JPH11309334A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JPH11309334A
JPH11309334A JP10119382A JP11938298A JPH11309334A JP H11309334 A JPH11309334 A JP H11309334A JP 10119382 A JP10119382 A JP 10119382A JP 11938298 A JP11938298 A JP 11938298A JP H11309334 A JPH11309334 A JP H11309334A
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直昭 道宗
Takashi Furuyama
隆司 古山
Koji Kuwana
好治 桑名
Kishiro Uehara
喜四郎 上原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭装置にて、脱臭層の散気配管の目詰まり
及び脱臭層の通気抵抗の増加を防ぐこと。 【解決手段】 臭気を含む空気が導かれる散気配管5
と、該散気配管5上に配置された玉石層8と、該玉石層
8上に配置され、前記散気配管5から散気された前記臭
気を含む空気を脱臭する、ロックウールを主体とする繊
維体に微生物を固定化した脱臭材料層9と、該脱臭部材
層9の上面に散水する散水部10とを具備することを特
徴とする脱臭装置。更に、脱臭材料層9は、ロックウー
ルを主体とする繊維体に微生物を固定化した上側層9a
と、ロックウールを主体とする繊維体に微生物を固定化
したものに発泡弾性体のチップを配合した下側層9bと
の二層構造であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱臭装置に関し、特
に、家畜糞尿等から発生する高濃度のアンモニアを主体
とした臭気等を微生物を利用して除去する技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の微生物を利用した脱臭装
置が使用されている。図6はこの微生物を利用した脱臭
装置の従来例を示している。図6において、脱臭槽41
は半地下式の建屋であり、その周囲がコンクリートブロ
ック等の壁面54で囲まれ、その上部に一般的な亜鉛鉄
板葺の屋根42が形成され、屋根42の軒下に空気抜き
用開放部43が設けられている。脱臭槽41の底部全面
に散気配管44が配設されている。散気配管44は硬質
塩化ビニール製円筒であり、通気用細孔45が散気配管
44の随所に形成されている。散気配管41の上にロッ
クウールを主原料とした脱臭材料層47が堆積され、こ
の脱臭材料層47の上に所定間隔を置いて多数配置され
た散水部48が設けられている。また、脱臭槽41の底
部は排水管49によって排水ポンプ50を設けた排水槽
51に通じている。
【0003】前記散気配管44は、臭気供給管52及び
送風機53を介して堆肥化装置55に通じている。堆肥
化装置55には家畜の糞尿等の堆肥化材料59を攪拌し
たものを堆積し発酵させる発酵槽56が設けられ、発酵
槽56の底部には送風機57から比較的高圧の送風がな
され、発酵槽56の上方には、臭気補集フード58が設
けられている。上記した構成であるから送風機57から
の送風は、矢印に示す方向に送られ、発酵槽56の中の
堆肥材料59中を通り堆肥化材料59の発酵を促進し、
更に、発酵により発生した臭気物質を含む発酵ガスを伴
い上方へ通り抜けて臭気補集フード58へと送風機53
によって吸引され、臭気供給管52から散気配管44へ
と圧送される。
【0004】散気配管44の通気用細孔45から臭気を
含んだ空気は、噴出して脱臭材料層47に入り、ここで
臭気物質が微生物により無臭物質に分解された後、矢印
に示すように、無臭の空気として開放部43より放出さ
れる。脱臭材料層47の主体はロックウールであって、
これにアンモニア酸化細菌、硝酸化成菌及び脱窒菌を固
