JPH044892B2 - - Google Patents

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JPH044892B2
JPH044892B2 JP62015361A JP1536187A JPH044892B2 JP H044892 B2 JPH044892 B2 JP H044892B2 JP 62015361 A JP62015361 A JP 62015361A JP 1536187 A JP1536187 A JP 1536187A JP H044892 B2 JPH044892 B2 JP H044892B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の背景 この発明は各磁気共鳴(NMR)作像及び分光
法、更に具体的に云えば、検査するサンプル中に
存在する不所望の少なくとも1種類の原子核種目
の共鳴による応答信号の発生を抑圧する為に、1
次以外の量子コヒーレンスを発生する新規なパル
ス順序に関する。 天然に比較的多量にある為、並びに磁気回転比
が高い(約42.58MHz/T)、原子核の内で最も観
測し易い種目が 1Hであることはよく知られてい
る。生物学的な材料が多量の 1H原子核を含んで
いて、その大部分が水(H2O)分子中に入つて
いることもよく知られている。従つて、 1Hを含
むこの他のどの原子核種目の量並びに/又は定数
T1、T2を測定するよりも、水分子中の 1H原子
核の量並びにそれに関連する定数T1、T2を測定
する方がずつと容易である。他の種目は、関心が
持たれる区域/器官にある多くの代謝物質の存在
並びに天然に発生するその相対濃度に関する情報
が得られるのが典型的であり、こういう種目を観
測することが望ましい場合も多いが、実際には、
こういう他の原子核種目を観察することは困難で
あるのが普通である。今日のNMR作像装置及び
並びに/又は分光計は、他の種目から放射される
NMR応答信号に同調されることが出来るが、同
じ生物学的なサンプル中にあるH2O分子によつ
て放射されるNMR応答信号の強度の為に、他の
種目のNMR応答信号は観測出来なくなる。この
為、水分子からの 1H NMR応答信号の様な、不
所望の原子核種目からのNMR応答信号を選択的
に除去して、他の種目のNMR応答信号、特に同
じ種類の原子核の他の種目のNMR応答信号を更
に容易に観測出来る様にする様な手順を提供する
ことが非常に望ましい。 従来技術 NMRスペクトル中の水応答信号を抑圧するこ
とは、過去数年間活発な活動がなされた1つの分
野であつた。これまでの所、この為に利用し得る
水抑圧方法の大多数は、大別して2種類になる。
1番目の種類では、選択的な励振又は交差相関方
法の内の1つにより、程度によつて差はあるが、
水分子の共鳴を励振することを避けることであ
る。2番目の種類では、共鳴を励振すると共に、
所望の種目からのNMR応答信号の収集が行なわ
れると想定される時刻に、水分子の応答信号を除
去しようとすることである。この除去する試み
は、普通は、(1)H2O共鳴の選択的な飽和、又は
(2)H2O共鳴を反転し、その後不所望の共鳴の
NMR応答信号が発生するのに十分な時間(例え
ば0.693×T1)が経過する様にして、データ収集
の際に略振幅0になる様にすることによつて行な
われている。高分解能の分光法に対する現在の水
抑圧方法の概観が、ジヤーナル・オブ・マグネテ
イツク・レゾナンス誌第55巻第283頁(1983年)、
所載のP.J.ホアーの論文「フーリエ変換核磁気共
鳴に於ける溶媒の抑圧」に記載されている。実際
には、こういう方法は完全に抑圧するのではな
く、進行中の実験を阻害して、水の共鳴の領域に
於けるNMR応答信号のスペクトルを歪める場合
が多い。更に、(T1ゼロ方式を除いて)こういう
全ての方法は、水の共鳴の化学シフトに対して弁
別するものであるから、こういう方法はNMR像
中のH2OのNMR応答信号を抑圧するのに特に役
立つものではない。 発明の要約 この発明では、互いに結合された同様な原子核
を含むサンプルから所望のNMR信号を求めなが
ら、不所除のNMR応答信号を抑圧する方法が、
各々のNMR応答信号を引出す励振信号順序の前
に、無線周波(RF)パルスを持つパルス副順序
を加え、その各々のパルスの位相は、NMRスピ
ン系内のスピン・ポピユレーシヨン(これは原子
核のスピンの状態を表わすもので、換言すれば取
得る異なるスピン状態にある原子核の数すなわち
分布を表わす)のゼロ量子及び多重量子コヒーレ
ンスの内の少なくとも選ばれた一方を発生する様
に予定の形で選ばれる工程を含む。水の 1H共鳴
の様に、別のスピン共鳴と結合されていないスピ
ン共鳴は、ゼロ/多重重子挙動を示さず、従つて
ゼロ/多重量子副順序により、異なる強度及び位
相になる。多重/ゼロ量子コヒーレンスは、直接
的に観測することは出来ないが、ゼロ/多重量子
コヒーレンス副順序の後にサンプルに印加される
検出パルスに応答して、観測することが出来る。
検出パルス信号及び受信信号の位相は、単一量子
コヒーレンス信号を相殺され、且つ、ゼロ量子コ
ヒーレンス又は多重量子コヒーレンスの内の選ば
れた一方を持つ信号が積極的に加算される様に操
作される。この為、単一量子以外の挙動を持つ
NMR応答信号が選択的に検出されると共に、
H2Oから出て来る様な単一量子信号が抑圧され
る。この所望の抑圧を強化する為に、ゼロ量子/
多重量子励振副順序は、(1)不所望の、例えば水の
共鳴に使われる化学選択性飽和パルス信号と共
に、又は(2)不所望の原子核種目のT1応答をゼロ
にする様に予定の形で選ばれたその後の遅延期間
(即ち、遅延時間が不所望の水の中の水素原子核
に対する0.693×T1に等しい)伴なう反転パルス
信号と共に様いることが出来る。同様に、この他
の予備飽和及び/又は選択性励振方式をこの発明
の新規な単一量子以外のコヒーレンス発生副順序
と組合せて、像及びスペクトルの両方を収集する
際のその効果を更に高めることが出来る。 従つて、この発明の目的は、単一量子コヒーレ
ンスを持つ原子該種目からの不所望のNMR応答
信号を抑圧すると共に、ゼロ量子又は多重量子コ
ヒーレンスの内の一方を持つ原子核種目からの
NMR応答信号を強化する方法を提供することで
ある。 この発明の上記並びにその他の目的は、以下図
面についてこの発明を詳しく説明する所から、当
業者に明らかになろう。 好ましい実施例の詳しい記載 不所望のNMR共鳴応答信号を抑圧すること発
明の方法が十分に理解される様に、最初に、
NMR応答信号のスペクトル特性を左右する幾つ
かの要因について幾分簡単に説明しておく。 最初に第1a図及び第1b図において説明する
と、一番簡単な場合、分子が1個の水素原子を持
ち、その原子核の21個の陽子が1/2のスピンを持
つている。このスピン1/2の原子核は、他の全て
の原子核から孤立している。即ち、結合されてい
ない。磁界の中に置いた時に、この原子核はスピ
ン・ポピユレーシヨンにおいて取得るエネルギ状
態は2つしかない。即ち、例えば、スピンが下向
き又は(−)の状態(状態1)であつて、状態図
10で第1のエネルギ・レベル10−1として示
すものになるか、或いはスピンが上向き又は
(+)の状態(状態2)で、第2のエネルギ・レ
ベル10−2に示すものになるかである。レベル
10−1及び10−2の間の量子遷移11の1つ
しか起り得ない。原子核をエネルギの低いレベル
10−2からエネルギの高いレベル10−1に高
める為に必要な刺激エネルギEは、この原子核が
エネルギの高いレベル10−1からエネルギの低
いレベル10−2へ下降する時に放出されるエネ
ルギEと同じ大きさであり、一定量E=h・νで
ある。こゝでhはプランクの定数、νは1個のエ
ネルギ量子の周波数π1である。この遷移の正味の
磁化は±1であるから、単一量子遷移と呼ぶ。単
一量子遷移は、NMR像で現在直接的に観測し得
る唯一の遷移である。H2Oにある2つの陽子は
同一であり、その為、その2対のエネルギ・レベ
