JPH0446411A - 水晶振動子、該振動子を備えた発振器モジュール及び該モジュールの製造方法 - Google Patents

水晶振動子、該振動子を備えた発振器モジュール及び該モジュールの製造方法

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JPH0446411A
JPH0446411A JP15409390A JP15409390A JPH0446411A JP H0446411 A JPH0446411 A JP H0446411A JP 15409390 A JP15409390 A JP 15409390A JP 15409390 A JP15409390 A JP 15409390A JP H0446411 A JPH0446411 A JP H0446411A
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Japan
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crystal
oscillator module
crystal resonator
annealing
pattern
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JP15409390A
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Shinichi Yamamoto
真一 山本
Kageharu Yoshizawa
景晴 吉澤
Atsushi Tani
谷 厚志
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 目     次 概  要(発明の開示内容) 産業上の利用分野 背  景  技  術 発明の開示 実  施  例 発明の効果 概  要(発明の開示内容) 水晶板の表面及び裏面にそれぞれ、へUパターンを形成
し、これらのAuパターンのうちいずれか一方の上にA
gパターンを形成してなる水晶振動子が開示されている
。この構成によると、Auパターンのみが形成されてい
る場合と比較して高次非調和振動が生じにくい。また、
この振動子をモールド部品とともに気密封止して発振器
モジュールを構成したときに、モールド部品から発生し
たガス等の影響による発振周波数変動が生じにくい。
また、このモジュールの製造に際して、気密封止に先立
って特定のアニーリングを施すことによって、さらに発
振周波数の安定性が増す。
産業上の利用分野 本発明は、水晶振動子とこの水晶振動子を備えた発振器
モジュールとこの発振器モジュールの製造方法とに関す
る。
背  景  技  術 振動子として水晶振動子を備えた電圧制御水晶発振器(
VCXO)においては、周波数の可変範囲は水晶振動子
の容量比の逆数に比例する。そして、その容量比は、水
晶振動子の厚み振動(主として厚み滑り振動)のモード
の次数の二乗に比例する。従って、vcxoの周波数可
変範囲を広くするためには、厚み振動の基本波モードを
利用することが有効である。水晶振動子の基本波モード
を利用してVHF帯(特に40MHz以上の周波数帯)
のvcxoを実現しようとする場合、厚みが30μm程
度の極めて薄い水晶振動子が要求される。この種の薄い
水晶振動子においては、その両面に形成する励振電極の
材質がAu(ρ=19300kg/rn″)等のように
密度が大きいものであると、質量負荷効果に起因して厚
み振動の伝搬方向における高次の非調和振動が副共振と
なって共振点近傍に発生し、その結果発振器が異常発振
し易くなる。このため、薄い水晶振動子においては、そ
の両面に形成される励振電極の材質として、Ag(ρ=
 10490 kg/m’)等の密度が小さいものが一
般に使用される。然しなから、Ag等の金属は、Au等
の金属と比べて活性であるので、発振周波数の安定化を
図るためには、水晶振動子のみを単独に気密封止して使
用することが要求され、その水晶振動子を備えた発振器
モジュール等の装置の大型化を避けることができない。
発明の開示 この発明の目的は、高次の非調和振動が生じにくく然も
発振周波数を安定化する上で振動子のみの気密封止が不
