JPH0446178A - カルバペネム誘導体 - Google Patents

カルバペネム誘導体

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JPH0446178A
JPH0446178A JP2148727A JP14872790A JPH0446178A JP H0446178 A JPH0446178 A JP H0446178A JP 2148727 A JP2148727 A JP 2148727A JP 14872790 A JP14872790 A JP 14872790A JP H0446178 A JPH0446178 A JP H0446178A
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Toshiyuki Nishi
敏之 西
Makoto Takemura
真 竹村
Takeshi Hayano
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は抗生物質として有用なカルバペネム誘導体又は
その塩に関する。
〔従来の技術〕
従来、ペニシリン系及びセファロスポリン系の抗生物質
は安全性に優れていることから、感染症治療に広く用い
られてきた。しかし、これらの抗生物質はすべての菌種
に対して有効とはいえず、また耐性を獲得した菌種の8
現によりその適用範囲が制限されてきている。この耐性
化は、薬剤の細胞膜透過性を妨げること、またβ−ラク
タマーゼを産生することによりこれらの抗生物質のβラ
クタム環を開裂せしめること等によると報告されている
これに対し、1976年に発見されたカルバペネム骨格
を有するチェナマイシンは、それまでのペニシリン系や
セファロスポリン系の抗生物質に対する耐性菌に対して
も有効であり、かつ優れた抗菌力を示すことから、新し
い抗生物質として有望視された。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、チェナマイシン及びその後数多く報告さ
れた他のカルバペネム誘導体は、物理化学的に不安定で
あることと、腎臓のデヒドロペプチダーゼ(DHP)等
の酵素によって簡単に分解される欠点があり、Dr(P
阻害剤との配合剤として使用せざるを得ない。また、特
開昭60−233076号公報にはβ−ラクタマーゼ産
生菌に安定であり、物理化学的にも安定で強い抗菌活性
を示す1−β−メチルカルバペネム化合物が開示されて
いる。
しかしながら、これらの化合物もDHPに対する安定性
や抗菌活性についてはなお満足すべきものではない。
従って、物理化学的安定性、β−ラクタマーゼ等の酵素
に対する安定性並びに抗菌活性に優れたカルバペネム誘
導体の開発が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
かかる現状において、本発明者は、鋭意研究を重ねた結
果、下記−数式(I)で表わされる化合物が上記目的を
達成し得るものであることを見出し、本発明を完成した
すなわち、本発明は一般式(I) 〔式中、R’は低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基又は保護されたヒドロキシ低級アルキル基を示し、
COOR2はカルボキシル基、カルボキシレートアニオ
ン又は保護されたカルボキシル基を示し、R3は水素原
子又は低級アルキル基を示し、R4は次の式(1)又は
(2) 以下余白 (ここでR5は何もないか、水素原子、置換基を有して
いてもよい低級アルキル基又は置換基を有していてもよ
いカルバモイル基を、R6は水素原子、ハロゲン原子、
置換基を有していてもよい低級アルキル基、カルボキシ
ル基、置換基を有していてもよいカルボニル基、ヒドロ
キシル基、イミノ基、シアノ基、置換基を有していても
よいアミノ基、置換基を有していてもよいカルバモイル
基又は低級アルコキシ基を示し、11m及び0はそれぞ
れ1〜3の数を示す)で表わされる基を示す〕で表わさ
れるカルバペネム誘導体又はその塩を提供するものであ
る。
本明細書においてカルバペネムとは、次式に示す骨格を
有する化合物を意味する。
また、本明細書において低級アルキル基としては、例え
ば炭素数1〜6の直鎮又は分岐鎖のアルキル基が挙げら
れる。
式(1)中、R1の低級アルキル基としては、メチル基
、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基等の低級ア
ルキル基が挙げられ、ヒドロキシ低級アルキル基として
は、上述の低級アルキル基にヒドロキシ基が結合したも
の等が挙げられるが、特に1−ヒドロキシエチル基が好
ましい。
また、斯かるヒドロキシ低級アルキル基を保護する基と
しては、トリメチルシリル基、tart−ブチルジメチ
ルシリル基又はp−もしくは。−二トロペンジルオキシ
力ルボニル基等が挙げられる。
これらのR1が結合するカルバペネム骨格の6位不斉炭
素原子上での立体配置はS配置が好ましい。
また、ヒドロキシ低級アルキル基のヒドロキシ基が結合
している炭素原子が不斉炭素原子である場合のヒドロキ
シ基が結合している炭素原子上での立体配置はR配置で
あるのが好ましい。
本発明においてR1としては、特にヒドロキシ基がエチ
ル基の1位(カルバペネム骨格の8位)にR配置に結合
している1−ヒドロキシエチル基がカルバペネム骨格の
