JPH0445340A - 換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は換気装置に係り、特に原子力発電所又は廃棄物
処理設備等で使用される換気装置に関する。

〔従来の技術〕

原子力発電所または廃棄物処理設備等の換気装置は、放
射能性物質を含む塵埃を設備周辺に漏洩させない為に、
給・排気の圧カバンランスを保って設備内圧力が大気圧
に対して負圧になるように運転されている。

従って原子力発電所や廃棄物処理設備は、一般のビルよ
り気密性が高く、これらの設備等に使用される換気装置
は圧力制御室に供給する外気量を風量調節弁で一定にな
るように制御する。一方、圧力制御室には差圧センサが
設けられ、この差圧センサで圧力制御室内の圧力と大気
圧との差圧をセンシングして圧力制御室内を設定された
負圧状態に保持するように排気側の圧力調節弁を制御す
る。

尚、この換気装置には予備の送風機と排風機とが設けら
れ、正規の送風機になんらかの原因で回転力が伝達しな
い時（以下「トリップ」という）、予備の送風機と排風
機が起動するようにセットされている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、正規の送風機から予備の送風機への切替
え時には以下の問題がある。即ち、予備の送風機を起動
した場合、予備の送風機からの給気風量はその回転数の
増加に比例して増加する。

一方、第４図（Ａ）、（Ｂ）で示すようにトリップした
正規の送風機からは風量が正規の送風機の回転数に比例
して供給されている。

従って第５図に示すように圧力制御室には、予備の送風
機からの給気風量と正規の送風機からの給気風量とが供
給されるので、圧力制御室内の圧力は、大気圧よりも高
くなり。この為放射性物質を含む塵埃が設備周辺に漏洩
するという問題がある。

また、上記問題を解決する方法として予備送風機の起動
をわずかに送らせるという方法が考えられる。しかしな
がら、圧力制御室内の圧力が過大負圧になり、耐圧強度
の弱い大物搬入口のシャッタ等が破損されるので、建屋
の気密が不十分となり同様に塵埃が漏洩するという問題
が発生する。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、圧
力制御室室内からのを害な塵埃の漏洩を防止することが
できる換気装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決する為の手段〕

本発明は、前記目的を達成する為に、予備の送風機及び
排風機を有し、正規の送風機を運転できない場合、予備
の送風機及び排風機を稼働して室内を換気すると共に、
室内を負圧に維持して室内からの１埃等の漏洩を防止す
る換気装置において、前記正規の送風機と予備の送風機
に各々独立して開閉可能な風量調整手段を設け、前記正
規の送風機から予備の送風機への運転切換時に予備の送
風機の風量調整手段を解放すると共に正規の送風機の風
量調整手段を閉塞することを特徴とする。

〔作用〕

本発明によれば、正規の送風機から予備の送風機への運
転切替え時等において、正規の送風機の風量調整手段を
閉塞することができるので、正規の送風機がトリーツブ
すると同時に正規の送風機からの圧力制御室への供給を
停止することができる。

従って、予備の送風機が起動しても圧力制御室内は設定
された負圧より高くならない。また、予備の送風機の起
動をわずかに遅らせる必要もないので、圧力制御室内が
過大負圧になることもない。

〔実施例〕

以下添付図面に従って、本発明に係る換気装置の好まし
い実施例を詳説する。

第１図は本発明に係る空調装置ＩＯの一実施例を示す全
体構成図である。

換気装Ｗ１１０は主に送風機１２Ａ及び排風機１４Ａ、
ダンパ１６Ａ１圧力制御室１８を備えている。送風機１
２Δ及び排風機１４Ａが起動すると、外気取入口ｌＯか
ら外気が取り入れられ、取り入れた外気はダンパ１６Ａ
、送風機１２Ａ、及び風量調節弁２２Ａを介して風量検
出器２４に送られる。更にこの外気は供給口２６から圧
、力制御室１８に送られる。圧力制御室１８には排気空
気口２８が備えられており、外気は排気空気口２８、圧
力調節弁３０Ａ、排風機１４Ａを介して排気塔３２に送
られる。

従って、送風機１２Ａを通って圧力制御室１８に送られ
る外気量は、風量検出器２４で風量が検出され、風量調
節計３４で一定風量にｔｉるように風量調節弁２２Ａの
弁開度が制御される。

