JPH0711783Y2 - 生物脱臭装置 - Google Patents
生物脱臭装置Info
- Publication number
- JPH0711783Y2 JPH0711783Y2 JP2608790U JP2608790U JPH0711783Y2 JP H0711783 Y2 JPH0711783 Y2 JP H0711783Y2 JP 2608790 U JP2608790 U JP 2608790U JP 2608790 U JP2608790 U JP 2608790U JP H0711783 Y2 JPH0711783 Y2 JP H0711783Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packed bed
- grid
- water
- supporting
- malodorous
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- Expired - Lifetime
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- Treating Waste Gases (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、し尿処理場、下水処理場、その他各種工場
の廃水処理場で発生するアンモニア、硫化水素、メチル
メルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル等の悪臭成分
を含む悪臭ガスを生物学的に脱臭するための生物脱臭装
置に関する。
の廃水処理場で発生するアンモニア、硫化水素、メチル
メルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル等の悪臭成分
を含む悪臭ガスを生物学的に脱臭するための生物脱臭装
置に関する。
〈従来の技術〉 処理塔内に悪臭成分を分解する微生物を担持した充填層
を通気、通水性の支持格子上に設け、悪臭ガスを上記支
持格子を通じ充填層に上向流で通気して脱臭する生物脱
臭装置は従来から公知である。
を通気、通水性の支持格子上に設け、悪臭ガスを上記支
持格子を通じ充填層に上向流で通気して脱臭する生物脱
臭装置は従来から公知である。
これらの悪臭成分はいずれも硫黄系の物質であって、上
記のような生物脱臭処理プロセスではこれらの悪臭成分
は硫黄菌の作用を受けて硫酸イオン（SO4 --）にまで酸
化される。従って、処理塔内には悪臭成分を脱臭処理
し、除去した硫黄系物質とほぼ等量の硫酸イオンが生成
し、これが次第に蓄積する。こうして生成した硫酸イオ
ンは硫黄菌の生物反応を阻害するため、充填層に洗浄水
を散布し、硫酸イオンを塔外に洗い流すと共に、水分を
補給し、硫黄菌の活性を維持することが必要である。
記のような生物脱臭処理プロセスではこれらの悪臭成分
は硫黄菌の作用を受けて硫酸イオン（SO4 --）にまで酸
化される。従って、処理塔内には悪臭成分を脱臭処理
し、除去した硫黄系物質とほぼ等量の硫酸イオンが生成
し、これが次第に蓄積する。こうして生成した硫酸イオ
ンは硫黄菌の生物反応を阻害するため、充填層に洗浄水
を散布し、硫酸イオンを塔外に洗い流すと共に、水分を
補給し、硫黄菌の活性を維持することが必要である。
〈考案が解決しようとする課題〉 従来装置の充填層は表面積が大きく、通気抵抗が少な
く、微生物が付着し易い繊維状充填材、通常はピート
（泥炭）が使用され、これを通気、通水性の支持格子上
に支持する。
く、微生物が付着し易い繊維状充填材、通常はピート
（泥炭）が使用され、これを通気、通水性の支持格子上
に支持する。
この場合、ピートの充填層は層高が25cm以上であると散
布した洗浄水を含んで自重を増し、充填層の下部は上か
らの加重で支持格子上に圧縮されて圧密化が進み、それ
に伴い悪臭ガス通気時の圧力損失が次々に上昇し運転が
不可能になってくる。
布した洗浄水を含んで自重を増し、充填層の下部は上か
らの加重で支持格子上に圧縮されて圧密化が進み、それ
に伴い悪臭ガス通気時の圧力損失が次々に上昇し運転が
不可能になってくる。
又、支持格子が単なる格子であると充填層に散布した洗
浄水を格子の下面全体から均一に流下させることができ
ず、これにより充填層中で洗浄水は偏流を起こし、充填
層には水分が過剰な部分と、水分が不足する部分が生
じ、水分が不足する部分では微生物に水分を充分に供給
できなかったり、反応生成物である硫酸イオンを塔外に
洗い流すことができず、悪臭成分を一部含む処理ガスが
放出されることがある。
浄水を格子の下面全体から均一に流下させることができ
ず、これにより充填層中で洗浄水は偏流を起こし、充填
層には水分が過剰な部分と、水分が不足する部分が生
じ、水分が不足する部分では微生物に水分を充分に供給
できなかったり、反応生成物である硫酸イオンを塔外に
洗い流すことができず、悪臭成分を一部含む処理ガスが
