JPH0447232B2 - - Google Patents
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- JPH0447232B2 JPH0447232B2 JP26474984A JP26474984A JPH0447232B2 JP H0447232 B2 JPH0447232 B2 JP H0447232B2 JP 26474984 A JP26474984 A JP 26474984A JP 26474984 A JP26474984 A JP 26474984A JP H0447232 B2 JPH0447232 B2 JP H0447232B2
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- nitrogen
- evaporator
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Landscapes
- Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
この発明は高純度窒素ガス製造装置に関するも
のである。
のである。
電子工業では極めて多量の高純度窒素ガスが使
用されている。このため、安価な高純度窒素ガス
の供給が望まれ、その要望に応えるためにPSA
製造装置が導入された。このPSA製造装置は、
酸素吸着用のゼオライトを内蔵する2個の吸着槽
を有し、これらに、プレツシヤースイング方式に
より1分間毎に交互に圧縮空気を送入して内蔵吸
着剤で空気中の酸素を吸着除去し、窒素ガスを製
造するものである。しかしながら、この装置は、
2基の吸着槽に1分間毎に交互に圧縮空気を送
り、同時に空気が送入されていない吸着槽内を真
空吸引再生するため、多数の弁が必要になるとと
もに、弁操作も煩雑になり故障が多発しやすいと
いう難点を有している。本発明者は、このような
問題を解決するため、従来の高純度窒素ガス製造
装置とは発想が大幅に異なる製造装置を開発し
た。これを第1図に示す。図において、1は空気
圧縮機、2はドレン分離器、3はフロン冷却器、
4は2個1組の吸着筒である。吸着筒4は内部に
モレキユラーシーブが充填されていて空気圧縮器
1により圧縮された空気中のH2OおよびCO2を吸
着除去する作用をする。5は1の熱交換器であ
り、吸着筒4によりH2OおよびCO2が吸着除去さ
れた圧縮空気が送り込まれる。6は第2の熱交換
器であり、第1の熱交換器5を経た圧縮空気が送
り込まれる。7は液体窒素貯槽であり、内部の液
体窒素を第1の導入路パイプ8を経て精留塔10
の上部に送り込む。この精留塔10は、塔頂が凝
縮器15aを有する分縮器部15になつており、
第1および第2の熱交換器5,6により超低温に
冷却されパイプ16を経て送り込まれる圧縮空気
をさらに冷却し、その一部を液化し液体空気16
aとして底部に溜め、窒素のみを気体状態で取り
出すようになつている。すなわち、上記精留塔1
0は、仕切板17によつて上部が区切られていて
分縮器部15になつており、それより下の部分が
塔部18となつている。この塔部18の上部側の
部分には、液体窒素貯槽7から液体窒素が第1の
導入路パイプ8を介して送入されるとともに、上
記分縮器部15の凝縮器15aで生成した液体窒
素がパイプ15cを通つて液体窒素溜め15d内
に流下供給され、塔部18内を下方に流下し、塔
部18の底部から上昇する圧縮空気と向流的に接
触し冷却してその一部を液化するようになつてい
る。この過程で圧縮空気中の高沸点成分は液化さ
れて塔部18の底部に溜り、低沸点成分の窒素ガ
スが塔部18の上部に溜る。また、上記分縮器部
15内には、上記のように凝縮器15aが配設さ
れており、塔部18の上部に溜る窒素ガスの一部
がパイプ15eを介して送入される。この分縮器
部15内は、塔部18内よりも減圧状態になつて
おり、塔部18の底部の貯留液体空気(N250〜
70%、O230〜50%)16aが膨脹弁16b付き
パイプ16cを経て送り込まれ、気化して内部温
度の沸点以下の温度に冷却するようになつてい
る。この冷却により、凝縮器15a内に送入され
た窒素ガスが液化し、前記のように塔部18内の
液体窒素溜め15d内に流下するのである。8a
は液面計であり、分縮器部15内の液体空気の液
面に応じてバルブ8bを制御し液体窒素貯槽7か
らの液体窒素の供給量を制御する。10aは精留
塔塔部18の上部に溜まつた窒素ガスを取り出す
取出路パイプで、ゼオライト内蔵の吸着筒(超低
温で酸素および一酸化炭素を選択吸着する)11
を経由させて超低温の窒素ガスを、第2および第
1の熱交換器6,5内に案内し、そこに送り込ま
れる圧縮空気と熱交換させて常温にしメインパイ
プ9に送り込む作用をする。この場合、精留塔塔
部18の最上部には、窒素ガスとともに、沸点の
低いHe(−269℃)、H2(−253℃)が溜まりやす
いため、取出路パイプ10aは、塔部18の最上
部よりやや下側に開口しており、He、H2の混在
しない純窒素ガスのみを取り出すようになつてい
る。19は分縮器部15内の気化液体空気を第2
および第1の熱交換器6,5に送り込み熱交換さ
せたのち矢印Aのように逃気させるパイプであ
り、19aはその保圧弁である。12はバツクア
ツプ系ラインであり、空気圧縮系ライン13が故
障したときに液体窒素貯槽7内の液体窒素を蒸発
器14により蒸発させてメインパイプ9に送り込
み、窒素ガスの供給がとだえることのないように
するものである。なお、20は不純物分析計であ
り、メインパイプ9から送り出される製品窒素ガ
スの純度を分析し、純度の低いときは弁21,2
2を作動させて製品窒素ガスを矢印Bのように外