6位炭素原子にS配置で結合しているものが好ましい。
式(I)中、R2としては、メチル基、エチル基、イソ
ブチル基、tart−ブチル基等の低級アルキル基;メ
トキシメチル基、メトキシエチル基等の炭素数1〜6の
アルコキシ基が置換した低級アルキル基が挙げられる。
カルボキシル基(COOR”)の保護基としては、例え
ばo−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベン
ズヒドリル基、2−ナフチルメチル基等のアラルキル基
やアリル基、トリメチルシリル基等の炭素数1〜6のア
ルキルシリル基などの温和な条件下で容易に除去し得る
エステル残基、あるいはピバロイルオキシメチル基等の
炭素数1〜6の脂肪族アシルオキシメチル基、フタリジ
ル基などの生体内で代謝されるエステル残基が挙げられ
る。
式(1)中、R3としては水素原子又はメチル基、エチ
ル基、プロピル基等の低級アルキル基が挙げられるが、
更に炭素数1〜4の直鎮又は分岐鎖のアルキル基が好ま
しく、特にメチル基が好ましい。
これらのR3のカルバペネム骨格1位不斉炭素原子に対
する立体配置はR配置であることが好ましい。
式(I)中、R′は前記式(1)又は(2)で示される
ものであるが、特に以下に示すような架橋構造を有する
環状アミン基が好ましい。
・キヌクリジン(又は1−アザビシクロ[2,2゜2コ
オクタン) 1−アザビシクロ 〔2゜ 2゜ 1〕へブタン アザビシクロ 〔3゜ 2゜ 2〕 ノナン 1−アザビシクロ 〔3゜ 3゜ 2〕テ゛カン Rゝ 1−アザビシクロ 〔3, 3゜ 3〕 ウンデカン ・2−アザビシクロ[2,2,2]オクタン式(1)及
び式0〕中、R5はあってもなくてもよい。
R5が存在する場合、その具体例としては、水素原子;
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の
低級アルキル基;メトキシメチル基、メトキシエチル基
等の炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した低級アルキ
ル基;アミノメチル基、ジメチルアミノメチル基等の低
級アルキル基が置換していてもよいアミノ基の置換した
低級アル牛ル基;保護されていてもよいカルボキシル基
が置換した低級アルキル基;カルバモイルメチル基、N
−メチルカルバモイルメチル基、N、N−ジメチルカル
バモイルメチル基等の低級アルキル基が置換していても
よいカルバモイル基の置換した低級アルキル基;シアノ
基が置換した低級アルキル基などが挙げられる。
また、R6としては、水素原子;塩素原子、フッ素原子
等のハロゲン原子:メチル基、エチル基等の低級Tルキ
ル基;低級アルキル基が置換していてもよいカルバモイ
ル基の置換した低級Tルキル基;カルボキシル基;カル
ボニル基、低級アルコキシカルボニル基等の置換基を有
していてもJいカルボニル基;ヒドロキシル基;イミノ
基;シアノ基;アミノ基、低級アルキル基が置換したア
ミノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基:カルバ
モイル基、低級アルキル基が置換したカルバモイル基等
の置換基を有していてもよいカルバモイル基;メトキシ
基、エトキシ基等の低級アルコキシ基などが挙げられる
なお、置換基R4がその中に不斉炭素原子を有する場合
、−数式(1)で表わされる本化合物には立体異性体が
存在することになる。例えば、不斉炭素原子が1個のば
あいには2種の立体異性体が生じるので、便宜上、以下
の記載においては一方を〔異性体A〕、他方を〔異性体
B〕とした。
本発明化合物(1)は例えば次に示す方法■又は■に従
って製造することができる。
■ 2−フェニルスルフィニル体を経由すル合成法 〔式中、R1、R2、R3及びR4は前記と同じ意味を
示し、Phはフェニル基を示し、賛は水素原子又はアル
カリ金属原子を示す〕 すなわち、カルバペネム誘導体(ff)を適当な溶媒中
にて酸化剤を用いて酸化してスルホキシド体(III)
となし、次いで適当な溶媒中にてチオール化合物(IV
)との置換反応を行えば、本発明化合物(I)が得られ
る。
原料であるカルバペネム誘導体(n)は公知の方法、例
えば特開昭58−26887号公報に記載の方法に従っ
て合成することができる。
まず、カルバペネム誘導体(ff)の酸化反応を行うが
、この反応に用いられる溶媒としては、ジクロルメタン
、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢
酸、ピリジン、N、  N−ジメチルホルムアミド(以
下、単にDMFという)、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド(以下、単にDMSOという)、アセ
トニトリル、テトラヒドロフラン(以下、単にTHFと
いう)、水及びリン酸緩衝液等の、反応原料、生成物に
支障を来さない溶媒(混合溶媒も含む)が好適である。
本反応に用いられる酸化剤としては、例えば過安息香酸
、m−クロロ過安息香酸、過酢酸、過酸化水素、二酸化
セレン、オゾン又はメタ過ヨード酸ナトリウムなどが挙
げられ、特にm−クロロ過安息香酸が、スルホキシド体
(III)が高収率で得られるた杓好ましい。
また、反応温度は一50℃〜50℃、特に−30℃〜室
温が有利であり、反応時間は5分〜4時間であるが、通
常は30分〜1時間で充分である。
