JP2009090226A - 微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法及びその方法に使用される脱臭装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】微生物による臭気成分の分解作用を利用する脱臭方法において、微生物を担持する充填材層に微生物の生育に必要な水分を供給し、且つ、充填材層が洗浄水で必要以上に濡れて、被処理ガスが通過し難いような状態にならない散水方法を提供する。
【解決手段】上方から流下する被処気ガスの流れ方向と同じ方向、且つ、当該被処理ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に被処理ガスを下降流させる噴霧散水4Aと、臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水4Bと、充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水4Cとの三段階に分けて散水し、微生物を担持する充填材層5A等の木材の樹皮の含水率が50〜150%に保持する。
【選択図】図1
【解決手段】上方から流下する被処気ガスの流れ方向と同じ方向、且つ、当該被処理ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に被処理ガスを下降流させる噴霧散水4Aと、臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水4Bと、充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水4Cとの三段階に分けて散水し、微生物を担持する充填材層5A等の木材の樹皮の含水率が50〜150%に保持する。
【選択図】図1
Description
本発明は、微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法及びその方法に使用される脱臭装置に関するものである。
微生物による臭気成分の分解作用を利用して被処理臭気ガスの脱臭を行う微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法は、安価な維持費で実施することができ、操作も容易である等の利点があり、工業的に非常に有利な方法である。
当該微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法は、一般家庭、旅館、ホテル、その他各種設備から発生する生ゴミ、畜糞、屎尿などの有機物の醗酵処理や堆肥生産などの際に発生する悪臭を除去することができる。
当該処理の一例は、当該醗酵処理や堆肥生産などにおける醗酵糟等に隣接して脱臭装置を設置して、当該脱臭装置の充填材層に被処理臭気ガスを接触・通過させ、当該充填材層における微生物により臭気成分を分解させて被処理臭気ガスの脱臭を行うようになっている。当該脱臭に際しては、臭気成分が当該充填材層に吸着され、当該充填材層内に存在する微生物の栄養源として処理される。
当該脱臭装置では、例えば、悪臭ガス成分中の臭気成分がアンモニア酸化菌、硫黄酸化菌等の菌体の代謝作用を受け、酸化分解されて硝酸や硫酸や亜硝酸や亜硫酸などを生成させ、pHを低下させるので、通常、当該充填材層の上部から洗浄水を流して、生成した酸を洗浄する必要があり、そのような散水装置を設置した脱臭装置が特開2000−296310号公報等で多数提案されている。又、当該散水による水を排水し、循環させる循環装置を備えたものも、特開2000−296310等で提案されている。
当該脱臭装置では、一般に、当該臭気ガスを下方から導入して、当該充填材層に接触させ、通過させて、一方、散水は上方向から行って、当該臭気ガスを上方向から装置外部に排出させる方式が大多数である(例えば、特開平7−80239号公報、特開平7−303833号公報、特開2000−254442号公報、特開2000−296310号公報、特開2002−273155号公報、特開2003−200018号公報)。
このように臭気ガスを下方から導入して、上方から排出するのは、当該臭気ガスの密度が軽く上向流が適していること等を考慮しているものではあるが、当該臭気ガスの内容は、主に、アンモニア(NH3)、メルカプタン(R−SH)、硫化水素(H2S)等で構成されており、当該臭気ガスには不純物も包含し、湿気も含まれ重くなっており、又、散水装置による洗浄水の流下により充填材層が過度に洗浄水で濡れて臭気ガスが通過し難いような状態になっている時もあり、更には、当該臭気ガスの流量如何により流されたガスにより水を吹き上げて脱臭装置の塔頂から押し返すようなフロ−ディング(Flooding)現象を引き起こす場合もある。更に又、通常、生ゴミ等醗酵糟から排出される臭気ガスは、当該生ゴミ醗酵糟の上部から排出されるので、脱臭装置を併設した場合、臭気ガスを脱臭装置の下方から導入する為には、わざわざ、生ゴミ醗酵糟からパイプ等を通して当該脱臭装置の下部に移送して脱臭を行う必要がある。
上記のような微生物による脱臭(生物学的脱臭)では、悪臭成分に対して選択性があるとされる。例えば、脱臭装置における充填材層入口部分の臭気ガスは、アンモニア(NH3)、メルカプタン(R−SH)、硫化水素(H2S)等で構成され、その出口部分では、酸化されて亜硝酸、硝酸、亜硫酸、硫酸等に変化している。その為、入口部分は、アンモニア(NH3)、メルカプタン(R−SH)、硫化水素(H2S)等を分解する菌を生息しやすい環境にし、一方、出口部分は亜硫酸、亜硝酸等を分解する菌が生息し易い環境にする必要がある。その為には、当該悪臭成分に対する選択性に合った充填材層を複数設置することが提案されているが、複数の装置を横に並列させて脱臭装置を構成すると装置が横に大型化し脱臭装置の設置場所を広くとってしまう。
そこで、多段式の縦型の脱臭装置が、特開平5−42199号公報、特開平7−80239号公報、特開2000−254442号公報等で提案されている。
しかし、上記のように、下側から臭気ガスを導入し、上側から排気する方式では、下側でアンモニアなどの分解が行われるのはよいが、上側に行くとその酸化が進み、硝酸などを生成するので、その脱臭装置における上部程その洗浄水を多く要求されることになる。
そうなると、脱臭装置の上部から下側に多量の洗浄水が流れてきて、その水濡れにより臭気ガスの通過が阻害されたり、下部の充填材層では微生物の付着・生育を阻害したりする。
しかも、従来法では、微生物の成育に又上記のような洗浄に散水が行われてはいるが、一様な散水に終始し、充填材層を不必要に水で飽和させ脱臭効率を阻害したり、又、微生物の成育に必要以上の水を供給したりしていた。
特開2000−296310号公報、特開平7−80239号公報、特開平7−303833号公報、特開2000−254442号公報、特開2002−273155号公報、特開2003−200018号公報、特開平5−42199号公報