ルが整合して、許される唯一の遷移11により、
遷移に関係する電磁エネルギの周波数スペクトル
12では、1本のスペクトル線12aになる。こ
れらの原子核の出力スペクトル12に周波数偏移
を招く効果があれば、スペクトル12に他の線が
存在しないので、それは他のスペクトル線によつ
てぼけることがないことが理解されよう。 次に第2a図及び第2b図について説明する
と、更に複雑な系では、(脂質又は同様な材料の
様な)分子は、1対の同様な原子を持ち、その原
子核が互いに結合されている。この為、核々の原
子核が他の全ての原子核から孤立していない。説
明を簡単にする為、各々の原子核が1/2のスピン
を持つと考える。(N=2)原子核の各々が取得
るエネルギ状態(E)は2つしかなく、この為、1対
の結合された原子核の組合せは、どんな時でも、
スピン・ポピユレーシヨンにおいて取得るN×E
=2×2=4個の状態の内の1つにしかなり得な
い。両方の原子核が、状態図10′の第1のエネ
ルギ・レベル10′−1で示すスピン下向き状態
(状態1)にあるか、第2のエネルギ・レベル1
0′−2で示す様に、第1の原子核がスピン上向
き(+)状態にあり、第2の原子核がスピン下向
き(−)状態にあるか(状態2)、第3のエネル
ギ・レベル10′−3で示す様に、第2の原子核
がスピン上向き(+)状態にあり、第1の原子核
がスピン下向き(−)状態にある(状態3)か、
又は第4のエネルギ・レベル10′−4で示す様
に、両方の原子核がスピン上向き(+)状態にあ
る(状態4)かである。この時、合計6個の遷移
が起り得る。最初に、考えられる4個の単一遷移
を考える。第1の単一遷移11′−1(例えばレ
ベル10′−1と10′−3の間)は、第2の原子
核だけが関係し、第1の原子核はスピン下向き
(−)状態にあり、エネルギ差Aを持つことを特
徴とし、これに対して第1のスペクトル線14a
が共鳴スペクトル14内で対応している。今度は
第1の原子核がスピン上向き(+)状態にある時
の同じ第2の原子核の単一の遷移11′−2(例
えばレベル10′−2と10′−4の間)は、エネ
ルギ差Aを特徴としており、これに対して第2の
スペクトル線14bが対応する。第1の原子核が
状態を変える唯一の原子核である場合、異なる1
対の遷移が起る。即ち、第2の原子核がスピン下
向き(−)状態にある様な、第1の原子核だけの
単一の遷移11′−3(例えばレベル10′−1及
び10′−2の間)は、エネルギ差Bを特徴とし
ており、周波数スペクトル14で第3のスペクト
ル線14cがこれに対応している。今度は第2の
原子核がスピン上向き(+)状態にある時の同じ
第1の原子核の単一の遷移11′−4(例えばレ
ベル10′−3及び10′−4の間)は、エネルギ
差Cを特徴としており、これに対して第4スペク
トル線14dが対応する。この為、遷移11′−
1及び11′−2の二重子が同じ(第2)のスピ
ンから生じ、これは結合された(第1の)スピン
の分割作用の為に、中心周波数π2(スピン結合に
よる分割作用がない時の、第2の原子核から得ら
れる単一の遷移による1種類の共鳴周波数)を中
心として変位していて、スピン−スピン結合定数
Jの大きさによつて決定される周波数の隔たり
ΔFAを持ち、周波数π2に対して略対称的な1対の
周波数スペクトル応答線14a,14bを発生す
る。同様に、遷移11′−3及び11′−4の二重
子が同じ(第1の)スピンから生じ、これは結合
された(第2の)スピンの分割作用の為、中心周
波数π1(スピン結合の分割作用がない状態で第1
の原子核の単一の遷移によつて得られる1種類の
共鳴周波数)を中心として変位していて、やはり
結合定数Jの大きさによつて決定される周波数の
隔たりΔFBを持ち、周波数π1に対して略対称的な
1対の周波数スペクトル応答線14c,14dを
発生す。これが、NMR像で現在直接的に観測し
て得る唯一の遷移である。 この他に2つの遷移が起り得る。これらの遷移
は、両方の原子核のスピンが同時に反転すること
を必要とする。スピンの磁化の2つの異なる状態
の間の相関性がコヒーレンスとして知られてい
る。1個の原子核の1個の反転によつて発生され
る単一量子コヒーレンスと異なり、複数個の原子
核のスピンが同時に変化することにより、単一量
子以外のコヒーレンス、即ち、0の正味の磁化変
化(これをゼロ量子コヒーレンスと呼ぶ)又は±
M単位の正味の磁化変化(こゝでMは1より大き
い整数であり、これを多重量子コヒーレスと呼
ぶ)を生ずる。1対の原子核の各々が、二重反転
事象より前に他方の原子核のスピンの方向と反対
のスピンの方向を持つ場合(例えば、状態10′
−3で示す様に、第1の原子核がスピン下向き
(−)状態、第2の原子核がスピン上向き(+)
状態にある場合)、そして夫々が二重反転事象の
後も、他方の原子核と依然として反対の異なるス
ピンの方向を持つ場合(例えば、状態10′−2
に示す様に、第1の原子核が今度はスピン上向き
(+)状態にあり、第2の原子核がスピン下向き
(−)状態にある場合)、考えられる5番目の遷移
11′−5により、0次量子コヒーレンスが発生
される。ゼロ量子遷移エネルギは、関係する原子
核のラーモア周波数の差に対応するのではなく、
化学シフトの差に対応する(即ち、励振信号の周
波数に対する応答信号のピーク・オフセツト周波
数)。ゼロ量子遷移は、線拡がり効果(磁界の非
均質性等による)が相殺される為に、特に有用で
ある。このため、ゼロ量子遷移の線幅は、T2 *
はなく、T2時定数によつて決定される。1対の
原子核の核々が、二重反転事象の前の、他方の原
子核のスピン方向と同一のスピン方向を持つ場合
(例えば、状態10′−1に示すように、第1及び
第2の原子核が共にスピン下向き状態にある場
合)、そして各々が二重反転事象の後にも他方の
原子核と依然として同じ別のスピン方向を持つ場
合(例えば状態10′−4に示すように、第1及
び第2の原子核が共にスピン上向き状態にある場
合)、考えられる6番目の遷移11′−6により、
2次量子コヒーレンスが発生される。二重量子遷
移エネルギは、関係する1対の原子核のラーモア
周波数の和ではなく、正確な励振送信周波数に対
する関連する化学シフトの和に対応する。この
為、こういう0次及び多重次量子コヒーレンスは
比較的低い周波数の応答信号を発生し、これは
(スピン系の横平面内の磁化を発生する単一量子
遷移とは異なり)、現在では直接的に観測するこ
とが出来ない。N個の原子核を持つ系は最大N次
のコヒーレンスを持ち得る。原子核2個の系で
は、2次より高次のコヒーレンスは存在し得な
い。 次に第3a図及び第3b図について説明する
と、(単純な有機物質、例えば乳酸の様な)更に
複雑な分子は、各々の分子内にかなり多数の原子
を持つことがある。例として云うに過ぎないが、
結合された4個の原子を持ち、AB3形、即ち1個
の原子Aと3つの同質原子核原子Bを持つ分子に
対する単純化したスピン密度マトリクスを考え
る。
【表】 こゝでスピン密度状態0がゼロ量子コヒーレン
スを表わし、状態1a乃至1fは、相異なる6つ
の単純な単一量子コヒーレンスを表わし、状態1
は組合せ単一量子コヒーレンスを表わし、状態
2,3及び4は夫々二重、三重及び四重量子コヒ
ーレンス表わす。第3a図に別の形で示されてい
る様に、4つの原子核が、エネルギ・ベルト線図
10″に合計N×E=4×2=8個のエネルギ・
レベル10″−1乃至10″−8を発生するが、合
計28個の遷移を持ち得る。こういう遷移全体の中
には、原子核Aに対する単純な単一量子遷移の四
重子(即ち、遷移11″−1乃至11″−4)、
各々の原子核Bに対する単一量子遷移11″−5
乃至11″−7の3個1組(原子核Aの第1のス
ピン状態に対し)、原子核Aの他方のスピン状態
に対する、各々の原子核Bに対する単一量子遷移
11″−8乃至11″−10の3個1組、原子核A
と3つの原子核Bの内の相異なる1つとの同時の
反対向きの反転に関係するゼロ量子コヒーレンス
を発生する遷移11″−11乃至11″−13の3
個1組、何れも正味の単一量子遷移になる様な複
数個のスピン反転を持つ1対の単一量子の組合せ
