JPH067636B2 - 半導体レ−ザ - Google Patents

半導体レ−ザ

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JPH067636B2
JPH067636B2 JP26040785A JP26040785A JPH067636B2 JP H067636 B2 JPH067636 B2 JP H067636B2 JP 26040785 A JP26040785 A JP 26040785A JP 26040785 A JP26040785 A JP 26040785A JP H067636 B2 JPH067636 B2 JP H067636B2
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JP
Japan
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film
semiconductor laser
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coating film
thickness
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JP26040785A
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JPS62120093A (ja
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弘喜 浜田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は半導体レーザに関する。
(ロ) 従来の技術 現在、半導体レーザの端面コーテイング膜としては米国
特許第4178564号明細書に開示されているように
Nλ/2nA(λ:レーザの発振波長、nA:コーテイング膜
の屈折率、N:正整数)の厚さを有するAl2O3(アルミ
ナ)膜、Si3N4(窒化シリコン)膜等が用いられてい
る。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 一般に発振波長が約8000Åの半導体レーザの端面コーテ
イング膜材としてAl2O3(nA=1.65)を用いる際には斯る膜
厚は上記式より約2420Åの整数倍とする必要がある。
ところが、このようなコーテイング膜は通常高周波スパ
ツタリングを用いて形成されるが、現在使用されている
高周波スパツタリング装置では基板温度、高周波電界等
のスパツタリング条件を長時間一定に保つことは非常に
困難であり、スパツタリング条件のわずかな変動により
成膜速度は約20%程度の変動を生じる。
例えば、半導体レーザの端面コーテイング膜として膜厚
2420ÅのAl2O3を成長させる際に、成膜速度100
Å/minになるようにスパツタリング条件を設定し、2
4分間の高周波スパツタリングの行なつたとしても成長
した膜厚は所望値より約484Å程度の誤差を生じるこ
ととなる。
このような膜厚の誤差を生じると半導体レーザ端面での
光反射率が約7%低下し、結果的にしきい値電流が増大
し、半導体レーザの素子寿命の低下の招く結果となてい
た。
そこで、半導体レーザの端面での光反射率とコーテイン
グ膜の膜厚との関係が第5図に示す如くコサインカーブ
となるという点に着目して、端面コーテイング膜を20
0Å程度とすることが考えられている。
このように端面コーテイング膜を200Å厚とすると、
斯る膜の成長時間は2420Å厚の膜を形成するときに
較べて1/10程度となるため、スパツタリング条件の変動
による厚膜誤差も認められず、また端面の光反射率の低
下も2%程度であり、実質的にしきい値電流の増大は認
められない。
然るに、Al2O3、Si3N4等の膜はその厚さが1000Å以
下では緻密性が悪く、斯る膜を通して酸素等が半導体レ
ーザの端面に侵入し斯る端面を劣化させるという問題が
あつた。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は斯る問題点に鑑みてなされたもので、その構成
的特徴は端面コーテイング膜としてTa2O5(五酸化タン
タル)を用いたことにある。
(ホ) 作用 上記Ta2O5からなる膜は200Å程度の膜厚でも緻密性
に富む。
(ヘ)実施例 第1図及び第2図は本発明の実施例を示し、第1図は第
2図のI−I′線断面図、第2図は第1図はII−II′線
断面図である。
図において、(1)は一主面が(100)面のn型GaAs基
板であり、該基板のキヤリア濃度は1〜2×1018/cm3
である。また斯かる基板の一主面には第1図中紙面垂直
方向に延在する溝が形成され、斯る溝の幅は6μm、深
さは1.5μmである。(2)は上記基板(1)の一主面上に
積層された第1クラツド層であり、該クラツド層はキヤ
リア濃度が1〜3×1013/cm3のn型Ga0.5Al0.
5ASからなり、その膜厚は上記溝上部で1〜2μm、そ
の他の部分(以下、単に平坦部と称す)で0.1〜0.
3μmである。(3)は上記第1クラツド層(2)上に積層さ
れた活性層であり、該活性層はキヤリア濃度が1015〜1
16/cm3のノンドープGa0.85Al0.15AS
からなり、その層厚は0.1μmである。(4)は上記活
