JPS6129456Y2 - - Google Patents

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JPS6129456Y2
JPS6129456Y2 JP2368583U JP2368583U JPS6129456Y2 JP S6129456 Y2 JPS6129456 Y2 JP S6129456Y2 JP 2368583 U JP2368583 U JP 2368583U JP 2368583 U JP2368583 U JP 2368583U JP S6129456 Y2 JPS6129456 Y2 JP S6129456Y2
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JP
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soil
deodorizing
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gas
humus
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JP2368583U
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JPS59131232U (ja
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  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば廃魚処理の際に生ずる悪臭ガ
スを土壌中に通して脱臭する土壌脱臭装置の改良
に関するものである。
従来、悪臭ガスの脱臭方法としては、一般に直
接燃焼法、触媒酸化法、吸着法、水洗または薬液
使用による吸収酸化法等が知られているが、これ
らの脱臭方法は、いづれも、燃料、電力、触媒、
吸着剤、薬剤等を消費するため、維持管理費が高
くなると共に、設備も高価となるため脱臭方法と
しては非常に不経済であつた。
このため、最近では、運転管理が容易で、しか
も、維持費が安価な点から、悪臭の脱臭の方法に
生物化学的分解法である土壌脱臭法が注目されて
いる。この土壌脱臭法とは、アンモニア、硫化物
等を含んだ悪臭ガスを畑表土のような腐植質に富
む土壌層に上記悪臭ガスを通し、一且土壌に吸着
させた後、土壌中の微生物等により分解させて脱
臭する方法である。そして、土壌脱臭法に適した
土壌の選択条件としては、通気、保水性に富み、
しかも、微生物を多量に保有し、その上活発に活
動し得る環境を永続的に維持できる土壌がよく、
上記のような効能を有する土壌としては、腐植性
火山灰土壌(以下腐植土壌と称する)が最適であ
ることは一般に知られている。又、土壌微生物と
しては、細菌、放線菌、酵母菌等の一般的な土壌
菌が知られている。
そして、上記土壌脱臭法を採用した従来の土壌
脱臭法装置としては、例えば、コンクリート製の
脱臭槽内に、土壌微生物が存在する腐植土壌を収
容し、悪臭ガスを容易の下側から腐植土壌中に排
出させて、上記悪臭ガスの脱臭を行つていた。然
るに、上記方法においては、槽内に腐植土壌を充
填した場合槽壁面と土壌との密着性が非常に悪
く、どうしても、土壌と槽壁面の間に隙間が生じ
やすく、この結果、悪臭ガスは土壌中を通過する
際、上記槽壁面と土壌との間の隙間を通つて外部
に吹き出してしまうことが多く、腐植土壌による
脱臭効果が充分に得られない欠点があつた。この
ため、土壌と槽壁面との間の隙間をなくすため
に、腐植土壌を、圧力を加えて槽内に充填するこ
とも考えられるが、この方法では土壌が硬化して
しまい、通気、保水性が悪化するばかりでなく、
悪臭ガス自体の腐植土壌への侵透が阻害されて、
悪臭ガスの脱臭を行うことができなくなる虞れが
あつた。
本考案は上述の欠点を除去して、脱臭効果を高
めることができる改良された土壌脱臭装置を提供
するもので、以下本考案の実施例を図により説明
すると、1はコンクリート製の脱臭槽で、その内
部壁には、第2図に示すように、臭気枡2が後壁
(第2図の上部位置)に形成されており、この臭
気枡2は、図示しない臭気ダクトを介して処理機
