JPH0446274Y2 - - Google Patents

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JPH0446274Y2
JPH0446274Y2 JP10611187U JP10611187U JPH0446274Y2 JP H0446274 Y2 JPH0446274 Y2 JP H0446274Y2 JP 10611187 U JP10611187 U JP 10611187U JP 10611187 U JP10611187 U JP 10611187U JP H0446274 Y2 JPH0446274 Y2 JP H0446274Y2
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film
photosensitive
screen
photosensitive film
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、スクリーン印刷用版のフイルム貼
付装置に関する。更に詳細には、スクリーン印刷
に使用するスクリーン版のスクリーン膜に感光性
フイルムを貼り付けるために用いるフイルム貼付
装置に関する。
[従来の技術] スクリーン印刷に用いられるスクリーン版は、
例えば、直間法では、感光性を有する感光膜とベ
ースフイルムとの2層からなる感光性フイルム
を、スクリーン膜の一方の面に接触させながら、
他方の面の側から感光乳剤を塗布することにより
感光性フイルムを貼付けて、このスクリーン膜上
の貼付けられた感光性フイルムからベースフイル
ムを取り除いた後、感光させることによつてスク
リーン印刷用版を調整していた。
このような感光性フイルムをスクリーン膜上に
貼り付けるためのスクリーン印刷用フイルム貼付
装置としては、例えば特開昭61−113063号公報
(第6図及び第7図参照)などに記載されるよう
な装置が知られている。
このようなスクリーン印刷用フイルム貼付装置
1は、第6図(正面図)及び第7図(右側面図)
に示すように、ベース23左右に相対峙した左右
側壁24a,24bを立設し構枠してなる基台2
5と、この基台25に立脚固定された支持盤26
に、フイルム基材27面に浸潤可能な所定膜厚の
乳剤製の塗膜を剥離可能に層着してなる乳剤フイ
ルム28を密接支持させると共に、この乳剤フイ
ルム28前面に平板状スクリーン印版3を押圧固
定するクランプ29を有する支持機構30と、モ
ーター31の回転力を両側壁24a,24bの上
下に配設されたスプロケツトホイール7a,7b
に掛けられたチエーン8に伝達し、このチエーン
8に横架する塗膜への浸潤材料を保持している塗
布供給部材32をスクリーン印版3の前側でスク
リーン膜2に沿つて昇降させる塗布昇降機構33
と、塗布供給部材32の上昇時はスクリーン膜2
面に塗布供給部材32を前進させ、その前縁を当
接、傾斜させた状態とし、塗布供給部材32の下
降時は塗布供給部材32を水平復帰させ、後退さ
せることでスクリーン膜2面から離反させるよう
スクリーン印版3の前側に配置される塗布作動機
構34と、塗布供給部材32の昇降、前進、傾
斜、水平復帰、後退を制御する制御機構34とか
ら構成されているものである。
また、本出願人は、先に、第4図及び第5図に
示すような、スクリーン版型枠4によつて垂直に
保持されたスクリーン膜2と、このスクリーン膜
2の感光性フイルム5が垂下されていない側の面
に沿つて上下方向に移動して感光乳剤10をスク
リーン膜2面に塗布するバケツト11と、スクリ
ーン膜2の感光性フイルム5接触面のスクリーン
膜2上方に設けられ、かつ感光性フイルム5を垂
下させるフイルム連続送り出し装置(フイルムロ
ール19)と、垂下された感光性フイルム5をス
クリーン2に圧着し、かつ感光性フイルム5接触
面側に設けられたフイルム主支持ローラー12と
からなるフイルム貼付装置1を開発し、実願昭61
−89144号(実公平4−5380号)として出願した。
