JP3415938B2 - 変位測定装置および光ピックアップ - Google Patents

変位測定装置および光ピックアップ

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JP3415938B2
JP3415938B2 JP21801494A JP21801494A JP3415938B2 JP 3415938 B2 JP3415938 B2 JP 3415938B2 JP 21801494 A JP21801494 A JP 21801494A JP 21801494 A JP21801494 A JP 21801494A JP 3415938 B2 JP3415938 B2 JP 3415938B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク等の記録担
体などの被測定物の変位を測定する変位測定装置および
光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクなどの光学的な記録担
体に記録された情報をその反射光を利用して再生した
り、あるいは情報を記録したりする光ピックアップが知
られている。
【0003】この種の光ピックアップにはフォーカスサ
ーボ方式が使用されており、フォーカスサーボ方式とし
ては、非点収差法,臨界角法,イフエッジ法などがあ
る。中でも非点収差法(尾上守夫監修 光ディスク技術
ラジオ技術社 p99)は磁気ディスク用光学ヘッドの
ほか、コンパクトディスク,レーザーディスクを含めて
光ディスク全般にも良く用いられている。
【0004】その原理は、受光手段(光検出器)が4分割
受光面(各出力をA,B,C,Dとする)となっていると
すると、入射光の焦点がディスクに合っているとき、そ
の反射光の像は光検出器の4分割受光面で円形となり、
このとき、フォーカス誤差出力である対角の受光面間の
差動出力(A+C)−(B+D)は零となる。一方、ディス
クが対物レンズから遠くなったり近くなったりすると、
光検出器の4分割受光面の像が円形から長円形状にな
る。そのため、フォーカス誤差出力は正(遠い)あるいは
負(近い)になるので、この出力が零になるように対物レ
ンズの位置を調整して焦点を合わせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、こ
の種の装置において、アクセスタイムを速めるために
は、光ピックアップの小型軽量化が重要である。しかし
ながら、従来の非点収差法のようなフォーカス検出法で
はビームの形状の変化を検出するため受光手段(受光素
子)までの距離(検出長)をある程度大きく(数cm)し
検出しなければ十分な感度を得ることができず、従っ
て、小型化には限界がある。また、受光素子上のスポッ
トは数ミクロンから数十ミクロンとかなり小さく、調整
が難しく、環境によってオフセットが生じるので不安定
である。
【0006】本発明は、小型化等に適した変位測定装置
および光ピックアップを提供することを目的としてい
る。
【0007】さらに、本発明は、小さな面積の受光手段
を用いることができ、この場合にも、被測定物の変位を
精度良く検出することの可能な変位測定装置および光ピ
ックアップを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本願出願人は、例えば図1に示すような
変位測定装置(光ピックアップ)を案出した。図1を参照
すると、この変位測定装置は、光源1からの光をコリメ
ートレンズ2,ビームスプリッタ3を介し対物レンズ4
によって被測定物(例えば光ディスク)5に集光照射し、
該被測定物5からの反射光を対物レンズ4,ビームスプ
リッタ3を介して2つの回折格子6a,6bからなる二
重回折格子6に平行光として入射させ、二重回折格子6
に平行光を入射させることで、回折光の間での干渉によ
り生ずる干渉縞の位相とピッチをフォトダイオードなど
の受光手段(受光素子)7で受光し、被測定物5の変位,
例えば被測定物5の光軸方向(被測定物への入射光の光
軸方向;対物レンズ4の光軸方向)xへの変位(移動量)
を検知するようになっている。
【0009】ここで、第1の回折格子6aと第2の回折
格子6bとからなる二重回折格子6を用いた干渉縞発生
原理について、図2乃至図4を用いて説明する。いま、
二重回折格子6の第1の回折格子6a,第2の回折格子
6bが、それぞれピッチΛ1,Λ2を有し、第1の回折格
子6aに波長λの光が垂直に入射するとする。なお、垂
直入射でなくとも本発明の一般性は失われない。
【0010】この二重回折格子6においては、第1の回
折格子6aで±n次光(nは正とする)を発生させ、第2
の回折格子6bではその+n次光の−m次光(mは正と
する)とその−n次光の+m次光(mは正とする)を発生
させる。そして、第2の回折格子6aにより発生した±
m次光同士を干渉させて干渉縞を発生させる。なお、+
