JP3532465B2 - 空気分離装置 - Google Patents

空気分離装置

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JP3532465B2
JP3532465B2 JP20685099A JP20685099A JP3532465B2 JP 3532465 B2 JP3532465 B2 JP 3532465B2 JP 20685099 A JP20685099 A JP 20685099A JP 20685099 A JP20685099 A JP 20685099A JP 3532465 B2 JP3532465 B2 JP 3532465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気分離装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気分離装置において、原料
空気中の不純物(H2 O・CO2 等)を除去する前処理
装置として、PSA方式またはTSA方式の2塔式交互
切替タイプ吸着除去装置が用いられている。その中で
も、TSA方式が、プロセスの圧力変動が少なく、切替
時間が長いという理由で、ほとんどの装置に採用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
両方式には、つぎのような問題がある。すなわち、PS
A方式は、吸着剤の各圧力における吸着容量の差を利用
して不純物(H2 O・CO2 等)を除去する方式であ
る。このため、運転圧力と再生圧力に大きな差があるほ
ど、吸着剤の単位重量当たりの吸着容量が多くなる。当
然、ある装置を設計した場合に、圧力差が大きいほど、
吸着剤の総量を減らすことができる。また、圧力が高い
ほど、原料空気中の飽和水分量が低下するため、総吸着
容量が減り、これに伴い吸着剤の総量を減らすことがで
きる。
【0004】一方、吸着した吸着剤は再生を行う必要が
ある。この吸着剤の再生は、空気分離装置においては、
通常、精留塔等で発生した製品以外の排ガスを利用して
行っている。現在のところ、原料空気圧力が0.5MP
a以下であると、精製のための吸着剤が多量に必要とさ
れるのに対し、それを再生する排ガス量が不足してお
り、システムとして成り立っていない。
【0005】また、TSA方式は、吸着剤の各温度にお
ける吸着容量の差を利用して不純物(H2 O・CO
2 等)を除去する方式である。このため、運転温度と再
生温度に大きな差があるほど、吸着剤の単位重量当たり
の吸着容量が多くなる。当然、ある装置を設計した場合
に、温度差が大きいほど、吸着剤の総量を減らすことが
できる。また、圧力が高いほど、原料空気中の飽和水分
量が低下するため、総吸着容量が減り、これに伴い吸着
剤の総量を減らすことができる。
【0006】一方、TSA方式においても、吸着した吸
着剤は再生を行う必要があるが、PSA方式と同様の事
情で、原料空気圧力が0.5MPa以下であると、シス
テムとして成り立っていない。そこで、原料空気圧力が
0.5MPa以下である場合には、前段に冷却手段(通
常は、冷凍機)を設け、この冷却手段により原料空気を
5℃程度に冷却して原料空気中の水分をある程度除去
し、総吸着量を減らすことにより、システムを成立させ
ている。
【0007】以上のように、0.5MPa以下の原料空
気中の不純物を精製する場合に、PSA方式では無理で
あり、TSA方式では前段に冷却手段を設ける必要があ
る。ところが、冷凍機は回転機器を持つ機械設備である
ために機械故障のリスクを常に持っている。また、1年
の周期で必ずメンテナンスを実施しなければ、故障の確
率が増大する。しかも、冷凍機は、原料空気の出口温度
が一定となるように制御されているが、冷凍機に対する
負荷は季節によって大きく変化する(その変化幅は50
〜100%程度である)ため、その調整は困難を極めて
いる。さらに、冷凍機の最も一般的な冷媒はフロンガス
であるが、このフロンガスは、世界的な環境の問題から
全廃の方向に進行中である。また、代替ガスとしてのア
ンモニア等は設備費が増大し、また、漏洩による危険性
が高い。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、冷凍機を削除することのできる空気分離装置の
提供をその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の空気分離装置は、外部より取り入れた原料
