JPH0454018Y2 - - Google Patents

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JPH0454018Y2
JPH0454018Y2 JP4830286U JP4830286U JPH0454018Y2 JP H0454018 Y2 JPH0454018 Y2 JP H0454018Y2 JP 4830286 U JP4830286 U JP 4830286U JP 4830286 U JP4830286 U JP 4830286U JP H0454018 Y2 JPH0454018 Y2 JP H0454018Y2
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fuel
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valve
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chamber
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【考案の詳細な説明】 〔考案の効果〕 (産業上の利用分野) 本考案は、燃料タンクからの燃料流出防止弁装
置に関するもので、更に詳細には、車輌加減速
時、旋回時、及び登降板時に於ける燃料タンクか
らの燃料流出を防止する装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来のこの種の装置としては、米国特許第
3910302号明細書に開示され、第2図に示すもの
があつた。
この装置は、車輌の加減速、登降板、旋回時等
の状態により変化する燃料タンク内の液面変化を
直接感知するように、燃料タンク30内に設けら
れている。
チヤコールキヤニスタに連通するパイプ31の
端部に円筒状のフロートバルブ32を遊嵌した弁
室33を形成する円筒状バルブケース34が継合
され、該バルブケース34の上端面には、フロー
トバルブ32上端の球状シール部32aが当接可
能な円錐状のシール面34aが設けられ、下端面
または側面には、燃料が該ケース内に流入する小
孔が数箇所設けられている。また、フロートバル
ブ32外周面には、フロートバルブ32の半径方
向の運動を規制する数本のリブ35が設けられて
いる。
加減速、登降板、旋回時等に燃料タンク30内
の液面が変化し、前記バルブケース34内に燃料
が流入するとフロートバルブ32に浮力が作用し
て、バルブ32上端の球面状のシール部32aが
該ケース34のシート面34aに当接し、タンク
外へ燃料が流出するのを防止する。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した従来の装置では、バルブケース内に流
入した燃料がフロートバルブに浮力を作用させタ
ンク外への燃料流出を防止する。しかしながら、
液面が安定しても、バルブケース内に流入した燃
料の表面張力の作用でフロートバルブじ自重によ
りバルブケース下面に接地せず、燃料タンクとチ
ヤコールキヤニスタの連通の遮断を保持する恐れ
があつた。その為、燃料タンク内の蒸発燃料圧力
が上昇し、燃料タンクキヤツプのシール部が破損
したり、燃料消費に伴う液面低下により燃料タン
ク内の蒸発燃料圧力が減少し、燃料タンクが変形
する等の不具合が発生しやすかつた。
そこで本考案は、バルブケース内に流入する燃
料により燃料タンクとチヤコールキヤニスタ間の
連通を保持しないようにすることを、その技術的
課題とする。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記技術的課題を解決するために講じた技術的
手段は、ボデイにボデイ内を上部室と下部室に区
画し該両室の連通孔を有した仕切り部を設けると
共に、前記弁体に該仕切り部が挿嵌する対称な2
つの切り欠きを設け、前記弁体内に通常時前記連
通孔上に位置し、前記上部室内を一方向に前記仕
切り部上を転動可能な鋼球を遊嵌させ、且つ前記
下部室内に位置する前記弁体の下端に前記連通孔
に挿嵌され、前記上部室に突出可能な突起部を有
したプレートを弁体と一体に固着し、更に前記仕
切り部の上面を前記連通孔へ向けて下方へ所定の
