JPH04501892A - 材料ウェブ特に織物ウェブの処理方法および装置 - Google Patents

材料ウェブ特に織物ウェブの処理方法および装置

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 材料ウェブ輛に織物ウェブの処理方法および装置本発明は請求項1の上位概念に 記載の材料ウェブとくに織物ウェブの処理方法に関するものである。このような 処理方法はとくに染料、サイズ剤およびその他の処理剤の残渣を除去するために 織物ウェブを洗浄する際に使用される。しかしながらこの方法は、たとえば浸漬 などのような材料ウェブの洗浄以外の他の目的のためにも使用可能である。本発 明はまたこの方法の実施のために適した装置にも関するものである。
洗浄水が材料ウェブの幅全体にわたり伸長するノズル装置から材料ウェブに対し て噴霧されるところのこれに匹敵するこの種の方法ないし装置は既知である。
たとえば欧州特許公開第43 083号は9材料ウエブの両側に相互に間隔を有 してそれぞれ洗浄ノズル装置が設けられ、該洗浄ノズルが箱形本体からなるとこ ろの長尺ウェブの洗浄装置を開示する。ノズルは洗浄すべき織物ウェブと協働し て室状のくぼみを形成し、これによりウェブはきわめて強力に新鮮な洗浄水で処 理される。ドイツ特許公開第14 60 174号には、液体による織物ウェブ の連続湿式処理方法および装置が記載されている。できるだけ少ない液量で高い 効率を得るために、ウェブは2つの連絡する室を通過して供給され、この場合室 内には高い流れ速度が形成され、一方ポンプにより一方の室から液が吸引されて 速い速度でタンジエンシャルノズルを介して他方の室に導入される。
この既知の方法および装置は原則として、いかにして液状処理媒体がとくに材料 ウェブ上に有効に吹き付は可能かないしはそれが再び排出可能かのみに関与する ものである。使用水の節約および排水処理の問題については従来は十分に考慮さ れていなかった。したがってたとえば、洗浄効率は物体1kg当たりの供給水の 量の関数でもある。所定の効率を得るために、従来はかなりの水量が使用されな ければならなかった。しかしながらフレッシュ水の使用量が増加するとコスト高 の原因となり、この場合に汚水処理の問題も考慮されなければならない。
したがって、処理媒体の使用量をできるかぎり節約して高い処理効率が得られか つと(に織物ウェブが少ないフレッシュ水供給のもとに簡単かつ技術的に容易に 制御可能な手段を用いて洗浄可能な冒頭記載の種類の方法を提供することが。
本発明の課題である。したがって排水処理すべき洗浄液の濃度はきわめて高くな り、したがって場合によってはその中に含まれる物質の回収も可能である。この 課題は本発明により請求項1の特徴を有する方法により解決される。
狭い立通路(シャフト)はそれ自身実際的にノズルを形成し、該ノズル内におい て処理媒体が強力にかつ十分な長さの時間をかけて材料ウェブに作用可能である 。大気圧に対して過圧を維持することは立通路の方向に比較的大きな速度の乱流 を発生させる。蒸気状ないしはガス状の処理媒体を使用することにより、液状処 理媒体の使用をできるだけ少なくすることが可能であるという利点を有する。
蒸気によって材料ウェブから引き離された物質は液状成分内に高い濃度を形成し て落下し、一方蒸気は容易に吸引されかつ処理プロセスを経過したのちに再び新 たに供給可能である。材料ウェブにはさらに別のノズル装置から液状処理媒体を 吹き付けてもよい。飽和水蒸気および/または空気および洗浄液の使用もまた可 能であり、この場合各媒体は別々のノズル装置から室内に供給されるかないしは 材料ウェブ上に吹き付けられる。材料ウェブ上に吹き付けられた洗浄液はたとえ ばそのあとでガス状媒体により再び吹き飛ばされるかないしは部分的に蒸発され 。
これにより洗浄水を絞り取るための特殊の絞り取りローラは必要としない。処理 媒体の吹き付けはとくに材料ウェブの両側でおよび/または運動方向に相前後し て行われる。しかしながら、材料ウェブの片側のみに吹き付けたり、ないしは種 々の処理媒体を種々の側に吹き付けたり、ないしは立通路の種々の位置で吹き付 けを行うこともまた可能であろう。