[考案が解決しようとする課題] しかし、前記特開昭61−113063号公報に記載の
フイルム貼付装置は一枚一枚感光性フイルムを切
断して塗布・貼り付けなければならず、また、短
時間で効率的に均一な膜厚のスクリーン印刷用版
を得ることができなかつた。
そこで、実願昭61−89144号として出願したフ
イルム貼付装置は、上記短時間で効率的に均一な
膜厚のスクリーン版を得ることができると共に、
感光性フイルムを一枚づつに切断して分割してか
ら塗布・貼り付ける必要がないので、感光性フイ
ルムへの塵埃や指紋などによる汚染を防止するこ
とができた。
しかしながら、上記フイルム貼付装置では、バ
ケツトによる感光乳剤の塗布開始に際して、感光
性フイルムの末端がローラーの陰に隠れているの
で、その感光性フイルム末端の位置決めが困難で
あつた。
特に、フイルム主支持具の下方に感光性フイル
ムの末端を位置決め設定すればフイルム端部に乳
剤が塗布されない部分が生じて、この部分より貼
り付けられた感光性フイルムが剥離し易くなつ
た。また、ローラーの上方に感光性フイルムの末
端を配置して貼り付けを開始すれば、貼り付け時
の初期の段階では感光性フイルムが十分にスクリ
ーン膜に貼り付けされていないために、ローラー
が上方へ移動する際に感光性フイルムにずり上が
りが生じて、貼り付けられた感光性フイルムに皺
が生じ易かつた。
本考案は、上述の課題を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、効率良
く塗布・貼り付けできると共に、均一な膜厚の感
光性フイルムを皺を発生させずに容易にスクリー
ン印刷用版を調整しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案者は上記課題を解決するために鋭意研究
を重ねて本考案を完成するに至つた。
すなわち、本考案のフイルム貼付装置は、スク
リーン印刷用版のスクリーン膜の一方の面側に感
光性フイルムを接触させた状態で、他方の面側か
ら感光乳剤を塗布することによつてスクリーン膜
に感光性フイルムを貼り付けるためのフイルム貼
付装置において、該装置が、スクリーン膜を張着
したスクリーン版型枠を実質的に直立に保持する
ためのスクリーン保持手段と、該スクリーン膜の
感光性フイルム接触面側に感光性フイルムを送り
出して垂下させるためのフイルム送り出し手段
と、該感光性フイルムが垂下されない側のスクリ
ーン膜面に沿つて上下方向に移動自在に形成され
た感光乳剤を塗布するバケツトと、前記送り出さ
れて垂下された感光性フイルムをスクリーン膜面
に押し付けて前記バケツトの移動に対向して上下
方向に連動するフイルム主支持具と、前記感光性
フイルムの最下端部よりも上方の最下端部近傍に
設けられていて、かつ、フイルム主支持具の上方
で一定の間隔に配設されていて、前記バケツト及
びフイルム主支持具と連動して移動自在に形成さ
れており、前記垂下された感光性フイルムの下端
をスクリーン膜面に押し付けながら上方に移動
し、それによつて該フイルム主支持具が感光性フ
イルムの下端よりも上方に移動して感光性フイル
ムをスクリーン膜面に押し付けた時に、該感光性
フイルムの押さえ付けから離脱するように形成さ
れているフイルム補助支持具と、前記バケツトと
フイルム主支持具の移動開始時にフイルム補助支
持具を垂下された感光性フイルムをスクリーン膜
面に押し付けながら上方に移動させて、該フイル
ム主支持具が感光性フイルムの最下端よりも上方
に移動して感光性フイルムの下端をスクリーン膜
面に押し付けた時に、前記フイルム補助支持具を
感光性フイルムの押さえ付けから離脱させる離脱
機構と、更に、前記フイルム主支持具を感光性フ
イルムのスクリーン膜接触面と反対側の面に沿つ
て前記バケツトの移動に対向して上方向に移動さ
せると共に、前記バケツトをスクリーン膜面に沿
つて上方向に移動させる上昇機構とからなる、感
光乳剤をスクリーン膜を通して前記垂下された感
光性フイルム面に塗布するため塗布作動手段とか