放出されることがある。
〈課題を解決するための手段〉 そこで本考案の生物脱臭装置は、処理塔内で充填層を下
から支持する支持格子の各交点下面に下向きの突起を設
け、この支持格子上に繊維状充填材を層高20〜25cm堆積
した充填層を上下方向に多段に設けたことを特徴とす
る。
から支持する支持格子の各交点下面に下向きの突起を設
け、この支持格子上に繊維状充填材を層高20〜25cm堆積
した充填層を上下方向に多段に設けたことを特徴とす
る。
〈実施例〉 図示の実施例において、１は縦長な処理塔で、塔内には
上下方向に多段に層高20〜25cmのピートからなる充填層
を設けてある。
上下方向に多段に層高20〜25cmのピートからなる充填層
を設けてある。
この各充填層２を支持するため、処理塔内には支持梁３
を適当な間隔で水平に渡設し、その上に支持格子４を受
止め、支持格子４で充填層２を支持する。支持格子４は
高さ2.5cm位の薄板が縦、横に交叉するもので、格子の
１つの目開きは上に支持するピートが落下せず、且つ水
切りに支障がないよう長辺5cm、短辺2.5cm程度の大きさ
である。そして、水を含んだピートの充填層２の重量に
耐える機械的強度と、臭気の分解生成物である硫酸等の
酸に耐蝕性を有するようにポリプロピレン、又はABS樹
脂製とする。又、支持梁３はガラス繊維強化プラスチッ
ク（FRP）製の中空角材とする。
を適当な間隔で水平に渡設し、その上に支持格子４を受
止め、支持格子４で充填層２を支持する。支持格子４は
高さ2.5cm位の薄板が縦、横に交叉するもので、格子の
１つの目開きは上に支持するピートが落下せず、且つ水
切りに支障がないよう長辺5cm、短辺2.5cm程度の大きさ
である。そして、水を含んだピートの充填層２の重量に
耐える機械的強度と、臭気の分解生成物である硫酸等の
酸に耐蝕性を有するようにポリプロピレン、又はABS樹
脂製とする。又、支持梁３はガラス繊維強化プラスチッ
ク（FRP）製の中空角材とする。
支持格子４には、薄板の各交叉下面に下向きの突起５の
下向き長さは5mm程度でよく、前記ポリプロピレン、又
はABS樹脂で支持格子を成形する際に一体に備えさせる
ことができる。
下向き長さは5mm程度でよく、前記ポリプロピレン、又
はABS樹脂で支持格子を成形する際に一体に備えさせる
ことができる。
前記各充填層２には悪臭成分を分解する硫黄菌などの微
生物を付着し、馴養して置く。
生物を付着し、馴養して置く。
悪臭ガスは処理塔の底部に給気管６で供給され、下から
上に順番に各段の充填層２を上向流で吹抜ける際に悪臭
成分を逐次除去され、最上段の充填層２を上向流で吹抜
けて悪臭成分を除かれた処理ガスはエリミネータ７で水
分を除去したのち塔項の排気口８から外に放出される。
上に順番に各段の充填層２を上向流で吹抜ける際に悪臭
成分を逐次除去され、最上段の充填層２を上向流で吹抜
けて悪臭成分を除かれた処理ガスはエリミネータ７で水
分を除去したのち塔項の排気口８から外に放出される。
悪臭ガス中の前述した悪臭成分は、いずれも硫黄系の物
質であって、各充填層２中の硫黄菌などの作用を受け硫
酸イオン（SO4 --）にまで酸化される。
質であって、各充填層２中の硫黄菌などの作用を受け硫
酸イオン（SO4 --）にまで酸化される。
従って、各充填層２には悪臭成分を脱臭処理し、除去し
た硫黄系物質とほぼ等量の硫酸イオンが生成し、放置し
て置くと次第に蓄積する。この硫酸イオンは硫黄菌の生
物反応を阻害するため、各充填層に洗浄水を散布し、硫
酸イオンを塔外に洗い流すと共に、水分を補給して硫黄
菌の活性を維持することが必要であって、このために最
上段の充填槽２の上には洗浄水を散布するスプレーノズ
ルを均一な配置で備えた散水管９が設けてある。こうし
て最上段の充填層に散布した洗浄水は、逐次下の段の充
填層に降って充填層中を下降する際に微生物に水分を補
給し、同時に反応生成物である硫酸イオンを洗い流す。
た硫黄系物質とほぼ等量の硫酸イオンが生成し、放置し
て置くと次第に蓄積する。この硫酸イオンは硫黄菌の生
物反応を阻害するため、各充填層に洗浄水を散布し、硫
酸イオンを塔外に洗い流すと共に、水分を補給して硫黄
菌の活性を維持することが必要であって、このために最
上段の充填槽２の上には洗浄水を散布するスプレーノズ
ルを均一な配置で備えた散水管９が設けてある。こうし
て最上段の充填層に散布した洗浄水は、逐次下の段の充
填層に降って充填層中を下降する際に微生物に水分を補
給し、同時に反応生成物である硫酸イオンを洗い流す。
この場合、各段の充填層を支持する支持格子４は格子の
交点下面に下向きの突起５を有し、充填層中を落下する
洗浄水を各突起５から均一に滴下させる。従って、洗浄
水は充填層中を流下する際に偏流しないと共に、下の段
の充填層の上面全体に均一に滴下する。
交点下面に下向きの突起５を有し、充填層中を落下する
洗浄水を各突起５から均一に滴下させる。従って、洗浄
水は充填層中を流下する際に偏流しないと共に、下の段