材料の上昇区間および下降区間がそれぞれ別個の立通路によって案内されること がとくに有利であり、この場合処理媒体の吹き付けは両方の立通路の上端部にお いて行われ、またこの場合両方の立通路は上端部において相互に連絡されかつ処 理媒体は両方の立通路の下端部において排出される。しかしながら、相互に並列 にまたは上下に配置されかつそれぞれ上端部において処理媒体の吹き付けが行わ れかつ下端部において処理媒体が排出されるところの複数のほぼ垂直な立通路を 材料ウェブが通過するようにしてもよい。
各チャネルの下端部において処理媒体の液状成分は槽(バス)内に受け入れられ 、該槽はまた浸漬槽として形成してもよい。しかしながら、液体はまた直接立通 路から排出してもよい。立通路において受け取られた液体は、1つ前の立通路の ノズル装置に向流として供給されることがとくに有利である。この向流の原理は とくに洗浄装置の場合によく利用され、この場合洗浄段が進むにつれて常により きれいな洗浄水が吹き付けられる。最終処理領域の液状処理媒体はこの場合フレ ッシュ水となる。
供給される処理媒体の圧力および/または量はとくに各媒体ごとに別々に制御さ れる。したがって材料ウェブの特性ごとにそれぞれ処理領域内で種々の条件を形 成することが可能である。
この方法は、請求項9の特徴を備えた装置によりとくに簡単かつ有利に実施可能 である。別個の導管を備えた別々のノズル装置の場合、立通路には、液状、ガス 状または場合により粒状の固体処理媒体が供給可能である。したがってたとえば 、特定の表面作用を得るために材料ウェブに流動性研磨砂を吹き付けることも可 能であろう。そのあとに設けられた空気ノズルはさらに固着した砂粒子を再び吹 き飛ばすであろう。
処理領域をできるだけフレキシブルに形成するために、別々のヘッダ管の形状を 有する少なくとも3つのノズル装置が1つのユニットに相互に結合されることが 有利である。このようにすれば複数の種々の処理媒体が相互に順次に使用可能で あるばかりでなく、必要に応じてヘッダ管の各々を遮断することもまた可能であ る。このことは、該装置がきわめて種々の目的に対して費用のかかる改造を行う ことなく使用されることを可能にする。とくに、材料ウェブの両側に対向するノ ズル装置が存在する。したがって圧力がかかっても、相互に対向して流れる媒体 の該圧力は相互に相殺されるので、材料ウェブが曲がりを形成することは防止さ れる。
材料ウェブとノズル装置との間の距離は調節可能であるので有利である。したか って材料ウェブはこすれ合う場所が存在することなしに狭いスリットの処理領域 内を通過可能である。ノズル装置として使用可能なヘッダ管は、これらの管がと くに1つのユニットに結合可能なように長方形の断面を有するので有利である。
相互に結合されたヘッダ管はとくに、取外し可能および/または移動可能な処理 領域の気密の壁部分を形成する。この構造は既知の処理領域に対して、ノズル装 置の周りにガス気密の室を形成する必要はないという利点を有する。ヘッダ管に 対する接続は外側から直接行うことができるので、追加の導管またはパツキンは 必要ではない。
ヘッダ管ないしは処理領域は、材料ウェブのそれぞれの任意の相対位置のところ に配置させることができる。場所の点から複数の垂直立通路はとくに相互に並列 に配置され、この場合各文通路の下側に別個の室が存在する。冒頭に記載の向流 の原理の実現のために、少なくとも1つの室がポンプの吸込導管に接続され。
該ポンプの圧力導管は前段の立通路に付属するヘッダ管に通じている。
このヘッダ管は、その流線ないしは流れ平面が材料ウェブの走行平面に対し傾斜 しているノズルを備えることが可能である。しかしながら、この流線ないしは流 れ平面は材料ウェブに対し直角に配置してもよい。最後に、隣接するヘッダ管の 流線ないしは流れ平面が交差してもよ(、この場合には交点は材料ウェブの上ま たは材料ウェブの後ろに位置してもよい。
立通路内の内圧は大気圧よりも高いので、壁平面が比較的大きい場合には高い機 械的応力が発生することがある。立通路の分割幅がきわめて小さい場合には。
織物ウェブとの摩擦位置の形成を避けるために、熱的および機械的応力がかかる 場合であっても相互に絶対に平行な平面で走行するようにすることもまた重要で ある。この問題はとくに、各立通路が断面において中空側壁を備えていることお よび側壁を貫通して加熱流体が導入可能であることにより簡単に解決可能である 。
この場合側壁は相互に水平に積み重ねられた中空室の形状によって形成され、そ の端部が正面側で密閉されかつ上下に開口によって接続されている。これにより とくに安定でかつねじれに強い立通路構造を得ることができる。中空壁の加熱は 。
