JPH0445222Y2 - - Google Patents

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JPH0445222Y2
JPH0445222Y2 JP12612186U JP12612186U JPH0445222Y2 JP H0445222 Y2 JPH0445222 Y2 JP H0445222Y2 JP 12612186 U JP12612186 U JP 12612186U JP 12612186 U JP12612186 U JP 12612186U JP H0445222 Y2 JPH0445222 Y2 JP H0445222Y2
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core
shaped
pot
inductance
notch
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JP12612186U
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JPS6331510U (ja
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、PCMタイミング信号抽出回路用イ
ンダクタンス可変コイルなどの多重化装置、交換
機などの通信機器をはじめ広く電子機器に用いら
れるインダクタンス可変コイル用壺型コアに関
し、特に薄型であることが要求される壺型コアに
関する。
〔従来の技術〕
一般に壺型コアは、数十MHz以上の周波数帯域
では高いQが得られやすく、かつ材質や実効透磁
率(μl)を適切に選ぶことにより、温度特性、経
時変化等の温度の安定性と高いQを両立させるこ
とができるため、PCMタイミング抽出回路など
高度の特性を要求される共振回路素子として通信
機器や電子機器に多用されてきた。今後も欠かす
ことのできない部品として活用される見込みであ
る。
従来は第6図、第7図の断面図に示すごとく、
高さ寸法20に余裕があつたため、巻線引用溝が
下コア10にある以外は基本的に同一形状、寸法
の下コア10、上コア11を組み合わせて壺型コ
アが構成されていた。上下両コアの中脚12,1
3にインダクタンス可変のための様々の形状の切
り欠きが設けられており、この上下コアの切り欠
きの相対位置関係を上コア11の回転によつてず
らして必要なインダクタンス値(共振回路に組み
込まれた後にあつては必要とする共振周波数)に
調整していた。ここで第6図がこのコイルにおけ
るインダクタンス最大値が得られる場合の断面
図、第7図が最小インダクタンスの場合の断面図
である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、機器の小型化のため、プリント基板搭
載部品の薄型化が進展した上に、回路ブロツクご
とのモジユール化が共用による標準化・品質安定
化・機能向上・設計効率化およびプリント板配線
密度向上のため強く求められるようになり、当然
モジユールに搭載される部品には、より厳しい薄
型化が求められるようになつてきた。コイルに関
しては従来技術の延長線上での薄型化には限界が
生じるようになつてきた。従来形状のまま薄型化
すると、安定度確保のため実効透磁率を低くする
のに欠かせない空〓(ギヤツプ)21の長さが中
脚長さに比し大きくなりすぎ、調整のため最低限
必要なインダクタンス可変量さえ取れなくなつて
しまう。これは第7図の状態において、下コア中
脚12と上コアの14の部分との間に通る磁束、
上コア中脚13と下コアの15の部分との間に通
る磁束、および13〜12間に斜めに通る磁束が
あるため、第6図に比して思うほどにはインダク
タンスが下がらないのである。このインダクタン
ス可変量の少なさは第8図、第9図のように上コ
アを壺型コアでなく円板状コアに突起状の中脚1
9を設けた薄型の壺型コアであつても、第6図、
第7図と同様であつて、インダクタンス可変量の
不足に悩まされることになる。
本考案の目的は、これらの問題点を解決して、
高いQと高い安定度が得られる壺型コアにあつ
て、薄型であつても調整に必要なインダクタンス
可変量が確保できるインダクタンス可変コイル用
壺型コアを供給することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案によるインダクタンス可変コイル用壺型
コアは、中脚を有する外周が円筒状の壺型の下コ
アと円板上の上コアとを組み合わせた壺型コアに
おいて、壺型下コア中脚に可変用切り欠き部を設
け、その切り欠き部にほぼ対向する円板状上コア
の相当部分に穴を設け、壺型下コア中脚切り欠き
部と円板状上コアの穴の相対的位置関係を円板状
上コアの回転によりずらすことによりインダクタ
ンスを可変できるようにしたものである。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。
第1図は本考案の壺型コアの一実施例を示す分
解斜視図、第2図はそのインダクタンス最大値に
おける巻線体を含みコアの中心軸を含む面で切断
したときの断面図、第3図はそのインダクタンス
最小値における断面図である。
第1図において、壺型の下コア1は全体的に円