空気を圧縮する圧縮機と、この圧縮機による圧縮熱によ
って昇温した原料空気を水と熱交換させて冷却する第1
の熱交換器と、この第1の熱交換器による冷却によって
発生した凝縮水を分離する凝縮水分離器と、この凝縮水
分離器を経た原料空気中の水分をさらに吸着して除湿す
る第1の吸着塔と、この第1の吸着塔による吸着除湿に
よって昇温した原料空気を水と熱交換させて冷却する第
2の熱交換器と、この第2の熱交換器を経由した原料空
気中の炭酸ガスと水とを吸着して除去する第2の吸着塔
と、この第2の吸着塔を経た原料空気を超低温に冷却す
る主熱交換手段と、この主熱交換手段により超低温に冷
却された原料空気の一部を液化して底部に溜め窒素のみ
を気体として上部側から取り出す精留塔と、この精留塔
から気体として取り出される窒素を上記主熱交換手段を
経由させその内部を通る原料空気と熱交換させることに
より温度上昇させ取り出す窒素ガス取出路とを備え、上
記第1および第2の吸着塔をそれぞれ別々に設け、第2
の吸着塔を経た再生ガスを第1の吸着塔に供給するよう
に構成したという構成をとる。
【0010】すなわち、本発明の空気分離装置は、圧縮
機と主熱交換手段との間に、第1の熱交換器と凝縮水分
離器と第1の吸着塔と第2の熱交換器と第2の吸着塔と
を備えている。そして、第1の熱交換器により、圧縮機
による圧縮熱によって昇温した原料空気を水(例えば、
32℃以下の冷却水)と熱交換させて冷却し、ついで凝
縮水分離器により、第1の熱交換器による冷却によって
発生した凝縮水を分離し、つぎに第1の吸着塔により、
凝縮水分離器を経た原料空気中の水分をさらに吸着して
除湿し、つぎに第2の熱交換器により、第1の吸着塔に
よる吸着除湿によって昇温した原料空気を水(例えば、
32℃以下の冷却水)と熱交換させて冷却し、つぎに第
2の吸着塔により、第2の熱交換器を経由した原料空気
中の炭酸ガスと水とを吸着して除去したのち、精製ガス
として主熱交換手段,精留塔に導入するようにしてい
る。このように、本発明では、第2の吸着塔の前段に設
けた第1の熱交換器,凝縮水分離器および第1の吸着塔
により、原料空気中の水分を除去することができ、従来
例の冷凍機を削除することができる。この効果は、原料
空気圧力が0.5MPa以下である場合にも、0.5M
Pa以上である場合にも奏することは当然である。
【0011】また、本発明において、第1の吸着塔およ
び第2の吸着塔をそれぞれ2塔式とし、精製工程におい
て、第1の吸着塔では主に原料空気中の水分を吸着除湿
し、第2の吸着塔では原料空気中の水分をさらに吸着除
去するとともに、炭酸ガスを吸着除去する場合には、つ
ぎのような利点がある。すなわち、通常の2塔式を直列
にすると、再生ガス量不足のためにシステムとして成立
しないのに対し、本発明では、そのシステムを成立させ
ることができるという利点がある。より詳しく説明する
と、本発明では、第1の吸着塔を水分精製用(粗精製
用)として用い、第2の吸着塔を水分精製用(精密精製
用)と炭酸ガス精製用として用い、また、第2の吸着塔
に原料空気を導入する前に、第1の吸着塔の水分吸着時
に発生する吸着熱を第2の熱交換器により除去するよう
にしている。したがって、第2の吸着塔の運転温度が低
下し、吸着剤の炭酸ガス吸着容量が大きくなり、第2の
吸着塔の充填量が低減する。しかも、第1の吸着塔を水
分精製用(粗精製用)とすることにより、吸着剤量に余
裕が不要となり、第1の吸着塔の充填量が低減する。ま
た、第1の吸着塔と第2の吸着塔とに分離することによ
り、第2の吸着塔で再生に使用した、多量の炭酸ガスお
よび少量の水分を含む再生ガスを、再度第1の吸着塔の
再生に使用することができ、必要再生ガス量が半減す
る。また、第1の吸着塔において、吸着剤として合成ゼ
オライトを使用した場合には、運転の初期段階でほぼ全
量の炭酸ガスを吸着し、また、それ以降(中期,後期)
で炭酸ガスを通常の濃度の1.5倍以上の濃度で放出す
る。したがって、第2の吸着塔にとっては、高濃度の炭
酸ガスを吸着することとなり、その場合の吸着剤の吸着
容量は増加する。これにより、第2の吸着塔の吸着剤の
充填量を低減することができる。
【0012】また、本発明において、第1の吸着塔に用
いる吸着剤が水分吸着容量の大きい合成ゼオライトであ
り、第2の吸着塔に用いる吸着剤が炭酸ガスの吸着容量
の大きい合成ゼオライトである場合には、第1の吸着塔
を水分精製用として用い、第2の吸着塔を水分精製用と
炭酸ガス精製用として用いるのに、好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳しく説明する。
【0014】図1は本発明の空気分離装置の前処理装置
の一実施の形態を示すフローシートである。この実施の
形態では、Aは原空圧縮機であり、図2に示すように、
外部より取り入れた原料空気を清浄化するフィルター1
と、第1圧縮機2と、第1圧縮機2を経た原料空気を冷
却水(32℃以下)により40℃程度に冷却するインタ
ークーラー3と、第2圧縮機4と、第2圧縮機4を経た
原料空気と再生ガス(精留塔41〔図6参照〕で発生し
た排ガス)とを熱交換させて原料空気を降温させるとと
もに再生ガスを昇温(30→110℃)させる排熱回収
器5と、排熱回収器5を経た原料空気を冷却水(32℃
以下)により40℃以下に冷却するアフタークーラー6
とを備えている。図において、8は再生ガスを排熱回収
器5に供給するパイプ(放出パイプ54〔図6参照〕に
接続している)であり、9は排熱回収器5を経た再生ガ
スを後述する第2吸着ユニットEの第2再生ヒーター2
7に供給するパイプである。
【0015】Bは原空冷却器ユニットであり、図2に示
すように、アフタークーラー6を経た原料空気を冷却水
(32℃以下)により34℃以下に冷却する第1原空冷
却器(第1の熱交換器)10と、第1原空冷却器10に
よる冷却によって発生した凝縮水を分離するミストセパ
レーター11と、後述する空気処理設備Dの原空熱交換
器20で降温した原料空気を冷却水(32℃以下)によ
り34℃以下に冷却する第2原空冷却器(第2の熱交換
器)12とを備えている。図において、7は原空圧縮機
Aのインタークーラー3,アフタークーラー6および原
空冷却器ユニットBの第1原空冷却器10,第2原空冷
却器12に冷却水(32℃以下)を供給するパイプであ
り、13はミストセパレーター11を経た原料空気を後
述する第1吸着ユニットCの第1吸着塔15もしくは第
2吸着塔16に供給するパイプであり、23は原空熱交
換器20を経た原料空気を第2原空冷却器12に供給す
るパイプであり、24は第2原空冷却器12を経た原料
空気を後述する第2吸着ユニットEの第1吸着塔25も
しくは第2吸着塔26に供給するパイプである。
【0016】Cは第1吸着ユニットであり、図3に示す
ように、TSA方式による2塔交互切替式の第1吸着塔
15,第2吸着塔16と、第1再生ヒーター17とを備
えている。上記両吸着塔15,16には、水分の吸着容
量が大きい合成ゼオライトが充填されており、精製工程
では、ミストセパレーター11を経た原料空気中の水分
を露点−20℃以下まで、CO2 を初期の段階では10
ppm以下に、中期,後期では500ppm程度に吸着
除去する。一方、第1再生ヒーター17では、第2吸着
ユニットEの第1吸着塔25もしくは第2吸着塔26を
経た再生ガスを170℃程度に加熱する。図において、
18は第1吸着ユニットCの第1吸着塔15もしくは第
2吸着塔16を経た原料空気を後述する原空熱交換器2
0に供給するパイプであり、19は再生ガスを外部に放
出する放出弁19a付きパイプであり、28は第2吸着
ユニットEの第1吸着塔25もしくは第2吸着塔26を
経た再生ガスを第1再生ヒーター17に供給するパイプ
である。このパイプ28は、後述するバイパスパイプ3
0,バイパス弁30aによりバイパスされた再生ガスを
第1吸着ユニットCの第1吸着塔15もしくは第2吸着
塔16に供給する作用もする。
【0017】Dは空気処理設備であり、図4に示すよう
に、第1吸着ユニットCの第1吸着塔15もしくは第2
吸着塔16を経た原料空気(入口ガス)と後述する触媒
塔22を経た原料空気(出口ガス)とを熱交換させて入
口ガスを加温させるとともに出口ガスを降温させる原空
熱交換器20と、原空熱交換器20により加温された原
料空気(上記入口ガス)を触媒塔(空気処理塔)22で
の酸化反応温度まで再加温させる(この再加温は、原空
熱交換器20の温端ロスおよび外部放熱分を補うために
行う)原空ヒーター21と、原空ヒーター21により再
加温された原料空気中のCOおよびH2 を酸化反応しそ
れぞれCO2 およびH2 Oに変化させる触媒塔22とを
備えている。この触媒塔22での一般的な酸化反応温度
は、水素除去目的の場合に160〜280℃であり、C
O除去目的の場合に90〜160℃である。この実施の
形態では、導入する原料空気中に触媒毒が殆ど無く、反
応の活性の高い乾燥状態であるため、触媒塔22での酸
化反応温度を一般的な反応温度に対して80〜200℃
程度に低く設定することができる。
