JPH0452087B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は育苗箱用条播装置の条付ロールに係る
ものである。

（従来技術） 従来、育苗箱への播種装置には、育苗箱内に充
填した床土の播種面に条付ロールにより複数の並
行の条を付け、この条内に種子を播くいわゆる条
播装置が公知である。この条播装置では、育苗箱
を移送する方向に長く形成した水平の移送台の上
方位置に播種装置を設け、該播種装置の供給側に
左右方向に凸輪を複数並設して形成される条付ロ
ールを設け、該ロールを下方に押圧して育苗箱内
の床土の上面に条を付けていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、田植機によつて育苗箱内の床土
の上面に形成する条の数が異なり、18条にすると
きと、20条にするときとあり、したがつて、20個
の凸輪を並設した条付ロールと18個の凸輪を並設
した条付ロールとを交換使用するようにしてい
た。しかし従来は、条付ロールのみならず、条付
ロールを取付けているチエンケース、支持アー
ム、土落しブラシなどそつくり外さなければ交換
できなかつたので、手間が掛るばかりでなく、コ
ストも高くなつていた。

（問題を解決するための手段） よつて本発明は、育苗箱２を横送する移送ロー
ル又はベルト４を有する水平移送台１を設け、該
水平移送台１の上方位置に播種装置３７を設け、
該播種装置３７の供給側には育苗箱２内の床土の
上面に並行条を形成するロール式の条付装置１３
を設けたものにおいて、該条付装置１３の条付ロ
ール１８の中心軸２０の一端は、前記水平移送台
１のフレーム１４に回動自在に取付けたチエンケ
ース１６の先端より突出する回転のみ自由の駆動
軸２１に固定の軸筒２５に着脱自在に取付けて駆
動回転構成とし、前記中心軸２０の他端は前記フ
レーム１４に回動自在に取付けた支持アーム１７
先端部に抜差自在に嵌合させ、もつてチエンケー
ス１６、支持アーム１７は外さず、条付ロール１
８だけを交換自在に形成した育苗箱用条播装置の
条付ロールとしたものである。

（実施例） 本発明の一実施例を図により説明すると、１は
育苗箱２を横送する水平移送台であり、第６図に
示したように育苗箱２の移送方向に長く形成す
る。水平移送台１には案内ロール３により形成さ
れる移送ロール又はベルト４（以下移送ロールと
いう）を設け、所望の位置に複数の支脚５を設
け、床上に載置される。

水平移送台１の供給側６の上方位置には、床土
供給装置７を設ける。床土供給装置７は床土供給
ホツパー８・繰出ベルト９等により形成される。
１０は床土供給装置７の床土供給量調節装置、１
１は回転ブラシ、１２は育苗箱２内の床土を鎮圧
する鎮圧ローラーである。

鎮圧ローラー１２の下手側の水平移送台１の上
方位置には条付装置１３を設ける。条付装置１３
は育苗箱２内の床土の上面に並行条を形成するも
のである。しかして、水平移送台１のフレーム１
４，１４間には左右方向の軸１５を設け、軸１５
の左右両側には案内ロール３，３を固定し、供給
側６側の任意の軸１５の一側端をフレーム１４よ
り外方に突出させ、突出部にはスプロケツトを固
着する。１６はチエンケースであり、その下端部
は回動自在に前記軸１５に軸着する。１７は軸１
５の他端側の突出部に軸着した支持アームであ
る。チエンケース１６と支持アーム１７の上端部
間には条付ロール１８を設ける。条付ロール１８
は左右方向に複数の凸輪１９を並設して形成し、
条付ロール１８の中心軸２０の一端は支持アーム
１７に形成したの挿通孔４９に挿通支持させ、ピ
ン４８により軸着する。前記チエンケース１６の
上端部には透孔５１，５１を形成して左右方向の
駆動軸２１を串通し、ピン５０で回転のみ自由に
止着し、駆動軸２１にはスプロケツト２２を固着
し、前記軸１５に固着したスプロケツトの間にチ
エン２３を巻回す。駆動軸２１の内端部には軸筒
２５を半分程嵌合させて固着する。軸筒２５の内
端の残る半分には、条付ロール１８の中心軸２０
の他端を嵌合させ、ネジ２６により固着する。