当該微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法は、一般家庭、旅館、ホテル、その他各種設備から発生する生ゴミ、畜糞、屎尿などの有機物の醗酵処理や堆肥生産などの際に発生する悪臭を除去することができる。
当該処理の一例は、当該醗酵処理や堆肥生産などにおける醗酵糟等に隣接して脱臭装置を設置して、当該脱臭装置の充填材層に被処理臭気ガスを接触・通過させ、当該充填材層における微生物により臭気成分を分解させて被処理臭気ガスの脱臭を行うようになっている。当該脱臭に際しては、臭気成分が当該充填材層に吸着され、当該充填材層内に存在する微生物の栄養源として処理される。
当該脱臭装置では、例えば、悪臭ガス成分中の臭気成分がアンモニア酸化菌、硫黄酸化菌等の菌体の代謝作用を受け、酸化分解されて硝酸や硫酸や亜硝酸や亜硫酸などを生成させ、pHを低下させるので、通常、当該充填材層の上部から洗浄水を流して、生成した酸を洗浄する必要があり、そのような散水装置を設置した脱臭装置が特開2000−296310号公報等で多数提案されている。又、当該散水による水を排水し、循環させる循環装置を備えたものも、特開2000−296310等で提案されている。
当該脱臭装置では、一般に、当該臭気ガスを下方から導入して、当該充填材層に接触させ、通過させて、一方、散水は上方向から行って、当該臭気ガスを上方向から装置外部に排出させる方式が大多数である(例えば、特開平7−80239号公報、特開平7−303833号公報、特開2000−254442号公報、特開2000−296310号公報、特開2002−273155号公報、特開2003−200018号公報)。
このように臭気ガスを下方から導入して、上方から排出するのは、当該臭気ガスの密度が軽く上向流が適していること等を考慮しているものではあるが、当該臭気ガスの内容は、主に、アンモニア(NH3)、メルカプタン(R−SH)、硫化水素(H2S)等で構成されており、当該臭気ガスには不純物も包含し、湿気も含まれ重くなっており、又、散水装置による洗浄水の流下により充填材層が過度に洗浄水で濡れて臭気ガスが通過し難いような状態になっている時もあり、更には、当該臭気ガスの流量如何により流されたガスにより水を吹き上げて脱臭装置の塔頂から押し返すようなフロ−ディング(Flooding)現象を引き起こす場合もある。更に又、通常、生ゴミ等醗酵糟から排出される臭気ガスは、当該生ゴミ醗酵糟の上部から排出されるので、脱臭装置を併設した場合、臭気ガスを脱臭装置の下方から導入する為には、わざわざ、生ゴミ醗酵糟からパイプ等を通して当該脱臭装置の下部に移送して脱臭を行う必要がある。
上記のような微生物による脱臭(生物学的脱臭)では、悪臭成分に対して選択性があるとされる。例えば、脱臭装置における充填材層入口部分の臭気ガスは、アンモニア(NH3)、メルカプタン(R−SH)、硫化水素(H2S)等で構成され、その出口部分では、酸化されて亜硝酸、硝酸、亜硫酸、硫酸等に変化している。その為、入口部分は、アンモニア(NH3)、メルカプタン(R−SH)、硫化水素(H2S)等を分解する菌を生息しやすい環境にし、一方、出口部分は亜硫酸、亜硝酸等を分解する菌が生息し易い環境にする必要がある。その為には、当該悪臭成分に対する選択性に合った充填材層を複数設置することが提案されているが、複数の装置を横に並列させて脱臭装置を構成すると装置が横に大型化し脱臭装置の設置場所を広くとってしまう。
そこで、多段式の縦型の脱臭装置が、特開平5−42199号公報、特開平7−80239号公報、特開2000−254442号公報等で提案されている。
しかし、上記のように、下側から臭気ガスを導入し、上側から排気する方式では、下側でアンモニアなどの分解が行われるのはよいが、上側に行くとその酸化が進み、硝酸などを生成するので、その脱臭装置における上部程その洗浄水を多く要求されることになる。
そうなると、脱臭装置の上部から下側に多量の洗浄水が流れてきて、その水濡れにより臭気ガスの通過が阻害されたり、下部の充填材層では微生物の付着・生育を阻害したりする。
しかも、従来法では、微生物の成育に又上記のような洗浄に散水が行われてはいるが、一様な散水に終始し、充填材層を不必要に水で飽和させ脱臭効率を阻害したり、又、微生物の成育に必要以上の水を供給したりしていた。
本発明は、上記のような従来技術の欠点を解消できる技術を提供することを目的としたものである。
本発明の他の目的および新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
本発明の他の目的および新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
本発明の特許請求の範囲は、次の通りである。
(請求項1) 微生物による臭気成分の分解作用を利用して被処理臭気ガスの脱臭を行う微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法において、当該被処理臭気ガスの処理の流れ方向と散水方向とを同じ方向とし、且つ、上方から流下する当該被処理臭気ガスの流れ方向と同じ方向に散水を行い、当該散水を三段階に分けて行うようにし、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うようにし、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層を木材の樹皮により構成し、当該樹皮の含水率が50〜150%となるように前記散水を行い、上下方向において複数多段に構成された当該充填材層の各段において当該被処理臭気ガスと接触させ前記散水を行うと共に、当該散水された水を循環するようにしてなることを特徴とする微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法。
(請求項2) 散水が、切換バルブにより、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにしてなることを特徴とする、請求項1に記載の微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法。
(請求項3) 微生物による臭気成分の分解作用を利用して被処理臭気ガスの脱臭を行う微生物による被処理臭気ガスの多段式の縦型の脱臭装置において、当該被処理臭気ガスの処理の流れ方向と散水装置による散水方向とを同じ方向とし、且つ、上方から流下する当該被処理臭気ガスの流れ方向と同じ方向に当該散水装置による散水を行い、且つ、当該散水を三段階に分けて行うようにし、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うように構成し、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層を木材の樹皮により構成し、当該樹皮の含水率が50〜150%となるように前記散水を行い、上下方向において複数多段に構成された当該充填材層の各段において当該被処理臭気ガスと接触させ前記散水を行うと共に、当該散水された水を循環するようにしてなることを特徴とする請求項1の脱臭方法に使用される微生物による被処理臭気ガスの脱臭装置。