性層(3)上に積層された第2クラツド層であり、該クラ
ツド層はキヤリア濃度が5×1017〜3×1013/cm3
のP型Ga0.5Al0.5ASからなり、その層厚は
表面が平坦となるように溝上部で1.5μm、平坦部で
1.2μmとした。(5)は上記第2クラツド層(4)上に積
層されたキヤツプ層であり、該キヤツプ層はキヤリア濃
度が5×1013〜5×1019/cm3のP型GaAsからな
り、その層圧は0.5〜1.5μmである。(6)は共振
器端面(1a)(1b)上に形成されたコーテイング膜であり、
該コーテイング膜はTa2O5からなり、その膜厚は200
Åである。
斯るコーテイング膜はアルゴンと酸素との混合の比が
9:1の雰囲気中においてターゲツトをTa2O5とし、基
板濃度140℃〜150℃、入力150Wの条件下で2
〜3分間高周波スパツタリングを行なうことにより形成
できる。
第3図中、○印のデータ曲線は高周波スパツタリングで
形成したTa2O5膜の厚みと緻密性を示す誘電正接との関
係を示し、また×印のデータ曲線は高周波スパツタリン
グで形成したAl2O3膜の厚みと誘電正接との関係を示
す。
誘電正接は膜の緻密性が高いほど小さくなる。従つて第
3図より明らかな如くTa2O5からなる200Å厚の膜はA
l2O3からなる1000Å以上の厚みを有する膜と同等の
緻密性を有している。
また、Ta2O5からなる200Å厚のコーテイング膜(6)を
有する半導体レーザの端面での光反射率はAl2O3からな
る2420Å厚のコーテイング膜を有する半導体レーザ
の端面での光反射率に較べてわずかに2%程度減少する
だけであり、しきい値電流の上昇にはほとんど関係しな
い。
第4図は本実施例装置の寿命(図中○印)とコーテイン
グ膜を2420Å厚のAl2O3で形成する従来の装置の寿
命(図中△印)とを測定した結果を示す。尚、斯る測定
は60℃の雰囲気中で5mwの連続発振を行なつた際の半
導体レーザの動作電流の変化を調べたものである。
第4図より明らかな如く、本実施例装置においても、従
来装置と同等の寿命特性が得られている。
更に、本実施例のコーテイング膜(6)は2〜3分という
短時間で形成できるので膜厚のばらつきは少なく、結果
的に端面での反射率のばらつきも1%以内に抑えること
ができる。
(ト) 発明の効果 本発明の如く半導体レーザの端面のコーテイング膜をTa
2O5で構成すると、200Å程度の膜厚で緻密なものを
得ることが可能であり、従つて、半導体レーザの端面で
の光反射率を低下させることなく高い歩留りで端面コー
テイングを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例を示し、第1図は第
2図のI−I′線断面図、第2図は第1図のII−II″線
断面図、第3図は膜厚と誘電正接との関係を示す特性
図、第4図は寿命特性を示す特性図、第5図は半導体レ
ーザ端面のコーテイング膜厚と斯る端面での光反射率と
の一般的な関係を示す模式図である。 (6)…コーテイング膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端面コーテイング膜としてTa2O5(五酸化
    タンタル)を用いたことを特徴とする半導体レーザ。
JP26040785A 1985-11-20 1985-11-20 半導体レ−ザ Expired - Lifetime JPH067636B2 (ja)

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JP26040785A JPH067636B2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20 半導体レ−ザ

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JP26040785A JPH067636B2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20 半導体レ−ザ

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Publication Number Publication Date
JPS62120093A JPS62120093A (ja) 1987-06-01
JPH067636B2 true JPH067636B2 (ja) 1994-01-26

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JP26040785A Expired - Lifetime JPH067636B2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20 半導体レ−ザ

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JP3699840B2 (ja) * 1998-12-04 2005-09-28 三菱化学株式会社 化合物半導体発光素子

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JPS62120093A (ja) 1987-06-01

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