要な40〜50MHz帯用の水晶振動子を提供すること
である。
この発明の他の目的は、上記水晶振動子を用いて小型化
が容易な発振器モジュールを提供することである。
この発明の更に他の目的は、上記モジュールの製造方法
を確立して、発振周波数のさらなる安定化を図ることで
ある。
この発明のある側面によると、均一な厚みの部分を有す
る水晶板と;該水晶板の少なくとも上記均一な厚みの部
分の表面及び裏面に設けられ、上記水晶板に厚み振動を
生じさせるための第1及び第2のAuパターンと;該第
1及び第2のAuパターンのいずれか一方の上に設けら
れたAgパターンと;を含んでなる水晶振動子が提供さ
れる。
この構成によると、Auのみからなる励振電極を形成し
た場合と比較して高次の非調和振動がすこぶる生じにく
くなる。また、この水晶振動子を気密封止せずに使用し
た場合に、Agのみからなる励振電極を形成したときと
比較して発振周波数が著しく安定化される。
本発明の他の側面によると、本発明の水晶振動子を振動
子とする発振回路と;該発振回路の構成要素が表面実装
されたハイブリッド基板と;該ハイブリッド基板が搭載
され、上記発振回路を外部と接続するためのリード端子
が設けられたベースと;該ベースの上記ハイブリッド基
板の側を気密封止するキャップと;を含んでなる発振器
モジニールが提供される。
本発明の更に他の側面によると、リード端子が設けられ
たベースにハイブリッド基板を搭載してアニーリングを
施す第1のステップと;上記ハイブリッド基板上に水晶
振動子を表面実装して発振回路を構成し、該回路を上記
リード端子に接続する第2のステップと;該第2のステ
ップの生産物についてアニーリングを施す第3のステッ
プと;該第3のステップを経た上記生産物について上記
発振回路の発振周波数の調整を行う第4のステップと;
該第4のステップを経た上記生産物についてアニーリン
グを施す第5のステップと;該第5のステップを経た上
記生産物をキャップにより気密封止する第6のステップ
と;を含んでなる発振器モジュールの製造方法が提供さ
れる。
実  施  例 以下、本発明の発想に至った経緯及び本発明の望ましい
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
我々は水晶板についてのポリッシング、エツチング等の
研磨技術を改善して、40〜50MHz帯に厚みすべり
振動の基本波モードを有する水晶振動子の開発に成功し
た。第12図は、51.8Mflz近傍に基本波モード
を有する水晶振動子のインピーダンス特性図である。同
図において、縦軸はインピーダンス1Z1、横軸は周波
数である。この振動子の厚みは32μm、容量比は26
0である。
容量比に関しては、3次、5次のオーツイートーンモー
ド等の高次モードを利用した場合と比較して著しく小さ
いので、この振動子を備えたV CX Oにおいては、
±50ppm/ν以上の周波数可変幅の実現が約束され
る。又、機械的品質係数Qは16500と大きく、鋭い
共振ピークが得られている。
又、第13図は、我々が開発に成功した他の水晶振動子
のインピーダンス(アドミタンス)特性スである。同図
において、縦軸はアドミタンス1Y横軸は周波数である
。この振動子の厚みも30μmと接絶て薄いものである
水晶振動子の励振電極の材質は、当該水晶板の摩みに応
じて使い分けられるのが通例である。即ち、HF帯(1
〜2 QMHz )に基本波モードを有する場合には、
水晶板の厚みは約0.1=1.60と厚いので励振電極
の材質に対する自由度は大きく、A、 uやAg等がそ
の化学的安定性、電気的伝導性の良さから用いろれる。
一方、周波数が高いVHF帯に基本波モードを有する場
合には、水晶板の厚みが40μm以下と薄くなるので、
質量負荷効果に起因する厚み振動の伝搬方向の高次の非
調和振動が共振ピーク近傍に発生することを防止するた
めに、密度が小さいAgが励振電極の材質として一般に
使用される。第12図及び第13図に示された特性もA
gからなる励振電極を用いた場合のものである。
励振電極の材質としてAgが用いられている場合、Ag
の活住度はΔUのそれと比較して大きいので、水晶振動
子のみを葦独で気密封止し、これを基板に実装して発振
器モジュール等の装置が提供される。第14図はこのよ
うな発振器モジュールの破断側面図である。水晶振動子