15−1,15−2、(原子核Aの第1のスピン
状態に対して起る)第1の対16−1a,16−
1b及び(原子核Aの他方のスピン状態に対して
起る)第2の対16−1c,16−1dを含む2
対の二重量子コヒーレンスを発生する遷移、4つ
の組合せ二重量子遷移16−1乃至16−1a、
4つの三重量子コヒーレンスを発生する遷移16
−2a乃至16−2b、及び(関係する原子核の
数N=4に等しい最高次である)四重量子コヒー
レンスを発生する遷移16−3が含まれる。通常
の単一量子コヒーレンスを発生する遷移だけが、
直接的に求めることが出来、且NMR作像及び/
又は分光法に利用することの出来る応答スペクト
ル信号部分を発生する。この為、4つの単一遷移
11″−1乃至11″−4が、原子核Aの非結合時
の共鳴周波数π3を中心とし、結合定数Jの倍数の
周波数の隔たり(典型的には陽子では1000Hz未
満)を持つ共鳴スペクトル線18a乃至18dの
4個1組を発生する。原子核Bの夫々3個1組の
遷移11″−5乃至11″−7又は11′−8乃至
11″−10は、原子核Bの共鳴周波数π4を中心
とし、異なる原子核の間のスピン−スピン結合定
数Jに関係する周波数隔たりを持つ二重共鳴スペ
クトル線19a,19b(これらは実際には三重
縮退共鳴である)の1つを設定する。種々の原子
核の間の空間的な結合関係が、単一量子以外のコ
ヒーレンスを設定するエネルギ差の大きさを決定
するから、残りのコヒーレンスの内の少なくとも
1つから応答データを求め、検査される生物学的
なサンプル中に大量の水等の物質があることによ
る例外的に強い単一量子コヒーレンスによる前に
述べた問題を避けることが望ましい。 第4図には、(公知の様に、デカルト座標系を
持つNMR作像/分光装置の夫々X、Y、Z軸に
沿つて)3個1組の互いに直行する磁界勾配Gx
Gy、Gzを発生する様な核磁気共鳴装置に対する、
単一量子以外のコヒーレンス応答を求める為の現
在好ましいと考えられる1組の信号波形が示され
ている。更に、限低されたサンプル・スライス内
にある物質の原子核を励振する為の無線周波数
(RF)信号の振幅特性が磁界勾配と共に示されて
いる。これらの信号は、単一量子以外のコヒーレ
ンスを刺激して応答信号を発生するだけでなく、
その応答信号をNMR装置のRF分光計受信機で
受信する為の準単一量子形式に変換する(真の単
一量子信号自体が相殺される形に変換されるの
で)。この発明の方法は、従来公知の大きなグル
ープを成す応答信号を引出すNMR順序22(例
えば図示の様な標準形のスピン捩れ形励振順序)
のどれより前に、ゼロ量子/多重量子信号副順序
20を用いる。 この発明の1つの考えでは、副順序20は、単
一量子以外の遷移周波数によつて決定される速度
で、スピンの磁化の位相を正弦状に変化させるの
に必要な状態を作る。その後、所望の単一量子以
外のコヒーレンスの瞬時位相が検出パルスによつ
て変換される。図示の実施例の副順序は、時刻t0
に第1のRF信号25の前縁25aから始まる。
この信号はπ/2又は90°の信号パルスである。
サンプルがパルス状RF信号25によつて照射さ
れ、3つの磁界勾配は全て振幅が略ゼロである。
RFパルス信号は略四角の包絡線を持つと共に、
基準位相に対して、複数個の位相の内の1つに選
択的に設定された位相φaを持つている。RF信号
の位相を選択することが出来る様な1つの装置
が、1985年9月23日に出願された係属中の米国特
許出願通し番号第779338号(米国特許第4736328
号)に記載されている。パルス信号25は時刻t1
に後縁25bで略ゼロの振幅に戻る。2番目の
RF信号パルス27がそれより後の時刻t4に前縁
27aを持ち、この信号パルス27はπ又は180°
信号パルスである。このスピン反転RFパルス信
号も略四角の包絡線を持ち、位相φbを持つてい
る。位相φbは、利用し得る複数個の位相の内の
独立に選択された1つである。2番目のRF信号
パルスは時刻t5に後縁27bで終る。2番目の
RFパルス信号27のタイミングは、その時間的
な中点27cが、1番目のRF信号パルスの時間
的な中点25cから大体始まつて持続時間Tを持
つ第1の期間の終りに来る様になつている。この
副順序の期間の持続時間Tはスペクトル線の周波
数の差Jの逆数に比例する様に、即ちT=N/
(4J)、(N=1、3、5…)に設定される。N=
1では、例として結合定数Jの範囲が約10乃至
1000Hzとすると、期間Tは約0.25乃至25ミリ秒の
範囲になる。期間Tの実際の長さは特に重要では
ない。これらは、前に述べた様に、(何等スピン
緩和がない場合)多重量子コヒーレンスの大きさ
が、Tの関数として正弦状に変化するからであ
る。(例えば、単一量子以外のコヒーレンスの大
きさMQC(t)がMQC(t)=Acos(ωt)で表わ
される場合(tが単一量子以外のコヒーレンスが
設定されてからの経過時間、ωが共鳴オフセツト
周波数(ラーモア周波数以外の)、多重量子遷移
では和、又はゼロ量子遷移では差である)Lを正
の整数(0を含む)として、T=(2L+1)/4J
である時に最大になる。)3番目のRF信号29の
前縁29aが時刻t8に発生する。この信号はRF
信号パルスであつて、パルス25の位相に対して
ある余分の位相θを持つことが出来るが、そうす
る様にする必要はなく、その持続時間はπ/4の
倍数Kに選び、K・45°の原子核回転効果を持た
せる。このRF信号パルスは、略矩形の包絡線を
持つていて、それより後の時刻t9に後縁29bを
有する。図示の実施例の副順序では、K=2であ
り、パルス信号29は90°RFパルスである。この
3番目のRF信号パルスの時間的な中点29cは、
2番目のパルスの中心27cから、パルスの時間
的な中心25c及び27cの間の期間Tと同じ期
間Tの大体終りに発生する様に選ばれる。単一量
子以外のコヒーレンスは、共鳴オフセツトの程度
に対する依存性がある為に、効率は低下するが、
T=1/4Jだけ離れた90°パルス25及び29だ
け構成された副順序によつても励振することが出
来る。π信号パルス27を追加することにより、
この依存性がなくなる。この為、パルス25,2
7,29は単一量以外のコヒーレンスを励振する
のに役立つが、この後のスピン捩れ形順序22は
単一量子コヒーレンス形の信号にだけ作用し得
る。単一量子以外のコヒーレンス形の信号を単一
量子コヒーレンス形の信号に変換する方法がなけ
ればならない。 このπ/2−T−π−T−π/2パルス順序に
スピン・ベクトル・モデルを適用すると、スピン
エコー応答信号が発生され、全てのスピンの磁化
は2番目のπ/2RFパルス信号によつて反転状態
になることが予測される。この結果は、H2O中
1H原子核等の様に、結合されてないスピンにつ
いてだけ成立する。結合されたスピンでは、挙動
が異なる。例えば、この副順序のみに応答して、
エコーが形成されない。更に、普通のスピン・ベ
クトル・モデルは、スピンが結合された原子核の
挙動を適切に予測するものではない。もとのスピ
ン密度マトリクスを適当な回転演算子及びスカラ
ー乗算の作用にかけ、第2a図及び第2b図につ
いて説明したのと同様な、比較的単純なABスピ
ン1/2系に対して第4a図乃至第4f図に示す様
な種々のスピン密度マトリクスσ[t]を求める
ことにより、時間的な解析を行なわなければなら
ない。スピン密度マトリクスσ[t]は方形マト
リクスであり、1辺に(m+1)×(n+1)個の
要素を持つている。こゝでm及びnはAnBn系の
次数の添字であり、各々のマトリクス要素は系の
初期エネルギ状態及び最終的なエネルギ状態に考
えられる1対の間の相関性を持つている。時刻t0
の副順序20の始めに、第1のスピン密度マトリ
クスσ[t0]に示す様に、核スピンは平衡状態に
あり、コヒーレンスは存在しない。スピン密度マ
トリクスの対角線から外れた全ての要素はゼロで
あり、ゼロでない対角線上の要素は、位置[1、
1]及び[4、4]にあるものだけであり、反対
向きのスピン、例えば水平方向のスピンを持つて
いる。例として位相0°の第1のπ/2パルス25