(請求項4) 散水が、切換バルブにより、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにしてなることを特徴とする、請求項3に記載の微生物による被処理臭気ガスの脱臭装置。
(請求項1) 微生物による臭気成分の分解作用を利用して被処理臭気ガスの脱臭を行う微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法において、当該被処理臭気ガスの処理の流れ方向と散水方向とを同じ方向とし、且つ、上方から流下する当該被処理臭気ガスの流れ方向と同じ方向に散水を行い、当該散水を三段階に分けて行うようにし、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うようにし、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層を木材の樹皮により構成し、当該樹皮の含水率が50〜150%となるように前記散水を行い、上下方向において複数多段に構成された当該充填材層の各段において当該被処理臭気ガスと接触させ前記散水を行うと共に、当該散水された水を循環するようにしてなることを特徴とする微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法。
(請求項2) 散水が、切換バルブにより、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにしてなることを特徴とする、請求項1に記載の微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法。
(請求項3) 微生物による臭気成分の分解作用を利用して被処理臭気ガスの脱臭を行う微生物による被処理臭気ガスの多段式の縦型の脱臭装置において、当該被処理臭気ガスの処理の流れ方向と散水装置による散水方向とを同じ方向とし、且つ、上方から流下する当該被処理臭気ガスの流れ方向と同じ方向に当該散水装置による散水を行い、且つ、当該散水を三段階に分けて行うようにし、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うように構成し、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層を木材の樹皮により構成し、当該樹皮の含水率が50〜150%となるように前記散水を行い、上下方向において複数多段に構成された当該充填材層の各段において当該被処理臭気ガスと接触させ前記散水を行うと共に、当該散水された水を循環するようにしてなることを特徴とする請求項1の脱臭方法に使用される微生物による被処理臭気ガスの脱臭装置。
(請求項4) 散水が、切換バルブにより、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにしてなることを特徴とする、請求項3に記載の微生物による被処理臭気ガスの脱臭装置。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明では、多段式の縦型の脱臭装置に構成され、個々に、各充填材層で脱臭を行い、又、個々に散水を行い、更に、その処理水の循環を行うようにしてあるので、装置のコンパクト化が図れると共に、各層に適した微生物の増殖(生存)を促し、各微生物に適した状況に調整できる。
本発明では、散水を三段階に分けて行うようにするので、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させることができ、微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができ、洗浄水散水でも、充填材層が洗浄水で必要以上に濡れて、被処理臭気ガスを通過し難いような状態にすることもなく、水の量を人的操作に頼り不安定になったり、ノズルからの散水量を適切に可変でき、円滑なガスと散水との順流を果たし、微生物が付着し易くなり、微生物の生息も助長され、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を奏し得る。
本発明によれば、不純物を包含し、湿気も含まれ重くなった臭気ガスに対して散水と当該ガス流との順流を実現でき、フロ−ディング(Flooding)現象を防止できる。
通常、生ゴミ醗酵糟等から排出される臭気ガスは、当該生ゴミ醗酵糟の上部から排出されるので、脱臭装置に導入する場合、臭気ガスをその下方から導入しており、その為に、わざわざ、生ゴミ醗酵糟からパイプ等を通して当該脱臭装置の下部に移送して脱臭を行う必要があるが、本発明では、脱臭装置の上方向から当該装置内に導入できるので、わざわざ、生ゴミ醗酵糟からパイプを通して当該脱臭装置の下部に移送して脱臭を行う必要がなくなる。
本発明で当該充填材層を構成する際に使用される木材の樹皮は、微生物が付着・生息し易く、製材工程から排出され低コストで、活性炭などの物理的な吸着力を利用する物では、悪臭成分の吸着が飽和し易いが、当該樹皮は、多少補充する程度で連続的に使用でき、土壌やピ−トモナス等のような型くずれもなく、強度も大で、酸性に対する耐性があり、多孔質で臭気ガスとの接触面積や臭気ガスの通気性も高い。
本発明において、充填材層を構成する木材の樹皮樹皮の含水率を50〜150%となるようにすれば、微生物が付着し易くなり、微生物の生息も助長され、その結果、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を奏し得る。
当該充填材層を構成する木材の樹皮樹皮の含水率を50〜150%となるようにすることと関連して、当該木材の樹皮樹皮の含水率を維持しつつ、上記の三段階の散水を行うようにすれば、噴霧散水でも微生物が付着でき、その生長も助長され、その結果、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができ、又、洗浄水散水でも、当該含水率が維持できない程に、洗浄が過度にならないようにすれば、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができ、更には、微生物の生育に必要な水分を当該樹皮の含水率と合わせて考慮すれば、同様に、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができる。
すなわち、本発明では、多段式の縦型の脱臭装置に構成され、個々に、各充填材層で脱臭を行い、又、個々に散水を行い、更に、その処理水の循環を行うようにしてあるので、装置のコンパクト化が図れると共に、各層に適した微生物の増殖(生存)を促し、各微生物に適した状況に調整できる。
