JP7221005B2 - 液体塗布具 - Google Patents

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Description

この発明は、筆穂等により形成された塗布部に対して、液体容器より化粧料や洗浄液などの塗布液を供給するように構成した液体塗布具に関する。
従来から、先端部に繊維束による塗布部を備え、液体化粧料や洗浄液などの塗布液を収容した液体容器から、前記塗布部に対して塗布液を浸透させて供給する液体塗布具が提供されている。そしてこの種の液体塗布具については、種々の改良および工夫がなされている。
例えば特許文献1に開示された液体塗布具においては、塗布液を収容した液体容器を操作することにより、液体容器から筆状の塗布部に塗布液が供給されるように構成し、塗布体を覆うことができるキャップが、軸筒の前端部に着脱可能に取り付けられ、液体塗布具が未使用の時においては、前記キャップによって塗布部を密閉した状態で保護するように構成されている。
すなわち従来の液体塗布具は、未使用時においてはブラシ状の塗布部をキャップによって封止することで、塗布部の乾燥を防止するように配慮されている。
ところで特許文献1に開示された塗布具は、塗布液が液体状の場合、塗布部に塗布液が浸透した状態で密閉されて時間経過した場合、塗布部に付着した塗布液が変質して腐食するなどの問題が発生する場合もある。そこで特許文献2のようなキャップの一部に貫通孔を設け、外気と塗布部が直接連通する構造が開示されている。
実開平1-122886号公報 特開2016-87289号公報
前記した特許文献2に開示された従来の液体塗布具においては、液体塗布具の未使用時において塗布部を保護する前記キャップによる密閉を避けて、積極的に塗布部を乾燥させる構成を採用しているため、これにより塗布部に浸透した状態の塗布液が変質して腐食する問題を解消することができる。
しかしながら、キャップに設けられた貫通孔が、塗布部と同軸線上に設けられているため、塗布部に埃等の汚れが付着しやすい課題がある。
そこで、この発明は、特定な塗布液が貯留された従来の液体塗布具における前記した問題点に着目してなされたものであり、液体塗布具を提供することを課題とするものである
本発明は、発明者の鋭意開発の末、以下の発明を実現するに至った。
塗布液が充填された液体容器と、液体容器の前方に備えた塗布体を介して塗布する液体塗布具であって、塗布体を覆うようにして液体容器の前端部に着脱可能に取り付けられたキャップには、キャップの内外を連通させる通気孔が形成され、前記通気孔はキャップの軸方向前端部の天面であって、液体容器に固定された先軸の端面周縁から天面に向けて軸方向に延ばした延長線より外側に形成されることを特徴とする液体塗布具である。
また、前記通気孔は、前記天面に前記キャップの外周に沿って形成された凹溝の内周側の側壁に形成された、キャップ内部に連通する開口部と、前記開口部が設けられた位置に形成された、凹溝の底面からなる衝立部と、前記衝立部の内周端面に前方に向かって傾斜して形成された起立片と、を備えることを特徴とする。
また、開口部は複数形成され、開口部の総面積は4~12mm、好ましくは9~10.5mmであることを特徴とする。
また、塗布体の液体容器からの突出体積Aと潜り込み体積BがB<Aを満たし、塗布体の表面積が400mm未満であることを特徴とする。
そのような構成により、塗布体の乾燥を適切なものにすることができる。
尚、この塗布体の表面積とは、塗布体のフランジを含まず、側面および頂部の面積の総和を意味している。図4に示された略円錐台形状の塗布体の場合、円錐台の側面と頂部の面積の総和が塗布体の表面積となる。
更に、キャップ及び/又は液体容器及び/又は塗布体を構成する繊維の表面または繊維内部に、抗菌剤を含有することを特徴とする。
塗布体と接触する又はその周囲に抗菌剤を含有することで、塗布体から発生する液の腐敗や菌の発生による異臭を抑制することができる。
前述の発明により、仮に防腐力を有さない塗布液であっても、塗布体上における菌の繁殖や腐敗を抑制でき、またキャップ内部に通気孔から異物が入り込んだりして塗布体が損傷したり、汚れたりすることがない、塗布体の乾燥を促すキャップを備えた液体塗布具を提供することができる。