2はCANケース4内に気密封止され、発振回路の他の
構成部品6と共に基板8に実装される。10はこの発振
回路を外部と接続するためのリード端子である。
各構成部品が実装された基板8はベース12上に搭載さ
れ、ベース12の基板8側はキャップ14により気密封
止されている。
第14図に示されたモジュールにおいては、水晶振動子
がケース内に気密封止されてしするので、機械的な調整
による周波数調整を行うことができず、周辺回路部品の
バラ−メータを変化させることによる周波数調整を余儀
なくされる結果、発振器の小型化、低背化、低コスト化
が阻害されることになる。又、水晶振動子の気密封止の
ためのケースが必要であることからも発振器モジュール
が大型化する。
このような点に鑑み、水晶振動子をケース内に気密封止
することなく、直接基板にバイブ’J ンド実装するこ
とが提案されている。この場合、室温動作時には、発振
周波数の経時的変動はほとんどないが、高温動作時にお
いては、発振周波数の経時的変動が大きく、信頼性に欠
ける士いうことが実験により明りかとなった。
第12図に示された特性の水晶振動子(励振電極はAg
)を種々の状態で発振させた場合における発振周波数の
経時変化を第15図に示す。同図において縦軸は発振周
波数の変化量Δfを実験開始時の発振周波数fて除した
値(単位はppm )、横軸は経過日数である。16で
示されるのは、第14図に示されたように水晶振動子を
気密封止して70℃で放置した場合についてのもの、1
8で示されるのは、水晶振動子をそのままハイブリッド
実装して室温で放置したもの、20で示されるのは、水
晶振動子を同じくそのままハイブリッド実装して70℃
で放置した場合についてのものである。Agのみからな
る励振電極を備えた水晶振動子にあっては、そのままハ
イブリッド実装して高温下に放置した場合に発振周波数
の経時変動が大きいことが明らかである。
この発振周波数の大きな経時変化の原因としては、発振
回路を構成するための振動子以外の電子部品、例えばチ
ップコイル、トランジスタ、IC等のモールド部品から
放出されたガス原子又はガス分子が水晶振動子の表面に
吸着した結果、吸着膜の質量負荷効果が現れるからであ
ると考えられる。このような質量負荷効果が現れると発
振周波数は低下する。特に振動子の厚みが30〜40μ
mと薄い場合には、発振周波数の低下は顕著である。発
振回路の構成部品のうち、ガス放出が大きいと考えられ
るミニモールド型チップコイルを使用しなかった場合に
おける発振周波数の経時変化を測定した。尚、チップコ
イルは、発振周波数の可変幅をより広くするために水晶
振動子に直列に接続する部品である。
チップコイルを使用しなかった場合における70℃での
発振周波数の経時変化を第15図に22で示す。この場
合に経時変化がほとんどないことがわかる。従って、主
としてチップコイルから放出したガスに起因して発振周
波数が経時的に著しく変化していたものと考えられる。
黙しながら、発振周波数の可変幅を大きくするためには
チップコイルの使用は不可欠であるから、周波数可変幅
の大きいvcxoを提供するためには、チップコイルを
使用せざるを得ない。そこで、チップコイルからのガス
放出についてはある程度許容することとし、いかにして
ガス原子あるいはガス分子が水晶振動子表面に吸着しに
くくなるかを考えることにする。
本発明では、ガス原子あるいはガス分子の水晶振動子へ
の吸着を抑制するために、励振電極の材質としてAgと
Auとを混在使用する。ガス原子あるいはガス分子が吸
着しにくいAuを全部の励振電極に使用していないのは
、Auの密度が大きいことに起因して、発振周波数を所
要の範囲内に制御し且つ高次の非調和振動による副共振
を主共振点及び反共振点の近傍に生じさせないことが困
難だからである。
第1図は本発明の実施例を示す水晶振動子の斜視図、第
2図はそのII−It線断面図である。24は均一な厚
みを有する円板状の水晶板であり、この水晶板24の表
面及び裏面にはそれぞれ水晶板24に厚み振動を生じさ
せるための第1及び第2のAuパターン26.28が設
けられている。第1のAuパターン26は、水晶板24
の表面の側の概略中央部に形成された円形の励振電極部
26aと、この励振電極部26aから水晶板24の縁に
まで延在する外部接続端子部26bとからなる。
