JPH0447895B2 - - Google Patents

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JPH0447895B2
JPH0447895B2 JP58136158A JP13615883A JPH0447895B2 JP H0447895 B2 JPH0447895 B2 JP H0447895B2 JP 58136158 A JP58136158 A JP 58136158A JP 13615883 A JP13615883 A JP 13615883A JP H0447895 B2 JPH0447895 B2 JP H0447895B2
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JP
Japan
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light
spot
detector
light receiving
focus error
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JP58136158A
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English (en)
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JPS6028035A (ja
Inventor
Kyoshi Kimoto
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Nikon Corp
Original Assignee
Nippon Kogaku KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kogaku KK filed Critical Nippon Kogaku KK
Priority to JP13615883A priority Critical patent/JPS6028035A/ja
Publication of JPS6028035A publication Critical patent/JPS6028035A/ja
Publication of JPH0447895B2 publication Critical patent/JPH0447895B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0908Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for focusing only

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は記録媒体に記録された情報を光学的に
再生するための記録情報再生装置におけるフオー
カス誤差検出装置に関する。 (発明の背景) 記録媒体上に光で情報を記録し、またこの記録
された情報を光で再生するようないわゆる光メモ
リ装置としては種々のものが知られている。例え
ば、レーザー光のビームを細く絞り込んで光スポ
ツトを生成し、これにより、記録用デイスクに
1μm程度のピツトをあけて画像、音声又は文書情
報を書き込んだり、該光スポツトをビデオデイス
クやオーデイオデイスクに照射して情報を読み出
すものである。更には、記録用デイスクに書き込
んだ情報に対して消去、追記可能なものもある。
この種の光メモリ装置においては光スポツトを記
録媒体に正確に集光(フオーカシング)し、更に
集光した光スポツトを記録媒体の情報トラツクに
正確に追尾(トラツキング)させる必要がある。 このフオーカシング及びトラツキングの誤差を
検出する方法は、各種の方法が知られており、例
えば、分献1、July、1978/vol.17,No.13/
Applied Opticsに詳しく記載されている。ここ
では、本発明の説明を明解にするため、従来例と
してナイフエツジを使用したフオーカシング誤差
の検出方式について、第1図及び第2図に従つて
説明する。 第1図は光学ヘツド装置の一例を示す。1は記
録媒体、2はレーザー等の光源、3はコリメータ
レンズ、4はビームスプリツタ、5は対物レン
ズ、6は凸レンズ、7は遮光性のナイフエツジ、
そして8は光電検出器である。光源2から発せら
れた発散光束は、コリメータレンズ3によつて平
行光束とされ、ビームスプリツタ4で反射させた
後、対物レンズ5によつて記録媒体1の面上に微
少な光スポツトとして照射される。この光スポツ
トは、記録媒体表面の情報トラツクについての情
報の再生、記録、消去等を行なうためのもので、
通常その直径は、1〜1.5μm程度である。この様
に微少な光スポツトを記録媒体1に照射するため
には、記録媒体1と対物レンズ5の間隔を1〜
2μm程度の精度に設定しておかなければならな
い。しかし、量産性を向上させるために、記録媒
体1は、プラスチツク等の安価な材料で作られる
ことが多く、また記録媒体を支持し、回転させる
機構(不図示)の精度にも限界がある。従つて、
実際には第2図に示す様に、記録媒体1は基準の
位置(2点鎖線で示した)1refに対して、対物レ
ンズに接近する方向あるいは、対物レンズから遠
ざかる方向に変移し、フオーカシング誤差を生ず
る。その結果、安定した情報の記録・再生・消去
を行なうことができない。このため、フオーカシ
ング誤差が生じないように、対物レンズ5を含
む、光学ヘツド装置の一部又は全体を記録媒体の
変移に応じて対物レンズ5の光軸11の方向に移
動させる必要がある。そこで、光学ヘツド装置自
体にフオーカス誤差を検出する機能を持たせるこ
とが望ましい。第1図の凸レンズ6、ナイフエツ
ジ7、検出器8は、この目的のために設けられて
る。検出器8は間隙8cによつて2つに分割され
た受光部8a,8bから成る。この間隙8cは光
電変換機能を持たない部分である。間隙8cとナ
