JPH0447981Y2 - - Google Patents

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JPH0447981Y2
JPH0447981Y2 JP12660286U JP12660286U JPH0447981Y2 JP H0447981 Y2 JPH0447981 Y2 JP H0447981Y2 JP 12660286 U JP12660286 U JP 12660286U JP 12660286 U JP12660286 U JP 12660286U JP H0447981 Y2 JPH0447981 Y2 JP H0447981Y2
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coating film
film
semiconductor laser
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sio
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は半導体レーザに関する。
(ロ) 従来の技術 現在、半導体レーザの端面コーテイング膜とし
ては米国特許第4178564号明細書に開示されてい
るようにNλ/2nA(λ:レーザの発振波長、
nA:コーテイング膜の屈折率、N:正整数)の
厚さを有するAl2O3(アルミナ)膜、Si3N4(窒化
シリコン)膜等が用いられている。
なかでも、Al2O3膜は他の材料に較べて熱伝導
率が高く、かつ熱膨張係数がGaAsに近似してい
ることから、GaAs−GaAlAs系材料からなる半
導体レーザに広く用いられている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 然るに上記Al2O3膜は通常スリーナイン以上の
高純度のAl2O3ターゲツトを用いて高周波スパツ
タリング法により形成しているが、このようにし
て得られたAl2O3膜はピンホールが発生し易く、
端面保護が充分に行なえなかつた。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は斯る問題点に鑑みてなされたもので、
その構成的特徴は、端面コーテイング膜として、
SiO2とMgOとを含有するAl2O3膜を用いたこと
にある。
(ホ) 作用 SiO2とMgOとを含有するAl2O3膜は高純度の
Al2O3膜に較べて緻密となる。
(ヘ) 実施例 第1図及び第2図は本発明の実施例を示し、第
1図は第2図のI−I′線断面図、第2図は第1図
の−′線断面図である。
図において、1は一主面が100面のn型GaAs
基板であり、該基板のキヤリア濃度は1〜2×
1018/cm3である。また斯る基板の一主面には第1
図中紙面垂直方向に延在する溝が形成され、斯る
溝の幅は6μm、深さは1.5μmである。2は上記基
板1の一主面上に積層された第1クラツド層であ
り、該クラツド層はキヤリア濃度1〜3×1018
cm3のn型Ga0.5Al0.5Asからなり、その層厚は上
記溝上部で1〜2μm、その他の部分(以下、単に
平坦部と称す)で0.1〜0.3μmである。3は上記第
1クラツド層2上に積層された活性層であり、該
活性層はキヤリア濃度が1015〜1016/cm3のノンド
ーブGa0.85Al0.15Asからなり、その層厚は0.1μm
である。4は上記活性層3上に積層された第2ク
ラツド層であり、該クラツド層はキヤリア濃度が
5×1017〜3×1018/cm3のP型Ga0.5Al0.5Asから
なり、その層厚は表面は平坦となるように溝上部
で1.5μm、平坦部で1.2μmとした。5は上記第2
クラツド層4上に積層されたキヤツプ層であり、
該キヤツプ層はキヤリア濃度が5×1018〜5×
1019/cm3のP型GaAsからなり、その層厚は0.5〜
1.5μmである。6は共振器端面1a,1b上に形
成されたコーテイング膜であり、該コーテイング
膜はSiO2(二酸化シリコン)とMgO(酸化マグネ
シウム)とを含有するAl2O3からなり、その膜厚
は約2000〓である。
斯るコーテイング膜はアルゴンの雰囲気中で、
ターゲツトとしてSiO2とMgOとを夫々500ppmづ
つ含有したAl2O3を用い、基板温度140〜150℃、
入力150Wの条件下で高周波スパツタリングを行
なうことにより形成できる。
第3図は本実施例コーテイン膜と従来のコーテ
イング膜との諸特性を示す。
第3図より明らかな如く、本実施例コーテイン
グ膜の熱伝導率は従来のコーテイング膜の同等で
あり、かつ熱膨張係数はGaAsの熱膨張係数(≒
6.8×10-6/℃)と一致するため、従来のコーテ
イング膜を用いる場合に較べて熱サイクルに伴な
う半導体レーザに加わるストレスを大幅に低減で
きる。
また、本実施例コーテイング膜の光の透過率は
従来のコーテイング膜に較べて高く、かつ本実施
例コーテイング膜が無色である点から本実施例コ
ーテイング膜は従来のコーテイング膜に較べて光
吸収の少ない膜となつていることが判る。従つて
本実施例コーテイング膜を採用することにより半
導体レーザの外部出力効率を向上させることがで
きる。
更に、本実施例コーテイング膜の誘電正接が従
来に比べて1/2以下となつている点から、本実施
例コーテイング膜は従来のコーテイング膜に較べ
て緻密な膜となつていることが判る。従つて、本
実施例コーテイング膜を用いることにより端面保
護効果を向上できる。
第4図は本実施例半導体レーザの寿命(図中○
印)とコーテイング膜を高純度Al2O3で形成した
従来の半導体レーザの寿命(図中×印)とを測定
した結果を示す。尚、斯る測定は60℃の雰囲気中
で10mWの連続発進を行なつた際の半導体レーザ
の動作電流の変化を調べたものである。
第4図より明らかな如く、従来の半導体レーザ
では、徐々に駆動電流が上昇しているのに対して
本実施例半導体レーザでは1000時間以上経過して
も駆動電流に変化は見られなかつた。
尚、本実施例ではコーテイング膜6をスパツタ
リング法で形成するにあたつてそのターゲツトと
してSiO2とMgOとを夫々500ppmづつ含有する
Al2O3を用いたが、これに限るものではなく、
SiO2とMgOとを夫々400ppm以上含有し、かつそ
のSiO2とMgOとの比率が略1対1程度となるAl2
O3をターゲツトとして用いれば上記実施例コー
テイング膜と同様な特性を有するコーテイング膜
が得られることを実験により確認した。
(ト) 考案の効果 本考案の如くコーテイング膜としてSiO2及び
MgOを含有するAl2O3膜を用いることによりコー
テイング膜の熱的、光学的特性及び膜の緻密性を
向上でき、これに伴なつて半導体レーザの寿命も
向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例を示し、第
1図は第2図の−′線断面図、第2図は第1
図の−′線断面図、第3図はコーテイング膜
の諸特性を示す図、第4図は寿命特性を示す特性
図である。 6……コーテイング膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 端面コーテイング膜としてSiO2とMgOとを含
    有するAl2O3膜を用いたことを特徴とする半導体
    レーザ。
JP12660286U 1986-08-20 1986-08-20 Expired JPH0447981Y2 (ja)

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JP12660286U JPH0447981Y2 (ja) 1986-08-20 1986-08-20

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Publication Number Publication Date
JPS6333654U JPS6333654U (ja) 1988-03-04
JPH0447981Y2 true JPH0447981Y2 (ja) 1992-11-12

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