壁構造の外側が織物ウェブに向く内側の温度とほぼ同じ温度を備えるように作用 する。温度の影響による位置変化はこれにより排除される。さらに側壁の加熱は 。
蒸気状の処理媒体があまりにも速く凝縮することがないように作用する。 ノズ ル装置として使用されるヘッダ管は、側壁と同じ中空箱形状により形成可能であ る。したがって側壁は、ノズル装置が一体に形成されたコンパクトなユニットを 形成する。各立通路の隙間幅がとくに調節装置により調節可能であり、これによ り個々の場合に最適隙間幅が選択可能である。
本発明のその他の個々の特徴および利点が以下に説明しかつ図面に示した実施態 様から明らかになろう。ここで 図1は本発明の特徴を備えた高性能洗浄機の断面図。
図2は図1の中の処理領域の拡大図; 図3は図2の平面1−1による段付断面図:図4は図2による処理領域の配管図 ; 図5は処理媒体の吹き付けを示す概略図;図6は向流配管を備えた洗浄機の拡張 態様図;図7は上昇材料ウェブに2つの処理領域を備えた変更態様図:図88は 中空立通路側壁を備えた洗浄機の変更態様の部分断面図:図8bは立通路側壁が 開かれた状態の図8aに類似の図:図9は図8aの機械の部分断面図;および図 10は図8aにおける立通路の正面端部の部分断面図である。
図1は高性能洗浄区画1を示し、該高性能洗浄区画1はいわゆるローラ槽の原理 にしたがって形成されかつ該高性能洗浄区画1は1個の上部ローラ2と2つの下 部ローラ3aおよび3bを備えている。後者の2つの下部ローラ3aおよび3b は1つの槽4内に配置され、該槽4は洗浄区画の使用目的にしたがってそれぞれ 仕切り5を有したり、または仕切り5なしで形成可能であり、あるいは向流配管 を備えたりまたは向流配管なしで供給される。槽4はたとえば室7を空にするた めの排出口6および洗浄液の供給または排出のためのポンプ接続口8を有する。
向流配管が備えられているかぎり、洗浄液は向流入口9から供給され向流出口1 0から再び排出される。
槽4は蓋板11ないしは蓋12により蒸気漏れがないように気密に形成され。
この場合繊物ウェブ15は入口開口13を介して槽4内に浸漬されまた出口開口 14を介して槽4から引き出される。複数の高性能洗浄区画1の組合せの場合。
織物出口開口14はそれぞれ後続の洗浄区画の織物入口開口13と立通路形状で 接続され、これにより蒸気の漏れは防止される(たとえば図6を参照)。
槽4の上方に2つの立通路16および17が配置され、したがって上部ローラ2 の周りに案内された織物ウェブの上昇および下降区間はそれぞれ別々の立通路内 を走行する。立道路16および17には外側に側蓋18が設けられ、該側蓋18 は織物ウェブ15の引き込みを容易にしかつ材料ウェブの観察を可能にする。
前述のように、上部部分19内に回転可能に配置された上部ローラ2は織物ウェ ブ15をほぼ180°転向させる。しかしながら1両方の下部ローラ3aおよび 3bの配置によっては他の転向角も可能であり、この場合両方の立通路16およ び17をそれに応じて傾斜させなければならない。立道路16および17と同様 に上部部分19もまた蓋20により密閉され、これにより織物ウェブはすべての 側からよくアクセスすることができる。上部部分19は室を形成し、該室19は 両方の立通路16および17を相互に気密に接続する。
両方の立通路16および17の上端に個々のヘッダ管からなるヘッダ21aない し21dが配置され、該ヘッダ21aないし21dは立通路と一体になっている 。これらの部分の詳細は図2および図3から明らかである。各ヘッダ21aない し21dは断面が長方形の3つのヘッダ管33.34および35からなる。管は 正確な正方形で形成してもよい。管は相互に気密に溶接され、この場合最上部管 33および最下部管35にはそれぞれ固定部材27ないし28が溶接されている 。個々のヘッダはこのように直接立通路の気密の壁部分として形成されている。
ヘッダはさらにそれぞれ立通路16ないし17と上部部分19との間の結合壁を 形成する。最も簡単な方法でヘッダを横に移動可能にするために、中間部材22 および23が組み込まれている。