イフエツジ7のエツジ部7aは平行であり、且つ
光軸11上に配置されている。 焦点検出の原理は以下に述べる通りである。ま
ず、フオーカス誤差がない場合を示もす第1図に
おいて、記録媒体1によつて反射された光束は、
再び対物レンズ5によつて平行光束とされ、ビー
ムスプリツタ4を通つて凸レンズ6に入射する。
凸レンズ6によつて集光された光束は、その半分
がナイフエツジ7によつて遮断され、残りの半分
が検出器8に入射する。そして、フオーカス誤差
がない場合には、受光部8a,8bに跨がつて光
スポツト9aが生じる。一方、フオーカス誤差が
ある場合には、記録媒体1からの反射光は記録媒
体1が基準位置1refからずれている。記録媒体1
が対物レンズ5に対して基準位置1refより遠ざか
つた場合には、第2図に示すように受光部8aに
半円形の光スポツト9bが投影される。反対に、
記録媒体1が対物レンズ5に近づいた場合には、
第3図に示すように受光部8bに半円形光スポツ
ト9cが投影される。受光部8a,8bの光電出
力8a,8bは差動アンプ10によつて差動
増幅されてフオーカス誤差出力8a−8bと
なる。第4図にフオーカス誤差出力8a−8
bの強度と、基準位置1refに対する記録媒体1
の変位量△Zとの関係を示す。フオーカス誤差出
力の強度は、記録媒体1が基準位置に位置してい
るときには零となり、記録媒体1が基準位置に対
して上方または下方へ変位するとその変位方向と
変位量△Zに応じてプラスまたはマイナスの極性
をもつて変化する。そこで、フオーカス誤差出力
8a−8bが零となるように対物レンズ5を
含む光学ヘツド装置全体を光軸11方向に上下動
させるべく、該フオーカス誤差出力によつて該光
学ヘツド装置をサーボ制御する。そうするとレー
ザ光は直径1〜1.5μmといつた微小スポツトでも
つて記録媒体1上に集光され続けるようになる。 しかしながら、フオーカス誤差出力8a−
8bが変位量△Zに比例する範囲(直線性をもつ
た範囲)は、第4図では横軸上の(A)点と(B)点の間
にしかなく、これは記録媒体1の変位に換算して
±5μm程度の狭い範囲である。それは、光スポツ
トが第1図示の点状スポツト9aから第2図又は
第3図示の半円形スポツト9b又は9cになるま
でに要する変位量△Zが極めて少ないことにな
る。一方、光学ヘツド装置を光軸方向にサーボ制
御するにはサーボ引き込み動作が必要である。こ
のサーボ引き込みのためにはサーボ制御機能は一
時停止しておいて光学ヘツド装置全体を記録媒体
へ近づけてゆき、直線性のあるフオーカス誤差出
力が得られる程度に近づいたときにサーボ制御機
能を働かせサーボ引き込み動作に入るために、直
線性のあるフオーカス誤差出力の得られる範囲
(フオーカス誤差の検出範囲)が狭いとサーボ引
き込みが難しくなり、光学ヘツド装置が記録媒体
に衝突する危険があつた(第1の欠点)。 また、直線性のあるフオーカス誤差出力が得ら
れる範囲は検出器8に投影される光スポツトの直
径、及び間隙8cの幅によつて決まる。そして、
これらの値が1μm程度変化しただけで直線性の得
られる範囲が大きく変動する。実際、検出器8に
投影される光スポツトの直径は、変位量△Z=0
のときに約20μmであり、間隙8cの幅は約10μm
であるから、検出器8とここに投影される光スポ
ツトとの位置合せには高い精度が要求される。し
かし、この位置合せ作業は難しいために位置合せ
精度にバラツキが生ずる(第2の欠点)。 (発明の目的) 本発明は上記欠点を解決したフオーカス誤差検
出装置を提供することを目的とする。 (発明の概要) 情報トラツクを有する記録媒体上に光ビームを
照射する手段; 前記光ビームの照射によつて前記記録媒体から
出射した情報光を、少なくとも2つの光成分に分
割するとともに、その少なくとも2つの光成分を
前記情報光の光軸と同一の光軸上のそれぞれ異な
つた所定の焦点面に結像する光学手段; 前記光学手段の近傍に設けられ、前記少なくと
も2つの光成分のそれぞれの一部を遮る遮光手
段; 前記所定の焦点面以外の部位であつて、前記情
報光の光軸の両側に配置されるとともに、前記少
なくとも2つの光成分によつて形成され前記記録
媒体の位置に応じて大きさが変化する少なくとも
2つの光スポツトが投影される少なくとも2つの
受光部;及び 前記少なくとも2つの受光部の光電出力により
フオーカス誤差出力を発生する手段; を備えたことを特徴とする光学式情報再生装置の
フオーカス誤差検出装置。 (実施例) 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。第
5図〜第8図は本発明の第1実施例の光学的構成
を示す図である。図において第1図と同様に作用
する部材には同一符号を付してある。 レーザー光源2から発せられた光束はコリメー
タレンズ3によつて平行光束とされ、ビームスプ
リツタ4で上方に反射された後、対物レンズ5に
よつて記録媒体(デイスク)1上に光スポツトと
して照射される。この光スポツトはデイスク1に
よつて反射されて再び対物レンズ5に入射して平
行光束となる。この平行光束はビームスプリツタ
4を下方へと通過して凸レンズ6、ホログラフイ
ツクレンズ12を介してフオトダイオード等の検
出器14に入射する。以下、デイスク1で反射さ
れて検出器14に向う光束を情報光という。ナイ
フエツジ7はホログラフイツクレンズ12の下面
に近接して配置されている。検出器14の受光面
は凸レンズ6の焦点面と一致するかあるいは該焦
点面と共役な位置にある。検出器14の受光部1
4a,14bは2分割されており、両受光部14
a,14bは所定の間隙14cをもつて配置され
ている。また、この間隙の2等分線は光軸0と交
差するようになつている。この間隙を設ける理由
は後述する。 ホログラフイツクレンズ12は、その表面に第
9図に示す様な公知のフレネルゾーンパターン
(第9図においては、黒・白のパターンとして描
いてある)が形成されたものである。フレネルゾ
ーンパターンとしては例えば、パターン12a
が光束を遮断し、パターン12bが光束を透過さ