器(図示せず)と接続されている。3は悪臭ガス
の給送通路で、第1図に示すように、U字ブロツ
クの一方端を臭気枡2内と連通させて脱臭槽1の
底面に後壁から前壁に向けて一列に複数個配設し
て給送通路3を形成する。尚、給送通路3の先端
は盲蓋にて閉鎖されている。又、各U字ブロツク
の継目はモルタルにて密閉してある。4は脱臭槽
1の内壁面全周にわたつて、高さ方向に所要の間
隔を保つて複数条穿設した凹溝で、この凹溝4は
臭気枡2の脱臭槽1内に存在する外周壁にも形成
される。更に、上記凹溝4は脱臭槽の内壁面およ
び臭気枡2の外壁面の略中央位置からその上部開
口端にかけて複数条設けられている。5は給送通
路3と連通させてその両側に、脱臭槽1の前後方
向に所要の間隔を保つて給送通路3を形成する各
U字ブロツクに複数本取付けられたガス排出管
で、これらガス排出管には、それぞれガス排出孔
6が必要数穿設されている。7はガス排出管の支
持棒、8は脱臭槽1の底面と平行させて脱臭槽1
の一側壁に開口した排水口で、この排水口8は、
脱臭槽1に近接して埋設されたコンクリート製の
排水槽9とは排水管10にて連結されている。1
1は排水槽9内に設置された排水ポンプで、排水
槽9内の水位が一定位置に達すると、排水を開始
するように設定されている。12は脱臭槽1内に
充填された土壌で、この土壌12は比較的大きな
多孔質な軽石からなる第1の土壌12aと、第1
の土壌を構成する軽石よりやや小粒な軽石からな
る第2の土壌12bと、土壌微生物が存在する腐
植土壌層12cとによつて構成されており、第3
図に示すように、第1の土壌12aはガス排出管
5が埋まる程度に詰め込み、次に第2の土壌12
bを形成する場合は、第1の土壌12a上に土壌
による軽石の目詰りを防ぐための合成樹脂製の不
織布13を敷設してその上に第2の土壌層12b
を凹溝4の近くまで密に詰める。そして、この第
2の土壌層12bに上記同様不織布14を敷き、
この不織布14上に腐植土壌を充填して腐植土壌
12cを形成する。腐植土壌を充填する場合は、
通気、保水性を考慮することは勿論、土壌微生物
の活動が永続的に維持できるように配慮して充填
する。
尚、脱臭槽1は、第1図に示すように、敷石1
5を介して地面16に半分程度埋め込むことによ
り設置される。
次に動作について説明すると、図示しない処理
機器から臭気ダクト(図示せず)を通して脱臭槽
1の臭気枡2内に給送されれた悪臭ガスは、第1
図に示すように、臭気枡2の下部に連結されたU
字ブロツクからなる給送通路3内を経て、この給
送通路3に横枝状に複数本配管されたガス排出管
5に送られ、ガス排出管5のガス排出孔6から第
1の土壌層12a内に排出される。(この場合、
即ち、悪臭ガスの温度は土壌微生物の活動を考慮
して、20〜40℃に保持されて土壌12中に排出さ
れる。又、悪臭ガスの給送量は、土壌微生物の分
解速度にあわせて排出されることは云うまでもな
い。
そして、第1の土壌層12aに排出された悪臭
ガスは、この土壌層12aを形成する軽石内を通
過することにより排出速度が幾分減速されて、不
織布13層を通つて第2の土壌層12bに侵入す
る。この第2の土壌層12bは比較的小さな軽石
をある程度密に詰めて設けられているので、上記
悪臭ガスの連度は更に減速され、不織布14層を
通つて腐植土壌層12c内に侵入することとな
る。この腐植土壌層12c内に侵入した悪臭ガス
は、腐植土壌に一旦吸着された後、土壌中に存在
する土壌微生物により分解されて脱臭されること
となる。この際、即ち、腐植土壌層12c内に侵
入した悪臭ガスは、第1および第2の土壌層12
a,12bを通じて減速されて、土壌微生物によ
る分解速度に適した速さで侵入することとなるた
め、最適条件下で脱臭を行うことができると共
に、脱臭槽1の内壁面には、(臭気枡2の外壁面
も含めて)凹溝4が穿設されて、腐植土壌が上記
凹溝4内にも充填されているため、悪臭ガスは、
脱臭槽1の壁面を伝つて外部に漏出せず、必ず、
腐植土壌層12c内において吸着、分解されて脱
臭されることとなる結果、悪臭ガスを容易に、か
つ、確実に脱臭することができる。
尚、本考案は脱臭槽1の内壁面の上半分のみに
凹溝4を設けた例について説明したが、上記凹溝
4は内壁面の下側から上側まで設けるようにして
もよい。
