び半径方向に延長して形成されており、空気通路
の軸方向に延長する部分４′は、長手軸と交差し
て延長する少なくとも１つの、半径方向の開口４
を介して内室７と、又は更に位置ずれして設け
られている軸方向の他の部分４″と結合し、少な
くとも１つの貫通した空気通路４を形成している
筆記用具のキヤツプ、特にボールペン用のキヤツ
プ１，１′，１″において、空気通路４がキヤツプ
１，１′，１″の通常は閉鎖されている端面２のみ
に位置していること、邪魔壁５は端面壁３の一部
として、１つの円板５′及び１つの段部５″によつ
て形成されていること及びキヤツプ壁８、端面壁
３及び邪魔壁５は一体的に構成され且つ相互に固
く結合されていることを特徴とする筆記具、特に
ボールペン用のキヤツプ。

２ 円板５′及び段部５″はそれぞれ隣接している
空気通路４の部分４′，４″を軸方向に制限しそし
て大体において空気通路と等しい横断面積を有す
ることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
のキヤツプ。

３ 円板５′はウエブ６により端面壁３及びキヤ
ツプ壁８と固く結合していることを特徴とする特
許請求の範囲第１項又は第２項に記載のキヤツ
プ。

４ 円板５′にパツキン９を付設してあることを
特徴とする特許請求の範囲第１項〜第３項のいず
れか一に記載のキヤツプ。

５ 空気通路４は５〜15mm²、特に７〜10mm²の横断
面積を有することを特徴とする特許請求の範囲第
１項〜第４項のいずれか一に記載のキヤツプ。

明細書 本発明は、端面を貫通している少なくとも一つ
の空気通路を備えている、筆記用具、特にボール
ペン、および他の筆記用具、製図用具或いは絵画
用具用のキヤツプに関する。

このようなキヤツプはヨーロツパ特許公報第
204252号（A1）から公知である。しかしこれら
の公知のキヤツプは挿入されるかおよび／または
軸方向で相互方向ぬ運動可能な多数の部分から成
り、従つて常に高価なものとなり、かつ大抵複雑
な製造工程を経て造られる。

更にこれらの公知のキヤツプは、キヤツプが筆
記用具、製図用具或いは絵画用具から分離される
場合確実な、常時行われる確実な空気循環を保証
しない。

特に軸方向で運動可能な内部パツキンにより空
気通路は端面壁内で閉鎖可能でありかつ閉鎖され
なければならない。

こう言つたことから本発明は、依頼を汚すこと
のないように、また芯を損傷することのないよう
に確実に保護されており、かつしかも筆記用具と
結合されていない場合でも一貫した空気循環を可
能にする、容易にかつ廉価で製造し得るあらゆる
様式の筆記用具のためのキヤツプを造ることを課
題としている。

この課題は請求の範囲第１項に記載の特徴によ
つて解決される。

有利な上記の構成を補完する他の構成は請求の
範囲に記載されている。

以下に図面に図示した実施例につき本発明を詳
しく説明する。

第１図は第３図の切断線Ａ−Ａに沿つた部分的
に断面で示した第一の実施例の図、 第２図は第
１図によるキヤツプの側面図、 第３図は第１図と第２図によるキヤツプの平面
図、 第４図は第６図の切断線Ｂ−Ｂによる断面で示
した第二の実施例の図、 第５図は第４図によるキヤツプの側面図、 第６図は第４図および第５図によるキヤツプの
平面図、 第７図は組込まれた内部パツキンを備えた第三
の実施例の断面図。

第１図〜第３図に示したキヤツプ１は特に一体
的に形成されており、かつ側面に成形されたクリ
ツプ１０を備えている。閉じられている端面２
は、貫通している空気通路４の端面壁３を貫通し
ていてかつ軸方向に延在している半円形の二つの
部分４′を備えている。この場合同時にウエツブ
６によつて保持されている円板５′が内側から働
く邪魔壁５として形成されている。半径方向の開
口４と他の軸方向の部分４″を経て空気通路４
が貫通しており、かつキヤツプ１の内室７に開口
している。

横方向に指向している邪魔壁５として働く周囲
を環状に囲繞している段部５″はこの場合空気流
の転向を行いかつ−この実施例では筆記ボール１
２を備えている−筆記用具芯１１をキヤツプ１内
に軸方向で侵入する異物による損傷から確実に保
護する。

これにより更に、例えば衣類の生地がキヤツプ
内深く刺さり、筆記具芯１１もしくは筆記ボール
１２と接触したて衣類を汚したりすることが防止
される。

キヤツプ側壁８の側面に形成された環状隆起部
１５により筆記用具のシヤフト１４とキヤツプ４
とが形状一体的に或いは摩擦により一体的に固
く、しかし軸方向では取外し可能であるように互
いに結合されている。