部に逃気する作用をする。また、一点鎖線は真空
保冷函を示しており、外部からの熱侵入を断ち、
精製効率を一層向上させる作用をする。
用されている。このため、安価な高純度窒素ガス
の供給が望まれ、その要望に応えるためにPSA
製造装置が導入された。このPSA製造装置は、
酸素吸着用のゼオライトを内蔵する2個の吸着槽
を有し、これらに、プレツシヤースイング方式に
より1分間毎に交互に圧縮空気を送入して内蔵吸
着剤で空気中の酸素を吸着除去し、窒素ガスを製
造するものである。しかしながら、この装置は、
2基の吸着槽に1分間毎に交互に圧縮空気を送
り、同時に空気が送入されていない吸着槽内を真
空吸引再生するため、多数の弁が必要になるとと
もに、弁操作も煩雑になり故障が多発しやすいと
いう難点を有している。本発明者は、このような
問題を解決するため、従来の高純度窒素ガス製造
装置とは発想が大幅に異なる製造装置を開発し
た。これを第1図に示す。図において、1は空気
圧縮機、2はドレン分離器、3はフロン冷却器、
4は2個1組の吸着筒である。吸着筒4は内部に
モレキユラーシーブが充填されていて空気圧縮器
1により圧縮された空気中のH2OおよびCO2を吸
着除去する作用をする。5は1の熱交換器であ
り、吸着筒4によりH2OおよびCO2が吸着除去さ
れた圧縮空気が送り込まれる。6は第2の熱交換
器であり、第1の熱交換器5を経た圧縮空気が送
り込まれる。7は液体窒素貯槽であり、内部の液
体窒素を第1の導入路パイプ8を経て精留塔10
の上部に送り込む。この精留塔10は、塔頂が凝
縮器15aを有する分縮器部15になつており、
第1および第2の熱交換器5,6により超低温に
冷却されパイプ16を経て送り込まれる圧縮空気
をさらに冷却し、その一部を液化し液体空気16
aとして底部に溜め、窒素のみを気体状態で取り
出すようになつている。すなわち、上記精留塔1
0は、仕切板17によつて上部が区切られていて
分縮器部15になつており、それより下の部分が
塔部18となつている。この塔部18の上部側の
部分には、液体窒素貯槽7から液体窒素が第1の
導入路パイプ8を介して送入されるとともに、上
記分縮器部15の凝縮器15aで生成した液体窒
素がパイプ15cを通つて液体窒素溜め15d内
に流下供給され、塔部18内を下方に流下し、塔
部18の底部から上昇する圧縮空気と向流的に接
触し冷却してその一部を液化するようになつてい
る。この過程で圧縮空気中の高沸点成分は液化さ
れて塔部18の底部に溜り、低沸点成分の窒素ガ
スが塔部18の上部に溜る。また、上記分縮器部
15内には、上記のように凝縮器15aが配設さ
れており、塔部18の上部に溜る窒素ガスの一部
がパイプ15eを介して送入される。この分縮器
部15内は、塔部18内よりも減圧状態になつて
おり、塔部18の底部の貯留液体空気(N250〜
70%、O230〜50%)16aが膨脹弁16b付き
パイプ16cを経て送り込まれ、気化して内部温
度の沸点以下の温度に冷却するようになつてい
る。この冷却により、凝縮器15a内に送入され
た窒素ガスが液化し、前記のように塔部18内の
液体窒素溜め15d内に流下するのである。8a
は液面計であり、分縮器部15内の液体空気の液
面に応じてバルブ8bを制御し液体窒素貯槽7か
らの液体窒素の供給量を制御する。10aは精留
塔塔部18の上部に溜まつた窒素ガスを取り出す
取出路パイプで、ゼオライト内蔵の吸着筒(超低
温で酸素および一酸化炭素を選択吸着する)11
を経由させて超低温の窒素ガスを、第2および第
1の熱交換器6,5内に案内し、そこに送り込ま
れる圧縮空気と熱交換させて常温にしメインパイ
プ9に送り込む作用をする。この場合、精留塔塔
部18の最上部には、窒素ガスとともに、沸点の
低いHe(−269℃)、H2(−253℃)が溜まりやす
いため、取出路パイプ10aは、塔部18の最上
部よりやや下側に開口しており、He、H2の混在
しない純窒素ガスのみを取り出すようになつてい
る。19は分縮器部15内の気化液体空気を第2
および第1の熱交換器6,5に送り込み熱交換さ
せたのち矢印Aのように逃気させるパイプであ
り、19aはその保圧弁である。12はバツクア
ツプ系ラインであり、空気圧縮系ライン13が故
障したときに液体窒素貯槽7内の液体窒素を蒸発
器14により蒸発させてメインパイプ9に送り込
み、窒素ガスの供給がとだえることのないように
するものである。なお、20は不純物分析計であ
り、メインパイプ9から送り出される製品窒素ガ
スの純度を分析し、純度の低いときは弁21,2
2を作動させて製品窒素ガスを矢印Bのように外
部に逃気する作用をする。また、一点鎖線は真空
保冷函を示しており、外部からの熱侵入を断ち、
精製効率を一層向上させる作用をする。
この装置は、つぎのようにして製品窒素ガスを
製造する。すなわち、空気圧縮器1により空気を
圧縮し、ドレン分離器2により圧縮された空気中
の水分を除去してフロン冷却器3より冷却し、そ
の状態で吸着筒4に送り込み、空気中のH2Oお
よびCO2を吸着除去する。ついで、H2O、CO2が
吸着除去された圧縮空気を第1および第2の熱交
換器5,6内に送り込んで低温に冷却し、その状
態で精留塔塔部18の下部内に投入する。つい
で、この投入圧縮空気を、液体窒素貯槽7から精
留塔塔部18内に送り込まれた液体窒素および液
体窒素溜め15dからの溢流液体窒素と接触させ
て冷却し、その一部を液化して塔部18の底部に
液体空気16aとして溜める。この過程におい
て、窒素と酸素の沸点の差(酸素の沸点−183℃、
窒素の沸点−196℃)により、圧縮空気中の高沸
点成分である酸素が液化し、窒素が気体のまま残
る。ついで、この気体のまま残つた窒素を取出パ
イプ16cから取り出し、吸着筒11を経由させ