これらの中間部材はフラノンを有するように形成され、これにより立通路16゜ 17ないし上部部分19とボルトで固定されている。ヘッダ側のフランジ部分に 長孔31ないし32が設けられ、該長孔31ないし32を貫通して固定ポルト2 9ないし30を固定部材27ないし28内にねじ込むことが可能である。したが って、ヘッダは孔31.32の長さに応じて矢印方向26に走行する材料ウェブ の運動方向に対し直角に移動可能であることは明らかであり、これにより2つの 隣接するヘッダ21aおよび21bの間の間隔25は調節可能である。特定の場 合。
ヘッダを固定した構造とすることもまた可能であることは明らかであろう。
両方のヘッダの間の横側の気密のためにそれぞれ側壁56aないし56bが設け られ、該側壁56aないし56bはヘッダに気密に圧着されている。この場合こ れらの側壁は個々のヘッダ管を直接側部でシールすることが可能である。固定側 壁の代わりに、ヘッダはまた側部において蛇腹またはたとえばゴムなどのたわみ 壁を用いてシールすることも可能である。各ヘッダ管33ないし35は別々の接 続ノズル36.37および38を備え、この場合各接続ノズルはヘッダ管のほぼ 中央に配置されている。これにより幅全体にわたり均一な分配が確保される。
しかしながら場合によっては、ヘッダ管の全長にわたり複数の接続ノズルを分配 してもよい。
処理媒体の圧力作用による管の変形を防止するために、特定の間隔で補強ポルト 42を管の中に組み込んで溶接してもよい。
織物ウェブ15の方向に向けられたノズルはすべて異なる形状に形成してもよい 。したがってたとえば管33および34は複数の出口開口39および40を設け 、供給された処理媒体は該出口開口39および40を通過して、ある角度41を なして織物ウェブ15に斜めに噴出することが可能である。ヘッダ管35内には 小さな出口開口の代わりに大きな出口開口43が配置され、該出口開口43は織 物ウェブ15に対し直角に向けられている。しかしながら、これらは同様に織物 ウェブに対して傾斜していてもよい。個々の開口の代わりに、ヘッダ管の全長に わたりスリットノズルが伸長していてもよい。
図2に示すこのような実施態様においては、ヘッダ管33.34および35のノ ズルは織物ウェブ15に平行に走行する平面上に配置されている。ヘッダの個々 のヘッダ管を別々に調節可能にすることもまた明らかに可能であり、これによリ ノズルを織物ウェブに対し種々の間隔で配置することができる。個々の管のノズ ルが織物ウェブに対し異なる間隔を備えるように個々のヘッダ管が相互にずれて 接続されるようにすることもまた可能であろう。最後に、ノズル断面がスライダ プラグなどを用いて外から変化させたりまたは同様に個々のノズル開口を完全に 遮蔽したりすることが可能なようにすることも可能であろう。
接続ノズル36を介してたとえば飽和蒸気のような特定の圧力と特定の温度の蒸 気44が供給されかつ出口開口39を介して織物ウェブ15に対しある角度41 をなして吹き付けられる。同様に接続ノズル37から特定の温度と特定の圧力の 空気45が供給されかつ出口ノズル40を介して織物ウェブ15に対しある角度 41をなして吹き付けられる。最後に、接続ノズル38から特定の温度と特定の 圧力を有する特定品質の洗浄水46が供給されかつ出口開口43を介して織物ウ ェブ15に対し直角に噴出される。この場合洗浄水46に、洗浄プロセスを助け る化学薬品をさらに混合してもよい。
出口開口39および40の直径は約1mmの範囲内にありかつ出口開口43の直 径は約4mmの範囲内にある。文通路16および17の文通路壁の間の間隔は原 則として、ヘッダ21aおよび21bの間ないしは21cおよび21dの間の間 隔25とほぼ同じで同様に約4mmであり、この場合前述のように個々のヘッダ 管の間の間隔を異なる値とすることも可能である。しかしながらこの間隔は40 ミリまで広げることが可能である。織物ウェブ15がきわめて接近して配置され たヘッダ管33ないし35により損傷されないようにするために、これらのヘッ ダ管33ないし35は角部において比較的大きな丸みを備えている。これらはさ らに埋込相互溶接を可能にし、この場合突出する溶接継目は形成されない。
