JPH04500528A - スレオ―3―〔(2―アミノフェニル)チオ〕―2―ヒドロキシ―3―(4―メトキシフェニル)プロピオン酸の分割方法 - Google Patents

スレオ―3―〔(2―アミノフェニル)チオ〕―2―ヒドロキシ―3―(4―メトキシフェニル)プロピオン酸の分割方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 スレオ−3−C(2−アミノフェニル)チオクー2−ヒドロキシ−3−(4−メ トキシフェニル)プロピオン酸の分割方法 本発明は、(+)−スレオ−3−((2−アミノフェニル)チオクー2−ヒドロ キシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸〔以後=(+)−スレオ酸〕 と(=)−スレオ−3−((2−アミノフェニル)チオクー2−ヒドロキシ−3 −(4−メトキシフェニル)プロピオン酸[以後:(−1−スレオ酸〕を含む酸 混合物(以後ニスレオ酸混合物)の新規分割方法に関する。
(+)−スレオ酸は、カルシウム拮抗物質として働く既知の抗狭心症薬である療 法的に活性な(2S、3S)−3−アセトキシ−5−ジメチルアミツユチル−2 −(4−メトキシフェニル) −2、3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン −4(5H)−オン塩酸塩(−船名:ジルチアゼム)の重要な原料である。
(+)−スレオ酸の調製については、文献から知られる幾つかの方法がある。
分割剤としてL−リジンを使った分割方法がドイツ国特許出願公開第3,337 ,176号中に記載されている。しかしながら、特に高価なし一リジンを4倍過 剰で使用し、その上母液から酸型においてL−リジンを回収することは困難であ り費用もかかる。
別の方法(Helv、 Chin、 Acta 67、916 (1984)) によれば、エタノール中でシンコニジンを使うことにより、ラセミ体のスレオ酸 を分割する。この方法は、溶媒として非常に多量のアルコールを用いること、お よび結晶化に48時間を要することにより特徴づけられる。
米国特許出願箱4.416.819号明細書に記載された方法によれば、水中で ラセミ体のスレオ酸を分割するために両方の形のラセミ酸に対して当量の(+) −α−フェニルエチルアミンを各々使用する。本発明者ら自身の実験において、 上記の方法を使ってジアステレオマー塩の分割および次なる結晶化を行った時、 わずか87%の光学純度を有する(→−)−スレオ酸、〔α)、:’=+302 ° (c = 0.3、エタノール)が79%の収率で得られた。
ハンガリー国特許出願第193,230号明細書に記載の方法においては、分割 剤として0.5〜0.6モル当量の(+)−α−フェニルエチルアミンの酸付加 塩を使用し:残りのスレオ酸混合物中の貴重な(+)−スレオ酸を富化せしめる のに有用な方法も上記明細書中に発表されている。
本発明は、D−(−)−フェニルグリシンアミド〔以後:(−)−PGA)およ びL−(+)−フェニルグリシンアミド〔以後: (+)−PGA)がそれぞれ (−)−スレオ酸または(+)−スレオ酸と共に微(難)溶性ジアステレオマー 塩を形成するという認識に基づく。
従って本発明は、特に、(+)−スレオ−3−((2−アミノフェニル)チオク ー2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸〔″(+)−ス レオ酸”〕と(−)−〕スレオー3−(2−アミノフェニル)チオクー2−ヒド ロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸〔“(−)−スレオ酸”〕 を含む酸混合物(“スレオ酸混合物”)の新規分割方法であって、分割剤として それぞれD−(=)−フェニルグリシンアミドまたはL−(+)−フェニルグリ シンアミドを使用することを含んで成る方法に関する。
