JPH0929056A - 生物脱臭装置 - Google Patents
生物脱臭装置Info
- Publication number
- JPH0929056A JPH0929056A JP7201706A JP20170695A JPH0929056A JP H0929056 A JPH0929056 A JP H0929056A JP 7201706 A JP7201706 A JP 7201706A JP 20170695 A JP20170695 A JP 20170695A JP H0929056 A JPH0929056 A JP H0929056A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- carrier layer
- microbes
- chambers
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Abstract
(57)【要約】
【目的】 脱臭用の微生物を担持する担体層内に悪臭ガ
スを通過させ、効率のよい脱臭処理をすることができる
装置を提供する。 【構成】 脱臭処理塔内に設けた脱臭用の微生物を担持
した担体層中に悪臭ガスを供給して、担体層中を上下に
迂回して流動させ、一方、この担体層の上方には散水ノ
ズルを、下方には処理水槽を設け、この処理水槽と散水
ノズルとの間に循環ポンプを設け、担体層の活性化を図
るとともに洗浄できるようにした。
スを通過させ、効率のよい脱臭処理をすることができる
装置を提供する。 【構成】 脱臭処理塔内に設けた脱臭用の微生物を担持
した担体層中に悪臭ガスを供給して、担体層中を上下に
迂回して流動させ、一方、この担体層の上方には散水ノ
ズルを、下方には処理水槽を設け、この処理水槽と散水
ノズルとの間に循環ポンプを設け、担体層の活性化を図
るとともに洗浄できるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、し尿や下水処理場等で
発生する悪臭を生物学的に脱臭処理する生物脱臭装置に
関する。
発生する悪臭を生物学的に脱臭処理する生物脱臭装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】し尿や下水処理場等で発生する悪臭成分
は、主としてアンモニア、トリメチルアミン等の窒素化
合物、および硫化水素、メチルメルカプタン等の硫黄化
合物等であり、これらは微生物によって分解することが
できる。このため従来から微生物を着生した担体充填材
中に悪臭ガスを流通させて処理する生物脱臭装置が使用
されている。
は、主としてアンモニア、トリメチルアミン等の窒素化
合物、および硫化水素、メチルメルカプタン等の硫黄化
合物等であり、これらは微生物によって分解することが
できる。このため従来から微生物を着生した担体充填材
中に悪臭ガスを流通させて処理する生物脱臭装置が使用
されている。
【０００３】微生物を着生する担体として、土壌、ピー
ト、セラミックス、活性炭等が主として用いられてい
る。
ト、セラミックス、活性炭等が主として用いられてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
て、土壌やピート等の担体は、安価で比表面積が大きく
脱臭効果が高いが、圧密化しやすいので圧力損失が高く
動力費が高くなり、また長期間の使用により閉塞するこ
とがある。また、セラミックスや活性炭等は、初期の圧
力損失は低いが、微生物の増殖や夾雑物の混入に伴っ
て、圧力損失が増大しやすいので、微生物管理が煩雑と
なる。また担体価格も高価である。
て、土壌やピート等の担体は、安価で比表面積が大きく
脱臭効果が高いが、圧密化しやすいので圧力損失が高く
動力費が高くなり、また長期間の使用により閉塞するこ
とがある。また、セラミックスや活性炭等は、初期の圧
力損失は低いが、微生物の増殖や夾雑物の混入に伴っ
て、圧力損失が増大しやすいので、微生物管理が煩雑と
なる。また担体価格も高価である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の従来技
術の課題を解決したものであって、その要旨とするとこ
ろは、脱臭装置の処理塔内を左右２室に仕切って、その
仕切られた２室を脱臭用の担体層で上下に仕切るととも
に、その左右の上室および左右の下室を互に連通させ、
担体層の上方には散水ノズルを設け、担体層の下方の室
の一方に悪臭ガスの導入口を開口させ、担体層の下方の
室の他方に処理ガスの取出口を設け、さらに、処理塔の
下底部に前記左右の２室に跨る処理水槽を形成し、この
処理水槽と前記散水ノズルとの回路中に循環ポンプを設
けたものである。
術の課題を解決したものであって、その要旨とするとこ
ろは、脱臭装置の処理塔内を左右２室に仕切って、その
仕切られた２室を脱臭用の担体層で上下に仕切るととも