第2のAuパターン28も同じように励振電極部28a
と外部接続端子部28bとからなる。水晶板表面側の励
振電極部26aの上には、これと同一径の同じく円形の
Agパターン30が設けられている。
この構成によると励振電極の全てを十分な厚みのAuか
ら形成した場合と比較して高次の非調和振動による副共
振が主共振点及び反共振点の近傍に生じにくく、しかも
Agパターン30における蒸着量を調整することによる
周波数調整が可能になるから、周波数調整が容易である
。又、水晶板24の裏面側にはAuパターン28のみし
か形成されていないので、この面へのガス分子あるいは
ガス原子の吸着率が低下する。
水晶板24の表面及び裏面についてポリッ/ング、エツ
チングを施すことによって、各面を鏡面に形成すること
ができ、厚み振動を良好に生じさせることができる。V
HF帯用には30〜40μmの厚みの水晶板が適してお
り、この実施例では水晶板24の厚みは32μmである
。第1及び第2のAuパターン26.28が薄すぎると
導電性がよくなく、厚すぎると副共振の悪影響が出易く
なるので、各、へUパターン26.28の厚みは300
から600人であることが望ましい。Auパターン、A
gパターンは蒸着により形成することができる。
この実施例では、水晶板の表面及び裏面側の励振電極部
26a、28aは互いに対向した位置に形成されている
が、外部接続端子部26b、28bは水晶板24の表面
及び裏面において互い違いに設けられている。これによ
り外部接続端子B26b、28bの端部を十分に離間す
ることができるので、電気的な接続が容易になる。
第3図を参照すると、水晶板表面側の外部接続端子部9
5bに水晶板裏面側にまで延在する導体パターン32が
接続されている水晶振動子の断面図が示されている。こ
の構成によると、同一平面上−に位置する外部接続端子
部28b及び導体パターン32によりこの水晶振動子の
電気的な接続をなすことができるので、この構成は水晶
振動子を表面実装する場合に適している。
第4図を参照すると、第1.第2のAuパターン26.
28と水晶板24との聞にCr又はNiからなる下地パ
ターン34.36が介在している水晶振動子の断面構成
が示されている。この構成によると1、へUパターンの
密着力を増大させることができる。この場合、副共振の
影響を抑制するたtに、下地パターン34.36をAu
パターン26.28よりも薄く形成しておくことが望ま
しい。
第5図を8照すると、第1図乃至第4図により説明し、
た構成を有し、あるいはそれを変形した構成を有する水
晶振動子(以下「本発明の水晶振動子」あるいは単に「
水晶振動子」という。)を構成要素とするvCx○の回
路図が示さとている。
この回路構成によると、制御7圧VFl+ VF2を調
整することにより、:: 50ppm/vの変化率でも
って広い周波数範囲に渡って発振周波数を可変すること
ができる。
第6図を参照すると、本発明の水晶振動子を備えた発振
器モジュール(VCXOモジュール)の断面構成が示さ
れている。40は本発明の水晶振動子38を振動子とす
る例えば第5図に示された発振回路の構成要素が表面実
装されたハイブリッド基板である。42,44.46は
トランジスタ、抵抗器、キャパシタ、インダクタ等の発
振回路の構成部品である。水晶振動子38は、金属小片
の両端を同一の側に直角に折り曲げて形成された弾性変
形可能な二つの台48.50を介してバイブIJ 、ド
基板40上に表面実装されており、これにより、水晶振
動子38に対する電気的な接続がなされると共に、温度
変化に起因する熱ストレスを水晶振動子38に生じさせ
ることなく水晶振動子38の固定がなされるようになっ
ている。52は外部接続用のリード端子54.56が設
けられたベースであり、ハイブリッド基板40はこのベ
ース、52上に搭載されている。この実施例では、ベス
52は金属製であり、リード端子54.56は、ベース
52に形成された孔にガラス材58゜60を介し、てt
通して設けられている。リード端子54.56と搭載さ
れた発振回路との接続は、ハイブリッド基板40の上面
において図示しない導体パターンとリード端子54.5
6とを半田付けすることにより行うことができる。
62はベース52のハイブリッド基板4Qの側を気密封
止するキャップであり、この実施例では金属製のキャッ
