JPH0450315A - ポリエーテル系共重合体多孔質中空糸 - Google Patents

ポリエーテル系共重合体多孔質中空糸

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JPH0450315A
JPH0450315A JP2156419A JP15641990A JPH0450315A JP H0450315 A JPH0450315 A JP H0450315A JP 2156419 A JP2156419 A JP 2156419A JP 15641990 A JP15641990 A JP 15641990A JP H0450315 A JPH0450315 A JP H0450315A
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JP
Japan
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polyether copolymer
polyether
formula
hollow fiber
porous hollow
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Pending
Application number
JP2156419A
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English (en)
Inventor
Chikafumi Kayano
茅野 慎史
Shigeru Murakami
滋 村上
Shigeru Matsuo
茂 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なポリエーテル系共重合体多孔質中空糸
に関し、更に詳しく言うと、高温あるいは薬品による滅
菌処理にも耐えることかてき、たとえば、医療分野、分
離分野に幅広く使用することのてきるポリエーテル系共
重合体多孔質中空糸に関する。
[従来の技術と発明か解決しようとする課題]高分子材
料製の中空糸の周辺部に、多数の微細透孔か形成された
構成からなる多孔質中空糸は、たとえば医療分野におけ
る血漿分離、人工舗や限外濾過などのような各種の物質
の分離装置として広く利用されている。
そして精密濾過膜の適用範囲はますます拡大しているこ
とから、100〜150°Cといった高温下ての使用か
強く望まれている。
また、特に医療分野においては、膜自体か菌かび等の微
生物により汚染されていることは許されず、エチレンオ
キサイド、ホルマリン、過酸化水素水等の薬剤、γ線の
ような放射線、水蒸気加熱といった方法て滅菌されてい
る。
現在、このような膜に用いられる熱可塑性樹脂としては
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン等がある。
しかしながら、ポリエチレン、ポリプロピレンは耐熱性
、耐放射線性が悪いという問題点を有している。
また、ポリエステルも水蒸気により加水分解したり、耐
放射線性がないという問題点かある。
また、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンは耐熱性は
あるが、耐溶剤性、耐放射線性が悪いという問題点かあ
る。
本発明は前記の事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、耐熱性、耐溶剤性、耐放射線性に慣れ
、どのような滅菌処理にも耐える中空糸を提供すること
にある。
[前記課題を解決するための手段] 前記目的を達成するためのこの発明は、次式(1); て表わされる繰り返し単位および次式(II)。
(、LI ) て表される繰り返し単位からなり、前記式(I)て表さ
れる繰り返し単位の組成比[モル比(I)/((I)+
 (II))コか0.15〜0.40であるとともに、
400℃における溶融粘度か:l、000〜100.0
00ボイズであるポリエーテル系共重合体からなり、空
孔率か20〜70%であることを特徴とするポリエーテ
ル系共重合体多孔質中空糸である。
以下、詳細に説明する。
一ポリエーテル系共重合体− 本発明のポリエーテル系共重合体多孔質中空糸の原料と
なるポリエーテル系共重合体において重要な点の一つは
、前記ポリエーテル系共重合体か、前記式(I)で表わ
される繰り返し単位と前記式(IT)て表わされる繰り
返し単位とからなるとともに、前記式(I)て表わされ
る繰り返し単位の含有割合[モル比、(I)/ < (
I) + (II))]が0.15〜0.40の範囲に
あり、式(II)て表わされる繰り返し単位の組成比(
モル比)が0.85〜0.60であることである。
前記式(I)て表わされる繰り返し単位の組成比が0.