は入射光に対し進行方向左に回折する場合、−はその反
対の場合を表わす。
【0011】ここで、+n次光の第1の回折格子6aで
の回折条件は次式で表わされる。なお、−n次の場合は
nを−nに替えれば良いので以下省略する。
【0012】
【数1】sinθ1=nλ/Λ1
【0013】また、第2の回折格子6bでの回折条件は
次式で表わされる。
【0014】
【数2】−sinθ2+sinθ1=mλ/Λ2
【0015】数1と数2よりθ2について次式が導かれ
る。
【0016】
【数3】sinθ2=λ(n/Λ1−m/Λ2)
【0017】図4(a)に示すように、θ2の入射角の2
つの光(平面波)BM1,BM2による干渉縞のピッチΛ0
は数4で表わされ、相対的な位相による干渉縞の位相は
数5で表わされる。
【0018】
【数4】Λ0=λ/(2sinθ2)
【0019】
【数5】β0=β1
【0020】ここで、β0は干渉縞の位相、β1は平面波
BM1,BM2間の位相である。従って、干渉縞のピッチ
と二重回折格子のピッチとの関係は数3,数4を用いて
数6で表わされる。
【0021】
【数6】1/(2Λ0)=n/Λ1−m/Λ2
【0022】また、二重回折格子6の場合(図4(b)参
照)の位相関係については、正負の次数の回折光の干渉
についてのみ問題とすると、回折格子直後での位相関係
が逆になることから干渉縞の位相は数7で表わされる。
【0023】
【数7】β0=2β2
【0024】これより、干渉縞のピッチは二重回折格子
6のピッチ(すなわち、第1の回折格子6aのピッチΛ1
と第2の回折格子6bのピッチΛ2)のみに依存し、入射
光の波長λに全く無関係となることがわかる。光の径を
0とし、式6の右辺と左辺に掛けると数8が得られ
る。
【0025】
【数8】(W0/Λ0)/2=nW0/Λ1−mW0/Λ2
【0026】ここで、W0/Λ0は光径内に生じる干渉縞
の本数であり、nW0/Λ1とmW0/Λ2は第1の回折格
子6aと第2の回折格子6bにおける光径内の回折格子
本数にそれぞれの次数を掛けたものである。すなわち、
次式となる。
【0027】
【数9】《干渉縞の本数》/2 =次数×《第1の回折格子の本数》−次数×《第2の回
折格子の本数》
【0028】このように干渉縞の本数と第1及び第2の
回折格子6a,6bの本数、さらにはそれぞれの次数の
関係が明らかになった。どの次数を用いても干渉縞は発
生するが、±1次光は回折効率が高いので、高次回折光
よりも優れている。すなわち、第1の回折格子6aで発
生する+1次光であって第2の回折格子6bの−1次光
(図3中E)及び、第1の回折格子6aで発生する−1次
光であって第2の回折格子6bの+1次光(図3中F)を
用いる場合が最も効率が良い。
【0029】干渉縞本数の例としては±1次光のみ用い
た場合、高分解能化を目指し、Λ1=0.948μmと
非常に高密度な回折格子を用いるとき、Λ0=1mmと
大きくとるためには、Λ2=0.94768μmとな
る。
【0030】Λ1とΛ2の違いは約0.03%と非常に小
さいものとなるが作成は可能である。コリメート光の光
径を2mm程度とすると干渉縞が1,2本観測されるこ
ととなる。
【0031】以上が二重回折格子6を用いた干渉縞発生
原理である。
【0032】この二重回折格子を用いて被測定物の変位
を測定する仕方を図5に従って以下に述べる。
【0033】図5を参照すると、被測定物5の面上に略
焦点を結ぶようにしたレンズ101を設定し、また、こ
のレンズ101の光軸上に二重回折格子6を設定する。
【0034】なお、図5において、レンズ101の焦点
距離をf、レンズと被測定物の面までの距離をb1、二
重回折格子側の集光位置をb2、レンズ開口をAとして
いる。また、レンズ焦点位置と被測定物の面との間の距
離(デフォーカス量)をdとし、二重回折格子6(6a,
6b)へ入射する角をθ(光軸の上の角をθ1、下の角を
θ2)としている。この場合、二重回折格子6の第1,第
2の回折格子6a,6b間の間隔をTとし、d<<fと
すると、次式が成立する。
【0035】
【数10】1/f=1/b1+1/b2 θ=A/b21=f+d
【0036】数10よりb2は次式で表わされる。
【0037】
【数11】b2=fb1/(b1−f)
【0038】数10,数11からθは次式で表わされ
る。
【0039】
【数12】θ=A(b1−f)/fb1=Ad/f(f+d)
≒Ad/f2
【0040】ここで、デフォーカス量dが微小すなわ
ち、d<<fであるとした。この場合には、レンズ10
1からの出射光はコリメート状態に近く、レンズ101
と二重回折格子6とが接近しているとすると、図6のよ
うに第1の回折格子6aに沿ってx軸(光軸上でx=0)
をとり、また、第2の回折格子6bに沿って、X軸(光
軸上でX=0)をとるとき、A=xとできるから数12
は次式となる。
【0041】
【数13】θ=xd/f2
【0042】このように、位置(x)によって光線の入射
角が異なる。光軸に対して両側から二重回折格子6に入