に応答して、マトリクスσ[t0]に適当な回転演
算子を適用すと、マトリクスσ[t1]になり、こ
れは単一量子マトリクス要素の全部、即ち、要素
[1、2]、[1、3]、[2、1]、[2、4]、[
3、
1]、[3、4]、[4、2]及び[4、3]にコヒ
ーレンスが発生されたことを示す。考えられる二
重量子要素[1、4]及び[4、1]は依然とし
て作動されないでいる。パルスに応答して、全て
のコヒーレンスはY軸、即ち垂直方向に沿つた磁
化に対応していなければならない。この為、マト
リクスの対角線より右側のスピンは上向きであ
り、対角線より左側にある像となるスピンは全部
下向きである。応答信号は第4g図に示す1対の
二重子で構成される(信号34a,34bの第1
の二重子Aは単一量子コヒーレンスa,bに夫々
対応し、信号34c及び34dの第2の二重子B
は夫々単一量子コヒーレンスc、bに対応する)。
期間T=1/4Jが経過した後、時刻t4のスピン密
度マトリクスσ[t4]が得られる。種々のコヒー
レンスの夫々の位相が変化しており、その絶対的
な位相はその周波数オフセツトの関数である。共
鳴の間の間隔Jの為、各々の二重子A及びB(第
4g図)の成分の間の相対的な位相差は90°の
まゝである。180°パルス信号27がスピンの位相
を第4d図のスピン・マトリクスσ[t5]に示す
位相に回転させ、この後の期間Tに於けるその発
展により、コヒーレンスが第4e図のマトリクス
σ[t8]のX軸スピン磁化になる。然し、二重子
の1つのピークに対応する各々のコヒーレンス
は、他方の二重子のコヒーレンスの極性(これは
スピン・ベクトル・モデルの反位相磁化と同様な
ものと考えることが出来る)に対して反対の極性
を持つている。2番目の90°パルス信号31が回
転演算子となり、その結果第4f図のスピン密度
マトリクスσ[t9]になる。この時、各々の単一
量子コヒーレンスの二重子の1対の成分(例え
ば、スピン要素36aと36c、又はスピン要素
36bと36d)は、反対向きの位相の回転の
為、互いに実質的に相殺する様に操作することが
出来る。然し、今度は二重量子コヒーレンス38
が発生され、π信号パルス29が存在する為、そ
の振幅は共鳴オフセツトの量に略無関係である。 この発明の別の考えとして、3番目のこの副順
序のパルス29が中断した後に存在する単一量子
以外のコヒーレンス信号が、検査されるサンプル
に検出RF信号パルスを印加することによつて、
単一量子コヒーレンス状の検出可能な信号に変換
される。このパルスは、単一量子コヒーレンスに
よつて発生された信号の位相を互いに反対に設定
しながら、単一量子以外の信号を受信平面(例え
ばX−Y横平面)内に整合させるとに、互いに同
相に整合させる様に作用する。サンプルの一連の
この副順序/順序の照会により、この副順序のパ
ルス信号の位相が予定の形(pをゼロより大きい
整数として、典型的には2p個の繰返しを持つ)で
操作することにより、特定次数の単一量子以外の
信号を積極的に相加わる様にすると共に、単一量
子信号が互いに相殺する様にすることが出来る。
一般的に、単一量子コヒーレンスによつて発生さ
れる信号の相殺の程度は、位相の組合せの数が増
加した位相プログラムで増加するが、繰返しプロ
グラムを増加するには、完了までの時間を長くす
ることが必要である。この様な多重工程位相プロ
グラムに役立つ1つの検出パルス31が図示のパ
ルスであり、これは略矩形の包絡線を持つことが
出来、前縁31aから始まり、その後、パルス3
1を180°又はπパルスにするのに十分な時間後に
後縁31bを持つことが出来る。検出パルスの時
間的な中心点31cは、この副順序の3番目のパ
ルスの時間的な中心29cから選ばれた検出期間
Td後に発生する。 検出パルス31は標準的なスピン捩れ形作像順
序の始めに使われるスライス選択性RFパルス信
号であつてよいが、更に一般的な実験には、検出
パルス31が終了した後の開始時刻tsに始まるス
ピン捩れ形作像順序22を使うことが出来る。多
数の振幅の内の要素の1つを持つY軸磁界勾配
Gy信号40と所要の振幅を設つX軸磁界勾配Gx
信号42が、作像しようとするサンプルの位相符
号化された「縞」を限定する。この後の180°RF
パルス信号44がZ軸磁界勾配Gz信号部分のパ
ルス46aと共に現れ、作像しようとするサンプ
ルの横方向スライスを選択する。sincで変調され
たRFパルスが、スライスの上下の縁を比較的明
確に限定するのに役立つ。公知の形で、スピン捩
れ形順序にはGz位相戻し部分のパルス46bを
使うことが出来る。この信号は、検出パルス31
によつて単一量子状の信号に変換された単一量子
以外のコヒーレンス信号が、位相外しを含めた同
じ効果を全て持つ様にすることが出来る点で、非
常に役に立つことがある。パルス31とこの後の
スライス選択パルス44の間のタイミングは、
(n−1)Tであるこの期間が、整数個のサイク
ル、即ちqを整数として、nT=q+(1/2J)サ
イクルより大きな(1/2J)サイクルの全磁化回
転を持つのに十分になる様にし、応答信号を収集
する前に、各々の周波数スペクトルの多重子に適
正な位相が復元するようにする。この為、交番位
相であつて、その為に反対向きを向いていた多重
子のスピンが、同じ位相を達成するのに十分な遅
延1/2Jを経由する。従つて、この結果得られる
スピンエコー応答信号50は、選択パルスの中心
時刻txより同じ時間nT後に発生する時刻tyを中心
とする。NMR分光系の受信機は、応答期間の中
心時刻tyを中心とする時間的な窓52の間だけ、
サンプル応答信号50を受入れる様にゲートする
のが有利である。受信した応答信号の位相を、前
に引用した係属中の米国特許出願に記載されてい
る様な装置を用いて、単一量子応答信号を相殺し
て、単一量子以外の応答信号を受信する為にその
時使われている多重工程位相サイクル・プログラ
ムの内の1つによつて決定された量だけ、受信機
内で移相する。単一量子以外の副順序20及び作
像順序22のてp個の位相サイクルの繰返しの内
の現在の1つの初めと、こういう繰返しの次のも
のとの間の繰返し期間Trがある。 2p工程の位相サイクル・プログラムの一番簡単
な場合が、p=1とした2工程プログラムであ
り、1例は次の通りである。
【表】 こゝで全ての角度φは度数であり、φrは受信し
た応答信号に対して受信機で導入した位相変化で
ある。検出パルスの位相(φ31)はこの順序で移
相する必要がないことに注意されたい。更に高度
に単一量子コヒーレンス信号を相殺する数多くの
プログラムが考えられる。役立つp=2の1つの
4工程位相サイクル・プログラム(全ての角度φ
はやはり度数)は次の通りである。
【表】 この他にも多くの位相サイクル・プログラムが
ある。次数のパラメータpが増加するにつれて、
その数が増加する。この様なプログラムは多数あ
るが、少なくとも1つの位相に1組の初期並び
に/又は最終条件を課すことにより、p=4とし
た、2p=4=16工程の1例の位相サイクル・プログ
ラムが得られる。この様な1つのプログラムは、
全ての国土φを度数を表わして、次の通りであ
る。
【表】
【表】 こういう各々の位相サイクル・プログラムで、
後の励振によつて得られた応答信号を(受信して
処理した後)前の励振から得られた応答信号(既
に受信して処理してある)から減算する。p=1
の2工程プログラムでは、2番目の応答を収集
し、最初に収集された応答から減算する。単一量
子コヒーレンスには移相は何れの影響もないか
ら、それらの同様な応答が減算によつて実質的に
相殺される。偶数次の多重量子のコヒーレンスが
励針順序の90°の移相によつて反転されるから、
多重量子コヒーレンスを経由したスピンからの応
答信号は、前の応答信号及び後の応答信号を減算
する時に、組合さる。位相が異なる2つより多く
の副順序を持つ位相サイクル・プログラムを使う
ことが、パルスの不完全さの影響を最小限に抑え
る為に通常要求される。この発明では、p=6ま
で(即ち64工程まで)の上に述べた位相サイク
ル・プログラムを及び同様な位相サイクル・プロ