せるもの、パターン12a,12b共光束を透
過するが12aと12bを透過する光束の間に、
ある位相差を生じさせるもの、いずれのものでも
よい。このパターン12aとパターン12b(透
明/不透明かあるいは位相差を生ずるもの)は第
10図に描かれている様にステツプ状に分布して
いる。しかし、これ以外に連続的に(例えば、正
弦波的に)分布しているものであつてもかまわな
い。光学的性能、製作のしやすさ等の点から考え
れば、位相差を利用する前記のタイプのホログ
ラフイツクレンズ(ステツプ位相型ホログラフイ
ツクレンズ)が最も適しており、本発明の実施例
においては、全て、ステツプ位相型ホログラフイ
ツクレンズを使用するものとして説明する。この
様なホログラフイツクレンズは、各々のゾーンか
らの光束の干渉によつて、干渉の次数に応じた焦
点距離を持つレンズとして作用することは、公知
の光学論理から明らかである。第10図でこの様
子を説明する。光13aはレンズ作用を全く受け
ない0(ゼロ)次光であり、光13bは凸レンズ
作用を受ける+1次光であり、また光13cは凹
レンズ作用を受ける−1次光である。なお、図示
されていないが、0次光および±1次光の他に、
±2次光、±3次光等も存在する。ステツプ位相
型ホログラフイツクレンズにおいては、第9図の
パターン12aとパターン12bの面積比、及び
パターン12aとパターン12bとによつてそれ
ぞれ生ずる光路差によつて、入射光強度に対する
0次光、±1次光の強度比(回折効率)を適当に
設計することができる。前記面積比が1:1で平
面波を入射させた場合の例を、下表に示す。表に
おいてλはレーザー光の波長である。
【表】 第5図〜第8図において、ホログラフイツクレ
ンズ12としては光路差がλ/2、0次光の回折
効率0%、そして+1次光及び−1次光の回折効
率がそれぞれ40.5%のものを使用している。尚、
残る約20%の光束は、±3次、±5次(公知の光学
論理より、平面波を入射させる場合には、隅数次
の光束は発生しない)の光束になるが、±1次光
に対して回折効率が小さく、また焦点距離も異な
るので無視する。 こうすると、第5図に示すようにホログラフイ
ツクレンズ12に入射する情報光のうち40.5%の
光束(+1次光)は、凸レンズ作用を受けて検出
器14の手前側、即ち検出器14とホログラフイ
ツクレンズ12の間の光軸上に焦点(F+)を結
ぶ。更に情報光のうち別の40.5%の光束(−1次
光)は、凹レンズ作用を受けて検出器14の後
側、即ち下方の光軸上に焦点(F−)を結ぶ。こ
の場合、凸レンズ6とホログラフイツクレンズ1
2との焦点距離の選び方によつては、第6図に示
すように、ホログラフイツクレンズ12によつて
凹レンズ作用を受けた光束が発散光となり、発散
光の焦点(F−)がホログラフイツクレンズ12
と凸レンズ6との間の光軸上にできる場合もある
が、原理的には、第5図のものと全く同じであ
る。尚、以下の説明は第5図、第7図及び第8図
を参照することとする。第5図はコリメータレン
ズ3、ビームスプリツタ4を介して対物レンズ5
に入射した平行光束が、該対物レンズ5によつて
デイスク1の表面に正確に集光されている状態を
示している。この場合、検出器14の受光面上に
は+1次光による半円形スポツト(左側半円)1
5a、及び−1次光による半円形スポツト(右側
半円)15bがそれぞれ生ずる。第7図はデイス
ク1が第6図示の位置(基準位置ref)から上
方へ変位した状態を示している。このとき、検出
器14の受光面では+1次光は半円形スポツト1
5aを形成するが、−1次光は点15bを形成し
ている。第8図はデイスク1が基準位置refか
ら下方へ変位した状態を示している。このとき、
検出器14の受光面上では、+1次光は点15a
を形成しているが、−1次光は半円形スポツト1
5bを形成している。 第11図a〜gに対物レンズ5とデイスク1と
の間隔が変化したときの検出器14の受光面上で
の光スポツトの振舞いを詳しく示す。第11図d
はデイスク1が前記基準位置refに位置してい
てレーザ光がデイスク面上に正確に集光された状
態(合焦状態)を示す。この合焦状態では+1次
光及び−1次光による半円形光スポツト15a,
15bは相補つてひとつの円形スポツトを形成す
る。本実施例においてはこの円形スポツトは受光
部14a,14bの間隙14cの2等分線で2分
割された恰好となる。そのため光スポツト15a
は受光部14aに投影された部分と間隙14cに
投影された部分とに分けられ、また光スポツト1
5bも受光部14bに投影された部分と間隙14
cに投影された部分とに分けられる。このときの
光デイスク1と対物レンズ5との位置関係、及び
光線の様子は第5図に示す通りである。さて、デ
イスク1が第6図示の基準位置refから徐々に
上方へ変位してゆくと、第11図cに示すように
検出器14の受光面上では+1次光による光スポ
ツト15aが徐々に大きくなり、逆に−1次光に
よる光スポツト15bは徐々に小さくなる。更に
デイスク1が上方へ変位すると第11図bに示す
ように、光スポツト15aは更に大きくなり、光
スポツト15bは遂に間隙14cにしか投影され
ないような点になつてしまう。このときデイスク
1と対物レンズ5との位置関係、及び光線の様子
は第7図に示す通りである。この第7図及び第1
1図bに示す状態で光スポツト15bは最小径と
なり、更にデイスク1が上方へ変位すると光スポ
ツト15bは今度は受光部14a側へ半円形スポ
ツトとなつて投影されることになる。そして更に
デイスク1が上方へ変位すると第11図aに示す
ように、光スポツト15aは更に大きくなり、光
スポツト15bは今度は受光部14a側へ形成さ
れるようになる。次に、デイスク1が第6図示の
基準位置Irefから徐々に下方へ変位してゆくと、
第11図eに示すように検出器14の受光面上で
は+1次光による光スポツト15aが徐々に小さ
くなり、逆に−1次光による光スポツト15bは
徐々に小さくなる。更にデイスク1が下方へ変位
すると第11図fに示すように、光スポツト15
aは間隙14cにしか投影されないような点にな