次いで、得られたスルホキシド体(I[I)のチオール
化合物(rV)による置換反応を行う。
この置換反応において、チオール化合物(rV)は通常
スルホキシド体の1〜3当量、特に1〜2当量使用する
ことが好ましい。
本反応に用いられる溶媒としてはジクロルメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ア
セトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸、ピ
リジン、DMF、ジメチルアセトアミド、DM、SO,
アセトニトリル、THF、水及びリン酸緩衝液等の、反
応原料、生成物に支障を来さない溶媒(混合溶媒も含む
)が好適である。
反応温度は一り0℃〜室温、特に−30℃〜0℃が好適
であり、反応時間は通常15分〜2時間、特に30分〜
1時間が好適である。
−数式(rV)のチオール体は塩基と共存させると反応
性に富み、良好に反応が進行するが、塩基なしでも勿論
進行する。ここで、使用出来る塩基としては、トリエチ
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジア
ザビシクロ[5,4゜0〕−7−ウンデセン(以下、D
BUという)、N−メチルモルホリン、キヌクリジン、
3−キヌクリジノール等の有機塩基、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の
無機塩基、カリウム−t−ブトキサイド、ナトリウムメ
トキサイド等の金属アルコラード類が挙げられ、特にジ
イソプロピルエチルアミン、DBU等の有機塩基が好適
に使用される。また、チオール化合物(IV)と塩基と
は当量で使用するのが好ましい。但し、チオール化合物
(rV)が酸付加塩である場合は、更に付加されている
酸を中和するに必要な量の塩基を加えることにより良好
な結果を得ることが出来る。
■ 2−リン酸エステルを経由する合成法〔式中、R1
、R2、R3、R4、ph及びMは前記と同じ意味を示
す〕 すなわち、カルバペネム誘導体(V)に適当な溶媒中で
塩基の存在下、ジフェニルホスホリルクロリドを反応さ
せて活性な中間体(VT)となし、次いで適当な溶媒中
で子オール化合物(■)との置換反応を行えば、本発明
化合物(I)が得られる。
まず、カルバペネム誘導体(V)にジフェニルホスホリ
ルクロリドを反応させるが、この反応は公知の方法、例
えば、)Ieterocycles (1984) 2
1゜295hih、 D、 H,等に記載の方法、ある
いはそれに準する方法に従って行うことができる。
この反応に用いられる溶媒としては、原料及び生成物に
悪影響を及ぼさないアセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、DMF、ジメチルアセトアミド、DMS○、
THF、ジクロルメタン、クロロホルム、アセトニトリ
ルあるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。
本反応で使用出来る塩基としては、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、DBU。
N−メチルモルホリン、キヌクリジン、3−キヌクリジ
ノール等の有機塩基、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩基、カリ
ウム−t−ブトキサイド、ナトリウムメトキサイド等の
金属アルコラ−r類が挙げられ、特にジイソプロピルエ
チルアミン、DBU等の有機塩基が好適に使用される。
また、反応温度は一り0℃〜室温、特に−40℃〜0℃
が好適であり、反応時間は15分〜8時間、特に30分
〜4時間が好適である。
次いで、得られた中間体(VI)のチオール化合物(I
V)による置換反応を行うが、この際中間体(VI)を
単離してから置換反応を行うこともできるが、単離せず
にそのままで置換反応を行ってもよい。
この置換反応において、チオール化合物(IV)は、通
常中間体(VI)の1〜2当量で使用することが好まし
い。
本反応に用いられる溶媒としては、上述のカルバペネム
誘導体(V)とジフェニルホスホリルクロリドとの反応
に使用されるのと同様な溶媒が挙げられるが、活性中間
体(VI)を単離せずに置換反応を行う場合には、カル
バペネム誘導体(V)とジフェニルホスホリルクロリド
との反応に用いたのと同一の溶媒を用いるのが好ましい
反応温度は一り0℃〜室温、特に−40℃〜0℃が好適
であり、反応時間は30分〜1日、特に1時間〜6時間
が好適である。
一般式(IV)のチオール体は塩基と共存させると反応
性に富み、良好な反応が進行するが、塩基なしでも勿論
進行する。ここで使用できる塩基としては前述の■の方
法において置換反応に用いたのと同様な塩基が挙げられ
るが、特にジイソプロピルエチルアミン、DBUが好適
に用いられる。
チオール化合物(rV)と塩基は当量で使用するのが好
ましいが、チオール化合物が酸付加塩である場合は、更
に付加されている酸を中和するに必要な量の塩基を加え
ることにより良好な結果を得ることが出来る。
また、本発明化合物(I)に保護基が有る場合には、所
望により保護基を脱離させることができる。脱離法とし
ては、水素添加による還元的分解、化学的還元、酸、塩
基又は酵素を用いた加水分解による方法などが挙げられ
る。
例えば、一般式(1)において、R2がエステル残基、