供給される蒸気はたとえば105−110°Cの温度を備えていてもよい。この 場合、立通路内ないしは上部部分19内に約0.8バールの圧力を形成してもよ い。蒸気状の媒体は比較的高い速度で乱流をなして立通路内を下に向かって流出 し、この場合該蒸気は洗浄水と部分的に混合されかつ洗浄水は蒸発する。下の方 向に流出する処理媒体は高い負荷度合を備え、この場合槽4内に受け取られた液 は高い濃度を有する。蒸気および/または空気は文通路の下端部において吸引さ れかつ内部循環系統内で再利用可能である。空気の吹き込みは、たとえば個々の 物質の酸化のような特定の化学反応を開始させるように働くことができる。しか しながら、比較的簡単に発生可能な高温の圧縮空気は蒸気の消費を減少すること のみを目的に利用することができよう。
図4にヘッダ21aないし21dへの配管経路が略図で示されている。蒸気D4 4、空気L45および2つの異なる品質の水W1およびW246の各媒体に対し てそれぞれ別個の流量計47が設けられ、そのあとに手動流量調節用手動操作弁 48が続く。手動操作弁48のあとでは配管は個々のヘッダ管33ないし35へ の配管に分割され、この場合各ヘッダ管は同様にさらにそれぞれ手動操作弁49 を設けてもよい。図を見やすくするために内側に存在するヘッダ21bおよび2 1cに通ずる配管は図示されていない。
この装置を用いれば9個々の処理媒体を所定量に計量したりまたは場合により完 全に遮断することも可能である。とくにガス状の処理媒体の場合に適切な圧力調 節弁を用いてそれぞれの圧力を設定することが可能である。最適処理作用を用い た合理的な運転に対しては1個々の処理媒体の供給はとくに自動的に制御され。
この場合希望値は目標値設定器において設定可能である。洗浄プロセスを助ける ための特定の添加剤の混合を制御に一緒に組み込んでもよい。
実施態様で説明した装置においては、空気および/または蒸気の使用により水の 消費量を著しく減少することおよび織物に対する洗浄効果を改善しかつ加速する ことの考え方が基礎になっている。織物ウェブ15に強く吹き付けることは汚れ の迅速な分離を行わせ、この場合ヘッダ管におけるノズルの作用は高い織物ウェ ブ速度によってさらに助けられる。比較的少ない供給水量により、たとえば強力 サイズ剤または染料のような洗浄された構成成分は高い濃度で下に落ち、該高い 濃度は排水処理を容易にする。汚れた洗浄水による織物ウェブの着色もまた心配 する必要はない。
図5には洗浄段における流れの関係がもう一度原理図で示されている。しかしな がら、同様なまたは類似の関係はたとえばサイズの除去、浸漬または圧力後処理 におけるような他の処理プロセスにおいてもまた存在しえよう。上部ローラ2の 方向へ上方に走行する織物ウェブ15の区間50はまずわずかな量の水46です すがれる。水噴流に続いて直ちに空気45ないしは蒸気44の強力な噴流が重ね られ、これにより水46との混合が行われる。下方に走行する区間51において も同様な関係が存在し、この場合側々の処理媒体の吹き付けは逆の順序で行われ る。蒸気44に対し空気45をさらに供給することは9きわめて多くのエネルギ ーを必要とする蒸気44を最小量に減少しうるという利点を有する。特定の場合 、液状処理媒体のほかはただ空気だけを用いて処理することもまた可能であり。
この空気は場合により特定の温度に加熱される。下方に走行する区間51におい てもまた。同様に送り方向にまず水461次に空気45およびさらに蒸気44が 吹き付けられるように順序を変更してもよいことは明らかである。
図6には複数の洗浄区画を備えた本発明の代替態様が示されている。個々の洗浄 区画は図1に示したのとほぼ同様に形成可能である。結合は、2つの洗浄区画を 蒸気漏れのないように相互に気密に結合する中間室54により行われる。中間室 54内には同様に上部ローラが配置されている。空気および蒸気の供給はほぼ図 4の系統図にしたがって個々の処理領域に直接行われる。一方法浄水の供給はと くに向流で行われている。この場合たとえば2つの区画の最後の室7dからポン プ52により液体が排出され、向流配管53を介して第2の区画1bのヘッダ2 1aに供給される。そこから洗浄液は文通路を通過してヘッダ21aに付属する 第2の区画1bの室7Cに流れまたポンプ接続口8からポンプにより再び吸引さ れて第1の区画1aのヘッダ21dに供給される。第1の区画1aの室7bから 液体は再び排出されて第1の区画のヘッダ21aに供給され、ついには液体は第 1の室7aから排出口6を介して全部排出される。中間ポンプを設けなくても液 面は接続口9および10を介して室7bおよび7Cの間で均衡させることが可能 である。
