JP2002111129A - 半導体光素子 - Google Patents

半導体光素子

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JP2002111129A
JP2002111129A JP2000302158A JP2000302158A JP2002111129A JP 2002111129 A JP2002111129 A JP 2002111129A JP 2000302158 A JP2000302158 A JP 2000302158A JP 2000302158 A JP2000302158 A JP 2000302158A JP 2002111129 A JP2002111129 A JP 2002111129A
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optical waveguide
waveguide layer
separation groove
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JP2000302158A
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Hiroshi Wada
浩 和田
Keizo Takemasa
敬三 武政
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子特性を悪化させることなく,電流非注入
領域に流入するリーク電流を低減することが可能な半導
体光素子を提供する。 【解決手段】 光導波路層102の光軸方向に電流注入
領域112と電流非注入領域114とを有する半導体光
素子100において,前記電流注入領域112と前記電
流非注入領域114との間には,前記両領域間112,
114を電気的に分離するための分離溝116が形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,半導体光素子に関
し,さらに詳細には,光導波路層の光軸方向に電流注入
領域と電流非注入領域とを有する半導体光素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年においては,光通信及び光情報処理
システム等の光源として様々な半導体光素子が開発され
ている。かかる半導体光素子として,例えば半導体レー
ザ,半導体光アンプ,光変調器などが挙げられるが,こ
のような半導体光素子は,通常,光ファイバと光学的に
結合して使用されるので,光ファイバとの結合特性の良
否が非常に重要な問題となる。しかしながら,実際の半
導体光素子においては,光導波路層内の約2μm程度の
光ビーム径が,光ファイバ内では6μm程度のビーム径
に拡大するため,半導体光素子と光ファイバ間の光学的
結合特性があまり良好とはならない。
【0003】このため,半導体光素子と光ファイバとの
間にレンズを設置して,光ビームの整合性を高める方法
が一般におこなわれるが,レンズを設置することにより
半導体装置を構成する部品数が増大し,さらには,レン
ズの光軸を合わせるための工程が新たに必要となり半導
体光素子のの製造コストが増大するという問題がある。
【0004】上記問題を解決するため,近年では,例え
ばIEEE PhotonicsTechnology
Letters,vol.10,NO.4,pp.4
84‐486”Improved high−temp
erature characteristics i
n a thickness−tapered 1.3
‐μm beam expander integra
ted ridge−waveguide lase
r”,に開示されるように,半導体光素子(例えば半導
体レーザ)内にレンズ機能を有する領域を形成する方法
が開発されている。
【0005】上記公報では,半導体光素子の光導波路層
の膜厚を,素子端面付近にて徐々に薄くなるようにテー
パ状に変化させている。このテーパ状膜厚の領域には,
発光,受光あるいは光変調として機能させる電界や電流
を生じないようにすることで,光ビーム径を拡大する機
能を有することができる。このように,光導波路レンズ
領域が形成された半導体光素子は,レンズが集積された
ものとみなすことができる
【0006】このことにより,従来の半導体光素子は,
例えば光素子部で発光した例えば2μm径の光ビーム
を,レンズ機能を有するビーム拡大器部(光導波路レン
ズ領域)で6μm程度まで拡大することができる。した
がって,半導体光素子と光ファイバとの間にレンズ設置
しなくても,半導体光素子内に設けられたビーム拡大器