例えば、p−ニトロベンジル基、ベンジル基、ベンズヒ
ドリル基もしくは2−ナフチルメチル基である場合には
、パラジウム担持炭素、酸化白金、その他の公知の金属
触媒を用いて接触還元することにより、脱保護し、一般
式(I)でCDOR”がカルボキシル基又はカルボキシ
レートアニオンであるカルバペネム誘導体とすることが
出来る。ここで、反応溶媒としてはジオキサン、THF
、緩衝液(混合溶媒も含む)等が用いられ、好適には含
水ジオキサン、リン酸緩衝液とTHFとの混合溶媒など
が用いられる。反応は、例えば1〜4気圧の水素圧下に
て、好適には10〜30℃の温度下、通常30分〜16
時間、好ましくは10分〜1時間行うのが好ましい。
また、一般式(I)のR2がp−ニトロベンジル基であ
る場合には、THF、ジオキサンなどの水溶性有機溶媒
中で、塩化アンモニウム水溶液と鉄粉とを反応させるこ
とにより、更にR2がアリル基である場合には、THF
、ジクロルメタンなどの非プロトン性溶媒中で、テトラ
キストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、トリフ
ェニルホスフィン及び2−エチルヘキサン酸を反応させ
ることにより、一般式(I)でCOOR2がカルボキシ
ル基又はカルホキシレー)7ニオンであるカルバペネム
誘導体を得ることが出来る。
本発明化合物(I)のうち、カルボキシル基が保護され
た化合物の中には、その物性によっては単離精製しにく
いものがあるが、最終的に一般式(I)中COOR2が
カルボキシル基もしくはカルボキシレートアニオンであ
る化合物の製造を目的とする場合には、中間のカルボキ
シ保護成績体を単離することなく、同一反応容器中で、
もしくは簡単な通常の後処理を施した後、保護基を脱離
させれば良好な結果が得られる場合がある。これは、特
に大量の目的物を製造する場合には、煩雑な作業もなく
、収率、品質の点でも優れた簡便な方法である。本発明
化合物(I)は通常の単離手段、即ち、抽出機濃縮し、
更に必要により再結晶、再沈澱、カラムクロマトグラフ
ィーなどによって精製することが出来る。また、一般式
(I)の化合物は結晶化することによって高純度のもの
が得られ、この目的の為に塩とすることにより好ましい
結果が得られる。その際、塩としては必ずしも無毒性酸
付加塩である必要はなく、毒性のある塩として結晶化し
、精製の後、酸を除去するかもしくは薬理学上許容され
る塩に変換して目的化合物を純度良く得ることが出来る
また、体内で代謝されるエステル類を製造するニハ、ペ
ニシリン類、セファロスポリン類に於ける方法に準じて
、一般弐N)に於けるC0OR’のR2としてあらかじ
め入れておくか、又はカルボキシル基あるいはカルボキ
シレートアニオンの化合物をエステル化すれば良い。
本発明化合物(I)は薬理学的に許容される塩として用
いてもよく、その塩としては例えば、ナトリウム、カリ
ウム、アルミニウム、マグネシウム等の金属塩;アルキ
ルハライド、アルコキシハライド、カルバモイルアルキ
ルハライド、置換カルバモイルアルキルハライド等との
アンモニウム塩;トリエチルアミン、プロ力イン、ベン
ジルアミン等とのアミン塩;ペニシリン類やセファロス
ポリン類の塩形成に用いられる他のアミン類などとの無
毒性塩が挙げられるが、特にす) IJウム塩、カリウ
ム塩が好ましい。また、本発明のカルバペネム誘導体に
は塩基性基が存在するので、医薬品として許容される酸
付加塩、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸などの
鉱酸あるいは酢酸、クエン酸、コハク酸、アスコルビン
酸、メタンスルホン酸などの有機酸との塩類とすること
も出来る。
特に好適な塩としては、塩酸塩、硫酸塩を挙げることが
できる。また、本発明化合物(I)は溶媒和したもので
もよく、例えば水和物としてもよい。
本発明化合物(I)は慣用される製剤用担体、安定化剤
、溶解補助剤、賦形剤を用いて通常の方法で医薬用製剤
とすることが出来る。投与は錠剤、火剤、カプセル剤、
顆粒剤などの経口投与あるいは静注、筋注剤、半開等の
非経口投与の種々の方法があるが、静脈注射が好ましい
。投与量は通常成人1日250■〜3000■であり、
これを数回に分割投与するが、年齢、性別、症状により
適宜増減することが出来る。
〔発明の効果〕
本発明のカルバペネム誘導体は新規な化合物であり、物
理化学的安定性及びβ−ラクタマーゼ等の酵素に対する
安定性に優れ、且つペニシリン系やセファロスポリン系
の抗生物質の耐性菌に対しても抗菌活性を有し、ヒト及
び動物の感染症の予防及び治療剤として極めて有用なも
のである。
〔実施例〕
以下、参考例及び実施例により、本発明を更に説明する
参考例1 3−メルカプトキヌクリジン: 〔式中、Phは前記と同じ意味を有する〕1)トリフェ
ニルホスフィン6.47gを乾燥テトラヒドロフラン1
5m1!に溶解し、−20℃でジエチルアゾジカルポキ
シレー) 3.78mfのテトラヒドロフラン溶液を滴
下し、15分後間温度で3−ヒドロキシキヌクリジン1
.91gを加え、更にチオ安息香酸2.65mNのテト
ラヒドロフラン溶液をアルゴン気流下、滴下し室温に戻
して1時間攪拌反応した。
反応液を濃縮後、ベンゼンを加え析出固体を濾去、残渣
をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し
黄色シロップ状の3−ベンゾイルチオキヌクリジン3.
