JPH09312436A - 光半導体素子 - Google Patents

光半導体素子

Info

Publication number
JPH09312436A
JPH09312436A JP12887996A JP12887996A JPH09312436A JP H09312436 A JPH09312436 A JP H09312436A JP 12887996 A JP12887996 A JP 12887996A JP 12887996 A JP12887996 A JP 12887996A JP H09312436 A JPH09312436 A JP H09312436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
layer
semiconductor laser
optical
photodetector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12887996A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Kasukawa
秋彦 粕川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP12887996A priority Critical patent/JPH09312436A/ja
Publication of JPH09312436A publication Critical patent/JPH09312436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザ発振部の発光特性を向上させ
た、半導体レーザ発振部とそのレーザ光をモニターする
ための光検出部をモノシリックに集積した光半導体素子
を提供する。 【解決手段】 同一の半導体積層構造16からなる、半
導体レーザ発振部10とそのレーザ光をモニターするた
めの光検出部20をモノシリックに集積した光半導体素
子において、前記半導体レーザ発振部10の反射鏡30
は、前記半導体レーザ発振部10と前記光検出部20の
間に設けた、前記半導体積層構造16の断面を表面とす
る半導体層31と、該半導体層31よりも屈折率が低い
空気層32とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ発振
部とそのレーザ光をモニターするための光検出部をモノ
シリックに集積した光半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信用光源などに用いられるレーザモ
ジュールは、半導体レーザ素子と、その安定駆動を目的
としてレーザ光をモニターする光検出器を内蔵してい
る。最近になり、半導体レーザ発振部とそのレーザ光を
モニターするための光検出部をモノシリックに集積した
光半導体素子が用いられるようになった。この光半導体
素子は、例えば図4に示すような構造をしている。図
中、1は半導体レーザ発振部、2は活性層、3a1 、3
2 はへき開面、3b1 、3b2 はドライエッチングに
より形成された反射鏡面、4は光検出部、5は光吸収層
である。このような構造では、光検出部4が半導体レー
ザ発振部1とモノシリックに集積されているため、光軸
合わせが不要である。また、光検出部4を半導体レーザ
発振部1に近接させることができるので、光検出部4の
光検出電流が大きくなるという利点がある。
【0003】ところで、半導体レーザの発振特性は、共
振器長と端面反射率で定まる反射鏡損失に大きく依存す
る。言い換えると、良好な特性を得るためには、共振器
端面(図4における3b1 )に高反射膜(例えば、Si
2 とα−Siの多層誘電体膜)をコーティングする必
要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光半導体素子においては、半導体レーザ発振部1の出射
側と反対側の端面(光検出部4に面する反射鏡面3
1 )に高反射膜を形成することが困難であるという問
題があり、そのため、活性層の特性を十分に引き出すこ
とができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決すべくなされたもので、半導体基板上に半導体レーザ
発振部とそのレーザ光をモニターするための光検出部を
モノシリックに集積した光半導体素子において、前記半
導体レーザ発振部と前記光検出部の間には、前記半導体
積層構造の断面を表面とする半導体層と、該半導体層よ
りも屈折率が低い低屈折率層とから構成される反射鏡が
設けられていることを特徴とするものである。
【0006】上述の構造の光半導体素子では、半導体レ
ーザ発振部と光検出部を構成する半導体積層構造をエッ
チングすることにより、前記半導体積層構造の断面を表
面とする半導体層を容易に形成することができる。従っ
て、この半導体層と、この半導体層よりも屈折率が低い
低屈折率層(例えば空気層)により、高反射鏡を形成す
ることができるので、活性層の特性を十分に引き出すこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる光
半導体素子の一実施形態の断面図である。図中、10は
半導体レーザ発振部、20は光検出部、30は反射鏡で
ある。半導体レーザ発振部10は、InP基板11上に
InPクラッド層12a、多重歪量子井戸層からなる発
振波長1.3μmの活性層13a、InPクラッド層1
4a、GaInAsコンタクト層15aが順次積層され
て形成されている。活性層13aを構成する多重量子井
戸層は、6層の厚さ4nm、1.0%圧縮歪みGaIn
AsP井戸層と、InP基板11に格子整合する厚さ1
0nm、バンドギャップ波長1.1μmのGaInAs
P障壁層とからなる。また、光検出部20は、半導体レ
ーザ発振部10と同じ半導体積層構造16からなり、光
吸収層13bは、活性層13aと同一の歪量子井戸層か
らなる。さらに、反射鏡30は、半導体レーザ発振部1