本発明では、散水を三段階に分けて行うようにするので、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させることができ、微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができ、洗浄水散水でも、充填材層が洗浄水で必要以上に濡れて、被処理臭気ガスを通過し難いような状態にすることもなく、水の量を人的操作に頼り不安定になったり、ノズルからの散水量を適切に可変でき、円滑なガスと散水との順流を果たし、微生物が付着し易くなり、微生物の生息も助長され、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を奏し得る。
本発明によれば、不純物を包含し、湿気も含まれ重くなった臭気ガスに対して散水と当該ガス流との順流を実現でき、フロ−ディング(Flooding)現象を防止できる。
通常、生ゴミ醗酵糟等から排出される臭気ガスは、当該生ゴミ醗酵糟の上部から排出されるので、脱臭装置に導入する場合、臭気ガスをその下方から導入しており、その為に、わざわざ、生ゴミ醗酵糟からパイプ等を通して当該脱臭装置の下部に移送して脱臭を行う必要があるが、本発明では、脱臭装置の上方向から当該装置内に導入できるので、わざわざ、生ゴミ醗酵糟からパイプを通して当該脱臭装置の下部に移送して脱臭を行う必要がなくなる。
本発明で当該充填材層を構成する際に使用される木材の樹皮は、微生物が付着・生息し易く、製材工程から排出され低コストで、活性炭などの物理的な吸着力を利用する物では、悪臭成分の吸着が飽和し易いが、当該樹皮は、多少補充する程度で連続的に使用でき、土壌やピ−トモナス等のような型くずれもなく、強度も大で、酸性に対する耐性があり、多孔質で臭気ガスとの接触面積や臭気ガスの通気性も高い。
本発明において、充填材層を構成する木材の樹皮樹皮の含水率を50〜150%となるようにすれば、微生物が付着し易くなり、微生物の生息も助長され、その結果、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を奏し得る。
当該充填材層を構成する木材の樹皮樹皮の含水率を50〜150%となるようにすることと関連して、当該木材の樹皮樹皮の含水率を維持しつつ、上記の三段階の散水を行うようにすれば、噴霧散水でも微生物が付着でき、その生長も助長され、その結果、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができ、又、洗浄水散水でも、当該含水率が維持できない程に、洗浄が過度にならないようにすれば、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができ、更には、微生物の生育に必要な水分を当該樹皮の含水率と合わせて考慮すれば、同様に、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができる。
次に、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法に使用される脱臭装置の一例を示す。
当該脱臭装置1は、例えば、生ゴミ醗酵糟2から排出された臭気ガスが当該装置1の上方向から当該装置1内に導入される。
通常、当該生ゴミ醗酵糟2から排出される臭気ガスは、当該生ゴミ醗酵糟2の上部から排出される。脱臭装置を併設した場合、臭気ガスをその下方から導入する為には、生ゴミ醗酵糟2からわざわざパイプ等を通して当該脱臭装置1の下部に移送して脱臭を行う必要がある。
しかるに、本発明では、当該脱臭装置1の上方向から当該装置1内に導入できるので、わざわざ、生ゴミ醗酵糟2からパイプを通して当該脱臭装置1の下部に移送して脱臭を行う必要がなくなる。
臭気ガスの導入に際して、ブロワ−(送風機)3にて、当該臭気ガスを当該脱臭装置1の内部に送り込むようにしてもよい。
当該脱臭装置1は、例えば、生ゴミ醗酵糟2から排出された臭気ガスが当該装置1の上方向から当該装置1内に導入される。
通常、当該生ゴミ醗酵糟2から排出される臭気ガスは、当該生ゴミ醗酵糟2の上部から排出される。脱臭装置を併設した場合、臭気ガスをその下方から導入する為には、生ゴミ醗酵糟2からわざわざパイプ等を通して当該脱臭装置1の下部に移送して脱臭を行う必要がある。
しかるに、本発明では、当該脱臭装置1の上方向から当該装置1内に導入できるので、わざわざ、生ゴミ醗酵糟2からパイプを通して当該脱臭装置1の下部に移送して脱臭を行う必要がなくなる。
臭気ガスの導入に際して、ブロワ−(送風機)3にて、当該臭気ガスを当該脱臭装置1の内部に送り込むようにしてもよい。
当該図1に例示する脱臭装置1は、多段式の縦型の脱臭装置に構成されている。
その為、装置のコンパクト化を実現できる。
図1に示すように、当該脱臭装置1における散水装置4A、4B及び4Cでは、図示のように、当該被処理臭気ガスの処理の流れ方向と散水方向とを同じ方向とし、且つ、上方から流下する当該被処理臭気ガスの流れ方向と同じ方向に散水を行うようになっている。
散水装置4Aでは、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させる噴霧散水が行われる。
上記臭気ガスの流れる方向と水の流れる方向とが一致しているので、順流(Forward feed)を形成しており、これら流れが逆向きになる逆流とは異なっており、又、当該逆流と順流との組み合わせの錯流とも異なる。
当該入り口付近の臭気ガスは、前記のように、アンモニア(NH3)、メルカプタン(R−SH)、硫化水素(H2S)等で構成されており、当該臭気ガスに散水装置4Aからの噴霧液体が付着し、下方に降流する。
当該アンモニア(NH3)等の酸化は余り進行せず、亜硝酸等の洗浄が必要な状態にはなっていないので、当該散水装置4Aは水を霧吹き状に散水できれば足りる。
当該散水装置4Aは、例えば、ノズル孔を備えた散水管により構成される。
その為、装置のコンパクト化を実現できる。
図1に示すように、当該脱臭装置1における散水装置4A、4B及び4Cでは、図示のように、当該被処理臭気ガスの処理の流れ方向と散水方向とを同じ方向とし、且つ、上方から流下する当該被処理臭気ガスの流れ方向と同じ方向に散水を行うようになっている。
散水装置4Aでは、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させる噴霧散水が行われる。
上記臭気ガスの流れる方向と水の流れる方向とが一致しているので、順流(Forward feed)を形成しており、これら流れが逆向きになる逆流とは異なっており、又、当該逆流と順流との組み合わせの錯流とも異なる。
当該入り口付近の臭気ガスは、前記のように、アンモニア(NH3)、メルカプタン(R−SH)、硫化水素(H2S)等で構成されており、当該臭気ガスに散水装置4Aからの噴霧液体が付着し、下方に降流する。
