JPS5826071Y2 - 雑排水地中拡散槽 - Google Patents

雑排水地中拡散槽

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JPS5826071Y2
JPS5826071Y2 JP1981017458U JP1745881U JPS5826071Y2 JP S5826071 Y2 JPS5826071 Y2 JP S5826071Y2 JP 1981017458 U JP1981017458 U JP 1981017458U JP 1745881 U JP1745881 U JP 1745881U JP S5826071 Y2 JPS5826071 Y2 JP S5826071Y2
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誠 小口
利雄 清水
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淑人 鈴木
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、雑排水、汚水を浄化槽や雑排水処理装置によ
り処理した後の水を地中に拡散しまたは蒸発させる雑排
水地中拡散槽に関するものである。
一般に、下水処理施設が整備されていない地域において
放流光のない雑排水や整備不良のし尿浄化槽の処理水を
含めた一般家庭の生活雑排水を、素掘り井戸形式の竪穴
浸透槽にて重力浸透により拡散させているが、このよう
な方法では汚水などの中の有機物が分解されない状態で
地下水にまじり地下水を汚染させることになり問題とな
っている。
この重力浸透を防止する方法として、雑排水、汚水を前
処理した後の水を汚水桝に案内した配管を介して砂利等
の空隙を有する通気材料中に排水するとともに、この排
水場所の下部に不透水膜を凹部状に配置して重力浸透を
阻止することが提案されている。
そして、通気材料中に排出された水は、この通気材料及
び土壌の表層土中に生息する微生物(バクテリヤ、糸状
菌、放射線菌等)、土壌動物(みみず、節足動物等)、
植物の根などにより有機物の分解作用をうけて浄化され
た後に地中に拡散される。
即ち、汚水は汚水桝へ案内された後配管に導かれ配管か
ら流出し不透水膜に止められ、重力浸透を阻止され、配
管側壁部の土壌粒子間を毛細管現象によって流動し、配
管の中心から約1m位移動しながら下の方向へ浸潤して
いく。
この水の移動は、水が粒子間を飽和状態で流れるのとは
異なり、土壌中の微生物の最も多い部分を、不飽和状態
で、即ち、湿った方から乾いた方向へ移動する現象で毛
管浸潤といわれている。
この浸潤は有機物を含んでいる汚水が粒子間にある空気
と共存する状態で浸潤していくのであるから、好気性菌
による有機物の分解作用が充分に行われ、汚水の浄化が
可能となるのである。
そして、従来の構造においては、地中に設けた幅の狭い
溝内に下から不透水膜とこの不透水膜上に置いた粗砂な
どの上に通気材料を置き、この通気材料の下部に配管を
埋設し、通気材料の上部に細目網等を置き、その上面の
大気に接する最上部に改良土壌を被覆していた。
なお、この溝は生活雑排水処理の場合に、幅0.5 m
、長さ1mの溝で1001 /B、即ち、平面積1m2
に対し501/日の能力があり、居住者1人に付し、2
〜2.5mの溝の長さを必要とする。
しかし、このような従来の方法においては、配管が通気
材料中の下部位置に配置されていて側方に効果的に水の
拡散が行なわれないために浄化効率が劣る。
また、実際の工事に当っては、配管を通気材料中に所定
の寸法位置になるように配設することが難しく、そして
、側圧のため土壌が通気材料と混合し通気材料中の空隙
を減少するおそれがあり、さらに、長期間経過すると配
管、通気材料、不透水膜などの相互関係位置が変化する
おそれがある。
本考案は上記の状況に鑑みなされたものであり、設置作
業が容易で、浄化作用が効率よく行われるとともに、構
造的に強固な雑排水地中拡散槽を提供することを目的と
したものである。
本考案の雑排水地中拡散槽は、前段にて汚水、雑排水が
前処理された水が案内され地中に拡散されるように形成
されてなり、上記前処理された水を案内し空隙形成部材
中に排出する多数の小穴が開口された管状部材と、山形
状に形成されるとともに上記管状部材が上部位置に配置
され、かつ、上記小穴を覆うように形成された上記空隙
形成部材と、複数個の窓が形成され上記空隙形成部材を
内蔵する形状保持部材と、該形状保持部材の側周及び上
部を覆うように充填された上記空隙形成部材より細粒の
鹿沼上からなる小空隙形成材と、上記形状保持部材の窓
を覆い上記小空隙形成材及び空隙形成材の混入を阻止す
る空隙を有する混入防止部材と、上記空隙形成部材の下
部の通気材料を収容する凹部状に形成された止水シート
と、上記小空隙形成材の地表面側を覆う土とからなるも
のである。
以下本考案の雑排水地中拡散槽の一実施例を第1図ない
し第4図により説明する。
第1図は拡散槽を長手方向に沿って切断した断面図、第
2図は横断面図、第3図は配管の斜視図、第4図は形状
保持部材の斜視図である。
第1図、第2図において、1は地中拡散層で、地中12
内に長手方向に形成された溝11の底部に、下部から順
次、凹部状で長手方向に形成された止水シート9内に収
容される砂利15、第5図に示す形状保持部材6に内蔵
された割栗石からなる空隙形成部材4、小空隙形成材8
及び±10が積層形成されている。
溝11の寸法は例えば、内幅が0.5〜0.7m、地表
面から止水シート9までの深さが0.65m程度で長さ
は容量に応じ所要の長さに決めるが、居住者1人当り1
.5〜2.0mとなるようにする。
形状保持部材6中に充填された空隙形成部材4内には長
手方向に第3図に示す管状部材3が挿通されている。
管状部材3は、下側約1/3の部分を除いた上側2/3
の部分の全般にわたり6〜8メツシユの小穴2が全面に
網目状に開口されている。