つてしまい、また光スポツト15bは更に大きく
なる。このときのデイスク1と対物レンズ5との
位置関係、及び光線の様子は第8図に示す通りで
ある。この第8図及び第11図fに示す状態で光
スポツト15aは最小径となり、更にデイスク1
が下方へ変位すると光スポツト15aは今度は受
光部14b側へ半円形スポツトとなつて投影され
ることになる。そして更にデイスク1が下方へ変
位すると第11図gに示すように、光スポツト1
5bは更に大きくなり、光スポツト15aは今度
は受光部14b側へ形成されるようになる。尚、
光スポツト15a,15bの大きさはデイスク1
の基準位置Irefに対する変位量に応じて変化する
が、しかしその光強度は光スポツトの大きさに反
比例して変化するので受光面上での光量は光スポ
ツトの大きさに拘わらず一定である。 次に、受光部14a,14bの光電出力I14
a,I14b、デイスク1の基準位置Irefに対す
る変位量△Z、及びフオーカス誤差出力Ifとの関
係を第12図を参照して説明する。フオーカス誤
差出力はIf=(I14a−I14b)の演算によ
つて得られる。第12図において縦軸は出力I1
4a,I14b,Ifのそれぞれの強度、横軸は変
位量△Zである。変位量が零のとき、即ち光スポ
ツト15a,15bが第11図dに示す状態のと
きは第12図の横軸上のd点で示されるように光
電出力I14a,I14bの強度は互いに等しく
してある値をもつ。これに対して変位量が横軸上
の左側へ向うように増加してゆくと、即ち光スポ
ツト15a,15bが第11図c,b,aに示す
大きさに変化してゆくと、光電出力I14aは
徐々に増加してゆき、逆に光電出力I14bは
徐々に減少して遂には零になつてしまう。ここ
で、横軸上のc,b,a点は第11図c,b,a
にそれぞれ対応している。一方、変位量が横軸上
の右側へ増加してゆくと、即ち光スポツト15
a,15bが第11図e,f,gに示す大きさに
変化してゆくと、今度は光電出力I14bが徐々
に増加してゆき、逆に光電出力I14aが徐々に
減少して遂には零になつてしまう。ここで、横軸
上のe,f,g点は第11図e,f,gにそれぞ
れ対応している。以上に述べてきた変位量△Zと
光電出力I14a,I14bとの対応関係は、第
12図の曲線I14a,I14bでそれぞれ示す
ようになる。そして、光電出力I14aとI14
bとの差に対応したフオーカス誤差出力IFは、第
12図の曲線Ifで示すように横軸上のa点からg
点のあいだでなだらかな傾斜をもつた出力とな
る。 以下に、受光部14a,14bの間に設けられ
た間隙の作用を説明する。いま、仮に間隙14c
の幅が受光部14aと14bとを分割する役目だ
けを持つような幅、例えば10μm程度とし、また
第11図b,fでの光スポツト15a,15bの
直径を200μm程度とすると、第11図b〜fの状
態では受光部14a,14bは光スポツト15
a,15bの半分以上をそれぞれ受光することに
なる。受光面上での光スポツト15a,15bの
光量は、先にも述べたようにスポツトの大きさに
拘わらず一定であるから、光スポツト15a,1
5bが第11図c,d,eの状態では光電出力I
14a,I14bの強度はほぼ等しくなつてしま
う。そのため、第12図のc点からe点の範囲で
は変位量△Zに対してフオーカス誤差出力Ifはほ
とんど変化しなくなつてしまうから、フオーカス
誤差検出の精度が低下してしまう。そこで間隙1
4cの幅をもつと広げて光スポツト15a,15
bがこの間隙に投影される面積を大きく、即ち光
スポツト15a,15bが受光部14a,14b
に投影される面積を小さくする。この間隙14c
の幅は変位量△Zに対する光スポツト15a,1
5bの径の変化がほぼ比例することを利用して適
当に選択する必要がある。例えば、この間隙は△
Z=0のときに検出器14に入射する光スポツト
の全強度の1/2程度を遮断する位の幅でよい。こ
うすると、変位量△Zに対する光電出力I14
a,I14bの強度変化は第12図に示すように
ほぼ直線となり、かつ縦軸に関して左右対称にな
る。そのためフオーカス誤差出力Ifは第12図の
a点からg点までの範囲でほぼ直線性を持つよう
になる。そして、第4図示のフオーカス誤差出力
に対して、第12図示のフオーカス誤差出力は、
直線性を持つた部分の傾きが緩くなり、また直線
性を持つ範囲が変位量△Zに換算して約±50μm
と広くなる。これは、検出器14の受光面上に投
影される光スポツトを大きくするとともに、受光
部14a,14bで受光される光スポツトの面積
を調節してフオーカス誤差の検出感度を低下させ
たことによつて達成されるのである。 尚、範囲a−gはホログラフイツクレンズ12
によつて投影される+1次光及び−1次光の光ス
ポツト15a,15bの大きさ、及び間隙14c
によつて所望の値に設定することができる。更
に、ホログラフイツクレンズ12の±1次光に対
する回折効率は各々40.5%であるから、範囲a−
gの値をどのように設定しても変位量△Z=0の
ときはフオーカス誤差出力IF=0となる。 第13図は情報光のスポツトを受光する検出器
の別の実施例を示す。この実施例では、検出器1
6は円状の受光面を2分割するとともに該受光面
の中央に孔(非常光部)16cを設けて形成した
受光部16a,16bから成る。非受光部16c
の大きさは変位量△Z=0のときの光スポツト1
5a,15bが形成する円と同径か、それよりも
小径の円になつていればよい。この検出器16で
も第12図のような特性を持つたフオーカス誤差
出力を得ることができる。 次に、本発明の第2実施例を説明する。この実
施例では検出器以外の光学系は第5図示のものと
同一であり、この検出器として第14図に示され
ているものを使用することによつて2つの光電出
力とフオーカス誤差出力を別の手法で取り出して
いる。第14図において、検出器17は、できる
だけ狭くされた間隙17cを介して対置された矩
形の受光部17a,17bから成る。受光部17
a,17bの幅は変位量△Z=0のときの光スポ
ツト15a,15bの一部が、該受光部からはみ
