JPH0447556Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は気泡発生機能付自動風呂装置に関する
ものである。

（従来の技術） 従来、給湯器から風呂循環回路を介して浴槽に
落とし込みを行い、循環回路に配した水位センサ
が設定水位を検出すると落とし込みを停止する自
動風呂装置としては、特開昭63−21442号公報に
示されるものがある。一方、循環回路に空気吸込
機構を設け、気泡発生機能を付加したものとし
て、実開昭61−119071号公報に示されるものがあ
る。

（考案が解決しようとする課題） 上記従来例の機能を合わせて気泡発生機能付自
動風呂装置を達成しようとすると、単に組み合わ
せただけでは次のような問題点が生じる。即ち、
ポンプが大能力のものであるため、落し込み給湯
時弱運転にしても給湯流量以下に流量を絞りきれ
ず、ポンプが大気開放のホツパから空気を吸い込
んでしまう。又、泡風呂用に大流量を流す必要性
から風呂循環回路の配管径が太くなり、水くずれ
を起こしやすくなり、空気溜まりが生じて水位セ
ンサが正確な水位を検出できなくなる。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために本考案は以下のよう
な構成を特徴とする。

ポンプにより浴湯を強制循環させる風呂循環回
路と、該風呂循環回路のポンプの吸込側に接続さ
れる落し込み給湯回路と、風呂循環回路内に空気
を吸い込む吸気回路とを有し、落し込み給湯回路
には大気開放のホツパを設けると共に、ホツパの
上流側には落し込み電磁弁を設け、ホツパの下流
側には流量制限機構を設けている。

又、風呂循環回路にはポンプの吐出側と吸込側
とを接続するバイパス回路を設けると共に、該バ
イパス回路は風呂循環回路よりも下方に位置する
トラツプ部を形成し、該トラツプ部に水位センサ
を配している。

（作用） 落し込み給湯時には、落し込み電磁弁を開き、
落し込み給湯回路から湯を風呂循環回路に落し込
む。このときホツパの下流側に設けられた流量制
限機構によつてホツパからポンプに吸込まれる流
量が制限され、ホツパへの湯の流入量と流出量と
がバランスし、ホツパが空になつてポンプが空気
を吸い込むことがない。

又、落し込み時に風呂循環回路内は湯で満たさ
れる。水位センサで水位を検出する時には、ポン
プによる動圧がかかるのを防ぐために水流を停止
させる。このときバイパス回路にはトラツプ部を
形成してあるため、バイパス回路内の湯は抜け
ず、水位センサは正確に水圧を検出するのであ
る。

（実施例） 図において、１は浴槽、２は風呂熱交換器であ
り、往き管３及び戻り管４にて接続され、風呂循
環回路Ａを構成している。５は戻り管４に介設さ
れたポンプである。Ｂは図示しない給湯器の出湯
管に接続される落し込み給湯回路で、水量センサ
６水量制御弁７、落し込み電磁弁８を配した落し
込み給湯管９と、該給湯管９が上方に開口されフ
ロートスイツチ２０を有する大気開放のホツパ１
０と、ホツパ１０の下部と風呂循環回路Ａのポン
プ５の吸込側とを接続する連絡管１１とが順に配
されている。１２は連絡管１１と戻り管４との接
続部に設けられる三方弁である。１３は連絡管１
１に設けられたオリフイスで、流量制限機構を構
成している。尚、オリフイス１３に替えて流量制
御弁を設けてもよい。Ｃは風呂循環回路Ａ内に空
気を吸い込む吸気回路で、吐出管３内に開口され
る吸気管１４と、吸気管１４に介設され泡風呂運
転時に開かれる吸気電磁弁１５とよりなる。Ｄは
ポンプ５の吐出側と吸込側とを接続するバイパス
回路で、バイパス管１６とバイパス管１６に介設
される両搬送電磁弁１７と水位センサ１８とから
構成される。バイパス管１６は第２図に示すよう
にＵ字型をしており、風呂循環回路Ａよりも下方
に位置するトラツプ部１９を形成している。又、
両搬送電磁弁１７は水位センサ１８よりもポンプ
５の吐出側に設けられる。