部で光ビーム径を拡大できるので,光ファイバとの間で
高効率の結合特性を得ることができる。
【0007】上記半導体光素子の構造を,図7に基づい
て説明する。なお,図7は,従来の半導体光素子の構成
の概略を示す断面図である。
【0008】まず,図7に示すように,半導体光素子5
00は,光導波路層502,光導波路層502を挟む半
導体層からなる上部クラッド層504及び半導体層から
なる下部クラッド層506,上部クラッド層504及び
下部クラッド層506の上記光導波路層502の対向面
に形成される上部電極(p型電極)508及び下部電極
(n型電極)510などから構成される。また,上記半
導体光素子500は,電流を印可してレーザ光を発振す
るための光素子部(半導体レーザ部)512と光素子部
512で発振されたレーザ光のビーム径を拡大するため
のビーム拡大器部514に分けられる。
【0009】光導波路層502は,素子端面付近で光ビ
ームの伝搬方向に沿って徐々に薄くなるようにテーパ状
に形成される。かかる光導波路層502は,例えば選択
成長法により例えば10回程度の結晶成長により作製す
ることができる。また,選択成長法で光導波路層を形成
する場合には,光軸に沿って膜厚を薄くできるのと同時
に,光導波路層の吸収端も短波長化されるので,光導波
路部は光素子部からの出射光に対して透明となる。
【0010】このとき,上部電極508は,電流を注入
してレーザを発振するための半導体レーザ部(光素子
部)512にのみ形成され,光ビーム径を拡大するため
のビーム拡大器部514には形成されない。これは,レ
ーザを発振するために必要な電流の注入が,ビーム拡大
器部514に流入すると光ビームを拡大する機能に影響
を与えるからである。
【0011】しかしながら,上記半導体光素子500に
おいては,上部電極(p型電極)508及び下部電極
(n型電極)510間に電圧を印可して半導体レーザ部
512に電流を注入すると,注入電流の一部が電流の注
入が不要な領域(あるいは,電流を注入すべきでない領
域)であるビーム拡大器部(電流非注入領域)514ま
で流入するため,無駄な電流が消費されるという問題が
ある。かかるリーク電流は,レーザ発振閾値電流の上昇
をもたらすためレーザ発振効率が低下し,さらには,不
要な発熱により素子特性が悪化する原因ともなる。上記
従来例では,プロトン打ち込み部530からビーム拡大
器部514のクラッド層508にプロトンを打ち込ん
で,半導体層であるクラッド層を高抵抗化することによ
り,リーク電流がビーム拡大器部514の領域に流入し
ないようにしている。
【0012】かかる構造の半導体光素子では,光素子部
(半導体レーザ部)の上部電極(p型電極)と下部電極
(n型電極)に所定電圧を印可することにより光導波路
層(例えば多重量子井戸活性層)で発振させて例えば約
2μm径のレーザ光を形成する。また,ビーム拡大器部
では,電流あるいは電界が生じないようにすることで,
光素子部で発振したレーザ光のビーム径を例えば約6μ
m径にまで拡大する。このように,光素子部で発振した
レーザ光のビーム径は,ビーム拡大器部で拡されるの
で,光ファイバとの間で高効率の結合特性を得ることが
できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記半
導体光素子では,ビーム拡大器部にプロトンを打ち込む
ことにより半導体層であるクラッド層を高抵抗化してい
るが,同時にクラッド層に結晶欠陥が導入されるため結
晶性が劣化する。このため,光学的損失が増大するとい
う問題がある。また,プロトンの打ち込み深度が深くな
るほどビーム拡大器部へのリーク電流を低減することは
できるが,その反面,プロトンの打ち込みが光導波路層
近傍の深度まで達すると半導体光素子の光学的損失が増
大し,レーザ閾値電流が上昇するなど素子特性が悪化す
るという問題がある。このように,従来の方法では,プ
ロトンを所定の深度以上に打ち込むことができないの
で,リーク電流を所定値以下には低減することができな
いという問題がある。
【0014】したがって,本発明の目的は,素子特性を
悪化させることなく,電流非注入領域に流入するリーク
電流を低減することが可能な,新規かつ改良された半導
体光素子を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1に記載の発明では,光導波路層の光軸方向
に電流注入領域と電流非注入領域とを有する半導体光素
子において,前記電流注入領域と前記電流非注入領域と
の間には,前記電流注入領域と前記電流非注入領域とを
電気的に分離するための分離溝が形成されている,こと
を特徴とする半導体光素子が提供される。
【0016】本項記載の発明では,電流注入領域と電流