【0018】Eは第2吸着ユニットであり、図3に示す
ように、TSA方式による2塔交互切替式の第1吸着塔
25,第2吸着塔26と、第2再生ヒーター27とを備
えている。上記両吸着塔25,26には、CO2 の吸着
容量が大きい合成ゼオライトが充填されており、精製工
程では、第2原空冷却器12を経た原料空気中の水分を
露点−70℃以下まで、CO2 を1ppm以下まで吸着
除去する。また、従来のTSA方式により吸着除去して
いたアセチレン等の炭化水素も同様に吸着除去する。一
方、第2再生ヒーター27では、排熱回収器5を経由し
た再生ガスを210℃程度に加熱する。図において、2
9は冷却工程において再生ガスを第2吸着ユニットEの
第1吸着塔25もしくは第2吸着塔26に直接供給する
切換弁29a付きパイプであり、30は再生ガスをバイ
パスしてパイプ28に供給するバイパス弁30a付きバ
イパスパイプであり、31は原料空気(精製ガス)を第
1および第2の主熱交換器40a,40b(図6参照)
に送るパイプである。
【0019】上記構成において、つぎのようにして、精
製および再生を行う。すなわち、精製工程では、原空圧
縮機Aの圧縮機2,4により圧縮した原料空気をアフタ
ークーラー6により40℃以下に冷却する。ついで、ア
フタークーラー6により冷却した原料空気を原空冷却器
ユニットBの第1原空冷却器10の冷却水により34℃
以下に冷却し、この冷却により発生した凝縮水をミスト
セパレーター11により原料空気から分離する。このと
き、凝縮時に凝縮水に溶け込んだ原料空気中の大半の代
表的な触媒毒であるSOX も、凝縮水とともに原料空気
から分離される。つぎに、ミストセパレーター11を経
由した原料空気を第1吸着ユニットCの精製工程の第1
吸着塔15もしくは第2吸着塔16(以下、精製塔とい
う)に供給し、ここで原料空気中の水分を露点−20℃
以下まで、CO2 を初期段階では10ppm以下に、中
期,後期では500ppm程度に吸着除去する。このと
きミストセパレーター11での凝縮水分離時に一部残っ
ていたSOX も、水分とともに吸着されるか、もしく
は、合成ゼオライト等と反応し、除去される。また、水
分吸着により吸着熱が発生し、5〜30℃程度原料空気
が温度上昇する。
【0020】つぎに、精製塔15(16)を経た原料空
気を空気処理設備Dの原空熱交換器20に供給し、触媒
塔22を経た原料空気と熱交換して加温したのち、原空
ヒーター21により酸化反応温度まで再加温し触媒塔2
2に供給する。この触媒塔22では、原料空気中のCO
およびH2 を酸化反応し、それぞれCO2 およびH2
に変化させる。つぎに、触媒塔22を経た原料空気を再
度原空熱交換器20に供給し、精製塔15(16)を経
た原料空気と熱交換して降温したのち、第2原空冷却器
12の冷却水により34℃以下に冷却する。そののち、
第2原空冷却器12を経た原料空気(水分:露点−20
℃以下,CO2 :0〜500ppm,温度34℃以下)
を第2吸着ユニットEの精製工程の第1吸着塔25もし
くは第2吸着塔26(以下、精製塔という)に供給し、
ここで水分:露点−70℃以下,CO2 :1ppm以下
まで精製する。このとき、アセチレン等の炭化水素も同
様に吸着除去する。なお、原料空気を第2原空冷却器1
2で冷却することなく、第2吸着ユニットEの精製塔2
5(26)に供給する場合には、吸着温度が高く、吸着
剤のCO2 を吸着する吸着容量が半減することになる。
そして、第2吸着ユニットEの精製塔25(26)を経
た原料空気(精製ガス)をパイプ31により第1および
第2の主熱交換器40a,40b,精留塔41に送る
(図6参照)。
【0021】一方、再生工程では、再生ガスを原空圧縮
機Aの排熱回収器5に供給し、ここで圧縮機4の圧縮熱
を回収して加熱する(30→100℃)。ついで、排熱
回収器5を経た再生ガスを第2再生ヒーター27により
210℃程度に加熱したのち、第2吸着ユニットEの再
生工程の第2吸着塔26もしくは第1吸着塔25(以
下、再生塔という)に供給し加熱する。この実施の形態
では、再生ガスを効率よく利用するために、第2吸着ユ
ニットEでの精製工程,再生工程(加熱工程+冷却工
程)を第1吸着ユニットCでの精製工程,再生工程(加
熱工程+冷却工程)より1時間早める(図5参照)。
【0022】第2吸着ユニットEの再生塔26(25)
が加熱工程の初期1時間は、第1吸着ユニットCが切替
中であるため、パイプ28中の再生塔26(25)使用
済み再生ガスをパイプ19,放出弁19aにより放出す
る。すなわち、再生ガスとして、精留塔41で発生した