て純度を向上させたのち、第1および第2の熱交
換器5,6に送り込み常温近くまで昇温させメイ
ンパイプ9から製品窒素ガスとして送り出す。こ
の場合、液体窒素貯槽7からの液体窒素は、圧縮
空気液化用の寒冷源として作用し、それ自身は気
化して取出路パイプ10aから製品窒素ガスの一
部として取り出される。
製造する。すなわち、空気圧縮器1により空気を
圧縮し、ドレン分離器2により圧縮された空気中
の水分を除去してフロン冷却器3より冷却し、そ
の状態で吸着筒4に送り込み、空気中のH2Oお
よびCO2を吸着除去する。ついで、H2O、CO2が
吸着除去された圧縮空気を第1および第2の熱交
換器5,6内に送り込んで低温に冷却し、その状
態で精留塔塔部18の下部内に投入する。つい
で、この投入圧縮空気を、液体窒素貯槽7から精
留塔塔部18内に送り込まれた液体窒素および液
体窒素溜め15dからの溢流液体窒素と接触させ
て冷却し、その一部を液化して塔部18の底部に
液体空気16aとして溜める。この過程におい
て、窒素と酸素の沸点の差(酸素の沸点−183℃、
窒素の沸点−196℃)により、圧縮空気中の高沸
点成分である酸素が液化し、窒素が気体のまま残
る。ついで、この気体のまま残つた窒素を取出パ
イプ16cから取り出し、吸着筒11を経由させ
て純度を向上させたのち、第1および第2の熱交
換器5,6に送り込み常温近くまで昇温させメイ
ンパイプ9から製品窒素ガスとして送り出す。こ
の場合、液体窒素貯槽7からの液体窒素は、圧縮
空気液化用の寒冷源として作用し、それ自身は気
化して取出路パイプ10aから製品窒素ガスの一
部として取り出される。
この装置は、通常の作動状態(空気圧縮系ライ
ン13が作動している状態)では、極めて高純度
の窒素ガスを製造しうる。そして、その製造に際
して、従来のPSA製造装置のように複雑な弁操
作を必要としないため、操作も簡単である。しか
しながら、一旦空気圧縮系ライン13が故障し、
バツクアツプ系ライン12を作動させるようにす
ると、メインパイプ9から得られる製品窒素ガス
の純度が下がりがちになるという問題がある。こ
れは空気圧縮系ライン13では、精留塔10およ
び吸着筒11があるため、製品窒素ガスが極めて
高純度化されるに対し、バツクアツプ系ライン1
2では、液体窒素貯槽7の液体窒素がそのまま気
化され製品窒素ガスとして取り出されることに起
因する。
ン13が作動している状態)では、極めて高純度
の窒素ガスを製造しうる。そして、その製造に際
して、従来のPSA製造装置のように複雑な弁操
作を必要としないため、操作も簡単である。しか
しながら、一旦空気圧縮系ライン13が故障し、
バツクアツプ系ライン12を作動させるようにす
ると、メインパイプ9から得られる製品窒素ガス
の純度が下がりがちになるという問題がある。こ
れは空気圧縮系ライン13では、精留塔10およ
び吸着筒11があるため、製品窒素ガスが極めて
高純度化されるに対し、バツクアツプ系ライン1
2では、液体窒素貯槽7の液体窒素がそのまま気
化され製品窒素ガスとして取り出されることに起
因する。
この発明は、圧縮空気系ラインのみならず、バ
ツクアツプ系ラインにおいても高純度な窒素ガス
を製造できる高純度窒素ガス製造装置の提供をそ
の目的とする。
ツクアツプ系ラインにおいても高純度な窒素ガス
を製造できる高純度窒素ガス製造装置の提供をそ
の目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の高純度
窒素ガス製造装置は、外部より取り入れた空気を
圧縮する空気圧縮手段と、この空気圧縮手段によ
つて圧縮された圧縮空気中の炭酸ガスと水とを除
去する除去手段と、液体窒素を貯蔵する液体窒素
貯蔵手段と、上記圧縮空気を超低温に冷却する熱
交換手段と、この熱交換手段により超低温に冷却
された圧縮空気の一部を液化して内部に溜め窒素
のみを気体として保持する精留塔と、上記液体窒
素貯蔵手段内の液体窒素を寒冷源として上記精留
塔および熱交換手段の少なくとも一方に導く第1
の導入路と、寒冷源としての作用を終えて気化し
た液体窒素および上記精留塔内に保持されている
気化窒素の双方を製品窒素ガスとして取り出す第
1の取出路と、大気と熱交換して液体窒素を気化
させる液体窒素蒸発装置と、上記液体窒素貯蔵手
段内の液体窒素を上記液体窒素蒸発装置に導く第
2の導入路と、上記液体窒素蒸発装置で気化した
液体窒素を製品窒素ガスとして取り出す第2の取
出路と、液体窒素が上記第1または第2の導入路
のいずれか一方に流れるよう第1および第2の導
入路を開閉する開閉手段を備え、上記液体窒素蒸
発装置が、それぞれに吸着器を有する複数の液体
窒素蒸発器からなり、上記液体窒素蒸発器の複数
個を、それぞれ吸着器および遮断弁付き流入路を
介して上記第2の導入路に接続し、各液体窒素蒸
発器の液体窒素入口部には大気への逃し弁付き放
出路を設け、かつ各液体窒素蒸発器の出口流路
を、ある液体窒素蒸発器の出口流路内の気化液体
窒素の一部を他の液体窒素蒸発器の吸着器の入口
部に導く接続路を介して接続するという構成をと
る。
窒素ガス製造装置は、外部より取り入れた空気を
圧縮する空気圧縮手段と、この空気圧縮手段によ
つて圧縮された圧縮空気中の炭酸ガスと水とを除
去する除去手段と、液体窒素を貯蔵する液体窒素
貯蔵手段と、上記圧縮空気を超低温に冷却する熱
交換手段と、この熱交換手段により超低温に冷却
された圧縮空気の一部を液化して内部に溜め窒素
のみを気体として保持する精留塔と、上記液体窒
素貯蔵手段内の液体窒素を寒冷源として上記精留
塔および熱交換手段の少なくとも一方に導く第1
の導入路と、寒冷源としての作用を終えて気化し
た液体窒素および上記精留塔内に保持されている