射してきた光であって、二重回折格子6を2回とも回折
した光は図5に示すように出射面(干渉縞発生面)で交わ
る。この2つの光BM3,BM4は出射角が異なるので、
これらの間で干渉が生じ干渉縞が発生する。
【0043】次に各位置での干渉縞のピッチを求める。
y=0でxの所に光軸より上の光が入射してきた光が出
射面で出射する角θ3は次式で表わされる(図7参照)。
【0044】
【数14】 sinθ1−sinθ3=λ(1/Λ2−1/Λ1)
【0045】θ1〜0、θ3〜0なのでθ3は次式とな
る。
【0046】
【数15】θ3=θ1+λ(1/Λ1−1/Λ2)
【0047】数13を数15に代入すると次式を得る。
【0048】
【数16】θ3=xd/f2+λ(1/Λ1−1/Λ2)
【0049】二重回折格子6の第2の回折格子6bの出
射面(y=T)での光の位置Xを規定したいが、簡単のた
め、第1回折光の回折角を45°とすると、次式が得ら
れる。
【0050】
【数17】X=x−T
【0051】数17を数16に代入すると次式を得る。
【0052】
【数18】 θ3=d(X+T)/f2+λ(1/Λ1−1/Λ2)
【0053】同様に、y=0でxの所に光軸より下の光
が入射してきた光が出射面で出射する角θ4は次式で表
わされる。
【0054】
【数19】 θ4=d(X−T)/f2+λ(1/Λ1−1/Λ2)
【0055】二光束の入射角がそれぞれθ3とθ4であっ
て、θ3〜0、θ4〜0のときの干渉縞のピッチΛ0は次
式で表わされる。
【0056】
【数20】Λ0=λ/(|sinθ3+sinθ4|)=λ/
(|θ3+θ4|)
【0057】数20に数18,数19を代入すると、次
式が得られる。
【0058】
【数21】Λ0(d)=λ/〔|2dT/f2+2λ(1/
Λ1−1/Λ2)|〕
【0059】ここで、前述のように、λは波長、Tは2
つの回折格子6a,6b間の距離、fは対物レンズ4の
焦点距離、Λ1は第1の回折格子6aのピッチ、Λ2は第
2の回折格子6bのピッチである。この式から、二重回
折格子6によって発生する干渉縞は、位置Xに関わら
ず、デフォーカス量dに依存する等ピッチΛ0(d)の干
渉縞であることがわかる。なお、回折格子6aと回折格
子6bのピッチが同じ場合(Λ1=Λ2)には、干渉縞のピ
ッチΛ0(d)は次式で表される。
【0060】
【数22】Λ0(d)=f2/〔|(d/λ)|2T〕
【0061】デフォーカスのないとき(d=0のとき)
は、数22よりΛ0→∞となるが、デフォーカスの生じ
たときに干渉縞が発生する。従って、干渉縞のピッチや
位相のデフォーカスによる変化を読み取って、被測定物
の変位(より正確には、微小変位)dを得たり、フォーカ
スエラー信号Foを得ることができる。
【0062】例えば、ピッチの同じ2つの回折格子6
a,6bからなる二重回折格子6に平行光を入射させ
て、第1の回折格子6aでの+1次光であって第2の回
折格子6bでの−1次光(E光とよぶ)と、第1の回折格
子6aでの−1次光であって第2の回折格子での+1次
光(F光とよぶ)とを干渉させて、数22のピッチΛ
0(d)の干渉縞を発生させることができる。
【0063】ここで、2つの回折格子6a,6bの位相
(回折格子の山と山の間隔)を故意にずらす。図8乃至図
10には、2つの回折格子6a,6bの位相をずらした
状態が示されている。すなわち、図8乃至図10には、
第1の回折格子6aと第2の回折格子6bのピッチをΛ
(=Λ1=Λ2)としたときに、第1の回折格子6aの山と
第2の回折格子6bの谷との位相差がΛ/8となるよう
にし、回折光として±1次光(前述のE光とF光)を用い
るとした場合が示されており、この場合、第2の回折格
子6bからの2つの回折光(E光,F光)の位相は90°
(1/4ピッチ=λ/4)ずれる。より詳しくは、デフォ
ーカスでないとき、E光とF光は波面が互いに平行であ
り、その等位相面は互いに櫛のように入り込む状態にな
る。なお、このときには、E光とF光の等位相面が交わ
らないので、干渉縞は発生しない。
【0064】このように、図8は、上述のようにデフォ
ーカスのない場合を示しているが、デフォーカスdが発
生すると、E光,F光の波面は、ミクロ的には図9,図
10に示すように各々湾曲する。この湾曲によって等位
相面が交わり、数22で表されるピッチΛ0(d)の干渉
縞が発生する。干渉縞はE光,F光の波面が交わってで
きるが、その交点は図中CLSで示すようにデフォーカ
スの正負によって移動する。これは左右の位相が反転す
ることを表す。干渉縞の光量分布は定性的には図11に
示すようにデフォーカスによって変化し、干渉面内の左
側LT,右側RTがd=0を境にして反転することとな
る。従って、これを受光手段で読み取ることで、デフォ
ーカスdを知ることができる。
【0065】具体的には、干渉面内の左側LTと右側R
Tのところに、それぞれ受光素子(例えばフォトダイオ
ード)を設置して、左側の受光素子の検知光量(出力)