当該アンモニア(NH3)等の酸化は余り進行せず、亜硝酸等の洗浄が必要な状態にはなっていないので、当該散水装置4Aは水を霧吹き状に散水できれば足りる。
当該散水装置4Aは、例えば、ノズル孔を備えた散水管により構成される。
図1に示すように、当該脱臭装置1では、臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層5Aが設置されている。
当該充填材層5Aは、木材の樹皮により構成されている。
樹木の幹は、樹皮、木部及び髄からなっている。
図4に木材構造における木口の横断面の一例を示す。当該図4に示すように、当該木口500の表面側には、内樹皮501及び外樹皮502が形成されている。
製材工程では、原木からはく皮作業により当該樹皮501,502がはく皮される。
本発明では、当該製材工程などから排出される当該木材の樹皮により当該充填材層5Aを構成する。
当該樹皮は、微生物が付着・生息し易く、製材工程から排出され低コストで、活性炭などの物理的な吸着力を利用する物では、悪臭成分の吸着が飽和し易いが、当該樹皮は、多少補充する程度で連続的に使用でき、土壌やピ−トモナス等のような型くずれもなく、強度も大で、酸性に対する耐性があり、多孔質で臭気ガスとの接触面積や臭気ガスの通気性も高い。
当該樹皮は、例えば、多孔板の上に積層されて当該充填材層5Aを構成している。
当該充填材層5Aは、木材の樹皮により構成されている。
樹木の幹は、樹皮、木部及び髄からなっている。
図4に木材構造における木口の横断面の一例を示す。当該図4に示すように、当該木口500の表面側には、内樹皮501及び外樹皮502が形成されている。
製材工程では、原木からはく皮作業により当該樹皮501,502がはく皮される。
本発明では、当該製材工程などから排出される当該木材の樹皮により当該充填材層5Aを構成する。
当該樹皮は、微生物が付着・生息し易く、製材工程から排出され低コストで、活性炭などの物理的な吸着力を利用する物では、悪臭成分の吸着が飽和し易いが、当該樹皮は、多少補充する程度で連続的に使用でき、土壌やピ−トモナス等のような型くずれもなく、強度も大で、酸性に対する耐性があり、多孔質で臭気ガスとの接触面積や臭気ガスの通気性も高い。
当該樹皮は、例えば、多孔板の上に積層されて当該充填材層5Aを構成している。
当該図1に例示する脱臭装置1では、当該充填材層5Aの下部に、水受け部6Aが設置されている。
当該水受け部6Aは、例えば、上部が開放された容器600と当該容器間の隙間601とを有してなる。当該隙間601には、両端が開放された管を装着してもよい。臭気ガスの流路を確保できるものであればよい。
当該容器600には、上部からの水が受水される。
当該受水は、適宜貯水部7の貯水糟701に送水され、適宜再び前記散水装置4Aに戻され、適宜循環させることができる。
当該脱臭装置1における当該散水装置4Aと充填材層5Aと水受け部6Aとを備えてなる第1の処理部100では、当該水受け部6Aの受水量如何では、当該受水を、貯水部7に送水し、再び前記散水装置4Aに戻し循環させなくてもよい。
当該水受け部6Aは、例えば、上部が開放された容器600と当該容器間の隙間601とを有してなる。当該隙間601には、両端が開放された管を装着してもよい。臭気ガスの流路を確保できるものであればよい。
当該容器600には、上部からの水が受水される。
当該受水は、適宜貯水部7の貯水糟701に送水され、適宜再び前記散水装置4Aに戻され、適宜循環させることができる。
当該脱臭装置1における当該散水装置4Aと充填材層5Aと水受け部6Aとを備えてなる第1の処理部100では、当該水受け部6Aの受水量如何では、当該受水を、貯水部7に送水し、再び前記散水装置4Aに戻し循環させなくてもよい。
当該水受け部6Aの上部が開放された容器600と当該容器600間の隙間(流路)601を通過した処理液は、当該脱臭装置1における上記の第1の処理部101の下部の散水装置4Bと充填材層5Bと水受け部6Bとを備えてなる第2の処理部102に送られる。
当該処理液は、当該散水装置4Bの散水と共に、下降する。
当該散水装置4Bは、前記の散水装置4Aと同様に、例えば、ノズル孔を備えた散水管により構成される。
当該散水装置4Bによる散水では、前記の散水装置4Aによる噴霧散水のような散水ではなく、より当該散水量の大きな微生物の生育に必要な水分を供給できるような散水とすることができる。
当該第2の処理部102における充填材層5Bは、前記の第1の処理部101における
充填材層5Aと同様に構成され、木材の樹皮により構成され、例えば、同様の製材工程において、原木からはく皮された樹皮501,502から当該充填材層5Bが構成され、当該樹皮は、微生物が付着・生息し易く、製材工程から排出され低コストで、活性炭などの物理的な吸着力を利用する物では、悪臭成分の吸着が飽和し易いが、当該樹皮は、多少補充する程度で連続的に使用でき、土壌やピ−トモナス等のような型くずれもなく、強度も大で、酸性に対する耐性があり、多孔質で臭気ガスとの接触面積や臭気ガスの通気性も高い。
当該第2の処理部102では、第1の処理部101の水受け部6Aと同様に、その水受け部6Bの受水は、貯水部7の貯水糟702に送水され、再び前記散水装置4Bに戻され、適宜循環させることができる。
当該水受け部6Bは、第1の処理部101の水受け部6Aと同様の構成であれば足り、例えば、上部が開放された容器600と当該容器間の隙間601とを有してなる。
当該処理液は、当該散水装置4Bの散水と共に、下降する。
当該散水装置4Bは、前記の散水装置4Aと同様に、例えば、ノズル孔を備えた散水管により構成される。
当該散水装置4Bによる散水では、前記の散水装置4Aによる噴霧散水のような散水ではなく、より当該散水量の大きな微生物の生育に必要な水分を供給できるような散水とすることができる。
当該第2の処理部102における充填材層5Bは、前記の第1の処理部101における
充填材層5Aと同様に構成され、木材の樹皮により構成され、例えば、同様の製材工程において、原木からはく皮された樹皮501,502から当該充填材層5Bが構成され、当該樹皮は、微生物が付着・生息し易く、製材工程から排出され低コストで、活性炭などの物理的な吸着力を利用する物では、悪臭成分の吸着が飽和し易いが、当該樹皮は、多少補充する程度で連続的に使用でき、土壌やピ−トモナス等のような型くずれもなく、強度も大で、酸性に対する耐性があり、多孔質で臭気ガスとの接触面積や臭気ガスの通気性も高い。
当該第2の処理部102では、第1の処理部101の水受け部6Aと同様に、その水受け部6Bの受水は、貯水部7の貯水糟702に送水され、再び前記散水装置4Bに戻され、適宜循環させることができる。
当該水受け部6Bは、第1の処理部101の水受け部6Aと同様の構成であれば足り、例えば、上部が開放された容器600と当該容器間の隙間601とを有してなる。
処理水は、当該第2の処理部102の水受け部6Bの容器間の隙間601を通過して、下降し、次いで、当該脱臭装置1の当該第2の処理部102の下部の第3の処理部103に送られる。