本発明に係る液体塗布具を実施する第1の形態であって、(a)はこの実施形態に係る液体塗布具の全体断面図、(b)は前方の断面部分拡大図である。 図1に示す実施形態に係る液体塗布具のキャップの部品図であって、(a)はキャップ7の左側面図、(b)は(d)におけるB-B断面図、(c)は前方からの斜視図、(d)は正面での断面図、(e)は(a)のA-A断面図、(f)は右側面図、(g)は(e)における前方部の部分拡大図である。 図1に示す実施形態に係る液体塗布具のキャップの通気孔側を示す一部断面斜視図である。 本発明に係る液体塗布具を実施する第2の形態であって、(a)はこの実施形態に係る液体塗布具の全体断面図、(b)は前方の断面部分拡大図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施形態について説明する。なお、本発明における「前方」とは液体塗布具の軸線上におけるキャップ側、塗布体側を示し、「後方」とは他端側を示す。
図1は、第1の実施形態に係る液体塗布具であり、図1(a)は第1の実施形態全体の断面図、図1(b)は図1(a)の前方側の拡大図である。
図1(a)に示すように、この実施形態に係る液体塗布具1は、外筒である液体容器2、先軸3、塗布液4、液体加圧機構6、キャップ7、および塗布体10を有してなる。
筒状をなす液体容器2の先端に塗布体10を設け、前記液体容器2内部の収容空間(貯留タンク)2b内に収容した塗布液4を前記液体容器に取り付けた液体加圧機構6によって加圧することにより、塗布液4を塗布部である先端の塗布体10へと供給する。
なお、液体加圧機構6を、液体容器2内部の収容空間(貯留タンク)2b内を減圧することもできる機能を付加した液体加減圧機構とし、塗布液4の押し出し・引き戻しを選択的に可能にした液体塗布具1とすることもできる。
そして、この液体塗布具1において、液体加圧機構6は、前記液体容器2内部の塗布液収容空間2bに向けて前進・後退して収容空間内の容積を減少・増大させるピストン体35と、該ピストン体35の後部に軸状部材(「ネジ棒」とも称する)32の前部を係合して、この軸状部材32を使用者の操作力によって前後動させて前記ピストン体35を前進・後退動作させる駆動機構(回転操作部材31、軸状部材32、ネジ体34、繰出し体37等からなる)とを有している。
液体容器2は、概略筒状を呈し、その先端部に先細の液体容器小径部2aが形成され、液体容器小径部2aにキャップ7が着脱自在に嵌合される。
液体容器2内と、先軸3後端部の、ピストン体35との囲まれる空間部分が、塗布液収容空間2bになっている。
液体加圧機構6によって液体容器2内でピストン体35を前進させることによって、この塗布液収容空間2bの体積を減じて加圧し塗布体方向に塗布液4を送り出すようになっている。
液体加圧機構6は、主要部材として回転操作部材31、軸状部材32、軸状部材32のネジ体34、および上記ピストン体35からなる。
回転操作部材31(繰出し体37前端部が液体容器2後端に陥入し、繰出し体37後端部に操作用筒状つまみ33が一定以上の回転力で相対回転可能に嵌入している)は全体が液体容器2に回転可能に設けられ、環状のネジ体34は液体容器2に回転不能に設けられている。
ネジ体34および回転操作部材31(繰出し体37)同士の噛合せ部38は、歯状のラチェットが形成されて回転操作部材31がネジ体34に対して一方向のみに回転するように回転規制している。また、加減圧機構とする場合は回転規制せずにクリック感を伴うように構成するのが好ましい。
前記軸状部材32の外周部の雄ネジと、ネジ体34の中心部孔に形成された雌ネジが螺合する。
また、軸状部材32は横断面視して異形のカム形状を呈し、回転操作部材31の繰出し体37の係合部39の中心部孔が前記軸状部材32外周部に対応した異形のカム形状に形成されており、軸状部材32が係合部39の中心部孔に挿通して、軸状部材32が回転操作部材31に軸方向に摺動可能かつ相対回転不能に係合している。
軸状部材32の先端部はピストン体35に連結され、回転操作部材所定方向(実施形態では右回転方向)に回転すると軸状部材32がネジ体34を介してピストン体35を伴って液体容器2の先端方向に向けて前進し、このピストン体35の前進によって液体容器2(の塗布液収容空間2b)内の塗布液4を加圧して塗布体10に送る。
先軸3は、図1に示すように、先軸3は先細りに縮径した筒状構造を呈して形成され、その前後に開放した内部空間に塗布体10を、その先端部を突出させた状態に収容し、その収容状態で液体容器2に固定する。
先軸3の後方部外周に形成された環状の嵌合凹部3aが、液体容器小径部2a内面に形成された嵌合凸部2cに圧入嵌合し、先軸3が液体容器2から抜けだすことを防止している。
また、先軸3外周の鍔部3bが液体容器小径部2a前端面に当接する。また、先軸3後端部内部にパイプ継手12が嵌入しており、このパイプ継手12前端と先軸の内側の段部とによって塗布体10後端のフランジ状部分を挟み付けて塗布体10の位置決めをしている。