91gを定量的に得た。
’ H−NMR(CDC1ff)δppm : 1.0
−2.2 (5H,m)2、5−4.0(7H,m) 7、3−7.7 (3)1. m) 7、92 (2H,d) 2)1)で得られた3−ベンゾイルチオキヌクリジン2
.09gをエタノール50mfに溶解し、水冷上攪拌し
、濃アンモニア水15m1!を滴下し、室温でアルゴン
気流下−晩反応した。反応液を濃縮後、ベンゼンを加え
析出した固体を濾去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、黄色油状の標題化合物1.09g
を得た。
’ H−NMR(CDCI’ 、)629m : 1.
0−2.4(58,m)2、4−3.6 (7)1. 
m) 参考例2 6−cis−メルカプト−2−(p−ニトロベンジルオ
キシカルボニル)−2−アザビシクロ〔22,2]オク
タン: C式中、PNZはp−ニトロベンジルオキシカルボニル
基を示す〕 1)トリフェニルホスフィン0.862gのテトラヒド
ロフラン3i溶液に一20℃でジエチルアゾジカルボキ
シレート0.557gのテトラヒドロフラン2社溶液を
滴下し、2−ベンジル−6−trans−ヒドロキシ−
2−アザビシクロC2,2,2]オクタンCR0F、 
Borne et al、 J、 Heterocyc
lic Cham。
10、241 (1973)10.435gのテトラヒ
ドロフランlが溶液を同温下で加え、更に、チオ安息香
酸0、417gのテトラヒドロフラン2艷溶液を加えた
後室温で40分攪拌した。濃縮後ベンゼンを加え析出物
を除き、重曹水で洗浄後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ベンゼン:酢酸エチルエステル−49:l)
により精製し、6−cis−ベンゾイルチオ−2−ベン
ジル−2−アザビシクロ(2,2,2コオクタンを黄褐
色シロップで定量的に得た。
’ )I−NMR(CDIJいδppm:L、O−2.
0(7H,m)2、0−3.0 (3H,m) 3、85 (2H,d) 4、0−4.4 (18,m) 7、1−7.8 (81(、m) 7、8−8.0 (2)1. m> 2)■)で得られた6−cis−ベンゾイルチオ−2−
ベンジル−2−アザビシクロ[2,2,2]オクタン0
.676gをジクロルメタン10m1!に溶解し、水冷
攪拌下p−ニトロベンジルオキシカルボニルクロリド0
.647gを加えた後、室温で一晩反応した。
水洗、乾燥、留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ベンゼン:酢酸エチルエステル=99:1)より
精製し黄色シロップの6−cis−ベンゾイルチオ−2
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−アザ
ビシクロC2,2゜2〕オクタン0.541g (71
%)を得た。
夏H−NMR(COCf 、) δPrym  :  
1.2−2.2 (7H,m)2、3−2.6 (2H
,br、 s)3、9−4.4 (2)1. m) 5、33 (28,q> 7、3−7.8 (51(、m) 7、96 (2)1. d) 8、28 (2H,d) 3)2)で得られた6−cis−ベンゾイルチオ−2(
p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−アザビシ
クロC2,2,2]オクタン0.54Lgにエタノール
151ai2テトラヒドロフラン4dを加えアルゴン雰
囲気下氷冷してアンモニア水3dを加え、室温で一晩反
応した。10%塩酸で中和した後、有機溶媒を留去し、
クロロホルムで抽圧し、乾燥、留去後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ベンゼン:酢酸エチルエステル
=49:1)より精製し、淡黄色シロップの8に類化合
物0.31g(79%)を得た。
’If−NMII ((”DfJ りδpprn : 
1.2−2.6 (7)1. m>3、2−3.6 (
3H,m) 3、8−4.0 (It(、m) 5、22 (2)1. s) 7、50 (2)f、 c。