15未満であると、ポリエーテル系共重合体のガラス転
移温度が低くなって耐熱性が低下したり、融点が高くな
って成形性の劣化を招いたりする。一方、0.40を超
えると、ポリエーテル系重合体の結晶性が失われて、耐
熱性、耐溶剤性が低下する。
また、本発明に用いられるポリエーテル系共重合体にお
いては、温度400℃における溶融粘度(ゼロ剪断粘度
)か3,000〜100,000ボイズ、好まし/はs
、ooo〜80.000ボイズであることか重要である
この溶融粘度か3.000ボイズ未満である低分子量の
ポリエーテル系共重合体で(士、充分な耐熱性および機
械的強度を達成す己ことがて1す・1からてあろ3 また、溶融粘度か100,000ボイズを超えると紡糸
か困難になる。
本発明に−用いられるポリエーテル系共重合体は、たと
えば結晶融点か330〜400℃程度てあって、高い結
晶性を有するとともに、充分に高分子量てあり、充分な
耐熱性を示すとともに、耐溶剤性、機械的強度に優れて
、新たな素材として好適に用いることがてきる。
このようなポリエーテル系共重合体は、以下のようにし
て製造することかてきる。
ボリエーテル系共重合体の製造方法一 ポリエーテル系共重合体は、特定使用比率てシハロケノ
ベンゾニトリル、および4,4′−ビフェノール、なら
ひにアルカリ金属化合物を中性極性溶媒の存在下に反応
させた後、反応生成物と特定量の4,4′−シハロケノ
ヘンゾフエノンとの共重合反応を行なうことにより、製
造することかてきる。
使用に供される前記シハロゲノベンゾニトリルの具体例
としては、たとえば、次式: CN (たたし、式中、Xはハロゲン原予てある。)て表わさ
れる2,6−シハロゲノベンソニトリル、2,4−シハ
ロゲノベンゾニトリルなどが挙げられる。
これらの中ても,好ましいのは2,6−シクロ口ベンゾ
ニトリル、2,6−シフルオ口ペンゾニトリル、2,4
−シクロ口ベンゾニトリル、2.4−シフルオ口ペンゾ
ニトリルてあり、特に好ましいのは2,6−シクロ口ペ
ンゾニトリルてある。
前記シハロゲノヘンゾニトリルと次式,て表わされる4
,4′−ヒフェノールとをアルカリ金属化合物および中
性極性溶媒の存在下て反応させる. 使用に供される前記アルカリ金属化合物は,前記4,4
′−ビフェノールをアルカリ金属塩にすることのてきる
ものてあればよく,特に制限はないか、好ましいのはア
ルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩てある。
前記アルカリ金属炭酸塩としては、たとえば炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム炭酸ルビジウム、炭
酸セシウムなどが挙げられる。
これらの中ても、好ましいのは炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムてある。
前記アルカリ金属炭酸水素塩としては、たとえば炭酸水
素リチウム,炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素ルビシウム、炭酸水素セシウムなどが挙げられ
る。
これらの中ても、好ましいのは炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウムてある。
前記中性極性溶媒としては、たとえばN,N−シメチル
ホルムアミト、N,N−シエチルホルムアミト、N,N
−シメチルアセトアミ1・、N.N−シエチルアセトア
ミト、N,N−ジプロピルアセトアミト、N,N−ジメ
チル安息香酸アミト、N−メチル−2−ビロリトン、N
一エチル=2−ピロリトン、N−イソプロビル−2−ピ
ロリトン、N−インツチルー2−ビロリドン、N−n−
プロビル−2−ピロリドン、N−n−ツチルー2−ピロ
リトン、N−シクロへキシル−2−ピロリトン、N−メ
チル−3−メチル−2−ビロリトン,N一エチル−3−
メチル−2−ピロリトン、N−メチル−3.4.5−}
−リメチル−2ービロリトン、N−メチル−2−ビペリ
トン,N−エチル−2−ピベリトン、N−インプロピル
2−ピベリドン、N−メチル−6−メチル−2=ピベリ
ドン、N−メチル−3−エチルピベリトン、ジメチルス
ルホキシト、シエチルスルホキシト、l−メチル−1−
オキソスルホラン、1−エチル−1−オキソスルホラン
、エーフェニルーl一才キソスルホラン.N,N’−シ
メチルイミダゾリシノン,ジフェニルスルホンなどが挙
げられる. 製造方法の一例としては、前記アルカリ金属化合物およ
び−前記中性極性溶媒の存在下ての前記ジハロゲノベン
ゾニトリルと前記4,4゛−ビフェノールとの反応を行