非注入領域との間には,電流注入領域と電流非注入領域
との間を電気的に分離する分離溝が形成されているの
で,電流注入領域から電流非注入領域電流に流入するリ
ーク電流を低減することができる。
【0017】また,請求項2に記載の発明のように,前
記分離溝は前記光導波路層を貫通するように形成され,
かつ,前記分離溝の溝幅は,λ/4の奇数倍に等しい幅
であり(但し,λ:光の波長),及び,前記電流非注入
領域側の端面には,無反射コーティングが施されてい
る,如く構成すれば,電流注入領域と電流非注入領域と
の間には光導波路層を貫通する深さの分離溝が形成され
るので,光導波路層内の拡散電流を含む全てのリーク電
流を阻止することができる。さらに,電流非注入領域側
の端面にARコートを施すので,端面からの反射による
発振不安定性も無い。
【0018】また,請求項3に記載の発明のように,前
記光導波路層を貫通する分離溝は,所定間隔で複数個形
成されている,如く構成すれば,光導波路層内の拡散電
流を含めて全てのリーク電流を阻止できると共に,分離
溝での光の反射率を大きくできるので閾値電流を低減す
ることができる。
【0019】また,請求項4に記載の発明のように,前
記分離溝は前記光導波路層を貫通するように形成され,
かつ,前記分離溝の溝幅は,λ/4の偶数倍に等しい幅
である(但し,λ:光の波長),如く構成すれば,,分
離溝での光の反射をなくすことができるので,複合共振
器が形成されずに安定したレーザ発振を実現することが
できる。また,電流注入領域側端面あるいは電流非注入
領域側端面に任意のコーティングを施すことにより,レ
ーザの発振特性を自由に制御することができる。したが
って,1種類のレーザ構造で複数の製品仕様を満足させ
ることができる多品種対応型半導体光素子を提供するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好適な実施の形態
について,添付図面を参照しながら詳細に説明する。
尚,以下の説明および添付図面において,同一の機能及
び構成を有する構成要素については,同一符号を付する
ことにより,重複説明を省略する。
【0021】(第1の実施の形態)本実施形態では,従
来と異なり,光素子部(電流注入領域)とビーム拡大器
部(電流非注入領域)との間に,垂直の深い分離溝を形
成する。かかる分離溝を形成することにより,レーザ特
性を悪化させることなくリーク電流を最小にすることが
できる。
【0022】以下,図1を参照しながら,第1の実施の
形態について説明する。なお,図1は,本実施形態にか
かる半導体光素子の構成を示す断面図である。
【0023】まず,図1に示すように,半導体光素子1
00は,光導波路層102,光導波路層102を挟む半
導体層である上部クラッド層104及び半導体層である
下部クラッド層106,上部クラッド層104及び下部
クラッド層106の上記光導波路層の対向面に形成され
る上部電極(p型電極)108及び下部電極(n型電
極)110などから構成される。また,上記半導体光素
子100は,電流を印可してレーザ光を発振するための
光素子部(電流注入領域)112と光素子部で発振され
たレーザ光のビーム径を拡大するためのビーム拡大器部
(電流非流入領域)114に分けられる。さらに,本実
施形態においては,従来と異なり,電流注入領域112
と電流非注入領域114との間には,光導波路層近傍の
深さの分離溝116が形成されている。
【0024】また,上部電極108は,電流を注入して
レーザを発振するための半導体レーザ部(光素子部)1
12にのみ形成され(即ち,電流注入領域),光ビーム
径を拡大するためのビーム拡大器部114には形成され
ない(即ち,電流非注入領域)。これは,レーザを発振
するために必要な電流の注入が,ビーム拡大器部114
に流入すると光ビームを拡大する機能に影響を与えるか
らである
【0025】光導波路層102は,半導体光素子100
の端面付近である光ビーム拡大器部114では,光ビー
ムの伝搬方向に沿って徐々に薄くなるようにテーパ状に
形成される。このことにより,光素子部112で形成さ
れた光ビームの径が徐々に拡大されるので,半導体光素
子100と結合する光ファイバ(図示せず)との結合特
性を良好なものとなる。
【0026】本実施形態にかかる半導体光素子100で
は,従来と同様に,光素子部(半導体レーザ部)112
の上部電極(p型電極)108と下部電極(n型電極)
110に所定電圧を印可して電流118を注入すること
により光導波路層(多重量子井戸活性層)102で発振
させて例えば約2μm径のレーザ光120を形成する。
また,ビーム拡大器部114では,電流あるいは電界が
生じないようにすることで,光素子部112で発振した