定化したもので、臭気中のNH3等の吸着、またNO2
NO3を前記の菌によってN2・NOに分解する。そし
て、これら菌の活性を保つために散水部48による散水
をするものとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の微生
物を利用した脱臭装置では、脱臭槽41の長期使用によ
り底部排水残滓の蓄積や脱臭材料層47の自重と散水に
よる脱臭材料層47の沈下に伴い、通気用細孔45の詰
まりや脱臭材料層47の下層部圧縮による通気抵抗の増
大という問題点があった。また、脱臭材料層47の生物
活性保持用散水は、ドレンとして排出され、周辺の地面
や発酵堆肥中へ散布することで処理されてきたが、近年
の農作物残滓や家畜糞尿等の有機廃棄物の積極的かつ効
果的な資源リサイクルが強調されるなか、堆肥化施設の
大型化と臭気の発生量が増大していることから、脱臭槽
41が大型化される中で対応しきれないという問題点が
あり、また、排水の有効な再利用ということが要求され
ている。
【0006】本発明の課題は、このような従来の問題点
を解決することであり、通常の排水残滓に影響されない
散気配管を有し、経時変化による脱臭材料層の通気抵抗
の増大を僅少にでき、更に、排水を再利用できる微生物
利用脱臭装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第1の発明の構成は、臭気を含む空気が導か
れる散気配管と、該散気配管上に配置された玉石層と、
該玉石層上に配置され、前記散気配管から散気された前
記臭気を含む空気を脱臭する、ロックウールを主体とす
る繊維体に微生物を固定化した脱臭材料層と、該脱臭部
材層の上面に散水する散水部とを具備することを特徴と
する脱臭装置である。
【0008】上記第1の発明の構成により、散気配管か
ら散気するように放出された臭気を含む空気が玉石層に
よりガス拡散層を形成することによって平均して分散さ
れ、玉石層により分散された臭気を含む空気が、ロック
ウールを主体とする繊維体に微生物を固定化した脱臭材
料層により脱臭される。また、散水部が該脱臭材料層の
上面に散水することにより該脱臭材料層の生物活性を保
つことができる。
【0009】更に、第2の発明の構成は、上記第1の発
明の構成において、脱臭材料層は、ロックウールを主体
とする繊維体に微生物を固定化した上側層と、ロックウ
ールを主体とする繊維体に微生物を固定化したものに発
泡弾性体のチップを配合した下側層との二層構造である
ことである。
【0010】上記第2の発明の構成により、上記第1の
発明による作用とともに、脱臭材料層は、ロックウール
を主体とする繊維体に微生物を固定化した上側層と、ロ
ックウールを主体とする繊維体に微生物を固定化したも
のに発泡弾性体のチップを配合した下側層との二層構造
であるので、散水部による散水のために脱臭材料層の下
側層が圧縮されて通気抵抗が大きくなることを防ぐこと
ができる。
【0011】更に、第3の発明の構成は、上記第1又は
第2の発明の構成において、散水部より散水され脱臭材
料層及び玉石層を通過した排水を溜める排水槽と、該排
水槽から前記散水部への循環水路と、前記散水部からの
散水量と前記排水の循環量との割合及び排水循環の機会
を調節する散水制御部とを設けることである。
【0012】上記第3の発明の構成により、上記第1又
は第2の発明による作用とともに、散水部より散水され
脱臭材料層及び玉石層を通過した排水が排水槽に溜めら
れ、更に、散水制御部に制御されて該排水槽から散水部
への循環水路を通って前記散水部へ送られるので、散水
に使用する水を循環して使用することができる。
【0013】更に、第4の発明の構成は、上記第1、第
2又は第3の発明の構成において、散水部の散水配管が
脱臭材料層中に配設され、散水配管の散水口が上向きに
前記脱臭材料層の上面に露出するように形成されること
である。
【0014】上記第4の発明の構成により、上記第1、
第2又は第3の発明による作用とともに、散水部の散水