パイプ継手12の中空内周部から塗布体10中空部内には、中空のパイプ体13が嵌入しており、液体容器内の塗布液が塗布体10に供給されるように構成されている。
塗布体10は200~800本の直径が45μm~150μmの繊維(以下、フィラメントともいう)を束ねた筆先であり、塗布部分10aは目元や皮膚等に塗布する際、把持が容易な形状となっている。
塗布体10の後端部は、熱溶着によりフランジ10bが形成されており、複数の繊維を束ねた筆先であるにも関わらず容易に組立、交換等ができるようになっている。
更には、塗布体10の各繊維は、先端に向かうにしたがって径が徐々に小さく形成され、先端部に先細りのテーパ面が形成されたテーパ繊維とすることが好ましい。
塗布体10はフィラメントとしてテーパ状に形成された先細部を備えた樹脂製フィラメントを用いる場合には、構成する合成樹脂製繊維の素材として、6,6-ナイロン,6-ナイロン、12-ナイロン、6,10-ナイロン、6,12-ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等で形成されている。
また、塗布体10は、抗菌剤を付与することができる。抗菌剤は塗布体10の表面への被覆又は合成樹脂繊維内に混練する等により形成できる。
具体的には、安息香酸およびその塩類、サリチル酸およびその塩類、ソルビン酸およびその塩類、デヒドロ酢酸およびその塩類、パラオキシ安息香酸エステルおよびそのナトリウム塩、フェノキシエタノール、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾール、クロラミンT、クロルキシレノール、クロルフェネシン、クロルヘキシジン及びその塩、臭化アルキルイソキノリウム、チモール、ヒノキチオール、ピリチオン亜鉛、ポリアミノプロピルビグナイド、メチルイソチアゾリノン、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、感光素、イソプロピルメチルフェノール、及び、エチルヘキシルグリセリン、ペンタンジオール、ヘキサンジオールオクタンジオールなどのアルカンジオール、ベンゾイミダゾール、アルベンダゾール、プリンなどのベンゾイミダゾール系抗菌剤、銀含有ガラス、酸化亜鉛含有ガラス、硫化亜鉛、酸化チタン、ジルコニウム化合物、などが挙げられる。好ましくは液体化粧料へ又は唾液等への溶解度が低いもの、かつ、常温で固体のものが選ばれる。
液体化粧料へ又は唾液等(液体塗布具をリップブラシに使用した場合)への溶解度が低ければ、塗布体10から抗菌剤が対象に僅かずつ溶け出して本発明の効果を長期間維持することができる。
また、常温で固体の抗菌剤であれば長期に亘って塗膜あるいは抗菌層を維持することができる。驚くべきことに、常温で固体の抗菌剤はフィラメントへの付着性に優れており、かつ、フィラメントを屈曲させても付着したまま脱落しない密着性にも優れていた。
このような抗菌剤として、特に、パラオキシ安息香酸エステルおよびそのナトリウム塩、クロルヘキシジン、銀含有硝子粒子及び亜鉛含有硝子粒子を挙げることができる。
これらの抗菌剤は有機溶剤などに希釈させて、この希釈液に上記のフィラメントあるいは穂筆を浸漬させ、抗菌剤のコートを行うことも出来る。
この抗菌剤の濃度が高ければ高いほどフィラメント表面に隙間なく厚みを持ってコートが出来ることになるが、常温で固体の抗菌剤、例えばパラベン類の場合、希釈液の濃度が10重量%以上になると、コートした抗菌剤が僅かな力によって脱落してしまい、期待する抗菌効果が得られないことが多くなる。むしろ5重量%程度の濃度の方が結果的に良好な効能を発揮する。
また、この濃度が低すぎ、例えば0.01重量%以下であるとフィラメント表面のコートは不十分なものとなり、こちらも期待する抗菌効果が得られないこととなる。
前記の抗菌剤の粉末を使用する場合、希釈させる代わりに分散させ、この分散液に上記のフィラメントあるいは穂筆を浸漬させ、抗菌剤のコートを行うことが出来る。
この分散液は前記抗菌剤の粉末を分散維持するための分散剤と抗菌剤のコートを維持するためのバインダーが含まれることが必要となる。分散剤とバインダーを兼用する添加物であれば、その添加剤のみの添加でもよい。分散液の抗菌剤の濃度は上記の希釈液の濃度に準じるものである。
なお、塗布体10は本実施形態においては、多数の繊維を束ねた筆穂が用いられているが、この筆穂に代えてフェルトやスポンジ、天然ゴム、あるいはエラストマーなどを用いても同様の作用効果を得ることができる。