A’と右側の受光素子の検知光量(出力)B’との差DI
F(=A’−B’)を検出すると図12に示すようないわ
ゆるS字カーブが得られる。
【0066】図13は上記原理を適用した光ピックアッ
プの構成例を示す図である。ここで、光源1には一般に
半導体レーザ(LD)が用いられる。この光ピックアップ
は、光源からの光を記録担体に集光照射して情報の記録
または再生を行なう光記録再生装置に用いられるもので
あり、図13の構成では、光源1からの光をコリメート
レンズ2でコリメートしてビームスプリッタ3を介して
対物レンズ4に入射させ、対物レンズ4で集光させて被
測定物5としての記録担体に照射する。記録担体5から
の反射光は再び対物レンズ4,ビームスプリッタ3を介
して二重回折格子6に入射する。二重回折格子6におい
ては、これに入射した反射光により前述の原理で干渉縞
を発生させ、発生した干渉縞を受光手段(例えば図14
(a)に示すような2分割の受光素子)7で受光し、2分
割受光素子の出力差DIF(=A’−B’)に基づき記
録担体5のデフォーカス量dを検出し、検出されたデフ
ォーカス量dに基づいてフォーカスエラー信号Foを得
て、フォーカスサーボを施す。
【0067】フォーカスエラー信号Foのみならず、ト
ラックエラー信号Trをも検知するには、フォーカス検
出法を用いつつ、受光手段7として図14(b)のように
4分割の受光素子(出力が各々A,B,C,D)を用いれ
ばよい。こうすると、フォーカスエラー信号Foは数2
3で求められ、またプッシュプル法を用いてトラックエ
ラー信号Trは数24で求められる。
【0068】
【数23】Fo=(A+B)−(C+D)
【0069】
【数24】Tr=(A+D)−(B+C)
【0070】なお、トラックを検出する必要のないとき
は4分割の受光素子でなく、図14(a)に示したような
2分割の受光素子(出力が各々A’,B’)で十分であ
り、このときは2つの受光素子の出力差A'−B’によ
りフォーカスエラーを検出できる。また、トラックをウ
ォブリング法で検出するときは同様に2つの受光素子の
出力差A'−B’でフォーカスエラーを検出し、2つの
受光素子の出力の総和A'+B’でトラックエラーを検
出することができる。
【0071】このように、二重回折格子6による干渉縞
を用いることで、小型化等に適した変位測定装置および
光ピックアップを提供できる。
【0072】ところで、二重回折格子6からの光を受光
手段7で全て受光するには、受光手段7の面積として
(すなわち、2分割受光素子全体の面積,あるいは4分
割受光素子全体の面積,…として)、ビーム径よりやや
大きい面積が必要であり、受光手段7の面積が大きくな
ると応答速度がやや遅くなる。これに対応するには高速
対応の受光素子用の材料が必要であり、通常の受光素子
材料に比べて2割程度、コストが上昇する。
【0073】本発明は、さらにこのような問題を改善す
ることを意図している。すなわち、被測定物の変位(例
えば対物レンズ4の光軸方向への被測定物の移動量)を
検知する際、小さな面積の受光手段を用いることがで
き、従って、高速対応の高価な受光素子用材料を用いる
ことなく、通常の受光素子用材料を用いた受光素子で被
測定物の変位を精度良く検出することの可能な変位測定
装置および光ピックアップを提供することを意図してい
る。
【0074】このため、請求項1,請求項3記載の発明
では、光源からの光を被測定物に集光照射し、被測定物
からの反射光に基づき、被測定物の変位を測定する変位
測定装置において、被測定物からの反射光をその光束径
を縮小し、かつ、その少なくとも一部を平行光とする光
束径縮小手段と、光束径縮小手段により光束径が縮小さ
れ、かつその少なくとも一部が平行光となっている光が
入射し、ピッチが等しい2つの回折格子からなる二重回
折格子によって回折光を発生させる回折手段と、回折手
段により発生した回折光の間での干渉により生じた干渉
縞が投影され、被測定物に入射する光の光軸方向への被
測定物の移動に伴なう干渉縞の変化を読み取って光軸方
向への被測定物の変位を検知する受光手段とを有してい
る。これにより、被測定物の変位(例えば対物レンズ4
の光軸方向への被測定物の移動量など)を検知する際、
小さな面積の受光手段を用いることができ、従って、高
速対応の高価な受光素子用材料を用いることなく、通常
の受光素子用材料を用いた受光素子で被測定物の変位を
精度良く検出することができる。
【0075】また、請求項2記載の発明では、光源から
の光を被測定物に集光照射し、被測定物からの反射光に
基づき、被測定物の変位を測定する変位測定装置におい
て、被測定物からの反射光が平行光として入射し、ピッ
チが等しい2つの回折格子からなる二重回折格子によっ
回折光を発生させる回折手段と、回折手段からの回折
光を集束させる集光手段と、回折手段により発生し集光
手段で集束された回折光の間での干渉により生じた干渉
縞が投影され、被測定物に入射する光の光軸方向への被
測定物の移動に伴なう干渉縞の変化を読み取って光軸方