スレオ酸混合物を分割するために用いる(+)−PGAと(−) −PGAは、 任意の方法のいずれにおいても調製することができる(例えば、ドイツ国特許( DE −PS)第2.547.548号明細書を参照のこと)けれども、上記分 割剤の調製のための特に経済的な方法もまた本発明において記載される。即ち、 今まで使い道のない副生成物として見なされていた(−)−スレオ酸を用いるこ とにより、ラセミ体またはほとんどラセミ体のα−フェニルグリシンアミド(以 後:PGA混合物)を良好な収率および十分な純度でそのエナンチオマーに分割 することができ;一方で、本発明の方法に従って得られた(+)−PGAまたは (−)−PGAを各々含有する水溶液を用いることにより、ラセミ体またはほと んどラセミ体のスレオ酸混合物を適切な質でそのエナンチオマーに分割すること ができる。
従って、本発明のこの最も好ましい変形(態様)を用いることにより、高価な光 学活性分割剤を全く要求することなく、非常に経済的な方法で(+)−スレオ酸 の調製を解決(実行)することができ、即ち、(+)−スレオ酸の調製において 多量に蓄積されるかまたは連続的に形成される(−)−スレオ酸を使用すること により、(+)−スレオ酸を調製するのに必要な分割剤を得ることができる。
(+)−PGAは、(+〕−スレオ酸と共に微水溶性ジアステレオマー塩を形成 するが、この分割方法は全く経済的重要性がないことに注目すべきである。
本発明の方法は、(+)−スレオ酸が水性媒質中でも分割できそして他方でPG Aが回収に伴う加熱作用下で部分的に分解するため、(+)−PGAまたは(− )−PC;Aそれぞれを含む水溶液から固体の(+)−PGAおよび(−)−P GAを得ようと志すものではないことにも気づくべきである。
出発物質として使用するラセミ体またはほとんどラセミ体のα−フェニルグリシ ンアミドは、例えばJ、Am、Che++、Soc。
71、78 (1949)に従って調製することができる。
スレオ酸混合物の分割は、分割に常用される任意の方法を使って達成することが できる。まず、スレオ酸混合物を50〜80℃において水酸化ナトリウム溶液を 用いて水に溶解せしめ、次いで使用した水の量とほぼ等しい量のエタノールを混 合物に注ぎ、その後対応する(−)−または(+)−PGAハロゲン化水素塩、 好ましくは塩酸塩を、分割しようとするエナンチオマーに対して計算して5〜1 5%過剰量において、固体または溶解された形で添加することが好ましいことが 判った。
沈澱したジアステレオマー塩を濾過し、8〜12倍の量の水に溶かし、そして水 性塩酸(pH=2〜4)を添加することにより分解する。対応する(+)−また は(−)−スレオ酸それぞれが沈澱として得られる。
ジアステレオマー塩の分離後に残った母液を水性塩酸により酸性化しくpH=2 〜4)、そして氷水で冷却しながら溶液を撹拌する。沈澱(即ち塩の分解により 得られた反対の旋光度を有するスレオ酸のエナンチオマー)を濾過する。
残りの母液は出発の分割剤を含むので、それを次の分割段階(サイクル)に用い ることができる。
PGA混合物は、分割工程に常用される任意の方法を使って分割することができ る。本発明者らの研究において最も有利であると判った方法によれば、出発のα −フェニルグリシンアミドの酸付加塩、好ましくは塩酸塩を50〜80℃におい て水に溶解せしめ、そしてアルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウム を用いて調製され50〜80゛cに維持された(−)−スレオ酸の水溶液を少し ずつ添加する(必要であれば、両方の溶液のpH値を予め7に調整する)。得ら れた溶液を20〜30℃に冷却し、次いで氷水により更に冷却する。沈澱を濾過 する。
濾液は(+)−PGAを含む水溶液であり、これは分割剤として直接使用するこ とができる。
濾取した沈澱は(−)−スレオ酸であり、これは分離に繰り返し使用することが できる。
本発明の方法を次の非限定例により詳細に説明する。
実施例1 (+)−α−フェニルグリシンアミドを含む水溶液の調製22dの0.5N水酸 化ナトリウムと2211の水を用いて3゜6g(0,113モル)の(−)−ス レオ酸から調製し、活性炭により清澄化し、そして70゛Cに加熱した溶液を、 40dの水中に調製した3、 7 g (0,0198モル)のα−フェニルグ リシンアミド塩酸塩の溶液に少しずつ添加する。(必要であれば、再溶液を一緒 にする前に塩酸または水酸化ナトリウム溶液をそれぞれ添加することにより、上 記の再溶液のpFI値を6.5−7.5に調整する。)室温に冷却した溶液を氷 水により更に30分間冷却する。結晶化の間pH値を数回調整し、6.5−7゜ 5に維持する;必要な時には上記のようにしてpH値を適当に調整する。
沈澱を濾過すると、大部分として(−)−PGA−(−)−スレオ酸を含む5、 Ogのジアステレオマー塩、〔α〕X0==215° (c = 0.3、水) が得られる。
濾液は1.37g (0,0091モル) (7) (+)−PGA、(α:l 、F。
=+92’を含む。
実施例2 (−)−α−フェニルグリシンアミドを含む水溶液の調製前の実施例に記載した ようにL7て濾取した5、0gのジアステレオマー塩を、IN塩酸を添加するこ とにより溶液のpH値を3に調整しながら溶液を沸点まで加熱する方法において 、100dの水中で70℃において分解する。混合物を室温まで冷却し放置して おき、次いで氷水により1時間冷却し、そして沈澱を濾過すると3.4gの(− )−スレオ酸、〔α〕10=−335° (c = 0.3、エタノール)が得 られる。
濾液は1.48g (0,0099モル)の(−)−PGA塩酸塩を含む。
濾液の〔α〕loは一82″である。
実施例3 (−)−スレオ−3−((2−アミノフェニル)チオツー2−ヒドロキシ−3− (4−メトキシフェニル)プロピオン酸〔(−)−スレオ酸〕の調製 40111のエタノールおよび101Ilの水中の1.、 Og (0,005 4モル)の(−)−PGA塩酸塩(〔αHa=g2° (I N HCI))の 溶液を、30dの水と5dのIN水酸化ナトリウムの混合物中に3.2 g ( 0,01モル)のラセミ体スレオ酸を含む溶液に70℃において少しずつ添加す る。必要であれば、混合後に得られた溶液OpH値を7に調整する。溶液を撹拌 しながら放冷する。
結晶化の開始から30分間、氷水による冷却を行う。沈澱を濾過し、そして濾液 を更なる処理のために取っておく。こうして、2.4gの(−)−PGA−(− )−スレオ酸ジアステレオ′7−塩、(α)no= 218.7° (c =  0.3、水)カ得うレる。このジアステレオマー塩を85dの水から再結晶する と、′2.1gの生成物が得られる。〔αLF’=−16° (c=0.3、エ タノール)。
上記のようにして得られたジアステレオマー塩を、IN塩酸により溶液のpH値 を3に調整しながら70℃において50dの水に溶解させる。混合物を1時間放 置した後、30分間氷により冷却し、次いで沈澱を濾過すると、1.1 g ( 68,8%)の目的化合物が得られる。閤、p、: 136−138°C,(α 〕10=−330,5° (c = 0.3、エタノール)。
ジアステレオマー塩の分離後に取っておいた母液から、次のようにして(±)− スレオ−3−[(2−アミノフェニル)チオツー2−ヒドロキシ−3−(4−メ トキシフェニル)プロピオン酸〔(+)−スレオ酸〕が得られる。
残りの母液のpH値をIN塩酸により3に調整した後、まず混合物を室温で1時 間結晶化させ、次いで30分間氷水により冷却しながら結晶化させる。沈澱を濾 過した後、1.5g(93,8%)の(+)−スレオ酸が得られる。〔α)+F ’=260.6”(c=0.3、エタノール)。
実施例4 (+)−スレオ−3−((2−アミノフェニル)チオツー2−ヒドロキシ−3− (4−メトキシフェニル)プロピオン酸〔(+)−スレオ酸〕の調製 6−4 g (0,02モル)のラセミ体スレオ酸を17I11の水と43〆の 0.5 N水酸化ナトリウム溶液の混合物中に70゛Cにおいて溶解せしめ、次 いで80dのメタノール、および20dの水に溶解すhり2.0 g(0,01 1モル) 0) (+) −PCA ((α)#’=+92° (I N HC I))を少しずつ添加する。必要であれば、混合した後に溶液のpti値を7に 調整する。溶液を撹拌しながら冷却する。結晶化の開始から1時間混合物を放置 しておき、次いで氷水により30分間冷却し、その後沈澱を濾過すると、3.5 gの生成物[(+)−PGA−(+)−スレオ酸ジアステレオマー・塩〕が得ら れる。