出すように設定する。このはみ出し量は、検出器
17に入射する光スポツトの全強度の1/2程度で
よい。第15図a〜gは検出器17の受光面上で
の光スポツト15a,15bの振舞いを示す。ま
た、第15図a〜gにおける光スポツト15a,
15bは第11図a〜gと同じ状況下で生成され
たものとする。従つて、デイスク1が基準位置よ
りも上方にある状態から徐々に下降してゆき、そ
して基準位置と一致し、更に基準位置より下方へ
向う場合を想定したとき、光スポツト15a,1
5bは第15図のaからgへと向つて変形してゆ
く。+1次光による光スポツト15aは第15図
のaからeへ向うにつれて、受光部15a上に投
影されるもののその径は徐々に縮小してゆき、第
15図のfでは受光部17a,17bに跨がる点
となり、第15図gでは受光部17bに投影され
るようになる。逆に、−1次光による光スポツト
15bは第15図のgからaに向うにつれて光ス
ポツト15aと同じように変形する。光電出力は
±1次光の受光量により定まるから、光電出力I
17a,I17bは第16図の曲線I17a,I
17bでそれぞれ示すように変化する。ここで、
受光部17a,17bのそれぞれの光電出力をI
17a,I17bとしたとき、フオーカス誤差出
力IFは光電出力I17aとI17bとを差動増
幅(IF=I17a−I17b)することによつ
て得られる。第16図において、縦軸は光電出力
のI17a,I17b及びフオーカス誤差出力If
の強度Iを、また横軸は変位量△Zをとつてあ
る。第16図の横軸上のaないしg点における各
変位量に対応して、光スポツト15a,15bは
それぞれ第15図aないしgに示す状態になる。 さて、デイスク1の変位量と光電出力I17
a,I17bとの関係は次に述べる通りである。 (1)デイスク1が第15図のaからbに対応する
位置まで下降してゆく間は受光部17aに投射さ
れる±1次光の光スポツト15a,15bの光量
が徐々に増加する。(2)デイスク1が第15図bに
対応する位置まで下降してくると受光部17bに
は−1次光の光スポツト15bのほぼ半分の光量
が投射されるので、光電出力I17bはこのとき
はじめて発生する。そして、その強度は非常に大
きい。(3)デイスク1が第15図bの対応位置から
更に少し下降すると、−1次光の光スポツト15
bは受光部15bにのみ投影されるようになるか
ら、受光部15aは+1次光の光スポツト15a
のみが投影されることになる。そのため光電出力
I17aの強度は、第15図bのときの強度から
−1次光の全強度の約半分の強度を差引いた程度
まで低下する。(4)デイスク1が第15図c,d,
eの対応位置へと順次下降し、そして第15図f
の対応位置の直前まで下降すると、光電出力I1
7aは徐々に増大してゆき、光電出力I17bは
徐々に下降してゆく。尚、第15図dのときに光
電出力I17a,I17bは等しくなる。(5)デイ
スク1が第15図fの対応位置へ下降すると受光
部17aには+1次光の光スポツトのほぼ半分の
光量が投射されるので光電力I17aはこのとき
最大になる。一方、受光部17bには+1次光の
光スポツトの残り半分の光量と−1次光の光スポ
ツトの一部の光量が投射されるので光電出力I1
7bは急激に増大する。(6)そして、デイスク1が
第15図fの対応位置よりも更に少し下降すると
受光部17aには光スポツトは投影されなくなる
ので光電出力I17aは零になる。(7)更に、第1
5図gの対応位置に向つてデイスク1が下降して
ゆくと光電出力I17bは徐々に低下する。 このようにして得られた光電出力I17a,I
17bを差動増幅したフオーカス誤差出力Ifは、
第16図のb点からf点の範囲内で直線性をもつ
ようになる。 第17図は検出器の別の実施例を示す。この実
施例では、検出器18は円状の受光面を間隙18
cによつて2分割して形成した受光部18a,1
8bから成る。間隙18cはできる限り狭くして
ある。また、円状の受光面の直径は変位量△Z=
0のときに情報光の光スポツト15a,15bに
よつて形成される円の直径と等しいか、それ以下
に設定する。こうすれば、第16図に示した特性
を持つた2つの光電出力及びフオーカス誤差出力
が得られる。 次に、本発明の第3実施例について説明する。
この実施例ではホログラフイツクレンズと検出器
を以下に述べるようなものを使用し、その他の光
学系は第5図と同じである。この場合、ホログラ
フイツクレンズ12としては、となり合うゾーン
(例えば、中央のゾーンから数えて、偶数番目の
ゾーンと奇数番目のゾーン)の光路差がλ/3で
あり、0次光、+1次光、−1次光の回折効率が
各々29%と等しいもの(前掲の表を参照)を使用
する。第18図において、検出器19は間隙19
cを狭んで並置された矩形の受光部19a,19
bから成る。この検出器19の受光面上には+1
次光による光スポツト150a,−1次光による
光スポツト150b、及び0次光による光スポツ
ト150cが投影される。受光部19a,19b
及び間隙19cと、光スポツト150a,150
b,150cとの関係は次の通りである。即ち、
間隙19cの幅は変位量△Z=0のときの0次光
の光スポツト150cの直径とほぼ等しく、また
受光部19a,19bの大きさは変位量△Z=0
のときの±1次光の光スポツト150a,150
bの全部(但し、間隙19cに投影される部分を
除く)を受光するのに充分な程度となつている。 第19図a〜eは変位量△Zが変化したとき
に、光スポツト150a,150b,150cが
検出器19の受光面上で変化する様子を示す。ホ
ログラフイツクレンズは0次光に対してはレンズ
作用を及ぼさないから、変位量△Z=0のときに
は第19図cに示すように光スポツト150cは
間隙19c内に投影され、いつぽう光スポツト1
50a,150bはそれぞれ同一半径の左半円及
び右半円を形成し、これらが相補つてひとつの円
形スポツトを形成する。この状態からデイスク1
が上方へ変位してゆくと、光スポツト150aは
左半円の径を増大し、光スポツト150bは右半