0と光検出部20との間の3.75μmの間隙の中央部
に、幅0.5μmの半導体積層構造16からなる半導体
層31を設けて、高反射層の半導体層31と低反射層の
空気層32とから構成されている。従って、半導体レー
ザ発振部10と半導体壁31の間の空隙、および光検出
部20と半導体層31の間の空隙は、いずれも1.62
5μm幅である。
【0008】上記光半導体素子の作製工程を図2を用い
て説明する。その工程は以下の通りである。即ち、 1)先ず、有機金属気相成長(MOCVD)法により、
InP基板11上にInP層12、多重歪量子井戸層1
3、InP層14、GaInAs層15を順次積層する
(図2(a))。 2)次いで、PCVD法により、GaInAs層15上
にSiNからなる厚さ50nmの誘電体膜17を形成す
る。その後、レジスト18を形成して、電子ビーム露光
により、半導体レーザ発振部領域10a、光検出部領域
20aおよび反射鏡領域30aの半導体層領域31a以
外のレジスト18を除去する。ここで、半導体レーザ発
振部領域10aと光検出部領域20aとの間隔を3.7
5μmとし、その間隙の中央に巾0.5μmの半導体層
領域31aを設けて、反射鏡領域30aとする。従っ
て、半導体レーザ発振部領域10aと半導体層領域31
aの間の空隙の幅、および光検出部20aと半導体層領
域31aの間の空隙の幅は、いずれも1.625μmで
ある。この間隔は波長λ=1.3μmのレーザ光に対し
て5λ/4に相当する。 3)次いで、レジスト18をマスクにし、SF6 をエッ
チングガスとして、反応性イオンエッチングにより誘電
体膜17を除去する(図2(b))。 4)次いで、誘電体膜17をマスクにし、酒石酸系のエ
ッチャントでGaInAs層15をエッチングする。そ
の後、GaInAs層15をマスクにし、塩酸系のエッ
チャントでInP層14をエッチングする。このエッチ
ングは、多重歪量子井戸層13で自動的に停止する。次
いで、硫酸系のエッチャントで多重歪量子井戸層13を
エッチングする。以下、同様にInPクラッド層12を
エッチングして、図1に示す断面構造を形成する。
【0009】このようにして形成した反射鏡30の波長
と反射率の関係を測定した。その結果を図3に示す。図
3からわかるように、この反射鏡30は波長1.3μm
において、約80%の反射率を有している。
【0010】上記実施形態において、活性層13aの幅
を1.5μm、共振器長を300μmとした埋め込み型
の半導体レーザ発振部とすると、しきい値電流は、5m
A(25℃)、20mA(85℃)であり、光検出電流
は1mA(5mWのレーザ出力に対して)であった。一
方、同一の半導体積層構造で、反射鏡をへき開面で構成
した従来例では、しきい値電流は、15mA(25
℃)、50mA(85℃)であった。なお、光検出電流
は、上記実施形態と同一であった。上述のように、本発
明の実施形態では、従来例に比較して、光検出電流を低
下させることなく、しきい値電流を低下させることがで
き、発光特性を向上させることができる。なお、上記実
施形態は本発明を具体化した一例であって、本願発明の
技術的範囲を限定するものではない。例えば、反射鏡3
0の空気層32はポリイミドなどで埋めてもよい。但
し、ポリイミドで低反射層を構成した場合には、屈折率
の変化により光学距離が変化しないように、低反射層の
幅を狭くする。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体レーザ発振部と光検出部の間に容易に反射鏡を設け
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光半導体素子の一実施形態の断
面図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ、上記光半導体素子
の作製工程の説明図である。
【図3】上記光半導体素子の反射鏡の波長と反射率の関
係を示す図である。
【図4】従来の光半導体素子の断面図である。
【符号の説明】
10 半導体レーザ発振部 10a 半導体レーザ発振部領域 11 InP基板 12、14 InP層 12a、14a InPクラッド層 13 多重歪量子井戸層 13a 活性層 13b 光吸収層 15 GaInAs層 15a GaInAsコンタクト層 16 半導体積層構造 17 誘電体膜 18 レジスト 20 光検出部 20a 光検出部領域 30 反射鏡 30a 反射鏡領域 31 半導体層 31a 半導体層領域 32 空気層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に半導体レーザ発振部とそ
    のレーザ光をモニターするための光検出部をモノシリッ
    クに集積した光半導体素子において、前記半導体レーザ
    発振部と前記光検出部の間には、前記半導体積層構造の
    断面を表面とする半導体層と、該半導体層よりも屈折率
    が低い低屈折率層とから構成される反射鏡が設けられて
    いることを特徴とする光半導体素子。
JP12887996A 1996-05-24 1996-05-24 光半導体素子 Pending JPH09312436A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12887996A JPH09312436A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 光半導体素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12887996A JPH09312436A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 光半導体素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09312436A true JPH09312436A (ja) 1997-12-02