気化窒素の双方を製品窒素ガスとして取り出す第
1の取出路と、大気と熱交換して液体窒素を気化
させる液体窒素蒸発装置と、上記液体窒素貯蔵手
段内の液体窒素を上記液体窒素蒸発装置に導く第
2の導入路と、上記液体窒素蒸発装置で気化した
液体窒素を製品窒素ガスとして取り出す第2の取
出路と、液体窒素が上記第1または第2の導入路
のいずれか一方に流れるよう第1および第2の導
入路を開閉する開閉手段を備え、上記液体窒素蒸
発装置が、それぞれに吸着器を有する複数の液体
窒素蒸発器からなり、上記液体窒素蒸発器の複数
個を、それぞれ吸着器および遮断弁付き流入路を
介して上記第2の導入路に接続し、各液体窒素蒸
発器の液体窒素入口部には大気への逃し弁付き放
出路を設け、かつ各液体窒素蒸発器の出口流路
を、ある液体窒素蒸発器の出口流路内の気化液体
窒素の一部を他の液体窒素蒸発器の吸着器の入口
部に導く接続路を介して接続するという構成をと
る。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳しく
説明する。
説明する。
第2図はこの発明の一実施例を示している。こ
の高純度窒素ガス製造装置は、空気圧縮系ライン
13については第1図の高純度窒素ガス製造装置
と同じであるが、バツクアツプ系ライン12につ
いては大幅に異なつており、バツクアツプ系ライ
ン12においても高純度窒素ガスを製造しうるよ
うになつている。このバツクアツプ系ライン12
について詳述すると、7は第1図の装置と同様の
真空断熱二重槽よりなる液体窒素貯槽で、その第
1の導入路パイプ8が第3図に示すように途中で
分岐し、その分岐部8x,8yに、それぞれ真空
断熱殻に収容された合成ゼオライト吸着剤内蔵の
第1および第2の吸着器27,28が設けられて
いる。上記合成ゼオライト吸着剤は、超低温にお
いて酸素および一酸化炭素等を選択吸着する特性
をもつているものであり、通常ユニオンカーバイ
ト社製、モレキユラーシーブ3A,4A,5A等
が用いられる。上記吸着器27,28の外周面に
は、それぞれ内蔵吸着剤の上記低温特性がいつで
も発揮しうるよう常時冷却するための冷却用パイ
プが巻回されている。これらの冷却用パイプは、
上記第1の導入路パイプ8の分岐部8x,8yの
一部をなしている。30ないし33は第1の導入
路パイプ8の分岐部8x,8yに設けられた遮断
弁である。36は第2の導入路パイプで、バツク
アツプ系ライン12の作動時に液体窒素貯槽7か
ら液体窒素を取り出す作用をする。この第2の導
入路パイプ36の先端から、第1および第2の流
入路パイプ38,40が分岐している。すなわ
ち、第1の流入路パイプ38は、液体窒素貯槽7
内の液体窒素を上記第1の吸着器27を経由させ
て第1の液体窒素蒸発器34に導き気化させる作
用をする。38aはその第1の流入路パイプ38
における第1の吸着器27の入口側の部分、38
bはその出口側の部分、38cは上記第1の流入
路パイプ38における液体窒素蒸発器34の入口
側の部分、38dはその出口側の部分(出口流
路)である。37は第2の導入路パイプ36に設
けられた遮断弁、39は第1の流入路パイプ38
に設けられた遮断弁、49は放出路パイプ48に
遮断弁50と一組で設けられた逆止弁、43は上
記第1の流入路パイプ38における液体窒素蒸発
器34の入口側にあたる第1の流入路パイプ38
の部分38cに設けられた遮断弁、56はその出
口側にあたる流入路パイプの部分38dに設けら
れ遮断弁である。第2の流入路パイプ40は、上
記第1の流入路パイプ38と同様、液体窒素貯槽
7内の液体窒素を上記第2の吸着器28を経由さ
せて第2の液体窒素蒸発器35に導き気化させる
作用をする。40aはその第2の流入路パイプ4
0における第2の吸着器28の入口側の部分、4
0bはその出口側の部分、40cは上記第2の流
入路パイプ40における液体窒素蒸発器35の入
口側の部分、40dはその出口側の部分(出口流
路)である。41は第2の流入路パイプ40に設
けられた遮断弁、52は放出路パイプ51に遮断
弁53と一組で設けられた逆止弁、46は上記第
2の流入路パイプ40における液体窒素蒸発器3
5の入口側にあたる第2の流入路パイプ40の部
分40cに設けられた遮断弁、58はその出口側
にあたる第2の流入路パイプ40の部分40dに
設けられた遮断弁である。59は第1の接続路
で、第1の液体窒素蒸発器34の出口側にあたる
第1の流入路パイプ38の部分38dと第2の吸
着器28の入口側の部分40aとを接続する。6
0,63はその接続路59に設けられた遮断弁で
ある。61は第2の接続路で、第2の液体窒素蒸
発器35の出口側にあたる第1の流入路パイプ4
0の部分40dと第1の吸着器27の入口側の部
分38aとを接続する。62,62aはその接続
路61に設けられた遮断弁であり、54は第2の
取出路パイプで、液体窒素蒸発器34,35で気
化した液体窒素を製品窒素ガスとして取り出しメ
インパイプ9に送り込む作用をする。
の高純度窒素ガス製造装置は、空気圧縮系ライン
13については第1図の高純度窒素ガス製造装置
と同じであるが、バツクアツプ系ライン12につ
いては大幅に異なつており、バツクアツプ系ライ
ン12においても高純度窒素ガスを製造しうるよ
うになつている。このバツクアツプ系ライン12
について詳述すると、7は第1図の装置と同様の
真空断熱二重槽よりなる液体窒素貯槽で、その第
1の導入路パイプ8が第3図に示すように途中で
分岐し、その分岐部8x,8yに、それぞれ真空
断熱殻に収容された合成ゼオライト吸着剤内蔵の
第1および第2の吸着器27,28が設けられて
いる。上記合成ゼオライト吸着剤は、超低温にお
いて酸素および一酸化炭素等を選択吸着する特性