２７はチエンケース１６の内側板２４と支持ア
ーム１７の内側面とにそれぞれ固着された支持体
であり、その上部には後方向に突片２８を形成
し、突片２８には調節ネジ５２を螺合し、調節ネ
ジ５２の下端に牽引バネ３０を取付ける。

支持体２７の下端にはナツト５４を熔接し、こ
れに、条付ロール１８の高さを調節する調節棒３
１を螺合する。調節棒３１は上方に長く突き出て
いて、上端にツマミを取付け、中途にコの字形の
金具２９を上下摺動自在に設け、金具２９とナツ
ト５４の間にバネ５３を巻回する。支持体２７の
前面の下部寄りにはブラシ体３２を取付ける取付
台３３の両端部を取付ける。前記ブラジ体３２
は、条付ロール１８の凸輪１９，１９間の溝３４
内に付着した土を落すものであり、左右方向に長
く形成し、取付台３３に上方より載置してネジ３
５により取付ける。

しかして、ブラシ体３２の毛線３６は条付ロー
ル１８の溝３４の数に合わせて形成し、ブラシ体
３２と条付ロール１８はそれぞれ、各メーカーの
田植機に合わせ、育苗箱２の床土に形成する条の
数と同数のものを数種類用意し、例えば、18条と
20条と２種類用意し、交換して使用する。

条付装置１３の下手側には播種装置３７を設け
る。播種装置３７は供給ホツパー３８、種子繰出
ロール３９等により形成される。40は灌水ノズ
ル、４１は灌水ノズル４０の下方の水受箱であ
り、灌水ノズル４０の下手側に覆土供給装置４２
を設ける。覆土供給装置４２は供給ホツパー４
３、覆土繰出ベルト４４、供給量調節装置４５等
により形成される。46はモーター、４７は回転ブ
ラシである。

（作 用） 次に作用を述べる。

育苗箱２内に充填した床土の上面に各メーカー
の田植機に合わせて条播するため、すでに取付け
てある条付ロールを外して例えば18条用の条付ロ
ール１８と交換する必要が生ずる。このときは、
取付台３３からブラシ体３２をネジ３５，３５を
緩めて外し、条付ロール１８の中心軸２０が嵌合
している軸筒２５のネジ２６を緩めて矢印イ方向
に条付ロール１８を移動させると、条付ロール１
８の中心軸２０は軸筒２５より外れるから（第４
図）、その後条付ロール１８を反矢印イ方向に移
動させると条付ロール１８を外すことができる。

しかして、凸輪１９の数が18個の条付ロール１
８の中心軸２０の一端を、先ず、支持アーム１７
の挿通孔４９に深く挿通し、中心軸２０の他端を
戻しながら軸筒２５内に嵌合させ、ネジ２６によ
り固着し、前記支持アーム１７の突出部分にピン
４８を挿通して軸着する。そして、毛線３６の数
が18本であるブラシ体３２を取付台３３に載置し
てネジ３５により取付ける。

この状態で、水平移送台１の供給側６の移送ロ
ール４の案内ロール３上に育苗箱２を載置供給す
ると、育苗箱２は移送ロール４により下手側に移
送され、床土供給装置７により床土の供給を受
け、回転ブラシ１１により余分な床土が除かれ、
鎮圧ローラー１２により鎮圧されて、条付装置１
３の下方に至る。

条付装置１３の条付ロール１８は、チエンケー
ス１６と支持アーム１７とのそれぞれの下端部が
軸１５に回動自在に取付けられ、牽引バネ３０に
より下方に付勢されているから、育苗箱２内の床
土の表面を強く押圧する。条付ロール１８は18個
の凸輪１９により形成され、チエンケース１６内
のスプロケツト２２、チエン２３を介して軸筒２
５が回転するから、条付ロール１８は回転しなが
ら育苗箱２内の床土の上面に美麗な複数の並行条
溝を形成する。