配管が脱臭材料層中に配設され、散水配管の散水口が上
向きに前記脱臭材料層の上面に露出するように形成され
ているので、前記散水口当たりの散水半径が増加すると
ともに、散水配管がロックウールの保温性により脱臭材
料層によって保温されるので、厳寒期においても散水配
管を保温する必要がなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1は該実施の形態を一部分切
り欠いて示し、図2は該実施の形態の一部分を示し、図
3は該実施の形態の給水回路を示している。
【0016】図1〜図3において、家畜糞尿・厨芥等を
堆肥化する発酵槽より発生する臭気を含む空気が、脱臭
槽1内の散水加湿した、ロックウールを主体とする繊維
体に微生物を固定化した脱臭材料層9を通過することに
より、該空気の臭気成分を前記微生物によって生物学的
に分解し無臭としている。脱臭材料層9の主体はロック
ウールであって、これにアンモニア酸化細菌、硝酸化成
菌及び脱窒菌を固定化したもので、臭気中のNH3等の
吸着、またNO2・NO3を前記の菌によってN2・NO
に分解する。これら菌の活性を保つために後述する散水
部としての散水配管10による散水がなされる。
【0017】また、脱臭材料層9は、ロックウールを主
体とする繊維体に微生物を固定化した上側層9aと、ロ
ックウールを主体とする繊維体に微生物を固定化したも
のに発泡弾性体のチップを配合した下側層9bとの二層
構成である。下側層9bに発泡弾性体のチップを配合す
ることにより脱臭材料層9の下層の沈下圧縮を発泡弾性
体で阻止することができる。発泡弾性体のチップは、例
えば径1から3cmの大きさのウレタンチップである。ま
た、散水部としての散水配管10より脱臭材料層9の表
面(上面)9xに散水した排水を溜める排水槽13と散
水配管10を循環路で結び、散水制御部17により排水
の循環使用を調節するようにしているので、脱臭材料層
9の微生物の活性を保つように新鮮な水(水道水も可)
の供給も可能であると共に排水の使用もできる。
【0018】家畜糞尿・厨芥等を蓄積し堆肥化する発酵
槽(発酵槽56に相当する。)から発酵に伴い発生する
臭気を脱臭する脱臭槽1の壁面25は、上面を開口とし
たコンクリート又は合成樹脂製の箱体であり、該箱体の
大部分は地面に埋設されている。なお、壁面25の外側
を取り巻く保温用土盛り26が形成されている。このた
め、脱臭槽1全体が半地下式になっているので、脱臭槽
1を取り巻く土壌の保温性により冬季における脱臭材料
層9の生物活性の低下を防ぐことができる。更に、該箱
体の上面開口部には屋根2が設けられ、屋根2の軒下に
は開放部3が設けられている。脱臭槽1は開放部3によ
って外気と流通している。
【0019】臭気供給口4が、壁面25の下部を貫通す
るように設けられている。除塵部23は臭気供給管52
により送風機53に接続され、更に、送風機53は臭気
供給管52により臭気供給口4に接続されている。この
ため、入口23aから除塵部23内に供給された臭気を
含む空気(例えば、堆肥化装置から発酵過程で発生する
もの)は、除塵装置23により除塵され、送風機53に
より臭気供給口4に送られる。
【0020】臭気供給口4は、脱臭槽1の底部全面に格
子状に配置した散気配管5に接続されている。散気配管
5はコンクリート製若しくは合成樹脂製のU字管6を伏
せて所定の間隔6aにて並べるように配置したものであ
る。散気配管5の内部の空洞が連続し、コンクリート製
若しくは合成樹脂製の溝蓋7が散気配管5の十字に交わ
る交差点6bでできる空間の上面を被っている。なお、
多数の通気用孔7aが蓋7に散在するように形成されて
いる。
【0021】このようにして形成された散気配管5の気
道(気体の通路)の上を脱臭材料9の保持と臭気体を全
面に分散させるための玉石層8が被っている。玉石層8
は例えば二層構造とし、上層に小さな玉石を使用し、下
層に大きな玉石を使用するのが好ましい。また、この玉
石層8の玉石の粒径と前記U字管6の隣接する間隔6a