次に上記構成における作用について説明する。

浴槽１内に自動給湯する場合、落し込み電磁弁
８を開く。図示しない給湯器より設定温度の湯が
落し込み給湯管９よりホツパ１０内に供給され
る。ホツパ１０内にある程度湯が溜りフロートス
イツチ２０が入ると、三方弁１２が連絡管１１と
戻り管４とを連通させると共に、ポンプ５を弱運
転させる。ホツパ１０内の湯は連絡管１１より戻
り管４を経てポンプ５に吸い込まれ、吐出され
る。この時両搬送電磁弁１７は開かれており、吐
出された湯は往き管３及びバイパス管１６、戻り
管４を流れて浴槽１内に落し込まれる。ポンプ５
は泡風呂用に大能力のものであるため、弱運転し
てもその吐出流量は給湯流量を上まわつてしま
う。しかしながら連絡管１１に給湯流量と同程度
しか流せないオリフイス１３を設けてあるため、
ホツパ１０からの流出量は流入量とバランスし、
ホツパ１０が空になつてポンプ５が空気を吸い込
んだり、フロートスイツチ２０が頻繁にオンオフ
し、それに伴つてポンプ５が頻繁にオンオフする
こともなくなる。ここでオリフイス１３の替わり
に流量制御弁を用いると、水圧の変化等によつて
給湯量が一定しない場合でも追従させることがで
きる。一定量もしくは一定時間落し込みが行なわ
れ、循環回路Ａが湯で満たされると両搬送電磁弁
１７が閉じられて、往き管３で落し込みしながら
戻り管４では水位センサ１８によつて浴槽１の水
位が検出される。バイパス回路Ｄにはトラツプ部
１９を形成してあるため、バイパス管１６内は湯
が抜けることはなく、水位センサ１８は正確に水
圧を検出することができる。水位センサ１８が設
定水位を検出すると、落し込み電磁弁８が閉じら
れて落し込み給湯が終了する。

次に追焚きする場合、三方弁１２は連絡管１１
との連通を遮断し、循環回路Ａを連通させる。ポ
ンプ５を弱運転すると。戻り管４より吸い込んだ
浴湯を風呂熱交換器２に循環させ、加熱した後往
き管３より浴槽１内に吐出し、浴湯の温度を上げ
ていく。このときも弱運転とはいえ流量が多いた
め、本実施例では風呂熱交換器２をバイパスする
バイパス通路２１を設け、熱交換器２に流れる流
量を少なくしている。

又、次に泡風呂運転する場合、ポンプ５を強運
転すると共に吸気電磁弁１５を開く。すると大流
量の循環流が循環回路Ａ内に生じる。大流量の循
環流に吸引されて空気が吸気管１４から吐出管３
に流れ込む。流れ込んだ空気は微小気泡となつて
循環流中に混入し、浴槽１内に吐出されるのであ
る。

（考案の効果） 以上のように本考案は、落し込み給湯時にポン
プの吸込量を制限する流量制限機構を設けたの
で、ポンプがエアガミすることはなくなり、しか
も流量制限機構は循環回路ではなく落し込み給湯
回路に設けてあるので、泡風呂使用時にポンプの
能力を落とすこともないのである。

又、水位センサをバイパス回路のトラツプ部に
設けたので、循環回路の配管径を太くしても水く
ずれすることがなく、常に正確な水位を検出する
ことができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の全体回路図であ
り、第２図はその要部拡大図である。 Ａ……風呂循環回路、Ｂ……落し込み給湯回
路、Ｃ……吸気回路、Ｄ……バイパス回路、５…
…ポンプ、８……落し込み電磁弁、１０……ホツ
パ、１３……オリフイス、１８……水位センサ、
１９……トラツプ部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポンプにより浴湯を強制循環させる風呂循環
   回路と、該風呂循環回路のポンプの吸込側に接
   続される落し込み給湯回路と、風呂循環回路内
   に空気を吸い込む吸気回路とを有し、落し込み
   給湯回路には大気開放のホツパを設けると共
   に、ホツパの上流側には落し込み電磁弁を設
   け、ホツパの下流側には流量制限機構を設けた
   ことを特徴とする気泡発生機能付自動風呂装
   置。 (2) ポンプにより浴湯を強制循環させる風呂循環
   回路と、該風呂循環回路のポンプの吸込側に接
   続される落し込み給湯回路と、風呂循環回路内
   に空気を吸い込む吸気回路とを有し、風呂循環
   回路にはポンプの吐出側と吸込側とを接続する
   バイパス回路を設けると共に、該バイパス回路
   は風呂循環回路よりも下方に位置するトラツプ
   部を形成し、該トラツプ部に水位センサを配し
   たことを特徴とする気泡発生機能付自動風呂装
   置。