向への被測定物の変位を検知する受光手段とを有してい
る。これにより、被測定物の変位(例えば対物レンズ4
の光軸方向への被測定物の移動量など)を検知する際、
小さな面積の受光手段を用いることができ、従って、高
速対応の高価な受光素子用材料を用いることなく、通常
の受光素子用材料を用いた受光素子で被測定物の変位を
精度良く検出することができる。
【0076】また、請求項4記載の発明では、請求項3
記載の光ピックアップにおいて、光束径縮小手段には、
反射光の一部を回折して平行光とし、他の一部を透過し
て集束光とするグレーティングレンズが用いられてい
る。これにより、光束径縮小手段からの平行光に基づき
フォーカスエラー信号および/またはをトラックエラー
信号を検出し、光束径縮小手段からの集束光に基づき記
録信号を検出することができる。
【0077】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図15は本発明に係る変位測定装置(例えば光ピ
ックアップ装置)の一実施例の構成図である。図15を
参照すると、この変位測定装置は、光源(例えば半導体
レーザ)1と、光源1からの光をコリメ−トするコリメ
−トレンズ2と、ビームスプリッタ3と、コリメ−トレ
ンズ2からのコリメ−ト光を被測定物(例えば記録担体)
5に集光照射する対物レンズ4と、被測定物5からの反
射光が対物レンズ4,ビームスプリッタ3を介して入射
し、被測定物5からの反射光の光束径を小さくする光束
径縮小手段10と、光束径縮小手段10によって小さな
光束径となった反射光が入射する回折手段6と、回折手
段6で発生した回折光の間での干渉によって生ずる干渉
縞が投影され、該干渉縞を受光し、該干渉縞に基づい
て、被測定物5の変位(より正確には、微小変位)に関す
る情報(対物レンズ4の光軸方向への被測定物の変位(デ
フォーカス量)および/または対物レンズの光軸方向と
直交するトラック方向(記録担体の放射方向)への被測定
物の変位)を検出する受光手段(例えばフォトダイオー
ドなどの受光素子)7とを有している。
【0078】ここで、回折手段6は、前述した装置と同
様、2つの回折格子6a,6bからなる二重回折格子と
して構成されている。また、図15の例では、光束径縮
小手段10は、集光レンズ(凸レンズ)11と発散レン
ズ(凹レンズ)12との組合せで構成されており、平行
光が入射するとき、その光束径を縮小して再び平行光と
して出射するようになっている。
【0079】このような構成の変位測定装置では、光源
1からの光を対物レンズ4によって被測定物5に集光照
射し、該被測定物5からの反射光(平行光)を光束径縮小
手段10に入射させる。光束径縮小手段10では、先
ず、凸レンズ(集光レンズ)11により、平行光である
反射光を集束し、次いで、集束した反射光を発散レンズ
(凹レンズ)12で再び平行化する。このようにして、
被測定物5からの反射光(平行光)の光束径を縮小して再
び平行光とした後、光束径の縮小されたこの平行光を図
16に示すように二重回折格子6に入射させる。二重回
折格子6では、光束径の縮小した反射光(平行光)が入射
すると、回折光を生じさせ、発生した回折光の間で前述
したと同様のシャリング(shearing)干渉法により(図1
6を参照)、干渉により干渉縞を発生させる。なお、図
16には、+1次光と−1次光との間で干渉を生じさせ
る場合が示されている。発生した干渉縞は、受光手段7
で受光され、受光手段7では、この干渉縞の位相とピッ
チの変化に基づいて被測定物5の変位の測定を行なう。
【0080】受光手段7として、例えば、図17(a)に
示すように、2分割の受光素子(例えば2つの受光面を
もつフォトダイオード)7a,7bを用いるときには、
被測定物5の光軸方向xへの移動に伴なって干渉縞の位
相とピッチが変化することを2つの受光素子7a,7b
の出力差(A’−B’)として読み取って、被測定物5の
光軸方向xの変位(移動量)を検出することができる。具
体的に、この変位測定装置が光ピックアップ装置であ
り、被測定物5が記録担体(例えば光ディスク)である
とき、上記原理により、記録担体5の光軸方向xへの移
動量を検知して、デフォーカス量,すなわちフォーカス
エラーを検出することができる。
【0081】また、受光手段7として例えば、図17
(b)に示すように、4分割の受光素子(例えば4つの受
光面をもつフォトダイオード)7c,7d,7e,7f
を用いるとき、被測定物5の光軸方向Xへの移動に伴な
って干渉縞の位相とピッチが変化することを2つの受光
素子7c,7dの出力和(A+B)と2つの受光素子7
e,7fの出力和(C+D)との差〔(A+B)−(C+
D)〕として読み取って、被測定物5の光軸方向xの変
位(移動量)を検出することができる。これにより、この
変位測定装置が光ピックアップ装置であり、被測定物5
が記録担体(例えば光ディスク)であるとき、上記原理
により、記録担体5の光軸方向xへの移動量を検知し
