JPH0451355Y2 - - Google Patents

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JPH0451355Y2
JPH0451355Y2 JP1986031293U JP3129386U JPH0451355Y2 JP H0451355 Y2 JPH0451355 Y2 JP H0451355Y2 JP 1986031293 U JP1986031293 U JP 1986031293U JP 3129386 U JP3129386 U JP 3129386U JP H0451355 Y2 JPH0451355 Y2 JP H0451355Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 a 産業上の利用分野 本考案は断熱箱体に於ける化粧枠接続構造に関
し、特に、冷蔵庫、冷凍庫及び温蔵庫等の内箱と
外箱を化粧枠によつて簡単に接続させるための新
規な改良に関するものである。
b 従来の技術 従来、用いられていたこの種の化粧枠接続構造
としては、種々の提案がなされ、かつ、採用され
ているが、その中で代表的な構成について述べる
と、第5図から第8図にて示す特開昭57−127777
号が挙げられる。
すなわち、第5図から第8図において、符号1
で示されるものは、全体が長手形状をなし樹脂材
で一体成形された化粧枠であり、この化粧枠1は
断熱箱2を構成する内箱3の内箱開口端3aと外
箱4の外箱開口端4aとの間に接合して設けられ
ており、第5図の構成は断熱箱体2を側面から切
断した状態を示すと共に、第6図は第5図の丸状
一点鎖線で示す部分の拡大断面形状を示してい
る。
第5図において、内箱3と外箱4によつて形成
された断熱箱体2の背部側2aには、断熱性間隔
子5が配設され、この断熱性間隔子5によつて、
背部側2aにおける内箱3と外箱4間の間隔が所
定距離に設定されている。
さらに、この断熱箱体2の前部側2bには、前
記化粧枠1が四角枠状に配設され、この前部側2
bには、扉体(図示せず)が開閉自在に取付けら
れている。
前述の化粧枠1の接続構造は、第6図に示すよ
うに構成されており、この化粧枠1の一端1a
は、内箱開口端3aに形成された第1段部3aA
上に接合されると共に、第2段部3aB上には第
1シール部材5が接着剤で接合して設けられてい
る。
この第1シール部材5の上面は前記一端1aが
接合すると共に、化粧枠1に形成されたL字形を
なす挾持片6の当接部6aが第2段部3aBの外
面に接合することにより、化粧枠1の一端1a、
第1シール部材5及び内箱開口端3aは互いに密
合が達成される。
前記化粧枠1の他端1bは、外箱開口端4aと
接合すると共に、この外箱開口端4aに一体に曲
折して形成された溝部4aA内には第2シール部
材7が収納され、この第2シール部材7内には、
前記化粧枠1に差込式に係合されている。この化
粧枠1の差込片8と連続してほぼ水平方向に形成
された張出片9は、前記溝部4aAに形成された
立上り部4aBと当接し、化粧枠1と外箱開口端
4aとの接続時における位置決めがなされ、この
立上り部4aBはストツパの作用を有している。
さらに、前記内箱3と外箱4によつて形成され
た空間内には、発泡断熱材10が注入充填されて
いる。
前述の化粧枠1、内箱3及び外箱4を一体に接
続する場合、まず、内箱3の第1段部3aA上に、
化粧枠1の一端1aを載置すると、挾持片6の当
接部6aの弾性力によつて、化粧枠1の一端1a
と第1段部3aA、並びに、一端1aと第1シー
ル部材5及び第2段部3aBとが一体状に接合し、
第1シール部材5が変形を伴つて一端1aと内箱
開口端3aとの密合が行われる。
他方、前記化粧枠1の他端1bの差込片8を、
第2シール部材7と外箱開口端4aとの間に挿入
すると、第2シール部材7が押圧により変形する
と共に、差込片8と外箱開口端4aとは一体状に
密合する。尚、張出片9が立上り部4aBの上面
と当接して、差込片8の挿入度が規制され、化粧
枠1が所定高さ位置に保持される。
c 考案が解決しようとする問題点 従来の化粧枠接続構造は、前述したように構成
されているため、化粧枠1は挾持片6によつて、
内箱3と外箱4に接続保持されている構成であ
り、例えば、第7図に示されるように、断熱性間
隔子5の公差χ分があつた場合、第8図に示すよ
うに、内箱開口端3aと化粧枠1の一端1aとの
間に間〓χ1、外箱開口端4aと化粧枠1の他端1
bとの間に間〓χ2が各々発生し、内箱3と外箱4
の接続に際し、化粧枠1がガタツクと云う致命的
な欠陥を有するものであつた。
又、内箱3及び外箱4の各開口端3a及び4a
は、いずれも曲折形状となつているため、曲折げ
加工に多大のコストと加工時間を必要としてい
た。
さらに、発泡断熱材10の洩れ防止のためシー
ル部材5及び7を用いなければならず、作業性が
悪化すると共に、多くの工数を必要とした。
本考案は、以上のような問題点を速やかに除去
し、簡単な構造で内箱と外箱を接続し、かつ、注