排ガスを使用しているため、再生ガス量を変動させるこ
とは精留塔41の圧力等の制御に外乱を与えることにな
る。これを防止するために、この実施の形態では、再生
ガスが必要でない場合に(切替時に)、同一量を外部に
放出している。
【0023】第2吸着ユニットEの再生塔26(25)
の加熱工程の1時間経過後、第1吸着ユニットCの第2
吸着塔16もしくは第1吸着塔15は加熱工程に入る。
この加熱工程では、再生塔26(25)を加熱した再生
ガスは第1再生ヒーター17により170℃程度に再加
熱されたのち、上記加熱工程の第2吸着塔16もしくは
第1吸着塔15(以下、再生塔という)を加熱する。な
お、第2吸着ユニットEの再生塔26(25)が加熱工
程に入ったとき、この再生塔26(25)の加温のため
に再生ガスは熱量を消費し、再生塔26(25)の塔出
口では常温の状態となっているが、加熱工程の約1時間
経過後には、次第に再生塔26(25)の塔本体が加温
され、上記再生塔26(25)の塔出口での再生ガスの
温度も上昇を始める。第1吸着ユニットCの再生塔16
(15)の加熱工程は、上記再生塔26(25)の塔出
口での再生ガスが温度上昇を始めた時間にスタートす
る。
【0024】つぎに、第2吸着ユニットEの再生塔26
(25)の加熱工程終了後、冷却工程に入る。この冷却
工程は、パイプ29,切換弁29aにより、再生ガスを
直接再生塔26(25)に導入して行う。第2吸着ユニ
ットEの再生塔26(25)が冷却工程に入ったとき、
この再生塔26(25)の冷却のために再生ガスは高温
の状態となっている。そして、この高温の状態で再生ガ
スが第1吸着ユニットCの再生塔16(15)に供給さ
れる。それ以降も第2吸着ユニットEの再生塔26(2
5)が常温になるまでは、第1吸着ユニットCの再生塔
16(15)が加熱工程であるために、第2吸着ユニッ
トEの再生塔26(25)において加熱に使用された熱
はほとんど第1吸着ユニットCの再生塔16(15)の
加熱に再利用される。このように、両吸着ユニットC,
Eの切替時間を1時間遅らせることにより、再生熱の回
収を効率的に行うことができる。また、両吸着ユニット
C,Eの切替を同時に行わないことにより、精製ガスラ
インの圧力変動を低減することができる。
【0025】第2吸着ユニットEの再生塔26(25)
の冷却工程終了1時間前に、第1吸着ユニットCの再生
塔16(15)は冷却工程を開始する。その時点では、
再生塔26(25)使用済み再生ガスの温度はほぼ常温
となっているため、第1吸着ユニットCの再生塔16
(15)の冷却に支障はない。なお、第1再生ヒーター
17は作動停止の状態になっている。そして、第2吸着
ユニットEは冷却工程終了後に、切替工程に入る。その
とき、第1吸着ユニットCの再生塔16(15)は冷却
工程を続けているために、バイパスパイプ30,バイパ
ス弁30a,パイプ28により再生ガスを直接第1吸着
ユニットCの再生塔16(15)に送る。以上のような
プロセスにより、非常に効率良く、前処理装置を運転す
ることができる。また、切替工程には、昇圧・並列・脱
圧工程があり、精製は連続的に行われる。
【0026】上記の前処理装置により精製された原料空
気(精製ガス)は、図6に示すように、第1および第2
の主熱交換器40a,40bに送られる。図6におい
て、40aは第1の主熱交換器であり、上記の前処理装
置により精製された原料空気がパイプ31により送り込
まれる。40bは第2の主熱交換器であり、第1の主熱
交換器40aを経た原料空気が送り込まれる。41は、
塔頂に、凝縮器42a内蔵の分縮器42を備えた精留塔
であり、第1および第2の主熱交換器40a,40bに
より超低温に冷却されパイプ43を経て送り込まれる原
料空気をさらに冷却し、その一部を液化し液体空気44
として底部に溜め、窒素のみを気体状態で上部天井部に
溜めるようになっている。
【0027】45は液体窒素貯槽であり、内部の液体窒
素(高純度品)を、導入路パイプ46を経由させて精留
塔41の上部側に送入し、精留塔41内に供給される原
料空気の寒冷源にする。ここで精留塔41についてより
詳しく説明すると、上記精留塔41は天井板41aの上
側に分縮器42を備えており、上記分縮器42内の凝縮
器42aには、精留塔41の上部に溜る窒素ガスの一部
が第1の還流液パイプ47を介して送入される。この分
縮器42内は、精留塔41内よりも減圧状態になってお
り、精留塔41の底部の貯留液体空気(N2 50〜70
%,O2 30〜50%)44が膨脹弁49a付きパイプ