前記抗菌剤の含有した塗布体10の製造方法の一例としては、獣毛又はテーパ状に形成された先細部を備えた樹脂製フィラメントの表面に、浸漬又は塗布等の方法によって抗菌剤の有機溶剤などの溶液をコーティングし、乾燥工程によって有機溶剤などを除去した後、他の獣毛又はテーパ状に形成された先細部を備えた樹脂製フィラメントとともに集束させる、あるいは、コーティング前に獣毛又はテーパ状に形成された先細部を備えた樹脂製フィラメントを集束させ穂筆を作成し、この穂筆ごと浸漬又は塗布等の方法によって抗菌剤の有機溶剤などの溶液をコーティングし、乾燥工程によって有機溶剤などを除去して、完成することができる。この際のフィラメントには、あらかじめフィラメント内に抗菌剤を混練したものでも、全く抗菌剤を混練していないものでも良く、さらには抗菌剤を混練したフィラメントのみを集束して穂筆にしても良い。
塗布液4は、(a)ハイドロフルオロエーテル5~40重量%と、(b)低沸点シリコーンオイル20~60重量%と、(c)シリコン樹脂2~10重量%と、(d)架橋型メチルポリシロキサン、ステアリン酸イヌリン、ショ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の増粘剤2~10重量%と、(e)粉体10~40重量%とを少なくとも含有し、かつ、25℃、ずり速度191.5sec-1における粘度が400mPa・s以下からなる液状油性化粧料が収容されている。
前述に記載された塗布液4における(a)成分のハイドロフルオロエーテルとしては、例えば、下記一般式(I)で表される構造を有する化合物が挙げられる。
2n+1-O-C2x+1………(I)
〔式(I)中、nは1~6、xは1~6である。〕
具体的には、COCH、COC、C11OC、COC、COCなどが挙げられ、例えば、市販の「CosmeticFluid CF-61」(3M社製)の商品名で発売されているメチルパーフルオロブチルエーテルや、「Cosmetic Fluid CF-76」(3M社製)の商品名で発売されているエチルパーフルオロブチルエーテル等を用いることができる。
これらのハイドロフルオロエーテルは、単独で又は2種類以上のものを混合して用いことができる。これらのハイドロフルオロエーテルの含有量は、液状油性化粧料全量に対して、5~40重量%であり、好ましくは、15~30重量%である。
このハイドロフルオロエーテルの含有量が5重量%未満では、乾燥性の向上が期待できず、一方、40重量%を超えると、化粧料の経時安定性が損なわれるため、好ましくない。
前述に記載された塗布液4における(b)成分の低沸点シリコーンオイルとしては、鎖状及び環状のシリコーン油、例えば、低重合度ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン(例えば、商品名:KF-96-A-1CS、信越化学工業社製)、デカメチルテトラシロキサン(例えば、商品名:KF-96L-1.5CS、信越化学工業社製)、デカメチルシクロペンタシロキサン(例えば、商品名:KF995、信越化学工業社製)、メチルトリメチコン(例えば、商品名:TMF-1.5、信越化学工業社製)などが挙げられ、好ましくは、眼粘膜や皮膚への刺激性の点から、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコンを用いることが望ましい。
これらの低沸点シリコーンオイルは、単独で又は2種類以上のものを混合して用いことができる。
これらの低沸点シリコーンオイルの含有量は、液状油性化粧料全量に対して、20~60重量%であり、好ましくは、30~50重量%である。この低沸点シリコーンオイルの含有量が20重量%未満では、化粧料の経時安定性が損なわれるため、好ましくなく、一方、60重量%を超えると、乾燥性の向上が期待できず、好ましくない。
前述に記載された塗布液4における(c)成分のシリコン樹脂は、塗布後に耐水性を有する皮膜形成を目的として含有するものであり、例えば、トリメチルシロキシケイ酸(例えば、商品名:KF7312J,KF7312T,X-21-5250、いずれも信越化学工業社製)、アクリル-シリコーン系グラフト共重合体(例えば、商品名:KP545,KP549、いずれも信越化学工業製)などを用いることができる。
これらの低沸点シリコーンオイルは、単独で又は2種類以上のものを混合して用いることができる。これらのシリコン樹脂〔固形分(樹脂純分)〕の含有量は、液状油性化粧料全量に対して、2~10重量%であり、好ましくは、3~7重量%である。