入される発泡断熱材の洩れも完全に防止するよう
にした断熱箱体に於ける化粧枠接続構造を提供す
ることを目的とするものである。
d 問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するため、内箱開口端を有す
る内箱と、前記内箱開口端と実質的に同一平面上
に対峙して融置される外箱開口端を有する外箱と
を含む断熱箱体に於ける化粧枠接続構造は、本考
案によると、前記内箱開口端に前記外箱開口端か
ら離間する方向に曲折して設けられた内箱曲折係
止片と、前記外箱開口端に前記内箱開口端から離
間する方向に曲折して設けられた外箱曲折係止片
と、一端で前記内箱開口端を覆い他端で前記外箱
開口端を覆つて前記内箱及び前記外箱に接合して
設けられた化粧枠とを設けると共に、該化粧枠に
は、前記一端及び前記他端よりもそれぞれ内方位
置で前記化粧枠から突出して、前記内箱開口端及
び前記外箱開口端にそれぞれ当接する第1突部及
び第2突部と、該第1突部及び該第2突部よりも
それぞれ更に内方位置で前記化粧枠から突出し、
前記内箱曲折係止片及び前記外箱曲折係止片に向
かつて、前記第1突部及び前記第2突部を越えて
互いに逆方向に延び、それぞれ先端の係合部で前
記内箱曲折係止片及び前記外箱曲折係止片の先端
に係合する第1係合片及び第2係合片とが設けら
れていて、前記内箱開口端、外箱開口端と前記第
1突部、第2突部とがそれぞれ当接すると共に、
前記内箱曲折係止片、外箱曲折係止片と前記第1
係合片、第2係合片とがそれぞれ係合することに
より、前記内箱及び前記外箱4を一体的に接続し
てなるものである。
e 作用 本考案による断熱箱体に於ける化粧枠接続構造
においては、内箱開口端及び外箱開口端間に化粧
枠を嵌合させると、第1突部及び第2突部が内箱
開口端及び外箱開口端に当接し、内箱曲折係止片
及び外箱曲折係止片が化粧枠の第1係合片及び第
2係合片と係合することにより、内箱、外箱及び
化粧枠が一体状に接続される。さらに、化粧枠の
両側に形成された各突片が内箱と外箱の外面に接
合することによつて、化粧枠と内箱及び外箱との
密合がより確実に行われる。
f 実施例 以下、図面と共に本考案による断熱箱体に於け
る化粧枠接続構造の好適な実施例について詳細に
説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同
一符号を用いて説明する。
第1図から第4図は本考案による断熱箱体に於
ける化粧枠接続構造を示すためのもので、図にお
いて符号1で示されるものは、全体が樹脂材で構
成され、第1突部11、第2突部12、これらの
各突部11及び12間に形成され、互いに逆方向
に延出された第1係合片13及び第2係合片14
を有する化粧枠である。
この化粧枠1の両側に形成された各突片15
は、図面において、やや下方向きに突出して形成
されており、化粧枠1が内箱3及び外箱4の内箱
開口端3a及び外箱開口端4aに嵌着した場合、
各突片15は内箱3及び外箱4の外面と圧接力を
伴つて密合すると共に、前述の内箱開口端3aと
外箱開口端4aは前記各突片11及び12と当接
する。
さらに、前述の第1係合片13及び第2係合片
14に形成された鉤状の係合部13a及び14a
には、前記内箱開口端3a及び外箱開口端4aに
連続して形成された内箱曲折係止片3b及び外箱
曲折係止片4bが係合しており、各係合部13a
及び14aの一面には、テーパ部16が形成され
ている。
前記内箱3及び外箱4によつて形成された空間
内には、発泡断熱材10が充填されており、断熱
箱体2が構成されている。尚、本実施例において
は、断熱箱体2の一部のみを示しているものであ
り、実際には、従来例の第5図で示すように扉体
を有する箱形に構成されているものである。
本考案による断熱箱体に於ける化粧枠接続構造
は、前述したように構成されており、以下に、組
立順序について説明する。
まず、第4図で示されるように、化粧枠1の一
端1aを矢印Aで示すように挿入し、内箱3の内
箱開口端3aに嵌着させると、内箱開口端3aと
第1突部11とが当接して位置決めがなされ、内
箱曲折係止片3bは第1係合片13のテーパ部1
6を乗り越えて係合部13aと係合する。
前述の状態では、化粧枠1の他端1b側に於け
る第2係合片14のテーパ部16は、外箱4の外
箱曲折係止片4bと当接していると共に、外箱開
口端4aと第2突部12とは離間した状態であ
る。
次に、前述の状態で、外箱4の上部を矢印Aの
方向に押圧すると、外箱曲折係止片4bが第2係
合片14のテーパ部16と当接しているため、こ
の第2係合片14は矢印Bの方向に拡開され、こ
の外箱曲折係止片4bがテーパ部16を乗り越え
て、第1図で示されるように、係合部14aと外
箱曲折係止片4bが係合すると共に、外箱開口端
4aが第2突部12に当接し、化粧枠1と内箱3
及び外箱4の嵌着による接続が完了する。
尚、本実施例に於ける各部の形状は、一例を示
したものであり、形状に若干の変更を加えた場合