円の径を縮少し、また光スポツト150cは左半
円となつてその径を増大してゆく。そして、第1
9図bに示すように光スポツト150a,150
cが受光部19a上でその面積を増しており、光
スポツト150bは間隙19c内に投影されるよ
うになる。デイスク1が更に上昇すると光スポツ
ト150bも左半円となり、第19図aに示すよ
うに光スポツト150a,150b,150cは
共に受光部19a上に投影されるようになる。さ
て、変位量△Z=0からデイスク1が下方へ変位
してゆくと、光スポツト150bは右半円の径を
増大し、光スポツト150aは左半円の径を縮少
し、また光スポツト150cは右半円となつてそ
の径を増大してゆく。そして、第19図dに示す
ように光スポツト150b,150cが受光部1
9b上でその面積を増しており、光スポツト15
0aは間隙19cに埋もれてしまう。デイスク1
が更に下降すると光スポツト150aも右半円と
なり、第19図eに示すように光スポツト150
a,150b,150cは共に受光部19b上に
投影されるようになる。 第20図には変位量△Zと、受光部19a,1
9bの光電出力の強度及びフオーカス誤差出力If
との関係を示す。曲線Aは受光部19aの光電出
力If19aのうち+1次光に依存する出力成分
と、受光部19bの光電出力I19bのうち+1
次光に依存する出力成分との差(I19a−I1
9b)+を表わす。曲線Bは光電出力I19aの
うち−1次光に依存する出力成分と光電出力I1
9bのうち−1次光に依存する出力成分との差
(I19a−I19b)−を表わす。また曲線Cは
光電出力I19aのうち0次光に依存する出力成
分と光電出力I19bのうち0次光に依存する出
力成分との差(I19a−I19b)0を表わす。
第20図の横軸上のa〜e点の変位量は第19図
a〜eの変位量にそれぞれ対応する。第20図か
らも明らかなように、上記差の出力成分(I19
a−I19b)+,(I19a−I19b)−,(I
19a−I19b)0のそれぞれの変化は、それぞ
れ、第20図のb,c,d点付近では、デイスク
1と対物レンズ5の間隙の変化に対して、直線的
に変化する。ところで、検出器19には0次光お
よび±1次光の区別なく情報光が入射するのであ
るから、2つの受光部19a,19bの光電出力
の差、即ちフオーカス誤差出力Ifは第20図の曲
線Dで表わすようになる。尚、フオーカス誤差出
力Ifが第20図のa〜d点の範囲でほぼ直線状に
変化するように、ホログラフイツクレンズの焦点
距離は適当に設定してある。また、変位量△Zに
対してフオーカス誤差出力がほぼ直線的に変化す
る範囲は、ホログラフイツクレンズを使用しない
場合(曲線Cで示す(I19a−I19b)0と同
じ)に比べて、ほぼ3倍に拡大している。 次に本発明の応用例を説明する。この応用例と
は、デイスク1の表面に形成された情報トラツク
の中心と、デイスク1に照射されるレーザ光の光
スポツト(以下、読み取り光スポツト)の中心と
のずれ(以下、トラツキング誤差)を検出するも
のである。 以下にトラツキング誤差検出の一般的な原理を
説明する。情報トラツクとは、第21図に示すよ
うに、デイスク1の表面に連続的な突起1a(同
図a)または、断続的な突起1b(同図b)を形
成して成るものである。この突起の突出量(位相
差)は、例えば反射型デイスクの場合では光の波
長の1/4〜1/8程度になつている。図中、矢印は、
光学ヘツド装置に対して、情報トラツクが相対的
に移動する方向(走行方向)を示している。尚、
情報トラツクとしては、第21図に示す様な、断
面が角形の構造のものの他、三角形、丸形等のも
のであつてもよい。 第22図はこのような情報トラツクによるレー
ザ光の回折状態と、回折光の強度IDの分布を定性
的に示したものであり、説明の便宜上、透過型デ
イスクとして描いてあるが、反射型デイスクの場
合でも全く同様である。光スポツトの中心と情報
トラツクの中心が合致している場合には、第22
図bに示すように回折光の強度分布は、対称にな
るが、読取り光スポツトの中心と情報トラツクの
中心がずれると、第22図a又は第22図cに示
すようにずれの方向に応じて、回折光の強度分布
が非対称になる。このような情報トラツクを有す
るデイスクを使用した場合に、第5図に示す実施
例を使つてトラツキング誤差を検出するには、ナ
イフエツジ7を第21図に矢印で示す移動方向と
直交するように置く。そうすれば、デイスク1に
照射される読取り光スポツトの中心と情報トラツ
クの中心のずれに伴なう回折光の強度分布の非対
称性が第5図の紙面に対して垂直な方向に生じる
ことになり、その結果上述のフオーカス誤差の検
出には何ら悪影響を与えない。第23図には、変
位量△Z=0のときの読取り光スポツトの中心
と、情報トラツク1aの中心とのずれによる回折
光の強度分布が定性的に表わされている。第23
図bは、ずれが全くない場合、第23図aおよび
cは、それぞれ、反対方向にずれた場合を示して
いる。第23図a,cの点線斜線で示した部分
は、例えば、回折光強度の非対称性によつて、強
度が低下している部分に対応している。第23図
aは、デイスク上の読取り光スポツトの中心と情
報トラツクの中心とのずれによつて、第5図の凸
レンズ6を通る光束のうち紙面に対して上半分の
光束の強度が低下している場合である。この場
合、ホログラフイツクレンズ12による+1次光
については、検出器14に達する前に、焦点F+
で一担結像しているために、検出器14の受光面
上では+1次光による光スポツト15aの下半分
15a−2が光束の強度が低下しており、いつぽ
う−1次光は、検出器14の受光面の後方で結像
するために、光スポツト15bの上半分15b−
1の強度が低下している。ところで、読取り光ス
ポツトの中心と、情報トラツクの中心とのずれ
が、それ程大きくない場合には、検出器14の受
光面に入射する情報光の強度は、ほとんど変化し
ないと考えてよい。従つて第23図aにおいて光
スポツト15aの上半分15a−1及び光スポツ
ト15bの下半分15b−2は、上記ずれの全く