て、デフォーカス量,すなわちフォーカスエラーを検出
することができる。
【0082】さらに、被測定物5が光ディスクなどのよ
うに、その放射方向(トラック方向)にトラックパターン
を有しているときには、受光手段7には、このトラック
パターン像も投影されるので、受光手段7が図17(b)
のようになっている場合、このトラックパターン像が変
化することを2つの受光部7c,7fの出力和(A+D)
と2つの受光部7d,7eの出力和(B+C)との差
〔(A+D)−(B+C)〕として読み取って、被測定物
(光ディスク)5のトラックエラーを検出することができ
る。特に、本発明によれば、受光手段7への投影像とし
て、回折格子16からの2つの回折光の干渉縞の変化方
向とトラックパターン像の変化方向とが直交したものと
なるので、これらが干渉し合うという事態をなくし、こ
れらを別個独立に信頼性良く検出できる。すなわち、フ
ォーカスエラーとトラックエラーとを互い独立に精度良
く検出できる。
【0083】また、受光手段7が例えば図17(b)の場
合、4つの受光部7c,7d,7e,7fの出力の総和
(A+B+C+D)をとることで、被測定物(光ディスク)
5の記録信号をも検出することができる。
【0084】ところで、本実施例では、被測定物5から
の反射光(平行光)の光束径を縮小しかつ平行光として二
重回折格子6に入射させるので、受光手段7上に投影さ
れる干渉縞やトラックパターン像の情報を含んだ光の光
束径を小さくさせることができ、図17(a),(b)に示
したような受光手段7,すなわち受光素子7a,7bや
7c,7d,7e,7fに、受光面積の小さいものを用
いることができる。これにより、被測定物の変位(例え
ば対物レンズ4の光軸方向への被測定物の移動量など)
を検知する際、小さな面積の受光手段を用いることがで
き、従って、高速対応の高価な受光素子用材料を用いる
ことなく、通常の受光素子用材料を用いた受光素子で被
測定物の変位を精度良く検出することができる。
【0085】なお、図15の例では、光束径縮小手段1
0を凸レンズ11と凹レンズ12との組合せで構成した
が、光束径縮小手段10としては、これ以外にも種々の
変形が可能である。例えば、図18に示すように、凸レ
ンズ13と凸レンズ14との組合せでもよい。
【0086】また、図15,図18の例では、ビームス
プリッタ3は、コリメートレンズ2と対物レンズ4との
間に配置され、従って、ビームスプリッタからの反射光
を平行光として光束径縮小手段10に入射させている
が、このかわりに、図19あるいは図20に示すよう
に、ビームスプリッタ3を光源1とコリメートレンズ2
との間に配置することもできる。この場合には、ビーム
スプリッタ3からの反射光を平行光ではなく集束光とし
て得ることができ、従って、この場合、光束径縮小手段
10の構成としては、図15,図18に示したような凸
レンズ11,13を省くことができる。換言すれば、ビ
ームスプリッタ3自体に光束径縮小手段10の一部の機
能,すなわち集光レンズとしての機能をもたせることが
できる。さらに、図21,図22に示すように、コリメ
ートレンズ2を省くことも可能である。
【0087】また、ビームスプリッタ3と二重回折格子
6との間に光束径縮小手段10を設けるかわりに、図2
3に示すように、二重回折格子6と受光手段7との間に
集光手段(例えば凸レンズ)30を設けても良い。
【0088】図23のような構成では、被測定物5から
の情報を含んだ反射光は、ビームスプリッタ3を介し
て、二重回折格子6に入射し、二重回折格子6からの出
射光(回折光)は凸レンズ30によって集束される。な
お、シャリング干渉法では位相情報が保たれる必要があ
るが、図24に示すように回折光同士の位相は、凸レン
ズ30によって平行光から集束光になっても保たれてい
る。これにより集束光でも、干渉縞を発生させることが
でき、これにより、フォーカスエラー信号を検知でき
る。すなわち、図23のような構成でも、図15,図1
8などに示したような構成の場合と同様に、受光手段7
に入射する光のスポット径を小さくすることができ(受
光手段7として小さな受光面積のものを用いることがで
き)、かつ、記録信号,トラックエラー信号のみなら
ず、フォーカスエラー信号をも検知することができる。
【0089】また、例えば図15,図18,図19,図
20,図21,図22において、光束径縮小手段10を
構成する要素にグレーティングレンズを用いることもで
きる。図25は、図19の構成において、凹レンズ12
のかわりにグレーティングレンズ35を用いた場合を示
す図である。図26には、グレーティングレンズ35の
平面図が示されている。グレーティングレンズ35を用
いる場合には、グレーティングレンズ35において回折
により凹レンズ作用が生じ、一部の光は光束径の縮小さ
れた平行光となるが、他の一部の光は、グレーティング
レンズ35を透過して集束光の状態を維持し、受光手段
7上に極めて小さなスポットとして入射する。従って、