図6に示す実施態様から、フレッシュ水供給管55を介してフレッシュ水が第2 の区画1bのヘッダ21d内に供給されることもまた明らかである。しかしなが ら同様に、フレッシュ水は第2の区画1bの上部ローラにも供給され、したがっ て室7d内の液の汚染度は低くなる。
最後にさらに図7に織物ウェブの走行が示されているが、この場合ヘッダ21は 上昇区間においてのみ配置されている。この場合第1の文通路58は第1の転向 ローラ60へ走行する。そこから織物ウェブは下のほうに存在する第2の転向ロ ーラ61の方向に案内されかつ同時に中間槽62内に浸漬される。続いて織物ウ ェブは再び第2の文通路59の中を上昇し、該第2の文通路59においても同様 にヘッダが配置されている。中間槽62は排出口を備えており、該排出口はたと えばポンプの吸込配管として形成してもよい。
図8aおよび図9に示す実施態様は1図1に示す装置とプロセス上は同様に作動 するが他の構造を有する装置を示す。上昇室道路63および下降文通路64は実 際にすべて中空側壁により形成される。図8aおよび図8bにおいて、それぞれ 左半分は上昇文通路63の断面図を示し、一方布半分は側面図を示す。内側側壁 66aおよび66bは相互に固定接続されかつ支柱71の2つの正面に保持され ている。一方性側側壁65aおよび65bは、以下にさらに詳細に示すように移 動させたりないしは開いたりすることができる。これにより各文通路の隙間幅は 適当に調節することができ、したがって文通路の準備作業ないしは清掃作業がし やすくなる。
側壁は実質的に相互に積み重ねられた中空箱成形材68で形成され、該中空箱成 形材68の正面は密閉されている。いちばん上の3つの中空箱成形材76.77 および78は、この場合文通路の方向に向けられた噴出ノズル95を備えたヘッ ダ管を形成する。このヘッダ管の接続方法およびその作用は既に述べたとおりで ある。しかしながらこの実施態様においてはさらに、中空壁全体を加熱すること が可能である。この目的のために各側壁に接続ノズル74が設けられ、該接続ノ ズル74を介してたとえば水蒸気が供給可能である。中空箱成形材は1図9にお いて矢印で示すように加熱用蒸気が蛇行しながら下に流れるように上下に相互に 開口で接続されている。排出ノズル75において蒸気ないしコンデンセートが排 出される。この手段により、中空側壁内に均一な温度が達成され、これにより好 ましくない曲がりが発生することはない。文通路の下端部に出てきた蒸気は蒸気 出口84から排出され、−力演状成分は槽83内に流れる。
両方の外側側壁65aおよび65bは、支柱71ないしは両方の支柱を接続する 横桁において両側にてそれぞれの油圧シリンダ82で吊下げられている。しかし ながら同時に、外側側壁は横においてヒンジ継手レバー81を介して支柱71に 接続されている。このようにして側壁は図8bに示すように平行四辺形を保ちな がら矢印aの方向に開くことができる。油圧シリンダ82はこの場合もっばら。
側壁を固定支持しないしは開き度合を規定することのみに働く。
内側側壁と外側側壁との間の接続すなわち締付圧力は特殊な締付装置により行わ れる。その詳細は図10から明らかである。支柱71に特定の間隔で締付ボルト 79が固定され、該締付ボルト79はヒンジ継手86の周りに矢印すの方向に横 に揺動させることが可能である。締付ボルトはねじ部を備え、該ねじ部上に締付 レバーまたはハンドルがねじ込まれている。内側側壁66aおよび66bが支柱 71の間に固定して配置されている一方、外側側壁65aおよび65bは横に突 出する当接部材92を備え、該当接部材92において締付ボルト79は横開きの スリット94から挿入可能である。締付レバー80は当接部材に当接し、これに より外側側壁は内側側壁に締付可能である。
文通路64の横側のシールは正確に加工されたシール面87により行われる。
このシール面はたとえば横側か支柱71に溶接された部材により形成される。支 柱はこの場合実際に文通路64に対する正面壁を形成する。シール面87におい てシール部材88により弾性パツキン89が圧着される。シール部材は一定間隔 に長孔93を備え、該長孔93を貫通して締付ボルト91が側部品90内に係合 する。したがってシール部材88は側部分90に対ししたがって外側側壁65b に対し矢印Cの方向に移動可能であり、これにより文通路64の隙間幅が調節可 能である。