当該第3の処理部103も、上記の第1の処理部101や第2の処理部102と同様に、散水装置4Cと充填材層5Cと水受け部6Cとを備えてなる。
当該散水装置4Cは、前記の散水装置4Aや散水装置4Bと同様に、例えば、ノズル孔を備えた散水管により構成される。
当該散水装置4Cによる散水では、アンモニア(NH3)等の酸化がより進行し、亜硝酸等の洗浄が必要な状態になってくるので、前記の散水装置4Bの散水より当該散水量の大きな散水とするとよい。
当該充填材層5Cは、充填材層5Aや充填材層5Bと同様に構成される。
当該充填材層5Cは、同様の木材の樹皮により構成され、型くずれもなく、強度も大で、酸性に対する耐性があり、酸性下でも臭気ガスの処理効率が高い等の利点がある。
当該水受け部6Cは、第1の処理部101の水受け部6Aや第2の処理部102の水受け部6Bと同様に構成され、例えば、上部が開放された容器600と当該容器間の隙間(流路)601とを有してなる。
当該第3の処理部103では、その水受け部6Cの受水は、貯水部7の貯水糟703に送水され、再び前記散水装置4Cに戻され、適宜循環させることができる。
当該第3の処理部103では、アンモニア(NH3)等の酸化がより進行し、亜硝酸等の洗浄が必要な状態になってくるので、当該散水装置4Cによる散水は比較的に散水量の大きな散水となるので、当該水受け部6Cは、それに応じて、例えば、図示のように、当該水受け部6Cを2段にする等の工夫を施すとよい。
本発明では、上記のように、多段式の縦型の脱臭装置に構成され、第1の処理部101、第2の処理部102及び第3の処理部103で、個々に、各充填材層で脱臭を行い、又、個々に散水を行い、更に、その処理水の循環を行うようにしてあるので、装置のコンパクト化が図れると共に、各層に適した微生物の増殖(生存)を促し、各微生物に適した状況に調整できる。
充填材層のpHを低下させる為に、散水にアルカリ剤などのpH調整剤を添加してもよい。
当該第3の処理部103も、上記の第1の処理部101や第2の処理部102と同様に、散水装置4Cと充填材層5Cと水受け部6Cとを備えてなる。
当該散水装置4Cは、前記の散水装置4Aや散水装置4Bと同様に、例えば、ノズル孔を備えた散水管により構成される。
当該散水装置4Cによる散水では、アンモニア(NH3)等の酸化がより進行し、亜硝酸等の洗浄が必要な状態になってくるので、前記の散水装置4Bの散水より当該散水量の大きな散水とするとよい。
当該充填材層5Cは、充填材層5Aや充填材層5Bと同様に構成される。
当該充填材層5Cは、同様の木材の樹皮により構成され、型くずれもなく、強度も大で、酸性に対する耐性があり、酸性下でも臭気ガスの処理効率が高い等の利点がある。
当該水受け部6Cは、第1の処理部101の水受け部6Aや第2の処理部102の水受け部6Bと同様に構成され、例えば、上部が開放された容器600と当該容器間の隙間(流路)601とを有してなる。
当該第3の処理部103では、その水受け部6Cの受水は、貯水部7の貯水糟703に送水され、再び前記散水装置4Cに戻され、適宜循環させることができる。
当該第3の処理部103では、アンモニア(NH3)等の酸化がより進行し、亜硝酸等の洗浄が必要な状態になってくるので、当該散水装置4Cによる散水は比較的に散水量の大きな散水となるので、当該水受け部6Cは、それに応じて、例えば、図示のように、当該水受け部6Cを2段にする等の工夫を施すとよい。
本発明では、上記のように、多段式の縦型の脱臭装置に構成され、第1の処理部101、第2の処理部102及び第3の処理部103で、個々に、各充填材層で脱臭を行い、又、個々に散水を行い、更に、その処理水の循環を行うようにしてあるので、装置のコンパクト化が図れると共に、各層に適した微生物の増殖(生存)を促し、各微生物に適した状況に調整できる。
充填材層のpHを低下させる為に、散水にアルカリ剤などのpH調整剤を添加してもよい。
当該処理液は、エリミネ−タ8に送られ、除湿が行われ、脱臭ガス(浄化ガス)が、当該脱臭装置1の下部から外気中に排出される。
本発明では、当該散水を三段階に分けて行うようにし、上記のように、散水装置4Aでは、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させるような噴霧散水を行うようにし、又、散水装置4Bでは、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水のような散水を行うようにし、更に、散水装置4Cでは、当該充填材層5Cの洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水のような散水が行われるようにする。
本発明では、第1の処理部101、第2の処理部102及び第3の処理部103で、単なるノズル孔を備えた散水管を配設し、個々に、当該散水管から排出される水の量を当該三段階の散水となるようにしてもよいし、又、当該ノズル孔の径をそのように構成してもよいが、水の量を人的操作に頼ったりすることは不安定になったり、ノズル孔の径が一定だったりすると散水量を適切に可変出来ないので、図1又は図2に示すように、切換バルブ9により、例えば、貯水槽701から散水装置4Aに送水される水の経路に当該切換バルブ9を設け、当該切換バルブ9の選択により、図示のように、当該散水装置4Aにおける散水が、(A)の上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水となるようにし、また、貯水槽702から散水装置4Bに送水される水の経路に当該切換バルブ9を設け、当該切換バルブ9の選択により、(B)の当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水とし、更に、貯水槽703から散水装置4Cに送水される水の経路に当該切換バルブ9を設け、当該切換バルブ9の選択により、(C)の当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにするとよい。
本発明では、第1の処理部101、第2の処理部102及び第3の処理部103で、単なるノズル孔を備えた散水管を配設し、個々に、当該散水管から排出される水の量を当該三段階の散水となるようにしてもよいし、又、当該ノズル孔の径をそのように構成してもよいが、水の量を人的操作に頼ったりすることは不安定になったり、ノズル孔の径が一定だったりすると散水量を適切に可変出来ないので、図1又は図2に示すように、切換バルブ9により、例えば、貯水槽701から散水装置4Aに送水される水の経路に当該切換バルブ9を設け、当該切換バルブ9の選択により、図示のように、当該散水装置4Aにおける散水が、(A)の上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水となるようにし、また、貯水槽702から散水装置4Bに送水される水の経路に当該切換バルブ9を設け、当該切換バルブ9の選択により、(B)の当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水とし、更に、貯水槽703から散水装置4Cに送水される水の経路に当該切換バルブ9を設け、当該切換バルブ9の選択により、(C)の当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにするとよい。