しかして、育苗箱２は播種装置３７の下方まで
移送されて播種され、灌水ノズル４０により灌水
され、覆土供給装置４２より覆土が供給され播種
が完了する。

そして、育苗箱２内の床土の上面に20本の条を
形成したいときは、条付ロール１８の凸輪１９と
ブラシ体３２の毛線３６のそれぞれが20本のもの
に交換すれば良い。

（効 果） 従来、育苗箱への播種装置には、育苗箱内に充
填した床土の播種面に条付ロールにより複数の並
行の条を付け、この条内に種子を播くいわゆる条
播装置が公知である。この条播装置では、育苗箱
を移送する方向に長く形成した水平の移送台の上
方位置に播種装置を設け、該播種装置の供給側に
左右方向に凸輪を複数並設して形成される条付ロ
ールを設け、該ロールを下方に押圧して育苗箱内
の床土の上面に条を付けていた。しかしながら、
田植機によつて育苗箱内の床土の上面に形成する
条の数が異なり、18条にするときと、20条にする
ときとあり、したがつて、20個の凸輪を並設した
条付ロールと18個の凸輪を並設した条付ロールと
を交換使用するようにしていた。しかし従来は、
条付ロールのみならず、条付ロール取付けている
チエンケース、支持アーム、土落しブラシなどそ
つくり外さなければ交換できなかつたので、手間
が掛るばかりでなく、コストも高くなつていた。

よつて本発明は、育苗箱２を横送する移送ロー
ル又はベルト４を有する水平移送台１を設け、該
水平移送台１の上方位置に播種装置３７を設け、
該播種装置３７の供給側には育苗箱２内の床土の
上面に並行条を形成するロール式の条付装置１３
を設けたものにおいて、該条付装置１３の条付ロ
ール１８の中心軸２０の一端は、前記水平移送台
１のフレーム１４に回動自在に取付けたチエンケ
ース１６の先端より突出する回転のみ自由の駆動
軸２１に固定の軸筒２５に着脱自在に取付けて駆
動回転構成とし、前記中心軸２０の他端は前記フ
レーム１４に回動自在に取付けた支持アーム１７
先端部に抜差自在に嵌合させ、もつてチエンケー
ス１６、支持アーム１７は外さず、条付ロール１
８だけを交換自在に形成した育苗箱用条播装置の
条付ロールとしたものであるから、ブラシ体３２
をネジ３５，３５を緩めて外し、軸筒２５のネジ
２６を緩めるのみで条付ロール１８を外すことが
でき、条付ロール１８とブラシ体３２を簡単容易
に交換することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部斜視図、第２図は要部拡大断面
図、第３図は要部縦断正面図、第４図は取り外し
た状態図、第５図は要部縦断側面図、第６図は全
体の縦断側面図である。 符号の説明 １…水平移送台、２…育苗箱、３
…案内ロール、４…移送ロール又はベルト、５…
支脚、６…供給側、７…床土供給装置、８…床土
供給ホツパー、９…繰出ベルト、１０…床土供給
量調節装置、１１…回転ブラシ、１２…鎮圧ロー
ラー、１３…条付装置、１４…フレーム、１５…
軸、１６…チエンケース、１７…支持アーム、１
８…条付ロール、１９…凸輪、２０…中心軸、２
１…駆動軸、２２…スプロケツト、２３…チエ
ン、２４…内側板、２５…軸筒、２６…ネジ、２
７…支持体、２８…突片、２９…金具、３０…牽
引バネ、３１…調節棒、３２…ブラシ体、３３…
取付台、３４…溝、３５…ネジ、３６…毛線、３
７…播種装置、３８…供給ホツパー、３９…種子
繰出ロール、４０…灌水ノズル、４１…水受箱、
４２…覆土供給装置、４３…供給ホツパー、４４
…覆土繰出ベルト、４５…供給量調節装置、４６
…モーター、４７…回転ブラシ、４８…ピン、４
９…挿通孔、５０…ピン、５１…透孔、５２…調
節ネジ、５３…バネ、５４…ナツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 育苗箱２を横送する移送ロール又はベルト４
   を有する水平移送台１を設け、該水平移送台１の
   上方位置に播種装置３７を設け、該播種装置３７
   の供給側には育苗箱２内の床上の上面に並行条を
   形成するロール式の条付装置１３を設けたものに
   おいて、該条付装置１３の条付ロール１８の中心
   軸２０の一端は、前記水平移送台１のフレーム１
   ４に回動自在に取付けたチエンケース１６の先端
   より突出する回転のみ自由の駆動軸２１に固定の
   軸筒２５に着脱自在に取付けて駆動回転構成と
   し、前記中心軸２０の他端は前記フレーム１４に
   回動自在に取付けた支持アーム１７先端部に抜差
   自在に嵌合させ、もつてチエンケース１６、支持
   アーム１７は外さず、条付ロール１８だけを交換
   自在に形成した育苗箱用条播装置の条付ロール。