外側側壁65bを開くためないしは隙間幅を新たに設定するために7存在するす べての締付レバー80が緩められ、これにより締付ボルト79は図10において 1点鎖線で示すように横方向へ揺動可能である。続いて油圧シリンダ82が作動 される。文通路を閉めるためには1以上とは逆の方法を行えばよい。外側側壁を 移動可能にするには、他の機械的手段を用いて行うこともまた明らかに可能であ ろう。
両方の文通路63および64は上端部において室67を介して相互に連絡してい る。この室の上方は蓋69が境界を形成している。室内に転向ローラ72が配置 され、この場合さらに幅広げローラ73を設けてもよい。転向領域は両側におい て丸窓70から観察可能である。
外側側壁の高さ全体にわたり補強型材85が伸長する。さらに外側側壁は、熱損 失をできるだけ小さく保持するために、外側にさらに断熱層を設けてもよい。
槽83内の液のための供給ないしは排出はここでは詳細に示されてない。その方 法については前の実施態様に示されている。
国a!II!e 国際調査報告 CH9000221 SA 40002

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.処理領域内における材料ウェブとくに織物ウェブ(15)の処理方法であっ て,この場合材料ウェブがとくに伸長されながら処理領域内を案内されかつこの 領域内において幅全体にわたり分配されたノズル装置から材料ウェブに処理媒体 が吹き付けられるところの該処理方法において;材料ウェブが少なくとも1つの 立通路(16,17)により案内され,該立通路(16,17)の側壁が材料ウ ェブ(15)を比較的狭く包囲することと;および 立通路内に乱流が発生するように材料ウェブに少なくとも1つの蒸気状ないしは ガス状の処理媒体が立通路内に吹き込まれ,この場合立通路内の圧力は大気圧以 上であることと; を特徴とする材料ウェブとくに織物ウェブの処理方法。
  2. 2.材料ウェブに別のノズル装置からさらに液状の処理媒体が吹き付けられるこ とを特徴とする請求項1の方法。
  3. 3.材料ウェブに別々のノズル装置からそれぞれ飽和蒸気および/または空気お よび洗浄液が吹き付けられることを特徴とする請求項1または2の方法。
  4. 4.材料ウェブに直接順次に種々の処理媒体が吹き付けられることを特徴とする 請求項2または3のいずれかの方法。
  5. 5.処理媒体の吹き付けが材料ウェブの両側で行われることを特徴とする請求項 1ないし4のいずれかの方法。
  6. 6.材料ウェブの上昇区画および下降区画がそれぞれ別個の立通路により案内さ れることと;および 処理媒体の吹き付けが両方の立通路の上端部において行われ、この場合両方の立 通路の上端部において相互に連絡しかつ処理媒体が両方の立通路の下端部におい て排出されることと; を特徴とする請求項1ないし5のいずれかの方法。
  7. 7.材料ウェブがほぼ垂直な複数の立通路内を走行し,該立通路の上端部におい て処理媒体の吹き付けが行われかつ該立通路の下端部において処理媒体が排出さ れることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの方法。
  8. 8.各立通路の下端部において処理媒体の液体成分が受け取られかつ1つ前の立 通路のノズル装置へ向流をなして供給されることを特徴とする請求項7の方法。
  9. 9.処理領域における材料ウェブとくに織物ウェブ(15)の処理装置であって ,該処理装置内を材料ウェブがとくに伸長されながら案内されることが可能であ りまた該処理装置が少なくとも1つのノズル装置を備え,該ノズル装置が材料ウ ェブの幅全体にわたり分配されかつ該ノズル装置から材料ウェブに処理媒体を吹 き付け可能であるところの該処理装置において;該処理領域が少なくとも1つの 立通路(16,17)により形成され,該立通路(16,17)の側壁が材料ウ ェブ(15)を比較的狭く包囲することと;立通路の側壁内に少なくとも1つの ノズル装置が組み込まれ,該ノズル装置を介して蒸気状ないしはガス状の処理媒 体を立通路内に供給可能であることと;および 大気圧より高い圧力が形成されかつ実質的に一方方向の流れが形成されるように 立通路の一端が他端よりも気密構造に形成されていることと;を特徴とする材料 ウェブとくに織物ウェブの処理装置。
  10. 10.立通路に少なくとも2つの分離したノズル装置が存在し,該分離したノズ ル装置の各々が別個の供給配管を備えていることを特徴とする請求項9の装置。
  11. 11.別々のヘッダ管の形状をなす少なくとも3つのノズル装置が一体ユニット に相互に接続されていることを特徴とする請求項10の装置。
  12. 12.立通路の両側において上下に重なって配置されたノズル装置が存在するこ とを特徴とする請求項9ないし11のいずれかの装置。
  13. 13.材料ウェブの走行平面とノズル装置との間の間隔が調節可能であることを 特徴とする請求項9ないし12のいずれかの装置。
  14. 14.各ノズル装置はヘッダ管により形成され,該ヘッダ管は立通路の気密構造 部分を形成することを特徴とする請求項9ないし12のいずれかの装置。
  15. 15.立通路はほぼ垂直に配置されていることと;およびノズル装置が立通路の 上端部に配置されていることと;を特徴とする請求項9ないし14のいずれかの 装置。
  16. 16.立通路の下側に処理媒体のうちの蒸気状ないしガス状成分を吸引するため の吸引装置および処理媒体のうちの液状成分を受け取るための槽が設けられてい ることを特徴とする請求項15の装置。
  17. 17.複数の立通路が相互に直列に配置されていることと;および少なくとも1 つの槽がポンプの吸込配管に接続され,該ポンプの吐出配管が1つ手前に存在す る立通路に付属するノズル装置に向流をなして接続されていることと; を特徴とする請求項16の装置。
  18. 18.材料ウェブの上昇区間および下降区間の各々に対する2つの立通路(16 ,17)がそれらの上端部において気密室(19)を介して相互に接続されてい ることと;および 該室内に材料ウェブ用の転向手段(2)が設けられていることと;を特徴とする 請求項9ないし17のいずれかの装置。
  19. 19.各立通路の断面が中空側壁を備えていることと;および該側壁内に加熱媒 体を導通可能であることと;を特徴とする請求項9ないし18のいずれかの装置 。
  20. 20.側壁が上下に重ねられた水平方向中空箱成形材により形成され,該中空箱 成形材の端部が正面側で密閉されかつ上下に相互に開口で接続されていることを 特徴とする請求項19の装置。
  21. 21.ノズル装置が側壁と同じ中空箱成形材により形成されることを特徴とする 請求項20の装置。
  22. 22.各立通路の隙間幅が調節装置により調節可能であることを特徴とする請求 項9ないし21のいずれかの装置。
  23. 23.処理領域が2つの平行に配置されたほぼ垂直な立通路により形成され,該 立通路が材料ウェブを比較的狭く包囲しかつ該立通路がその一方の端部において 気密構造の室を介して接続され,該室内に材料ウェブ用の転向手段が設けられて いることと;および 2つの立通路の該室に向くほうの側において材料ウェブの両側に少なくとも1つ のノズル装置が存在することと; を特徴とするとくに請求項9に記載の材料ウェブの処理装置。
  24. 24.2つの立通路の側壁が相互に水平に積み重ねられた中空箱成形材により形 成されることと:および 各ノズル装置がヘッダ管を備え,該ヘッダ管が中空箱成形材の1つにより形成さ れることと; を特徴とする請求項23の装置。
  25. 25.両方の立通路の両方の隣接する内側側壁が機械本体に固定して配置され, 該機械本体が側壁の両方の正面側にそれぞれ支柱を備えていることと;および両 方の外側側壁が締付装置により内側側壁に締付可能であり,この場合支柱が締付 装置のための当接部材を形成することと;を特徴とする請求項23または24の 装置。
  26. 26.支柱が正面側の立通路壁を形成することと;および両方の外側側壁が支柱 におけるそれぞれのシール面に対し圧着可能であることと; を特徴とする請求項25の装置。
  27. 27.外側側壁がヒンジ継手レバーを介して支柱に固定され,したがって該外側 側壁は締付装置を解放することにより平行四辺形の形状に開くことが可能である ことを特徴とする請求項25または26の装置。
  28. 28.外側側壁が油圧シリンダに吊り下げられていることと;および外側側壁が 該外側側壁に付属の締付装置を解放したときに下へおろすことが可能であること と; を特徴とする請求項27の装置。
  29. 29.立通路の隙間幅が10mmより小さいことを特徴とする請求項9ないし2 8のいずれかの装置。
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