このシリコン樹脂の含有量が2重量%未満では、耐水性、耐摩擦性が低下し、結果として化粧持ちが悪くなってしまうため、好ましくなく、一方、10重量%を超えると、皮膚のつっぱり感が強くなり、好ましくない。
前述に記載された塗布液4における(d)成分の増粘剤は、保存時は(e)成分の粉体となる顔料や感触調整用粉体の沈降・ハードケーキ化を防止する目的で含有されるものである。
また、本発明による液状化粧料は、水彩絵の具のような良好な塗布性を持たせる必要があるため、使用時には低粘度であることが要求される。よって、本発明では、(a)成分のハイドロフルオロエーテルと(b)成分の低沸点シリコーンオイルの混合系において十分なチキソ性を付与可能な増粘剤が要求される。
(d)成分の増粘剤としては、上記要求特性を有する成分、具体的には架橋型メチルポリシロキサン(例えば、商品名:KSG-15、信越化学工業社製)、ステアリン酸イヌリン(例えば、商品名:レオパールISK、千葉製粉社製)、ショ糖脂肪酸エステル(例えば、商品名:シュガーワックスS-10E、第一工業製薬社製)から選ばれる1種又は2種類以上のものを混合して用いることができる。これ以外にも、ステアリルアンモニウムへクトライト、ジステアリルジモニウムへクトライト等の有機変性粘土鉱物が挙げられるが、揮発性シリコーンオイルを構造中に含み過ぎてしまう傾向があり、化粧料塗布後の塗膜乾燥性が低下し、ベタツキ感が長期間残ってしまうため、目的の液状化粧料が得られないこととなる。
これらの増粘剤の含有量は、液状油性化粧料全量に対して、2~10重量%であり、好ましくは、3~5重量%である。この増粘剤の含有量が2重量%未満では、十分な増粘剤含有効果が得られず、粉体の沈降・ハードケーキ化が生じることとなり、好ましくなく、一方、10重量%を超えると、粉体沈降抑制効果が向上する反面、化粧料がゲル状~ペースト状になるため、使用感が悪化してしまい、好ましくない。
前述に記載された塗布液4における(e)成分の粉体は、メイクアップ化粧料に使用される顔料や感触調整用粉体で、かつ、(a)成分のハイドロフルオロエーテル及び(b)成分の低沸点シリコーンオイルに膨潤しないものであれば、特に限定されるものではない。
用いることができる顔料としては、例えば、タール色素、酸化鉄、酸化チタン、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、コンジョウ、カルミン、アルミナフレーク・ガラスフレークを含めたパール剤等の着色顔料や、銀や酸化チタンをガラスフレークにコートしたラメ状光沢を有する複合顔料等が挙げられる。
用いることができる感触調整用粉体は、感触や質感を調整することができる粉体であり、例えば、タルク、マイカ、ナイロン末、シリカ粉末、シルク末、ポリエチレン末、PMMAが挙げられる。これらの粉体である顔料や感触調整用粉体は、少なくとも1種(各単独で又は2種類以上のものを混合して)用いることができる。
これらの粉体の含有量は、液状油性化粧料全量に対して、10~40重量%であり、好ましくは、15~30重量%である。この粉体の含有量が10重量%未満では、メイクアップ化粧料として十分な色相濃度が得られないだけでなく、塗布後のパウダリー感が不足し、好ましくなく、一方、40重量%を超えると、塗布感が悪化してしまい、好ましくない。
前述に記載された塗布液4は、特に水彩絵の具のような使用性が必要となる。用いる粉体となる顔料や感触調整用粉体によっては、(a)成分のハイドロフルオロエーテルや(b)成分の低沸点シリコーンオイルの混合物中で凝集を生じ、経時安定性を悪化させてしまうものがある。
そこで、このような場合又は更なる分散性の向上の点から、ハイドロフルオロエーテルや低沸点シリコーンオイルの混合物中での濡れ性を更に良好にし、分散性を更に向上させる目的で、好ましくは、粉体(顔料、感触調整用粉体)はチタン系表面処理剤で処理してなるものを用いることが望ましい。
用いることができるチタン系表面処理剤としては、例えば、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリステアロイルチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(n-アミノエチル-アミノエチル)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2-ジアリルオキシメチル-1-ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ジクミルフェニルオキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネート、ジイソステアロイルエチレンチタネート、ビス(ジオクチルパオロホスフェート)エチレンチタネート、ビス(ジオクチルパオロホスフェート)ジイソプロピルチタネート、テトラメチルオルソチタネート、テトラエチルオルソチタネート、テトラプロピルオルソチタネート、テトライソプロピルテトラエチルオルソチタネート、テトラブチルオルソチタネート、ブチルポリチタネート、テトライソブチルオルソチタネート、2-エチルヘキシルチタネート、ステアリルチタネート、クレシルチタネートモノマー、クレシルチタネートポリマー、ジイソプロポキシ-ビス-(2,4-ペンタジオネート)チタニウム(IV)、ジイソプロピル-ビス-トリエタノールアミノチタネート、オクチレングリコールチタネート、チタニウムラクテート、アセトアセティツクエスチルチタネート、ジイソプロポキシビス8アセチルアセトナト)チタン、ジ-n-ブトキシビス(トリエタノールアルミナト)チタン、ジヒドロキシビス(ラクタト)チタン、チタニウム-イソプロポキシオクチレングリコレート、チトラ-n-ブトキシチタンポリマー、トリ-n-ブトキシチタンモノステアレートポリマー、ブチルチタネートダイマー、チタンアセチルアセトネート、ポリチタンチタンアセチルアセトネート、チタンオクチレングリコレート、チタンラクテートアンモニウム塩、チタンラクテートエチルエステル、チタントリエタノールアミネート、ポリヒドロキシチタンステアレート、トリイソステアリン酸イソプロピルチタンなどで表面処理した少なくとも1種が挙げられる。
これらのチタン系表面処理剤の中で、使用性、汎用性、更なる粉体の分散性の向上の点などから、好ましくは、トリイソステアリン酸イソプロピルチタンで表面処理したものが望ましい。
前述に記載された塗布液4においては、粉体(顔料、感触調整用粉体)をチタン系表面処理剤で処理する方法等としては、粉体をチタン系表面処理剤含有の溶媒中で浸漬により粉体表面を処理したものなどを挙げることができる。
このチタン系表面処理剤による粉体(顔料、感触調整用粉体)への処理濃度は、配合する粉体種によって適宜調整する必要があるが、概ね1重量%~10重量%とすることが好ましい。
この処理濃度が1重量%未満では、処理剤の効果が不十分なため、更なる効果の発現が期待することができず、一方、処理濃度が10重量%を越える場合は、粉体のパウダリー感が損なわれるため、好ましくない。
また、この処理剤による粉体の処理は、配合する全ての粉体に処理しても良いし、特定の粉体にのみ処理を行う場合であっても、経時安定性が良好であれば問題はない。
なお、一般的な粉体の表面処理方法として、代表的な表面処理方法としてシリコン処理やフッ素処理等が挙げられるが、本発明に使用するハイドロフルオロエーテルや低沸点シリコーンオイルの影響で、満足な結果は得られなかった。
塗布液4は、前記各必須成分等の他に、通常のメイクアップ化粧料に用いられる任意成分などを含有せしめることができる。
具体的には、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容成分、香料などを、本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。
前述に記載された塗布液4としての液状油性化粧料は、特に水彩絵の具のような良好な塗布性を持たせる必要があるため、使用時には低粘度であることが要求され、25℃、ずり速度191.5sec-1における粘度は400mPa・s未満であることが必要であり、好ましくは、50mPa・s~400mPa・sとすることが望ましい。
この粘度が400mPa・sを超えると、化粧料の粘度上昇により使用感が悪化してしまい、好ましくない。なお、粘度が50mPa・s未満であると、皮膚上で滲みやすくなり、使用上好ましくないものとなる。なお、上記粘度値以下の場合の調整は、上述の(d)成分の増粘剤の含有及び最適な含有量の調整等により行うことができる。
また、塗布直後のパウダーのような使用感を得るため、揮発溶剤であるハイドロフルオロエーテルと揮発性シリコーンオイルの化粧料からの初期段階での蒸発速度を適切な範囲に設定することが好ましい。
初期蒸発速度は、25℃、65%RHの環境下で濾紙法により、塗布直後から1分間まで測定した平均値で0.15~2.00mg/secであることが好ましく、更に好ましくは、0.8~1.5mg/secとすることが望ましい。
この初期蒸発速度が2.00mg/secを超えると、蒸発速度が速すぎるため、化粧料の「のび」が極端に悪くなってしまい、使用上好ましくない。また、初期蒸発速度が0.15mg/sec未満の場合、塗布後の化粧料のべたつき感が長時間残ってしまったり、化粧持ちが悪化するため、使用上好ましくない。