で溶液を加熱し2そし、てIN塩酸によりpH値を3に調整することにより70 社の水に溶解せしめる。次いで、混合物を氷水により1時間冷却し7、生じた沈 澱を濾過し、そして濾液を更なる処理のために取っておく。こうして、2、i  g (65,6%)のn的化合’hカ得うhル、m、p、 : 138−139 °C,(CX ) jo−+346° (c =0.3、エタノ−・ル)。
ジアステレオマー塩を分解した後に取っておいた母液は、次のようにして次の分 割段階に用いることができる。
3、2 g (0,01モル)のラセミ体スレオ酸を、30m1の水と21.5 mの0.5 N水酸化ナトリウム溶液を含む混合物中に80゛Cにおいて溶解せ しめる。この溶液に、ジアステレオマー塩を分解した後に取っておいた母液(こ の母液のpi(値はIN水酸化ナトリウム溶液により予め7に調整しである)を 添加する。
必要であれば、混合後に得られた溶液のpH値を7に調整する。
この溶液を撹拌しながら冷却する。結晶化の開始後、氷水による冷却を30分間 行い、次いで沈澱を濾過すると2.0gの生成物((+)−PGA−(+)−ス レオ酸ジアステレオマー塩〕が得られる。
上記のようにして得られたジアステレオマー塩を、IN塩酸によりpH値を3に 調整しながら溶液を沸点まで加熱することにより、30dの水に溶解させる。そ の後、混合物を1時間室温で冷却し、次いで氷水により30分間冷却し、そして 沈澱を濾過すると、1.3g(81%)の目的化合物が得られる。
s、p、 : 13t−136°C1(cr)#’= + 327” (c=0 .3、エタノール)。
国際調査報告 □ a−に、?s−,PCT/Htl 90バ)0045

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(+)−スレオ−3−〔(2−アミノフェニル)チオ〕−2−ヒドロキシ− 3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸〔以後:(+)−スレオ酸〕と(− )−スレオ−3−〔(2−アミノフェニル)チオ〕−2−ヒドロキシ−3−(4 −メトキシフェニル)プロピオン酸〔以後:(−)−スレオ酸〕を含む酸混合物 (以後:スレオ酸混合物)の分割方法であって、 a)i)分割剤として(−)−スレオ酸を用いることにより、L−(+)−フェ ニルグリシンアミド〔以後:(+)−PGA〕と(−)−フェニルグリシンアミ ド〔以後:(−)−PGA〕とを含む混合物から(−)−PGAを含む溶液を調 製し、そしてスレオ酸混合物の分割のための分割剤として得られた溶液を使用し ;または ii)分割剤として固体または溶解された形の(−)−PGAの酸付加塩を使用 し、 (−)−スレオ酸を得; b)i)分割剤として(+)−スレオ酸を用いることにより、(+)−フェニル グリシンアミド〔以後:(+)−PGA〕と(−)−フェニルグリシンアミド〔 以後:(−)−PGA〕とを含む混合物から(+)−PGAを含む溶液を調製し 、そしてスレオ酸混合物の分割のための分割剤として得られた溶液を使用し;ま たは ii)分割剤として固体または溶解された形の(+)−PGAの酸付加塩を使用 し、 (十)−スレオ酸を得る、 ことを含んで成る方法。
  2. 2.対応する(−)−または(+)−スレオ酸それぞれについて計算して1.0 〜1.5モル当量過剰量において、D−(−)−フェニルグリシンアミドの酸付 加塩またはL−(+)−フェニルグリシンアミドの酸付加塩それぞれを使用する ことを含んで成る、請求項1に記載の方法。
  3. 3.酸付加塩としてハロゲン化水素塩、好ましくは塩酸塩を使用することを含ん で成る、請求項2に記載の方法。
  4. 4.(−)−PGAに対して計算して1.0〜1.5モル当量過剰において(− )−スレオ酸の塩を使用することを含んで成る、請求項1〜10のいずれか一項 に記載の方法。
JP2508964A 1989-06-30 1990-06-29 スレオ―3―〔(2―アミノフェニル)チオ〕―2―ヒドロキシ―3―(4―メトキシフェニル)プロピオン酸の分割方法 Pending JPH04500528A (ja)

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