なって得られる反応生成物と前記4,4゜−シハロゲノ
ベンゾフェノンとを反応させる。
使用に供される前記4,4゜−ジハロゲノベンゾフェノ
ンは、次式: (たたし、Xは前記と同し意味である。)て表わされる
化合物てあり、本発明においては、4.4′−ジフルオ
ロヘンシフエノン、4,4′−ジクロロベンゾフェノン
を特に好適に使用することがてきる。
ジハロゲノベンツニトリルと4.4′−ジハロゲノベン
ゾフェノンとの合計量の、前記4,4′ヒフエノールの
使用量に対するモル比か、通常、0.98〜1.02、
好ましくは、1.00〜1.01である。アルカリ金属
化合物のモル比は、通常、1.03〜2.50、好まし
くは、1.05〜1.25である。
前記中性極性溶媒の使用量については、特に制限はない
か、通常、中性極性溶媒2001に対して前記ジハロゲ
ノベンゾニトリルと、前記4,4′−ヒフエノールと、
前記アルカリ金属化合物との合計か0.05〜1モルに
なるように調整される。
ポリエーテル系共重合体を得るには、たとえは、前記中
性極性溶媒中に、前記ジハロゲノベンゾニトリルと、前
記4,4′−ヒフエノールと前記アルカリ金属化合物と
を、同時に添加して前記ジハロゲノベンゾニトリルと前
記4,4゜ビフェノールとの反応を行なわせた後、さら
に前記4.4′−ジハロゲノヘンシフエノンを添加し、
通常は150〜380℃、好ましくは180〜330°
Cの範囲の温度において一連の反2を行なわせる。反り
温度か]50″C未満ては、反応速度か遅すぎて実用的
てはないし、 380℃を超えると、副反応を招くこと
かある。
また、この一連の反応の反応時間は、通常0.1〜10
時間てあり、好ましくは0.5時間〜5時間である。
反応の終了後、得られるポリエーテル系共重合体を含有
する中性極性溶媒溶液から、公知の方法に従って、ポリ
エーテル系共重合体を分離、精製することにより、ポリ
エーテル系共重合体を得ることかてきる。
また、本発明に用いられるポリエーテル系共重合体は、
中性極性溶媒中にジハロゲノベンゾニトリルとビフェノ
ールとアルカリ金属塩とジハロゲノヘンシフエノンとを
同時に添加することにより得ることもてきる。
本発明において用いるポリエーテル系共重合体は、 4
00℃における溶融粘度か3,000〜100 、OD
Dボイズてあり、その結晶融点は330〜400°Cで
ある。
なお、前記反応か糾了した後のポリエーテル系共重合体
は、重縮合反応中に生成したアルカリ金属塩を含有して
いることかある。そのアルカリ金属塩は、通常のポリマ
ー精製操作によりかなりの程度にまでポリエーテル系共
重合体中から除去することがてきるのであるか、このポ
リエーテル系共重合体多孔質中空糸を透析膜等の医療分
野に使用する場合に、前記アルカリ金属塩を高度に除去
する必要かあるときには、!i縮合反応終了後のポリエ
ーテル系共重合体を、有@酸もしくは無機酸含有の、た
とえばpH3,5以下に調整された酸性水溶液て、洗浄
するのかよい。
前記有機酸としては、たとえば、キ酸、酢酸、モノクロ
ル酢酸、ジクロル酢酸、トリクロル酢酸、プロピオン醇
等のモノカルボン酸、シュウ酸、マロン酪等のジカルボ
ン酸を挙げることかてきる。これらの中ても好ましいの
はシュウ酸等のジカルボン酸てあり、特にシュウ酸か好
ましい。なお、これらの有#!1酸はその一種を単独で
使用することもてきるし、またその二種以上を併用する
こともてきる。
前記無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸等を挙けるこ
とかてきる。これらの中ても好ましいのは塩酸である。
これらの酸を含有する溶液は、pH3,5以下になるよ
うに濃度を調整し、あるいは酎の種類を決定するのか良
い。
酸性水溶液てポリエーテル系共重合体を洗浄する時間は
、ポリエーテル系共重合体中のアルカリ金属塩の含有量
か所望の量たとえばsoppm以下になるのに十分な時
間である。なお、洗浄による脱塩効果を促進するために
、洗浄時に酸性水溶液とポリエーテル系共重合体との混
合物を加温または加圧下に加温しても良い。
酸性水溶液で洗浄した後には、ボッエーテル系共重合体
から酸を除去するために、純水、イオン交換水、蒸留水
等て十分に洗浄することか推契される。
また1本発明のポリエーテル系共重合体多孔質中空糸は
、原石として前記ポリエーテル系#S重合体を使用して
もよいし、また、用途に応して前記ポリエーテル系共重
合体と無機質充填剤との混合されたポリエーテル系共重
合体樹脂組成物を使用することもてきる。
次に、本発明においては、前記ボッエーテル系共重合体
を単独て使用してもよいし、また、用途によっては前記