8、22 (2)1. d) 参考例3 3−メルカプト−2−メチルキヌクリジン:1)  ト
リフェニルホスフィン3.03gのテトラヒドロフラン
10d溶液に一20℃でジエチルアゾジカルボキシレー
ト1.96gのテトラヒドロフラン5−溶液を滴下し、
次いで2〜メチル−3−ヒドロキシキヌクリジン1.0
S gのテトラヒドロフラン3d溶液を同温下で加え、
更にチオ安息香酸1.45gのテトラヒドロフランlロ
ー溶液を加えた後、室温で8時間攪拌した。濃縮後ベン
ゼンを加え、析出固体を除き、重曹水で洗浄後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=49 : l)より精製し、黄色シロップの3−
ベンゾイルチオ−2−メチルキヌクリジン0.563g
を得た。
)1−NMR(CDC7!、)δppm : 1.30
 (3H,d>1、4−2.1 (5H,m) 2、7−3.2 (4fl、 m) 3、3−3.8 (LH,m) 4、0−4.3 (l)I、 m) 7、3−7.7 (3H,m) 8、00 (2H,d) 2)1)で得られた3−ベンゾイルチオ−2−メチルキ
ヌクリジン563 mgをエタノール20mf!に溶解
し、水冷アルゴン雰囲気下、濃アンモニア水15−を加
えた後、室温で一晩、密栓をして反応した。濃縮後、水
を加え、クロロホルムで抽出(塩析)し乾燥、濃縮後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=97:3)より精製し、淡褐色オイルとし
て標題化合物207m1gを得た。
’ H−NMR(CDC13)δpptn : 1.3
0 (3)1. d)1、0−2.1 (5ft、 m
) 2、5−3.6 (6H,rn) 実施例1 (1R、55,6S、8R)−2−[:(キヌクリジン
−3−イル)チオ]−6−(1−ヒドロキシエチル)−
1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸: 以下余白 1)  p−二トロベンジル(1R、5S、6S。
8R)−2−(フェニルスルフィニル)−6(1−ヒド
ロキシエチル)−1−メチルカルバペネム−3−カルボ
キシレート210mgをテトラヒドロフラン2d、アセ
トニトリル2−1D2−1D、5艷の混合溶媒に溶解し
、アルゴン気流下−40℃で3−メルカプトキヌクリジ
ン(参考例1)134■を加え、同温度で10分間反応
した。
反応液にn−ヘキサンを加えて洗浄後、上清液を除き、
残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに
付し、淡黄色のp−ニトロベンジル(1R、,53,6
3,8R)−2−[(キヌクリジン−3−イル)チオ]
 −6−(1−ヒドロキシエチル)−1−メチルカルバ
ペネム−3−カルボキシレート188mgを得た。
’ If−NMR(CDIJ! 、)δppm : 1
.21 (3ft、 d)1、31 (3H,d) 1.0−2.2 (5H,m) 2、2−4.4(11)1. m) 5、38 (2H,q> 7、68 (2H,d) 8−21 (2H,d) 2)1)で得られたp−ニトロベンジル(IR15S、
6S、8R)−2−C(キヌクリジン−3−イル)チオ
)−6−(1−ヒドロキンエチル)−1−メチルカルバ
ペネム−3−カルボキシレート188 mgをテトラヒ
ドロフラン7−、リン酸緩衝液7−に溶解し、10%P
d−CI 00 mgを加え4気圧の水素雰囲気下、室
温で15分間振とうした。触媒を濾去し、テトラヒドロ
フランを留去したのち、残渣をダイヤイオンHP−20
(日本錬水株式会社)、次いでHPLCで精製すること
により、標題化合物の異性体A19■、異性体821 
mgを得た。
異性体A ’)I−NMR(020)δppm : 1.24(3
H,d)1、32 (3)1. d) 1.82−1.92 (1)1. m>2、00−2.
10 (18,m) 2、13−2.25 (2)1. m)2.35−2.
4.5 (LH,m) 3、08 (II(、dq) 3、00−3.45 (58,m) 3、50 (1)1. dd) 3.75−3.85 (2ft、 m)4、22−4.