角度をもつて傾斜させることである。
(作用) 鋼球の転動方向が車輌の前後方向となるように
ボデイを車輌に止着すると、ボデイに設けた仕切
り部の上面をプレートの突起部が挿嵌される連通
孔へ向けて下方へ所定の角度をもつて傾斜させる
ことにより、所定の傾斜角度以上の登降板時に於
いて、車輌の傾きにより鋼球が自重で、車輌前後
方向に仕切り部上を転動し連通孔から離間する
と、タンク内の液面変化により蒸発燃料出口より
ボデイ内に流入した燃料によつて弁体に作用する
浮力により、弁体上端の球面シール部を、蒸発燃
料出口のボデイ内開口端に形成される円錐状シー
ト面に当接させ、燃料のタンク外への流出を防止
し、且つ加減速時に於いて、ある一定以上の加速
度が鋼球に作用すると鋼球の自重に打ち勝ち、鋼
球が仕切り部上を転動して登り連通孔から離間す
ると、ボデイ内に流入した燃料により弁体に作用
する浮力によつて、弁体を上方に移動させ弁体の
球面シール部をボデイ内面の円錐状シート面に当
接させ、タンク外への燃料の流出を防止する。
この時、前記ボデイ内に流入した燃料は、弁
体、鋼球、及びボデイの各部位間に表面張力を作
用させ、各部位を燃料タンクとキヤニスタの連通
を遮断する位置に保持しようとするが、燃料によ
り弁体に浮力が作用した際、弁体上端の球面シー
ル部をシート面に当接させると共に仕切り部の連
通孔に挿嵌される弁体下端のトプレートの突起部
が、先端を上部室内に突出させるため、鋼球の自
重により鋼球が連通孔へ向けて仕切り部上を転動
すると、鋼球が上部室内に突出したプレートの突
起部を下方へ押し、弁体を押し下げ、それによつ
て弁体の球面シール部をボデイの円錐状シート面
から離脱させチヤコールキヤニスタと燃料タンク
とを連通させる。
(実施例) 以下、本考案を具体化した実施例について第1
図に基づき説明する。
第1図に示される燃料流出防止弁10は、燃料
タンクに連通する蒸発燃料入口12とチヤコール
キヤニスタに連通する蒸発燃料出口13とを備え
た円筒状のボデイ11を有し、該ボデイ11に
は、ボデイ11内を上部室15と下部室16に区
画する仕切り部11aが設けられている。該仕切
り部11aは略中央部に連通孔17が設けられ、
また両側面部とボデイ11内面との間に間隙を有
しており、それにより上部室15と下部室16は
連通されている。ボデイ11内には、仕切り部1
1aが挿嵌される切り欠き部14aを有した円筒
状の弁体14が遊嵌されており、該弁体14の上
端面には球面シール部14bが形成されている。
また仕切り部11aの両側面部とボデイ11内面
との間隙内に挿通され、下部室16内に位置する
弁体14の下端には、仕切り部11aの連通孔1
7を遊嵌した上部室15内に突出可能な突起部1
8aを有したプレート18が弁体14と一体に固
着されている。
上部室15内に於いて、仕切り部11aの上面
は略中央部に設けられた連通孔17へ向けて下方
に所定の角度θをもつて傾斜しており、該仕切り
部11aの上面上を一方向に転動可能に弁体14
内に鋼球19が遊嵌されている。また蒸発燃料出
口13のボデイ11内開口端には、前記弁体14
の球面シール部14bが当接可能である円錐状の
バルブシート11bが形成されており、ボデイ1
1内面には該弁体14の外側面との接触面積を小
さくして摩擦抵抗を減らすために数本のリブ20
が設けられている。
上記構成に於ける本実施例の作用を説明する。
本考案による燃料流出弁10を鋼球19の転動
方向が車輌の前後方向と一致し、前記ストツパ2
1のある側が車輌前方を向くようボデイ11を車
輌に止着すると、燃料タンク内の液面が大きく変
化しない通常走行時に於いては、弁体14は重力
により連通孔17上に位置する鋼球19によつ
て、下端に固着されたプレート18の突起部18
aの上方への動きを規制されるため、燃料タンク
内の蒸発燃料は、弁体14の外側面とボデイ11
の内周面との間の間隙を通つて前記入口12から
前記出口13を介してチヤコールキヤニスタへ通
じ吸着される。
燃料タンク内の液面変化が大きくなる傾斜角が
θ以上の登板時に於いては、車輌がθ以上傾斜す
ることにより、鋼球19が自重により車輌後方へ
仕切り部14a上面上を転動して、連通孔17か
ら離間すると、前記出口13よりボデイ11内に
流入した燃料により弁体14に作用する浮力によ