グラムを使つて、多重量子信号フイルタを求め
た。p=5(即ち32工程)フイルタを用いて、隣
接した水をベースとする 1H応答信号の典型的な
排除率が約2500倍、時には13000倍と云う様に高
くすること出来た。p=9又はそれ以上にした更
に長いプログラムも、必要に応じて、計算して使
うことが出来ることを承知されたい。 NMR装置の中心軸線(今の場合はZ軸)に沿
つた磁界勾配(今の場合は勾配Gz)に、信号パ
ルス56,58で表わされる様な1対のパルス信
号を追加して、引出そうとするコヒーレンスの次
数Nを選択することが出来る。1番目の磁界勾配
パルス56は、時間的には、引出し期間の終り
に、但し検出パルス31の前に発生する様に定め
る。この為、パルス56は時間的にはRF信号パ
ルス29及び31の間にある。パルス56の前縁
は、順序の1番目のRF信号パルスの後縁29b
が発生する時刻t9より後の時刻tcに発生する。1
番目のGzパルスの後縁56bは後の時刻tdに終了
する。時刻tdは、検出パルスの前縁31aが発生
する時刻teより前である。2番目の磁界勾配パル
ス58は、時間的には、検出パルス31より後、
但し作像順序22の初めより前に発生する様に定
める。パルス58は前縁58aから始まるが、こ
れは、検出パルスの後縁31bが発生する時刻tf
より後の時刻tgに発生する。2番目のGzパルスの
後縁58bはそれより後の時刻thに終了するが、
これは主作像順序22が開始する時刻tsより前で
ある。2番目のパルス58の振幅と持続時間の積
は、1番目のパルス56の振幅と持続時間の積の
N倍である。N次量子コヒーレンスを持つスピン
だけが検出される。これは他の次数の全てのスピ
ンが位相外れになるからである。 理論的には不必要であるが、実現のNMR作像
装置では、中心軸の磁界勾配(例えばZ軸に沿つ
た勾配Gz)に、RF信号πパルス27に対して対
称的に配置して、信号パルス60,62によつて
表わされる様な釣合つた1対のパルス信号を追加
するのが役立つことが判つた。こういうパルスを
用いて、横方向(例えばX−Y)平面内を擬似的
な磁化等の影響を除くことが出来る。こういう影
響は、再集束パルス27が完全に矩形でないこと
等によつて起ることがある。即ち、1番目のGz
パルス60は、1番目のπ/2パルス25が終る
時刻t1より後の時刻t2に前縁60aを持ち、πパ
ルス27が開始する前に時刻t3に後縁60bを持
つている。この為、パルス60の持続時間は(t3
−t2)である。これは2番目のパルス62と略同
じ持続時間である。2番目のパルスの前縁は、π
パルス27が終了する時刻t5より後の時刻t6であ
り、後縁62bは、K・π/4パルス29が始ま
る前の時刻t7である。両方のパルス60,62は
略同じ振幅を持つている。 単一量子以外のコヒーレンスの変調により、そ
のコヒーレンスからの信号が減衰したり、或いは
失われることがある。減衰の程度は、前に述べた
様に、パルス25,27,29の時間関係の関数
として変化する。この順序の単一量子以外のコヒ
ーレンスを発生する部分の終り(例えばK・π/
4パルスの終り)とその後の作像順序の間の期間
内に、単一量子以外のエコー信号を形成する為の
再集束効果を用いることが出来る。検出パルスよ
り前に再集束パルスを置くことによつて、多重量
子エコー中の時刻に検出パルスを印加することが
出来る様にし、こうして最大限のコヒーレンスを
検出することが出来る様にうすのが有利である。
この発明では、理論的には必要ではないが、或い
は上に述べた方法を実際に利用するのに不可欠で
はないが、引出し期間td中の再集束用のπRF信号
パルス64が単一量子以外の遷移を位相戻しし
て、時刻teに於けるその位相が時刻t9に於ける位
相と略同じである用にし、こうして励振共鳴周波
数のオフセツトに依存する位相誤差を除くことが
出来ることが判つた。即ち、パルス64の前縁6
4aはこの副順序の2番目のπ/2パルス29が
終る時刻t9より後の時刻taにあり、後縁64bは
検出パルスの前縁31aより前の時刻tbにある。
再集束パルスの時間的な中点64cと2番目のパ
ルスの時間的な中点29cの間の期間Tcは、期
間Tdに半分にするのが理想的である。今説明し
ている実施例では、信号パルス64は最初の位相
戻しパルス27の位相と略同じ位相を持つている
が、考えられるある位相サイクル・プログラムで
は、パルス信号64の位相を段階的に変えること
が出来る。 次に第5a図及び第5b図において説明する
と、P1(π/2+α)−T−π−T−P2(π/2+
β)の副順序によつて発生された二重量子コヒー
レンス(第5a図)及び単一量子コヒーレンス
(第5b図)の正規化された量が、パルスP1(縦
軸70に示す)のはじき角度誤差(α)及びパル
スP2(横軸71に示す)のはじき角度誤差(β)
の回転効果の関数として、グラフに示されてい
る。こゝでT=1/4Jである。即ち、二重量子コ
ヒーレンスの量は、P1=90°及びP2=90°(即ちα
=β=0°の点72)で最大であり(即ち1.0の正
規化された振幅を持つ)が、振幅は中位のはじき
角度誤差にあまり影響されない。一番内側の輪郭
線73a上又はその中でのはじき角度P1及びP2
のあらゆる組合せに対し、依然として5/6(0.833
…)未満の二重量子コヒーレンスの振幅が得られ
る。他の輪郭線73d乃至73eに関連した二重
量子コヒーレンスの振幅を記入してある。振幅が
0.5に減少するまでには、比較的大きなはじき角
度誤差が必要であることが判る。第5b図では、
単一量子コヒーレンス応答信号の振幅が、縦軸7
4に示したはじき角度誤差α及び横軸75に示し
たはじき角度誤差βの組合せに対してグラフとし
て示されているが、単一量子コヒーレンス信号の
最小(略ゼロの)振幅が、中心点76a(P1π/
2=90°、P2=π/2=90°)で得られ、この時α
=β=0°であり、二重量子コヒーレンス信号が最
大であることが判る。最小の単一量子コヒーレン
ス応答は他の点76b乃至76eでも得られる
が、これらの4つの点は何れも、はじき角度の両
方ではないとしても、少なくとも一方が0°又は
180°であることを必要とし、こういう角度では、
二重量子コヒーレンス応答信号の関連する振幅が
実質的にゼロである。単一量子コヒーレンス応答
信号の振幅輪郭線78a乃至78bは、こういう
応答が、一方のはじき角度が90°であり、他方の
はじき角度が0°又は180°である点79a乃至79
bでだけ、0.5の正規化された最大値に達するこ
とを示している。この副順序によつては、目につ
く用な量のゼロ量子コヒーレンス応答信号が発生
されない。 第6a図及び第6b図には、P2をパルスP1
位相に対して90°位相したP1(π/2+α)−T−
π−T−P2(π/2+β)の副順序によつて発生
されるゼロ量子及び二重量子コヒーレン(第6a
図)及び単一量子コヒーレンス(第6b図)の正
規化した量が、パルスP1のはじき角度程度(α)
(縦軸80に示す)及びパルスP2のはじき角度誤
差(β)(横軸81に示す)の回転効果の関数と
してグラフに示してある。点82a−1(又は8
2a−2)に於けるP1=π/2=90°、及びK=
1として、P2=π/4=45°(又はK=3として、
P2=3π/4=135°)の所望のはじき角度により、
ゼロ及び二重量子コヒーレンス応答信号の正規化
された最大値が0.5になる。第5a図及び第5b
図のπ/2−T−π−T−π/2副順序(この場
合、2番目のπ/2信号の位相は2目のπ/2信
号パルスの位相と同じであつた)と異なり、この
π/2−T−π−T−π/4副順序により、略同
量のゼロ量子及び二重量子コヒーレンスが発生さ
れる。この為、ゼロ量子コヒーレンス応答の信号
対雑音比は、対応する二重量子コヒーレンス応答
の信号対雑音比の半分である。他のあらゆる種類
のコヒーレンスは拡がるが、ゼロ量子遷移は均質
でない磁界によつて拡がることがないから、ホモ
スポイル・パルス56(第4図参照)を(例えば
K=1として、π/4パルス29の後に)使つ
て、ゼロ量子コヒーレンス応答信号の大きさに実