は関連し、脱臭処理量から決められる。更に、脱臭材料
層9が玉石層8の上に配置されている。
【0022】脱臭材料層9中の生物活性を保持するため
には湿度が必要である。このため散水配管10が脱臭材
料層9に散水する。散水配管10が脱臭材料層9の上側
層9a中の表面9x下に位置して配設され、散水配管1
0の散水口11が上を向いて表面9xに多数突出してい
る。散水によって脱臭材料層9に浸透し滴下した水は排
水として排水管12を通って排水槽13へ流出し貯溜さ
れる。排水槽13は井戸状に地中へ埋めた貯水タンクで
あり、排水槽13に溜まった水は貯水水位検知センサ1
4を有する排水ポンプ15によって上限水位13aにな
ると送水管16c、電磁弁18a及び送水管16bを経
て散水配管10へ送水される。なお、13bは下限水位
である。水道水や井戸水の送水管16aは電磁弁18c
を介して散水配管10に接続されている。
【0023】上記構成において、図示しない発酵槽(発
酵槽56に相当する。)で発生した臭気を含む空気は送
風機53によって吸引され、除塵部23及び臭気供給管
52を通って臭気供給口4へ圧送される。なお、該空気
の攪拌時に発生する堆肥の粉塵は除塵部23で除去され
る。臭気供給口4に圧送された臭気を含む空気は、散気
配管5によって脱臭槽1の底部全体に行き渡り、散気配
管5を構成するU字管6の各間隔6aと溝蓋7の通気孔
7aから玉石層8を通過することによって更に均等に分
散し、脱臭材料層9の下側層9bから上側層9aを通っ
て上昇する。この過程で、脱臭材料層9中の微生物によ
って前記臭気の成分が分解されるので、前記空気は不快
で有害な成分を含まない空気となって開放部3から外部
へ放散することとなる。
【0024】散気配管5は既製の市場品となっている複
数のU字管6を脱臭槽1の床面に伏せて配設するもので
あるから、散気配管5の気道(空気の通路)の断面や通
気間隔6aを大きくすることができる。更に、脱臭槽1
の規模に応じてU字管6の寸法の大小の選択・配置数を
含む配置形態などを自由に簡単に設定できる。更に、散
気配管5を長期間使用しても、散気配管5の気道が目詰
まりする恐れがなく、また、脱臭材料層9の更新時にお
いても、散気配管5の底部まで分解清掃することが可能
である。
【0025】なお、脱臭材料層9を二層化し、その下側
層9bに発泡弾性体としてのウレタンのチップを配合し
ているので、散水配管10の散水による重力沈下の加速
で特に下側層9bが圧縮されることによる通気抵抗の増
大が減少される。すなわち、上記従来の1層型の脱臭材
料層47では、通称No.8のロックウールを用い、2〜
2.5メートル堆積で通気抵抗が200〜300mmH
2Oであったが、本発明の実施の形態では、図5に示す
ように、通気抵抗が従来の1/2〜1/3となる。
【0026】このことにより、電力消費量等の脱臭装置
のランニングコストが低下し、送風機53の能力も小さ
くでき、設備費用も低減できることとなる。また、下か
らの噴水方式とし、脱臭材料層9中に設けられた散水配
管10は、散水口(ノズル)11当たりの散水半径が大
きく広がるから、散水口11の必要数が上記従来例の6
0%程度に減少する。しかも、厳寒期においてもロック
ウールの保温性により散水配管10が脱臭材料層9によ
って保温されるので、散水配管10を保温する必要がな
くなり、設備費・維持費とも低減できる。
【0027】図3の散水配管10への給水回路では、散
水口11への送水は、送水管16a〜16cと排水槽1
3の排水ポンプ15によりなされる。そして、この送水
の調節は散水制御部17によってなされる。散水制御部
17は給水路切替電磁弁18aと、マイクロコンピュー
タによる散水時間設定手段19、排水水位検知手段2
0、送水路切替手段21及び排水ポンプ駆動手段22を
有し、散水時間設定手段19による散水時間になったと
き、散水水位検知手段20が排水槽13の貯水水位検知
センサ14からの信号で所定水位にあることを検知する
と排水路切替手段21が給水切替電磁弁18aを切り替
えて排水ポンプ15を散水配管10へ接続し、排水ポン