31 (2H,m) 異性体B ’H−NMR(0,0)δppm : 1、24 (3H,d) 1、32 (3H,d) 1、91−2.00 (LH,m) 2、01−2.11 (It(、[11)2、11−2
.20 (LH,m) 2、26−2.36 (LH,m) 2、38−2.42 (LH,m) 3、27−4.00 (5H,m) 3、41−3.48 (LH,m) 3、50 (lH,dd) 3、76−3.84 (2H,m) 4、23−4.31 (2H,m) 実施例2 (1R、5S、6S、8R)−2〜〔(1−メチルキス
クリジニウム−3−イル)チオ〕−6=(1−ヒドロキ
シエチル)−1−メチルカルバペネム−3−カルボキシ
レート: 実施例11)で得られたp−ニトロベンジル(1R、5
S、6S、8R)−2−[(キヌクリジン−3−イル)
チオE −6−(1−ヒドロキシエチル)−1−メチル
カルバペネム−3−カルボキシレート216mgをアセ
トン2艷に溶解し、ヨードメチル0.276mf!を加
え、5℃で一晩攪拌した。
反応液を濃縮後、ヘキサン、エーテルで洗浄し、THF
 7nj’及び、M/15リン酸緩衝波緩衝液7.0)
7−110%Pd−CI 00℃gを加え、4kg/l
o”の水素雰囲気下室温で、15分間接接触光を行った
触媒を濾去し、濾液を濃縮後、濃縮液をダイアイオンH
P−20(30d)のカラムクロマトグラフィーに付し
、水、次いで5%THF−水で溶出した。
5%THFの溶出画分を減圧下濃縮した。濃縮液をHP
LCにて精製し、異性体A 42.41g 1異性体8
37、7■を無色固体として得た。
異性体A ’ H−NMR(020)δppm : 1.24(3
H,d)1、32 (3日、 d) 1、90−2.00 (LH,m) 2、05−2.15 (LH,m) 2、20−2.30 (2H,m) 2、40−2.50 (IH,m) 3、03 (3H,s) 3、20−3.28 (LH,m) 3、35−3.55 (6H,m> 3、80−3.95 (2H,m> 4、20−4.30 (2ft、 m)異性体B ’ H−NMR(0,0)δppm : 1.24 (
38,d)1、33 (3日、 d> 2、00−2.10 (LH,m) 2、10−2゜18 (LH,m) 2、18−2.28 (lft、 m)2、32−2.
42 (LH,m) 2、42−2.82(IH,m) 3、02 (3H,s) 3、25−3.35 (E、 m 3、38−3.54 (5H,m 3、54−3.63 (LH,m 3、82−3.95 (2)1 m 4、24−4.33 (2B、 m 実施例3 (1R、5S、6S、8R)−2−[(2−アザビシク
ロ[2,2,23オクタン−6−イル)チオ] −6−
(1〜ヒドロキシエチル)−1−メチルカルバペネム−
3−カルボン酸: 1)  p−ニトロベンジル(1R、5S、6S。
8R)−2−(フェニルスルフィニル)−6−(1−ヒ
ドロキシエチル)−1−メチルカルバペネム−3−カル
ボキシレート175■をTHFl、 5d、アセトニト
リル1.5mi’、 DMSO0,4dに溶解し、アル
ゴン雰囲気下、−40℃で6cis−メルカプト−2−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−アザビ
シクロ[2,2゜2〕オクタン(参考例2)206■、
キヌクリジン41■を加え、同温度で20分反応した。
反応液をn−ヘキサン−石油エーテルで洗浄後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン:酢酸エチル
エステル−9=1)より精製し淡黄色アモルファスのp
−ニトロベンジル(1R、5S。
6S、  8R,) −2−C(2−p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル−2−アザビシクロC2,2゜2〕
オクタン−6−イル)チオ)   6   C1−ヒド
ロキシエチル)−1−メチルカルバペネム−3−カルボ
キシレート230■(93%)を得た。
’ H−NMR(CDC13)δppm : 1.0−
2.5 (15H,m)3、0−3.8 (4H,m) 4、0−4.5 (2H,01) 5、26 (21(、s) 5、38 (2H,q) 7、4−7.8 (4H,m) 8.24 (4H,d) 2)1)で得られたp−ニトロベンジル(IR15S、
6S、8R)−2−[(2−p−ニトロベンジルオキシ
カルボニル−2−アザビシクロ〔2゜2.2〕オクタン
−6−イル)チオ)−6−(1−ヒドロキシエチル)−
1−メチルカルバペネム−3−カルボキシレート220
■をTHF ?d、リン酸緩衝液7 mf (pf!7
,0.1 / 15 M)に溶解し、10%Pd−C2
50■を加え、水素雰囲気下、室温、4気圧で30分間
振とうした。触媒を除き、THFを留去した後、ダイヤ
イオンHP−20(30艷、水−5%THF−水)より
精製後、HPLCで精製し、標題化合物の異性体A5m
g、異性体88 mgを得た。
異性体A ’ If−NMR(0,0)δppm : 1.26 
(3)1. d)1、32 (3H,d) 1、48 (LH,dd) 1.65−1.75 (LH,m) 1、75−1.85 (Ift、 m)1、85−1.
90 (2H,m) 2、09 (br、 s) 2、30−2.40 (2H,m) 3、27 (2日、 dd) 3、35−3.45 (2H,m) 3、50 (IH,dd) 3、70−3.80 ([、m) 4、20−4.30 (2H,m) 異性体B ’If−NMR(D、O)δppm : 1.23 (
3H,d)1、33 (3H,d) 1、70−1.80 (LH,m) 1.80−1.90 (LH,m) 1.90−2.00 (IH,m) 2、05−2.15 (It(、m) 2、20−2.30 (LH,m) 2、30−2.40 (ltl、 m)3、20−3.