に、その左右の上室および左右の下室を互に連通させ、
担体層の上方には散水ノズルを設け、担体層の下方の室
の一方に悪臭ガスの導入口を開口させ、担体層の下方の
室の他方に処理ガスの取出口を設け、さらに、処理塔の
下底部に前記左右の２室に跨る処理水槽を形成し、この
処理水槽と前記散水ノズルとの回路中に循環ポンプを設
けたものである。
【０００６】前述処理塔内に装入する脱臭微生物の担体
としては、ポリ塩化ビニリデンを糸状として、不規則に
重ね、その各糸の接点を溶着して立体的網目状塊とした
ものを用いたものである。
としては、ポリ塩化ビニリデンを糸状として、不規則に
重ね、その各糸の接点を溶着して立体的網目状塊とした
ものを用いたものである。
【０００７】
【作用】悪臭ガスの供給管から処理塔に供給された悪臭
ガスは、上記担体からなる充填層を上向流および下向流
で通過する間に、悪臭成分は担体に付着した微生物によ
って分解され、処理ガスとして脱臭ファンにより大気に
放出される。担体への微生物の着生は、初期においては
散水管から散水されるし尿や下水処理水中の微生物や栄
養素によって増殖される。定常処理時における散水は、
微生物の棲息に必要な水分を保つとともに、悪臭成分の
溶解や分解生成物および増殖余剰微生物の洗浄のために
行われる。
ガスは、上記担体からなる充填層を上向流および下向流
で通過する間に、悪臭成分は担体に付着した微生物によ
って分解され、処理ガスとして脱臭ファンにより大気に
放出される。担体への微生物の着生は、初期においては
散水管から散水されるし尿や下水処理水中の微生物や栄
養素によって増殖される。定常処理時における散水は、
微生物の棲息に必要な水分を保つとともに、悪臭成分の
溶解や分解生成物および増殖余剰微生物の洗浄のために
行われる。
【０００８】また、上記処理塔内に装入される担体は、
ポリ塩化ビニリデンを糸状にして塊状にして、然も、そ
の糸状のフイラメントを溶着しているので、広い空隙を
有しながらも強度を有し、圧密状になって圧力損失を生
じることがなく、また、微生物の活性化を助長すること
ができるものである。以下、図面にしたがって本発明を
具体的に説明する。
ポリ塩化ビニリデンを糸状にして塊状にして、然も、そ
の糸状のフイラメントを溶着しているので、広い空隙を
有しながらも強度を有し、圧密状になって圧力損失を生
じることがなく、また、微生物の活性化を助長すること
ができるものである。以下、図面にしたがって本発明を
具体的に説明する。
【０００９】
【実施例】図１は一実施例の系統図である。図２は担体
の一部を示すものである。図１において、符号１は処理
塔で、左右各々の下部に悪臭ガスの供給管２および処理
ガスの排気管３と上部に散水管４が接続されており、さ
らに下部に処理水槽５を設け、この処理水槽５に散水ポ
ンプ６を介して循環水の引抜管７、供給管８、補給水の
供給管９、排水管１０が接続されている。
の一部を示すものである。図１において、符号１は処理
塔で、左右各々の下部に悪臭ガスの供給管２および処理
ガスの排気管３と上部に散水管４が接続されており、さ
らに下部に処理水槽５を設け、この処理水槽５に散水ポ
ンプ６を介して循環水の引抜管７、供給管８、補給水の
供給管９、排水管１０が接続されている。
【００１０】上記処理塔１内には、中間に微生物が着生
しやすいポリ塩化ビニリデンを素材とする担体１１ａを
充填した担体層１１、上部に散水ノズル４ａがある。
しやすいポリ塩化ビニリデンを素材とする担体１１ａを
充填した担体層１１、上部に散水ノズル４ａがある。
【００１１】上記構成の生物脱臭装置で悪臭ガスを処理
する作用について以下に記載する。し尿処理場や下水処
理場で発生した悪臭ガスは、吸気管２から処理塔１に供
給する。供給された悪臭ガスは、担体１１ａを充填した
担体層１１の間を始めは上昇し、つぎに下降して脱臭さ
れ、排気管３より脱臭ファン１３によって吸引され、大
気中に放出される。
する作用について以下に記載する。し尿処理場や下水処
理場で発生した悪臭ガスは、吸気管２から処理塔１に供
給する。供給された悪臭ガスは、担体１１ａを充填した
担体層１１の間を始めは上昇し、つぎに下降して脱臭さ
れ、排気管３より脱臭ファン１３によって吸引され、大
気中に放出される。
【００１２】微生物担体である担体層１１への散水は、
散水ポンプ６で散水管４を経て散水ノズル４ａより、間
欠的あるいは連続的に均一に散布される。この散水によ
って微生物の生育に必要な栄養分の補給や湿潤状態が保
たれ、微生物の増殖を促進し、分解生成物の硫酸や余剰
微生物を洗浄除去し、ｐＨの最適条件を維持することが
できる。
散水ポンプ６で散水管４を経て散水ノズル４ａより、間
欠的あるいは連続的に均一に散布される。この散水によ
って微生物の生育に必要な栄養分の補給や湿潤状態が保
たれ、微生物の増殖を促進し、分解生成物の硫酸や余剰
微生物を洗浄除去し、ｐＨの最適条件を維持することが