つて弁体14を上方に移動し、弁体14の球面シ
ール部14bをバルブシート11bに当接させ、
燃料タンクとチヤコールキヤニスタの連通を遮断
し、燃料のタンク外への流出を防止する。
また燃料タンク内の液面変化が大きくなる加速
時に於いては、仕切り部11aの上面が連通孔1
7に向けて下方へ角度θ傾斜しているため、鋼球
19の自重に打つ勝つ加速度が鋼球19に作用す
れば、鋼球19は仕切り部11aの傾斜面上を転
動して登り、連通孔17から離間し、弁体14は
ボデイ11内に流入した燃料による浮力によつて
上方へ移動して球面シール部14bをバルブシー
ト11bに当接させ燃料タンクとチヤコールキヤ
ニスタの連通を遮断しタンク外への燃料の流出を
防止する。
尚、弁体14下端に固着されたプレート18の
突起部18aは、球面シール部14bがバルブシ
ート11bに当接した時、先端を上部室15へ突
出している。
この時、ボデイ11内まで流入した燃料が燃料
タンクとチヤコールキヤニスタの連通を遮断した
状態にある弁体14、鋼球19及びボデイ11の
各部位間に表面張力を作用させ、燃料タンクとチ
ヤコールキヤニスタとの間を遮断した状態に各部
位を保持しようとする。しかしながら仕切り部1
1aの上面が連通孔17へ向けて下方へ角度θ傾
斜されているため、表面張力に鋼球19の自重が
打つ勝ち、連通孔17上へ転動し、連通孔17に
挿嵌され先端を上部室15に突出した突起部18
aを下方へ押動して球面シール部14bをバルブ
シート11bから離脱させるので、燃料タンクと
チヤコールキヤニスタの連通が保持されることは
ない。
また本実施例に於いては加速時、登板時と同様
に減速時、降板時に於いても作用することは勿論
である。
尚、本考案に於ける燃料流出防止弁10を車輌
に対する方向を変えて止着することにより、鋼球
に作用する加速度の方向を変え、旋回時に於ける
燃料タンク内の液面変化による燃料の流出を防止
することも可能である。
〔考案の効果〕
本考案による燃料流出防止弁は、ボデイ内に流
入した燃料の浮力により閉弁し、鋼球の自重によ
り開弁させる構成であるので開閉弁の信頼性が高
い燃料流出防止弁を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従つた燃料流出防止弁の一実
施例を示した断面図、第2図は従来の燃料流出防
止弁を示した断面図である。 10……燃料流出防止弁、11……ボデイ、1
1a……仕切り部、12……蒸発燃料入口、13
……蒸発燃料出口、14……弁体、14a……切
り欠き部、14b……球面シール部、15……上
部室、16……下部室、17……連通孔、18…
…プレート、18a……突起部、19……鋼球。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 蒸発燃料入口、出口を有したボデイ内に弁体が
    遊嵌され、該弁体が前記ボデイ内に流入した燃料
    による浮力によつて弁体の上端面に形成される球
    面シール部が前記出口のボデイ内開口端に形成さ
    れる円錐状シート面に当接して、前記入口、出口
    の連通を遮断する燃料流出防止弁に於いて、前記
    ボデイにボデイ内を上部室と下部室に区画し、両
    室の連通孔を有した仕切り部を設けると共に、前
    記弁体に該仕切り部が挿嵌する対称な2つの切り
    欠きを設け、前記弁体内に前記上部室内を一方向
    に前記仕切り部上を転動可能な鋼球を遊嵌させ、
    且つ前記下部室内に位置する前記弁体の下端に前
    記連通孔に挿嵌され前記上部室に突出可能な突起
    部を有したプレートを弁体と一体に固着し、更に
    前記仕切り部の上面を前記連通孔へ向けて所定の
    角度をもつて傾斜させた燃料流出防止弁。
JP4830286U 1986-03-31 1986-03-31 Expired JPH0454018Y2 (ja)

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JP4830286U JPH0454018Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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