なお、初期蒸発量の調整は、ハイドロフルオロエーテルと揮発性シリコーンオイルの混合溶液の混合比率や混合溶剤の配合量によって行うことができる。
次に、図1(b)、図2、図3に基づいて、キャップ7について詳述する。
尚、図1(b)は図1(a)の前方側の断面部分拡大図である。図2は、キャップ7の部品図であり、(a)はキャップ7の左側面図、(b)は(d)におけるB-B’断面図、(c)は前方からの斜視図、(d)は正面での断面図、(e)は(a)のA-A’断面図、(f)は右側面図、(g)は(e)における前方部の部分拡大図である。また図3は、キャップ7の前方側を一部断面とした斜視図である。
キャップ7は、塗布体10を覆うようにして、液体容器2の前端部に着脱可能に取り付けられている。また、キャップ7の胴部21と天面22とは接続部24で接続され、合成樹脂材料等により一体で形成される。
また、キャップ7は、キャップ7の蓋にあたる軸方向前端部の天面22にキャップ7の内部と外部とを連通させる通気孔23が形成されている。
この通気孔23は、図2(g)に示すように、前記天面22に前記キャップ7の外周に沿って形成された凹溝23aの内周側の側壁に形成された、キャップ内部に連通する開口部23bと、前記開口部23bに形成された、凹溝23aの底面からなる衝立部23cと、前記衝立部23cの内周端面に前方に向かって傾斜して形成された起立片23dとを備えている。
この通気孔23により、キャップ7が液体容器2に装着した状態であっても塗布体10に付着した塗布液4の乾燥を促すことができる。
図1(b)に示すように、この通気孔23(凹溝23a)の最内径方向の位置(直径)x’,x’は、塗布体10の先軸3の端面から突出した径方向の位置(直径)y’、y’(近似値として先軸3の前側開口部の内径)よりも大きく、突出した径方向の位置(直径Y)y’、y’の軸延長線より外周方向(外側)に形成される。
即ち、通気孔23の内接円Xは、塗布体の先軸から突出した外接円Yより大きいことを満たす。それにより通気孔23が形成されていても、塗布体10に埃等が直接付着することがなく、塗布体10への埃等の汚れの侵入を防ぐことができる。
更に具体的に説明すると、天面22には、キャップ7の外周に沿って凹溝23aが形成され、凹溝23aの側壁、底部が接続部24となり、胴部21と天面22とが接続される(図2(d)、図3参照)。
前記通気孔23は、天面22にキャップ7の外周に沿って形成された凹溝23aの内周側側壁が開口する(開口部23bを設ける)ことにより、形成される(図2(e)参照)。
また、この通気孔23は、前記したその凹溝23aの内周側の側壁に形成された、胴部21内部に連通する開口部23bのほか、前記開口部が設けられた位置に形成される、凹溝の底面からなる衝立部23cを備えている。即ち、凹溝23aの後方側の底面に内周側に向かって形成された衝立部23cを備えている(図2(g)、図3参照)。
更に、この通気孔23は、衝立部23cの内周端面には前方に向かって傾斜又は切り立った起立片23dを備えている(図2(g)参照)。
前記衝立部23cと起立片23dにより、通気孔23が軸線上(直線状)に連通しないことで、キャップ7内部への埃等の侵入を抑制でき、塗布体10への埃等の付着を防ぐことができる。
前記開口部23bは、本実施形態では周方向に4箇所形成されているが、塗布体10の乾燥性と接続部24の耐久性を鑑みて好ましくは2~6箇所であり、また、開口部23bの総面積Cは、4~12mm、好ましくは9~10.5mmである。
また、図2(g)、図3に示すように、前記凹溝23aの外周部側には複数の突起部25等間隔に形成されている。また、天面22の後方側、即ちキャップ内面側における天面22の外周端部には傾斜面を有した起立片26が形成されている。
前記突起部25と起立片26により、更にキャップ7内部への埃等の侵入をより抑制でき、塗布体10への埃等の付着をより抑制できる。
また、キャップ7の胴部21の内面の後方側には、液体容器2の液体容器小径部2aと嵌合する嵌合突起27と、嵌合突起27の後方には後端の開口部に向けて拡径している傾斜部28と、キャップ7が液体容器2と嵌合している際にキャップ7の液体容器2とのがたつきを抑制するガイド突起29が形成されている。
なお、キャップ7と液体容器2との嵌合力は、落下による衝撃で容易に外れにくく、かつ手で容易に外れやすくすることから5~30Nとすることが好ましい。