ら構成されていることを特徴とするものである。
本考案の好ましい態様において、垂下する感光
性フイルムの上部を感光性フイルムの幅方向に切
断するためのカツターと、このカツターの下方に
設けられ、貼り付けする感光性フイルムをスクリ
ーン膜面に保持すると共にフイルム主支持具の上
端到着前に感光性フイルムの押さえ付けから離脱
する第2のフイルム補助支持具とを更に備えるこ
とができる。
また、この考案の好ましい態様において、フイ
ルム主支持具をローラー、棒状材又は横長板状材
から生るものとすることができる。
更に、この考案の好ましい態様において、フイ
ルム補助支持具をローラー、棒状材又は横長板状
材からなるものとすることができる。
[作用] 以下に図面に基づき、本考案のフイルム貼付装
置の動作及び機能を説明する。
本考案のフイルム貼付装置1は、第1図に示す
ように、スクリーン膜2を張着したスクリーン版
3の型枠4を直立に保持し、その型枠4の上方側
にスクリーン膜2の感光性フイルム5接触面側に
感光性フイルム5を送り出して垂下させるための
フイルム送り出し手段6が設けられ、また、その
型枠4の側面部4aの上方側と下方側にそれぞれ
配置されているモーター(図示せず)の回転によ
つてスプロケツトホイール7a,7bに掛巡させ
たチエーン8等の昇降機構9が配設されている。
そして、この昇降機構9には、スクリーン膜2
面に沿つて上下方向に移動自在に形成されて感光
乳剤10を塗布するためのバケツト11と、該バ
ケツト11に対向して上下方向に移動する感光フ
イルム5をスクリーン膜2面側に押し付けて支持
するフイルム主支持具12と、該フイルム主支持
具12の上方で一定の間隔に配設されているフイ
ルム補助支持具13とが固着されていて、これら
バケツト11、フイルム主支持具12及びフイル
ム補助支持具13とが上下方向に連動して移動す
ることができるように構成されている。
従つて、スクリーン膜2面に感光性フイルム5
を貼り付けるには、第2図のAに示すように、先
ずフイルム送り出し手段6より感光性フイルム5
をスクリーン膜2のフイルム主支持具12側に送
り出して、感光性フイルム5をスクリーン膜2の
一方の面の側に垂れ下げて、フイルム補助支持具
13の近傍にまで垂らして初期状態を形成する。
感光性フイルム5はスクリーン膜2の下部2aに
来るように調整されている。
従つて、該感光性フイルム5の末端はフイルム
主支持具12には押さえ付けられていないが、フ
イルム補助支持具13には押さえ付けられた状態
にまで垂れ下げられて塗布開始可能な状態になつ
ている。
また、バケツト11には感光乳剤10を充填し
て塗布可能な状態にする。
前記フイルム補助支持具13は感光性フイルム
5の最下端5aよりも上方の最下端近傍5bに設
けられていて、かつ、フイルム主支持具12の上
方で一定の間隔に配設されていることから、塗布
工程が始まると前記バケツト11及びフイルム主
支持具12とが連動して移動を開始し、垂直に上
昇した時に、先ずフイルム補助支持具13が感光
性フイルム5の最下端5aより上昇し、感光性フ
イルム5の最下端5aより上をスクリーン膜面2
に押し付ける。
そして、更に、バケツト11及びフイルム主支
持具12とを連動して移動させると、フイルム補
助支持具13が更に上方に移動し、それによつて
前記フイルム主支持具12が感光性フイルム5の
最下端5aよりも上方に移動して感光性フイルム
5の最下端5aをスクリーン膜面2に押し付ける
ようになる。
それによつてフイルム補助支持具13が挟持し
ていたスクリーン膜2の下端部2aをフイルム主
支持具12が代わつて挟持するようになると、前
記フイルム補助支持具13の感光性フイルム5の
押さえ付けが不要になることから、フイルム補助
支持具13の感光性フイルム5の押さえ付けから
離脱させるためのフイルム補助支持具ガイド板1
4aなどの離脱機構14が備えられている。
そして、そのままフイルム主支持具12を感光
性フイルム5のスクリーン膜2接触面と反対側の