ない第23図bの場合の同じ部分より、強度が増
加している。更に、第23図cは、同図aの場合
と、反対の方向にずれた場合を示している。以上
の説明から明らかなように、読取り光スポツトと
情報トラツクのずれを検出するには、第23図の
光スポツトの各部15a−1,15a−2;15
b−1,15b−2に対応した光電出力の強度I
をそれぞれIa1,Ia2;Ib1,Ib2とすれば、例
えば(Ia1+Ib2)−(Ia2+Ib1)という演算に
よつてトラツキング誤差出力Itを得ることができ
る。 第24図にトラツキング誤差出力Itの特性を示
す。第24図の横軸は読取り光スポツトの中心と
情報トラツクの中心とのずれ△Xであり、縦軸は
トラツキング誤差出力の強度Iである。横軸上の
a,b,c点は第20図のa,b,cの場合にそ
れぞれ対応している。このトラツキング誤差出力
の強度が零となるように、読取り光スポツトを前
記走行方向に対して垂直な方向に駆動すれば読取
り光スポツトを情報トラツクに追従させることが
できる。 以下、第5図に示した第1実施例に基づいてフ
オーカス誤差及びトラツキング誤差を検出する第
1応用例を説明する。 第25図において検出器14は8分割された受
光部AないしHから成る。受光部AとEは第11
図の受光部14aに相当し、受光部DとHは第1
1図の受光部14bに相当する。また受光部B,
C,F,Gは第11図の間隙14cに相当する部
位に形成されている。光スポツト15aは+1次
光によつて、また光スポツト15bは−1次光に
よつてそれぞれ生成されたものである。受光部A
ないしHからは光電出力IAないしIHがそれぞれ得
られるものとすると、フオーカス誤差出力If及び
トラツキング誤差出力Itは次のようにして演算す
ることができる。 If=(IA+IE)−(ID+IH) ……(1) It=(IA+IB+IG+IH)− (IC+ID+IE+IF) ……(2) 第26図は(1)式及び(2)式の演算を行う電気回路
図である。演算増幅器20は光電出力IA,IE,ID
IHを入力として(1)式の演算を行つてフオーカス誤
差出力Ifを発生し、演算増幅器21は光電出力IA
ないしIHを入力として(2)式の演算を行つてトラツ
キング誤差出力Itを発生する。尚、デイスク1の
トラツクに記録された情報は検出器14に投影さ
れる光スポツト15a,15bの全体に含まれて
いるので、演算増幅器22によつて光電出力IA
いしIHの全部を加算して情報出力Idを発生する。 第27図は検出器14の別の実施例であり、5
分割された受光部AないしDから成る。受光部
A,D,E,Hは第25図と同様であり、受光部
Kは第25図の受光部B,C,F,Gをひとつに
まとめたものである。この場合にはフオーカス誤
差出力Ifは(1)式によつて求めることができる。ま
たトラツキング誤差出力Itは、 It=(IA+IH)−(ID+IE) ……(3) の演算によつて得られる。 尚、第14図、第15図に示した本発明の第2
実施例に基づいてフオーカス誤差及びトラツキン
グ誤差を検出するための第2応用例には、第25
図に示した検出器14がそのまま使える。即ち、
フオーカス誤差出力は If=(IB+IF)−(IC+IG) ……(4) の演算によつて得られ、トラツキング誤差出力は
(2)式の演算によつて得られる。 また、第12図と、第16図から明らかなよう
に、検出器14(第11図)を使用して得られる
フオーカス誤差出力と、検出器17(第15図)
を使用して得られるフオーカス誤差出力は、傾斜
が逆になつている。そこで、(5)式に示す様に(1)式
および、(4)式によつて得られるフオーカス誤差出
力の差を求めれば、より高感度なフオーカス誤差
出力If1が得られる。即ち If1=(IA+IC+IE+IG)−(IB+ID+IF+IH)……(
5) この様子を、第28図に示す。図中の曲線1,
4,5はそれぞれ(1)式、(4)式、(5)式によつて得ら
れるフオーカス誤差出力を表わしている。 次に、第18図から第20図に示した本発明の
第3実施に基づいてフオーカス誤差及びトラツキ
ング誤差を検出する第3応用例を説明する。その
ためには第29図に示す検出器19を使用する。
検出器19は4分割された受光部PないしSから
成り、左半円の受光部P,Rと右半円の受光部
Q,Sとの間には前述通りの幅をもつた間隙19
cが設けられている。受光部PないしSのそれぞ
れの光電出力をIp,IQ,IR,ISとするとフオーカス
誤差出力If及びドラツキング誤差出力Itは次のよ
うにして求めることができる。 If=(IP+IR)−(IQ+IS) ……(6) It=(IP+IS)−(IQ+IR) ……(7) 以上の説明において(3)〜(7)式に示す演算は(1),
(2)式の演算と同様に演算増幅器を使えばよい。 以上の説明においては、全て、ホログラフイツ
クレンズ12とナイフエツジ7の使用を前提とし
ていたが、ナイフエツジ7のかわりに、プリズム
(例えばフーコープリズム)25を使用して第3
0図に示す様な構成としてもよい。第30図にお
いてホログラフイツクレンズ12から出射した光
束はプリズム25によつて半裁して振り分ける
(第30図においては右と左に振り分けている)。
この振り分けられた各々の光束については、これ
まで述べたことと全く同等に振舞うので、それぞ
れの光束についてデイスク1の変位量△Z=0の
ときに+1次光および−1次光によつて形成され
る光スポツトが等しい大きさになる位置26a,
26bに検出器をそれぞれ設置しておく。それぞ
れの検出器として、例えば、第25図、第27図
又は第29図に示したものを使用すればよい。そ
してそれぞれの検出器から得られる、それぞれ2
つのフオーカス誤差出力If1,If2、トラツキン
グ誤差出力It1,It2、情報再生出力Id1,Id2
をそれぞれ加え合せてIf=If1+If2,It=It1+
It2,Id=Id1+Id2を得れば、ナイフエツジ7
を使用した場合に比べて2倍の感度が得られる。 なお、フオログラフイツクレンズを上述の実施
例のように使用すればレーザ光の波長が変動して