ポリエーテル系共重合体と無機質充填剤との混合された
ポリエーテル系共重合体樹脂組成物を使用することもて
きる。
前記無機質充填剤としては、たとえば、炭酸カルシウム
、戊酪マクネシウム、ドロマイト等の炭酸塩、硫酸カル
シウム、硫酸マクネシウム等の硫1組亜硫酸カルンウム
等の亜硫耐塩、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
カラスヒース、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、
ベントナイト等のケイ酸塩、二酸化ケイ素、アルミナ、
鉄亜鉛、アルミニウム等の金属粉、炭化ケイ素、チッ化
ケイ素等のセラミックおよびこれらのウィスカ、カーボ
ンフラッフ、クラファイトなどを挙げることかてきる。
前記各種の無機質充填剤の中でも、たとえは、炭酸カル
シウム、二酸化ケイ素、アルミナ、粘土(カオリン、ベ
ントナイト、白土等)、タルク、金属酸化物(MgO,
Zn0Tio2)等か好ましい。
前記無機質充填剤は、粒状、および板状のいずれの形態
てあってもよいか、多くの場合1粒径が5gm以下であ
れは良く、好ましくはより細かいものを用いる。
これらのam質充填剤は、一種単独て使用してモヨイシ
、あるいは二種以上を併用してもよい。
前記無機質充填剤を使用するときのその配合割合は、前
記ポリエーテル系共重合体に対して、 10〜50重量
%未満、好ましくは15〜40重量%である。
前記無機質充填剤の配合割合か】口重量%未満であると
、機械的強度の向上が十分てなく、また、50重量%を
超えると成形性か低下することかある。
ポリエーテル系共重合体樹脂組成物は、上述した製造方
法により得られたポリエーテル系共重合体のパラターに
、適宜に選択した無機質充填剤を10へ一50重量%の
割合て混合し、ブレンドした後、押出機にて混練し、ベ
レット化することにより得ることかできる。
また、無機質充填剤の存在下にポリエーテル系共重合体
を製造する方法を採用することによっても、ポリエーテ
ル系共重合体樹脂組成物を得ることかてきる。
以上のようにして得られたポリエーテル系共重合体ある
いはポリエーテル系共重合体樹脂組成物を用いて、本発
明のポリエーテル系共重合体多孔質中空糸か製造される
成形− 次いて、このポリエーテル系共重合体あるいはポリエー
テル系共重合体組成物を紡糸することにより中空系に成
形することかてきる。
前記ポリエーテル系共重合体の紡糸には、従来より公知
の溶融紡糸法を好適に採用することかてきる。
溶融紡糸において、紡糸口金は通常の中空糸用の二重構
造のものて、気体供給孔を備えている中空用紡糸口金を
用いることかてきる。
溶融紡糸を行なうには、紡糸温度は、通常、前記ポリエ
ーテル系共重合体の結晶融点(T+n)よりも10〜7
σ℃高い温度て行ない、好ましくは前記ポリエーテル系
共重合体の融点よりも2o〜so’(高い温度で行なう
この紡糸温度か前記ポリエーテル系共重合体の融点より
もlOoC高い温度未満であると、紡糸口金からの吐出
量か減少し、糸径の調節か困難になることかある。一方
、前記ポリエーテル系共重合体の融点よりも70°C高
い温度を超えると、紡出糸の品質の低下を招くおそれか
ある。
しかし、要は完全にポリエーテル系共重合体を溶融させ
紡糸することてあり、完全にポリエーテル系共重合体を
完全に溶融させずに紡糸すると、繊維の力学的強度か低
下する。
巻取は、そのドラフト比か100〜4.ODDの範囲内
で行なわれる。トラフト比とは、巻取速度/紡糸口金て
のポリマーの吐出線速度、すなわち紡糸口金てのポリマ
ーの吐出線速度に対する巻取速度の割合を指す。このト
ラフト比が100未満ては紡糸しても、中空糸にはなら
ない。一方、4,000を超えた場合は糸切れをおこす
ことがある。
巻取速度は10■/sin以上で行ない、好ましくは5
0〜10,0OOs /winの範囲て行なう。
冷却、巻き取り方法は公知技術を好適に採用することか
てきる。
冷却において、本発明の場合、必ずしも冷却用液浴を設
ける必要はなく、空気中て好適に冷却固化することかて
きる。
中空糸は、中空糸内部へ気体を供給することにより、中
空の保持を行ない、本発明の場合、自然吸入を採用する
ことかてきる。
このようにして得られる中空糸の外径は2mm以下て、
好ましくは、10〜1,000 pmの範囲内である。
この外径か2Il1mを超すと中空かつふれてしまい、
一方、】0k11より細いと切れてしまうことかある。
また、中空糸の肉厚は1.000 p、 m以下て、好
ましくは5〜200鉢■の範囲内である。肉厚か大きい
と空孔形成か困難になり、一方、肉厚か小さいと切断の