面に沿つて前記バケツト11の移動に対向して上
方向に移動させると共に、前記バケツト11をス
クリーン膜2面に沿つて上方向に移動させること
によつて、感光乳剤10をスクリーン膜2を通し
て前記垂下された感光性フイルム5面に塗布す
る。
前記フイルム補助支持具13は、スクリーン膜
2の反対側から感光乳剤10を塗布しているの
で、該スクリーン膜2のメツシユの空間等にあつ
た空気を排除しないと得られたスクリーン膜2内
に空気が存在してしまうので、フイルム主支持具
12が感光性フイルム5をスクリーン膜2に確実
に押し付けながら上昇する段階で、フイルム補助
支持具13の突起13aの挿通によるフイルム補
助支持具ガイド板14aなどの離脱機構14によ
りフイルム補助支持具13を感光性フイルム5の
スクリーン膜2への押し付けから離脱させる。
このような離脱機構14と上昇機構9よりなる
塗布作動手段22により感光乳剤10をスクリー
ン膜2に面を通して感光性フイルム5面に塗布
し、スクリーン膜2に感光乳剤10の膜を形成す
ると共に、フイルム主支持具12の押圧と相俟つ
て感光性フイルム5をスクリーン膜2貼り付ける
ことができる。
また、この考案の好ましい態様において用いら
れるカツター15と第2のフイルム補助支持具1
6は、垂下する感光性フイルム5の上部を感光性
フイルム5の幅方向に切断するためにカツター1
5が用いられ、貼り付ける感光性フイルム5をス
クリーン膜2の感光性フイルム5接触面側に挟持
し、フイルム主支持具12の感光性フイルム5上
端5c到着前に感光性フイルム5の押さえ付けか
ら離脱するためにカツター15の下方に設けられ
ている第2のフイルム補助支持具16がカツター
15の下方に設けられている。
この第2のフイルム補助支持具16の離脱は、
フイルム主支持具12或いは前記チエーン8に取
り付けられた離脱板17等によりフイルム主支持
具12の感光性フイルム5上端5c到着前に水平
方向等に移動させられる。
[実施例] 本考案の一実施例について、添付する図面に基
づき以下に具体的に説明する。
第1図は、この考案のフイルム貼付装置1の一
実施例を表わす概略斜視図であり、第2図はその
作動状況を表わす断面図である。
この考案のフイルム貼付装置1は、第1図に示
すように、スクリーン版3のスクリーン膜2の一
方の側の面に感光性フイルム5を接触させて、他
方の側の面から感光乳剤10を塗布して感光性フ
イルム5を貼り付けるための装置1である。
本考案において感光性フイルム5が貼付けられ
るスクリーン版3としては、四角状に組まれたア
ルミニウム製、木製等の型枠4の一方の側の面に
ポリエステル織布、絹織布等のスクリーン膜2を
張着させてなるものである。
この態様のフイルム貼付装置1においては、ス
クリーン膜2が張着されたスクリーン版3の型枠
4を実質的に垂直に保持するためのスクリーン保
持手段(図示せず)を有している。
そのようなスクリーン保持手段としては、塗
布・貼り付け時にスクリーン版3の型枠4を固定
し、スクリーン膜2に感光性フイルム5を貼り付
けた後、スクリーン版3の型枠4と共に取り外す
ことができるもので、そのようなものの具体例と
して、クランプ、型枠4を嵌合又は収納する係止
具などを挙げることができる。
該スクリーン版3の型枠4の上方には、感光性
フイルム5を前記スクリーン膜2のスキージー摺
動面側と反対の側に垂下するためのフイルム送り
出し手段6が設けられており、この態様では、第
1図に示すように、所望の幅に切断された感光性
フイルム5をロール状に巻いて、これにフイルム
ロール支持パイプ18を挿通してセツトしたフイ
ルムロール19より送り出される。このフイルム
ロール19より送り出された感光性フイルム5は
スクリーン膜2の下部にまで垂れ下げられるが、
その感光性フイルム5の垂れ下げ位置を調整する
ためにフイルムロール19と型枠4との間にガイ
ドロール20を配設することができる。
該感光性フイルム5はスクリーン膜2の下部
の、フイルム主支持具12とフイルム補助支持具
13との間の所望の位置にまで垂らし、感光性フ
