JPH045059Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ 本考案は車載用テープ再生装置の早送り・巻戻
し機構に関するものであつて、特にイグニツシヨ
ンキーのオフ以後に於ける早送り・巻戻し駆動機
構に係るものである。

［考案の技術的背景］ 車載用テープデツキの再生中に車両のキースイ
ツチをオフした場合まず再生をストツプし、再生
用ヘツドが若干後退し、続いてテープモード等の
メモリー係を除く全ての電源が切れ駆動待機状態
を継続する。この状態に於いてイグニツシヨンキ
ーをオンするとカセツトテープ（以下テープと略
す）駆動モーターが始動し再生を開始する。した
がつて、従来はイグニツシヨンキーでのエンジン
始動に共なつてテープの再生を開始するキーオフ
機構を採用している。

［背景技術の問題点］ ところが、この様なキーオフ機構では、テープ
再生中にキースイツチを切るとエンジン始動と共
に行なわれるテープ再生が曲の途中からとなり、
再生ヘツドとテープとを若干離しておく機構に於
いてもエンジン始動時の過大電流によるテープへ
の影響は避けられず、又曲の途中からのテープス
タートは聞く側にとつても好ましいものとは言え
ないものである。さらに運転者によるテープ交換
の頻度はエンジン始動時に行なうことが多く、テ
ープが途中のまま交換されてしまう等の欠点があ
つた。

［考案の目的］ 本考案は、上記欠点に対処してなされたもので
エンジン始動の過大電流によるテープへの影響を
完全に解消し、且つエンジン始動時にはテープ始
端からの再生開始可能なテープ再生装置の早送
り・巻戻し機構を提供することにある。

［考案の概要］ 本考案の早送り・巻戻し機構は、車両のキース
イツチのオフ動作に基づいて早送りまたは巻戻し
駆動手段を作動させる制御部と、該制御部による
早送りまたは巻戻し駆動の終了に基づいて上記早
送りまたは巻戻し駆動手段への電源供給をオフす
る電源遮断部と、を具備したことを要旨とする。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は、本考案の一実施例を示すブロツク図
で、バツテリー１の一方は、キースイツチ２を介
してキースイツチ２のオフを検出する検出回路５
と、テープ駆動モーターを含む駆動系４と、テー
プモード等を記憶するメモリー回路３と、キース
イツチ２のオフ時における早送り・巻戻し終了に
基づいてテープ駆動系４の電源を遮断する電源遮
断部６と、に各々接続され、他方は、検出回路５
の他方の入力端子に接続されている。又、検出回
路５を介した電源は電源遮断部６を介して一方は
駆動系４、他方はキースイツチ２のオフ時に駆動
系４を早送りまたは巻戻しに設定する制御部７に
接続されている。

第２図は本考案の一実施例を示す具体的ブロツ
ク図で、バツテリー１から供給される電源の一方
はキースイツチ２を介してリレー８のコイル側に
接続され、他方はリレー８のスイツチ側に接続さ
れている。このリレー８のスイツチはキースイツ
チ２がオフに成つた際に導通する種のもので構成
される。

さて、キースイツチ２を介した電源はキースイ
ツチ２のオンの際にフリツプフロツプ回路１１の
CP端子へパルスを送出する第１のパルス発生回
路１２に接続されている。

又、リレー８のスイツチ側を介した電源の一方
は、ベース端子をフリツプフロツプ回路１１のＱ
出力端子に接続され、エミツク端子を駆動系４と
この駆動系４の早送り・巻戻し駆動制御を行なう
制御回路７と、この早送り・巻戻し駆動の終了の
際にフリツプフロツプ回路１１のCP端子にパル
スを出力する第２のパルス発生回路１０とに接続
したスイツチングトランジスタ９のコレクタ端子
に供給し、他方はフリツプフロツプ回路１１のＪ
およびＫ端子に接続されている。

以下にその動作を説明する。

まず、キースイツチ２をオン状態に成した場
合、バツテリー１からの電源は駆動系４、テープ
再生系１４、メモリー回路３、ならびに第１のパ
ルス発生回路１２に供給され、この第１のパルス
発生回路１２はフリツプフロツプ回路１１のCP
端子へパルスを出力する。

したがつて、スイツチングトランジスタ９は導
通状態と成るが、リレー８はオフ状態である為、
制御回路７ならびに第２のパルス発生回路１０へ
は電源は供給されない。

次に、キースイツチ２をオフ状態に成した場
合、リレー８はオンに成り制御回路７ならびに第
２のパルス発生回路１０へ電源を供給する。この
制御回路７は電源が供給されると駆動系４を早送
りまたは巻戻し駆動に設定する。

そして、駆動系４から早送りまたは巻戻し駆動
の終了信号が第２のパルス発生回路１０に出力さ
れると第２のパルス発生回路１０からはフリツプ
フロツプ回路１１のCP端子にパルスが出力され
スイツチングトランジスタ９はオフと成り、メモ
リー部３を除く全ての電源供給は切れる。

［考案の効果］ 以上のように、車両のキースイツチをオフした
際にテープはテープ始端または終端まで早送りま
たは巻戻し駆動される為に、テープ再生中いかな
るテープ再生位置でキースイツチを切ろうとも、
キースイツチオンの際のテープ再生はテープ端部
からの開始と成る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を示すブロツク図、第２図は本
考案の一実施例を示す具体的ブロツク図である。 １……バツテリー、２……イグニツシヨンキー
スイツチ、３……メモリー回路、４……駆動系、
５……検出部、６……電源遮断部、７……制御
部、８……リレー、９……トランジスタ、１０…
…第２のパルス発生回路、１１……JK型フリツ
プフロツプ回路、１２……第１のパルス発生回
路、１３……操作部、１４……テープ再生系、１
５，１６……抵抗。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 車載用テープ再生装置の早送り・巻戻し機構に
   於いて、 (a) 車両のキースイツチのオフ動作に基づいて上
   記車載用テープ再生装置における早送りまたは
   巻戻し駆動手段を作動させる制御部と、 (b) 該制御部による早送りまたは巻戻し駆動の終
   了に基づいて上記早送りまたは巻戻し駆動手段
   への電源供給をオフする電源遮断部と、を具備
   したことを特徴とする早送り・巻戻し機構。