レーザ光120のビーム径を例えば約6μm径にまで拡
大する。このように,光素子部112で発振したレーザ
光のビーム径は,ビーム拡大器部114で拡大されるの
で,光ファイバとの間で高効率の結合特性を得ることが
できる。
【0027】さらに,本実施形態においては,従来と異
なり,電流注入領域(光素子部)112と電流非注入領
域部(ビーム拡大器部)114との間に光導波路層近傍
の深さの分離溝116が形成されている。かかる分離溝
116により,電流注入領域112と電流非注入領域部
114との間を電気的に分離されるので,電流注入領域
112に注入された電流118が電流非注入領域114
に流入することが防止される。
【0028】次に,本実施形態にかかる半導体光素子の
製造方法について説明する。まず,例えばn型InP基
板上に,例えば下部クラッド層106を形成した後,例
えば多重量子井戸活性層(光導波路層)102,上部ク
ラッド層104,上部電極(p型電極)108を形成す
る。
【0029】このとき,光導波路層102は,例えば選
択成長法により例えば10回程度の結晶成長により,半
導体光素子100の端面付近で光ビームの伝搬方向に沿
って徐々に薄くなるようにテーパ状に形成する。かかる
選択成長法で光導波路層を形成する場合には,光軸に沿
って膜厚を薄くできるのと同時に,光導波路層102の
吸収端も短波長化されるので,光導波路部は光素子部か
らの出射光に対して透明となる。なお,上記半導体光素
子の製造方法は公知である。
【0030】その後,従来とは異なり,フォトリソグラ
フィ法により,光素子部112の上部電極108及びビ
ーム拡大器部114のクラッド層118の所定領域に,
例えばSiO2などからなる分離溝開口パターンのエッ
チングマスク(図示せず)を形成する。さらに,例えば
反応性イオンエッチング(RIE)法により,分離溝形
成領域を開口することにより光導波路層近傍に至るまで
の分離溝116が形成される。
【0031】このとき,例えばInP基板上に,例えば
InGaAsP/InP系材料あるいはAlGaInA
s/InP系材料を使用する場合には,Cl2とArと
の混合ガスを反応ガスとして使用して,RIE法によ
り,エッチング側面が略垂直となる分離溝を形成するこ
とができる。
【0032】以上説明したように,本実施形態によれ
ば,電流注入領域と電流非注入領域との間に光導波路層
近傍にまで至る分離溝が形成されているので,両領域間
を電気的に分離することができ,電流注入領域から電流
非注入領域へのリーク電流を低減させることができる。
【0033】(第2の実施の形態)本実施形態において
は,分離溝は光導波路層を貫通する構造を採用する。こ
のことにより,光導波路層内の拡散電流を含め全てのリ
ーク電流を阻止することができる。
【0034】以下,図2,図3,図4を参照して,第2
の実施の形態について説明する。なお,図2は,本実施
形態にかかる半導体光素子の構成を示す断面図である。
【0035】まず,図2に示すように,半導体光素子2
00は,光導波路層202,光導波路層202を挟む半
導体層である上部クラッド層204及び半導体層である
下部クラッド層206,上部クラッド層204及び下部
クラッド層206の上記光導波路層の対向面に形成され
る上部電極(p型電極)208及び下部電極(n型電
極)210,電流注入領域(光素子部)212と電流非
注入領域部(ビーム拡大器部)214との間に形成され
る光導波路層202を貫通する分離溝216,ビーム拡
大器部214の端面に形成される無反射(AR)コート
222などから構成される。
【0036】なお,本実施形態においては,分離溝21
6が光導波路層202を貫通している点及びビーム拡大
器部214の端面に無反射(AR)コート222が形成
されている点が,第1の実施の形態と相違する。また,
他の構成は,第1の実施の形態と同様であるので,その
説明は省略する。
【0037】即ち,第1の実施の形態では,電流注入領
域と電流非注入領域との間には,光導波路層近傍の深さ
の分離溝が形成されているが,光導波路層には分離溝が
形成されていない。したがって,光導波路層上部でのリ
ーク電流を阻止することができるが,光導波路層内を拡
散するリーク電流を阻止することができない。
【0038】このため,本実施形態においては,電流注
入領域212と電流非注入領域部214との間には,光
導波路層202を貫通する深さの分離溝216を形成す
る。かかる分離溝216を形成することにより,電流注
入領域212と電流非注入領域部214との間を電気的
に分離すると共に,光導波路層202内の拡散電流を含
め全てのリーク電流を阻止することができる。
【0039】なお,本実施形態にかかる分離溝は,第1
の実施の形態と同様に,公知の半導体光素子を形成した