できる。
【００１３】し尿や下水処理場等で発生する悪臭成分
は、主として硫化水素、メチルメルカプタン等の硫黄化
合物、アンモニア、トリメチルアミン等の窒素化合物で
あり、処理により硫酸や窒素ガス等に分解される。この
硫酸等の生成により、担体層１１のｐＨが低下する恐れ
があるが、前述の散水によりこれらを洗い流し、微生物
生育に適したｐＨに維持することができる。
は、主として硫化水素、メチルメルカプタン等の硫黄化
合物、アンモニア、トリメチルアミン等の窒素化合物で
あり、処理により硫酸や窒素ガス等に分解される。この
硫酸等の生成により、担体層１１のｐＨが低下する恐れ
があるが、前述の散水によりこれらを洗い流し、微生物
生育に適したｐＨに維持することができる。
【００１４】運転初期における担体層１１への微生物着
生は、し尿や下水処理場等の生物学的処理水の散水を行
うことで促進されるが、充填材をあらかじめ活性汚泥曝
気槽に浸漬して用いることによりさらに早期に安定した
担体層１１を得ることができる。
生は、し尿や下水処理場等の生物学的処理水の散水を行
うことで促進されるが、充填材をあらかじめ活性汚泥曝
気槽に浸漬して用いることによりさらに早期に安定した
担体層１１を得ることができる。
【００１５】
【発明の効果】このように、本発明は、処理塔内に設け
た脱臭用微生物の担体内を臭気ガスを循環させて連続的
に脱臭操作をすることができるものであり、特に、本発
明では、臭気ガスを微生物の活性化と洗浄を兼ねた処理
水に担体内で交流させるので効率のよい脱臭ができると
ともに、担体自体も合成樹脂フイラメントを塊状にし
て、フイラメントを互に溶着したものであるので、広い
空隙と接触面積を有しながらも強度を有し、然も、洗浄
し易く連続的に効率のよい運転ができるものである。
た脱臭用微生物の担体内を臭気ガスを循環させて連続的
に脱臭操作をすることができるものであり、特に、本発
明では、臭気ガスを微生物の活性化と洗浄を兼ねた処理
水に担体内で交流させるので効率のよい脱臭ができると
ともに、担体自体も合成樹脂フイラメントを塊状にし
て、フイラメントを互に溶着したものであるので、広い
空隙と接触面積を有しながらも強度を有し、然も、洗浄
し易く連続的に効率のよい運転ができるものである。
【図１】本発明に係る脱臭装置の作動系統図である。
【図２】同じく、その脱臭用微生物の担体の一片の斜面
図である。
図である。
１ 処理塔 ４ａ 散水ノズル ５ 処理水槽 ６ 散水ポンプ １１ 担体層 １１ａ 担体
Claims (2)
- 【請求項１】 処理塔１内を左右２室に仕切って、その
仕切られた２室を脱臭用の担体層１１で上下に仕切ると
ともに、その上室および下室を互に連通させ、担体層１
１の上方には散水ノズル４ａを設け、担体層１１の下方
の室の一方に悪臭ガスの導入口を開口させ、担体層１１
の下方の室の他方に処理ガスの取出口を設け、さらに、
処理塔１の下底部に前記左右の２室に跨る処理水槽５を
形成し、この処理水槽５と前記散水ノズル４ａとの回路
中に循環ポンプ６を設けてなる生物脱臭装置。 - 【請求項２】 上記担体層１１を形成する微生物の担体
１１ａを、ポリ塩化ビニリデンを糸状として不規則に重
ね、その各糸の接点を溶着して立体的網目状塊に形成し
てなる生物脱臭装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7201706A JPH0929056A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 生物脱臭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7201706A JPH0929056A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 生物脱臭装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929056A true JPH0929056A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16445581
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7201706A Pending JPH0929056A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 生物脱臭装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0929056A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040031555A (ko) * | 2002-11-04 | 2004-04-13 | (주)유성 | 악취 소거 장치 |