をもつているものであり、通常ユニオンカーバイ
ト社製、モレキユラーシーブ3A,4A,5A等
が用いられる。上記吸着器27,28の外周面に
は、それぞれ内蔵吸着剤の上記低温特性がいつで
も発揮しうるよう常時冷却するための冷却用パイ
プが巻回されている。これらの冷却用パイプは、
上記第1の導入路パイプ8の分岐部8x,8yの
一部をなしている。30ないし33は第1の導入
路パイプ8の分岐部8x,8yに設けられた遮断
弁である。36は第2の導入路パイプで、バツク
アツプ系ライン12の作動時に液体窒素貯槽7か
ら液体窒素を取り出す作用をする。この第2の導
入路パイプ36の先端から、第1および第2の流
入路パイプ38,40が分岐している。すなわ
ち、第1の流入路パイプ38は、液体窒素貯槽7
内の液体窒素を上記第1の吸着器27を経由させ
て第1の液体窒素蒸発器34に導き気化させる作
用をする。38aはその第1の流入路パイプ38
における第1の吸着器27の入口側の部分、38
bはその出口側の部分、38cは上記第1の流入
路パイプ38における液体窒素蒸発器34の入口
側の部分、38dはその出口側の部分(出口流
路)である。37は第2の導入路パイプ36に設
けられた遮断弁、39は第1の流入路パイプ38
に設けられた遮断弁、49は放出路パイプ48に
遮断弁50と一組で設けられた逆止弁、43は上
記第1の流入路パイプ38における液体窒素蒸発
器34の入口側にあたる第1の流入路パイプ38
の部分38cに設けられた遮断弁、56はその出
口側にあたる流入路パイプの部分38dに設けら
れ遮断弁である。第2の流入路パイプ40は、上
記第1の流入路パイプ38と同様、液体窒素貯槽
7内の液体窒素を上記第2の吸着器28を経由さ
せて第2の液体窒素蒸発器35に導き気化させる
作用をする。40aはその第2の流入路パイプ4
0における第2の吸着器28の入口側の部分、4
0bはその出口側の部分、40cは上記第2の流
入路パイプ40における液体窒素蒸発器35の入
口側の部分、40dはその出口側の部分(出口流
路)である。41は第2の流入路パイプ40に設
けられた遮断弁、52は放出路パイプ51に遮断
弁53と一組で設けられた逆止弁、46は上記第
2の流入路パイプ40における液体窒素蒸発器3
5の入口側にあたる第2の流入路パイプ40の部
分40cに設けられた遮断弁、58はその出口側
にあたる第2の流入路パイプ40の部分40dに
設けられた遮断弁である。59は第1の接続路
で、第1の液体窒素蒸発器34の出口側にあたる
第1の流入路パイプ38の部分38dと第2の吸
着器28の入口側の部分40aとを接続する。6
0,63はその接続路59に設けられた遮断弁で
ある。61は第2の接続路で、第2の液体窒素蒸
発器35の出口側にあたる第1の流入路パイプ4
0の部分40dと第1の吸着器27の入口側の部
分38aとを接続する。62,62aはその接続
路61に設けられた遮断弁であり、54は第2の
取出路パイプで、液体窒素蒸発器34,35で気
化した液体窒素を製品窒素ガスとして取り出しメ
インパイプ9に送り込む作用をする。
この構成において、空気圧縮系ライン13が作
動する通常の状態では、第2の導入路パイプ36
の遮断弁37が閉じていて、第1の導入路パイプ
8の分岐部8x,8yの遮断弁30,31のいず
れか一方が開いているとともに、他方が閉じてい
る。例えば、上記弁30が開いていて弁31が閉
じていると、液体窒素貯槽7内の液体窒素は、第
1の導入路パイプ8、分岐部8xを通つて第1の
吸着器27に達し、吸着器27を冷却したのち精
留塔10の塔部18内に寒冷源として入る。この
場合、上記第1の吸着器27は液体窒素で冷却さ
れることとなるため、その内蔵吸着剤はいつでも
その特性(超低温において酸素および一酸化炭素
を選択吸着する特性)を発揮しうる使用可能状態
になつている。他方、第2の吸着器28には、液
体窒素貯槽7から液体窒素が流れてこないため常
温になつており、内蔵吸着剤の再生を受けうる状
態となつている。つぎに、空気圧縮系ライン13
が故障すると、直ちに、それまで開いていた遮断
弁30が閉じる。したがつて、第1の導入路パイ
プ8の分岐部8x,8yの遮断弁30,31いず
れもが閉じることとなる。このとき、同時に、第
2の導入路パイプ36の遮断弁37が開き、バツ
クアツプ系ライン12が作動するようになる。こ
の場合、バツクアツプ系ライン12では、液体窒
素貯槽7内の液体窒素をそのままいずれかの液体
窒素蒸発器34,35に送り込むのではなく、空
気圧縮系ライン13が作動する通常の状態におい
て低温に冷やされ吸着能が高められている吸着器
27または28を通して不純酸素等を除去してか
ら送り込み蒸発させるため、高純度の製品窒素ガ
スが得られるようになる。この実施例では、上記
通常の状態において吸着器27が冷やされている
ため、吸着器27に液体窒素が送り込まれる。た
だし、吸着器27,28の吸着剤は吸着能に限界
があるため、交互に再生しながら作動させる。例
えば、上記のように一方の吸着器27で吸着を行
うときは、他方の吸着器28は前記のように常温
の状態となつているため、吸着剤の再生を行う。
すなわち、流入路パイプ38,40において、弁
39を開き、弁41,62aを閉じ、かつ放出路
パイプ48の弁50を閉じ、液体窒素蒸発器34
の入口側および出口側の弁43,56を開く。そ
の結果、液体窒素が第2の導入路パイプ36を通
つて一方の吸着器27内に入つて吸着高純度化さ
れ、続いて液体窒素蒸発吸着器34で気化され第
2の取出パイプ54から高純度製品窒素ガスとし
て取り出されるようになる。このとき、第1の接
続路59の弁60を開いておくとともに第2の接
続路61の弁62を閉じ、第1の接続路59の弁
63を開き、また他方の放出路パイプ51の弁5