受光手段7として、例えば、図27(a)に示すような5
分割受光素子7c〜7gを用いるとき、あるいは図27
(b)に示すような7分割受光素子7h〜7nを用いると
き、上記集束光を極めて小さな受光面積の受光素子7g
あるいは7nで検知して記録信号を検出することができ
る。また、グレーティングレンズ35で回折されて、光
束径が縮小されかつ平行光となった光に基づき、前述し
たと同様にして、小さな受光面積の受光素子7c,7
d,7e,7fあるいは7h,7i,7j,7k,7
l,7mにより、フォーカスエラーおよび/またはトラ
ックエラーを検出することができる。
【0090】一般に、記録信号の読取りには高速性が要
求されるが、図25,図26の構成例では、この記録信
号については、極めて小さな受光面積の受光素子7gで
検出できるので、高速対応の高価な受光素子用材料を用
いることなく、通常の受光素子用材料を用いた受光素子
で記録信号を精度良くかつ高速に検出することができ
る。
【0091】なお、上述の実施例では、ビームスプリッ
タ3は、光源1,コリメートレンズ2からの光を透過
し、被測定物5からの反射光を反射するようになってい
るが、これとは逆に、光源1,コリメートレンズ2から
の光を反射して被測定物5に入射させ、被測定物5から
の反射光を透過するように構成されても良い。
【0092】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,請求
項3記載の発明によれば、光源からの光を被測定物に集
光照射し、被測定物からの反射光に基づき、被測定物の
変位を測定する変位測定装置において、被測定物からの
反射光をその光束径を縮小し、かつ、その少なくとも一
部を平行光とする光束径縮小手段と、光束径縮小手段に
より光束径が縮小され、かつその少なくとも一部が平行
光となっている光が入射し、ピッチが等しい2つの回折
格子からなる二重回折格子によって回折光を発生させる
回折手段と、回折手段により発生した回折光の間での干
渉により生じた干渉縞が投影され、被測定物に入射する
光の光軸方向への被測定物の移動に伴なう干渉縞の変化
を読み取って光軸方向への被測定物の変位を検知する受
光手段とを有しているので、被測定物の変位(例えば対
物レンズ4の光軸方向への被測定物の移動量など)を検
知する際、小さな面積の受光手段を用いることができ、
従って、高速対応の高価な受光素子用材料を用いること
なく、通常の受光素子用材料を用いた受光素子で被測定
物の変位を精度良く検出することができる。
【0093】また、請求項2記載の発明によれば、光源
からの光を被測定物に集光照射し、被測定物からの反射
光に基づき、被測定物の変位を測定する変位測定装置に
おいて、被測定物からの反射光が平行光として入射し、
ピッチが等しい2つの回折格子からなる二重回折格子に
よって回折光を発生させる回折手段と、回折手段からの
回折光を集束させる集光手段と、回折手段により発生し
集光手段で集束された回折光の間での干渉により生じた
干渉縞が投影され、被測定物に入射する光の光軸方向へ
の被測定物の移動に伴なう干渉縞の変化を読み取って光
軸方向への被測定物の変位を検知する受光手段とを有し
ているので、被測定物の変位(例えば対物レンズ4の光
軸方向への被測定物の移動量など)を検知する際、小さ
な面積の受光手段を用いることができ、従って、高速対
応の高価な受光素子用材料を用いることなく、通常の受
光素子用材料を用いた受光素子で被測定物の変位を精度
良く検出することができる。
【0094】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3記載の光ピックアップにおいて、光束径縮小手段に
は、反射光の一部を回折して平行光とし、他の一部を透
過して集束光とするグレーティングレンズが用いられて
いるので、光束径縮小手段からの平行光に基づきフォー
カスエラー信号および/またはをトラックエラー信号を
検出し、光束径縮小手段からの集束光に基づき記録信号
を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】変位測定装置の一構成例を示す図である。
【図2】干渉縞の発生を説明するための図である。
【図3】干渉縞の発生を説明するための図である。
【図4】干渉縞の発生を説明するための図である。
【図5】微小変位の測定方法を説明するための図であ
る。
【図6】微小変位の測定方法を説明するための図であ
る。
【図7】微小変位の測定方法を説明するための図であ
る。
【図8】図1の変位測定装置による被測定物のデフォー
カス量の検出を説明するための図である。
【図9】図1の変位測定装置による被測定物のデフォー
カス量の検出を説明するための図である。
【図10】図1の変位測定装置による被測定物のデフォ
ーカス量の検出を説明するための図である。
【図11】デフォーカス量による干渉光の光量分布を示
す図である。
【図12】デフォーカス量の変化に応じた2つの受光素