プ62がベース52の縁部に抵抗溶接により固定されて
いる。この実施例のようにリード端子54.56をベー
ス52にガラス材を介して固定し、ベース52とキャッ
プ62の接合を抵抗溶接に行うことにより、良好な気密
封止性を得ることができる。又、金属製のベース52及
びキャップ62を用いることによって、電磁遮蔽性が向
上し、発振回路のS/N特性が良好になる。
第7図を参照すると、第6図に示されたvcXOモジュ
ールの70℃での発振周波数の経時変化の様子が示され
ている。この図において縦軸及び横軸は第15図におけ
るものと同一である。68て示されるのは、本発明の発
振器モジュールについてのものであり、2oて示される
のは、励振電極の全てをAgから形成した水晶振動子を
備えたvcxoについてのものである。周波数変化量が
経過時間の常用対数に比例するとして変化率を計算する
と、本発明においては約−7ppm/decadeとな
っており、従来構成における変化率的−3(lppm/
decadeと比べて改善されていることが明らかであ
る。
このように水晶振動子の特定の構成を採用することによ
り、比較的短期における発振周波数の経時変化を小さく
抑えることができる。長期的な経時変動を改善するため
には、発振器モジュールを製造するに際して、キャップ
により気密封止するまでの間に不所望なガス分子やガス
原子を構成部品から十分に放出させておくことが有効で
あると考えられる。このような観点にたって第8図に示
されるような製造プロセスが提案される。
第6図の発振器モジュールの断面図及び第8図の製造プ
ロセス図を参照しながら、この製造プロセスを説明する
。まず、第1のステップ110ではリード端子54.5
6が設けられたベース52ニハイフリツド基板40を搭
載してアニーリングを施しておく。このとき、水晶振動
子を除いて発振回路の構成部品は既にハイブリッド基板
40に表面実装されている。次いで第2のステップ12
0では、ハイブリッド基板40上に本発明の水晶振動子
38を表面実装して発振回路を構成し、この発振回路を
リード端子54.56に接続する。
このとき、キャップのキャップフレーム64をベース5
2に固定しておいても良い。しかる後、第3のステップ
130では第2のステップの生産物についてアニーリン
グを施す。そして、ステップ140ではアニーリングが
施された上記生産物について発振回路の発振周波数の調
整を行う。この場合、発振周波数の調整は、水晶振動子
38のAgパターン上に例えばキャップフレーム64を
介して蒸着するAgの量を調節することにより行うこと
ができる。次いで、第5のステップ150では、発振周
波数の調整を施された上記生産物について更にアニーリ
ングを施す。最後に第6のステップ160では、第5の
ステップを経た上記生産物を気密封止する。この気密封
止は、上述のようにキャップフレーム64が既にベース
52に固定されている場合には、蓋部材66をキャップ
フレーム64に接合することにより行われる。
第1のステップ110及び第3のステップ130におけ
るアニーリング条件としては、100〜120℃の温度
下に6時間以上−回放置するものが採用され得る。又、
第5のステップ150におけるアニーリング条件として
は、例えば第9A図乃至第9D図に示されるものが採用
され得る。各工程のアニーリング条件として、例示され
た条件以外の条件を採用し得ることはもちろんである。
第9A図に示されたアニーリングは、100〜120℃
の温度下に6時間以上−回放置するものである。第9B
図に示されたアニーリングは、100〜120℃の温度
下に6時間以上放置することを、放冷を介して2回繰り
返すようにしたものである。第9C図に示されたアニー
リングは、100〜120℃の温度下に6時間以上放置
することを、放冷を介して3回繰り返すようにしたもの
である。第9D図に示されたアニーリングは、100〜
120℃の温度下に6時間以上放置することを、放冷を
介して3回繰り返した後に、60〜100℃の温度下に
15〜30分放置するようにしたものである。第9B図
、第9C図、第9D図に示されたアニーリング条件にお
ける放冷は、室温下で窒素雰囲気中に12時間以上放置
することにより行うことができる。
第8図に示された製造プロセスを採用した場合における