イルム5の最下端部5aより上の最下端部近傍5
bをフイルム補助支持具13の棒状ローラー21
で押さえて固定する。
フイルム補助支持具13はフイルム主支持具1
2の上方に一定の間隔をおいて設けられて、フイ
ルム主支持具12の移動と連動してフイルム補助
支持具13が移動する。
また、バケツト11は、感光乳剤10を収容し
て、スクリーン膜2のスキージー面に沿つて上下
方向に移動して感光乳剤10を塗布する。この態
様では、第2図のA〜Cに示されているように、
バケツト11の断面はU字形をして感光乳剤10
を収容するための溝11aが形成されている。
これらバケツト11、フイルム主支持具12及
びフイルム補助支持具13は、第1図に示すよう
に、型枠4の側面部の上方側と下方側にそれぞれ
配置されているスプロケツトホイール7a,7b
に掛けられたチエーン8などの昇降機構9に固着
して上下方向に連動して移動することができるよ
うに構成されている。
また、前記フイルム主支持具12はスクリーン
膜2の感光性フイルム5の垂れ下げ面側に設けら
れており、この感光性フイルム5をスクリーン膜
2の感光性フイルム5接着面側に押し付けるよう
にしながら上方に移動する。その移動はバケツト
11の移動に連動しながらバケツト11に対向し
て上昇する。
該フイルム主支持具12及びバケツト11の移
動につれてフイルム補助支持具13も連動しなが
ら上昇する。
該フイルム主支持具12は、第2図に示すよう
に、通常、ゴムローラーなどから形成されてい
る。
フイルム主支持具12及びバケツト11の移動
速度、感光性フイルム5及びスクリーン膜2を押
す圧力などはスクリーン印刷用版3の用途及び感
光性フイルム5の種類などに応じて適宜選択実施
することができる。
塗布工程が始まるとフイルム主支持具12及び
バケツト11がスクリーン膜2に沿つて上昇し、
フイルム補助支持具13が挟持していたスクリー
ン膜2の最下端部2aをフイルム主支持具12が
フイルム補助支持具13に代わつて挟持する。
それで、フイルム補助支持具13はこのフイル
ム主支持具12が感光性フイルム5をスクリーン
膜2に確実に押し付けながら上昇することができ
る状態となつた段階で、感光性フイルム5の押さ
え付けから矢印に示す方向に離脱させる(第2図
A参照)。
このフイルム補助支持具13の感光性フイルム
5の押さえ付けからの離脱は、例えば、第3図に
示すような、フイルム補助支持具13より突出し
た突起13aを、型枠4の側面部に配設されたフ
イルム補助支持具ガイド板14aに沿つて案内す
ることなどの通常の手段により行なうことができ
る。
バケツト11はフイルム主支持具12の上下方
向への移動に連動して移動し、バケツト11内の
感光乳剤10をスクリーン膜2面を通して感光性
フイルム5面に塗布し、スクリーン膜2に感光乳
剤10の膜を形成すると共に、フイルム主支持具
12の押圧と相俟つて感光性フイルム5をスクリ
ーン膜2に貼り付ける(第2図B参照)。
この貼り付け動作中、型枠4の上部に配設され
たカツター15によりスクリーン膜2に貼り付け
られた感光性フイルム5の上部を該感光性フイル
ム5の垂れ下げ方向と直角の幅方向で切断し、フ
イルムロール19から分離する。
このような離脱機構14と上昇機構9よりなる
塗布作動手段22により感光乳剤10をスクリー
ン膜2面を通して感光性フイルム5面に塗布し、
スクリーン膜2に感光乳剤10の膜を形成すると
共に、フイルム主支持具12の押圧と相俟つて感
光性フイルム5をスクリーン膜2に貼り付けるこ
とができる。
そして、この感光性フイルム5を感光乳剤10
を塗布してスクリーン膜2に貼り付けたスクリー
ン版3を、本考案のフイルム貼付装置1より取り
外して、乾燥し、更に通常の手段により露光・現
像などを行なうことによつてスクリーン印刷用版
3として用いることができる。
また、好ましい態様においては、第1図及び第
2図に示すように、垂下した感光性フイルム5の
上部を感光性フイルム5の幅方向にて切断するカ