一方、圧力制御室１８に設けられている差圧センサ３６
は圧力制御室１８内の圧力と大気圧との差圧をセンシン
グし、その結果を圧力調節計３８に入力して所定の負圧
条件になるように圧力調節弁３０の弁開度を制御してい
る。

従って、圧力制御室１８内は入口側風量制御、及び出口
側差圧制御で一定の負圧条件に保たれる。

尚、第１図上で１２Ｂは予備用の送風機、１６Ｂは予備
のダンパ、２４Ｂは予備の排風機、２２Ｂ、３０Ｂは予
備の風量調節弁であり、これらは正規の送風機１２Δが
なんらかの原因でトリップした場合に、稼動するように
セットされている。

以上のように構成された空調装Ｗ１０において、正規の
送風機１２Ａがなんらかの原因でトリップした場合の予
備の送風機１２Ｂに切替える動作は次のようになる。

ダンパ１６Ａは正規の送風機１２Ａが稼動時に開状態に
保持されるが、送風機１２Ａがトリップした場合に手動
操作で閉じられる。

この場合、第２図（Δ）に示すようにトリップした正規
の送風機１２Ａの回転数は徐々に低下するが、ダンパ１
６Ａが閉状態に保持されているので、第２図（Ｂ）に示
すように送風機１２Ａからの給気風量が急激に減少する
。

一方、正規の送風機１２Ａのトリップと同時に、予備の
送風機１２Ｂが起動して、圧力制御室１８内に外気を供
給する。そして、圧力制御室１８内に供給された外気は
排風機１４Ｂを介して排気塔３２から排気される。この
場合も、正規の送風機１２Ａの稼動時と同様に圧力制御
室１８内の外気は一定の負圧に保持される。

この結果、正規の送風機１２八からの風量はトリップと
同時に急激に低下するので圧力制御室１８内の圧力が設
定されている負圧より高くならない。また、正規の送風
機１２Ａから圧力制御室１８への給気風量が減少し、圧
力制御室１８内の圧力が第３図に示すように低下するが
予備の送風機１２Ｂからの風量が増加するので、圧力制
御室室１８内の圧力が過大負圧になることなく、送風機
を切替えることができる。

なお、前記実施例においては、送風機を２台設備した場
合の換気装置について説明したが、２台以上設置した場
合についても同様に考えることができる。

また、ダンパ１６Ａの操作を手動としたが、これに限ら
ず、外孔に設置した制御盤の操作スイッチで操作しても
良い。

更に、前記実施例では、正規の送風！ｌ！１２Ａから予
備の送風機１２Ｂに切換える場合について述べたが、こ
の逆の場合も同様に考えることができる。

前記実施例ではダンパ１６Ａ、１８Ｂの開閉で圧力制御
室１８内の負圧を調整したが、これに限らず、風！調節
弁２２Ａ、２２Ｂの開閉で調整してもよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明に係る換気装置によれば、送風
機の運転切替え時に圧力制御室内の一圧力を負圧に保持
すると共に耐圧値以上の負圧に保つことができる。従っ
て、圧力制御室内から有害な塵埃の漏洩を防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る換気装置の一実施例を示す全体構
成図、第２図（Ａ）は第１図で示した送風機がトリップ
した時の時間とファン回転数を示すグラフ、第２図（Ｂ
）は第１図で示した送風機がトリップした時の給気風量
の関係を示すグラフ、第３図は本発明の換気装置に係る
圧力制御室の内圧力を示すグラフ、第４図（Ａ）は従来
の換気装置の送風機がトリップした時の時間とファン回
転数を示すグラフ、第４図（Ｂ）は第４図（Ａ）の送風
機の送風量を示すグラフ、第５図は従来の換気装置に係
る圧力制御室の内圧を示すグラフである。 １０・ 換気装置、 ｌ　２、 ■ Ｂ・・・送風機、 ６Ａ、 ６　Ｂ・・ ダンパ ８・・・圧力制御室、 ２Δ、 ２Ｂ・・風ｌＩＡ節弁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 予備の送風機及び排風機を有し、正規の送風機を運転で
   きない場合、予備の送風機及び排風機を稼働して室内を
   換気すると共に、室内を負圧に維持して室内からの塵埃
   等の漏洩を防止する換気装置において、 前記正規の送風機と予備の送風機に各々独立して開閉可
   能な風量調整手段を設け、 前記正規の送風機から予備の送風機への運転切換時に予
   備の送風機の風量調整手段を解放すると共に正規の送風
   機の風量調整手段を閉塞することを特徴とする換気装置
   。