も検出器の受光面上の光スポツトの大きさを変化
するだけで焦点距離は変動しないから、波長変動
に有効である。また、本発明においては、ホログ
ラフイツクレンズを使用することによつて、+1
次光、−1次光という、焦点距離の異なる複数の
ビームを得るようにしたが、例えば、複屈折を利
用した2重焦点レンズ等を使用してもよい。 (発明の効果) 以上の本発明によれば、(1)フオーカス誤差の検
出範囲を適度に広くすることができるのでサーボ
引き込み動作に入るときのデイスクと光学ヘツド
装置との間隔を広くすることができる。そのため
にサーボ引き込め動作の安定性を増すことができ
るのみならず、光学ヘツド装置がデイスクに衝突
する危険性を低減することができる。(2)また、検
出器の受光面上に投影される光スポツトの径を適
度に大きくすることができるので、検出器に対す
る該光スポツトの投影位置との位置合せ精度を従
来よりも緩和できる。そのためにこの位置合せ作
業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は従来の光学ヘツド装置の
光学系及びこの光学系を使つてフオーカス誤差を
検出する原理を説明するための図である。第4図
は従来の光学ヘツド装置によつて得られるフオー
カス誤差出力の特性を示す線図である。第5図な
いし第8図は本発明の第1実施例による光学ヘツ
ド装置の光学系及びこの光学系を使つてフオーカ
ス誤差を検出する原理を説明するための図であ
る。第9図及び第10図は第1実施例で使用した
ホログラフイツクレンズを説明するための図であ
る。第11図は第1実施例における検出器の受光
面上での光スポツトの振舞を説明するための図で
ある。第12図は第1実施例によつて得られるフ
オーカス誤差出力の特性を示す線図である。第1
3図は第1実施例における検出器の別の実施例を
示す図である。第14図は本発明の第2実施例、
特にその検出器を説明するための図である。第1
5図は第2実施例における検出器の受光面上での
光スポツトの振舞いを説明するための図である。
第16図は第2実施例によつて得られるフオーカ
ス誤差出力の特性を示す線図である。第17図は
第2実施例における検出器の別の実施例を示す図
である。第18図は本発明の第3実施例、特にそ
の検出器を説明するための図である。第19図は
第3実施例における検出器の受光面上での光スポ
ツトの振舞いを説明するための図である。第20
図は第3実施例によつて得られるフオーカス誤差
出力の特性を示す線図である。第21図はデイス
クの情報トラツクの構造を説明するための図であ
る。第22図はデイスクの情報トラツクによる回
折光の状態と、回折光の強度分布を説明するため
の図である。第23図はトラツキング誤差出力の
原理を説明するための図である。第24図はトラ
ツキング誤差出力の特性を示す線図である。第2
5図は本発明の第1実施例に基づいてフオーカス
誤差及びトラツキング誤差を検出するための第1
応用例、特にその検出器を説明するための図であ
る。第26図は第1応用例に使用される電気回路
図である。第27図は第1応用例における検出器
の別の実施例を説明する図である。第28図は第
1応用例と第2応用例との組合せによつて得られ
るフオーカス誤差出力の特性を示す線図である。
第29図は本発明の第3実施例に基づいてフオー
カス誤差出力及びトラツキング誤差出力を検出す
るための第3応用例、特にその検出器を説明する
ための図である。第30図は本発明の別の実施例
による光学ヘツド装置の光学系及びこの光学系を
使つてフオーカス誤差出力、トラツキング誤差出
力を検出する原理を説明するための図である。 主要部分の符号の説明、1……デイスク、2…
…レーザー光源、3……コリメータレンズ、4…
…ビームスプリツタ、5……対物レンズ、6……
凸レンズ、7……ナイフエツジ、8,14,1
6,17,18,19……検出器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 情報トラツクを有する記録媒体上に光ビーム
    を照射する手段; 前記光ビームの照射によつて前記記録媒体から
    出射した情報光を、少なくとも2つの光成分に分
    割するとともに、その少なくとも2つの光成分を
    前記情報光の光軸と同一の光軸上のそれぞれ異な
    つた所定の焦点面に結像する光学手段; 前記光学手段の近傍に設けられ、前記少なくと
    も2つの光成分のそれぞれの一部を遮る遮光手
    段; 前記所定の焦点面以外の部位であつて、前記情
    報光の光軸の両側に配置されているとともに、前
    記少なくとも2つの光成分によつて形成され前記
    記録媒体の位置に応じて大きさが変化する少なく
    とも2つの光スポツトが投影される少なくとも2
    つの受光部;及び 前記少なくとも2つの受光部の光電出力により
    フオーカス誤差出力を発生する手段; を備えたことを特徴とする光学式情報再生装置の
    フオーカス誤差検出装置。
JP13615883A 1983-07-26 1983-07-26 光学式情報再生装置のフオ−カス誤差検出装置 Granted JPS6028035A (ja)

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Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53121644A (en) * 1977-03-31 1978-10-24 Olympus Optical Co Ltd Detecting method of focal position using holograph

Patent Citations (1)

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JPS6028035A (ja) 1985-02-13

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