| JP2009000674A (ja) * | 2007-05-18 | 2009-01-08 | Ritsumeikan | 生物脱臭方法および生物脱臭装置 |
| US20130323440A1 (en) * | 2011-02-22 | 2013-12-05 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Inkjet media |
| CN106322547A (zh) * | 2016-08-16 | 2017-01-11 | 中节能工业节能有限公司 | 用于调控pm2.5的换风系统 |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP7201706A patent/JPH0929056A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040031555A (ko) * | 2002-11-04 | 2004-04-13 | (주)유성 | 악취 소거 장치 |
| JP2009000674A (ja) * | 2007-05-18 | 2009-01-08 | Ritsumeikan | 生物脱臭方法および生物脱臭装置 |
| US20130323440A1 (en) * | 2011-02-22 | 2013-12-05 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Inkjet media |
| US8927074B2 (en) * | 2011-02-22 | 2015-01-06 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Inkjet media |
| CN106322547A (zh) * | 2016-08-16 | 2017-01-11 | 中节能工业节能有限公司 | 用于调控pm2.5的换风系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101363282B1 (ko) | 복합 악취 처리 탈취장치 | |
| JP2691517B2 (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JPH0929056A (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JPH0833884A (ja) | 脱臭装置付設廃水処理装置 | |
| JPH0647247A (ja) | 脱臭装置 | |
| JPH10137534A (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JP3063103B2 (ja) | 生物脱臭方法 | |
| JPH05168849A (ja) | 脱臭装置 | |
| JP3972177B2 (ja) | 種充填材馴養装置とその立ち上げ方法及び種充填材の製造方法 | |
| JP2000042351A (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JP2000042352A (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JP2605769Y2 (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JPH0677670B2 (ja) | 悪臭ガスの脱臭方法 | |
| JP3500694B2 (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JP2697066B2 (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JPH04363111A (ja) | 生物脱臭方法 | |
| JP2589040B2 (ja) | 生物脱臭方法 | |
| JP2001163689A (ja) | 家畜糞の肥料化装置用脱臭機 | |
| JP2009090226A (ja) | 微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法及びその方法に使用される脱臭装置 | |
| KR200213634Y1 (ko) | 미생물을 이용한 탈취시스템 | |
| JP2001232144A (ja) | 有機ガスの脱臭方法及び利用装置 | |
| JP2002153723A (ja) | 生物脱臭装置 | |
| JP4216382B2 (ja) | 有機ガスの脱臭装置 | |
| JPH06327930A (ja) | 生物脱臭方法 | |
| JPH04219117A (ja) | 濾床式生物脱臭塔における散水方法 |