JPH045251B2 - - Google Patents

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JPH045251B2
JPH045251B2 JP60114245A JP11424585A JPH045251B2 JP H045251 B2 JPH045251 B2 JP H045251B2 JP 60114245 A JP60114245 A JP 60114245A JP 11424585 A JP11424585 A JP 11424585A JP H045251 B2 JPH045251 B2 JP H045251B2
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capacitor
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dielectric
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンデンサに関するものである。 〔従来技術〕 従来、2軸配向ポリフエニレンスルフイドフイ
ルムをコンデンサの誘電体として用い、周波数特
性、温度特性、耐ハンダ性の優れたコンデンサを
得ることが、特開昭57−187327等において知られ
ている。 また、ポリイミドフイルム、芳香族ポリアミド
フイルムなどの耐熱性フイルムを誘電体とするコ
ンデンサも知られている。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 プラスチツクフイルムを誘電体とするいわゆる
フイルムコンデンサは、電気特性に優れているた
め、時定数回路等精密さを要求される回路に多用
されているが、最近、回路の小型化と実装能率の
向上のために、フイルムコンデンサのチツプ化が
求められている。 しかし、チツプ化されたコンデンサ(以下チツ
プコンデンサという)は、実装時ににハンダ浴に
デイツプするなどして回路基板に直付けされるた
め、コンデンサ全体が極めて高い温度にさらされ
ることになり、ポリエステル、ポリポロピレン、
ポリカーボネート、ポリスチレンなどを誘電体と
する一般的なコンデンサでは、たとえ厚い外装体
を設けたとしても耐熱性不足で、実装時に、容量
が大幅に変つたり、絶縁抵抗の減少、接続不良等
を起こすため、チツプ化することはできなかつ
た。 一方、ポリイミドフイルム芳香族ポリアミドフ
イルムなどを誘電体とすれば、ハンダ耐熱性の点
からはチツプ化できる可能性があるが、このよう
なコンデンサは、電気特性が悪く、フイルムコン
デンサとしての特長が損なわれてしまう。 そこで、電気特性と耐ハンダ性を両立させるた
めに、2軸配向ポリフエニレンスルフイドフイル
ムを誘電体として用いることが提案されたが、か
かるコンデンサでは、チツプ化するに際し、素子
の外周を厚い外装体で覆わなければ耐ハンダ性の
点で満足なものは得られず、そのため外形寸法が
大きくなり、チツプ化により回路を小型化すると
いう目的に合致しない。 〔発明の目的〕 本発明は、従来のコンデンサの有していた上記
のような欠点を解消し、電気特性と耐ハンダ性を
両立させつつ、小型で実装効率の高いコンデンサ
を提供することを目的とするものである。 〔発明の構成〕 本発明は、上記の目的を達成するために、主た
る誘電体が、ポリ−p−フエニレンスルフイドを
主成分とする樹脂組成物の2軸配向フイルムから
なり、電極が該誘電体フイルム表面に蒸着された
金属薄膜からなるコンデンサにおいて、該蒸着フ
イルムの250℃、10分間の熱収縮率がフイルム長
手方向で0〜6%、幅方向で−2〜2%であり、
且つコンデンサ素子の両端に260℃で不融の電極
引出し部材が設けられ、該部材がコンデンサの両
端面の全部及び下面の一部を覆うようにし、且つ
該コンデンサが実質的に無外装であることを特長
とするコンデンサとしたものである。 本発明においてポリ−p−フエニレンスルフイ
ドとは、くり返し単位の70モル%以上(好ましく
は85モル%以上)が一般式
〔発明の効果〕
本発明のコンデンサは、以上のような構成とし
た結果、チツプコンデンサとして表面実装法によ
つて回路基板に実装した時、リフロー方式、デイ
ツプ方式を問わず、通常のハンダ付装置、条件下
で何等制限を設けることなく実装でき、しかもそ
の際の容量変化、絶縁抵抗の低下、耐電圧の低下
等が極めて小さいという従来のフイルムコンデン
サでは実現できなかつた優れた特性を有してい
る。しかも本発明のコンデンサは外装を有さない
ため、所定の容量を得るための外型寸法を外装付
のものに比べより小型にできるので、それだけ実
装密度を高くできるという際立つた特長を有す
る。さらに外装を設けないので、製造工程が簡略
化できる。 また本発明のコンデンサは、温湿度が大幅に変
化しても容量がほとんど変化しないという、従来
のコンデンサにはない優れた特長を有するため、
変化する環境下で常に一定の容量を示すことが要
求される回路用として有用である。 また本発明のコンデンサは、広い温度範囲にわ
たつて誘電損失が小さく、100〜170℃という高い
温度下でも長時間安定した特性を示すので、自動
車や電気機器の中などのように、周囲が高温にな
る所での使用に好適である。 次に、本発明の記述において使用した、フイル
ム、およびコンデンサの特性値の測定、評価法に
ついて説明する。 (1) フイルムの熱収縮率 初期長さAのフイルムを熱風オーブン中で
250℃、10分間加熱した後の長さをBとすると
き、100x(A−B)/Aによつて熱収縮率