プ駆動手段22が排水ポンプ15を駆動する。
【0028】このように排水槽13に貯溜した排水は定
量散水される。その後電磁弁18aを閉じ、電磁弁18
cを開き送水管16aから清水(水道水、井戸水等)を
散水配管10に導き散水する。従来例の散水と同等にな
るように排水及び清水双方の散水のバランスをとる。排
水を散水しても脱臭材料層9の表面9xからの臭気の発
生は見られず、更に節水による水資源保全の一助とする
ことができる。
【0029】なお、散水配管10から散水をする前にお
いて、排水槽13の水位が下限水位13b以下のとき
は、電磁弁18aを閉じ、電磁弁18cを開いて清水を
散水配管10から散水する。また、排水槽13内の排水
の水位が上限水位13a以上の場合、該排水のアンモニ
ア濃度が所定値以上のときは電磁弁18a、18bによ
り送水管16cと送水管16dを接続し、該排水を肥料
用として取り出すことができ、該排水のアンモニア濃度
が所定値より少ないときは電磁弁18a、18bにより
送水管16cと送水管16eを接続し、該排水を廃棄す
る。
【0030】更に、脱臭槽1の規模に応じて規格建材と
してのU字管6の使用数量を調節するのみで散気配管5
を敷設でき、また、排水残滓が滞留蓄積しても容易に通
気・通水ができる家畜糞尿等の臭気処理装置がえられ
る。更に、脱臭材料層9を上下に二層とし、動沈下圧力
を受ける下側層9bに通気性大の弾性体を混入すること
により圧縮作用を小さくできる。更に、脱臭効果を変え
ずに通気抵抗の増大を阻止できる微生物利用脱臭装置が
得られる。更に、散水配管10により散水した排水を排
水槽13に集め、この排水槽13と散水配管10を循環
水路で結合し循環の制御が可能となる。このため、排水
の再利用を有効にすることができる微生物利用脱臭装置
が得られる。
【0031】なお、上記実施の形態において、脱臭材
料層9にウレタンチップを混入しロックウールを混入し
ないようにし、脱臭材料層9の下に玉石層8を配置する
場合、脱臭材料層9を従来例の通りとし、その下に玉
石層8を配置した場合、脱臭材料層9を二層とするが
玉石層8を設けない場合、脱臭材料層9を二層とし、
その下に玉石層8を設けた場合、脱臭材料層9にロッ
クウールとウレタンチップの配合物を混入し、脱臭材料
層9の下に玉石層8を配置する場合が考えられる。この
とき、アンモンニアの吸収は前記〜において良好で
ある。アンモニア以外の臭気の吸収は前記〜では良
好であるが、前記では良くない。脱臭材料層9の沈下
の大きい場合から順に挙げると、前記、、、の
順となり、前記では脱臭材料層9の沈下はない。ま
た、通気抵抗の大きい場合から順に挙げると、前記、
、、の順となり、前記では通気抵抗が少ない。
脱臭材料層9中の空気の吹き上がりは、前記、、
、で良好であり、前記では良くない。
【0032】脱臭槽1を6ヵ月間使用した後では、従来
例(図6)では脱臭層47の沈下は10%であり、静圧
は300mmH2O〜350mmH2Oに変化した。一
方、図1に示す実施の形態では、脱臭材料層9の沈下は
なく、静圧は250mmH2Oのままであった。
【0033】なお、図4は上記散気配管5の変形例を示
している。図4において、臭気供給管31(臭気供給管
52に相当する。)に散気配管32が接続されている。
散気配管32は枝分かれしたパイプ状のものであり、多
数の通気用孔33が形成されている。散気配管32内の
臭気を含んだ空気は、通気用孔33から玉石層8中に放
出される。なお、散気配管の形状は、上記散気配管5及
び散気配管32に限定されず、任意の形状でよい。ま
た、各種配管のヒーター加熱及び保温をすることにより
冬季における前記各種配管の凍結を防止することができ
る。
【0034】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、ロックウー
ルを主体とする繊維体に微生物を固定し、堆積した下方
より上方へ発酵堆肥の臭気を通過する脱臭槽の底部に散
気配管を設け、その上に玉石層を設けて気道を配設した