3を開き、弁46を閉じておく。これにより、上
記液体窒素蒸発器34で気化され得られた高純度
窒素ガスの一部が、第1の接続路59を通つて他
方の吸着器28内に入り吸着剤の再生をしたの
ち、弁53、逆止弁52を通つて大気中に放出さ
れる。この場合、一方の吸着器27の吸着能が低
下する前に、他方の吸着器28の再生を完全に終
了し、かつ弁37,41を開き、弁63を閉じる
ことにより液体窒素貯槽7から液体窒素をパイプ
36,40を介して吸着器28に送入し、他方の
吸着器28の予冷を行つておかなければならな
い。予冷を終えて気化した液体窒素は、放出路パ
イプ51から大気中に放出される。このようにし
て他方の吸着器28の予冷を充分行つたのち、各
弁を切換え、今度はこの他方の吸着器28で、液
体窒素貯槽7から供給される液体窒素の吸着高純
度化を行い、その間得られる高純度窒素ガスの一
部を用いて一方の吸着器27の吸着剤の再生を行
う。このように、一方および他方の吸着器27,
28を交互に再生使用することにより、空気圧縮
系ライン13で得られる製品窒素ガスの純度と同
等の純度をもつ窒素ガスが、バツクアツプ系ライ
ン12でも得られるようになる。
動する通常の状態では、第2の導入路パイプ36
の遮断弁37が閉じていて、第1の導入路パイプ
8の分岐部8x,8yの遮断弁30,31のいず
れか一方が開いているとともに、他方が閉じてい
る。例えば、上記弁30が開いていて弁31が閉
じていると、液体窒素貯槽7内の液体窒素は、第
1の導入路パイプ8、分岐部8xを通つて第1の
吸着器27に達し、吸着器27を冷却したのち精
留塔10の塔部18内に寒冷源として入る。この
場合、上記第1の吸着器27は液体窒素で冷却さ
れることとなるため、その内蔵吸着剤はいつでも
その特性(超低温において酸素および一酸化炭素
を選択吸着する特性)を発揮しうる使用可能状態
になつている。他方、第2の吸着器28には、液
体窒素貯槽7から液体窒素が流れてこないため常
温になつており、内蔵吸着剤の再生を受けうる状
態となつている。つぎに、空気圧縮系ライン13
が故障すると、直ちに、それまで開いていた遮断
弁30が閉じる。したがつて、第1の導入路パイ
プ8の分岐部8x,8yの遮断弁30,31いず
れもが閉じることとなる。このとき、同時に、第
2の導入路パイプ36の遮断弁37が開き、バツ
クアツプ系ライン12が作動するようになる。こ
の場合、バツクアツプ系ライン12では、液体窒
素貯槽7内の液体窒素をそのままいずれかの液体
窒素蒸発器34,35に送り込むのではなく、空
気圧縮系ライン13が作動する通常の状態におい
て低温に冷やされ吸着能が高められている吸着器
27または28を通して不純酸素等を除去してか
ら送り込み蒸発させるため、高純度の製品窒素ガ
スが得られるようになる。この実施例では、上記
通常の状態において吸着器27が冷やされている
ため、吸着器27に液体窒素が送り込まれる。た
だし、吸着器27,28の吸着剤は吸着能に限界
があるため、交互に再生しながら作動させる。例
えば、上記のように一方の吸着器27で吸着を行
うときは、他方の吸着器28は前記のように常温
の状態となつているため、吸着剤の再生を行う。
すなわち、流入路パイプ38,40において、弁
39を開き、弁41,62aを閉じ、かつ放出路
パイプ48の弁50を閉じ、液体窒素蒸発器34
の入口側および出口側の弁43,56を開く。そ
の結果、液体窒素が第2の導入路パイプ36を通
つて一方の吸着器27内に入つて吸着高純度化さ
れ、続いて液体窒素蒸発吸着器34で気化され第
2の取出パイプ54から高純度製品窒素ガスとし
て取り出されるようになる。このとき、第1の接
続路59の弁60を開いておくとともに第2の接
続路61の弁62を閉じ、第1の接続路59の弁
63を開き、また他方の放出路パイプ51の弁5
3を開き、弁46を閉じておく。これにより、上
記液体窒素蒸発器34で気化され得られた高純度
窒素ガスの一部が、第1の接続路59を通つて他
方の吸着器28内に入り吸着剤の再生をしたの
ち、弁53、逆止弁52を通つて大気中に放出さ
れる。この場合、一方の吸着器27の吸着能が低
下する前に、他方の吸着器28の再生を完全に終
了し、かつ弁37,41を開き、弁63を閉じる
ことにより液体窒素貯槽7から液体窒素をパイプ
36,40を介して吸着器28に送入し、他方の
吸着器28の予冷を行つておかなければならな
い。予冷を終えて気化した液体窒素は、放出路パ
イプ51から大気中に放出される。このようにし
て他方の吸着器28の予冷を充分行つたのち、各
弁を切換え、今度はこの他方の吸着器28で、液
体窒素貯槽7から供給される液体窒素の吸着高純
度化を行い、その間得られる高純度窒素ガスの一
部を用いて一方の吸着器27の吸着剤の再生を行
う。このように、一方および他方の吸着器27,
28を交互に再生使用することにより、空気圧縮
系ライン13で得られる製品窒素ガスの純度と同
等の純度をもつ窒素ガスが、バツクアツプ系ライ
ン12でも得られるようになる。
第4図は他の実施例を示している。すなわち、
この装置は、液体窒素貯槽7の液体窒素を精留塔
10に導入するのではなく、熱交換器5,6に導
入している。それ以外の部分は第2図の装置と実
質的に同じであるから、同一または相当部分に同
一符号を付して説明の繰り返しを省略する。な
お、この装置では、空気圧縮系ライン13におい
て、液体窒素貯槽7から供給され熱交換器5,6
で寒冷源としての役割を果たして気化した液体窒
素をそのままメインパイプ9に導き製品窒素ガス
の一部としているが、その量は僅か(製品窒素ガ
スの1/10程度)であるため、それによつて製品窒
素ガスの純度が大幅に下がることはない。
この装置は、液体窒素貯槽7の液体窒素を精留塔