空気通路４の大体軸方向でかつ半径方向で位置
ずれしている半径方向の部分４′と４″と邪魔壁５
として働く軸方向で境を接している段部５″およ
び／また円板５′は有利な方法で、これらが実際
にそれぞれ等しい或いはほぼ等しい断面を備えて
いるように形成されている。この形状は一般に熱
可塑性の合成物質から射出成形方法で造られるキ
ヤツプの軸方向で行われる型外しを容易にしかつ
可能にする。邪魔壁５として働く円板５′を固定
しかつ保持するためこの円板は半径方向でおよび
場合によつては軸方向で指向しているウエツブ６
をも介して端面壁３と／或いはキヤツプ壁８と結
合されている。

第４図〜第６図による実施例にあつては、空気
通路４のキヤツプ１′の室内７に対して同軸方向
で設けられていてかつ軸方向に指向している第一
の部分４′は端面２の端面壁３を貫通している。

この場合半径方向の開口４と他の軸方向の部
分４″を経て貫通した空気通路４が形成される。

クリツプ１０を備えたキヤツプ１′は同様に筆
記ボール１２を備えた筆記用具のシヤフト１４に
差込まれている。この場合筆記芯１１を軸方向で
覆うには邪魔壁５として形成されていてかつ軸方
向に連なつている空気通路４の部分４′と実際に
同じ断面と同じ直径を有する円形の円板５′が役
立つ。この円板５′はウエツブ６を介してキヤツ
プ壁８および端面壁３と固く結合されているか、
もしくはこれらと一体的に形成されている。ウエ
ツブ６の数は任意に選択可能である。例えば二
つ、三つ或いはまた四つのウエツブを設けるのが
有利でありまたこれで充分である。

第７図に示すように、原理を第４図〜第６図に
図示しかつ説明したと同じキヤツプ１″は芯１３
を備えた筆記用具、製図用具或いは絵画用具のた
めのものであり、付加的なパツキン９を備えてい
る。これにより芯１３と場合によつて筆記用具の
筆記芯１１″の領域内に存在している空気開口が
閉じられた状態において、即ちシヤフト１４に差
込まれて環状隆起部１５と形状一体的に保持され
る組立てられた状態において、気密に閉鎖され
る。

しかし他方ではキヤツプ１″を取外した際もし
くは既にキヤツプが取外されている際外気は部分
４′，４および４″を介して内室７内に流入す
る。

この実施例の場合、パツキン９は壷状に形成さ
れていて、邪魔壁５もしくはウエツブ６によつて
保持される円板５′に一体的に成形されている。
しかしまた任意に他のどのようなパツキン形状或
いはパツキン様式でも選択することが可能であ
る。即ち例えば発泡物質詰め物もしくはフオーム
ラバー詰め物或いはシリコン−上張り或いはシリ
コン挿入体がパツキン９として該当する。

特に第７図による実施例の場合課題に即応した
作用以外に補完する意味で、キヤツプが封隙作用
および類似の閉鎖作用を行う場合、一方では筆記
用具、製図用具或いは絵画用具に装着した場合で
も、またこれらの用具から外した場合で決して筆
内圧縮空気形成が行われないか、或いは他方では
負圧も発生することがないと言う利点、およびこ
れによりこのような筆記用具の耐漏洩強度が付加
的に増大されると言う利点が得られる。

キヤツプ１，１′，１が筆記用具、製図用具
或いは絵画用具と結合されていない場合、このキ
ヤツプを経て空気循環が軸方向で内方からおよび
外方から行われる得ると言うことは特に、万一こ
のようなキヤツプを飲込んだ場合窒息する危険を
無くすのに役立ち、子供や如何なる人々にとつて
も安全である。

このような観点から特に、空気通路４もしくは
その最も狭い部分４′，４″，４は少なくとも５
〜15mm²、特に７〜10mm²であり、これにより常に充
分に多くの空気が流通可能である。

シヤフト１４とキヤツプ１″間の確実な結合は
この実施例にあつては、キヤツプ１″におけるシ
ヤフト１４と環状隆気部１５内の環状溝１６によ
つて行われる。

凹部に存在している円板５′は筆記芯１１，１
１′を保護する以外に、製造記号、製造会社名或
いは他の記号を有利な方法で保護されるように記
入することを可能にする。そこに設けられた記号
の剥げ落ち或いは損傷は実際に生じない。