後,例えばフォトリソグラフィ法により作製したSiO
2などのエッチングマスクを使用して,例えば反応性イ
オンエッチング(RIE)法により形成することができ
る。
【0040】ところで,本実施形態のように光導波路層
202を貫通する分離溝(幅w)216が形成される場
合には,図3に示すように,光導波路層202が分離溝
216により分断される。このため, 光導波路層20
2は,その光軸方向に半導体/空気/半導体という3層
構造となり,光素子部212で発振した導波光220が
半導体層(クラッド層)204と空気層(分離溝)21
6の境界領域で反射するという問題が生じる。
【0041】このとき,空気層216の厚さ(分離溝幅
wに相当)に対して光の反射率を計算した結果を,図4
に示す。図4に示すように,光の反射率Rは,λ/4
(λ:光の波長)の奇数倍の時に,極大値0.67とな
ることがわかる。
【0042】そこで,本実施形態では,分離溝幅wを,
λ/4×(2m−1)として,分離溝216を形成する
(m:1以上の整数)。即ち,分離溝幅wは,λ/4の
奇数倍の幅となる。
【0043】また,この場合には,レーザ共振器が電流
注入領域側212の端面と分離溝216との間に構成さ
れるので,電流非注入領域側214の端面からの反射が
あると複合共振器が構成されることになる。このような
複合共振器が形成されると,レーザ発振特性(例えば電
流−光出力特性,スペクトル特性など)が不安定とな
る。
【0044】本実施形態においては,かかる複合共振器
の形成を防止するため,電流非注入領域側214の端面
に無反射(AR)コーティング222を施している。こ
の無反射コーティング222は,例えばEB蒸着法やス
パッタリング法などの方法により,例えばAl203や
SiNxなどの無反射コーティング材をλ/(4n)の
厚みで成膜する(但し,入:光の波長,n:蒸着膜の屈
折率)。このことにより,電流非注入領域側222の端
面からの反射率を,例えば4%以下に低減できるので,
複合共振に起因する発振特性の不安定性を回避すること
ができる。
【0045】なお,レーザ特性の設計に応じて,電流注
入領域側212の端面に無反射(AR)あるいは高反射
(HR)のコーティング(図示せず)を施すこともでき
る。
【0046】本実施形態によれば,電流注入領域と電流
非注入領域との間に形成する分離溝が光導波路層を貫通
するように形成されるので,光導波路層内での拡散電流
を含め全てのリーク電流を阻止することができる。さら
に,電流非注入領域側の端面には無反射(AR)コーテ
ィングを施すので,端面からの反射に起因する発振不安
定性もない。
【0047】さらに,本実施形態においては,電流非注
入領域に光学的損失があっても,この光学的損失がレー
ザ特性には影響しない利点がある。例えば第1の実施の
形態では,分離溝での光の反射はほとんどないので,レ
ーザ共振器は,電流注入領域側の端面と非注入領域側の
端面で決定される。したがって,電流非注入領域に光学
的損失があった場合には,共振器の損失が大きくなるの
で,閾値電流が上昇し外部微分効率が悪くなる。しかし
ながら,本実施形態においては,分離溝と電流注入領域
側の端面との間で共振器が形成されるので,その外部で
ある電流非注入領域に損失があった場合でも,レーザ閾
値電流や発振効率に殆ど影響を与えることはない。
【0048】(第3の実施の形態)本実施形態は,光導
波路層を貫通する分離溝を複数個形成する。以下,図5
に基づいて,第3の実施の形態を説明する。なお,図5
は,本実施形態にかかる半導体光素子の構成を示す断面
図である。
【0049】まず,図5に示すように,半導体光素子3
00は,光導波路層302,光導波路層302を挟む半
導体層である上部クラッド層304及び半導体層である
下部クラッド層306,上部クラッド層304及び下部
クラッド層306の上記光導波路層302の対向面に形
成される上部電極(p型電極)308及び下部電極(n
型電極)310,電流注入領域(光素子部)312と電
流非注入領域部(ブーム拡大器部)314との間に形成
される光導波路層302を貫通する複数の分離溝31
6,ビーム拡大器部314の端面に形成される無反射
(AR)コート322などから構成される。
【0050】本実施形態においては,電流注入領域と電
流非注入領域部との間に光導波路層を貫通する深さの分
離溝が複数個形成されている点が,第2の実施の形態と
相違する。また,他の構成は,第2の実施の形態と同様
であるので,その説明は省略する。
【0051】即ち,第2の実施の形態では,電流注入領
域と電流非注入領域との間には,光導波路層を貫通する
1つの分離溝が形成されているが,分離溝の光反射率が
低いために閾値電流が高いという問題がある。例えば1