49を経て送り込まれ、気化して内部温度を液体窒素の
沸点以下の温度に冷却するようになっている。この冷却
により、凝縮器42a内に送入された窒素ガスが液化す
る。
【0028】51は液面計であり、分縮器42内の液体
空気44の液面が一定レベルを保つようその液面に応じ
てバルブ46aを制御し液体窒素貯槽45からの液体窒
素の供給量を制御する。精留塔41の上部側の部分に
は、上記分縮器42内の凝縮器42aで生成した液体窒
素が第2の還流液パイプ48を通って流下供給されると
ともに、液体窒素貯槽45から液体窒素が導入路パイプ
46を経て供給され、これらが精留塔41内を下方に流
下し、精留塔41の底部から上昇する原料空気と向流的
に接触し冷却してその一部を液化するようになってい
る。この過程で原料空気中の高沸点成分は液化されて精
留塔41の底部に溜り、低沸点成分の窒素ガスが精留塔
41の上部に溜る。
【0029】52は精留塔41の上部天井部に溜った窒
素ガスを製品窒素ガスとして取り出す取出パイプで、超
低温の窒素ガスを第2および第1の主熱交換器40b,
40a内に案内し、そこに送り込まれる原料空気と熱交
換させて常温にしメインパイプ53に送り込む作用をす
る。この場合、精留塔41内における最上部には、窒素
ガスとともに、沸点の低いHe(−269℃),H
2 (−253℃)が溜りやすいため、取出パイプ52
は、精留塔41の最上部よりかなり下側に開口してお
り、He,H2 の混在しない純窒素ガスのみを製品窒素
ガスとして取り出すようになっている。54は分縮器4
2内の気化液体空気を第2および第1の主熱交換器40
b,40aに送り込んだのちにパイプ8に供給する放出
パイプであり、54aはその保圧弁である。
【0030】55はバックアツプ系ラインであり、空気
圧縮系ラインが故障したときに液体窒素貯槽45内の液
体窒素を蒸発器56により蒸発させてメインパイプ53
に送り込み、窒素ガスの供給がとだえることのないよう
にする。57は不純物分析計であり、メインパイプ53
に送り出される製品窒素ガスの純度を分析し、純度の低
いときは、弁58,59を作動させて製品窒素ガスを矢
印Fのように外部に逃気する作用をする。60は真空保
冷函(一点鎖線で示す)であり、その内部に精留塔41
および第1,第2の主熱交換器40a,40bを収容す
ることにより、精留効率の向上を図っている。
【0031】上記構成において、つぎのようにして製品
窒素ガスの製造を行う。すなわち、上記の前処理装置に
より精製された原料空気を、精留塔41からパイプ52
を経て送り込まれる製品窒素ガス等によって冷やされて
いる第1,第2の主熱交換器40a,40bに送り込ん
で超低温に冷却し、その状態で精留塔41の下部内に投
入する。ついで、この投入原料空気を、液体窒素貯槽4
5から導入路パイプ46を経由して精留塔41内に送り
込まれた液体窒素および第2の還流液パイプ48から流
下する液体窒素と接触させて冷却し、一部を液化して精
留塔41の底部に液体空気44として溜める。この過程
において、窒素と酸素の沸点の差(酸素の沸点−183
℃,窒素の沸点−196℃)により、原料空気中の高沸
点成分である酸素が液化し、窒素が気体のまま残る。つ
いで、この気体のまま残った窒素を取出パイプ52から
取り出して第2および第1の主熱交換器40b,40a
に送り込み、常温近くまで昇温させメインパイプ53か
ら製品窒素ガスとして送り出す。この場合、精留塔41
内は、圧縮機2,4の圧縮力および液体窒素の蒸気圧に
より高圧になっているため、取出パイプ52から取り出
される製品窒素ガスの圧力も高い。他方、精留塔41の
下部に溜った液体空気44については、これを分縮器4
2内に送り込み凝縮器42aを冷却させる。この冷却に
より、精留塔41の上部から凝縮器42aに送入された
窒素ガスが液化して精留塔41用の還流液となり、第2
の還流液パイプ48を経て精留塔41に戻る。そして、
凝縮器42aを冷却し終えた液体空気44は気化し、放
出パイプ54により第2および第1の主熱交換器40
b,40aに送られ両主熱交換器40b,40aを冷や
したのちパイプ8に供給される。なお、液体窒素貯槽4
5から導入路パイプ46を経由して精留塔41内に送り
込まれた液体窒素は、原料空気液化用の寒冷源として作
用し、それ自身は気化して取出パイプ52から製品窒素
ガスの一部として取り出される。
【0032】このように、上記実施の形態では、従来例
における冷凍機を省略することができる。また、第1吸
着ユニットCを水分精製用(粗精製)とし、第2吸着ユ
