JPH0453373Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は屋根上に取り付けて換気する装置に関
するものである。

［背景技術］ 従来、屋根で換気する天窓の場合第７図に示す
ように屋根の開口に開口枠ａを取り付け、この開
口枠ａにカバー体ｂを開閉自在に枢着して形成さ
れていた。しかしかかる従来例にあつてはカバー
体ｂを開放しなけければ換気できないので降雨時
換気できないという欠点があり、また施工時雨仕
舞いが困難であるという欠点があつた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは降雨時でも換気
でき、しかも屋根への施工の雨仕舞いも簡単にで
き、特に外装体を合成樹脂にて一体に形成しなが
ら、かかる場合の強度を充分なものにし、外装体
に装着するルーバー板の装着強度を高め、かつル
ーバー板の開閉にて換気調整を容易におこなえる
屋根の換気装置を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案屋根の換気装置は、天板部１の外周より
一体に垂下縁２を垂下し、垂下縁２の下端の全周
より内方に内方突出縁３を一体に連出し、内方突
出縁３の内周より下方に一体に筒部４を連出し、
筒部４の下端より外方に向けて一体に屋根取り付
け板５を連出して外装体Ａが合成樹脂にて一体に
形成され、外装体Ａの筒部４の内側に補強材８を
装着し、筒部４内の開口９の上部にルーバー板１
０が開閉自在に装着され、上記内方突出縁３に多
数個の換気孔６を穿孔したものであつて、上述の
ように構成することにより従来例の欠点を解決し
たものである。つまり、上記のように構成したこ
とにより、天板部１の下方の内方突出縁３の換気
孔６を介して換気できて降雨時でも雨水が入らな
いように換気できるようになり、しかも天板部
１、垂下縁２、内方突出縁３、筒部４及び屋根取
り付け板５が一体に設けてあることにより、屋根
に屋根取り付け板５を防水的に取り付けるだけで
雨が浸入しないように施工できて従来に比べて雨
仕舞いが簡単にでき、かつ外装体Ａが合成樹脂に
て一体に形成され、外装体Ａの筒部４の内側に補
強材８を装着し、筒部４内の開口９の上部にルー
バー板１０が開閉自在に装着されることで、合成
樹脂にて一体に形成された外装体Ａの筒部４を補
強材８にて補強し、合成樹脂製の外装体Ａの筒部
４の開口９の上部に装着されるルーバー板１０の
装着強度を高め、合成樹脂製の外装体Ａの変形を
抑制し、ルーバー板１０の開閉にて容易に換気調
整するようになつた。

以下本考案を実施例により詳述する。

外装体Ａは第２図に示すように天板部１と、垂
下縁２と、内方突出縁３と、筒部４と、屋根取り
付け板５とをアクリル樹脂のような合成樹脂にて
一体に成形して形成されている。天板部１は矩形
板状であり、天板部１の外周全周から下方に垂下
縁２を垂下してあり、垂下縁２の全周より内方に
内方突出縁３を連出してあり、内方突出縁３の内
周全周より下方に角筒状の筒部４を垂下してあ
り、筒部４の下端より外方に屋根取り付け板５を
連出してある。内方突出縁２には全面に亘つて多
数個の換気孔６を穿孔してある。内方突出縁２の
下面側には防虫網７を取り付けてある。筒部４の
内周側には補強材８を装着してある。筒部４内の
開口９の上部には複数枚のルーバー板１０を回動
自在に装着してあり、回動機構により第１図実線
のように閉じた状態から２点鎖線のように開いた
状態にできるようになつている。

上記のように本考案の屋根の換気装置が構成さ
れ、屋根取り付け板５を屋根に防水的に取り付け
るだけで施工される。しかしてルーバー板１０を
開放すると第３図矢印に示すように筒部４内、ル
ーバー板１０間、換気孔６及び防虫網７を介して
通気される。このとき防虫網７にて虫の浸入が遮
断される。またルーバー板１０を閉じると換気が
遮断される。

第４図は他の実施例を示し、内方突出縁２を外
周が下方に下がるように傾斜させてある。このよ
うに内方突出縁２を傾斜させてあると、内方突出
縁２上に雨水が浸入しても抜け易い。

第５図はさらに他の実施例を示し、外装体Ａを
一体に成形するとき第６図に示すように内方突出
縁２に凹部１２を形成してあり、凹部１２の底部
を第６図鎖線のように切断して換気孔６を形成し
てある。このようにして換気孔６を形成すると工
具等で穴明けにて形成するのに比べて容易に換気
孔６を形成できる。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように天板部、垂下縁、内方突
出縁、筒部及び屋根取り付け板を一体に形成し、
内方突出縁に換気孔を設けてあるので、天板部の
下方の内方突出縁の換気孔を介して換気できて降
雨時でも雨水が入らないように換気できるもので
あり、しかも天板部、垂下縁、内方突出縁、筒部
及び屋根取り付け板が一体であることにより、屋
根に屋根取り付け板を防水的に取り付けるだけで
雨が浸入しないように施工できて従来に比べて雨
仕舞いが簡単にでき、かつ外装体が合成樹脂にて
一体に形成され、外装体の筒部の内側に補強材を
装着し、筒部内の開口の上部にルーバー板が開閉
自在に装着されるから、合成樹脂にて一体に形成
された外装体の筒部を補強材にて補強し、合成樹
脂製の外装体の筒部の開口の上部に装着されるル
ーバー板の装着強度を高めることができ、合成樹
脂製の外装体の変形を抑制し、ルーバー板の開閉
にて容易に換気調整することができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は
同上の外装体の斜視図、第３図は同上の概略断面
図、第４図、第５図は同上の他の実施例の概略断
面図、第６図は第５図の換気孔を形成する過程を
示す断面図、第７図は従来例の斜視図であつて、
１は天板部、２は垂下縁、３は内方突出縁、４は
筒部、５は屋根取り付け板、６は換気孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板部の外周より一体に垂下縁を垂下し、垂下
   縁の下端の全周より内方に内方突出縁を一体に連
   出し、内方突出縁の内周より下方に一体に筒部を
   連出し、筒部の下端より外方に向けて一体に屋根
   取り付け板を連出して外装体が合成樹脂にて一体
   に形成され、外装体の筒部の内側に補強材を装着
   し、筒部内の開口の上部にルーバー板が開閉自在
   に装着され、上記内方突出縁に多数個の換気孔を
   穿孔して成る屋根の換気装置。