更に、先軸3及び/又はキャップ7には、抗菌剤を含めることが好ましい。尚、液体容器には抗菌剤を含めることが好ましい。
抗菌剤は、0.1~3%含有することが好ましく、抗菌剤としてB:40~60モル%、MgO:30~50モル%、NaO:1~10モル%、P:1~10モル%の基本組成に、Ag OやZnを0.05~3重量%含有した溶解性ガラスを粒子径0.3μm~50μmに粉砕して合成樹脂と混練したものが好ましい。
次に、本発明の第2の実施形態に係る液体塗布具を、図4に基づいて説明する。尚、図4は、第2の実施形態に係る液体塗布具であり、図4(a)は第2の実施形態全体の断面図、図4(b)は図4(a)の前方側の拡大図である。
この第2の実施形態は、第1の実施形態と比べて、液体容器(先軸3を含む液体容器2)内に収容される塗布体部分を小さくした点に特徴があり、その他の構成は前記第1の実施形態と同一である。
そのため、この第2の実施形態にあっては、その特徴部分について以下に説明する。
図4に示すように、第2の実施形態にあっては、液体容器(先軸3を含む液体容器2)から突出した塗布体部分の体積(突出体積A)と、液体容器(先軸3を含む液体容器2)内に収容される塗布体部分の体積(潜り込み体積B)とがB<Aを満たし、かつ塗布体の表面積を400mm未満となるように構成されている。
この液体容器(先軸3を含む液体容器2)内に収容される塗布体部分は、その周囲を液体容器(先軸3を含む液体容器2)で密閉され、他の塗布体部分に比べてより乾燥し難い。
そのため、突出体積Aと潜り込み体積BをB<Aとすることにより、即ち、突出体積Aを大きく、潜り込み体積Bを小さくすることにより、液体容器(先軸3を含む液体容器2)内に収容される塗布体部分の乾燥をより促すことができる。
また、塗布体の表面積を400mm以上の場合には、塗布体10が大きくなり、液体容器(先軸3を含む液体容器2)内に収容される塗布体部分の体積(潜り込み体積B)が大きくなるため、好ましくない。
尚、この塗布体の表面積とは、塗布体のフランジを含まず、側面および頂部の面積の総和を意味している。図4に示された略円錐台形状の塗布体の場合、円錐台の側面と頂部の面積の総和が塗布体の表面積となる。
このように、塗布体の表面積を400mm未満とした場合には、塗布体の大きさを規定でき、液体容器(先軸3を含む液体容器2)内に収容される塗布体部分の体積(潜り込み体積B)も規定できる。
このように、塗布体の表面積を400mm未満であり、突出体積Aと潜り込み体積BとがB<Aの関係を満たす場合には、液体容器(先軸3を含む液体容器2)内に収容される塗布体部分の乾燥を、他の塗布体部分と同等に行うことができる。
その結果、液体容器(先軸3を含む液体容器2)内に収容される塗布体部分に残留する塗布液の腐敗、あるいは塗布体部分における菌の繁殖を抑制することができる。
1 液体塗布具
2 液体容器
2a 液体容器小径部
2b 塗布液収容空間
2c 嵌合凸部
3 先軸
3a 嵌合凹部
3b 鍔部
4 塗布液
6 液体加圧機構
7 キャップ
10 塗布体
10a 塗布部分
10b フランジ
12 パイプ継手
13 パイプ体
21 胴部
22 天面
23 通気孔
23a 凹溝
23b 開口部
23c 衝立部
23d 起立片
24 接続部
25 突起部
26 起立片
27 嵌合突起
28 傾斜部
29 ガイド突起
31 回転操作部材
33 操作用筒状つまみ
32 軸状部材
34 ネジ体
35 ピストン体
37 繰出し体
38 噛合わせ部
39 係合部

Claims (1)

  1. 塗布液が充填された液体容器と、液体容器の前方に備えた塗布体を介して塗布する液体塗布具であって、
    前記塗布体を覆うようにして、前記液体容器の前端部に着脱可能に取り付けられたキャップには、当該キャップの内外を連通させる通気孔が形成され、
    前記通気孔はキャップの軸方向前端部の天面であって、前記液体容器に固定された先軸の端面周縁から前記天面に向けて軸方向に延ばした延長線より外側に形成され、
    さらに、前記通気孔は、
    前記天面に前記キャップの外周に沿って形成された凹溝の内周側の側壁に形成された、キャップ内部に連通する開口部と、
    前記開口部が設けられた位置に形成された、凹溝の底面からなる衝立部と、
    前記衝立部の内周端面に前方に向かって傾斜して形成された第1の起立片と、
    前記キャップの内面側における前記天面の外周端部に後方に向かって傾斜面を有した第2の起立片と、
    を備えることを特徴とする液体塗布具。
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