40 (2H,m) 3、50 (IH,dd) 3、60−3.70 (LH,m) 3、70−3.80 (LH,m) 4、20−4.30 (2H,m) 実施例4 (1R、5S、6S、8R)−2−C(2−メチルキヌ
クリジン−3−イル)チオ]−6−(1ヒドロキシエチ
ル)−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸: 1)  p−ニトロベンジル(1R、5S、63゜8R
)−2−オキソ−1−メチルカルバペナムカルボキシレ
ート217■をアセトニトリル0.8−に溶解し、アル
ゴン雰囲気下、ジイソプロピルエチルアミン85■を0
℃でゆっくり加え、続いて、ジフェニルホスホリルクロ
リド177■をゆっくり加え、30分同温で反応後、−
35℃に冷却し、ジイソプロピルエチルアミン81■、
続いて3−メルカプト−2−メチルキヌクリジン(参考
例3)99■を加え、同温で40分反応した。濃縮後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=19:1)より精製し、更に、クロロホル
ムを加え、重曹水で洗浄、乾燥、濃縮し、あわ状物質の
p−ニトロベンジル(IR。
5S、6S、8R)=2− [(2−メチルキヌクリジ
ン−3−イル)チオ]−6−(1−ヒドロキシエチル)
−1−メチルカルバペネム−3−カルボキシレート27
5■(92%)を得た。
’ H−NMR(C口C1,)  δPpIII  :
  1.1−2.3(14ft、m)2、6−3.7 
(8)1. m) 4、1−4.4 (2H,m) 5、38 (2H,q) ?、 70 (2)1. d) 8、24 (2H,d) 2)1)で得られたp−ニトロベンジル(IR15S、
6S、8R)−2−[(2−メチルキヌクリジン−3−
イル)チオ〕−6−(1−ヒドロキシエチル)−1−メ
チルカルバペネム−3−カルボキシレート275■をテ
トラヒドロフラン7ml。
リン酸at液7艷に溶解し、10%Pd−[: 300
■を加えて、水素雰囲気下、室温、4気圧で60分間振
とうした。触媒を除き、テトラヒドロフランを留去した
のち、ダイヤイオン)IP−20を用いたカラムクロマ
トグラフィーに付し、次いでHPLCで精製し、異性体
A36mg、異性体854■を得た。
異性体A ’H−11MR(020)δppm : 1.23 (
3H,d)1、32 (3H,d) 1、57 (3H,d) 1、75−1.85 (LH,m) 2、00−2.1(1(11(、m) 2、10−2.25 (2tl、 m)2、30−2.
40 (lft、 m)330−3.40(LH,m) 3、35−3.50 (2H,DI) 3、50−3.60 (2H,m) 3、90−4.00 (LH,m) 4、10−4.20 (11(、m) 4、20−4.30 (2H,m) 異性体B ’ If−NMR(0,0)δppm :1、22 (
38,d) 1、33 (3日、 d) 1、51 (31(、d) 1、85−1.95 (LH,m) 2、10−2.20 (3H,m) 245−2.55(1)1.m) 3、18−3.27 (IH,m) 3、35−3.55 (4H,m) 3.55−3.65 (LH,m) 3.90−3.95 (LH,m) 4.00−4.10 (LH,m) 4、20−4.30 (2H,m) 以

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R^1は低級アルキル基、ヒドロキシ低級アル
    キル基又は保護されたヒドロキシ低級アルキル基を示し
    、COOR^2はカルボキシル基、カルボキシレートア
    ニオン又は保護されたカルボキシル基を示し、R^3は
    水素原子又は低級アルキル基を示し、R^4は次の式(
    1)又は(2) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (ここでR^5は何もないか、水素原子、置換基を有し
    ていてもよい低級アルキル基又は置換基を有していても
    よいカルバモイル基を、R^6は水素原子、ハロゲン原
    子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、カルボ
    キシル基、置換基を有していてもよいカルボニル基、ヒ
    ドロキシル基、イミノ基、シアノ基、置換基を有してい
    てもよいアミノ基、置換基を有していてもよいカルバモ
    イル基又は低級アルコキシ基を示し、l、m及びnはそ
    れぞれ1〜3の数を示す)で表わされる基を示す〕で表
    わされるカルバペネム誘導体又はその塩。 2、R^1が1−ヒドロキシエチル基である請求項1記
    載のカルバペネム誘導体。 3、R^1が1−ヒドロキシエチル基であり、5−、6
    −及び8−位の配置が(5S、6S、8R)である請求
    項1記載のカルバペネム誘導体。 4、R^1が1−ヒドロキシエチル基であり、R^3が
    メチル基であり、1−、5−、6−及び8−位の配置が
    (1R、5S、6S、8R)である請求項1記載のカル
    バペネム誘導体。
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