ツター15と、ローラー状の第2のフイルム補助
支持具16とが設けられている。
この第2のフイルム補助支持具16は、カツタ
ー15の真下に設けられていて、そのカツター1
5の真下で感光性フイルム5のスクリーン膜2の
感光性フイルム5接触面側にて保持した状態を保
ち、バケツト11の上方向への移動に連動して上
昇してきたフイルム主支持具12の上端到着前
に、感光性フイルム5の押さえから第2図Bにて
図示するように矢印の方向に離脱する。
この第2のフイルム補助支持具16の離脱は、
フイルム主支持具12或いは前記チエーン8に取
り付けられた離脱板17等によりフイルム主支持
具12の上端到着前に水平方向等に移動させられ
る。
本考案のフイルム貼付装置1は、上記に記載し
た実施例のみに限定されず、種々の変形例が可能
であり、当業者が容易に推考できるものは本考案
の範疇に含まれるものである。
[考案の効果] この考案のフイルム貼付装置1を使用すること
によつて、次の(a)〜(d)に示す効果を奏することが
できる。
(a) 効率的に均一な膜厚のスクリーン版3を製造
することができる。
(b) フイルム補助支持具13とフイルム主支持具
12との間に感光性フイルム最下端部5aを位
置決めするだけで、感光性フイルム下端部5の
位置決めを正確に行なうことができ、感光性フ
イルム5の皺やずれが起こるのを防止すること
ができる。特に、貼り付け初期の感光性フイル
ム5の皺の発生を防止することができる。
(c) この考案の好ましい態様で設けられるカツタ
ー15により、切断した感光性フイルム5の剥
離落下を防止し、従つて、貼り付け開始後何時
でも感光性フイルム5を切断することができ、
作業性を向上させることができる。
(d) 更に、第2のフイルム補助支持具16によつ
て、垂下した感光性フイルム5とスクリーン膜
2面との間を閉鎖するので、周囲や上方からの
ごみの侵入を防ぐことができる。
(e) フイルム主支持具12やフイルム補助支持具
13の無い従来の装置に比べて、感光性フイル
ム5貼り付け開始の最適位置への設定が容易で
あり、フイルム主支持具12の上方に感光性フ
イルム5の最下端5aを設定すれば、感光性フ
イルム5がずり上がることがなく、感光性フイ
ルム5の最下端部5aから十分に感光乳剤10
を塗布することができる。
(f) スクリーン膜2の反対側から感光乳剤10を
塗布しているために、スクリーン膜2のメツシ
ユの空間等にあつた空気が排除され難く、得ら
れたスクリーン膜2内に空気が残存し易いが、
フイルム主支持具12が感光性フイルム5をス
クリーン膜2に確実に押し付けながら上昇する
段階で、フイルム補助支持具13を感光性フイ
ルム5のスクリーン膜2への押し付けから離脱
させて、スクリーン膜2内に空気が残存するの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案によるフイルム貼付装置の
概略斜視図、第2図はこの考案による第1図の断
面図、第3図はフイルム補助支持具ガイド板とフ
イルム補助支持具の側面図であり、第4図は先の
考案のフイルム貼付装置の斜視図、第5図は先の
考案のフイルム貼付装置の断面図、第6図は従来
のフイルム貼付装置の正面図、第7図は第6図従
来のフイルム貼付装置の側面図である。 1……フイルム貼付装置、2……スクリーン
膜、2a……下部、3……スクリーン版、4……
型枠、5……感光性フイルム、5a……最下端、
5b……最下端部近傍、5c……上端、6……フ
イルム送り出し手段、7a,7b……スプロケツ
トホイール、8……チエーン、9……昇降機構、
10……感光乳剤、11a……溝、11……バケ
ツト、12……フイルム主支持具、13……フイ
ルム補助支持具、13a……突起、14……離脱
機構、14a……フイルム補助支持具ガイド板、
15……カツター、16……第2のフイルム補助
支持具、17……離脱板、18……フイルムロー
ル支持パイプ、19……フイルムロール、20…
…ガイドロール、21……棒状ローラー、22…
…塗布作動手段、23……ベース、24a……左