危険性がある。
なお、本発明の多孔質中空糸において使用することのて
きる紡糸装置、巻取装!1等には特に制限はなく、従来
法て使用されているものをいずれも好適に使用すること
かてきる。
一熱処理、延伸− 本発明のポリエーテル系共重合体多孔質中空糸において
重要な点は、空孔率か20〜70%であることである。
空孔率か20%未満であると流体の透過性か不十分とな
る。一方、70%を超えると、中空糸の機械的強度か低
下し、流体の圧力により破断する危険性かある。
空孔を形成するには、紡糸した中空糸をそのまま熱処理
して結晶化させた後に、ポリエーテル系共重合体のガラ
ス転移温度より低い温度、たとえば室温にて延伸すれば
よい、また、この空孔率の調整は、上記延伸の倍率によ
る他に、ポリエーテル系共重合体の組成比や分子量、熱
処理時の結晶化度を調節することにより行うことかてき
る。
次に、得られた前記ポリエーテル系共重合体多孔質中空
糸は前記熱処理される。
熱処理は、公知の技術、装置のもとて行なわれる。
熱処理温度は、前記ポリエーテル系共重合体の結晶化温
度よりも高く、かつ融点よりも低い温度領域て好適に行
なうことがてきる。 この熱処理を行なうことにより、
ポリエーテル系共重合体を結晶化し、得られるポリエー
テル系共重合体多孔質中空糸の熱安定性、強度および耐
薬品性をさらに向上させることかてきる。
好適な一例としては、前記ポリエーテル系共重合体多孔
質中空糸を260°Cて30分間熱処理を行なう。
次に、得られた結晶化されたポリエーテル系共重合体中
空糸を延伸して、空孔の形成を行う。
延伸には、従来より用いられている延伸装置をいずれも
好適に使用することかてきる。
延伸温度は、本発明の多孔質中空糸の場合、ポリエーテ
ル系共重合体のガラス転移温度以下の温度、好ましくは
室温近くの温度か選ばれる。
また、たとえば加熱水蒸気、熱媒電熱ヒータ等を用いた
非−接触式延伸装置、接触式ヒータを一段以上設けた加
熱多段延伸装置なども使用することがてきる。
延伸倍率は、50〜400%の範囲内て行ない、好まし
くは100〜300%である。
以上のようにして紡糸、成形、熱処理および延伸された
前記ポリエーテル系共重合体多孔質中空糸は、ざらに再
熱処理が行なわれる。
再熱処理の加熱の方法については特に制限なく、様々な
手段を採用することかてきる。
この再熱処理は、必要に応して緊張下または無緊張下て
行ない、ポリエーテル系共重合体のガラス転移温度と前
記熱処理温度との間の温度て行うのかよい。
この再熱処理を行うことにより、ポリエーテル系共重合
体多孔質中空糸は、さらに耐熱性か向上し、高温ての使
用に際しても変形、変質のない多孔質中空糸を得ること
かてきる。
以上のようにして得られたポリエーテル系共重合体多孔
質中空糸は、耐熱性、耐溶剤性および耐放射線性に優れ
ているのて、過酷な条件による滅菌処理にも耐えられ、
したかって、医療分野、各種の分離分野において好適に
使用することかてきる。
[実施例コ 次に本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明する
(実施例1) トルエンを満たしたティーンスタルクトラウブ、攪拌装
置およびアルゴンガス吹込管を備えた内容M 200L
の反応器に、2,6−シクロロベンンニトリル1,54
8 g (9モル)、4,4°−ヒフエノール5,58
0 g (30モル)、炭散カリウム4.561 g 
(:13モル)およびN−メチル−2−ピロリドン50
文を入れ、アルゴンカスな吹込みながら、1時間かけて
室温から 195°Cにまて昇温した。
昇温後、少量のトルエンを加えて生成する水を共沸によ
り除去した。
次いて、温度195°Cにて30分間かけて反応を行な
った後、4,4°−ジフルオロペンツフェノン4.58
2 g (21モル)をN−メチル−2−ピロリドン7
0文に溶解した溶液を加えて、さらに195℃て1時間
反応を行なった。
反応終了後、生成物をツレンタ−(ワーニンク社製)て
粉砕し、水、メタノールの順に洗浄を行ない、乾燥し、
白色粉末状の共重合体10.0kg (収率98%)を
得た。
この共重合体の特性について測定したところ温度400
°Cにおける溶融粘度(ゼロ剪断粘度)は16.000
ボイズてあり、ガラス転移温度185℃、結晶融点34
8°C1熱分解開始温度か560°C(空気中5%重量
減)てあった。
この共重合体は、前記(I)と(II )式て表わされ
る繰り返し単位からなり、モル組成比[(I)/((I
)+(II))]か0,3であるポリエーテル系共重合
体てあった。
得られたポリマーを押出機(スクリュー口径20m(L