(%)を定義する。 (2) コンデンサの容量 自動キヤパシタンスブリツジを用いて、25
℃、1KHzで容量(キヤパシタンス)を測定し
た。 (3) 絶縁抵抗 電極間に直流50Vを印加した時に流れる電流
から、絶縁抵抗値を求めた。 (4) ハンダ耐熱テスト 初期特性に対して、250℃のハンダ浴中に10
秒間浸漬した後の特性値の変化率によつて、ハ
ンダ耐熱性を評価した。係る変化が小さいほ
ど、ハンダ耐熱性に優れていることは言うまで
もない。 実施例 1 (1) 本発明に用いる2軸配向ポリフエニレンスル
フイドフイルム(PPS−BO)の調製 オートクレーブに、硫化ナトリウム32.6Kg
(250モル、結晶水40wt%を含む)、水酸化ナト
リウム100g、安息香酸ナトリウム36.1Kg(250
モル)、およびN−メチル−2−ピロリドン
(以下NMPと略称する)79.2Kgを仕込み205で
脱水した後、1,4ジクロルベンゼン(p−
DCBと略称する)37.5Kg(255モル)、および
NMP20.0Kgを加え、265℃で3.5時間反応させ
た。反応生成物を水洗、乾燥して、p−フエニ
レンスルフイドユニツト100モル%からなり、
溶融粘度2500ポイズのポリ−p−フエニレンス
ルフイド21.1Kg(収率78%)得た。 この組成物に、平均粒子径2.0μmの炭酸カル
シウム微粉末0.3wt%、ステアリン酸カルシウ
ム0.05wt%を添加し、40mm径のエクストルーダ
によつて310℃で溶融し、95%カツト孔径10μm
のフイルムで濾過したのち、長さ400mm、間隙
1.5mmの直線状リツプを有するTダイから押出
し、表面を25℃に保つた金属ドラム上にキヤス
トして冷却固化し、厚さ31μmの未延伸フイル
ムを得た。 このフイルムをロール群から成る縦延伸装置
によつて、フイルム温度100℃、延伸速度20000
%/minで3.6倍縦延伸し、続いてテンタを用
いて、温度100℃、延伸速度1500%/minで3.4
倍横延伸し、同一テンタ内の後続する熱処理室
で、275℃で5秒間定長熱処理した。 さらに、同一テンタ内の熱処理室に続くリラ
ツクス室で、熱処理より10℃低い温度で5秒間
かけて、テンタレール幅を7%狭くすることに
よつてリラツクスを行つて、厚さ2.5μmのPPS
−BOを得た(フイルムAとする)。 (2) コンデンサの作成 上記フイルムAを真空蒸着装置にかけ、亜鉛
を表面抵抗2.5Ωになるように片面蒸着した。
この際、テープマージン法によつて、蒸着部の
幅8.0mm、非蒸着部の幅1.0mmとなるように、ス
トライプ状に蒸着した。この蒸着フイルムの蒸
着部及び非蒸着部の各々中央に刃を入れるよう
にしてスリツトし、幅4.5mmで右又は左に0.5mm
のマージンを有する2種一対のスリツトフイル
ムを得た。これを素子巻機にかけ、2種一対の
フイルムを同方向に2枚重ねにして巻き上げ、
230℃のオーブン中で10分間予熱した後プレス
して中空部をつぶし、常法によつて両端面をメ
タリコン処理した。さらに、この素子の両端面
のメタリコンの上から、電極引出し部材とし
て、銅にニツケルメツキを施した金属キヤツプ
を両端面各々別々にかぶせて本発明のコンデン
サ(容量0.15μF)を得た。このコンデンサの、
メタリコン処理前の素子を巻きもどして、250
℃、10分間の熱収縮率を調べたところ、長手方
向1.9%、幅方向0.2%であつた。 (3) 評価 第1表に得れたコンデンサの評価結果を示
す。本発明のコンデンサは、外装を有さず極め
て小形であるにもかかわらず、ハンダ付時の熱
による容量変化が極めて小さく、耐ハンダ性に
優れていることがわかる。
【表】 実施例 2 (1) PPS−BOの調製 実施例1のフイルムAと同様にして、延伸倍
率定長熱処理温度、リラツクス率の異なる4種
類のPPS−BO(厚さ4μm)を調製した(フイル
ムB〜Eとする)。 (2) コンデンサの作成及び評価 実施例1と同様にして、プレスの予熱温度の
み第2表のように変更して、フイルムB〜Eを
各々誘電体とする4種類の無外装チツプコンデ
ンサ(各々コンデンサB〜Eとする)を作成し
た。 第2表に作成したコンデンサの評価結果を示
す。この表から、コンデンサを構成する金属化
フイルムの熱収縮率が本発明に記載の範囲にあ
るものは、無外装でチツプコンデンサとして良
好なハンダ耐熱性を有していることが判る。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコンデンサの態様を示す断面
図、第2図はその外観斜視図である。 1…コンデンサ、2…コンデンサ素子、3…誘
電体、4…電極、6…電極引出し部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主たる誘電体が、ポリ−p−フエニレンスル
    フイドを主成分とする樹脂組成物の2軸配向フイ
    ルムからなり、電極が該誘電体フイルム表面に蒸
    着された金属薄膜からなるコンデンサにおいて、
    該蒸着フイルムの250℃、10分間の熱収縮率がフ
    イルム長手方向で0〜6%、幅方向で−2〜2%
    であり、且つコンデンサ素子の両端に260℃で不
    融の電極引出し部材が設けられ、該部材がコンデ
    ンサの両端面の全部及び下面の一部を覆うように
    し、且つ該コンデンサが実質的に無外装であるこ
    とを特徴とするコンデンサ。
JP11424585A 1985-05-29 1985-05-29 コンデンサ Granted JPS61273877A (ja)

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