筒形状を成し、底面部6と、側面部7と、側面部
7にコアの中心軸方向に開けられかつ一端が底面
部6まで達する巻線口出線用引出溝8と、コアの
中心軸を含む平面を有し底面部6に形成された半
円柱状の中脚4とを有する。また上コア2は下コ
ア1と同じ外径を有し、下コア1の中脚4の半円
柱状切欠き5(点線)に対向する半円の穴2が開
いている。
第2図において、穴3は切欠き部5の真上に有
り、磁束の大部分は空〓(ギヤツプ)21を通
る。しかし、上コア2を中心軸の周りに180℃回
転させると第3図に示すように穴3は中脚4の真
上に位置し、磁束の通りは円板状の上コアに設け
られた穴3によつて遮られ穴3の周辺部分に分散
する形になり、第2図に比し、インダクタンスが
相当低下する。一般には、特性調整によつて第2
図と第3図の中間の円板状上コア2の回転角状態
で使用される。
こうすれば、第6図、第7図及び第8図、第9
図の従来例では得られなかつたインダクタンス可
変量が、極めて薄型の壺型コアであつても得られ
るようになる。しかも上コア2は穴3をあけただ
けであるので、第1図〜第3図の実施例において
は、コアの製造が極めて容易になるという特長も
合わせ持つ。
第4図、第5図は、本考案による他の実施例を
示す断面図である。円板状の上コア2には穴3ば
かりでなくコアの中心軸に対して対称に半円柱状
の中脚23も設けたものである。インダクタンス
可変カーブ特性、Q特性、安定度、漏洩磁束その
他の特性の面で、上コアにも中脚が必要な場合に
はこの実施例のようにする。この実施例の場合
も、壺型コアの特長を維持しつつ、薄型であつて
もインダクタンス可変量の確保という本考案の本
来の目的は達せられる。
本発明ではインダクタンス可変量は、相手コン
デンサ精度、コア自体のギヤツプ調整精度、初期
調整精度、難易度、安定度等を全て考慮した上
で、最適な量に設定すればよい。そのためには、
必ずしも、壺型の下コアの中脚切り欠き部と円板
状上コアの穴の形状・寸法とは一致する必要はな
く、必要に応じ様々な形状に変えてよい。
なお、第1図の口出線引出したのための溝8の
形状、数量、寸法等は自由であつて、例えば2つ
の溝を4つに増やしてもよいし、更に多端子の場
合はコア側面7および底面部8を両側面から削り
落とすいわゆるER型にしても何ら支障はない。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、高Q特性、高安
定度特性が得られる壺型コアを薄型化でき、必要
なインダクタンス可変量の確保が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案によるインダクタンス可変用
壺型コアの一実施例を示す分解斜視図、第2図、
第3図はそのX−X線およびX′−X′線を含む切
断面による巻線体9を含む断面図で、第2図はイ
ンダクタンス最大時、第3図はインダクタンス最
小時、第4図、第5図は本考案によるインダクタ
ンス可変コイル用壺型コアの他の実施例を示す断
面図、第6図、第7図は従来例を示す断面図、第
8図、第9図は他の従来例を示す断面図である。 1……壺型の下コア、2……円板状の上コア、
3……穴、4……中脚、5……切り欠き部、6…
…底面部、7……側面部、8……巻線口出線用引
出溝、9……環状巻線体、23……中脚。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中心に中脚を有し外周が円筒状の壺型下コアと
    円板状の上コアとを組み合わせた壺型コアにおい
    て、前記下コアの中脚には切り欠き部を有し、前
    記上コアの前記切り欠き部に対向する部分には穴
    を有し、前記切り欠き部と前記穴の相対的位置関
    係が前記円板状の上コアの回転によつて定められ
    ることでインダクタンスを可変できるようにした
    インダクタンス可変コイル用壺型コア。
JP12612186U 1986-08-18 1986-08-18 Expired JPH0445222Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12612186U JPH0445222Y2 (ja) 1986-08-18 1986-08-18

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JP12612186U JPH0445222Y2 (ja) 1986-08-18 1986-08-18

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Publication Number Publication Date
JPS6331510U JPS6331510U (ja) 1988-03-01
JPH0445222Y2 true JPH0445222Y2 (ja) 1992-10-23

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JP12612186U Expired JPH0445222Y2 (ja) 1986-08-18 1986-08-18

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