子の出力差の変化を示す図である。
【図13】光ピックアップの構成例を示す図である。
【図14】受光手段の構成例を示す図である。
【図15】本発明に係る変位測定装置の一実施例の構成
図である。
【図16】シャリング干渉法を説明するための図であ
る。
【図17】受光手段の構成例を示す図である。
【図18】本発明に係る変位測定装置の他の構成例を示
す図である。
【図19】本発明に係る変位測定装置の他の構成例を示
す図である。
【図20】本発明に係る変位測定装置の他の構成例を示
す図である。
【図21】本発明に係る変位測定装置の他の構成例を示
す図である。
【図22】本発明に係る変位測定装置の他の構成例を示
す図である。
【図23】本発明に係る変位測定装置の他の構成例を示
す図である。
【図24】図23の構成における回折光同士の位相の状
態を示す図である。
【図25】本発明に係る変位測定装置の他の構成例を示
す図である。
【図26】グレーティングレンズの平面図である。
【図27】受光手段の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 光源 2 コリメートレンズ 3 ビームスプリッタ 4 対物レンズ 5 被測定物 6 回折手段 7 受光手段 10 光束径縮小手段 30 集光手段 35 グレーティングレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G11B 7/09 - 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を被測定物に集光照射し、
    前記被測定物からの反射光に基づき、被測定物の変位を
    測定する変位測定装置において、前記被測定物からの反
    射光が入射するときに、該反射光の光束径を縮小し、か
    つ、その少なくとも一部を平行光とする光束径縮小手段
    と、光束径縮小手段により光束径が縮小され、かつその
    少なくとも一部が平行光となっている光が入射し、ピッ
    チが等しい2つの回折格子からなる二重回折格子によっ
    回折光を発生させる回折手段と、回折手段により発生
    した回折光の間での干渉により生じた干渉縞が投影さ
    れ、前記被測定物に入射する光の光軸方向への前記被測
    定物の移動に伴なう前記干渉縞の変化を読み取って前記
    光軸方向への前記被測定物の変位を検知する受光手段と
    を有していることを特徴とする変位測定装置。
  2. 【請求項2】 光源からの光を被測定物に集光照射し、
    前記被測定物からの反射光に基づき、被測定物の変位を
    測定する変位測定装置において、前記被測定物からの反
    射光が平行光として入射し、ピッチが等しい2つの回折
    格子からなる二重回折格子によって回折光を発生させる
    回折手段と、回折手段からの回折光を集束させる集光手
    段と、回折手段により発生し集光手段で集束された回折
    光の間での干渉により生じた干渉縞が投影され、前記被
    測定物に入射する光の光軸方向への前記被測定物の移動
    に伴なう前記干渉縞の変化を読み取って前記光軸方向へ
    の前記被測定物の変位を検知する受光手段とを有してい
    ることを特徴とする変位測定装置。
  3. 【請求項3】 光源からの光を記録担体に集光照射して
    情報の記録または再生を行なう光記録再生装置の光ピッ
    クアップにおいて、記録担体からの反射光が入射すると
    きに、該反射光の光束径を縮小し、かつ、その少なくと
    も一部を平行光とする光束径縮小手段と、光束径縮小手
    段により光束径が縮小され、かつその少なくとも一部が
    平行光となっている光が入射し、ピッチが等しい2つの
    回折格子からなる二重回折格子によって回折光を発生さ
    せる回折手段と、回折手段により発生した回折光の間で
    の干渉により生じた干渉縞が投影され、前記記録担体に
    入射する光の光軸方向への前記記録担体の移動に伴なう
    前記干渉縞の変化を読み取って前記記録担体の前記光軸
    方向へのデフォーカス量を検知する受光手段とを有して
    いることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光ピックアップにおい
    て、前記光束径縮小手段には、前記反射光の一部を回折
    して平行光とし、他の一部を透過して集束光とするグレ
    ーティングレンズが用いられており、前記受光手段は、
    前記光束径縮小手段からの平行光に基づきフォーカスエ
    ラー信号および/またはトラックエラー信号を検出し、
    前記光束径縮小手段からの集束光に基づき記録信号を検
    出することを特徴とする光ピックアップ。
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