又、この場合、切換バルブ9を1個にして、その散水が、図2(A)のような上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水としたり、図2(B)のような当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水としたり、図2(C)のような当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにしてもよい。
当該切換に際しては、図2に示すように、適宜経路に電磁弁10や圧力調整バルブ11を配設してもよい。
このように、散水を三段階に分けて行うようにすれば、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させることができ、微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができ、洗浄水散水でも、充填材層が洗浄水で必要以上に濡れて、被処理臭気ガスを通過し難いような状態にすることもなく、水の量を人的操作に頼り不安定になったり、ノズルからの散水量を適切に可変でき、円滑なガスと散水との順流を果たし、微生物が付着し易くなり、微生物の生息も助長され、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を奏し得る。
当該切換に際しては、図2に示すように、適宜経路に電磁弁10や圧力調整バルブ11を配設してもよい。
このように、散水を三段階に分けて行うようにすれば、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させることができ、微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができ、洗浄水散水でも、充填材層が洗浄水で必要以上に濡れて、被処理臭気ガスを通過し難いような状態にすることもなく、水の量を人的操作に頼り不安定になったり、ノズルからの散水量を適切に可変でき、円滑なガスと散水との順流を果たし、微生物が付着し易くなり、微生物の生息も助長され、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を奏し得る。
本発明では、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層5A、5B及び5Cを木材の樹皮により構成するので、当該木材の樹皮に適した脱臭が必要で、当該散水に際して、当該樹皮の含水率が50〜150%となるように前記散水を行うことが必要である。
当該樹皮の含水率が50%未満では、微生物の付着・生息が不十分となり、それにより微生物による臭気成分の分解作用が不十分となり、一方、樹皮の含水率が150%を超えても、同様に、微生物の付着・生息が不十分となり、それにより微生物による臭気成分の分解作用が不十分となり、又、当該樹皮が不必要に湿潤し、脱臭効果を奏し難くなる。当該樹皮の含水率は、好ましくは、50〜100%とする。
上記散水に際して三段階に分けて散水を行う際も、当該樹皮の含水率が50〜150%を維持できるようにする必要があり、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に実施する際にも、当該樹皮の含水率の50〜150%の範囲を維持できるようにする必要があり、特に、噴霧散水でも当該含水率を維持し、特に、樹皮の含水率が50%未満とならないように、又、洗浄水散水でも、当該含水率が維持できない程に、洗浄が過度にならないようにする。更には、微生物の生育に必要な水分と当該樹皮の含水率とは密接な関係があるので、当該散水に際してその旨の注意が必要である。
当該樹皮の含水率を考慮して、前記のような切換バルブ9により切り替えて散水を行うとよい。
上記のように、充填材層5A、5B及び5Cを構成する木材の樹皮の含水率を50〜150%となるようにすれば、微生物が付着し易くなり、微生物の生息も助長され、その結果、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を奏し得る。
当該充填材層5A、5B及び5Cを構成する木材の樹皮樹皮の含水率を50〜150%となるようにすることと関連して、当該木材の樹皮樹皮の含水率を維持しつつ、上記の三段階の散水を行うようにすれば、噴霧散水でも微生物が付着でき、その生長も助長され、その結果、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができ、又、洗浄水散水でも、当該含水率が維持できない程に、洗浄が過度にならないようにすることができ、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができ、更には、微生物の生育に必要な水分を当該樹皮の含水率と合わせて考慮すれば、同様に、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができる。
当該樹皮の含水率が50%未満では、微生物の付着・生息が不十分となり、それにより微生物による臭気成分の分解作用が不十分となり、一方、樹皮の含水率が150%を超えても、同様に、微生物の付着・生息が不十分となり、それにより微生物による臭気成分の分解作用が不十分となり、又、当該樹皮が不必要に湿潤し、脱臭効果を奏し難くなる。当該樹皮の含水率は、好ましくは、50〜100%とする。
上記散水に際して三段階に分けて散水を行う際も、当該樹皮の含水率が50〜150%を維持できるようにする必要があり、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に実施する際にも、当該樹皮の含水率の50〜150%の範囲を維持できるようにする必要があり、特に、噴霧散水でも当該含水率を維持し、特に、樹皮の含水率が50%未満とならないように、又、洗浄水散水でも、当該含水率が維持できない程に、洗浄が過度にならないようにする。更には、微生物の生育に必要な水分と当該樹皮の含水率とは密接な関係があるので、当該散水に際してその旨の注意が必要である。
当該樹皮の含水率を考慮して、前記のような切換バルブ9により切り替えて散水を行うとよい。
上記のように、充填材層5A、5B及び5Cを構成する木材の樹皮の含水率を50〜150%となるようにすれば、微生物が付着し易くなり、微生物の生息も助長され、その結果、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を奏し得る。
