JPH0449598B2 - - Google Patents

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JPH0449598B2
JPH0449598B2 JP58077999A JP7799983A JPH0449598B2 JP H0449598 B2 JPH0449598 B2 JP H0449598B2 JP 58077999 A JP58077999 A JP 58077999A JP 7799983 A JP7799983 A JP 7799983A JP H0449598 B2 JPH0449598 B2 JP H0449598B2
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JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
mold
cleaning liquid
deposits
alcohol
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58077999A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59202298A (ja
Inventor
Mitsuhiro Tsukada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Polyplastics Co Ltd filed Critical Polyplastics Co Ltd
Priority to JP7799983A priority Critical patent/JPS59202298A/ja
Publication of JPS59202298A publication Critical patent/JPS59202298A/ja
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物に成形によつて
金型表面に付着する金型付着物すなわち所謂モー
ルドデポジツトを極めて容易に除去することので
きる金型付着物の除去方法に関する。 熱可塑性樹脂組成物の成形は、通常、射出成形
あるいは押出成形によつて行われている。しかる
に成形を行うにあたつては、成形時に発生するガ
スが固化し、あるいは組成物中に含まれる化合物
が析出して、これらが成形に用いられる金型の表
面へ付着するという現像が生ずる。そしてそれが
成形品の表面に転写して製品の外観や寸法精度を
損い、或いは離型不良を起すという問題があり、
従来からかかる金型付着物を除去する方法につい
て種々の検討がなされてきたが、未だに満足しう
る方法は見出されていない。すなわち現在一般化
しているのは洗浄液を金型に塗布した後に布や脱
脂綿を用いて付着物を抜き取る方法や、洗浄液塗
布後に通常の成形条件で成形して付着物を除去す
る方法等であるが、洗浄液自体が洗浄性に乏しく
特にパラホルムアルデヒドの如き付着物に対して
は効果が少ない。また人手により抜き取りを行う
ことは多大の労力を必要とするし、その拭き取り
についても歯車等の精密成形に用いられる複雑な
金型などでは細部まで完全に付着物の除去を行う
ことは困難であり拭き取り時に金型を傷付ける場
合もある。 そこで本発明者らは、このような欠点のない金
型付着物の効果的な除去方法を得るべく検討を重
ねてきた結果、超音波洗浄を応用することが極め
て有効であることを見出し本発明に到達したので
ある。 すなわち本発明は、ポリアセタール樹脂組成物
の成形に用いられる金型の表面に付着する金型付
着物を除去する方法において有機洗浄後、特にア
ルコール類、エーテル離、ケトン類、エステル
類、脂肪族及び芳香族の炭化水素類、脂環式化合
物類、及びそのハロゲン誘導体類を一種又は二種
以上含む有機洗浄液を用いて超音波洗浄を行うこ
とを特徴とする金型付着物の除去方法である。 以下詳細に説明する。 アルコール類とは、脂肪族及び芳香族の炭化水
素類、脂環式化合物等の飽和及び不飽和の一価ア
ルコール、二価アルコール、多価アルコール等で
ある。好ましい飽和脂肪族一価及び二価アルコー
ルのアルキル器の炭素数は1〜6で、特に1〜4
で好適である。これ等の例を示せばメタノール、
エタノール、プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、トリメチレングリコール、1,2−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、イ
ソブチレングリコール等である。芳香族化合物の
アルコール類の例を示せば、ベンジルアルコー
ル、シンナミルアルコール等である。脂環式アル
コール類の例を示せば、シクロペンタノール、シ
クロヘキサノール等である。 エーテル類とは、脂肪族及び芳香族の炭化水素
化合物、環式化合物等の単一又は混成のエーテル
類である。好ましいエーテル類は、2個の炭化水
素残基のいずれか一方の炭素数が1〜6のもので
あり、特に3〜4が好ましい。エーテル類の例を
示せば、プロピルエーテル、ブチルエーテル、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールジエチルエーテル、ジオキサン等である。 エステル類とは、有機酸特に有機カルボン酸の
エステルが好ましい。例を示せば、酢酸メチル、
酢酸メチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸第二
ブチル等であり、特に酢酸エチルが好ましい。 ケトン類とは、飽和、不飽和の脂肪族及び芳香
族の炭化水素類、脂環式化合物等のケトン類であ
る。脂肪族飽和ケトンは、2個の炭化水素残基の
いずれか一方の炭素数が1〜6のものが好まし
い。例を示せば、ジメチルケトン、エチルメチル
ケトン、ジエチルケトン、メチルプロピルケト
ン、イソプロピルメチルケトン、ブチルメチルケ
トン、エチルプロピルケトン、イソブチルメチル
ケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−
n−アミルケトン、エチル−n−ブチルケトン、
ジ−n−プロピルケトン、ジイソブチルケトン、
ジメチルオキシド、ホロン等である。脂環式化合