尚、上流側では下部約1/3程度を除いた部分に開口を
設け、下流端は全周にわたり開口を設けるようにしても
よい。
そして、管状部材3の上流側は雑排水処理装置13に接
続されている。
小空隙形成材8は空隙形成部材4より小粒子の鹿沼上か
ら形成され、台形状に形成された形状保持部材6の上面
には空隙形成部材4が盛り上げられ、この盛り上げ部分
を含み形状保持部材6と小空隙形成材8との間には、空
隙形成部材4と小空隙形成材8との混入を阻止する通気
性の大きなビニル網などからなる混入防止部材7が配置
されている。
また、小空隙形成材8と土10との境界にはビニル網1
4が設けられている。
この拡散槽を形成するにあたっては、まず、溝11に止
水シート9を凹部状になるように長手方向に敷設し、止
水シート9内に通気材料の砂利15を所定の厚さになる
まで平面状に盛り上げた後、形状保持部材6を第4図の
ように開口部を下面側にして長手方向に第1図のように
必要個数配置する。
そして、窓5から内部に空隙形成部材4を充填し配管挿
通穴16の下面まで充填したとき管状部材3を挿通する
従って、管状部材3の配置が配管挿通穴16によって位
置決めされるので作業がきわめて容易となる。
また、管状部材3の位置が安定した状態で検定される。
次に、管状部材3の上部側の形状保持部材6内に空隙形
成部材4を充填し、形状保持部材6の上面に空隙形成部
材4を平面状に並べた後、この空隙形成部材4の上面か
ら形状保持部材6の側周にかけて、例えば網からなる混
入防止部材7により覆う。
この後、溝11内の形状保持部材6の側周及び形状保持
部材6の上面の空隙形成部材4の上部に覆うように、空
隙形成部材4より小粒子の材料からなる小空隙形成材8
を充填し、上面をビニル網14で覆い、ビニル網14の
上面に地表面と一致するように土10を被覆する。
形状保持部材6は混入防止部材7により覆われているの
で窓5部分から小空隙形成材8が空隙形成部材4中に混
入することが防止される。
また、小空隙形成材8の材料として用いる鹿沼上は、酸
化アルミニウム、酸化鉄を多く含み、アンモニヤ性窒素
、燐の吸着に効果があり、土壌動物(みみず)の住み易
い環境を作り、悪臭の除剤となり浄化力が大きい。
土10は、黒土が好ましいが、黒土がない場合には籾殻
を混入して通気性を向上することが望まし7い。
管状部材3の小穴2から排出される水のほとんどは地中
12に浸透するが僅かな部分は土10を経て大気中に蒸
発する。
この量は外気温に大きく影響される。
このように本実施例の雑排水地中拡散槽は、枠状の形状
保持部材内に充填された空隙形成部材中の高い位置に、
多数の小穴を設けた管状部材を配設したので、小穴から
流出し下方に流下した水は、空隙形成部材及び小空隙形
成材中を水分の濃度差等に基づき毛細管現象等によって
上方及び側方に広く拡散し、浄化作用が上部にもわたる
広い範囲で行われ、また、管状部材からは均一に水が排
出されて空隙形成部材及び地中における沸化作用が効率
よく行われる。
そして、形状保持部材を用いて管状部材を配設するので
、設置作業がきわめて容易であるとともに、地表面上を
自動車等が走行可能な程度に構造的に強固に形成され長
期的に変形することがない。
上記実施例では、空隙形成部材に割栗石を用いた場合に
ついて述べたが、他の空隙形成材料を用いても同様の作
用効果を有する。
また、形状保持材は硝子繊維強化プラスチックにより形
成すれば腐食することなく強度的にも適しており、管状
部材もプラスチック材が望ましい。
以上記述した如く本考案の雑排水地中拡散槽は、浄化作
用が効率よく行われるとともに、設置作業が容易で構造
的に強固で長期的に変形を防止できる効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の雑排水地中拡散槽の実施例の長手方向
に切断した断面図、第2図は第1図の横断面図、第3図
(、を第1図の管状部材の排水端側の一部の斜視図、第
4図は第1図の形状保持部材の斜視面である。 1・・・・・・地中拡散槽、2・・・・・・小穴、3・
・・・・・管状部材、4・・・・・・空隙形成部材、5
・・・・・・窓、6・・・・・・形状保持部材、7・・
・・・・混入防止部材、8・・・・・・小空隙形成材、
9・・・・・・止水シート、15・・・・・・砂利。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前段にて汚水、雑排水が前処理された水が案内され地中
    に拡散されるように形式されたものにおいて、上記前処
    理された水を案内し空隙形成部材中に排出する多数の小
    穴が開口された管状部材と、山形状に形式されるととも
    に上記管状部材が上部位置に配置され、かつ、上記小穴
    を覆うように形成された上記空隙形成部材と、複数個の
    窓が形式され上記空隙形成部材を内蔵する形状保持部材
    と、該形状保持部材の側周及び上部を覆うように充填さ
    れた上記空隙形成部材より細粒の鹿沼土からなる小空隙
    形成材と、上記形状保持部材の窓を覆い上記小空隙形成
    材及び空隙形成部材の混入を阻止する空隙を有する混入
    防止部材と、上記空隙形成部材の下部の通気材料を収容
    する凹部状に形式された止水シートと、上記小空隙形成
    材の地表面側を覆う土とからなることを特徴とする雑排
    水地中拡散槽。
JP1981017458U 1981-02-09 1981-02-09 雑排水地中拡散槽 Expired JPS5826071Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5462653A (en) * 1977-10-27 1979-05-19 Tadashi Niimi Method of treating and denitrifying sewage

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