質的に影響せずに、望ましくない単一量子及び多
重量子コヒーレンス応答信号を破壊することが出
来る。線82bに沿つて発生される単一量子以外
のコヒーレンス応答信号の大きさが実質的にゼロ
になり、P1パルスのはじき角が略π/2=90°に
等しいことに注意されたい。輪郭線84a乃至8
4eの大きな卵形パターンは、P1のはじき角度
の比較的大きな誤差α及びはじき角度P2のそれ
より幾分小さい誤差βがあつても、単一量子以外
の所望のコヒーレンス応答信号の振幅に目立つた
減少がないことを示している。第6b図では、は
じき角度誤差αを縦軸85、はじき角度誤差βを
横軸86に示してあるが、この図に示す様に、こ
の副順序によつて発生される単一量子コヒーレン
ス応答信号は予想点87a−1及び87a−2で
(P1=π/2及びP2=π/4又は3π/4で、単一
量子以外のコヒーレンス応答信号の振幅が最大に
なる点で)、並びにゼロ振幅線87aの全体に沿
つて、及び点87a−2及び87a−3で、振幅
が略ゼロである。単一量子コヒーレンス応答信号
は点88aで振幅0.707…の正規化された絶対最
大値を持ち、1対の点88b,88cで振幅0.5
を持つ相対的な極大値を持つている。 第7a図及び第7b図を見れば、主たる静磁界
が1.5テラスである研究用NMR装置で、前に引用
した係属中の米国特許出願の位相操作装置を用い
て収集された像に対する、これまで説明した方法
の実用的な利点が理解されよう。この順序の2p
の相異なる位相の組合せの内の1つで励振する為
に、同相又は反対位相である多重量子コヒーレン
スが発生される。各々の同相応答で収集されたデ
ータを第1のデータ・バツフアに加算し、これに
対して各々の反対位相応答で収集されたデータを
第2のバツフアに加算する。2つのバツフアの内
容を加算すれば、単一量子コヒーレンス信号が残
るが、多重量子コヒーレンスの位相特性を持つ信
号が相殺される。2つのバツフアの内容の減算に
よつて、単一量子応答信号が抑圧され、多重量子
成分が残る。 1対とフアントムを作つた。第1のフアントム
は着色した(CuSO4をドープした)水を入れたバ
イアルであり、第2のフアントムは、脂質擬似体
(機械用軽油)を大体半分満たしたポリエチレン
びんである。1体のMQCパルス25,29再集
束パルス27及び検出パルス31を持つ多重量子
フイルタ副順序を先行させたスピン捩れ形パルス
順序を用いて、これらのフアントムの作像をし
た。10Hzの結合定数Jを仮定したが、この結果パ
ルス間遅延Tは約25ミリ秒になる。両方のスピン
捩れ形作像順序で約35ミリ秒の遅延期間Tdを用
いた。順序を繰返し間隔Trは600ミリ秒にした。
一番簡単な2工程(p=1)の位相サイクルを用
いた。 第7a図の写真に示す加算像は、単一量子コヒ
ーレンスを示すスピンから得られた情報を示して
いる。像91は、水のフアントム中の結合されて
いないスピンによるものと思われる。油は結合さ
れたスピン及び結合されていないスピンの両方を
持つ原子核で構成されているから、この写真には
油像92が現れている。油サンプル中にある結合
されていないスピンの数は比較的少ないから、水
像がずつと強いことが判る。第7b図の差像は、
結合されているスピンだけを表示の為にフイルタ
にかけた時、水像93が実際的に消え(この場合
は1/100以下に抑圧され)、これに対して油像94
は、それ以上ではないとしても同じ位に明白であ
る。 第7c図には、健康な成人のボランチアの前膊
の横断面の多重量子フイルタ像の写真が示されて
いる。実験の条件は第7a図及び第7bに使つた
条件と同様であるが、Trは1000ミル秒に長くし
た。和像95は、筋肉部分と脂肪成分にある両方
の結合されていない水からの相加的な応答をはつ
きりと示している。差像96では、単一量子の水
応答信号が排除され、実際的に多重量子の脂質及
び骨髄の応答信号だけが目に見える情報に寄与す
る。 例として、量子コヒーレンスを発生うることに
よつて、NMR差像及び/又は分光法で望ましく
ない共鳴を抑圧する為のこの発明の方法並びにパ
ルス順序の幾つかの実施例を説明したが、当業者
には、これまでの説明から種々の変更が考えられ
よう。従つて、この発明の範囲が、こゝに具体的
に説明した細部及び道具によつて制限されず特許
請求の範囲のみによつて限定されることを承知さ
れたい。
【図面の簡単な説明】
第1a図及び第1b図は、結合されていないス
ピン1/2の原子核のスピン状態線図とこのスピン
のNMR応答特性を周波数領域で示す振幅のグラ
フ、第2a図及び第2b図は1対の結合されたス
ピン1/2の原子核のスピン状態線図と、この1対
のスピンのNMR応答特性を周波数領域で示す振
幅のグラフ、第3a図及び第3bはAB3スピン系
内の4個のスピン1/2の原子核のスピン状態線図
とこのAB3スピン系のNMR応答特性を周波数領
域で示す振幅のグラフ、第4図はこの発明の現在
好ましいと考えられる実施例の単一量子以外のコ
ヒーレンスを発生する副順序及びそれと共に使わ
れるスピン捩れ形信号作像順序中の磁界勾配、無
線周波励振信号、データ収集信号及びゲート信号
の時間軸を合せた1組の信号波形図、第4a図乃
至第4f図は1組のスピン密度マトリクスを示す
図で、第4図の順序の選ばれた時刻に於けるAB
スピン系の状態を示す。第4g図は第4b図のス
ピン密度マトリクスから予想される応答の周波数
領域と振幅のグラフ、第5a図及び第5bはABス
ピン系に対し、第1及び第2の90RFパルス信号
のはじき角度に誤差の種々の大きさを用いた時
の、第4図の励振副順序から得られる二重量子及
び単一量子コヒーレンス信号の夫々の量を示す線
図、第6a図及び第6b図は同じ励振副順序であ
るが、第2のRFパルス信号の位相を90°変更した
場合のゼロ量子/二重量子及び単一量子コヒーレ
ンス信号の夫々の量を示す線図、第7a図及び第
7b図は同じ原子核の異なる種目の百分率が高い
フアントム物体から発生されたNMR像の写真
(X線写真に相当するものであり、図面代用写真
を提出する。)で、多重量子フイルタ作用を行な
うこの発明の方法によつて得られる可視効果が相
対的に異なる特性を例示している。第7c図はボ
ランチアである被検体の前膊の1対の横方向の図
を示す写真で、多重量子コヒーレンスを持つ所望
の原子核種目の応答を強調する為に、単一量子コ
ヒーレンスを持つ望ましくない核物質種目の含有
量が高い組織からの応答を除くことの発明の効果
を例示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いにスピン結合された原子核を含むサンプ
    ルから受取ることが出来る所望のNMR信号を求
    めながら、核磁気共鳴(NMR)作像で不所望の
    応答信号を抑圧する方法に於て、 (a) 励振信号順序に応答してサンプルからNMR
    応答信号を引出し、 (b) 各々のNMR励振信号順序の前に、サンプル
    内の選ばれたスピン結合系のスピン・ポピユレ
    ーシヨンのゼロ量子及び多重量子コヒーレンス
    の内の少なくとも選ばれた一方を発生する様に
    予定の形で選ばれた信号副順序を加え、 (c) 該信号副順序中に少なくとも1つの検出信号
    を用いて、前記少なくとも一方の選ばれたコヒ
    ーレンスをサンプルから受信することが出来る
    所望のNMR応答信号に変換すると同時に、サ
    ンプルからの全応答信号中に存在する少なくと
    も1つの単一量子コヒーレンス信号の最終的な
    応答振幅を実質的に減少させ、 (d) 前記少なくとも一方の選ばれたコヒーレンス
    に応答してサンプルの像を発生する工程を含
    み、 更に、検出信号及び受信した応答信号を含め
    て、励振信号順序の少なくとも1つの信号の位相
    を変え、変えた位相を操作して、単一量子コヒー
    レンス信号が実質的に相殺される様にすると同時
    に、ゼロ量子コヒーレンス及び多重量子コヒーレ
    ンスの選ばれた一方に関連する受信した応答信号
    の成分が加算される様にする工程を含む方法。 2 特許請求の範囲1に記載した方法に於て、
    各々のNMR励振信号順序の前に信号副順序を加
    える工程(b)が、略90°の持続時間を持つ第1のRF
    磁界パルス信号を発生し、Kを0より大きい正の
    整数として、K・45°の持続時間を持つ第2のRF
    磁界パルス信号を発生し、前記90°パルス信号及
    び前記K・45°パルス信号の時間的な中点の間に、
    TをN/(4J)に略等しくし、Nを正の奇数、J
    を所望のスピン系のスピン−スピン結合定数とし
    て、2Tに略等しい期間を設けることを含み、前
    記信号副順序中に少なくとも1つの検出信号を用
    いる工程が、前記K・45°パルス信号の時間的な
    中点から1/(2J)に略等しい検出期間Td後に
    発生する時間的な中点を持つ、持続時間が略90°
    のRF磁界パルス信号として前記検出信号を発生
    することを含む方法。 3 特許請求の範囲2に記載した方法に於て、工
    程(a)の前記NMR応答信号を引出す励振信号順序
    が、スライス選択性RF磁界パルス信号を用い、
    更に、N及びqを夫々正の整数として、前記検出
    信号の時間的な中点からnT=q+(1/2J)後の
    期間に、前記スライス選択性RFパルス信号の時
    間的な中点を位置ぎめする工程を含む方法。 4 特許請求の範囲3に記載した方法に於て、ス
    ライス選択性RF信号をsinc変調形RF搬送波信号
    として発生する工程を含む方法。 5 特許請求の範囲2に記載した方法に於て、更
    に、前記第1及び第2のRFパルス信号の時間的
    な中点の間の略中点にある時間的な中点を持ち、
    持続時間が略180°の再集束RFパルス信号を発生
    する工程を含む方法。 6 特許請求の範囲5に記載した方法に於て、ゼ
    ロ量子コヒーレンスによる応答を求め、更に、整
    数K=1に設定して、第2のRFパルス信号が略
    45°の持続時間を持つ様にする工程を含む方法。 7 特許請求の範囲6に記載した方法に於て、更
    に、NMR装置の静磁界中に磁界勾配が実質的に
    存在しない状態で、前記第1、第2、再集束及び
    検出RFパルス信号の全てを発生する工程を含む
    方法。 8 特許請求の範囲5に記載した方法に於て、多
    重量子コヒーレンスによる応答を求め、更に、整
    数K=2に設定して第2のRFパルス信号が略90°
    の持続時間を持つ様にする工程を含む方法。 9 特許請求の範囲8に記載した方法に於て、更
    に、NMR装置の静磁界中に磁界勾配が実質的に
    存在しない状態で、前記第1、第2、再集束及び
    検出RFパルス信号の全てを発生する工程を含む
    方法。 10 特許請求の範囲8に記載した方法に於て、
    更に、NMR装置の静磁界と平行な方向に、前記
    勾配磁界中に第1及び第2のパルス信号を用い、
    第1の磁界勾配パルス信号は、振幅及び持続時間
    の第1の積を持つと共に、発生する時間的な位置
    が前記第2のRFパルス信号より後で、前記検出
    RFパルス信号より前になる様にし、Nを1より
    大きい多重量子次数を表わす整数として、第2の
    磁界勾配パルス信号は、前記第1の磁界勾配パル
    ス信号の振幅と持続時間の積のN倍の振幅と持続
    時間の積を持つと共に、発生する時間的な位置が
    検出RF信号パルスより後でNMR順序の開始よ
    り前である方法。 11 特許請求の範囲10に記載した方法に於
    て、更に、NMR装置の静磁界と平行な方向に第
    1及び第2の追加の磁界勾配パルス信号を用い、
    各々の追加の勾配パルス信号は略同じ振幅Mを持
    ち、第1の追加のパルス信号は第1のRFパルス
    信号より後且つ再集束RFパルス信号より前に発
    生させると共に、再集束パルスの時間的な中点よ
    り時間Tgだけ前の時間的な中点を持つ様にし、
    第2の追加のパルス信号が再集束RFパルス信号
    より後且つ第2のRFパルス信号より前に発生す
    ると共に、時間的な中点が、再集束パルスの時間
    的な中点から同じ時間Tg後になる様にする工程
    を含む方法。 12 特許請求の範囲11に記載した方法に於
    て、更に、略180°の持続時間を持つと共に、時間
    的な中点が、第2のRFパルス信号及び検出RFパ
    ルス信号の時間的な中点の間の大体中点の時刻
    Tcになる第2の再集束パルスRF信号を用いる工
    程を含む方法。 13 特許請求の範囲10に記載した方法に於
    て、更に、略180°の持続時間を持つと共に、時間
    的な中点が第2及び検出RFパルス信号の時間的
    な中点の間の大体中点の時刻Tcに発生する第2
    の再集束180°パルス信号を用いる工程を含む方
    法。 14 特許請求の範囲8に記載した方法に於て、
    更に、NMR装置の静磁界と平行な方向に第1及
    び第2の追加の磁界勾配パルス信号を用い、各々
    の追加の勾配パルス信号は略同じ振幅Mを持つ様
    にし、第1の追加のパルス信号は第1のRFパル
    ス信号より後且つ再集束RFパルス信号より前に
    発生して時間的な中点が再集束パルスの時間的な
    中点より時間Tgだけ前になる様にし、第2の追
    加のパルス信号は再集束RFパルス信号より後且
    つ第2のRFパルス信号より前に発生して、時間
    的な中点が再集束パルスの時間的な中点より同じ
    時間Tg後になる様にする工程を含む方法。 15 特許請求の範囲14に記載した方法に於
    て、更に、略180°の持続時間を持ち、時間的な中
    点が第2及び検出RFパルス信号の時間的な中点
    の間の大体中点である時刻Tcに発生する第2の
    再集束パルスRF信号を用いる工程を含む方法。 16 特許請求の範囲8に記載した方法に於て、
    略180°の持続時間を持つと共に、時間的な中点が
    第2及び検出RFパルス信号の時間的な中点の間
    の大体中点の時刻Tcに発生する第2の再集束RF
    パルス信号を用いる工程を含む方法。 17 特許請求の範囲2に記載した方法に於て、
    基準位相に対する第1及び第2のRFパルス信号
    の位相、及びサンプルから引出されたものである
    が、検出する前の応答信号の位相の複数個(pを
    0より大きい正の整数として、2p)の異なる組合
    せに対し、前記信号副順序と励振信号順序を用い
    る工程を繰返し、各々の位相は、検出されたサン
    プルの応答中の少なくとも1つの単一量子応答信
    号を実質的に相殺する様に選ばれた予定のパター
    ンで、夫々量φa、φb、φrだけ移相する工程を含
    む方法。 18 特許請求の範囲17に記載した方法に於
    て、pが10より小さい方法。 19 互いにスピン結合された原子核を含むサン
    プルから受取ることが出来る所望のNMR信号を
    求めながら、核磁気共鳴(NMR)作像で不所望
    の応答信号を抑圧する装置に於て、 (a) 励振信号順序に応答してサンプルからNMR
    応答信号を引出する手段と、 (b) 各々のNMR励振信号順序の前に、サンプル
    内の選ばれたスピン結合系のスピン・ポピユレ
    ーシヨンのゼロ量子及び多重量子コヒーレンス
    の内の少なくとも選ばれた一方を発生する様に
    予定の形で選ばれた信号副順序を加える手段
    と、 (c) 該信号副順序中に少なくとも1つの検出信号
    を用いて、前記少なくとも一方の選ばれたコヒ
    ーレンスをサンプルから受信することが出来る
    所望のNMR応答信号に変換すると同時に、サ
    ンプルからの全応答信号中に存在する少なくと
    も1つの単一量子コヒーレンス信号の最終的な