発振周波数の経時変化を第10図に示す。
同図において、7Qで示されるのは第9A図の条件に対
応し、72で示されるのは第9B図の条件に対応し、7
4で示されるのは第9C図の条件に対応し、76で示さ
れるのは第9D図の条件に対応する。
以下に示す表は、発振周波数の経時変動が経過日数の常
用対数に比例して変動するものと仮定して、第10図の
データに基づいて一次回帰直線を求t、傾き(−次係数
)αについての平均値〔α〕、標準偏差σ、最小値Mi
n、及び最大値Max、を各ケースについて整理して表
したものである。第9D図における一次回帰曲線を第1
1図に78で示しておく。−次回帰曲線はΔf/fをy
とし、経過日数をXとするときに、 y−αlog  x+β で表される。
表 しておくことを放冷を介して複数回繰り返すことにより
、発振周波数の経時変化が小さくなりその偏差も小さく
なっていることが分かる。又、第9D図に示されたよう
な低温アニーリングを採用することによっても、この効
果が更に顕著に生じていることが明らかである。
尚、表における単位はppm/clecadeである。
第10図のグラフ及び表から明らかなように、第5のス
テップにおいて所定温度で所定時間放置発明の詳細 な説明したように、本発明によると、高次の非調和振動
が生じにくく、しかも発振周波数を安定化する上で、振
動子のみの気密封止が不要な水晶振動子の提供が可能に
なるという効果を奏する。
又、この水晶振動子を用いて小型化が容易で然も発振周
波数の経時変動が少ない発振器モジュールの提供が可能
になるという効果もある。
更に、このモジュールの特定な製造プロセスを採用する
ことによって、発振周波数をより安定化することができ
るようになるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す水晶振動子の斜視図、 第2図は■−■線に沿った同振動子の断面図、第3図は
本発明の他の実施例を示す水晶振動子の断面図、 第4図は本発明の更に他の実施例を示す水晶振動子の断
面図、 第5図は本発明の水晶振動子を備えた発振器モジュール
(VCXOモジュール)の回路図、第6図は本発明の実
施例を示す発振器モジュールの断面図、 第7図は本発明の発振器モジュールを70℃に放置した
ときの発振周波数の経時変化を従来例と比較するグラフ
、 第8図は本発明の実施例を示す発振器モジュールの製造
工程図、 第9.へ図、第9B図、第9C図、及び第9D図は第5
のステップにおけるアニーリング条件の説明図、 第10図は第8図に示された製造工程を採用した場合に
おける発振周波数の経時変化を第9A図から第9D図で
それぞれ比較した図、 第11図は一次回帰直線の例を示す図、第12図及び第
13図は基本波モードを利用したVHF帯用0水晶振動
子のインピーダンス(アドミタンス)特性を示す図、 第14図は従来の発振器モジュールの部分破断側面図、 第15図は従来技術における発振周波数の経時変化の説
明図である。 24・・水晶板、 26・ 第1のAuパターン、 28・・・第2のA uパターン、 30・ Agパターン、

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.均一な厚みの部分を有する水晶板と; 該水晶板の少なくとも上記均一な厚みの部分の表面及び
    裏面に設けられ、上記水晶板に厚み振動を生じさせるた
    めの第1及び第2のAuパターンと; 該第1及び第2のAuパターンのいずれか一方の上に設
    けられたAgパターンと; を含んでなる水晶振動子。
  2. 2.上記第1及び第2のAuパターンは、それぞれ、上
    記水晶板の均一な厚みの部分の上に設けられた励振電極
    部と、該励振電極部から上記水晶板の縁にまで延在する
    外部接続端子部とからなる請求項1に記載の水晶振動子
  3. 3.上記外部接続端子部は、上記水晶板の表面及び裏面
    において互い違いに設けられている請求項2に記載の水
    晶振動子。
  4. 4.上記外部接続端子部のいずれか一方には、他方の外
    部接続端子部が設けられている上記水晶板の表面又は裏
    面にまで延在する導体パターンが接続されている請求項
    3に記載の水晶振動子。
  5. 5.上記水晶板の均一な厚みの部分の厚みは30〜40