物のケトン類としては、イソホロン、シクロヘキ
サノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフエノ
ン等がある。 炭化水素系の芳香族化合物の例を示せば、ベン
ゼン、トルエン、エチルベンゼン、プロピルベン
ゼン、イソプロピルベンゼン、n−ブチルベンゼ
ン、イソブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、
tert−ブチルベンゼン、キシレン、エチルメチル
ベンゼン、ジエチルベンゼン等であり、特にベン
ゼンが好ましい。芳香族のフエノール類、芳香族
アミン類も使用可能である。この他分子内にカル
ボニル基と水酸基を持つヒドロキシケトン類例え
ばジアセトンアルコール、アミド類としてのジメ
チルホルムアミド、脂肪族化合物のγ−プチロラ
クトン等が使用出来る。 ハロゲン誘導体として、ハロゲン化炭化水素類
が用いられる。例を示せば、クロルメタン、ジク
ロルメタン、テトラクロルメタン、トリクロロエ
チレン、テトラクロロエチレン、クロルベンゼ
ン、ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼン等で
ある。特にテトラクロルメタン、トリクロロエチ
レンが好ましい。 これ等の洗浄液は、単独で又は二種以上混合し
た化合物を含む洗浄液として用いることが出来
る。二種以上混合してなる洗浄液の例を示せば、
エチルメチルケトン−メチルアルコール、エチル
メチルケトン−イソプロピルアルコール、エチル
メチルケトン−ベンジルアルコール、イソプロピ
ルアルコール−ベンジルアルコール、イソプロピ
ルアルコール−エチレングリコール、イソプロピ
ルアルコール−グリセリン、ベンジルアルコール
−エチレングリコール、ベンジルアルコール、
1,4−ブタンジオール、ベンジルアルコール−
エチルアルコール、エチルアルコール−グリセリ
ン等である。 これ等の洗浄液は金型に付着した付着物の種
類、超音波洗浄の条件により適宜選択して用いら
れる。例えば金型付着物が洗浄性に乏しい低分子
量のポリアセタールの如き付着物である場合に
は、膨潤性のある洗浄液や溶解度パラメーター
〔通称SP値(Solubility Parameter)〕がポリア
セタールに近似する化合物よりなる洗浄液、例え
ばエチルメチルケトン、トリクロロエチレン等は
好ましく用いられるが、近似しない灯油等を用い
た場合には洗浄効果が認められない。又、金型付
着物が、ポリアセタール組成物に含まれる化合物
の場合には、その化合物を溶解する洗浄液が用い
られる。 本発明において用いられる超音波洗浄とは洗浄
液に超音波振動を与えて液中の物品を物理的、化
学的に洗浄する方法であり、超音波振動により液
中に発生する微細な空洞が破壊する際に機械的な
力によつて物品に付着した付着物の除去を行うも
のである。本発明によれば、超音波の周波数及び
洗浄時間について特に制限はないが、通常は20〜
30KHzの範囲内の周波数を用いて2分程度の洗浄
が行われる。 実際に本発明を実施するにあたつては、金型キ
ヤビテイ内に装着された入れ子を取り外し、これ
を前記の洗浄液に浸漬して超音波洗浄を行えばよ
い。超音波洗浄により洗浄液の温度が上昇する場
合には、洗浄液を冷却出来るような容器を用いる
のがよく、又洗浄液の揮発が生じる場合には爆発
物を冷却凝縮して回収出来るような容器を用いる
ことがよい。しかしできるだけ、高沸点の化合物
を含む洗浄液、又は沸点を上昇させる他の化合物
を混合した洗浄液を用いるのが好ましいであろ
う。なお、洗浄液を長時間使用するため安定剤を
洗浄液に添加しても良い。さらに、金型の腐食性
に心配がある洗浄液を用いた場合は、洗浄後更に
腐食性のない洗浄液を用いて超音波洗浄を行なつ
ておくと良い。他方、予め入れ子を一定時間洗浄
液に浸漬しておいた後に超音波処理を行つた場合
でも、又予め超音波を当てた後に洗浄しても同様
な効果が認められる。また、このような浸漬超音
波洗浄法の他、金型が大きくて浸漬不可能な場合
であつても、金型を成形機に取り着けたまま洗浄
液を塗布するか、或いは吹き付ける等により超音
波が液中を伝播しうる状態にある場合には超音波
洗浄を行うことが可能である。 以下に本発明の実施例を示す。 実施例 1〜14 ポリアセタール樹脂(ポリプラスチツクス株式
会社製ジユラコン)を用いて射出成形により樹脂
温度190℃、金型温度60℃にて特定形状の成形品
を15万1000シヨツト成形したところ、金型内の入
れ子に高粘度でタール状のモールドデポジツトが
多量に付着した。その後入れ子を取り外して表に
示す洗浄液に浸漬して超音波洗浄を行つた。洗浄
時間は2分間、使用周波数は30kHz、温度は室温
である。その結果を次表に示す。
【表】 比較例 1〜14 各実施例中で洗浄液として用いたと同じ溶剤中
へモールドデポジツトの付着した入れ子を浸漬
し、超音波処理を行なうことなく拭き取る作業を
行なつたが、付着物を除去するためには多大の労
力を要し且つ効果も不充分であつた。 以上の結果からも明らかなように、本発明にお
いては特定の洗浄液を用いて超音波洗浄を行うこ
とで、両者の相乗的作用によりモールドデポジツ
トは極めて簡単に、しかもほぼ完全に除去され
る。従つて、これまでの問題となつていた成形品
表面への付着物の転写、精密部品の寸法精度の毀
損及び離型不良などを容易に解決することが可能
となるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアセタール樹脂組成物の成形に用いられ
    る金型の表面に付着する金型付着物を除去する方
    法に於て、有機洗浄液を用いて超音波洗浄を行な
    うことを特徴とする金型付着物の除去方法。 2 有機洗浄液として、アルコール類、エーテル
    類、ケトン類、エステル類、脂肪族及び芳香族の
    炭化水素類、脂環式化合物類及びそれ等のハロゲ
    ン誘導体を一種又は二種以上含む洗浄液を用いる
    特許請求の範囲第1項記載の金型付着物の除去方
    法。
JP7799983A 1983-05-02 1983-05-02 金型付着物の除去方法 Granted JPS59202298A (ja)

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