ニットEを水分精製用(精密精製)とCO2 精製用とし
ているため、第1吸着ユニットCの両吸着塔15,16
および第2吸着ユニットEの両吸着塔25,26の吸着
剤の充填量を低減することができる。しかも、第1吸着
塔15がCO2 の濃縮の役割を果たすため、第2吸着塔
16の吸着容量が大きくなり、第2吸着塔16の充填量
を低減することができる。しかも、第1および第2の吸
着ユニットC,Eに分離したことにより、第2吸着ユニ
ットEで再生に使用した再生ガスを第1吸着ユニットC
の再生に使用することができる。さらに、両吸着ユニッ
トC,Eの工程を1時間ずらすことにより、第2吸着ユ
ニットEの再生に利用した熱を第1吸着ユニットCの再
生にほとんど回収することができ、省エネルギーを実現
することができる。
【0033】また、上記実施の形態では、精留塔41の
上部に凝縮器42a内蔵型の分縮器42を設け、凝縮器
42a内へ精留塔41内の窒素ガスの一部を常時案内し
て液化するため、凝縮器42a内へ液化窒素が所定量溜
まったのちはそれ以降生成する液化窒素が還流液として
常時精留塔41内に戻るようになる。したがって、凝縮
器42aからの還流液の流下供給の断続に起因する製品
純度のばらつきを生じず、常時安定した純度の製品窒素
ガスを供給することができる。しかも、この実施の形態
では、製品窒素ガスの需要量に変動が生じても、液面計
51がバルブ46aの開度等を制御し、精留塔41に対
する液体窒素の供給量を制御することにより分縮器42
内の液体空気44の液面を一定に制御するため、需要量
の変動に迅速に対応できる。
【0034】図7は本発明の空気分離装置の他の実施の
形態を示している。この実施の形態では、精留塔41内
に第2の凝縮器61を設けている。すなわち、上記精留
塔41内に第2の凝縮器61を設け、ここに、導入路パ
イプ46から液体窒素貯槽45の液体窒素を寒冷源とし
て供給し、精留塔41内を上昇する原料空気を冷却し酸
素等の高沸点分を液化して精留塔41の底部に溜め、沸
点の低い窒素ガスを精留塔41の上部に溜めるようにし
ている。そして、第2の凝縮器61内において寒冷とし
ての作用を終えて気化した気化液体窒素を放出路パイプ
62に入れ、第2および第1の主熱交換器40b,40
aを経由させて熱交換させたのち系外に放出するように
している。それ以外の部分は上記実施の形態と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。この実施の
形態でも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。
【0035】なお、上記両実施の形態では、再生工程に
おいて、再生ガスとして、精留塔41で発生した排ガス
を用いているが、第2吸着ユニットEの両吸着塔25,
26の塔出口の精製ガスを用いてもよい。また、上記両
実施の形態では、再生ガスを排熱回収器5に導入してい
るが、この排熱回収工程は省エネルギーのための工程で
あり、必要不可欠なものではない。また、上記両実施の
形態では、切替時間を1時間に設定しているが、1時間
に限定するものではない。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の空気分離装置に
よれば、第2の吸着塔の前段に設けた第1の熱交換器,
凝縮水分離器および第1の吸着塔により、原料空気中の
水分を除去することができ、従来例の冷凍機を削除する
ことができる。
【0037】また、本発明において、第1の吸着塔およ
び第2の吸着塔をそれぞれ2塔式とし、精製工程におい
て、第1の吸着塔では主に原料空気中の水分を吸着除湿
し、第2の吸着塔では原料空気中の水分をさらに吸着除
去するとともに、炭酸ガスを吸着除去する場合には、つ
ぎのような利点がある。すなわち、通常の2塔式を直列
にすると、再生ガス量不足のためにシステムとして成立
しないのに対し、本発明では、そのシステムを成立させ
ることができるという利点がある。より詳しく説明する
と、本発明では、第1の吸着塔を水分精製用(粗精製
用)として用い、第2の吸着塔を水分精製用(精密精製
用)と炭酸ガス精製用として用い、また、第2の吸着塔
に原料空気を導入する前に、第1の吸着塔の水分吸着時
に発生する吸着熱を第2の熱交換器により除去するよう
にしている。したがって、第2の吸着塔の運転温度が低
下し、吸着剤の炭酸ガス吸着容量が大きくなり、第2の
吸着塔の充填量が低減する。しかも、第1の吸着塔を水
分精製用(粗精製用)とすることにより、吸着剤量に余