側壁、24b……右側壁、25……基台、26…
…支持盤、27……フイルム基材、28……乳剤
フイルム、29……クランプ、30……支持機
構、31……モーター、32……塗布供給部材、
33……塗布昇降機構、34……制御機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 スクリーン印刷用版のスクリーン膜の一方の
    面側に感光性フイルムを接触させた状態で、他
    方の面側から感光乳剤を塗布することによつて
    スクリーン膜に感光性フイルムを貼り付けるた
    めのフイルム貼付装置において、該装置が、ス
    クリーン膜を張着したスクリーン版型枠を実質
    的に直立に保持するためのスクリーン保持手段
    と、該スクリーン膜の感光性フイルム接触面側
    に感光性フイルムを送り出して垂下させるため
    のフイルム送り出し手段と、該感光性フイルム
    が垂下されない側のスクリーン膜面に沿つて上
    下方向に移動自在に形成された感光乳剤を塗布
    するバケツトと、前記送り出されて垂下された
    感光性フイルムをスクリーン膜面に押し付けて
    前記バケツトの移動に対向して上下方向に連動
    するフイルム主支持具と、前記感光性フイルム
    の最下端部よりも上方の最下端部近傍に設けら
    れていて、かつ、フイルム主支持具の上方で一
    定の間隔に配設されていて、前記バケツト及び
    フイルム主支持具と連動して移動自在に形成さ
    れており、前記垂下された感光性フイルムの下
    端をスクリーン膜面に押し付けながら上方に移
    動し、それによつて該フイルム主支持具が感光
    性フイルムの下端よりも上方に移動して感光性
    フイルムをスクリーン膜面に押し付けた時に、
    該感光性フイルムの押さえ付けから離脱するよ
    うに形成されているフイルム補助支持具と、前
    記バケツトとフイルム主支持具の移動開始時に
    フイルム補助支持具を垂下された感光性フイル
    ムをスクリーン膜面に押し付けながら上方に移
    動させて、該フイルム主支持具が感光性フイル
    ムの最下端よりも上方に移動して感光性フイル
    ムの下端をスクリーン膜面に押し付けた時に、
    前記フイルム補助支持具を感光性フイルムの押
    さえ付けから離脱させる離脱機構と、更に、前
    記フイルム主支持具を感光性フイルムのスクリ
    ーン膜接触面と反対側の面に沿つて前記バケツ
    トの移動に対向して上方向に移動させると共
    に、前記バケツトをスクリーン膜面に沿つて上
    方向に移動させる上昇機構とからなる、感光乳
    剤をスクリーン膜を通して前記垂下された感光
    性フイルム面に塗布するため塗布作動手段とか
    ら構成されていることを特徴とするフイルム貼
    付装置。 2 垂下された感光性フイルムの上部を該感光性
    フイルムの幅方向にて切断するためのカツター
    と、該カツターの下方に設けられていて、感光
    性フイルムをスクリーン膜面に押し付けて保持
    する第2の補助支持具と、フイルム主支持具の
    感光性フイルム上端到着前に該感光性フイルム
    の押さえ付けから離脱する第2の補助支持具離
    脱機構とを備えた実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のフイルム貼付装置。 3 フイルム主支持具がローラー、棒状材又は横
    長板状材からなる実用新案登録請求の範囲第1
    項又は第2項に記載のフイルム貼付装置。 4 フイルム補助支持具がローラー、棒状材又は
    横長板状材からなる実用新案登録請求の範囲第
    1項乃至第3項のいずれか1項に記載のフイル
    ム貼付装置。
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