の充填層の上面全体に均一に滴下する。
又、各段の充填層の層高は20〜25mmであるため洗浄水を
含んでも圧密状態にはならない。
含んでも圧密状態にはならない。
尚、充填層の全部の段を流下し、塔底から排水する洗浄
廃水は強酸性の硫酸イオンを含むため、中和処理してか
ら放流するか、嫌気性消化汚泥を水洗している各処理場
には付属の消化汚泥水洗槽から出るアルカリ度が高い水
洗廃液、又は脱水濾液を洗浄水に使用する。
廃水は強酸性の硫酸イオンを含むため、中和処理してか
ら放流するか、嫌気性消化汚泥を水洗している各処理場
には付属の消化汚泥水洗槽から出るアルカリ度が高い水
洗廃液、又は脱水濾液を洗浄水に使用する。
〈考案の効果〉 本考案では支持格子上に繊維状充填材を層高20〜25cm堆
積した充填層を処理塔内に上下方向に多段に設けたの
で、各段の充填層は洗浄水を散布されて水を含んでも自
重で圧密化することがない。そして、各段の充填層を支
持する支持格子は格子の各交点下面に下向きの突起を有
し、水を均一に下方に流すようになっている。従って、
上に支持する充填層中を流下する洗浄水が偏流するのを
防止すると共に、下の段の充填層の上面全体に均一に洗
浄水を滴下し、これにより各充填層が担持する微生物に
水分を均等に補給し、且つ反応生成物を万遍なく洗い出
すことが可能になる。
積した充填層を処理塔内に上下方向に多段に設けたの
で、各段の充填層は洗浄水を散布されて水を含んでも自
重で圧密化することがない。そして、各段の充填層を支
持する支持格子は格子の各交点下面に下向きの突起を有
し、水を均一に下方に流すようになっている。従って、
上に支持する充填層中を流下する洗浄水が偏流するのを
防止すると共に、下の段の充填層の上面全体に均一に洗
浄水を滴下し、これにより各充填層が担持する微生物に
水分を均等に補給し、且つ反応生成物を万遍なく洗い出
すことが可能になる。
第１図は本考案による生物脱臭装置の縦断面図、第２図
は同上に使用した支持格子の斜視図である。 図中、１は処理塔、２は充填層、３は支持梁、４は支持
格子、５は下向き突起、６は給気管、７はエリミネー
タ、８は排気口、９は散水管を示す。
は同上に使用した支持格子の斜視図である。 図中、１は処理塔、２は充填層、３は支持梁、４は支持
格子、５は下向き突起、６は給気管、７はエリミネー
タ、８は排気口、９は散水管を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 53/81 Ｂ０１Ｄ 53/34 ＺＡＢ
Claims (1)
- 【請求項１】処理塔内に悪臭成分を分解する微生物を担
持した充填層を通気、通水性の支持格子上に設け、悪臭
ガスを上記支持格子を通じ充填層に上向流で通気して脱
臭する生物脱臭装置において、 上記支持格子の各交点下面に下向きの突起を設け、この
支持格子上に繊維状充填材を層高20〜25cm堆積した充填
層を上下方向に多段に設けたことを特徴とする生物脱臭
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2608790U JPH0711783Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 生物脱臭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2608790U JPH0711783Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 生物脱臭装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03119419U JPH03119419U (ja) | 1991-12-10 |
| JPH0711783Y2 true JPH0711783Y2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=31528997
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2608790U Expired - Lifetime JPH0711783Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 生物脱臭装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0711783Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-16 JP JP2608790U patent/JPH0711783Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03119419U (ja) | 1991-12-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |