JPH044812Y2 - - Google Patents

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JPH044812Y2
JPH044812Y2 JP10727386U JP10727386U JPH044812Y2 JP H044812 Y2 JPH044812 Y2 JP H044812Y2 JP 10727386 U JP10727386 U JP 10727386U JP 10727386 U JP10727386 U JP 10727386U JP H044812 Y2 JPH044812 Y2 JP H044812Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、悪臭を除去する装置に関する。更に
詳しくは、本考案は土壌を利用した、常温気体を
対象とする、悪臭除去装置に関する。
《従来の技術》 従来から土壌を利用する脱臭方法は、鶏糞乾燥
機等から発生する加熱気体や、生活系に関連して
発生する常温気体に対して利用されている。
土壌脱臭法としては、悪臭を発生する汚水処理
装置の上部を土壌で覆い、土壌粒子間を強制的に
通気せしめて脱臭する方法(例えば、特公昭56−
23672号)及び、悪臭を排気管等によつて導き、
発生源より離れた位置で土壌を用いて脱臭する方
法があり、本考案は後者の方法に属する。
一般に、土壌を用いて脱臭する際には、悪臭気
体が土壌中を通過するが、悪臭気体は常温気体又
は加熱気体であるために、悪臭気体の通過に際し
土壌中の水分が蒸発し、土壌が乾燥して土壌の脱
臭能力が低下する。
このような脱水能力の低下を防止するために、
従来、通気性土壌に散水したり(例えば特開昭57
−190695号)、土中に多孔管から圧力水を噴射し
たり、或いは、汚水処理と組み合わされた脱臭
(例えば実開昭42−12263号、特公昭47−35818号)
方法が実施されている。
しかしながら、散水や、圧力水の噴射は費用と
手間がかかり、又汚水と組み合わせた場合には目
詰りし易いという欠点があつた。
又、純粋に脱臭を目的とし、長期の使用に耐え
得る方法として、合成樹脂製段ボール板を利用し
た方法(特公昭49−2534号)が知られているが、
この方法は大規模設備とし難いという欠点があつ
た。
一方、実公昭59−12992号には、雨水を脱臭土
壌下面に貯水し、この水によつて脱臭土壌を加湿
するという優れた方法が開示されているが、この
方法によつては土壌の乾燥を完全に防止すること
が困難である上、所謂上座毛管水の排除が考慮さ
れていないため、雨天時には脱臭機能が著しく低
下するという欠点があつた。
かかる従来の欠点は、特公昭56−23672号の山
形状網部を介在させて水位変動層を形成せしめ、
これを上記実公昭59−12992号の装置に応用する
ことによつて一応解決することができる。しかし
ながら山形の高さは通常3m前後であるので、被
覆土壌を均質にした場合には山形の凸状部が一番
通気抵抗が小さく、通気抵抗が不均一であるの
で、装置の全面を脱臭装置として有効に働かせる
ことができないのみならず、凸部から悪臭が突出
する場合も生ずる。かかる不都合を是正し、通気
抵抗を装置全面にわたつて略同等とするために
は、被覆土壌の粒度等を一定とすることができな
いので装置の設計施工が著しく困難となるという
欠点に加え、礫や粗粒充填物中に気体を圧送する
ために通気抵抗が大きく、強力なブロワーを必要
とするという欠点を生ずる。
本考案者等は、従来の欠点を解決すべく鋭意検
討した結果、土壌の支持体の構造を、毛管上昇機
能を有する粒子を充填した少なくとも一箇の雨水
マスを有し、一定量以上の雨水を貯水することの
できる貯水槽及び該貯水槽を覆う孔あきスラブと
した場合には、雨水マスや孔あきスラブは工場生
産が可能であり、又、被覆土壌を均質とすること
ができるので、容易且つ安価に、高効率で大規模
な脱臭装置を施工することができるということを
見い出し、本考案に到達した。
《考案が解決しようとする問題点》 従つて、本考案の第1の目的は、容易且つ安価
に施工することができる、悪臭の大量処理に適し
た土壌脱臭装置を提供することにある。
本考案の第2の目的は、雨天時の上座毛管水を
排除することによつて雨天時の脱臭能力を保持す
ると共に、乾燥時においては自動的に土壌に水分
を補給し、土壌の脱臭能力を維持することのでき
る脱臭装置を提供することにある。
本考案の第3の目的は、通気抵抗を最小にし、
土壌全体に均等に悪臭を通過させることのできる
脱臭装置を提供することにある。
更に、本考案の第4の目的は、土壌厚を一定と
すると同時に、土壌組成を単一化することのでき
る脱臭装置を提供することにある。
《問題を解決するための手段》 本考案の上記の諸目的は、一定高さの位置に溢
水口を有し、一定量以下の雨水を貯溜することの
できる貯槽の任意の個所に、毛管上昇能力の高い
粒子を充填した任意の形状の雨水マスを少なくと
も1箇設置し、前記雨水マスの部分を除いた前記
貯槽の上部全面に孔あきスラブを設け、その上部
に、土壌の落下を防止する網を介して覆土し、前
記溢水口によつて決定される水面と前記孔あきス
ラブの間の任意の箇所に、悪臭発生源から悪臭気
体を導入する排気管と接続することのできる開口
部を有する土壌脱臭装置であつて、前記毛管上昇
能力の高い粒子と、被覆土壌とを連続せしめるこ
とを特徴とするプレハブ式土壌脱臭装置によつて
達成された。
本考案における雨水マス、貯水槽及び孔あきス
ラブは、その全部又は一部がプラスチツク製であ
つてもコンクリート製であつても良く、又、これ
らの部材は、それぞれ同一であつても異なつてい
ても良い。又、雨水マス中に充填する毛管上昇能
力の高い粒子としては、通常、砂を使用するがこ
れに限定されるものではない。
以下、本考案を実施例に従つて更に詳述する。
第1図は、本考案の土壌脱臭装置の断面図の
例、第2図は対応する貯水槽の斜視図である。
図において、1は脱臭作用を有する被覆土壌、
3は、被覆土壌1が貯水槽10に落下するのを防
止するための網、5は、貯水槽10の上部に設け
られた孔あきスラブ、7は溢水口17によつて決
定される水面の最高水位、9は貯水槽10の底面
をなす不透水性底面であり、シート状であつても
良い。11は雨水マス15内に充填された毛管上
昇能力の高い粒子、13は悪臭気体を導入する排
気管と接続することのできる開口部であり、貯水
槽10の有する空間に悪臭気体を導入する。
上記の孔あきスラブには、上座毛管水が雨水マ
スに流入し易いようにわずかの傾斜をつけたり、
溝をつけたりすることが好ましい。孔あきスラブ
は礫とは異なり凹凸が少ないので、上記傾斜は極
めてゆるやかなものとすることができる。
《作用》 悪臭発生源から貯水槽中に圧送された悪臭気体
は、孔あきスラブの孔を通つて土壌に拡散し、脱
臭されて大気中に放散される。
一方雨天時には、雨水は被覆土壌中を浸透し、
その多くは孔あきスラブに達し、一部は直接雨水
マスに流入する。孔あきスラブに到達した雨水の
一部は、スラブの孔を通過して貯水槽に落下し、
他の部分は、孔あきスラブの傾斜に沿つて及び/
又は、孔あきスラブに設けられた溝を通つて雨水
マスに流入する。従つて、孔あきスラブの孔が雨
水によつて閉鎖することがないように、孔径及
び/又はその形状を設計することが好ましい。
網の上部に現れる上座毛管水の大部分は、孔あ
きスラブの傾斜に従つて雨水マスに流入し、排除
される。従つて、雨天時においても、悪臭気体は
孔あきスラブの孔を通つて土壌中に拡散すること
ができるので、本装置の脱臭能力は雨天時におい
ても保持される。
貯水槽の水は、悪臭気体を導入する開口部を閉
鎖しないように、溢水口17によつて、その最高
水位が決められている。これによつて悪臭気体の
本装置への導入は、スムースに行われる。
一方、雨水マス中に充填された毛管上昇能力の
高い粒子11は、網3を介するものの、実質的に
被覆土壌1と連続しているから、乾燥時には、貯
水槽の水が毛管上昇能力の高い粒子を通つて被覆
土壌に供給されるので、被覆土壌の乾燥が防止さ
れ、脱臭能力が維持される。従つて、雨水マスと
貯水槽は、少なくとも、その底部において水の出
入りが実質的に自由となるように設計されてい
る。
上記の如く、被覆土壌の乾燥防止は、雨水マス
の大きさと数に依存するから、それらは、本装置
の全体の規模によつて適宜設計される。
《考案の効果》 本考案によれば、人為的に散水等の操作を行う
までもなく、雨水を有効利用することにより脱臭
装置の被覆土壌の乾燥を防止し、容易且つ確実に
装置の脱臭能力を維持することができるのみなら
ず、雨天時の上座毛管水の排除も迅速であるの
で、雨天時における脱臭能力も保持される。
又、被覆土壌の厚みは略均一であるので、単一
組成の土壌を使用することができる上、雨水マ
ス、孔あきスラブ、貯水槽の壁材等を工場生産
し、適宜現地で組み立てることができるので、施
工が容易であり、大規模の装置でも安価且つ短期
間で設置することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案装置の断面図の1例である。
図中、符号1は被覆土壌、3は被覆土壌の落下を
防止する網、5は孔あきスラブ、7は貯水槽の水
面、9は貯水槽の不透水性底面、11は雨水マス
に充填された毛管上昇能力の高い粒子、13は悪
臭気体が貯水槽に導入される開口部、15は雨水
マス、17は貯水槽の最高水面を制限するための
溢水口である。 第2図は、第1図の装置の、孔あきスラブより
下側部分の斜視図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一定高さの位置に溢水口を有し、一定量以下の
    雨水を貯溜することのできる貯槽の任意の個所
    に、毛管上昇能力の高い粒子を充填した任意の形
    状の雨水マスを少なくとも1箇設置し、前記雨水
    マスの部分を除いた前記貯槽の上部全面に孔あき
    スラブを設け、その上部に、土壌の落下を防止す
    る網を介して覆土し、前記溢水口によつて決定さ
    れる水面と前記孔あきスラブの間の任意の箇所
    に、悪臭発生源から悪臭気体を導入する排気管と
    接続することのできる開口部を有する土壌脱臭装
    置であつて、前記毛管上昇能力の高い粒子と、被
    覆土壌とを連続せしめることを特徴とするプレハ
    ブ式土壌脱臭装置。
JP10727386U 1986-07-12 1986-07-12 Expired JPH044812Y2 (ja)

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JP10727386U JPH044812Y2 (ja) 1986-07-12 1986-07-12

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JP10727386U JPH044812Y2 (ja) 1986-07-12 1986-07-12

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JPS6313223U JPS6313223U (ja) 1988-01-28
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