10に導入するのではなく、熱交換器5,6に導
入している。それ以外の部分は第2図の装置と実
質的に同じであるから、同一または相当部分に同
一符号を付して説明の繰り返しを省略する。な
お、この装置では、空気圧縮系ライン13におい
て、液体窒素貯槽7から供給され熱交換器5,6
で寒冷源としての役割を果たして気化した液体窒
素をそのままメインパイプ9に導き製品窒素ガス
の一部としているが、その量は僅か(製品窒素ガ
スの1/10程度)であるため、それによつて製品窒
素ガスの純度が大幅に下がることはない。
第5図はさらに他の実施例を示している。この
装置は、第1の流入路パイプ38と一方の吸着器
27の入口部分38aとの間に液体窒素蒸発器3
4を設けるとともに、第2の流入路パイプ40と
他方の吸着器28の入口部分40aとの間に液体
窒素蒸発器35を設け、かつ吸着器27,28の
下流側にそれぞれ気化ガス昇温用熱交換器34
a,35bを設け、液体窒素貯槽7から供給され
る液体窒素を蒸発器34,35で一旦気化し超低
温の気化液体窒素にして吸着器27,28に送入
し不純分の気相吸着を行わせ、続いて熱交換器3
4a,35bに送入して常温まで昇温させるよう
にしている。それ以外の部分は第3図の装置と実
質的に同じであるから同一または相当部分に同一
符号を付している。
装置は、第1の流入路パイプ38と一方の吸着器
27の入口部分38aとの間に液体窒素蒸発器3
4を設けるとともに、第2の流入路パイプ40と
他方の吸着器28の入口部分40aとの間に液体
窒素蒸発器35を設け、かつ吸着器27,28の
下流側にそれぞれ気化ガス昇温用熱交換器34
a,35bを設け、液体窒素貯槽7から供給され
る液体窒素を蒸発器34,35で一旦気化し超低
温の気化液体窒素にして吸着器27,28に送入
し不純分の気相吸着を行わせ、続いて熱交換器3
4a,35bに送入して常温まで昇温させるよう
にしている。それ以外の部分は第3図の装置と実
質的に同じであるから同一または相当部分に同一
符号を付している。
なお、以上の実施例では、いずれも空気圧縮系
ライン13に吸着筒11を設けているが、必ずし
も設ける必要はない。一点鎖線で示す真空保冷函
についても同様である。
ライン13に吸着筒11を設けているが、必ずし
も設ける必要はない。一点鎖線で示す真空保冷函
についても同様である。
以上のように、この発明の高純度窒素ガス製造
装置は、緊急時に使用するバツクアツプ系ライン
に、液体窒素蒸発器を吸着器と一組にして複数組
設け、複数組の液体窒素蒸発器・吸着器のうちの
任意の一組を使用して液体窒素の蒸発精製を行う
と同時に、その組によつて得られた高純度窒素ガ
スの一部を他の組の吸着器内に送入して吸着剤の
再生を自動的に行うため、いちいち装置を止めて
吸着剤の再生を行うというような手間を要するこ
となく液体窒素貯槽の液体窒素を、直接高純度化
して製品窒素ガス化しうる。したがつて、緊急時
においても、通常操業時と同様な高純度の製品窒
素ガスを連続的に製造しうるのである。
装置は、緊急時に使用するバツクアツプ系ライン
に、液体窒素蒸発器を吸着器と一組にして複数組
設け、複数組の液体窒素蒸発器・吸着器のうちの
任意の一組を使用して液体窒素の蒸発精製を行う
と同時に、その組によつて得られた高純度窒素ガ
スの一部を他の組の吸着器内に送入して吸着剤の
再生を自動的に行うため、いちいち装置を止めて
吸着剤の再生を行うというような手間を要するこ
となく液体窒素貯槽の液体窒素を、直接高純度化
して製品窒素ガス化しうる。したがつて、緊急時
においても、通常操業時と同様な高純度の製品窒
素ガスを連続的に製造しうるのである。
第1図はこの発明の基礎となる高純度窒素ガス
製造装置の構成図、第2図はこの発明の一実施例
の構成図、第3図はその要部拡大説明図、第4図
および第5図は他の実施例の構成図である。 1……空気圧縮器、4……吸着筒、5……第1
の熱交換器、6……第2の熱交換器、7……液体
窒素貯槽、8……第1の導入路パイプ、10……
精留塔、10a……第1の取出路パイプ、27…
…第1の吸着器、28……第2の吸着器、34…
…第1の液体窒素蒸発器、35……第2の液体窒
素蒸発器、36……第2の導入路パイプ、38…
…第1の流入路パイプ、38c,40c……入口
部、38d,40d……出口流路、39,41,
50,53……遮断弁、40……第2の流入路パ
イプ、48,51……放出路パイプ、49,52
……逆止弁、54……第2の取出路パイプ、59
……第1の接続路、61……第2の接続路。
製造装置の構成図、第2図はこの発明の一実施例
の構成図、第3図はその要部拡大説明図、第4図
および第5図は他の実施例の構成図である。 1……空気圧縮器、4……吸着筒、5……第1
の熱交換器、6……第2の熱交換器、7……液体
窒素貯槽、8……第1の導入路パイプ、10……
精留塔、10a……第1の取出路パイプ、27…
…第1の吸着器、28……第2の吸着器、34…
…第1の液体窒素蒸発器、35……第2の液体窒
素蒸発器、36……第2の導入路パイプ、38…
…第1の流入路パイプ、38c,40c……入口
部、38d,40d……出口流路、39,41,
50,53……遮断弁、40……第2の流入路パ
イプ、48,51……放出路パイプ、49,52
……逆止弁、54……第2の取出路パイプ、59
……第1の接続路、61……第2の接続路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 外部より取り入れた空気を圧縮する空気圧縮
手段と、この空気圧縮手段によつて圧縮された圧
縮空気中の炭酸ガスと水とを除去する除去手段
と、液体窒素を貯蔵する液体窒素貯蔵手段と、上
記圧縮空気を超低温に冷却する熱交換手段と、こ