    μmである請求項1に記載の水晶振動子。
  6. 6.上記第1及び第2のAuパターンの厚みは300〜
    600オングストロームである請求項5に記載の水晶振
    動子。
  7. 7.上記第1及び第2のAuパターンと上記水晶板との
    間には上記第1及び第2のAuパターンよりも薄いCr
    又はNiからなる下地パターンが介在している請求項6
    に記載の水晶振動子。
  8. 8.請求項1乃至7のいずれかに記載の水晶振動子を振
    動子とする発振回路と; 該発振回路の構成要素が表面実装されたハイブリッド基
    板と; 該ハイブリッド基板が搭載され、上記発振回路を外部と
    接続するためのリード端子が設けられたベースと; 該ベースの上記ハイブリッド基板の側を気密封止するキ
    ャップと; を含んでなる発振器モジュール。
  9. 9.上記ベースは金属製であり、上記リード端子は上記
    ベースに形成された孔にガラス材を介して貫通して設け
    られている請求項8に記載の発振器モジュール。
  10. 10.上記キャップは金属製であり、該キャップの上記
    ベースへの封止は抵抗溶接によりなされている請求項9
    に記載の発振器モジュール。
  11. 11.上記キャップは、上記水晶振動子のAgパターン
    に対向した位置に窓が形成されたキャップフレームと、
    該キャップフレームの上記窓を閉塞するフタ部材とから
    なり、上記キャップフレームをマスクとして上記Agパ
    ターン上にAgを蒸着し得るようにされた請求項10に
    記載の発振器モジュール。
  12. 12.リード端子が設けられたベースにハイブリッド基
    板を搭載してアニーリングを施す第1のステップと; 上記ハイブリッド基板上に請求項1乃至7のいずれかに
    記載の水晶振動子を表面実装して発振回路を構成し、該
    回路を上記リード端子に接続する第2のステップと; 該第2のステップの生産物についてアニーリングを施す
    第3のステップと; 該第3のステップを経た上記生産物について上記発振回
    路の発振周波数の調整を行う第4のステップと; 該第4のステップを経た上記生産物についてアニーリン
    グを施す第5のステップと; 該第5のステップを経た上記生産物をキャップにより気
    密封止する第6のステップと; を含んでなる発振器モジュールの製造方法。
  13. 13.上記第4のステップにおける発振周波数の調整は
    、上記水晶振動子のAgパターン上に蒸着するAgの量
    を調節することによりなされる請求項12に記載の発振
    器モジュールの製造方法。
  14. 14.上記第1、第3及び第5のステップにおけるアニ
    ーリングは、100〜120℃の温度下に6時間以上放
    置するものである請求項13に記載の発振器モジュール
    の製造方法。
  15. 15.上記第1及び第3のステップにおけるアニーリン
    グは、100〜120℃の温度下に6時間以上放置する
    ものであり、上記第5のステップにおけるアニーリング
    は、100〜120℃の温度下に6時間以上放置するこ
    とを、放冷を介して少なくとも3回繰り返すものである
    請求項13に記載の発振器モジュールの製造方法。
  16. 16.上記放冷は、室温下で窒素雰囲気中に12時間以
    上放置するものである請求項15に記載の発振器モジュ
    ールの製造方法。
  17. 17.上記第1及び第3のステップにおけるアニーリン
    グは、100〜120℃の温度下に6時間以上放置する
    ものであり、上記第5のステップにおけるアニーリング
    は、100〜120℃の温度下に6時間以上放置するこ
    とを、放冷を介して少なくとも3回繰り返した後に、6
    0〜100℃の温度下に15〜30分放置するものであ
    る請求項13に記載の発振器モジュールの製造方法。
  18. 18.上記放冷は、室温下で窒素雰囲気中に12時間以
    上放置するものである請求項17に記載の発振器モジュ
    ールの製造方法。
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