又、脱臭槽1の内周面には凹溝4を設ける代り
に、突条を複数段設け、この突条間に腐植土壌を
充填するようにしてもよいことは勿論である。更
に、非常に乾燥した悪臭ガスを脱臭する際は、腐
植土壌が乾燥し、亀製を生じ、臭気が直接大気中
に放出されるのを防ぐために、散水設備を設置し
て、腐植土壌の乾燥を防止するようにしてもよ
い。
又、湿つた悪臭ガスを脱臭する際、ガス温度
(高)と土壌温度(低)との温度差によつて生じ
た水分とか、雨水の侵入により脱臭槽1の底面に
溜つた水は、排水口8−排水管10を経て排水槽
9に貯溜され、排水槽9の水位が一定量に達する
と、排水ポンプ11にて排水させるようにしても
本考案は成立するものである。
本考案は上述のように、脱臭槽の内面四壁に上
記脱臭層の高さ方向に所要の間隔を保つて複数条
の凹溝を横設し、この凹溝を内壁面に備えた脱臭
槽内に腐植土壌を上記凹溝内も含めて充填し、悪
臭ガスを腐植土壌中に導いて、吸着させると共
に、腐植土壌中に存在する土壌微生物により分解
させて悪臭ガスを脱臭するようにしたもので、従
来ように、脱臭槽内に腐植土壌を単に充填するよ
うにしたもののように、脱臭槽の壁面と腐植土壌
との間に隙間が生じることにより、この隙間を通
つて悪臭ガスの一部が脱臭されずに直接大気中に
放出されるものとは全く異なり、本案は、脱臭槽
の内壁面に凹溝を設けて、この凹溝内にも腐植土
壌を充填させて、悪臭ガスが脱臭槽の内壁面に沿
つて直接大気中に放出されるのを阻止する構造と
なつているため、悪臭ガスは必ず腐植土壌中に吸
収され脱臭することができるので、悪臭ガスの脱
臭を確実に行うことができる。又、悪臭ガスの漏
出防止手段は、脱臭槽の内壁面に凹溝を設けて、
この凹溝内にも土壌を充填するというだけの簡素
な構造であるため、脱臭槽の構造が複雑になるこ
ともなく、又、特別な資材も必要としないので、
脱臭槽自体を経済的に製作することができる利点
もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の土壌脱臭装置を縦断して示す
正面図、第2図は平面図、第3図は本案脱臭装置
の使用状態を示す要部縦断面図である。 1・脱臭槽、2・臭気枡、4・凹溝、5・ガス
排出管、6・ガス排出孔、12c・腐植土壌層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 脱臭槽内に腐植土壌を充填して悪臭ガスを脱臭
    させるようにした脱臭装置において、上記脱臭槽
    の内面四壁に、脱臭槽の高さ方向に所要の間隔を
    保つて凹溝を横設し、脱臭槽に充填される腐植土
    壌を上記凹溝内にも充填させるようにしたことを
    特徴とする土壌脱臭装置。
JP2368583U 1983-02-19 1983-02-19 土壌脱臭装置 Granted JPS59131232U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2368583U JPS59131232U (ja) 1983-02-19 1983-02-19 土壌脱臭装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2368583U JPS59131232U (ja) 1983-02-19 1983-02-19 土壌脱臭装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59131232U JPS59131232U (ja) 1984-09-03
JPS6129456Y2 true JPS6129456Y2 (ja) 1986-08-30

Family

ID=30154758

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2368583U Granted JPS59131232U (ja) 1983-02-19 1983-02-19 土壌脱臭装置

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JPS59131232U (ja) 1984-09-03

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