/D 18.圧縮比3.2)を用いて温度400℃て溶
融し気体供給孔を備えた中空用紡糸口金(吐出口径5m
m、スリット巾0.5mm )を用いて紡糸した。吐出
量30g/am、吐出線速度0.25s/win、@取
速度12S鳳/■in、 トラフト比500の条件て巻
き取った。中空糸内部への気体の供給は自然吸入である
得られた中空糸を金枠に巻いて260℃でギア・オーフ
ン中で30分間熱処理を行ない結晶化させた。
次にこの中空糸を室温にて200%延伸し、延伸状態の
まま300°Cで3分間熱処理を行なった。
この中空糸は70%以下の硫酸、塩酸、硝酸などの強酸
、苛性ソータ、苛性カリなどの強アルカリ、アセトン、
ジメチルエーテル、メチルエチルケトン、ベンゼン、ト
ルエン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、N−メチ
ルピロリドン、塩化メチレンなどの有機溶媒、ホルムア
ルデヒド、過酸化水素水、熱水に対して侵されることな
く全く安定てあった。
空孔率、引張強度、引張伸度、耐放射線性および窒素透
過量を測定した。
[測定方法] ■中空糸の寸法二日本光学工業社製実体顕微鏡MM−1
1を用い倍率50倍で中空 糸の断面を観察して求めた。
■空孔率と孔径:カルロエルハ社製水銀ポロシメーター
を用いて測定。
■窒素透過量:中空糸100本をU字型に束ねて糸の切
口部分をエポキシ樹脂て固 め、その一部を切断して糸端面を そろえ、そこから中空糸内部に窒 素て10c+sHgの内圧をかけて、透過してくる窒素
の単位量を求めた。
(20℃) ・Φ強伸度、東祥ボ〜ルトウィン社製 デンジロンRT
M−50を用い糸長40■、試験速度2(1++v/w
inて測定した。
■耐放射線性゛1メガクレイ(MGy)の電子線を照射
し、糸の破断伸度の照射前との保持率から測定した。
結果を第1表に示す。
(比較例工) ポリプロピレン(MI9.0)を用い、実施例工と同様
の押出機を用いて240℃て紡糸した。得られた中空糸
を+40°Cて30分間熱処理し、室温て200%延伸
し、そのまま1[10℃て30分間熱処理を行なった。
この中空糸を用いて、実施例1と同様に評価した。
(実施例2) 中空糸の延伸倍率を100 施例1と同様にした。
結果を第1表に示した。
(実施例3) 中空糸の延伸倍率を300 施例1と同様にした。
結果を第1表に示した。
%にした外は %にした外は、 前記実 前記実 結果を第1表に不側。
[発明の効果〕 本発明によると、どのような滅菌処理にも耐えられる、
耐熱性、耐溶剤性および耐放射線性に優れた分離用途中
空糸を提供することかできる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式( I ); ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I ) で表わされる繰り返し単位および次式(II);▲数式、
    化学式、表等があります▼ (II) で表される繰り返し単位からなり、前記式( I )で表
    される繰り返し単位の組成比[モル比:( I )/{(
    I )+(II)}]が0.15〜0.40であるととも
    に400℃における溶融粘度が3,000〜100,0
    00ポイズであるポリエーテル系共重合体からなり、空
    孔率が20〜70%であることを特徴とするポリエーテ
    ル系共重合体多孔質中空糸。
JP2156419A 1990-06-13 1990-06-13 ポリエーテル系共重合体多孔質中空糸 Pending JPH0450315A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998045771A1 (fr) * 1997-04-07 1998-10-15 Sony Corporation Dispositif d'enregistrement et de reproduction
US7695628B2 (en) 2006-12-15 2010-04-13 General Electric Company Polyarylether membranes
US7977451B2 (en) 2006-12-15 2011-07-12 General Electric Company Polyarylether membranes
CN114272767A (zh) * 2022-01-06 2022-04-05 天津工业大学 一种联苯酚基化合物有机溶剂纳滤复合膜及其制备方法

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