Family

ID=14995620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12887996A Pending JPH09312436A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 光半導体素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09312436A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111129A (ja) * 2000-10-02 2002-04-12 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体光素子
JP2011003591A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 波長ロッカー集積型半導体レーザ素子
JP2011049317A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体レーザ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111129A (ja) * 2000-10-02 2002-04-12 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体光素子
JP2011003591A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 波長ロッカー集積型半導体レーザ素子
JP2011049317A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体レーザ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4464762A (en) Monolithically integrated distributed Bragg reflector laser
JPH1012959A (ja) 半導体発光素子、発光素子モジュールおよび半導体発光素子の製造方法
JPH08211342A (ja) 半導体光機能素子
WO2007040108A1 (ja) 半導体光素子および半導体光素子を搭載した外部共振レーザ
JP4634010B2 (ja) 半導体光素子
US5438208A (en) Mirror coupled monolithic laser diode and photodetector
JPH10125989A (ja) 光集積素子
JPH0468798B2 (ja)
US6842472B1 (en) Semiconductor laser element and electronic device using the same
JPH09312436A (ja) 光半導体素子
JP2001284712A (ja) 分布帰還リッジ型半導体レーザ
WO2022105883A1 (zh) 窄线宽激光器
JP3243772B2 (ja) 面発光半導体レーザ
JP2002323629A (ja) 光導波路素子および半導体レーザ装置
WO2001080385A1 (fr) Laser a cavite de resonance adoptant la forme d'un triangle equilateral dont la sortie a une orientation definie
JP5374196B2 (ja) 半導体光素子
JP2002217446A (ja) 光半導体集積素子及びその製造方法
JP2514096B2 (ja) 半導体レ―ザ装置とその製造方法
WO2016167071A1 (ja) グレーティング素子および外部共振器型発光装置
JPS63228790A (ja) 半導体発光装置およびその製造方法
JP2000101146A (ja) 発光素子モジュール
JPH065984A (ja) 半導体レーザ及びその製造方法
JPH09214047A (ja) 面発光半導体レーザ
JP2752061B2 (ja) 量子井戸型半導体レーザ
JP2000312050A (ja) 面発光半導体レーザ素子