裕が不要となり、第1の吸着塔の充填量が低減する。ま
た、第1の吸着塔と第2の吸着塔とに分離することによ
り、第2の吸着塔で再生に使用した、多量の炭酸ガスお
よび少量の水分を含む再生ガスを、再度第1の吸着塔の
再生に使用することができ、必要再生ガス量が半減す
る。また、第1の吸着塔において、吸着剤として合成ゼ
オライトを使用した場合には、運転の初期段階でほぼ全
量の炭酸ガスを吸着し、また、それ以降(中期,後期)
で炭酸ガスを通常の濃度の1.5倍以上の濃度で放出す
る。したがって、第2の吸着塔にとっては、高濃度の炭
酸ガスを吸着することとなり、その場合の吸着剤の吸着
容量は増加する。これにより、第2の吸着塔の吸着剤の
充填量を低減することができる。
【0038】また、本発明において、第1の吸着塔に用
いる吸着剤が水分容量の大きい合成ゼオライトであり、
第2の吸着塔に用いる吸着剤が炭酸ガスの吸着容量の大
きい合成ゼオライトである場合には、第1の吸着塔を水
分精製用として用い、第2の吸着塔を水分精製用と炭酸
ガス精製用として用いるのに、好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気分離装置の前処理装置のフローシ
ートを示す図である。
【図2】上記フローシートの要部を示す図である。
【図3】上記フローシートの要部を示す図である。
【図4】上記フローシートの要部を示す図である。
【図5】精製工程および再生工程の説明図である。
【図6】上記前処理装置により精製された原料空気のフ
ローシートを示す図である。
【図7】本発明の空気分離装置の他の実施の形態を示す
構成図である。
【符号の説明】
2,4 圧縮機 10 第1原空冷却器 11 ミストセパレーター 12 第2原空冷却器 15 第1吸着塔 16 第2吸着塔 25 第1吸着塔 26 第2吸着塔 C 第1吸着ユニット E 第2吸着ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 裏久保 嘉昭 大阪府堺市築港新町2丁6番地40 大同 ほくさん株式会社 堺工場内 (56)参考文献 特開 平8−291967(JP,A) 特開 平5−172458(JP,A) 特開 平9−38446(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25J 1/00 - 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より取り入れた原料空気を圧縮する
    圧縮機と、この圧縮機による圧縮熱によって昇温した原
    料空気を水と熱交換させて冷却する第1の熱交換器と、
    この第1の熱交換器による冷却によって発生した凝縮水
    を分離する凝縮水分離器と、この凝縮水分離器を経た原
    料空気中の水分をさらに吸着して除湿する第1の吸着塔
    と、この第1の吸着塔による吸着除湿によって昇温した
    原料空気を水と熱交換させて冷却する第2の熱交換器
    と、この第2の熱交換器を経由した原料空気中の炭酸ガ
    スと水とを吸着して除去する第2の吸着塔と、この第2
    の吸着塔を経た原料空気を超低温に冷却する主熱交換手
    段と、この主熱交換手段により超低温に冷却された原料
    空気の一部を液化して底部に溜め窒素のみを気体として
    上部側から取り出す精留塔と、この精留塔から気体とし
    て取り出される窒素を上記主熱交換手段を経由させその
    内部を通る原料空気と熱交換させることにより温度上昇
    させ取り出す窒素ガス取出路とを備え、上記第1および
    第2の吸着塔をそれぞれ別々に設け、第2の吸着塔を経
    た再生ガスを第1の吸着塔に供給するように構成したこ
    とを特徴とする空気分離装置。
  2. 【請求項2】 第1の吸着塔および第2の吸着塔をそれ
    ぞれ2塔式とし、精製工程において、第1の吸着塔では
    主に原料空気中の水分を吸着除湿し、第2の吸着塔では
    原料空気中の水分をさらに吸着除去するとともに、炭酸
    ガスを吸着除去する請求項1記載の空気分離装置。
  3. 【請求項3】 第1の吸着塔に用いる吸着剤が水分吸着
    容量の大きい合成ゼオライトであり、第2の吸着塔に用
    いる吸着剤が炭酸ガスの吸着容量の大きい合成ゼオライ
    トである請求項1または2記載の空気分離装置。
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