ものであるから、脱臭槽の設置が簡単である。また散気
配管から放出された気流が玉石層により平均して分散さ
れるから、通気抵抗が少なく長期使用による目詰まりも
起きにくく施工及び保全が簡単で省資源・省エネルギー
効果のある脱臭装置を提供できる。
【0035】更に、第2の発明によれば、上記第1の発
明による効果とともに、堆積して使用する脱臭材料層を
二層とし、圧縮され易い下層脱臭材料に発泡弾性体のチ
ップを配合することで、脱臭材料層の圧縮による通気抵
抗の増大を防止し、通気のための送風機の能力減少と運
転エネルギーの節減効果のある物脱臭装置を提供でき
る。
【0036】更に、第3の発明によれば、上記第1又は
第2の発明による効果とともに、脱臭材料層の生物活性
のための散水による排水を再利用する循環水路を設ける
ことで、水資源の有効利用による省エネルギー及び環境
保全効果のある脱臭装置を提供できる。
【0037】更に、第4の発明によれば、上記第1、第
2又は第3の発明による効果とともに、脱臭槽への散水
を下から噴き上げる噴水状態とし、その散水配管を脱臭
材料層中に配設したことで、散水口当たりの散水半径が
増大し、効率が向上し、厳寒期の保全が不要であること
から、設備費及び運転費が低減できる脱臭装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態を一部分破断して示す斜
視図である。
【図2】該実施の形態の散気配管の斜視図である。
【図3】該実施の形態の給水回路図である。
【図4】該実施の形態の変形例の斜視図である。
【図5】該実施の形態の性能を示す表である。
【図6】従来の微生物利用脱臭装置の断面図である。
【符号の説明】
1 脱臭槽 5 散気配管 8 玉石層 9 脱臭材料層 9a 上側層 9b 下側層 10 散水配管 11 散水口 12 排水管 13 排水槽 15 排水ポンプ 17 散水制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑名 好治 東京都港区港南2丁目12番26号 松下精工 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 上原 喜四郎 東京都港区港南2丁目12番26号 松下精工 エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臭気を含む空気が導かれる散気配管と、
    該散気配管上に配置された玉石層と、 該玉石層上に配置され、前記散気配管から散気された前
    記臭気を含む空気を脱臭する、ロックウールを主体とす
    る繊維体に微生物を固定化した脱臭材料層と、 該脱臭部材層の上面に散水する散水部とを具備すること
    を特徴とする脱臭装置。
  2. 【請求項2】 脱臭材料層は、ロックウールを主体とす
    る繊維体に微生物を固定化した上側層と、ロックウール
    を主体とする繊維体に微生物を固定化したものに発泡弾
    性体のチップを配合した下側層との二層構造であること
    を特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 散水部より散水され脱臭材料層及び玉石
    層を通過した排水を溜める排水槽と、該排水槽から前記
    散水部への循環水路と、 前記散水部からの散水量と前記排水の循環量との割合及
    び排水循環の機会を調節する散水制御部とを設けること
    を特徴とする請求項1又は2記載の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 散水部の散水配管が脱臭材料層中に配設
    され、散水配管の散水口が上向きに前記脱臭材料層の上
    面に露出するように形成されることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の脱臭装置。
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