の熱交換手段により超低温に冷却された圧縮空気
の一部を液化して内部に溜め窒素のみを気体とし
て保持する精留塔と、上記液体窒素貯蔵手段内の
液体窒素を寒冷源として上記精留塔および熱交換
手段の少なくとも一方に導く第1の導入路と、寒
冷源としての作用を終えて気化した液体窒素およ
び上記精留塔内に保持されている気化窒素の双方
を製品窒素ガスとして取り出す第1の取出路と、
大気と熱交換して液体窒素を気化させる液体窒素
蒸発装置と、上記液体窒素貯蔵手段内の液体窒素
を上記液体窒素蒸発装置に導く第2の導入路と、
上記液体窒素蒸発装置で気化した液体窒素を製品
窒素ガスとして取り出す第2の取出路と、液体窒
素が上記第1または第2の導入路のいずれか一方
に流れるよう第1および第2の導入路を開閉する
開閉手段を備え、上記液体窒素蒸発装置が、それ
ぞれに吸着器を有する複数の液体窒素蒸発器から
なり、上記液体窒素蒸発器の複数個を、それぞれ
吸着器および遮断弁付き流入路を介して上記第2
の導入路に接続し、各液体窒素蒸発器の液体窒素
入口部には大気への逃し弁付き放出路を設け、か
つ各液体窒素蒸発器の出口流路を、ある液体窒素
蒸発器の出口流路内の気化液体窒素の一部を他の
液体窒素蒸発器の吸着器の入口部に導く接続路を
介して接続したことを特徴とする高純度窒素ガス
製造装置。 2 吸着器の吸着剤が、超低温において吸着能が
高まる吸着剤であり、吸着器が第1の導入路内に
流れる液体窒素の冷熱を利用して超低温に冷却さ
れるようになつている特許請求の範囲第1項記載
の高純度窒素ガス製造装置。 3 吸着剤が細孔径約3Å、4Åもしくは5Åの
合成ゼオライトである特許請求の範囲第1項また
は第2項記載の高純度窒素ガス製造装置。 4 外部より取り入れた空気を圧縮する空気圧縮
手段と、この空気圧縮手段によつて圧縮された圧
縮空気中の炭酸ガスと水とを除去する除去手段
と、液体窒素を貯蔵する液体窒素貯蔵手段と、上
記圧縮空気を超低温に冷却する熱交換手段と、こ
の熱交換手段により超低温に冷却された圧縮空気
の一部を液化して内部に溜め窒素のみを気体とし
て保持する精留塔と、上記液体窒素貯蔵手段内の
液体窒素を寒冷源として上記精留塔および熱交換
手段の少なくとも一方に導く第1の導入路と、寒
冷源としての作用を終えて気化した液体窒素およ
び上記精留塔内に保持されている気化窒素の双方
を製品窒素ガスとして取り出す第1の取出路と、
大気と熱交換して液体窒素を気化させる液体窒素
蒸発装置と、上記液体窒素貯蔵手段内の液体窒素
を上記液体窒素蒸発装置に導く第2の導入路と、
上記液体窒素蒸発装置で気化した液体窒素を製品
窒素ガスとして取り出す第2の取出路と、液体窒
素が上記第1または第2の導入路のいずれか一方
に流れるよう第1および第2の導入路を開閉する
開閉手段を備え、上記液体窒素蒸発装置が、それ
ぞれ下流側に吸着器および気化ガス昇温用熱交換
器を有する複数の液体窒素蒸発器からなり、上記
液体窒素蒸発器の複数個を、それぞれ吸着器、気
化ガス昇温用熱交換器および遮断弁付き流入路を
介して上記第2の導入路に接続し、各液体窒素蒸
発器における気化ガス昇温用熱交換器の入口部に
は大気への逃し弁付き放出路を設け、かつ各液体
窒素蒸発器における気化ガス昇温用熱交換器の出
口流路を、ある液体窒素蒸発器における気化ガス
昇温用熱交換器の出口流路内の気化液体窒素の一
部を他の液体窒素蒸発器における気化ガス昇温用
熱交換器の入口部に導く接続路を介して接続した
ことを特徴とする高純度窒素ガス製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26474984A JPS61143681A (ja) | 1984-12-15 | 1984-12-15 | 高純度窒素ガス製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26474984A JPS61143681A (ja) | 1984-12-15 | 1984-12-15 | 高純度窒素ガス製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61143681A JPS61143681A (ja) | 1986-07-01 |
JPH0447232B2 true JPH0447232B2 (ja) | 1992-08-03 |
Family
ID=17407647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26474984A Granted JPS61143681A (ja) | 1984-12-15 | 1984-12-15 | 高純度窒素ガス製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61143681A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0620073Y2 (ja) * | 1988-12-09 | 1994-05-25 | 大同ほくさん株式会社 | 液体窒素貯蔵装置 |
JPH079350B2 (ja) * | 1989-08-09 | 1995-02-01 | 株式会社日立製作所 | 高純度窒素ガスの製造方法及び装置 |
-
1984
- 1984-12-15 JP JP26474984A patent/JPS61143681A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61143681A (ja) | 1986-07-01 |
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