も、本考案の範囲内であることは述べるまでもな
いことである。
g 考案の効果 本考案による断熱箱体に於ける化粧枠接続構造
は、以上のような構成と作用とを備えているた
め、極めて簡単な構造によつて化粧枠と内箱及び
外箱を一体状に接続することができる。
又、化粧枠は内箱とほぼ同一面上に嵌着される
ので、外観を損なうことがなく、組立時の作業性
も良好であり、品質の向上に多大の貢献をなすこ
とができる。
又、従来のようにシール部材を用いることな
く、密合構造を達成できるため、工数の大巾低減
を達成することができる等の効果を奏することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本考案による断熱箱体に於
ける化粧枠接続構造を示すためのもので、第1図
は全体構成を示す断面図、第2図は化粧枠を示す
断面図、第3図は内箱と外箱の一部を示す断面
図、第4図は接続途中の状態を示す断面図、第5
図から第8図は従来の化粧枠接続構造を示すもの
で、第5図は断熱箱体を示す断面図、第6図は第
5図の点線丸枠で示す要部の拡大断面図、第7図
は断熱箱体を示す断面図、第8図は第7図の点線
丸枠で示す要部の拡大断面図である。 1……化粧枠、1a……化粧枠の一端、1b…
…化粧枠の他端、3……内箱、3a……内箱開口
端、3b……内箱曲折係止片、4……外箱、4a
……外箱開口端、4b……外箱曲折係止片、11
……第1突部、12……第2突部、13……第1
係合片、13a……係合部、14……第2係合
片、14a……係合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内箱開口端3aを有する内箱3と、前記内箱開
    口端3aと実質的に同一平面上に対峙して融置さ
    れる外箱開口端4aを有する外箱4とを含む断熱
    箱体に於ける化粧枠接続構造であつて、前記内箱
    開口端3aに前記外箱開口端4aから離間する方
    向に曲折して設けられた内箱曲折係止片3bと、
    前記外箱開口端4aに前記内箱開口端3aから離
    間する方向に曲折して設けられた外箱曲折係止片
    4bと、一端1aで前記内箱開口端3aを覆い他
    端1bで前記外箱開口端4aを覆つて前記内箱3
    及び前記外箱4に接合して設けられた化粧枠1と
    を設けると共に、該化粧枠1には、前記一端1a
    及び前記他端1bよりもそれぞれ内方位置で前記
    化粧枠1から突出して、前記内箱開口端3a及び
    前記外箱開口端4aにそれぞれ当接する第1突部
    11及び第2突部12と、該第1突部11及び該
    第2突部12よりもそれぞれ更に内方位置で前記
    化粧枠1から突出し、前記内箱曲折係止片3b及
    び前記外箱曲折係止片4bに向かつて、前記第1
    突部11及び前記第2突部12を越えて互いに逆
    方向に延び、それぞれ先端の係合部13a,14
    aで前記内箱曲折係止片3b及び前記外箱曲折係
    止片4bの先端に係合する第1係合片13及び第
    2係合片14とが設けられていて、前記内箱開口
    端3a、外箱開口端4aと前記第1突部11、第
    2突部12とがそれぞれ当接すると共に、前記内
    箱曲折係止片3b、外箱曲折係止片4bと前記第
    1係合片13、第2係合片14とがそれぞれ係合
    することにより、前記内箱3及び前記外箱4を一
    体的に接続してなる断熱箱体に於ける化粧枠接続
    構造。
JP1986031293U 1986-03-06 1986-03-06 Expired JPH0451355Y2 (ja)

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JPS62143182U JPS62143182U (ja) 1987-09-09
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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5736992B2 (ja) * 2011-06-15 2015-06-17 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6021756U (ja) * 1983-07-19 1985-02-14 キヤノン株式会社 像担持体潤滑装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57117371U (ja) * 1981-01-12 1982-07-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6021756U (ja) * 1983-07-19 1985-02-14 キヤノン株式会社 像担持体潤滑装置

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