つの分離溝が形成されている場合には,分離溝における
反射率は例えば67.7%程度である。
【0052】このため,本実施形態においては,電流注
入領域312と電流非注入領域314との間に光導波路
層302を貫通する深さの複数の分離溝316を形成す
る。例えば2つの分離溝を形成する場合には,分離溝に
おける反射率が例えば略96.3%であり,3つの分離
溝を形成する場合には,例えば略99.6%と増大す
る。また,電流注入領域側312の端面をHRコーティ
ング処理を合わせて行うことにより閾値を更に低下させ
ることができる。このように,複数の分離溝が形成する
ことにより,光導波路層内の拡散電流を含めて全てのリ
ーク電流を阻止できると共に,分離溝での光の反射率を
大きくして閾値電流を低減することができる。
【0053】なお,本実施形態にかかる分離溝は,上記
第2の実施の形態と同様に,公知の半導体光素子を形成
した後,例えばフォトリソグラフィ法により作製したS
iO2などのエッチングマスク(図示せず)を使用し
て,例えば反応性イオンエッチング(RIE)法により
形成することができる。
【0054】以上説明したように,本実施形態によれ
ば,光導波路層内の拡散電流を含めて全てのリーク電流
を阻止できると共に,分離溝での光の反射率を大きくで
きるので閾値電流を低減させることができる。
【0055】(第4の実施の形態)上記第2の実施の形
態では,分離溝での光の反射が極大となるように,分離
溝幅wをλ/4の奇数倍(即ち,λ/4×(2m−
1))としている。本実施形態においては,反対に,分
離溝で光が反射しないように,分離溝幅wをλ/4×2
m(即ち,λ/4の偶数倍,あるいは,λ/2の整数
倍)となるように形成する(m:1以上の整数)。
【0056】以下,図6に基づいて,第4の実施の形態
について説明する。なお,図6は,本実施形態にかかる
半導体光素子の構成を示す断面図である。
【0057】まず,図6に示すように,半導体光素子4
00は,光導波路層402,光導波路層402を挟む半
導体層である上部クラッド層404及び半導体層である
下部クラッド層406,上部クラッド層404及び下部
クラッド層406の上記光導波路層402の対向面に形
成される上部電極(p型電極)408及び下部電極(n
型電極)410,電流注入領域(光素子部)412と電
流非注入領域部(ビーム拡大器部)410との間に形成
される光導波路層402を貫通する分離溝416,ビー
ム拡大器部422の端面に形成されるコーティング41
8などから構成される。
【0058】本実施形態においては,電流注入領域41
2と電流非注入領域414との間に光導波路層402を
貫通する分離溝416の幅が,λ/4の偶数倍(即ち,
λ/4×2m)である点,及びビーム拡大器部414の
端面には任意のコーティング422が形成されている点
が,第2の実施の形態と相違する。また,他の構成は,
第2の実施の形態と同様であるので,その説明は省略す
る。
【0059】即ち,第2の実施の形態では,分離溝での
光の反射が極大となるように分離溝幅を設定したが,本
実施形態では,分離溝での光の反射をなくすように分離
溝幅を設定する。図4を参照して説明すると,光の反射
率Rは,λ/4(λ:光の波長)の偶数倍の時に,極小
値0となることがわかる。
【0060】このように分離溝416での光反射がない
場合には,レーザ共振器が電流注入領域側412の端面
と電流非注入領域側414の端面の間で形成されること
になる。このとき,分離溝416での光反射がないので
複合共振器が形成されることはない。従って,安定した
レーザ発振を実現することができる。さらに,電流注入
領域側412の端面あるいは電流非注入領域側414の
端面を任意のコーティング420を施すことにより,レ
ーザの発振特性を制御することができる。
【0061】なお,本実施形態にかかる分離溝は,上記
第2の実施の形態と同様に,公知の半導体光素子を形成
した後,例えばフォトリソグラフィ法により作製したS
iO2などのエッチングマスク(図示せず)を使用し
て,例えば反応性イオンエッチング(RIE)法により
形成することができる。
【0062】上記のように,本実施形態においては,電
流注入領域と電流非注入領域との間に形成する分離溝を
光導波路層を貫通するように作製しているので,光導波
路層内での拡散電流を含めて全てのリーク電流を阻止す
ることができる。さらに分離溝での反射がない(即ち,
反射率が0になる)ので,素子の両端面からの光反射が
競合することなく発振が安定する。さらに,両端面をコ
ーティング処理することでレーザ特性を自由に制御する
ことができる。したがって,1種類のレーザ構造で複数
の製品仕様を満足させることができる多品種対応型半導