当該充填材層5A、5B及び5Cを構成する木材の樹皮樹皮の含水率を50〜150%となるようにすることと関連して、当該木材の樹皮樹皮の含水率を維持しつつ、上記の三段階の散水を行うようにすれば、噴霧散水でも微生物が付着でき、その生長も助長され、その結果、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができ、又、洗浄水散水でも、当該含水率が維持できない程に、洗浄が過度にならないようにすることができ、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができ、更には、微生物の生育に必要な水分を当該樹皮の含水率と合わせて考慮すれば、同様に、微生物による臭気成分の分解作用が進み、優れた脱臭効果を上げることができる。
樹皮の含水率は,次式から算出できる。
但し、μ:含水率、W0:100〜105℃の乾燥機名での恒重量、Wμ:測定時の試料の重量
本発明の脱臭装置1では、図3に示すような噴霧装置12を用いることができる。
貯水槽701からの送水は、当該噴霧装置12のタンク120からポンプ121によって噴霧器122に送られ、当該噴霧器122にて脱臭装置1の内部で噴霧散水され、配管13を経由して送られてきた臭気ガス中に分散される。当該臭気ガスは、当該噴霧水を付着して当該脱臭装置1内部を下降する。
貯水槽701からの送水は、当該噴霧装置12のタンク120からポンプ121によって噴霧器122に送られ、当該噴霧器122にて脱臭装置1の内部で噴霧散水され、配管13を経由して送られてきた臭気ガス中に分散される。当該臭気ガスは、当該噴霧水を付着して当該脱臭装置1内部を下降する。
実施例
図1に示す脱臭装置にて、臭気ガスの脱臭を行った。
樹皮の含水率は,上記式にて測定し、60%であった。
その結果を表1に示す。
図1に示す脱臭装置にて、臭気ガスの脱臭を行った。
樹皮の含水率は,上記式にて測定し、60%であった。
その結果を表1に示す。
本発明は上記実施例に限定されず、適宜変更が可能である。本発明の充填材層では、木材の樹皮に加えて必要に応じて醗酵バーク、バーク堆肥、おがくず、枝葉などを添加することができる。
本発明は、各種の場合に適用できる。
1…脱臭装置
4A…散水装置
4B…散水装置
4C…散水装置
5A…充填材層
5B…充填材層
5C…充填材層
6A…受水部
6B…受水部
6C…受水部
7…貯水部
9…切換バルブ
4A…散水装置
4B…散水装置
4C…散水装置
5A…充填材層
5B…充填材層
5C…充填材層
6A…受水部
6B…受水部
6C…受水部
7…貯水部
9…切換バルブ
Claims (4)
- 微生物による臭気成分の分解作用を利用して被処理臭気ガスの脱臭を行う微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法において、当該被処理臭気ガスの処理の流れ方向と散水方向とを同じ方向とし、且つ、上方から流下する当該被処理臭気ガスの流れ方向と同じ方向に散水を行い、当該散水を三段階に分けて行うようにし、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うようにし、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層を木材の樹皮により構成し、当該樹皮の含水率が50〜150%となるように前記散水を行い、上下方向において複数多段に構成された当該充填材層の各段において当該被処理臭気ガスと接触させ前記散水を行うと共に、当該散水された水を循環するようにしてなることを特徴とする微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法。
- 散水が、切換バルブにより、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにしてなることを特徴とする、請求項1に記載の微生物による被処理臭気ガスの脱臭方法。
- 微生物による臭気成分の分解作用を利用して被処理臭気ガスの脱臭を行う微生物による被処理臭気ガスの多段式の縦型の脱臭装置において、当該被処理臭気ガスの処理の流れ方向と散水装置による散水方向とを同じ方向とし、且つ、上方から流下する当該被処理臭気ガスの流れ方向と同じ方向に当該散水装置による散水を行い、且つ、当該散水を三段階に分けて行うようにし、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に下降流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うように構成し、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層を木材の樹皮により構成し、当該樹皮の含水率が50〜150%となるように前記散水を行い、上下方向において複数多段に構成された当該充填材層の各段において当該被処理臭気ガスと接触させ前記散水を行うと共に、当該散水された水を循環するようにしてなることを特徴とする請求項1の脱臭方法に使用される微生物による被処理臭気ガスの脱臭装置。
- 散水が、切換バルブにより、上方から流下する当該被処理臭気ガスに対して液滴を付着させて当該液滴と共に当該被処理臭気ガスを下方に向流させる噴霧散水と、当該臭気成分の分解作用を行う微生物を担持する充填材層の当該微生物の生育に必要な水分を供給することができる微生物生育水散水と、当該充填材層の洗浄に必要な水を供給することができる洗浄水散水との三段階に分けて行うことができるようにしてなることを特徴とする、請求項3に記載の微生物による被処理臭気ガスの脱臭装置。
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CN116589106A (zh) * | 2023-06-18 | 2023-08-15 | 无锡轻大百特环保工程有限公司 | 一种利用微生物的污水除臭处理工艺及装置 |
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2007
- 2007-10-10 JP JP2007264250A patent/JP2009090226A/ja active Pending
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CN113082999A (zh) * | 2021-04-12 | 2021-07-09 | 江苏协佳环保科技有限公司 | 一种组合式的生物除臭设备 |
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CN116589106B (zh) * | 2023-06-18 | 2023-12-08 | 无锡轻大百特环保工程有限公司 | 一种利用微生物的污水除臭处理工艺及装置 |
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