    応答振幅を実質的に減少させる手段と、 (d) 前記少なくとも一方の選ばれたコヒーレンス
    に応答してサンプルの像を発生する手段を含
    み、 更に、検出信号及び受信した応答信号を含め
    て、励振信号順序の少なくとも1つの信号の位相
    を変え、変えた位相を操作して、単一量子コヒー
    レンス信号が実質的に相殺される様にすると同時
    に、ゼロ量子コヒーレンス及び多重量子コヒーレ
    ンスの選ばれた一方に関連する受信した応答信号
    の成分が加算される様にする手段を含む装置。 20 特許請求の範囲19に記載した装置に於
    て、各々のNMR励振信号順序の前に信号副順序
    を加える手段(b)が、略90°の持続時間を持つ第1
    のRF磁界パルス信号を発生し、Kを0より大き
    い正の整数として、K・45°の持続時間を持つ第
    2のRF磁界パルス信号を発生し、前記90°パルス
    信号及び前記K・45°パルス信号の時間的な中点
    の間に、TをN/(4J)に略等しくし、Nを正の
    奇数、Jを所望のスピン系のスピン−スピン結合
    定数として、2Tに略等しい期間を設ける手段を
    含み、前記信号副順序中に少なくとも1つの検出
    信号を用いる手段(c)が、前記K・45°パルス信号
    の時間的な中点から1/(2J)に略等しい検出期
    間Td後に発生する時間的な中点を持つ、持続時
    間が略90°のRF磁界パルス信号として前記検出信
    号を発生する手段を含む装置。 21 特許請求の範囲20に記載した装置に於
    て、手段(a)の前記NMR応答信号を引出す励振信
    号順序が、スライス選択性RF磁界パルス信号を
    用い、更に、N及びqを夫々正の整数として、前
    記検出信号の時間的な中点からnT=q+(1/
    2J)後の期間に、前記スライス選択性RFパルス
    信号の時間的な中点を位置ぎめする手段を含む装
    置。 22 特許請求の範囲21に記載した装置に於
    て、スライス選択性RF信号をsinc変調形RF搬送
    波信号として発生する手段を含む装置。 23 特許請求の範囲20に記載した装置に於
    て、更に、前記第1及び第2のRFパルス信号の
    時間的な中点の間の略中点にある時間的な中点を
    持ち、持続時間が略180°の再集束RFパルス信号
    を発生する手段を含む装置。 24 特許請求の範囲23に記載した装置に於
    て、ゼロ量子コヒーレンスによる応答を求め、更
    に、整数K=1に設定して、第2のRFパルス信
    号が略45°の持続時間を持つ様にする手段を含む
    装置。 25 特許請求の範囲24に記載した装置に於
    て、更に、NMR装置の静磁界中に磁界勾配が実
    質的に存在しない状態で、前記第1、第2、再集
    束及び検出RFパルス信号の全てを発生する手段
    を含む装置。 26 特許請求の範囲23に記載した装置に於
    て、多重量子コヒーレンスによる応答を求め、更
    に、整数K=2に設定して第2のRFパルス信号
    が略90°の持続時間を持つ様にする手段を含む装
    置。 27 特許請求の範囲26に記載した装置に於
    て、更に、NMR装置の静磁界中に磁界勾配が実
    質的に存在しない状態で、前記第1、第2、再集
    束及び検出RFパルス信号の全てを発生する手段
    を含む装置。 28 特許請求の範囲26に記載した装置に於
    て、更に、NMR装置の静磁界と平行な方向に、
    前記勾配磁界中に第1及び第2のパルス信号を供
    給する手段を含み、第1の磁界勾配パルス信号
    は、振幅及び持続時間の第1の積を持つと共に、
    発生する時間的な位置が前記第2のRFパルス信
    号より後で、前記検出RFパルス信号より前にな
    る様にし、Nを1より大きい多重量子次数を表わ
    す整数として、第2の磁界勾配パルス信号は、前
    記第1の磁界勾配パルス信号の振幅と持続時間の
    積のN倍の振幅と持続時間の積を持つと共に、発
    生する時間的な位置が検出RF信号パルスより後
    でNMR順序の開始より前である装置。 29 特許請求の範囲28に記載した装置に於
    て、更に、NMR装置の静磁界と平行な方向に第
    1及び第2の追加の磁界勾配パルス信号を供給
    し、各々の追加の勾配パルス信号は略同じ振幅M
    を持ち、第1の追加のパルス信号は第1のRFパ
    ルス信号より後且つ再集束RFパルス信号より前
    記に発生させると共に、再集束パルスの時間的な
    中点より時間Tgだけ前の時間的な中点を持つ様
    にし、第2の追加のパルス信号が再集束RFパル
    ス信号より後且つ第2のRFパルス信号より前に
    発生すると共に、時間的な中点が、再集束パルス
    の時間的な中点から同じ時間Tg後になる様にす
    る手段を含む装置。 30 特許請求の範囲29に記載した装置に於
    て、更に、略180°の持続時間を持つと共に、時間
    的な中点が、第2のRFパルス信号及び検出RFパ
    ルス信号の時間的な中点の間の大体中点の時刻
    Tcになる第2の再集束パルスRF信号を供給する
    手段を含む装置。 31 特許請求の範囲28に記載した装置に於
    て、更に、略180°の持続時間を持つと共に、時間
    的な中点が第2及び検出RFパルス信号の時間的
    な中点の間の大体中点の時刻Tcに発生する第2
    の再集束180°パルス信号を供給する手段を含む装
    置。 32 特許請求の範囲26に記載した装置に於
    て、更に、NMR装置の静磁界と平行な方向に第
    1及び第2の追加の磁界勾配パルス信号を供給
    し、各々の追加の勾配パルス信号は略同じ振幅M
    を持つ様にし、第1の追加のパルス信号は第1の
    RFパルス信号より後且つ再集束RFパルス信号よ
    り前に発生して時間的な中点が再集束パルスの時
    間的な中点より時間Tgだけ前になる様にし、第
    2の追加のパルス信号は再集束RFパルス信号よ
    り後且つ第2のRFパルス信号より前に発生して、
    時間的な中点が再集束パルスの時間的な中点より
    同じ時間Tg後になる様にする手段を含む装置。 33 特許請求の範囲32に記載した装置に於
    て、更に、略180°の持続時間を持ち、時間的な中
    点が第2及び検出RFパルス信号の時間的な中点
    の間の大体中点である時刻Tcに発生する第2の
    再集束パルスRF信号を供給する手段を含む装置。 34 特許請求の範囲26に記載した装置に於
    て、略180°の持続時間を持つと共に、時間的な中
    点が第2及び検出RFパルス信号の時間的な中点
    の間の大体中点の時刻Tcに発生する第2の再集
    束RFパルス信号を供給する手段を含む装置。 35 特許請求の範囲20に記載した装置に於
    て、基準位相に対する第1及び第2のRFパルス
    信号の位相、及びサンプルから引出されたもので
    あるが、検出する前の応答信号の位相の複数個
    (pを0より大きい正の整数として、2p)の異な
    る組合せに対し、前記信号副順序と励振信号順序
    を用いる手段を繰返し作動して、各々の位相を、
    検出されたサンプルの応答中の少なくとも1つの
    単一量子応答信号が実質的に相殺される様に選ば
    れた予定のパターンで、夫々量φa、φb、φrだけ
    移相する手段を含む装置。 36 特許請求の範囲35に記載した装置に於
    て、pが10より小さい装置。
JP62015361A 1986-01-27 1987-01-27 不所望の応答信号を抑圧する方法と装置 Granted JPS62194845A (ja)

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