体光素子を提供することができる。
【0063】以上,本発明に係る好適な実施の形態につ
いて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。
当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術思想
の範囲内において,各種の修正例及び変更例を想定し得
るものであり,それらの修正例及び変更例についても本
発明の技術範囲に包含されるものと了解される。
【0064】例えば,上記実施形態においては,電流注
入領域として半導体レーザを採用した構成を例に挙げて
説明したが,半導体光アンプ,端面発光型LEDなど,
他のあらゆる電流注入型光デバイスでも実施することが
できる。
【0065】また,上記実施形態においては,電流非注
入領域としてビーム拡大器を例に挙げて説明したが,光
変調器,分布ブラッグ反射器,端面入射型ホトディテク
タなどでも実施することができる。
【0066】また,上記実施形態においては,光軸方向
で膜厚が薄くなる構造のビーム拡大器を例に挙げて説明
したが,かかる例には限定されない。
【0067】また,上記実施形態においては,InP基
板上に,例えばInGaAsP/InP系材料あるいは
AlGaInAs/InP系材料を使用した構成を例に
挙げて説明したが,例えば0.5μm〜0.98μm程
度の波長の光を発生するのに適したGaAs基板上のA
lGaAsやAlGaInP系の混晶材料,あるいは例
えば1.2μm〜1.6μm程度の発光に適したInG
aAsPやAlGaInAs系混晶材料など,任意の材
料を使用した場合であっても実施することができる。
【0068】また,上記実施形態においては,活性層の
構成として,多重量子井戸活性層を採用した構成を例に
挙げて説明したが,例えばバルク型,量子井戸型,歪量
子井戸型など,あらゆる構成の活性層を採用することが
できる。
【0069】
【発明の効果】電流注入領域と電流非注入領域との間
に,光導波路層近傍の深さあるいは光導波路層を貫通す
る分離溝が形成されているので,電流注入領域と電流非
注入領域との間を電気的に分離することができる。この
結果,電流注入領域から電流非注入領域へのリーク電流
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる半導体光素子の構成
を示す断面図である。
【図2】第2の実施の形態にかかる半導体光素子の構成
を示す断面図である。
【図3】第2の実施の形態かかる分離溝での光の反射光
を説明するための断面図である。
【図4】空気層の厚さに対する光の反射率の計算結果を
説明するための説明図である。
【図5】第3の実施の形態にかかる半導体光素子の構成
を示す断面図である。
【図6】第4の実施の形態にかかる半導体光素子の構成
を示す断面図である。
【図7】従来における半導体光素子の構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
100 半導体光素子 102 光導波路層 104 上部クラッド層 106 下部クラッド層 108 上部電極(p型電極) 110 下部電極(n型電極) 112 光素子部 114 ビーム拡大器部 116 分離溝 118 リーク電流 120 導波光 222 ARコーティング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路層の光軸方向に電流注入領域と
    電流非注入領域とを有する半導体光素子において,前記
    電流注入領域と前記電流非注入領域との間には,前記電
    流注入領域と前記電流非注入領域とを電気的に分離する
    ための分離溝が形成されている,ことを特徴とする半導
    体光素子。
  2. 【請求項2】 前記分離溝は前記光導波路層を貫通する
    ように形成され,かつ,前記分離溝の溝幅は,λ/4の
    奇数倍に等しい幅であり(但し,λ:光の波長),及
    び,前記電流非注入領域側の端面には,無反射コーティ
    ングが施されている,ことを特徴とする,請求項1に記
    載の半導体光素子
  3. 【請求項3】 前記光導波路層を貫通する分離溝は,所
    定間隔で複数個形成されている,ことを特徴とする,請
    求項2に記載の半導体光素子。
  4. 【請求項4】 前記分離溝は前記光導波路層を貫通する
    ように形成され,かつ,前記分離溝の溝幅は,λ/4の
    偶数倍に等しい幅である(但し,λ:光の波長),こと
    を特徴とする,請求項1に記載の半導体光素子。
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